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2012年12月 アーカイブ

2012年12月02日

12/12/02 「ポリグラフ ~嘘発見器~」 稽古場レポート

2012年12月2日
東京芸術劇場リニューアル記念「ポリグラフ ~嘘発見器~」
稽古場レポート



これは夢か?
それとも現実なのか・・?

俳優の身体、そして視覚のトリックが交錯するフィジカル・シアター。
吹越満さん、森山開次さん、太田緑ロランスさんの3人が
詩的でミステリアスな表現に挑戦する「ポリグラフ ~嘘発見器~」
稽古場レポートをお届けいたします!


世界的演出家・パフォーマーで、
“映像の魔術師”とも称されるロベール・ルパージュさんの初期作品に
俳優・吹越満さんが演出家として挑む本作。

物語の舞台はカナダ・ケベック。
ある殺人事件に関わりを持つ3人の男女の
危ういバランスの上に成り立つ関係性が
俳優の身体と、光や映像などを使用した視覚的効果
そして音響・音楽とともに、
詩的に展開をしていきます。

稽古の様子を拝見してまず感じたのは
その「和やかな静かさ」。
ノリで突っ走るのでも、演出家が“指導”するのでもなく
その場にいる全員が、台詞・動きについて考え
率直に意見を出し合います。

“演出家”吹越満さんと出演者そしてスタッフのみなさんが
それぞれにアイディアを出し
ひとつひとつ試していく創作スタイルは
まるで“演劇の実験室”のよう!


こちら、迫真の演技中の吹越さん。
・・ではなく!
真剣な眼差しで演技スペースを見つめながら<演出中>の吹越さん。
ある「仕掛け」の見え方をいろいろな角度から確認しています。




(写真左:森山開次さん 右:太田緑ロランスさん)




まるで映画撮影のような雰囲気ですが、
こちらも“演劇的実験中”のひとコマ。



吹越さんのソロプロジェクト「フキコシ・ソロ・アクト・ライブ」で
長年、共同作業をしてきているクリエイション・スタッフが集まり、
ルパージュ×フキコシワールドを舞台上に表現するため
試行錯誤を重ねます。



世界で活躍するダンサーでもある森山開次さん。
舞台上での動きや台詞について吹越さんと意見を交わします。



見る者をはっとさせるような
硬質な美しさが目を引く太田緑ロランスさん。



ハムレットの言葉を引用したセリフ、動きについてディスカッション中。



すぐには答えを出さない吹越さん。
出てきたアイディア、試した結果などをじっくりと確認します。



休憩中にも台本をみながら何かを熟考中のご様子・・。


ポリグラフ(=嘘発見器)にかけられた男と、かけた男。
そして殺された女を演じる女優。
奇妙な偶然から出会った3人がむかう先には、
いったい何が待ち受けるのか?


「それではこれから“魔法”をほどこします」
吹越さんのこんな言葉が印象的だったお稽古場。

詩的な台詞と、能弁な身体、そしてマジカルな視覚効果。
まるで夢をみているようなこの不思議な世界が、
客席からどのようにみえるのか。
劇場でしか味わうことのできない不思議な体験となりそうです!


ぜひ劇場で、
奇妙でクールな“演劇の魔法”にかけられてきてください♪



<公演情報>
東京芸術劇場リニューアル記念 3×3-①
「ポリグラフ 嘘発見器」

ここはカナダですか?
今は夏ですか?
マリ=クロード・レガレを殺したのはあなたですか?
舞台はカナダ・ケベック。
ある殺人事件に、それぞれ関わりを持ってしまった3人の男女の奇妙な出逢い。
記憶と現在、フィクションと現実が錯綜する中、互いが親密になるにつれ、3人の関係はミステリアスに展開して行く…。
カナダ、ロンドン、日本でも人気を博したロベール・ルパージュのフィジカル・シアターの傑作を、
3人芝居を3本上演する東京芸術劇場 3×3 企画の第1弾として上演。
戯曲初演出に挑む吹越満のもとには「フキコシ・ソロ・アクト・ライブ」のクリエイション・スタッフが集結。
吹越と共演するのは、森山開次、太田緑ロランス。
自在に駆使される視覚と身体のトリックが、観客を迷宮へといざなう。

【日程】
2012年12月12日 (水) ~2012年12月28日 (金)
東京芸術劇場シアターイースト

【作/演出】
脚本/構想:マリー・ブラッサール/ロベール・ルパージュ
演出:吹越 満
訳:松岡 和子

【出演】
森山 開次/太田 緑 ロランス/吹越 満

お問い合わせ先:東京芸術劇場ボックスオフィス 03‐5391‐3010(休館日を除く10時~19時)

東京芸術劇場HPはこちら!




オケピ取材班・撮影:mamiko  監修:おけぴ管理人

2012年12月03日

12/12/03 ミュージカル「光化門恋歌」製作発表レポ

2012年12月3日14:00
ミュージカル「光化門恋歌」製作発表レポ

ユン・ヒョンリョルさん、リサさん、ソンジェさん

明治座創業140周年記念として2013年の幕開けを飾るミュージカル
「光化門恋歌(こうかもんこいうた)」の製作発表の様子をレポートいたします。

愛するがゆえに身を引く男・サンフン
サンフンを兄のように慕いながら、愛する人だけは譲れない男・ヒョヌ
二人の男性の愛に悩むヒロイン・ヨジュ

過去と現在のクロスオーバーという構成もドラマティックな
切なく美しい愛のトライアングルがついに東京初上陸!
1月の上演に先立ち、楽曲披露とキャストによる挨拶&質疑が行われました。

この日登壇されたキャストのお三方を役柄の紹介と
互いの印象を交えながらご紹介!

まずは、数々のミュージカルで主演を果たすユン・ヒョンリョルさん。

「私が演じるのは、現在のサンフンが過去の自分を思い出す、
思い出の中のサンフンです。
ヨジュ、ヒョヌの両方とも好きだったから、広い心でふたりを包み込んだ
愛の深い人物です。
そして彼はその愛を音楽で表現したのです。」

若き日のサンフン役:ユン・ヒョンリョルさん

この夏はミュージカル「モーツァルト!」にて抜群の存在感でとってもセクシーな
コロレド大司教を演じられていました。
その後、ミュージカル「二都物語」ではシドニー・カールトン役で主演など
まさに第一線で活躍中のミュージカル俳優さんです。

歌唱披露では、歌唱力の高さは言うまでもなく、
サンフンというキャラクターの温かさが伝わる誠実な歌声にキュン♪

「少女」という美しいナンバーをご披露いただきました。

韓国語での歌唱ですので意味は分からないのですが
(上演時は日本語字幕がつきます!)、
包み込むような大きな愛の中にある切なさがしっかりと
伝わる情感豊かな歌声でした!

<ヒョンリョルさんの印象>
リサさん「自分の出番でない時、舞台袖からヒョンリョルさんの
歌声を聞いていると感動して涙が出てくる。それくらい素晴らしい歌声です。」

ソンジェさん「音楽的にも尊敬していますし、実の兄のようにリードし、
芝居をしやすくしてくれる先輩です。お酒が好きなところが一緒で、
大好きです。」

そしてヒョンリョルさん、会見でのお話しされる声もしっかりと響く低音で
とても魅力的なのです!!芝居部分もますます楽しみになりました。

こちらは二人の男性に愛されるヨジュ役のリサさん。韓国初演からこの役を
演じています。

「私が演じるヨジュはふたりに思いを寄せられる天真爛漫な女性です。
深く悩み、後になってその思いを伝えるシーンは悲しいけれどとても感動的です。
ヨジュを何百回も演じてきましたが、今でもいやになることはない、
愛らしい女性です。」

初演からヨジュ役を演じているリサさん

歌手活動からミュージカル界にも活動の場を広げ、「エビータ」
タイトルロールなども演じる実力派ミュージカル女優さんです!

歌唱披露では、ヨジュが歌手デビューを果たす日に愛するヒョヌが
政治犯として逮捕されてしまうという場面で歌う、愛の激しさと運命の
大きな力を感じさせるビッグナンバーで会場を圧倒!

情熱的なナンバー「彼女の笑い声だけ」

終盤のハイトーンは絶品!この激しさ、たまりませんっ!
是非、劇場で体感したいと思わせるリサさんの歌声です。

<リサさんの印象>
ヒョンリョルさん「これまで(リサさん出演の)他のミュージカル作品を
拝見し、ファンでした(笑)
また、歌手としても先輩なので、共演できて光栄です。」

ソンジェさん「それぞれ忙しい中、揃って稽古する機会は多くなかったのですが、
わずかな稽古の中で呼吸をぴったり合わせることができました。
それは、リサさんが合わせてくださっていたからです。
素晴らしい女優さんとご一緒できて光栄です。」

こちらはヒョヌ役のソンジェさん。
大人気K-POPグループ超新星のメンバーでもあり、
ミュージカル「美女はつらいよ」日本公演にも出演されましたね!

人気K-POPグループ超新星のソジェさん

「ヒョヌは『先輩のためなら僕がもっているもの全部譲れるけれど、
愛する女性だけは譲れない』この台詞のとおり、
愛に積極的な男らしいキャラクターです。」

吸い込まれそうな瞳が印象的なソンジェさん。
役作りの難しさ、先輩にアドバイスをもらって乗り越えたことなど
大阪公演を経てのコメントに初々しさも感じられましたが、
日本での活動というとソンジェさんがちょっと先輩ですよね。
日本語での流暢な「おはようございます!」など、雰囲気を
和やかにしてくれる気遣いも素敵です!
優しそうな素顔のソンジェさんが強引なヒョヌですよ!
どう演じ、どんなヒョヌを見せてくれるか楽しみですね。

<ソンジェさんの印象>
ヒョンリョルさん「純粋でとても性格が良いんです。人気アイドルなので
忙しいスケジュールの中で一生懸命に稽古に励む姿を見て、頼もしい
後輩だと思いました。」

リサさん「韓国でも日本でも人気者、どんな方かなぁと思っていましたが、
純粋で優しい良い子です。またご一緒できてうれしいです。」

魅力的なキャストはもちろん、この作品は韓国の国民的歌手イ・ムンセさんの
ヒット曲で綴られているのも人気の秘密です。
作曲者の故イ・ヨンフンさんの遺志を継ぐ形で実現したこのミュージカル。

楽曲については

その言葉にうっとりしてしまいました

ヒョンリョルさん
「いい音楽は世代を問わず共感されます。僕自身、(年代的に)彼の曲にとても
親しみを持っていたわけではないのですが、公演を通じて曲に接している中で
ストレートでない詩的な歌詞の美しさを感じています。
例えば、ある曲の中で手紙にしたためた思いを歌います。
『思い出は本当の愛より悲しい。
今、涙が流れるのは、今この時間にあなたが僕の事を考えるから』
日本のみなさんもこの美しさに共感していただけると思います。」

切ないラブストーリーが胸を打つ美しいメロディ、歌詞に乗り
豪華キャストによる情感あふれる熱唱で綴られる作品。
韓国ドラマ好きにも韓国ミュージカル好きにもたまらない舞台になりそうです。
お三方のほかにも実力派ミュージカル俳優さん、人気K-POPアイドルの
みなさんと多彩な顔ぶれでお届けする韓国オリジナルミュージカル
「光化門恋歌」お見逃しなく!

<おまけ>

リサさんへの質問「実際どちらがタイプ?」に両サイドから思わず笑みが。

お答えは「プライベートではお二人とも純粋で真面目で真心こめて
接してくれますので、選べません(笑)
劇中の二人については、若い頃だったら積極的なヒョヌに惹かれたと
思いますが、結婚をする年頃となった今は、優しいサンフンが理想的な男性です。」

なんだか満足気なお二人の男性が微笑ましいシーンでした!


あらすじ紹介
作曲家として大成功したサンフンのもとを一人の青年ジヨンが訪ねてくる。
彼はサンフンのヒット曲を使ったコンサートを開きたいという。
ジヨンが語るコンサートの構想には、サンフンだけが知っている
悲しい愛の物語が描かれていた。

20数年前の光化門。人気作曲家のサンフンはライブハウスで出会った
美しい歌声の書店店員ヨジュに心惹かれ、自分の曲を歌ってほしいと依頼する。
だが肝心の自分の気持ちだけは伝えられないままだった。
そんな中、サンフンの後輩で学生運動のリーダー・ヒョヌもまた
ヨジュに心を寄せていた。やがてヨジュは強引だが心優しいヒョヌと恋に落ちてしまう。
その後、ヨジュは歌手としてデビューする。
しかしまさにデビューのその日、ヒョヌが政治犯として逮捕されてしまうのだった。。。

明治座創業140周年記念 ミュージカル「光化門恋歌」(こうかもんこいうた)

<公演日程>2013年1月1日~26日

<キャスト>
現在のサンフン役/パク・ホサン、コ・ヨンビン
過去のサンフン役/イ・チャンヒ、ユン・ヒョンリョル、ユンホ(東方神起)
ヨジュ役/リサ、チャン・ウナ
ヒョヌ役/ジオ(MBLAQ)、スンホ(MBLAQ)、ソンジェ(超新星)、キム・テフン
ジングク役/キム・テハン
ジョンスク役/キム・ヨンジュ、ヤン・コンニム
ジヨン役/キム・テフン、パク・ヒョンシク(ZE:A)、
チェ・ミンファン(FTISLAND)、ソンギュ(INFINITE)、ウヒョン(INFINITE)

※配役はステージによって異なります。
※韓国語上演・日本語字幕あり

明治座HP内 公演特設ページ

光化門恋歌公式HP

大阪公演をチームワークに磨きがかかったカンパニーに乞うご期待!

おけぴ取材班・撮影:chiaki / 監修:おけぴ管理人

2012年12月04日

12/12/04 東京バレエ団 ベジャールの「くるみ割り人形」稽古場レポ

2012年12月4日(火)13:30
東京バレエ団 ベジャールの「くるみ割り人形」稽古場レポート

“日本の生んだ世界のバレエ団”として国内外で高く評価されている
東京バレエ団 ベジャールの「くるみ割り人形」の稽古場に
お邪魔してまいりました。
この日は若手を中心としたキャストの一幕のお稽古真っ最中!

まず、こちらの写真をご覧ください。

ビム少年(岡崎隼也さん)と母(渡辺理恵さん)

主人公である子供時代のベジャール氏・ビム少年と亡き母のシーンです。
少年の母親への思慕がとても伝わってくるとても素敵な表情、母親の
伸ばしかけたその手の指先からは包み込むような愛情が溢れます。

“バレエ”というと、どうしてもジャンプやリフト、回転などの印象が
強いですよね。もちろん、その美しさも魅力のひとつなのですが!
まずお伝えしたいのは、それと同時に “演劇的”魅力も十分に
兼ね備えているということです。
感情があって、表情、視線があって、そしてそれを表す
身体表現、振り(動き)があるんですよね。

“M…”役の木村和夫さんを覗き込むビム

バレエに出会ったビム少年は興味津々で先生を見つめます。
ビムのワクワクがこちらにも伝わってきて、
まるで自分も子供になったような気すらしてきました。
バレエ鑑賞経験が乏しい取材班ですが、思った以上にわかる!
といううれしい驚きがありました。
ナレーションで説明もありますしね!

芝居なら台詞、ミュージカルなら歌声で劇場全体へ感情を伝える、
それがバレエは“振り”なんですよね。
当たり前のような、そんなことを改めて強く感じる稽古場でした。
ふだん使わない感性が刺激されまくりです!

なにはともあれ!「百聞は一見にしかず」です。
あまり構えずに、是非劇場で体感していただきたいですね♪

ここからは公演をより楽しむアレコレをご紹介!

母(渡辺理恵さん)とM…(木村和夫さん)

クリスマスプレゼントが運ばれ、夢の一夜のはじまりはじまり!

-作品について-

12月になると世界中数多くの劇場で上演される「くるみ割り人形」。
少女クララがクリスマスの夜に見た夢のお話が一般的ですが、
こちらの公演は“ベジャール版”!
舞踊の世界だけでなく、音楽界、演劇界など幅広いジャンルに影響を
与え続けた20世紀の巨匠・振付家のモーリス・ベジャール氏。
そのベジャール氏の少年時代の分身・ビム少年を主人公に、
子供時代や、青春時代、仕事への目覚め、振付家の仕事がどんなもので
あるかを語る自伝的作品です。
ベジャール氏、ダンサーさんによるナレーションもあって分かりやすい♪

-魅力的なキャラクターがいっぱい-

M…役の木村和夫さん

“M…”というちょっとなぞめいた役名なのが、木村和夫さん。
長い手足で伸びやかにビムを導きます。
父親、尊敬する振付家マリウス・プティパ、大好きなお芝居
「ファウスト」のメフィストと姿を変えビムの成長を見守り、
導くのが“M…”です。
登場場面ごとに様々な雰囲気をかもし出す、七変化!お楽しみに。

小林十市さん(振付指導)と猫のフェリックス役梅澤紘貴さん

ビム少年の飼い猫のフェリックス!
M…とともに物語を引っ張るのですが、動き、仕草、居方が“猫”です。
そして、振付指導の小林十市さんはモーリス・ベジャールバレエ団在籍中、
この作品の初演でフェリックスを演じていたのです!
戯曲を読み解くように、振りを読み解く。
小林さんの指導を見ていても、演劇の演出家のようだなぁと強く感じました。

ビムとM…の間にススッと入って
 
僕のもの!?

とっても愛らしい猫ちゃんだけど、実は子供より、人間より色んなことを
知っている、見ている!そんなフェリックスからも目が離せません。

お母さん役の渡辺理恵さんとビム少年の岡崎さん

ベジャール氏の母親への思いが美しく描かれた、その母役の渡辺理恵さん。
すらりとした美しいラインで記憶の中の美しい思い出から
飛び出してきた!まさにそんな母です。

奥のピンクのTシャツをお召しの方と手前の男性が光の天使を演じる

森川茉央さんと柄本弾さんです。
女性は妖精役の奈良春夏さんです。
子供の頃ベジャール氏がみたショーのキャラクターを反映した光の
天使ですが、本番では厚底の靴で巨大化するとか?!
お稽古場でもすでに大柄なお二人が・・・是非劇場で目撃してください!

柄本弾(つかもとだん)さん

柄本さんは東京バレエ団のパリ・オペラ座公演「ザ・カブキ」で
由良之助を演じるなど今後も注目の若手さんです!
こちらのレポもどうぞ!
『パリ・オペラ座の「ザ・カブキ」ベジャールの残したもの』試写会レポ

他にもマジック・キューピーや妹のクロードなどもお楽しみに!

そして!にぎやかなシーン、ユニークなシーンもたくさんあります。


こちらはボーイスカウトのシーン。

なんと、寝袋に入ってぴょんぴょん動くところも!

あ!フェリックスだ!
まるで森が動いているようなクリスマスツリーの場面!

また、この日は拝見できませんでしたが、第二幕ではパリ、中国やアラブなど
各国のダンスのシーンなどもあり、最後のグラン・パ・ド・ドゥは
古典へのオマージュというべきクラシカルなスタイル!
バレエのいろんな面白さが盛り込まれています!

クリスマスの夜に少年が体験した夢のような世界、たくさんの
喜びと、そしてちょっぴり切なさも混ざったような素敵な作品です。

最近は「CHESS in concert」“チェスの精”や「ロミオ&ジュリエット」の“死”など
ミュージカル界でも言葉、音楽に加え身体表現(ダンス、舞踊)が
抽象的なものの表現をより深めるツールとして用いられることが増えています。
言ってみればエリザベートにおけるトートダンサーなどもそうかもしれませんね。

興味はあるけど・・・
「難しそう、わかるかな?」とバレエ未体験の方も思い切って
扉を開けてみませんか?

ビム役に挑む岡崎隼也さんより
「通常の『くるみ割り人形』と比べていただいても、
また違ったものだと思って見ていただいても、
とにかく楽しんでもらえる作品なので是非起こし下さい!!」

<公演情報>
2012年12月15日、16日@東京文化会館

<予定される主な配役>
【15日15時】
ビム:氷室友
母:高木綾
猫のフェリックス:小笠原亮
M...:木村和夫 
妹のクロード、プチ・ファウスト:古閑彩都貴
光の天使:柄本弾、森川茉央 
妖精:奈良春夏、田中結子
マジック・キューピー:飯田宗孝 
グラン・パ・ド・ドゥ:上野水香 後藤晴雄
【16日15時】
ビム:岡崎隼也
母:渡辺理恵
猫のフェリックス:梅澤紘貴
M...:木村和夫 
妹のクロード、プチ・ファウスト:古閑彩都貴
光の天使:柄本弾、森川茉央 
妖精:西村真由美、矢島まい
マジック・キューピー:飯田宗孝 
グラン・パ・ド・ドゥ:上野水香 後藤晴雄

<公式HP(NBS内)>
東京バレエ団 ベジャールの「くるみ割り人形」公式HP

<岡崎さんミニインタビューもどうぞ!>
東京バレエ団ブログダンサーミニインタビュー【第1回】岡崎隼也


おけぴ取材班・撮影:chiaki 監修:おけぴ管理人

2012年12月05日

12/12/05 大竹しのぶ主演「ピアフ」制作発表レポ

2012年12月5日(水)12:00
大竹しのぶ主演「ピアフ」制作発表レポ

「ピアフが大竹しのぶに舞い降りた!」
鬼気迫る熱演に誰もがそう思った、あの“伝説の初演”から1年あまり───
早くも再演が決定した、
大竹しのぶ主演『ピアフ』の制作発表レポートをお届けします♪


フランスが最も愛した国民的歌手「エディット・ピアフ」。
愛と歌で彩られたそのドラマチックな人生は、数々の物語によって綴られ、
日本においても、越路吹雪、美輪明宏ら、名だたる表現者たちによって演じられてきました。


2011年、秋───
現代日本で最高の輝きを放つ女優の一人、大竹しのぶさんが挑戦したのは、
ブロードウェイ、ウェストエンドで歴代の名女優たちによって演じ継がれてきた
パム・ジェムス作の傑作戯曲『ピアフ』。

この作品では、ピアフが疾走するように駆け抜けた47年の人生が、
数々の短いシーンで表現されます。
各年代のピアフを的確に演じ、16曲の名曲を“魂の熱唱”で歌い上げた大竹さん。
その熱演が高く評価され、彼女はこの作品で、【読売演劇大賞最優秀女優賞】を受賞!
そしてこのたび、初演からわずか1年あまりでの再演となりました!


「愛の讃歌」「水に流して」「雀のように」「鐘よ、鳴れ」
「知らない街」「私の回転木馬」「帰れソレントへ」───
音楽史に燦然と輝く、ピアフの名曲の数々。
アコーディオン・ピアノ・チェロ・ベースからなるカルテットの生演奏をバックに、
大竹さんが万感の思いを込めて歌い上げます。
(演出・脚本改訂の都合で、ナンバーは変更される可能性があります)


フランスが最も愛した歌手、エディット・ピアフ役の大竹しのぶさん。
「またピアフに会えると思うと幸せです。
こんなに早い時間で再演ができるなんて思っていませんでした。
ピアフ自身からいろんなことを教えてもらって、
それを、前よりもっといい形にして、
いい芝居を作っていけたらと心から思っています」


少女時代からピアフと行動を共にするピアフの友人、トワーヌ役の梅沢昌代さん。
「今回の目標は、ピアフがどんな状況でも、
まるごと、しっかりいつも受け留められるトワーヌであること。
メンバーが何人か代わりましたので、また新たにパワフルなチームを作って、
お客さまに、泣きながらでも、
帰りには元気になって帰っていただけるような芝居を作っていきたいと思います」


路上で歌っていたピアフの才能を見出し、庇護者となったルイ・ルプレ役の辻萬長さん。
「50年間、芝居を観たりやったりしてきた中で、この作品は最高峰ですね。
素晴らしい作品はたくさんあったけど、「すごい」と表現できる作品はそんなになかった。
それはひとえに大竹しのぶさんの力だと思う。
見ていて、「ピアフってなんでこんなに大竹しのぶに似ているんだろう」と思うくらい。逆じゃないですよ。
初演以上にいい作品になるようにがんばりたいと思います」


ピアフを支えるマネージャー、ルイ・バリエの畠中洋さん。
「今回、初参加ですが、とても素晴らしい作品で、身の引き締まる思いです。
普段は圧倒的にミュージカルの舞台が多いのですが、
今回、この台本を読んで非常に奥の深い作品だなと思いました。
みなさんに食らいついてがんばっていきます」


ステージでピアフの登場を告げる、司会者ブルーノ役の谷田歩さん。
「ほとんどミュージカルの経験がなく、今回なぜキャスティングされたのか、
不安で不安で、ド緊張しています。
今回新しくチャレンジするこの分野で自分の可能性を広げるつもりで、
力強い主役と、力強い作品に少しでも貢献できればと思います」


初演時には美輪明宏さんが観劇して大絶賛したというこの舞台。

「美輪さんがいらっしゃると聞いたときはすごく緊張して、
客席のそこだけが違う感じに見えるぐらいでした。
20歳のときに美輪さんの『愛の讃歌』を聴いて、
『なんて素敵な歌なんだろう』と思っていたので、
終わったあとに褒めていただいて、うれしかったですね」
(大竹さん)


そしてもう一人、大竹さんとピアフを結び付けたのは、
昨年12月に亡くなった中村勘三郎さん。
奇しくもこの制作発表が行なわれた12月5日は、
勘三郎さんが亡くなった日でもありました。
未明に病院で勘三郎さんを看取ったという大竹さん。

「(勘三郎さんとは)20歳のときに出会って、それ以来のお友達なんですけど
当時『これ読んでみて、すごく面白い本だから』と手渡されたのがピアフの評伝。
たぶん貸してくれたんだと思うんですけど、返せないまま、“借りパク”してしまいました…。
今ここにいないということは、現実として実感がないんですけど、
とにかくいい芝居をしていくということだけですね」


「あたしが歌うときは、
 あたしを出すんだ。
 全部まるごと。」

ポスターやチラシに印刷されているこのキャッチフレーズは、
「歌う」を「演じる」に置き換えれば、
そのまま大竹さんの女優人生にも通ずるような気がします。

「ピアフは、お客さまに向かって歌うというより、
もっと大きな力に向かって歌っている。その凄さ感じます。
私も芝居をしているときにも、お客さまに対してというより、
もっと大きなものに動かされているように感じる瞬間はあります」
(大竹さん)

彼女が全身全霊で取り組む“歴史的な挑戦”の続きを、
ぜひ劇場でご覧くださいませ!


【初演時の制作発表レポ】
http://okepi.jp/kangeki/2011/09/20110913.html

【初演時の囲み取材&観劇レポ】
http://okepi.jp/kangeki/2011/10/20111015.html

<公演情報>
2013年1月16日(水)〜2月13日(水)
シアタークリエ
2月16日(土)・17日(日)
福岡・キャナルシティ劇場
2月22日(金)〜24日(日)
大阪・森ノ宮ピロティホール

<公式サイト>
http://www.tohostage.com/piaf/index.html

<出演>
大竹しのぶ(エディット・ピアフ)
梅沢昌代(トワーヌ)
彩輝なお(マレーネ・ディートリッヒ)
藤岡正明(イブ・モンタン)
小西遼生(シャルル・アズナブール)
碓井将大(テオ・サラポ)
谷田歩(ブルーノ)
横田栄司(マルセル・セルダン)
畠中洋(ルイ・バリエ)
辻萬長(ルイ・ルプレ)ほか

<スタッフ>
作:パム・ジェムス
演出:栗山民也

<ストーリー>
エディット・ピアフ──本名エディット・ガシオンはフランスの貧民街で生まれ、
路上で歌いながら命をつないでいた。
ある日、ナイトクラブのオーナーがエディットに声をかける。
「そのでかい声、どこで手に入れた」
「騒がしい通りで歌っても、歌をきいてもらうためよ!」
“ピアフ”ー“小さな雀”の愛称がついたエディットの愛の歌はたちまち評判となる。
華やかで順風満帆な人生にも見えたピアフだが、私生活では切実に愛を求めていた。
ピアフが見出し、愛を注ぎ、国民的歌手へと育てあげたイブ・モンタン、シャルル・アズナブール。
ボクシング・チャンプのマルセル・セルダン、生涯最後の恋人となる若きテオ……。
最愛の恋人を失った時も、仲間が去った時も、病が身体と心を蝕んだ時も、
エディット・ピアフは愛を求めて、マイクに向かい続けるのだった。

2012年12月06日

12/12/06 「助太刀屋助六 外伝」吉沢悠さん・忍成修吾さんインタビュー&囲み取材レポ


2012年12月6日
「助太刀屋助六 外伝」
吉沢悠さん・忍成修吾さんインタビュー
&初日囲み取材レポート


“仇討ち”と聞いては、いても立ってもいられない!
いよいよ12月15日に初日の幕をあける
市川猿之助さん主演の痛快娯楽人情時代劇「助太刀屋助六 外伝」。
市川猿之助さん、朝海ひかるさん、鶴見辰吾さんら多彩な出演者が集まるカンパニーの中から、
主役の助六役を演じる市川猿之助さんインタビューに引き続き、
剣の達人・堀口路之丞役を演じる吉沢悠さんと、
町を守る番太・虎松を演じる忍成修吾さんにお話をうかがってまいりました♪



――日本映画界の鬼才・岡本喜八監督の遺作となったアクション時代劇「助太刀屋助六」の
アナザーストーリーとなる本作。おふたりの役どころは?

吉沢)
僕は堀口路之丞という剣の達人役を演じます。
本読みの時に
演出のG2さんから「(この役は)何歳だと思う?」と質問されて
役の設定を考えたのですが、
最終的に“20代の後半”という設定になりました(笑)。
当時の20代後半といえばもう結婚している年齢だと思うのですが、まだ独身で・・。
普段は道場で何をしているのだろうとか、ちょっとフラフラした感じなのかな、とか(笑)、
でも家のことはきちんと考えていて・・と、細かい設定をG2さんと考えました。
ただ剣が強くて凛としていて・・というだけではなく、
人間としての余裕があるというところを感じながらも、
“ちょっと空気が読めない”というような、そんなキャラクターになっております。


忍成)
僕は虎松という番太(ばんた)の役をやらせていただきます。
番太というのは
当時、身分的には低い位置にいたのですが、
町に雇われて夜警や門番という形で町を守っていた人たちのことなんです。
虎松という役は、自分の世界を持っていて明るい感じですね。
身分が低いことで、ひねくれているのではなく、
「この町は俺が守っているんだ!」という感じでやってほしいと言われました。
虎松は武士や強い者の前では弱いけれど、
自分より弱いものには威張っている(笑)。
でも仲良くなると色々と話したりして・・人のことが好きなのかな。
なにか聞かれたら「おう、教えてやるよ!」と情報をあげるんですよ。


――猿之助さんとの共演はいかがですか?

忍成)
とにかく安心感があります!
猿之助さんのお芝居は“助六”というキャラクターが芯にありつつ
そこからの振り幅が本当に大きいんです。
僕が路線を少しはずれたとしても、
(猿之助さん演じる)助六がそこにいれば、ぜったいにぶれないので、
いっしょに演じていて安心感があるんです。

吉沢)
猿之助さんには
「本番中、うしろを向いている時に絶対に笑わせる!」と脅されています(笑)。
ユーモアがあるんですよね。
台詞にないこととかがポンポン出てきますし、
ライブ感が強いですね。



――まさにそのライブ感が命となる演劇・舞台作品。映像のお仕事との違いはありますか?

吉沢)
稽古する期間が長く、いろいろと学べるところですね。
今回の作品ですと、殺陣師の方から“いかに剣豪らしくみせるか”というところを
細かく指導していただいています。
もちろん舞台全体のクオリティを上げるためにしていることなのですが、
結果として、ひとりの役者としても得るものが大きい場になっていると感じています。

――お互いの役柄への印象は?

忍成)
吉沢さん、大変そうだなって・・(笑)。
とにかく殺陣のシーンが多いんですよ。
ちょっと間違えば怪我をするような。
見ていて息を飲んでしまいますね。
躍動感があって緊迫感があって・・本当にかっこいい。
ちなみに、僕の役は殺陣がないんですよ(笑)。


吉沢)
武士の役柄が多い中で、
他の役が出せない空気感を忍成くん演じる虎松が出していますね。
番太のキャラクターと忍成くんの人柄がうまい具合にマッチしていて、
彼が出ているところは他の場面とは少し違う空気が出るんです。
虎松がかわいく見えてほんわかする部分もありますし。
そこは忍成くんの持つ魅力なのかな。
またそこにG2さんによる脚本の狙いもあるのかなと思います。

――吉沢さんの役は朝海さん演じる美祢との恋の場面があるとか。

吉沢)
ふたりの心が通じ合っているところを
「一瞬で表現してくれ!」とG2さんに言われていまして・・(笑)。
恋愛的な部分を脚本の段階でカットしているらしいんですよね。
たとえば“手をつなぐ”とか、そういうあからさまなことって
当時、結婚前の男女がすることはなかったとお聞きして・・。
そこは現代と全然違いますからね、むずかしい部分です。
朝海さんはとてもかわいらしくてフランクな方。
・・見とれちゃいますね(笑)。

――歌舞伎、宝塚、映像・・と様々なバックグラウンドを持つ出演者が集まりました。

忍成)
稽古はとてもやりやすいです。
みなさんそれぞれやり方があると思うのですが、
それがぶつかり合って(演技が)ケンカするわけでもなくて。

吉沢)
それぞれの得意分野、良いところを積み重ねていく作業をしている。
違うジャンルの方がいることを楽しめる雰囲気ですね。
たとえば、(市川)猿三郎さんは本当に色々なことをご存知なので、
僕もよく教えていただいていますね。


――演出のG2さんの印象は?

吉沢)
まず役者に考えさせて決めさせてくれる。
そしてそれをさらに面白くするために、
僕らが気付かなかった角度から提案をしてくださるんです。
だから納得して楽しんで演じることができます。

忍成)
G2さんはすごく優しいですね。
とても柔軟で、繊細。
細かい部分まで見てくださっているので、
稽古のたびに「あ、なるほど!」と思わされます。
役柄の設定なども、余裕がある状態で役者に渡してくれるので、
自分でもキャラクターを考えるのがとても楽しいです。


――この舞台を見に来る方にメッセージをお願いします。

忍成)
僕自身、脚本を読んだ時点ですごく面白そうだなと思っていたのですが、
お稽古が始まってみて、
脚本から読み取れなかったものがさらに出てきています。
良い意味で、未知数の状態。
お客様に見ていただくことで、さらにまた変わってくると思いますので、
自分自身もとても楽しみにしています。
お客様と一緒に良い舞台にしていきたいです。

吉沢)
時代劇ですが、まったく難しい話ではなく、
いいやつと悪いやつがいて、どんちゃんしてすっきり終わる!という作品(笑)。
気楽にみていただきたいと思います。
色々なジャンルから、お客様を楽しませるプロが集まっています。
2012年の最後をスカッとした気持ちで終わらせることができるように、
出演者一同がんばりますので、ぜひ劇場へ足をお運びください!





~初日囲み取材の様子が届きました!~



(写真左から石橋直也さん 忍成修吾さん 鶴見辰吾さん 市川猿之助さん 朝海ひかるさん 吉沢悠さん)


■市川猿之助(助太刀屋助六 役)
今回は石橋(直也)という無名の新人が立案者でして。
その無名の新人の舞台にこれだけの豪華キャストが出るっていうのはたいしたものだよね。
彼は亡くなった(中村)勘三郎さんに非常に可愛がられていて、
実はこの舞台を観にきてくれることになってたんですよね。
昔、直也くんに「一緒に舞台をやろうね」と言ったのは社交辞令だったんですけどね(笑)
今回はそれが実現したのですが、名作はそういうところから生まれるもの。
この作品を名作にして、いつかパリなんかで上演できれば(笑)
普段、宝塚の方とご一緒することなんてないですし、
豪華な共演者はこのお芝居ならではの顔ぶれです。
11 月は歌舞伎があったので、お稽古に途中からしか入れず
皆さんにご迷惑をかけたのですが、無事、台本通りしゃべって幕が閉じればいいですけど、
あらぬ方向に行ってしまうかもしれないです(笑)
(中村勘三郎さんがなくなったことについて)
悲しいけれど事実だから。
輪廻転生ってあるから、今度生まれ変わってくるときに歌舞伎がなかったら大変。
今の若い人たちの子供の世代に歌舞伎を残すのが僕らの務め。
また、ひたすらやるしかないですね。

■朝海ひかる(竹村美祢 役)
稽古に入る前から楽しみにしていました。
忙しい 12 月ではありますが、是非皆さんに観に来て頂ければと思います。
女役で時代劇は初めて。
板についていないところもあるかもしれませんが、そこは大目に見ていただいて、
頑張っていきたいなと思います。

■吉沢悠(堀口路之丞 役)
いろんなジャンルの俳優さんが集まっています。
お互いが高め合おうという意識を持った仲間。
12 月、良い舞台を皆さんにお届けできるのではないかと思っています。

■忍成修吾(虎松 役)
素晴らしい方々とご一緒させてもらえるので、緊張しますが、
最後まで楽しみぬきたいと思います。
稽古の時から音楽も生音でやってきたので、観客のように楽しんでいました。
本当に面白いのでお楽しみに。

■石橋直也(竹村新之助 役)
この舞台は猿之助さんと 12 年くらい前からお約束していたもの。
無名の自分が頑張ってなんとか形にすることができたのは、全部猿之助さんのおかげ。
その猿之助さんの胸をお借りしてお芝居ができることを嬉しく思っています。G2さんの演出も素晴らしい。
皆さんの期待を裏切らないように頑張りたいです。
(中村)勘三郎さんには舞台の共演がきっかけで可愛がって頂いて、
コクーン歌舞伎にも何度か出させて頂きました。
今年 1 月にご挨拶に伺わせて頂いた際に「助太刀屋助 外伝」が実現できますとご報告しました。
「おめでとう。元気になって必ず観に行くからね」とおっしゃってくださいました。
猿之助さんのご襲名の後ということもございますので、楽しみにしてくださっていました。

■鶴見辰吾(竹村源左衛門 役)
映画の「助太刀屋助六」は岡本喜八監督の遺作。
今から 10 年前に完成したその映画に奇遇にも出演しております。
時代劇映画に出演するのはそれが初めてでした。
そして、今回は舞台で初の時代劇となりますが、また偶然にもこの作品となりました。
映画の中では仲代達也さんがやるような(笑)、非常にいい役を与えて頂いたので
毎日頑張っています。
観て損はないとても面白い舞台ですので、皆さんにご覧頂きたいと思います。
とても洗練された舞台で、音楽と時代劇のマッチングが面白いですよ。
できたらニューヨークに持っていきたい!それぐらいの出来です。
猿之助さんの助六は痛快、流石!
舞台を所狭しと飛び回っています。非常に魅力的で色っぽいですよ。



バラエティ豊かな出演者と、
G2さん書きおろしのオリジナルストーリー、圧巻の殺陣
ピアノ&パーカッション生演奏もとっても洒落てます!!
猿之助さん、めちゃめちゃ軽やかです!
そして朝海ひかるさんがとっても美しい!
市川猿之助さん主演「助太刀屋助六 外伝」。
ぜひルテ銀で、助六と仲間たちの活躍に胸をおどらせていらしてください♪

<公演概要>
舞台「助太刀屋助六 外伝」
2012年12月15日(土)~24日(祝・月) 
ル・テアトル銀座
原案:岡本喜八『助太刀屋助六』より
作・演出:G2
出演:市川猿之助 朝海ひかる 吉沢悠 忍成修吾 上山竜司 細見大輔 
市川猿三郎 石橋直也 鶴見辰吾 他

<あらすじ>
「助太刀屋」の助六(市川猿之助)は流れ流れて、とある城下町にやってきた。
そこで出会った若い武士、竹村新之介(石橋直也)の身の上話を聞くうち、彼の兄が無念の死を遂げたことを知る。
早速助太刀を申し出る助六だが、新之介は、仇討ちできない事情があるのだという。
一方、新之介の姉・美祢(朝海ひかる)は堀口路之丞(吉沢悠)という剣の達人に気持ちを寄せていた。
しかし、新之介の父、源左衛門(鶴見辰吾)と路之丞の兄が敵対する関係にあるため、美祢はその板挟みになっている。
竹村家と堀口家の対立の背後には、藩の内政に関わる陰謀が渦巻いていることを、助六は番太の虎松(忍成修吾)からの情報で知るのであった。
美祢にほのかな恋心を抱く助六。恋と助太刀の仕事の両方を得ようと奮闘しはじめるのであるが…

公演HPはこちら!


オケピ取材班:mamiko 撮影:hase 監修:おけぴ管理人
囲み写真・コメント/舞台写真提供:梅田芸術劇場

2012年12月07日

12/12/07 「詭弁・走れメロス」武田航平さん・市川しんぺーさん・松村武さんインタビュー

2012年12月7日(金)
青春音楽活劇「詭弁・走れメロス」稽古場レポ&
武田航平さん・市川しんぺーさん・松村武さんインタビュー



(京都の町を疾走する阿呆学生・芽野を演じる武田航平さん)


大の大人たちが、くだらなさに命をかける!


その独特の文体と、ぶっ飛んだ世界観で
各方面から注目を集める
新進気鋭の小説家・森見登美彦さん。
昭和文学史上に残る名作「走れメロス」を
大胆すぎるくらい大胆に生まれ変わらせた
「新釈 走れメロス」が舞台化されます!

「芽野史郎は激怒した。必ずかの邪知暴虐の長官を凹ませねばならぬと決意した。
芽野はいわゆる阿呆学生である。汚い下宿で惰眠をむさぼり、落第を重ねて暮らしてきた。
しかし厄介なことに、邪悪に対しては人一倍敏感であった。」
(公演HPより)

武田航平さん、山下翔央さん、新垣里沙さんら若手キャストと、
小劇場界の重鎮(!)市川しんぺーさんが、
青春と妄想の間を、力技で駆け抜ける
青春音楽活劇「詭弁・走れメロス」。



(京都の町を舞台に、青年たちが歌う!踊る!ハモる!!)



(そして、肉体の極限に挑戦・・!?)


“なんだかわからないけれど面白そう!”
そんな期待でいっぱいの稽古場より
主人公・芽野史郎を演じる武田航平さん、
芽野の前に立ちはだかる図書館警察長官役・市川しんぺーさん、
そして演出を手がける松村武さんのインタビューをお届けいたします!!


――タイトルから作品の中身を想像するのが難しいのですが(笑)、どんな作品になりそうなのでしょうか?

松村)
森見登美彦先生による「走れメロス」のパロディ小説が原作なのですが、
とにかく物語がとても面白いんです!
その面白さを舞台で出そうとすると難しい部分もあるのですが、
作品の持つ独特の“森見節”を消さないように、
“小説の持つ面白さ”を
“芝居の面白さ”にうまくはめていければと思っています。



(演出を手がけるのは劇団カムカムミニキーナの松村武さん)

松村)
たとえば原作にはあまり“会話”が出てこないのですが
台詞になおす段階で会話にしてしまうと
いわゆる“森見節”が消えてしまうので、
地の文、ト書きの部分を台詞にしてしまいました。
役者がいろいろな視点に飛んで、
その場の状況説明だとかナレーションをするんです。
あとは森見先生の作品が持つ“移動する”というイメージをどうあらわすか。
“走れ”メロスっていうくらいですから(笑)、
物語がひとつのところにとどまっていない。
少ない人数の役者たちで、様々な役・場所を表現しなければならないんですね。
その結果、役者たちは急に男になったり女になったり・・棒になったりと(笑)、
ぐるぐると激しく変化を繰り返す・・そんな内容になっております。

――それを聞いて激しく笑っておられる武田さんですが・・?

武田)
いやあ・・本当にそのとおりなんです(笑)!
普通、舞台の上で“京都中を走り回る”なんて無理でしょ、と思いますよね。
僕も「セットがガラっと変わるのかな」なんて思っていたのですが、これが違うんです!
実際に劇場に来ていただけたら
「あ、舞台の上に京都があるぞ」と納得していただけると思います。
いつも僕を応援してくださる方、
なかなかこういう演劇に出会う機会がない方も、
衝撃を受けるような内容・展開になっていますので
楽しみにしていただきたいですね。


(詭弁をふるう芽野。メガネ姿がお似合いです♪


市川)
演劇慣れしていないお客様だけではなく、
演劇をよくみている人でもびっくりするんじゃないかな(笑)。
僕も稽古場でみていて、
あまりにもめまぐるしくて笑ってしまいます。
「すごすぎて、くだらない!」という褒め言葉が自然と出てくる。
演劇を知らない方はもちろん、
演劇を知っている方には「そこまでやるか!」という衝撃があると思いますね。


(市川しんぺーさんが演じるのは学生たちの上に君臨する“図書館警察長官”! )


――肉体的にもかなりハードだとか?

松村)
一部の出演者による、体の酷使っぷりはすごいですよ(笑)!
約1時間30分の上演時間中、休みなく走り続けていますね。
その中で小野寺修二さんのステージングによる独特の動きあり、
普通のダンスあり、歌あり、“セット移動”あり・・。
あ、セットで使うブロックをどんどん動かしていくんですけど、
人が乗っかれる強度がありますから頑丈で重いんですよ。



(時には象に、時には電車に、そして時にはスタッフ(?)も兼ねる詭弁論部員たち!)
(写真左から武田さん、西村直人さん、小林至さん、小手伸也さん)


武田)
(詭弁論部員役を演じる)小林至さんが「おれ、役者じゃなくて作業員だよ」って言っていました(笑)。
“作業員役”じゃなくて、本当の作業員(笑)。
至さん、小手(伸也)さん、(西村)直人さんの3人は、ほぼずっと舞台の上にいるんですよ。
ほんの数十秒でも、やることがなくなっちゃうと気持ちがソワソワしてくるみたいで、
「ここ、手が空いているので何かできます!」って自己申告している(笑)。
あー、これ以上言っちゃうともったいない!
それぐらい面白いです!

市川)
彼らは1秒で3つくらいのことは同時にやる、そんなスピード感ですね(笑)。
セットを運びながらもハモっているとかね。

松村)
あの3人は1時間30分のなか1時間25分は走っていますね。



(フライパン振りも、お手のもの♪)
(写真中央は紅一点のヒロイン“須磨さん”役の新垣里沙さん)


市川)
原作から脚本に立ち上げたのは松村さんなんですが、
その松村さん自身が脚本を読みながら
「あ、ここにこう書いてあるから、これやらなきゃ」とか言うんですよ。

松村)
(笑)。
脚本を書くときはあまり考えずに台詞を割っていったんです。
現場で有機体にしていきたいなと思いまして。
で、いざ現場で
「ここ“後ろから、ひとり追いかける”って書いてあるな・・誰かいる?」って(笑)。

市川)
“誰か”もなにも3、4人くらいしかいないんですけどね。

松村)
“門”作れる?とかね。

武田)
“橋”作らなきゃ、とか(笑)。

松村)
なるべく原作にある京都の光景を観客の脳裏に写したくて。
そこを削ってしまうと、どんどんフラットな舞台になってしまいますから、
どこかで錯覚をおこさせて、
本当に京都の町を走り回っているような感覚を成立させていきたいと思っています。

――それぞれの役柄については?武田さんの役はお馬鹿なかんじなのでしょうか?

武田)
いえ、お馬鹿ではない!・・と信じてやっています。
彼はまっすぐで情熱があって・・えー・・。

松村)
・・説明ベタなので補足します。

武田)
お願いします!

松村)
彼が演じる芽野が所属している“詭弁論部”というクラブがありまして。
そこに所属しているのは、一筋縄でいくことを恥としているといいますか、
あえて逆になることをとる!という人たちなんです(笑)。


(きべん、きべん~♪ 謎のテーマソングと共に、詭弁論部・見参!)

松村)
芽野はメロスに相当する役柄で、
まあ同じような設定になるわけですよ、
「友情を守るために何時までに帰って来い」とね。
でも詭弁論部ですから「逆に絶対に帰らねえ!」となり、逃げ続ける(笑)。
友情を成立させたい人たちが追いかけてくるなか、逃げまくるという
“逆・走れメロス”になっているんです。
彼が演じるのはその逃げるメロス役ですね。

武田)
・・です!
稽古中いつも思っているのですが、
松村さんの発想って良い意味でぶっ飛んでいるんですよ。
松村さんは本当に頭がイイんです!
なんか僕、言い方が偉そうですけど(笑)。
その松村さんが思い描く高いところまで表現できれば本当に面白いと思うんです。
でも今はまだそれができなくて、プレッシャーになっていて・・。
自分の不甲斐なさに悶々としています。

松村)
インタビューで弱音をはかないの(笑)!

市川)
役柄の説明を求められて、取材陣の前で弱音をはいている(笑)。

松村)
でも実際、大変なハードルだと思いますね。
ハイレベル・・というわけじゃないけれど(笑)、
どこにもお手本がないような舞台ですし、
取り組み方としても、どうしたら良いかわからないようなものを要求していますから。
でも彼ならできると信じています!
彼はね下町のワルなんですよ(笑)。
生粋の下町っ子。平成の寅さん的なね。
だから線の太さがあるといいますか、揺るがないものが芯にある。
こういう現場で、こういう作り方をしていくと
主役の存在感がどんどん死んでいくことがあるんですが、彼は死なない(笑)。
すごく将来有望な人だと思いますよ。

武田)
なんだか三者面談みたくなってきた・・。

――市川さんの役柄は?

市川)
“図書館警察長官”、
あまり聞いたことのない役職ですよね(笑)。
大学で図書を返さない学生たちを取り締まる役職で、
その権力を利用してこの大学を牛耳っている人らしいです。
過去に、とあるトラウマがあって、
愛だの恋だの友情だのというものをなにひとつ信用していない人。
でも、もしかしたら芽野が友情を信じさせてくれるかもしれないと思っている。
実はかなり素直な人間ですよね(笑)。
けれどその気持ちはことごとく裏切られるという構造になっています。
悪役のように描かれていますが、
実は誰よりも純粋で切ない人間ですね。

武田)
図書館警察長官、ピュアな方ですよね。



(誰よりも純粋な図書館警察長官のキュートな魅力をお見逃しなく!)

市川)
オファーをいただいた時に、役の説明を読んだら
「肌がつやつやしている」と書いてあって。
あ、俺のことだなと思いました(笑)。
美肌の秘訣?
あまり手入れをしないことです。
あとは、人生の苦労を自分で背負わないで周りの人に渡すことですね。

武田)
苦労を人に・・すごい・・!



(演劇界の、そして人生の先輩でもある市川しんぺーさん♪)

松村)
しんぺーさんは、年齢的には先輩ですが
同じ時代に劇団をやってきた仲間といいますか、ノリがわかってくださる人。
僕が言わなくても次々に面白いアイディアが出てくるし、
技術的にもなんの心配もなくお任せできる。
こういう方がいてくださるのは非常に良いですね。

武田)
しんぺーさん、松村さんから何もダメ出しされなくて不安だって言ってましたよ。

市川)
何も言われないけど、OKも出ていないから(笑)、
また次は違うことしなくちゃいけないのかなって・・。

松村)
いろいろ出来る人達だから、新たな化学反応がほしくて
今はまだ泳がせています(笑)。


――では最後に、このインタビューを読む方へメッセージをお願いします。

武田)
僕、松村さんの後に「その通りです!」って言いますね。

――あ、では先に発言をお願いいたします。

武田)
(笑)。
今はまだ、みなさんについていくことに必死です。
毎日、家に帰ってから「まずいぞ・・」と思っています(笑)。
こんなふうに感じるのは、11年間仕事をしてきて初めてのこと。
それくらいに「必ず何かを届けたい!」と、
情熱と愛情を持って取り組んでいます!
そういう作品に出会えたことは本当に幸せですし、
26歳のガキが思うちっぽけなことかもしれないですけど・・
全身全霊でこの舞台にかけています!
すごくふざけていて、思い切り笑える話ですが、
なぜか心にぐっとくる感じがあるんです。
芽野の必死さと、僕の必死さがうまくリンクして、
観る方をこの世界に引き込めたら最高ですね。
ぜひ劇場で観ていただいて、日常を少しでも幸せに感じてもらえたら嬉しいです!

市川)
・・大きい話になっているなー(笑)。
タイトルのとおり“青春音楽活劇”ですから、
ぼくらの内なる青春と、音楽と、活劇を出していきたいですね。
まあ、中心にいるのが“詭弁論部”という一筋縄ではいかない人たちなので、
なにが青春なのか、なにが活劇なのか、
よくわからない感じで進んでいくとは思いますが(笑)、
なぜか観終わった後に、
「あれ?確かに青春音楽活劇だったな」
と思っていただければ。
“そうではないもの”が展開しているはずなのに、
“そう思ってしまった!”と感じていただけるような、
演劇好きの方も、演劇初心者の方もびっくりするような芝居になっていますので、
ぜひ劇場へ足を運んでいただければと思います。

松村)
誰もが知っている太宰治の「走れメロス」のいいところを取り入れつつ、
お馬鹿な話になっているんですけれど、
最後には非常に爽やかな友情が残る、それが見どころのひとつです。
そして演劇的には・・かなりアングラな感じになっております(笑)。
芝居の技術的にはトップレベルで、知る人ぞ知る脂の乗った演劇人たちと、
イキが良くて、これから大物になるであろう若者たちとが集まって、
とんでもなく広い層のお客様に受け入れられる作品になると思いますので、
ぜひ観にいらしてください。
1時間半でサクッと終わりますし(笑)。
そのうち1時間以上は走っていますけど。
あ、作業員たちは1時間25分くらい走っています(笑)。

市川)
情報量は3時間の芝居くらい。
ちっちゃーい話が壮大に見える。
すごい事言ってるな!という台詞も、
よーく聞いてみると大したこと言ってなかったり(笑)。
でも、そうだとしたらね
どうでもいいことで人生は楽しめる、ということですよね。


――楽しいお話をありがとうございました!


このあと拝見した稽古の様子も少しだけ、写真でお届けしますね。
とにかく出演者全員が、
真面目な顔をしながらとんでもないことをやってのける様子に、
撮影しながらも笑いが止まらないほど!




こちら写真中央は、大学のマドンナ・須磨さんを演じる新垣里沙さん。
小悪魔パワー全開です♪


生湯葉とコーラをこよなく愛する彼女が、
図書館警察長官に与えた心の傷とは・・!?




“自転車にこやか整理軍”を演じる
高木俊さん(写真上)、上田悠介さん(写真下)の屈強ぶり(!)にもご注目ください。



そしてこちらは芽野の身代わりとなる親友・芹名役の山下翔央さん。
コーヒーカップ片手にめちゃくちゃクールに決めてらっしゃいますが・・


くるまっているのは下宿の毛布です!



眉ひとつ動かさずに、歌うおふたり。
ど阿呆で、どシリアスな歌声と演技は必見必聴ですよ!

京都の町を舞台に、妄想青春ワールドが炸裂する
全力疾走の青春音楽活劇「詭弁・走れメロス」は、
12月27日・28日のプレビュー公演 KAAT神奈川芸術劇場大ホールを皮切りに、
1月4日から銀座博品館劇場にて、また2月2日にはサンケイホールブリーゼにて上演されます。

選りすぐりのキャストが全力で迷走する森見ワールド。
その阿呆らしくもピュアな青春を、劇場で体験するのが待ち遠しい!
きべん、きべん~♪
みなさんもぜひ劇場で、詭弁のテーマを歌ってきてくださいね♪

<公演情報>
アトリエダンカンプロデュース 青春音楽活劇
「詭弁・走れメロス」
2012/12/27(木)~12/28(金) KAAT神奈川芸術劇場 大スタジオ (神奈川県)
2013/1/4(金)~1/17(木) 博品館劇場 (東京都)
2013/2/2(土) サンケイホールブリーゼ (大阪府)

<キャスト&スタッフ>
原作:森見登美彦(祥伝社文庫「新釈 走れメロス」より)
脚本・演出:松村武
音楽:土屋玲子
ステージング:小野寺修二
出演:武田航平/山下翔央/新垣里沙/西村直人/小手伸也/小林至/高木俊/上田悠介/市川しんぺー

<あらすじ>
「詭弁論部」に籍を置く阿呆学生・芽野史郎。汚い下宿で惰眠をむさぼり、落第を重ねてきた芽野は、ある日の午後、一大決心をする。「たまには講義に出てみるか」
彼が大学構内へ入っていくと、辺りはお祭り騒ぎであった。今日から学園祭が開幕していたのだ。
芽野が部室の方へ歩いてゆくと、その扉は閉ざされ、路上に置かれた炬燵にあたっている詭弁論部部員たちが見えた。訊けば先日、図書館警察の長官が率いる「自転車にこやか整理軍」なる屈強な男たちが乗り込んできて、部室が閉鎖され、代わって「生湯葉研究会」の看板が掲げられたというのだ。
怒った芽野は「生湯葉研究会」の看板を引きはがしにかかるが、「自転車にこやか整理軍」の手によってその身を捕えられ、図書館警察長官の前に引き出されてしまう。
誰も信頼しないという長官は、芽野にある約束を持ちかけた。部室を返してほしければ、グラウンドに設営してあるステージで、楽団の演奏する「美しき青きドナウ」に合わせてブリーフ一丁で踊り、今宵のフィナーレを飾って見せろというのだ。
芽野はもちろん踊ってみせると約束するが、これから姉の結婚式に出なければならないため、一日だけの猶予を乞う。明日までに必ず戻ってくるという芽野を全く信じない長官に、芽野は自分の身代わりとして、詭弁論部の無二の親友・芹名を人質として置いてゆくことを約束してしまう。
連れてこられた芹名は、無言で頷き、芽野と固い握手を交わした。
校舎から外へ駆けだす芽野。
「まあ友情とやらを信じることだね」長官は、芹名に言う。
「あいつは戻らんぜ。あいつに姉はいないよ」芹名は、傲然と言い放った。
「俺の親友が、そう簡単に約束を守ると思うなよ。」
かくして、芽野の逃走劇がはじまる。
三条河原のマンガ喫茶から、河原町の路地裏を駆け、烏丸の地下道を逃走、嵐山で倒れ、北野天満宮、乙女に誘われ鴨川デルタへ――
果たして、芽野は逃げ切れるのか!?
阿呆学生が桃色ブリーフと友情(?)を賭け、古都を疾走する!


公演HPはこちら!




オケピ取材班・撮影:mamiko  監修:おけぴ管理人

2012年12月10日

12/12/10 「ハーベスト」ゲネプロレポート

2012年12月10日(月)
「ハーベスト」ゲネプロレポート
@世田谷パブリックシアター



(写真左より:渡辺徹さん 七瀬なつみさん  撮影:谷古宇正彦)

イギリス演劇界注目の劇作家
リチャード・ビーン作品が日本初上陸!

渡辺徹さんが
ひとりの男の100年に渡る生涯を演じきる舞台「ハーベスト」
ゲネプロの様子をお伝えいたします!

<ものがたり>
イギリス、ヨークシャー州のキラムで農場を経営するハリソン家。長男ウィリアムの祖父が素っ頓狂な賭けに勝ち、大地主から土地を手に入れたというハリソン家は、ふたつの大戦をくぐり抜けるなかで、長年の夢だった養豚業に着手し、成功をおさめる。だがやがて政府の無策を背景に法律や外国の養豚業に圧迫され、厳しい苦境に陥っていく。
その一方で、地主の末裔エイガーは、祖父の時代にとられた土地を奪還すべく様々な策を弄しては執拗にハリソン家に迫ってくる。ウィリアムはエイガーに対峙するためにも後継者の確保を望むのだが、自身は第一次世界大戦で両足を失い独り身のまま。ウィリアムの弟アルバートと妻モーディーの間にも子供がいない。そんな中、第二次世界大戦中の1944年、ドイツ人捕虜ステファンがハリソン家で働くようになり、モーディーの姪ローラと惹かれあう仲になった・・・。
1914年から現代まで、土地を守り通し、養豚業にこだわり続けたウィリアムがの人生のハーベスト(収獲)とは。



(写真左より:田根楽子さん 石橋徹郎さん 平岳大さん 渡辺徹さん 撮影:谷古宇正彦)


物語のはじまりは
第一次世界大戦が勃発した1914年。

イギリス・ヨークシャー地方でほそぼそと農場を営む
ハリソン家の長男・ウィリアム役を演じる渡辺徹さん。
初登場シーンではなんと19歳の設定です!


( 写真左より:平岳大さん 七瀬なつみさん 渡辺徹さん  撮影:谷古宇正彦)

時代の先を見据える賢さを持つ兄・ウィリアムに対して、
ある“思い”を持つ弟・アルバート役を演じるのは平岳大さん。

対照的な兄弟の微妙な関係、
その発端となる女性モーディ役には七瀬なつみさん。

それぞれの役柄が徹底的に作りこまれているというリチャード・ビーンの戯曲。
台詞で語られていなくても
舞台の外に広がる、その役の人生が目に浮かぶようです。

当時の生活風俗に思いを馳せることができる舞台美術にもご注目を。
そう、この作品のもうひとりの主人公はこの“家”。
100年の間にこの家でおこるさまざまな出来事、
そこに生きる人々の様々な思いが
台詞のひとつひとつのなかから浮かび上がり、
大きな流れを作っていきます。



(写真左より:渡辺徹さん 七瀬なつみさん 平岳大さん 吉見一豊さん 石橋徹郎さん 小島聖さん
撮影:谷古宇正彦)

「壮大な大河ドラマ」というと
少しとっつきにくいと思われる方もご安心ください。
この作品の大きな見どころのひとつは
英国ならではの
どこか飄々とした独特のユーモア。

なんといっても登場する人物たち全員が
どこか奇妙でおもしろい!
本人たちはいたって真面目に人生を生きているのですが、
その姿にどうしてもにじみ出る“おかしみ”、そして人生の皮肉・・。
英国ユーモアが
そこかしこに散りばめられています!


100年の間にはウィリアムの次の世代の若者たちも登場し、
それぞれの人生が始まります。

佐藤アツヒロさん演じるドイツ人捕虜・ステファンと
小島聖さん演じるウィリアムの姪・ローラの青春がまぶしい!
もちろんおふたりもそれぞれの役の晩年までを演じます。

10年、20年と時がたつごとに微妙に変わっていくそれぞれの関係性をどうみせるのか。
さらに9人のキャストのうち5人が時代とともに複数の役を演じわけるという趣向もあり、
役者としての見せどころもたっぷりです。



( 写真左より:小島聖さん 渡辺徹さん  撮影:谷古宇正彦)

「豚というのは数学だ。システムさえあればそれでいい」という信念のもと
養豚業にうちこむハリソン家の人々。
次々に繁殖する豚たちとは対照的に、一家は子宝に恵まれず
時代の流れとともに農地を守ることが次第に困難になっていきます。

2度の大きな戦争、零細農家に対する政策、農地を取り戻そうとする地主との長年に渡る確執・・。
第1場から100年後のラストシーン(2005年)、
はたしてハリソン家の豚小屋は守られるのか?
あっと驚く展開に乞うご期待!

ひとりの男、そしてその一族が生き抜く100年の物語。
舞台の上でそれぞれの人生を
いきいきと演じる出演者たちの熱演、
そして奇をてらわずに深く繊細に登場人物たちにスポットをあてる
森新太郎さんによる演出など
見どころいっぱいの作品です。

ぜひ劇場で
演劇ならではの“100年の物語”を堪能していらしてください!


<公演情報>
「ハーベスト」―神が田園を創り、ひとが町をつくった―ハリソン家、百年の物語
2012年12月11日~12月24日 世田谷パブリックシアター

[作] リチャード・ビーン 
[翻訳] 平川大作/小田島恒志
[演出] 森新太郎
[美術] 堀尾幸男 [照明] 小笠原純 [音響] 藤田赤目 [衣裳] 半田悦子
[ヘアメイク] 川端富生 [身体表現] 田井中智子 [演出助手] 内藤裕子
[舞台監督] 藤崎遊

[出演] 渡辺徹/佐藤アツヒロ/平岳大/石橋徹郎/吉見一豊/有薗芳記/
     小島聖/田根楽子/七瀬なつみ

[上演時間] 約3時間(休憩あり)



世田谷パブリックシアターHPはこちら!


オケピ取材班:mamiko 監修:おけぴ管理人

12/12/10 新国立劇場「音のいない世界で」稽古場レポ

2012年12月10日 
新国立劇場「音のいない世界で」稽古場レポート


2012年のクリスマスシーズンから新年にかけて
新国立劇場で上演されるのは
“子どもに開かれた大人の演劇”と銘打った舞台「音のいない世界で」。


作・演出は長塚圭史さん(出演も)。
出演はダンス集団コンドルズを率いる近藤良平さん(振付も担当)、
近年はバレエの枠をこえ、色々な表現の可能性を追求している首藤康之さん、
そして映画、ドラマ、演劇、ミュージカル・・と幅広く存在感をみせる松たか子さん。


この4人のお名前を見るだけでワクワクしてしまう注目の舞台。
いったいどんな不思議な世界が劇場にひろがるのでしょうか。
笑顔あふれる稽古場レポートをお届けいたします!



(写真左から長塚圭史さん 首藤康之さん 松たか子さん 近藤良平さん)


新国立劇場がはじめて取り組む
“子どもに開かれた演劇”。

と言っても、
子どものためだけに作られた演劇というわけではなく、
子どもたちにとっては
「大人の世界を覗き見するようなドキドキ感」を、
そして大人たちには
「子どもの頃のワクワク感を思い出すような」体験をさせてくれる
不思議な作品になりそうだとのこと。


稽古場に集合したら、
まずはストレッチからスタートです。


キャストだけではなくスタッフの皆さんも一緒に、
全員で“のびのび~”。
「おけぴさんもご一緒にどうぞ」と言われてドギマギしながらも
シャッターを切り続ける取材班。


大切なカバンを盗まれてしまったために
「音」を失ってしまったセイ(松たか子さん)と、
カバンを取り戻すために旅へ出たセイを追う旦那さん(首藤康之さん)。
ふたりが季節をめぐって不思議な旅をする一夜の物語。


セイと旦那さんが旅の途中で出会う人々を
4人のキャストが交互に演じていくのですが、
これがなんともおかしな人(?)たちばかり!


不安定なテーブルで
とっても嬉しそうな表情をしてお酒を呑む羊さん。



同じく呑んだくれの羊飼いのおじさん(!)。



“パンとスープ”で何かを思い出す、旦那さん。



キャストとスタッフが一緒になり、
何度も動きを確かめながら、
ひとつの場面を作り上げていきます。



羊さんもスタッフの顔になって何やら相談中です。



その場にいる誰もがアイディアを出し合い、少しずつ物語が動きはじめます。


じっくりと話し合い、
体を動かしながら
作り出す不思議な演劇世界。

一流の表現者たちが集まる創作現場は
意外なほどリラックスした笑顔があふれていました!


テレビやゲームでは体験できない
演劇ならではの興奮。
はじめて劇場へと出かける子どもたちの心には
いったいどんな“思い出”が残るのでしょうか?


新国立劇場ではすべての主催公演で
劇場ボックスオフィス窓口にて
公演当日の朝10時から1500円のZ席を販売しています(1人1枚、電話予約は不可)。
特に公演期間前半や2回公演の日は狙い目とのこと!
詳細は劇場HPでご確認ください


子どもたち (大人たちも?) の “劇場デビュー” を応援するために
開演時間に幅を持たせるなど
様々な試みがなされている公演です。
上演時間も約80分とコンパクト♪


子どもも楽しめる大人の演劇。
大人も楽しめる子どもの演劇。
どちらでもいいけれど、なんだかすごい!
そんな体験を劇場で味わっていらしてくださいね。


<公演情報>
「音のいない世界で」
2012年12月23日~2013年1月20日 新国立劇場小劇場

<スタッフ>
作・演出:長塚圭史
振付:近藤良平

<出演>
近藤良平 首藤康之 長塚圭史 松たか子

<全国公演>
2013年1月22日(火)18:30 山形 シベールアリーナ
2013年1月24日(木)・25日(金)19:00 仙台市宮城野区文化センター
2013年1月27日(日)15:00/18:30 北上市文化交流センター さくらホール

<ものがたり>
ある冬の日、大切なカバンを盗まれてしまったために「音」を失った貧しいセイ。カバンを取り戻そうと、ひとり旅に出る。カバンを盗んだ男の足跡を追って季節をまわるセイ。セイがいなくなってしまったことで、夫もまた「音」を失ってしまう。夫はセイを追って旅に出る。セイの歩いた季節をたどる夫。果たして2人は再びめぐり会えるのか。また失われた「音」は取り戻すことができるのか。そして盗まれたカバンの中身とはいったい? 季節をもめぐる不思議な一夜のものがたり。

新国立劇場HPはこちら!




オケピ取材班&撮影:mamiko   監修:おけぴ管理人

2012年12月12日

12/12/12 音楽劇「蒼穹のファフナー」稽古場レポート

2012年12月12日18:00
音楽劇「蒼穹のファフナー」稽古場レポート


写真左より:磯村洋祐さん、松本まりかさん、桜田航成さん

未来を見つめる彼らから前向きな力がもらえます!

2004年TVアニメ放映開始、2010年劇場版公開&舞台版初演、
2011年舞台版再公演と多くのファンの心を掴んできた
大人気アニメ「蒼穹のファフナー」!

2012年冬にスケールアップして新作が上演される音楽劇「蒼穹のファフナー」
お稽古場の様子をレポートいたします。

2146年・・・未知の生命フェストゥムから大切なものを守るために、
孤島”竜宮島”を舞台に少年少女が命をかけて巨大人型ロボット
「ファフナー」に搭乗し島を守る。

ロボットアニメながら、細かな人物描写や人間相関、友情、家族、
未来、生きるということ、そして成長!
たくさんのメッセージに心打たれる作品が作り上げられる現場は
ドラマ性と作品が持つファンタジックな世界観の再現が両輪となって
突き進む熱気にあふれていました。
その点でも音楽・歌が加わるというのは非常に効果的だと感じられる
お稽古場でした。


子供たちとフェストゥム(敵)一騎にいったい何が?!



磯村洋祐さん

主人公である真壁一騎に磯村洋祐さん。
ナイーブで純粋な一騎のキャラクターにピッタリな優しい表情が印象的です。


松本まりかさん

一騎の幼馴染で、彼に密かに想いを寄せている遠見真矢役に松本まりかさん。
松本さんはアニメでも声優として真矢を演じていますので、台詞が
キャラクターイメージにぴったりなのはもちろん、とても表情豊かで
目が離せません♪可愛い!



桜田航成さん

一騎の幼馴染にして親友、戦闘の指揮管理・皆城総士役には桜田航成さん。
どこか達観したようなところのあるクールな総士です!



彩星りおんさん

口数が少なく、表情も乏しいカノン・メンフィスというちょっと無機質な
キャラクターを魅力的に演じているのが彩星りおんさん。


彩星りおんさんと冴月里実さん

溌剌とした姉御的存在の要咲良(冴月里実さん)とのやりとり。
クールビューティーなカノンがみせるちょっとオチャメなシーンに
思わず頬が緩みます!そのギャップにキュン♪



浦壁多恵さん

総士の妹、物語のキーパーソンでもある皆城乙姫には浦壁多恵さん!
透き通る歌声に乙姫の美しさ、強さが込められています。
過酷な宿命を背負う乙姫を可憐に熱演です!


浦壁多恵さん、渚あきさん

乙姫と真矢の母親・遠見千鶴(渚あきさん)の切ないシーン。
涙なしには見られませんっ!千鶴さん、母性溢れます!


松本まりかさん、渚あきさん

こちらは実の母娘のシーン!


石川由依さん

乙姫と仲良しな立上芹役には石川由依さん。
この視線の先には・・・。


松永一哉さん

自称二枚目のお調子者の元気キャラ・近藤剣司には松永一哉さん。
シリアスなシーンでもパッと明るくなる、特殊な環境の物語の中で
ホッとさせる存在です。



大音智海さん

一騎の同級生・春日井甲洋には大音智海さん。
俯瞰したような登場シーンで、ナレーションのように“語る”ところが
あるのですが、伸びやかでしっかりとした声が言葉の説得力を増します!



丸山隼人さん、磯村洋祐さん

ロボット漫画『機動侍ゴウバイン』の愛読者、ちょっと可愛らしい
小楯衛役に丸山隼人さん。無垢な愛らしいキャラクターです!

そして、戦いに身を投じていく子供たちに平和を託す大人たちに
ミュージカル界の豪華キャストが!


岡まゆみさんと安崎求さん
 

一騎の両親、真壁紅音に岡まゆみさん、史彦に安崎求さん。
二人の葛藤、子供たちへの想いなど感情の機微が丁寧に表現されます。
お二人の歌声の重なり合いも美しい!

そしてそして、今回の舞台では敵のフェストゥムをダンスで表現する
というのも見どころのひとつです。


田極翼さんを中心としたフェストゥム

謎の生命体をどう表現するか、作品の世界観を表現するうえでもカギになります。
本作の中でフェストゥムのリーダーともいうべき、イドゥンを演じるのは
田極翼さん。
実はフェストゥムのみなさん、衣装もすごいんです!
そちらは劇場でのお楽しみということで。

最後にオフショットを交えながらお稽古場の雰囲気を!


演出の寺崎秀臣さんと役柄の性格についてディスカッションする松永さん。



久々の親子の対面シーンで「どう接しようか」という相談中♪



疑問が生まれ、大音さん突然の挙手!「はい!質問ですっ!」

このように様々なシーンで、ディスカッションを重ねながら芝居作り、
そして効果音も含めた音作りで「蒼穹のファフナー」の世界を作りあげる
熱い現場でした!
美術・照明、そして衣装、音響と様々な舞台の仕掛けが加わった本番が
とても楽しみになりました!

<公演情報>
音楽劇「蒼穹のファフナー」
2012年12月20日(木)~30日(日)
銀座・博品館劇場
公式HPはこちらから!

<ストーリー>
2146年。
未知の生命体「フェストゥム」から
大切なものを守るため、
子供たちは自らの命をかけて
「ファフナー」に搭乗し戦いに身を投じていく。

平和を託す大人達の葛藤、失われていく子供たちの命。
「たとえ姿が消えても誰かが覚えている限り、その存在は消えない。」

それぞれの想いを胸に子供たちは戦う。

<キャスト>
真壁一騎:磯村洋祐
皆城総士:桜田航成
遠見真矢:松本まりか
カノン・メンフィス:彩星りおん
皆城乙姫:浦壁多恵
要咲良:冴月里実
春日井甲洋:大音智海
近藤剣司:松永一哉
小楯衛:丸山隼人
遠見千鶴:渚あき
真壁紅音:岡まゆみ
真壁史彦:安崎求

<スタッフ>
原作:XEBEC
オリジナルストーリー:冲方丁
演出:寺崎秀臣
振付:佐々木信彦 美術:升平香織 TVシリーズ音楽:斉藤恒芳
オリジナル主題歌:angela


磯村さんの笑顔いただきました!

<おけぴ会員限定チケット>
48時間以内のレポート報告を条件にお得に観劇できるおけぴレポ割チケット

2012年12月14日

12/12/14 ミュージカル「プロミセス・プロミセス」ゲネプロレポート

2012年12月14日18:00
ミュージカル「プロミセス・プロミセス」ゲネプロレポート


写真左より:中川晃教さん、大和悠河さん

大人のラブコメディミュージカル「プロミセス・プロミセス」、
中川チャックVer.公開ゲネプロの様子をお伝えします。

原作は映画「アパートの鍵貸します」、
平凡なサラリーマンが上司の不倫用に自分のアパートの鍵を貸すことで
始まる恋と出世のちょっぴり切なく、とっても温かい物語。
もう恋なんてしない♪など、売れっ子作曲家バート・バカラックの
耳馴染みがよいナンバーで綴るポップでキュートなミュージカルです!

ブロードウェイミュージカルのカラフルで激しいダンスとウェルメイドな
喜劇一粒で二度おいしいですよ♪


華やか~♪


チャックをのびのびと演じる中川晃教さん

保険会社の平社員、ちょっとイケてない?!でも、とーっても優しいチャックに
中川晃教さん(藤岡正明さんとダブルキャストです)。
可愛くて憎めない愛すべきチャックです!!
まぁ、よくしゃべるんですこのチャックが(笑)、時折心の声を客席にも
届けてくれたりもする!これって舞台ならではのお楽しみですよね。
いつのまにかチャックの恋の応援団になってしまいました。


美しい!大和悠河さん

チャックの恋のお相手は同じ社内で働くフラン。
美しく清純(byチャック)な社内のマドンナを大和悠河さんが華やかに演じます!


岡田浩暉さん

やり手の人事部長シェルドレイクには岡田浩暉さん。
ずるい男、女性の敵!なのだけれど、悔しいくらいスーツ姿が素敵♪


部長にもアパートの鍵を貸すかわりに・・・“約束”!

チャックは、時折、妄想しながらフランへの想いを募らせ、
遂に!バスケットボール観戦デートの“約束”をするのですが・・・


あれ?



あれれ?



あれれれ?

恋は思わぬ展開!!!
バーで出会う超肉食系女子マージには樹里咲穂さん。


樹里咲穂さんと中川晃教さんの弾けたシーン!

いい感じにセクシーでワイルド!で、かなりコミカル(笑)
出演場面は決して多くないのですが、インパクト特大!


中川晃教さん、大和悠河さん、浜畑賢吉さん

こちらは傷心のフランを励ますチャックと隣に住むドレイファス医師の
とっても素敵なシーン。
若者たちを温かい視線で見守り、ユーモアのセンスも抜群な
人生の先輩、演じる浜畑賢吉さんの言葉をお借りすると“粋”な
ドレイファス医師です。


ようやくフランも笑顔に!

フランの笑顔を見つめるチャックの目が優しいのです!!
(切ないくらい・・・)

フランは献身的なチャックへの愛に目覚めていくのですが・・・
さぁ、チャックの恋と出世の行方を見届けに劇場へ参りましょう♪


藤浦功一さん、KENTAROさん、田村雄一さん、安福毅さん

こちらは保険会社のお偉いさんたち、まったく男って・・・笑


浜畑賢吉さん,岡田浩暉さん,中川晃教さん,大和悠河さん,藤岡正明さん,樹里咲穂さん

そして、ゲネプロ前に囲み取材も行われました。
こちらにはチャック役ダブルキャストの藤岡正明さんも参加!
「二人のチャック、全く違う優しさを持っているんです!」(大和さん)
歌声もタイプの違うお二人ですからね、どんなチャックになるか
期待に胸がふくらみます!!

組み合わせの妙を感じに、両方見たくなりますね!
こちらのカップルは公演後半から登場です! 


大和悠河さん、藤岡正明さん

<公演情報>
ミュージカル「プロミセス・プロミセス」
2012年12月15日(土)~23日(日)
新国立劇場 中劇場

<キャスト>
中川晃教(12/15-17)/藤岡正明(12/21-23)
大和悠河
岡田浩暉
樹里咲穂
浜畑賢吉
紫城るい
徳垣友子
KENTARO
桐生園加
伊東弘美

田村雄一/藤浦功一/安福毅
石井雅登/上野聖太/遠藤瑠美子/白木原しのぶ
仙名立宗/高橋卓/伯鞘麗名/深野琴美/本田育代
宮垣祐也/森実友紀/やまぐちあきこ/横沢健司

<スタッフ>
脚本:ニール・サイモン
音楽:バート・バカラック
上演台本・演出:田尾下哲
振付・ステージング:本間憲一
音楽監督:宮﨑誠

<あらすじ>
保険会社のしがない平社員チャックは、
上司の不倫用に自分のアパートの部屋を貸していた。
チャックがひそかに想いを寄せているのは、同じ社内で働くフランである。
実は、フランこそ、その上司の不倫相手であった。
フランは自分が単なる遊び相手だったと知ると、
チャックの部屋で自殺を図る。
運よく、チャックがいち早く発見し、フランは一命を取りとめる。
チャックによる献身的な看病に、
次第にチャックへの愛情に目覚めていくフランだが・・・。

公式HPはこちらから!


おけぴ取材班&撮影:chiaki / 監修:おけぴ管理人

2012年12月19日

12/12/19 「スペーストラベラーズ side;Winter」ゲネレポ


2012年12月19日(水)
「スペーストラベラーズ side;Winter」ゲネプロレポート



(写真左から:夙川アトムさん 和田琢磨さん)


次から次へと襲ってくる
“笑い”の波状攻撃!!

小芝居満載、
笑い100パーセント
そしてなぜか最後には少しの涙!

師走の下北沢をノンストップで駆け抜ける
ワンシチュエーションコメディ「スペーストラベラーズside;Winter」
ゲネプロレポートをお届けいたします!!!



(写真左から:永山たかしさん 顔田顔彦さん 夙川アトムさん)


今年7月に本多劇場で上演された
「スペーストラベラーズ side;Summer」と
同じ劇場、同じタイトル、そして同じ演出家で
キャストと季節だけがガラリと入れ替わった
もう一つの「スペーストラベラーズ」。


原作はお笑いユニット・ジョビジョバの大出世作「ジョビジョバ大ピンチ」。
金城武さん&深津絵里さん出演の映画版(本広克行監督)で
大笑いした方も多いと思います♪


とある田舎の地方銀行に押し入った2人の強盗と、4人の人質。
ちょっぴりお間抜けな強盗を演じるのは
和田琢磨さんと永山たかしさんのおふたり。



いつも爽やかでかっこいいイメージのおふたりですが・・、
今回演じてらっしゃる強盗コンビは
かなりの“愛すべきおバカキャラ”♪
キレキレの身のこなしと
テンポのいい会話で客席の笑いをさらいます。



そしてこちらは
それを上回る強烈な個性を持つ人質4人組。


(写真左から:顔田顔彦さん 夙川アトムさん 川本成さん 大堀こういちさん)

妙にちゃっかりしている銀行員コンビと
突き抜けたボケを見せてくれるお父さん
そして見るからに怪しい謎の男。
こんなメンバーが揃って、銀行強盗がうまくいくはずもなく・・。



強盗初心者のふたりが、あっという間にボロを出して、
警察に包囲されるなか
リーダー(和田さん)が思いついたアイディア。
それは・・6人組の最強テロリストを名乗ること!


それぞれに事情を抱えた人質たち。
テロリスト風のコードネームまで考えて
なぜか全員ノリノリです!!


(このコードネームが・・めちゃくちゃ面白い♪ ぜひ劇場でお確かめください!)


クリスマスの夜。
密室の中で繰り広げられる“強盗なう&人質なう”。
ネタバレになってしまうので、多くをお伝えできないのがもどかしい!


キャストは全員ほぼ出ずっぱり。
演出を手がけるのは細川徹さん(「男子はだまってなさいよ!」)。


聖なる夜に、なぜか芽生える強盗と人質との奇妙な友情。
タイトルの「スペーストラベラーズ」が意味するものとは・・?
逆転につぐ逆転で
笑いっぱなしドキドキしっぱなしのノンストップ120分(休憩なし)!


劇場で思い切り笑って、ちょっぴりジンとして・・。
なにも考えずに小芝居の波に身を任せ、今年1年の笑い納め♪
きっと素敵なクリスマス&年の瀬になることと思います。


「“底知れぬ場所から” 宇宙を目指す “透明な男たち”」
ぜひ、この謎を劇場で解き明かしていらしてください!!



<公演情報>
「スペーストラベラーズside;Winter」
2012年12月19日(水)~30日(日)下北沢 本多劇場

<スタッフ>
原作:『ジョビジョバ大ピンチ』
原作脚本:マギー
脚色・演出:細川徹(男子はだまってなさいよ!)

<出演>
和田琢磨
川本 成
永山たかし
夙川アトム
顔田顔彦
大堀こういち


公演HPはこちら!




オケピ取材班&撮影:mamiko   監修:おけぴ管理人

2012年12月20日

12/12/20 ミュージカル『テニスの王子様』青学vs比嘉 ゲネプロレポ


2012年12月20日
ミュージカル『テニスの王子様』青学vs比嘉 ゲネプロレポート



青学キャストに新メンバーを迎える
ミュージカル『テニスの王子様』2ndシーズン 青学vs比嘉 
初日開演前に行われたゲネプロの様子を取材してまいりました!!


 
シリーズ累計発行部数5100万部を超える
人気コミック「テニスの王子様」を完全舞台化した
大ヒットミュージカル、通称“テニミュ”もいよいよ10周年!


テニスの名門校・青春学園中等部(青学:せいがく)に転校してきた
天才テニスプレイヤー・越前リョーマを中心に、
全国中学校の頂点を目指して、切磋琢磨する多彩なキャラクターたちを
オール男性キャストで描くミュージカル『テニスの王子様』。




“ミュージカル”ですから、もちろん歌、ダンスは満載。
さらに舞台化不可能とも言われていた試合シーンも
キャストたちのアクロバティックな動き
そして照明、音効、映像による巧みな演出で臨場感抜群です。

まるで実際のテニスの試合を見ているような興奮、
本当にボールの行方が見えるような不思議な感覚は、
舞台で楽しむライブなパフォーマンスならでは!
(写真ではなかなかお伝えできないのが、もどかしい!!)



主人公の越前リョーマ役を演じる小越勇輝さん以外の
青学メンバー11人が、初お目見えとなる今回の公演。
初々しくもパワフルな新生・青学メンバーはこちらのみなさま♪



故障していた肩の治療を終え、
ついにチームに復帰したクールな部長・手塚国光役を演じる多和田秀弥さん。



チームを思う副部長、ダブルスを得意とする大石秀一郎役・山本一慶さん。



復帰した手塚の状態に疑念を抱く大石。
彼が取った行動とは・・?



柔らかな物腰で、天才的な強さをみせる不二周助役は矢田悠祐さん。



大石とともに青学ゴールデン・ペアを組む・菊丸英二役を演じる黒羽麻璃央さん。

今回は菊丸印のステップで、シングル戦でも実力発揮です!



対戦相手のデータを詳細に集めて分析する乾 貞治役・稲垣成弥さん。



パワープレイヤー・河村隆役の章平さん。
美しい筋肉にご注目!



2年生レギュラーの桃城武役・石渡真修さん(写真上)&海堂薫役・木村達成さん(写真下)。


「原作キャラクターのイメージに近いかどうか」にこだわって
選ばれるテニミュキャストたち。
舞台経験を重ねて成長していくキャストの姿も、
ファンの皆さんの楽しみのひとつですよね。



青学1年トリオもはじけます♪
(写真左から:加藤勝郎役・三井理陽さん 堀尾聡史役・岩義人さん 水野カツオ役・小林瑞紀さん)

フルメンバーが揃った万全の状態で
全国大会に挑む青学の前に立ちはだかるのは、
今大会“ダークホース”とも噂される武闘派集団、
九州地区代表・沖縄比嘉中。


“殺し屋”の異名を取る部長・木手永四郎役・土井一海さん( 写真左)と、
思わぬ変身をお楽しみに♪な甲斐裕次郎役・荒牧慶彦さん(写真右)。



ハブのように変化するボールを操る平古場凛役・染谷俊之さん。



知念寛役・吉岡佑さん。すごい迫力です!



巨体の田仁志慧役・友常勇気さんの豪快なジャンプ!

難病を克服した部長・幸村精市率いる
王者・立海メンバーも見守る中、
絆で結ばれた青学メンバーと
奇策で攻めるダークホース・比嘉中の戦いが始まります・・!!

(写真上:幸村精市役・神永圭佑さん 写真下:真田弦一郎役・小笠原健さん)


ラケットを片手にひたすら高みを目指す彼らの青春、
役柄とキャストの成長がリンクして、
ついつい客席から応援したくなってしまいます。

もちろんテニミュ独特の“癖になる”ナンバーも健在♪
三ツ矢雄二さんによる歌詞が覚えやすくて、
帰り道にはついつい口ずさんでしまいそうに。
ファン歴の長い方には懐かしいナンバーも登場して客席は盛り上がリます!
“テニス最高!”なコール&レスポンスもお楽しみに!!



観客を楽しませたい!
その思いがいっぱいにつまった
サービス精神と若さあふれるエンターテイメント・ステージ。

初演時からのファンの方はもちろん、
今回が初見という方も、
テニスの王子様たちの世界を思い切り楽しんできてください!!




ゲネプロ終了後に、
越前リョーマ役・小越勇輝さん、
手塚国光役・多和田秀弥さん、
真田弦一郎役・小笠原健さんが登場して囲み取材が行われました。



【小越勇輝さんコメント】
新・青学として初めての公演。不安とワクワクがありましたが、とても楽しくゲネプロを終えることができました。この後51回の公演も楽しみながら全力で頑張っていきます。
(青学メンバーの)代替わりを聞いてはじめは不安もありましたが、稽古をしていくうちにワクワクする気持ちが大きくなっていきました。このメンバーで全国優勝まで全力で戦っていこうと思います。
僕は2ndシーズンの最初から出演していたので公演ごとに役の気持ちをつなぐことができたのですが、新メンバーたちは物語の途中から入ってくるというところに難しさを感じました。壁にぶち当たりながらも、みんなに気持ちを伝えて相談しながら作って来ましたので、僕たちならではの“青学のカラー”を感じていただければと思います。

【多和田秀弥さんコメント】
このようなロングラン公演は初めてなのですが、51回公演の1回1回を大切に「昨日より今日、今日より明日」という気持ちを切らさずに演じていきたいです。
ゲネプロが始まるまでは緊張していたのですが、舞台袖でもみんなで声をかけあって楽しく演じることができました。
いまは勇輝(小越さん)がメンバーを引っぱってくれています。僕も目の前のことに全力で取り組み、勇輝が背負っている荷物を少しでも軽くしてあげられればと思っています。いずれは部長として一緒に青学を引っ張っていける存在になりたいですね。
手塚役としては故障から復帰して力強いところを見せなければならない。特に最後の試合をしっかりとしめなければならないので、そこに注目をしていただきたいです。

【小笠原健さんコメント】
僕達、立海メンバーは前回の公演でたくさんのことを学び経験しましたので、それを生かして新しい青学メンバーが最後まで走りぬくことができるよう全力でサポートしていきたいと思っています。
勇輝(小越さん)も今までとは違うオーラ、たくましい存在感が出てきました。
多和田くんもとてもしっかりとした考えを持っている。青学メンバーがこれからもどんどん成長していくことを確信しています。
この青学のパワーに負けないように、立海も頂点を目指して再出発するという気持ちで取り組んでいます。
(部長の)幸村も帰って来ましたし、比嘉のメンバーもいいものを作ろうという気持ちが高まってきていますし、みんなで青学を倒しにかかろうと思っております(笑)!


いよいよ幕を開ける全国大会!熱い戦いをお見逃しなく!


<公演情報>
ミュージカル『テニスの王子様』青学vs比嘉
©許斐 剛/集英社・NAS・新テニスの王子様プロジェクト
©許斐 剛/集英社・テニミュ製作委員会

東京公演:日本青年館 大ホール 2012年12月20日(木)~25日(火)
大阪公演:大阪メルパルクホール 2012年12月28日(金)~2013年1月6日(日)
名古屋公演:日本特殊陶業市民会館 ビレッジホール 2013年1月9日(水)~13日(日)
仙台公演:東京エレクトロンホール宮城 2013年1月19日(土)~1月20日(日)
福岡公演:キャナルシティ劇場 2013年1月25日(金)~1月27日(日)
東京凱旋公演:TOKYO DOME CITY HALL 2013年2月8日(金)~2月17日(日)

<出演>
【青学(せいがく)】
越前リョーマ役/小越勇輝  手塚国光役/多和田秀弥
大石秀一郎役/山本一慶  不二周助役/矢田悠祐
菊丸英二役/黒羽麻璃央  乾 貞治役/稲垣成弥
河村 隆役/章平    桃城 武役/石渡真修
海堂 薫役/木村達成  堀尾聡史役/岩 義人
加藤勝郎役/三井理陽  水野カツオ役/小林瑞紀
【比嘉】
木手永四郎役/土井一海  甲斐裕次郎役/荒牧慶彦
平古場 凛役/染谷俊之  知念 寛役/吉岡 佑
田仁志 慧役/友常勇気
※田仁志の「慧」は、旧字体
【立海】
真田弦一郎役/小笠原 健  幸村精市役/神永圭佑
柳 蓮二役/水石亜飛夢  柳生比呂士役/味方良介
仁王雅治役/久保田秀敏  丸井ブン太役/安川純平
ジャッカル桑原役/塩田康平  切原赤也役/原嶋元久
【六角】
佐伯虎次郎役/内海大輔


<スタッフ>
原作:許斐 剛『テニスの王子様』(集英社 ジャンプ・コミックス刊)
オリジナル演出・脚色:上島雪夫
音楽:佐橋俊彦
作詞:三ツ矢雄二
振付:本山新之助/上島雪夫

<ストーリー>
テニスの名門校・青春学園中等部(青学(せいがく))に入学してきた越前リョーマは、
アメリカのJr.大会4連続優勝の経歴を持つ、テニスの天才少年。
強豪揃いのテニス部で、その圧倒的な強さとテニスセンスを武器に、異例の1年生レギュラーとして活躍していた。
部長・手塚の不在という窮地に立たされながらも、激戦の末、青学(せいがく)は王者・立海大附属中を降し関東大会優勝を果たす。
その後、肩の治療を終えた手塚が九州から帰還し、万全の体制で挑む全国大会。
1回戦をシードで進んだ青学の緒戦の相手は、九州地区を制した武闘派集団・沖縄比嘉中。
個々の身体能力も高く、レギュラー全員が沖縄武術を体得している比嘉は、今大会ダークホースとの呼び声も高い。
一撃必殺サーブ・ビッグバンを打つ田仁志、裏手の左利き(レフティ)甲斐、そして「殺し屋」と呼ばれる木手など、新たな強敵が青学(せいがく)の前に立ちはだかる。


公式HP

テニミュ・モバイル




オケピ取材班 文・撮影:mamiko   監修:おけぴ管理人

2012年12月23日

12/12/03 「ESCOLTA(エスコルタ)」インタビュー

2012年12月3日10:00
「ESCOLTA」インタビュー


田代万里生さん、結城安浩さん、吉武大地さん

デビュー5周年を迎え、初のコンサートDVD発売、オーチャードホールでの
本公演とますます活動の場を広げている
ソリスト/ヴォーカルグループESCOLTA(エスコルタ)のみなさん。
「ESCOLTA Singing Drama 2013~Symphony~」に向けた
意気込みを伺ってまいりました。

と、その前に!
まずはこちら12月12日に発売となる前回のSinging Drama~愛のうた~
コンサートDVDについて振り返っていただきました。

コンサートDVDのプロモーション映像の副音声的に語っていただきましたので、
↓こちらの映像を再生させて「START」が表示されたら
もひとつ下の映像の再生ボタンを押して下さい♪


さすが、ESCOLTAのみなさんです!
これ、打ち合わせなしの一発撮り!
なんでしょう、このクオリティ♪

まだまだ話し足りない様子のお三方!
では、もうちょっと掘り下げてお話を伺ってみましょう。

―まず、オープニングです。紗幕が上がった瞬間のお気持ちは?

田代)
実はですね、DVD映像では綺麗に映っていますが・・・
舞台の上では、ある音が12分間鳴り続けるという音響トラブルがありまして。
ハーモニーと違う音がずっと聞こえる中で、すごく集中力がUPしました。

吉武)
コンサートのド頭で、けっこう大きな事故でね。

結城)
技術上、もう、しょうがなかったんですけど。
そのとき、万里生と大地を見たんです。そうすると全然ひるんでいなかったんです。

田代)
結城君、足ブルブルしてたよね
「どうすんの?どうすんの?」って(笑)

結城)
そうそう、もう足がガクガク。
生まれたての小鹿みたいに(笑)
いやいや、そんなことないですけどね、一応乗っかるタイプなんで(笑)

(一同爆笑)

結城)
なんか、ステージ上の二人から“しっかりお客様に向けてアピールしよう!”
というのがビンビン感じられて、僕も膝がパッと止まったんです(笑)
すみません、割と乗っかるタイプなんですよ。

(結城さん、サービス精神旺盛!!ありがとうございます。)

結城)
結果的に、お客さんにしっかりアピールできたかなと。
やっぱり一曲目、「GLORIA SIRENA 」の12分間はすごく大切だったと思うので!

吉武)
本当にみんな集中していましたね。

―そんなことが起きていたとは!客席からは全くわかりませんでした!
そして、この大曲を一曲目に持ってきたのはどうしてですか?

田代)
お客さんがびっくりするくらいのことをしようと一曲目に持ってきました。

気持ちとしては2時間なんとなくうまくやろうじゃなくて、
最初12分間で燃え尽きてやる!くらいの気持ちで行けたので、
それをDVDに残せたのはうれしいですね。


―続いて、楽器の演奏。田代万里生さんのピアノとっても素敵でした!

田代)
ありがとうございます(笑)
エスコルタのコンサートではいつもピアノ弾いていますね。

大学卒業してからは弾く機会は減りましたけどね、
大学卒業まではずっとピアノやっていたので、
歌よりはずっとキャリアは長いですね。
ただ、クラシックの曲しか弾いていなかったので、
弾き語りや即興演奏、コード譜だけで自分で
アレンジしていくというのはエスコルタで初めてやったことです。

吉武)
エスコルタのリハのときから万里生のピアノ、
結城君のギターとかでも合わせたりするんですよ。

―吉武さんはアコーディオンですね。

吉武)
エスコルタのステージで僕も何か弾けるようになりたいなと
アコーディオンチャレンジして、今ではソロのコンサートでも弾いていますね。

―結城さんはギター!

結城)
クラシカルなイメージのエスコルタでギター持てて良かったなと思っています。
なんか、ギターを持ってるだけで親しみやすい感じがしますよね。
クラシックだけどフォークのお兄ちゃんもいるんだってなるとね(笑)

田代)
そうそう、結城君、髪長かったしね(笑)

(一同笑)

―そして、コンサートでは客席下りも盛り上がりましたね!

田代)
いつもはアンコールなんかで客席登場していたので、今回は思い切って
本編の真ん中でやってみました(笑)
お客さんもまさかここでくるとは思っていなかったようで、
とてもビックリされていましたね。

結城)
出来れば2階3階席まで行きたかったんですけどね。

田代)
そういえば、結城君、ハイタッチばっかりしていて歌詞忘れたんだよね(笑)

吉武)
DVDにばっちり映ってますよね。
CD音楽とはまた違う感じになってます。

(ぜひ、DVDでご確認くださいませ~)

結城)
本当はね全員とハイタッチしたかったんです!

―これからも客席下りはありですか?

吉武)
もちろん、機会があればやりたいですね。
会場の作りにもよりますが、その気持ちはいつでもあります!!

―では、最後、コンサートが終わった瞬間はどんなことが浮かびましたか?

田代)
よくこれだけの曲を歌い切ったなというのが率直な気持ちです。
お客さんがとても充実した拍手を送ってくださったので、良かったなというのも
ありました。

吉武)
いつまでもこの時間が続けばいいのにって思いましたね。
2時間以上やってたと思うんですけどね。
もっともっと歌っていたいなって思いました。

結城)
実は、最後大地が足を引っ掛けてこけたんです。
もちろん、それも映ってるんですよ。
奇跡のテイクが撮れました。

でも、それがけっこう重症(捻挫)だったりして。
大地の足心配だし、終わった感があるし、お世話になった方に
ご挨拶しなきゃいけないしで、なんかわかんなくなっちゃった(笑)

三人)
最初と最後、足ブルブル。

(一同爆笑)

―いろいろ乗り越え、支え合って。愛が深まりましたね!

結城)
年に何回かしか大地と万里生とハグしませんけど(笑)
ああいうときは、グッとしたいなという感じになりますね!

―そして、次回!場所をオーチャードホールに移し、サブタイトルはSymphony(シンフォニー)ということですが!

吉武)
次回はホールがクラシックの殿堂とも言われているオーチャードホール!
エスコルタのクラシカルな楽曲がさらに活きるようなコンサートになります。

田代)
編成もクラシカルなメンバーをそろえて、サウンド的にも
今までのSinging Dramaとは違う音でお届けしようと思っています。

結城)
まだお話しできないこともありますが、とにかく
“シンフォニックな感じ”です!
編成も大きくて、Singing Drama史上では最大です!

吉武)
それに伴って楽曲についてもね、今までやってきていないスタイルにしたいですね。

田代)
とにかく、Singing Dramaも30回目なので、一番豪華なコンサートになります!
毎回歌う曲も全然違う形でお聞きいただけると思うんです。
本当に楽しみにしていただきたいです。
と言いながら、実は僕らが一番楽しみだったりします。
頑張ります!

吉武)
そうだね、僕たちもそれに合わせて歌い方など、いろいろなものが
変わってくると思うので、その中で新しいエスコルタを見つけていきたいです。

結城)
節目のコンサートなので、エスコルタの三人の声の響き方、リハーサルから
もう一度しっかり作り上げていきたいなと思ってます。お楽しみに!

―はい、楽しみです!
今回も素敵なお話ありがとうございました!

では、最後に動画コメントをいただきました!!!!

そして、この公演の一般発売に先駆けて、
1階席保証でのおけぴ先行枠をご用意!
送料おけぴ負担!お申込お待ちしております。

お申込はこちらから

<公演情報>
「ESCOLTA Singing Drama 2013~Symphony~」
2013年2月24日(日)開演16:30 @Bunkamuraオーチャードホール
ESCOLTA公式HP

<DVD情報>
「ESCOLTA Singing Drama 2012~愛のうた~」DVD
2012年12月12日(水)発売
【価格】6,090円(税込) 
【発売元】キョードー東京/ホリプロ
ESCOLTAはじめてのコンサートDVD。
2012年9月16日、東京国際フォーラム ホールC
での全曲+にっぽん丸&屋久島特典映像を収録!


おけぴ取材班:おけぴ管理人、chiaki / 撮影:おけぴ管理人

2012年12月27日

12/12/27 ダブルブッキング!ダブル稽古場レポ

2012年12月27日(木)12:30
「ダブルブッキング!」ダブル稽古場レポ


柏木幸太郎=中村誠治郎さん=星川光?!

「本多劇場」、「劇」小劇場、小劇場「楽園」
下北沢にあるこの3つの劇場で、
同じ時刻に開演し、同じ役柄、同じ時間軸で進行!

この楽しさ、凄さをぜひ一人でも多くの方に知って欲しいと思い、
今回、おけぴ“ダブルブッキング!”ダイジェスト映像を作ってみました!
(移動中やアナウンス含め全て“上演中”の映像です。天空旅団ダダンダダン!!)

出演者は役のまま各劇場を行き来!

下北沢という街全体を舞台にした、
演劇好きにはたまらない試みでも話題の
「ダブルブッキング!」のお稽古場に潜入してきました♪

香磐表(出演者の出番表)をちらっとみせていただいたのですが、
本多劇場、「劇」小劇場、楽園への出演予定時刻が分単位で、色分け表示!!
(同時進行なので、ちょっとでもずれると大変なわけです!)

お話を簡単にご紹介しますと、
「劇」小劇場で初日を迎える“デニスホッパーズ”座長の柏木幸太郎(中村誠治郎さん)と
本多劇場で初日を迎える“天空旅団”出演の星川光が
同一人物ではないかという情報がネットに流れ、
それが事実だとわかったことからはじまる大騒動!!

まずこちら「本多劇場」では
老舗絶叫劇団“天空旅団”の初日公演の熱いゲネプロの真っ最中。
冒頭から天空旅団の熱さ(暑さ)全開です!
(abc★シリーズで有名な利根川渡(柏進さん)のあの劇団天空旅団です!)


中央は水谷あつしさん、その左が柏進さん=利根川渡!ダンダダン!


その頃「劇」小劇場では、若手劇団“デニスホッパーズ”が初日公演直前。
本番まで2時間だというのに、座長・柏木幸太郎の企みがばれて
劇団員がボイコット!という状況。
裏方スタッフ二人による、さぁどうしようねぇという、
ゆるゆるな感じではじまります(このゆるさがまた楽しい!)


照明助手と制作アルバイトの演劇トークも楽しい♪(林修司さんと秋元麻衣さん)

この上の二つの写真が、同じ時刻に二つの劇場で上演されているのです!
二個前の写真の右上にいるのが柏木幸太郎で、彼はこのゲネ終了直後に、
劇小劇場にダッシュします!(実際に劇場の外を走って劇小劇場に移動!)
そして一個前の写真の「劇」小劇場に実際に飛び込んでくるのです!

このように、本多劇場と、「劇」小劇場という二つの劇場の間を、
実際の劇中の設定と同じように、役者さんが行き来!
お芝居も全てつながっているんですね。

さて、ではもう一つの劇場「楽園」はどうなってるのか。
「楽園」には、モニターが設置され、本多劇場と「劇」小劇場の様子が
リアルタイムで表示されますので(音声は出ないですが)、
本多劇場と「劇」小劇場が今どのように進行しているのかを同時にお楽しみいただけます!
もちろん役者さんも楽園を“通ります”し、
楽園で”作業”したりもしますので、お芝居もたっぷり味わえます♪

出演者は総勢25名!
ストーリー上の設定は同じなのですが、
本多劇場は、天空旅団の劇団内事情を中心に、
「劇」小劇場ではデニスホッパーズの劇団内事情を中心に描かれます。
一つの劇場でもストーリーは完結しているので、
両方を観ないとわからないことはありません。
でも、両方を観ると、
「あそこの台詞の意味はこうだったのか!」
「あの時、裏でそんなことが起こっていたのかー!」
「そんなキャラだったのかー!」
「そこがそうつながっていたのかー!」
「えぇぇぇーー!それはありなのかー!」
といったことがわかってしまったりします!
これがわかった時のまぁなんと面白いこと!


「劇」小劇場冒頭で登場していた秋元さん、本多劇場で大活躍!

どちらのストーリーも演劇への情熱溢れるがゆえの
葛藤あり、トラブルあり、アクロバットあり、劇中劇あり、劇団内恋愛あり!


天空旅団主演男優と主演女優(折井あゆみさんと鈴木勝吾さん)

両劇団の役者さんはもちろん、
舞台監督、照明、照明助手、音響、制作、制作アルバイト、
折込みにきた劇団員、演劇誌ライター、幼なじみ、元劇団員のスター俳優など、
裏方の方達も含めて、いろーんなキャラクターが登場します!
伏線、いい話もてんこ盛り!
一人一人に優しくSPOTがあたるのもいい♪


結構物語の鍵的な3人(左から奈木野美幸さん、奥田努さん、花屋(!!)の福井啓太さん)



いい味すぎる愛されキャラな3人(左から本川翔太さん、松岡卓弥さん、山森信太郎さん)



本多劇場制作部・韮崎洋二郎(平山佳延さん)の発言にもご注目♪



「劇」小劇場に乗り込んだ天空旅団の面々は!
左からマッチョさん、福井啓太さん、郡司みわさん、中村誠治郎さん、三枝翠さん、柏進さん、水谷あつしさん



つっこみが絶妙な川本裕之さん、動きにもご注目の知念紗耶さん



幸太郎の幼なじみ(中澤丈さん。左から二人目)の凄いキャリアとは!

天空旅団出身の売れっ子スター俳優・藤崎(藤田玲さん)の絡みも見所!


藤田玲さん

劇小で二人が対面!中央は演劇誌ライター役の山咲広美さん

「ナチュラルに、リアルにって・・・演劇は虚構だろ!」
「どうしてお客さんが入らないんですか、古臭いんですよ!」
まったくタイプの違う両劇団の“思い”がぶつかり合います。


チャーリー若松(水谷あつしさん)の言葉が熱い!その隣はヒルタ街さん、折井あゆみさん

さぁ、このダブルブッキングをどうする幸太郎!
天空旅団の初日はどうなるのか!
デニスホッパーの舞台はどうなってしまうのか!

数多くの演劇人の思いが染み付いた街、下北沢。
芝居愛に溢れ、笑いに溢れた、楽しく熱いバックステージドラマ。
表も裏も、そのまた裏まで楽しめそうな仕掛けがいっぱいです!

天空旅団的な視点の「本多劇場」でがっつり観て、
デニスホッパー的な視点の「劇」小劇場で裏的に楽しんで、
「楽園」でリアルに同時進行な両方を観て、
その後は道路やみん亭(!!)で観て・・・と
楽しみ方が何通りもある舞台です!
休憩なしの1時間40分。
2013年、初観劇にもオススメの1本(3本)です!!

<余談>
ちなみに、お稽古も、3つのお稽古場をかりて
その間を実際に行き来されてます!
(しかもお稽古場は階段での移動!大変そう!)

<公演情報>
「ダブルブッキング!」
2013年1月9日(水)~20日(日)
本多劇場/「劇」小劇場/小劇場「楽園」

<出演者>
中村誠治郎
鈴木勝吾
松岡卓弥 (サーターアンダギー)
福井啓太
本川翔太
林 修司 (ルドビコ★)
奥田 努(Studio Life)
平山佳延
松井基展
川本裕之
マッチョ (PADMA)
山森信太郎 (髭亀鶴)
中澤 丈
富田麻帆
折井あゆみ
秋元麻衣
知念紗耶 (G-Rockets)
奈木野美幸
ヒルタ街 (散歩道楽)
三枝 翠
郡司みわ (はちみつシアター)
山咲広美 (チェリーブロッサムハイスクール)
藤田 玲
柏  進
水谷あつし


中村誠治郎さんのこの表情は!?(隣は富田麻帆さん)

おけぴ取材班:おけぴ管理人、chiaki 撮影:おけぴ管理人

12/12/27 「詭弁・走れメロス」ゲネプロレポート

2012年12月27日(木)
青春音楽活劇「詭弁・走れメロス」ゲネプロレポ


今年一番の“くだらなさ”(←褒めています!)に、
シャッターを切る手の震えがとまらないっ!!


武田航平さん扮する“阿呆学生”が
京都の街を疾走する
青春音楽活劇「詭弁・走れメロス」ゲネプロの模様をお届けいたします!


京都の学び舎にそびえ立つ“阿呆の双璧”
詭弁論部員・芽野史郎(武田航平さん:写真上)&芹名雄一(山下翔央さん:写真下)。


「詭弁論部に芽野と芹名あり」と謳われたふたりの
“異様にめんどくさい”友情物語が
京都の街を舞台に迷走気味に展開、
観客の心を弄びます!

お稽古場レポでもお伝えしたとおり、
大の大人たちがひたすら走り、歌い、ハモリ、意地をはる様子に
お腹の皮がよじれそうに・・♪



武田航平さん演じる主人公・芽野の身代わりとして
人質になる親友・芹名。
真顔のままで・・・歌います!



紅葉が美しい嵐山で叫ぶ、ふたりの阿呆青年。



マドンナ・須磨さん(新垣里沙さん)の“やさしさのチラリズム”も絶妙です!



この、お肌の“ツヤツヤ感”、伝わりますでしょうか?
市川しんぺーさん演じる、恐怖の図書館警察長官。
はたして彼の純情は報われるのか!?


ここまでお読みになって
「なんのこっちゃ??」な方、
ぜひこちらの 稽古場レポ をご参照ください!
(演出の松村武さん、武田航平さん、市川しんぺーさんが、
作品の内容を語るインタビューあり♪



森見登美彦さんによる原作小説の世界観を大切に、
めくるめくようなスピードで進んでいく、芽野の逃走劇。



この3人の存在が“京都の街”そのもの、といった感がある
小林至さん、西村直人さん、小手伸也さん。
そのあまりにもナチュラル(笑)な変身ぶりが素晴らしい!



屈強な“自転車にこやか整理軍(写真左下:上田悠介さん 右上:高木俊さん)”による
執拗な追跡をかわし、



生湯葉を愛する須磨さんのお手製猫炒飯の誘惑をも断ち切って、
“月並な友情”に背を向けるべく逃げ続ける芽野。

ものすごくクールな顔をして、ものすごく阿呆な親友・芹名の期待に
応えることはできるのか!?

個性的なのにも程がある!と説教をしたくなってしまうほどの
強烈キャラクターを嬉々として演じる武田航平さん、山下翔央さん、そして新垣里沙さん。
あっぱれ!な3人の熱演に大拍手!



あらゆる学生の秘密を掌握している恐怖の図書館長官を
純情可憐に演じる市川しんぺーさんも最高です♪


観劇前に京都の街(出町柳に百万遍etc・・主に京○大学周辺)の位置関係を
ざっくりと頭に入れておくと、より楽しめること間違いなし!

どシリアスな顔で、ど阿呆な台詞ばかりを滔々と語る
芽野と芹名の、ど阿呆な青春。
阿呆、阿呆言ってすみません!でも本当に阿呆の極み!
気持ちのいいほどに阿呆に徹する、愛情いっぱいの舞台です♪



芽野の逃走劇、その先にあるものとは・・・!?

このレポートを読んでも、まったくどんな舞台か想像がつかない、という皆様!
大丈夫です!
すべて台詞が教えてくれます(笑)!


ぜひ劇場で、この阿呆らしくも壮大な友情物語に身を任せて、
思い切り笑って、
最後にほんのすこしの涙(?)を流していらしてくださいませ♪


<公演情報>
アトリエダンカンプロデュース 青春音楽活劇
「詭弁・走れメロス」
2012/12/27(木)~12/28(金) KAAT神奈川芸術劇場 大スタジオ (神奈川県)
2013/1/4(金)~1/17(木) 博品館劇場 (東京都)
2013/2/2(土) サンケイホールブリーゼ (大阪府)
<キャスト&スタッフ>
原作:森見登美彦(祥伝社文庫「新釈 走れメロス」より)
脚本・演出:松村武
音楽:土屋玲子
ステージング:小野寺修二
出演:武田航平/山下翔央/新垣里沙/西村直人/小手伸也/小林至/高木俊/上田悠介/市川しんぺー


<あらすじ>
「詭弁論部」に籍を置く阿呆学生・芽野史郎。汚い下宿で惰眠をむさぼり、落第を重ねてきた芽野は、ある日の午後、一大決心をする。「たまには講義に出てみるか」
彼が大学構内へ入っていくと、辺りはお祭り騒ぎであった。今日から学園祭が開幕していたのだ。
芽野が部室の方へ歩いてゆくと、その扉は閉ざされ、路上に置かれた炬燵にあたっている詭弁論部部員たちが見えた。訊けば先日、図書館警察の長官が率いる「自転車にこやか整理軍」なる屈強な男たちが乗り込んできて、部室が閉鎖され、代わって「生湯葉研究会」の看板が掲げられたというのだ。
怒った芽野は「生湯葉研究会」の看板を引きはがしにかかるが、「自転車にこやか整理軍」の手によってその身を捕えられ、図書館警察長官の前に引き出されてしまう。
誰も信頼しないという長官は、芽野にある約束を持ちかけた。部室を返してほしければ、グラウンドに設営してあるステージで、楽団の演奏する「美しき青きドナウ」に合わせてブリーフ一丁で踊り、今宵のフィナーレを飾って見せろというのだ。
芽野はもちろん踊ってみせると約束するが、これから姉の結婚式に出なければならないため、一日だけの猶予を乞う。明日までに必ず戻ってくるという芽野を全く信じない長官に、芽野は自分の身代わりとして、詭弁論部の無二の親友・芹名を人質として置いてゆくことを約束してしまう。
連れてこられた芹名は、無言で頷き、芽野と固い握手を交わした。
校舎から外へ駆けだす芽野。
「まあ友情とやらを信じることだね」長官は、芹名に言う。
「あいつは戻らんぜ。あいつに姉はいないよ」芹名は、傲然と言い放った。
「俺の親友が、そう簡単に約束を守ると思うなよ。」
かくして、芽野の逃走劇がはじまる。
三条河原のマンガ喫茶から、河原町の路地裏を駆け、烏丸の地下道を逃走、嵐山で倒れ、北野天満宮、乙女に誘われ鴨川デルタへ――
果たして、芽野は逃げ切れるのか!?
阿呆学生が桃色ブリーフと友情(?)を賭け、古都を疾走する!


公演HPはこちら!



オイシイところをかっさらっていくマドンナ須磨さん。
これまでのイメージを覆す小悪魔(大悪魔?)な新垣里沙さん、キュートです♪




オケピ取材班 文・撮影:mamiko   監修:おけぴ管理人

2012年12月31日

2012年の総決算!観劇感激プレイバック♪【観劇レポ総集編】

2012年も今日で最後!
ということで、2012年におけぴがレポした公演の中から
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