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2004年05月 アーカイブ

2004年05月11日

04/05/11 キャンディード@東京国際フォーラム

2004年5月11日(火)
東京国際フォーラムC 3階1列47番
キャンディード 千秋楽

今回は辛口です。
キャンディードファンの方は読まないで下さい。。

よく舞台で劇中劇ってあるじゃないですか。
大げさに演技したり少しふざけた感じで演じることも多い劇中劇ですが、
このキャンディード、
最初から最後までずーっとそんな感じの雰囲気を感じました。
私には苦痛の3時間でした。。

ざっとその理由を挙げると・・
 ・クラシックな曲とコメディ調の演出とコメディ路線でない俳優のミスマッチ
 ・キャスティングのミスか演出の下手さか、
  笑いをとろうとしてるセリフが随所に見られるが全く面白くない。
 ・進行役の辰巳啄郎の声の通りがよくなく聞こえづらい
 ・中川君のポップ的な声とと鵜木さんのオペラ的な声があわない
 ・舞台装置としての演出もつまらない
 ・途中客席に降りて何か集めていたが、
  強引に客を参加させて盛り上げている感じがしてとても不自然だった
 ・踊りは全く無い。また出演者全体での一体感といったものもなく、
  主役級何人かの個人と個人が時々絡み合ってるという印象が強い
 ・下手に下ねたを演出しすぎ。
  全く受けてない上に品位を完全に落としてる。
 ・わざとつまらなくストーリーを進行させてるようにも思えた。
  下手にふざけすぎな気がする
 ・バーンスタインのクラシック系の曲に強引に
  日本語の歌詞をあてはめてる感じがしてとても不自然。
  ただ、アンサンブルのハーモニーはよかった。
  演技や見た目よりも歌が歌えるキャスティングをとったのかな
  ただ、役者一人一人を見ると別に全然悪いとは思わないんですね。
  演出の下手さにつきると思います。
  ミュージカルっぽさも全くなかったです。
  セリフを棒読みで歌ってる感じで
  (歌が下手ということではないです。曲と歌詞がリズムにのってない感じ)。。
  ミュージカルというものを見たことが無い人がこの舞台をはじめてみたら、
  多分ミュージカルってつまんないって思うんじゃないかな。
  あと、千秋楽ということで最後は
  観客席は総立ちスタンディングオペレーションでしたが、うーん。。。
  ちなみにカーテンコールは何度もあり、派手な紙吹雪の演出や、
  裏方っぽい女性の登場(誰?)など、
  カーテンコールの満足度は高かったと思います(笑)

おすすめ度(1-10)→ -0.0
もう一度観にいきたいか→ 行かない。
                途中20分休憩の間に何度帰ろうと思ったことか

2004年05月28日

04/05/28 マクベス@新国立劇場

2004年5月28日(金)
新国立劇場 1階19列36番 19500円
マクベス 千秋楽

いってまいりました。初オペラです。
今回はファントム好きの方に誘っていただいていってきたのですが、
その方から事前にいただいたメールが面白かったのでちょっと紹介します。

 【オペラとは?】
 ・お芝居を歌付きで上演すること。
 ・昔はお芝居くらいしか楽しみが無かった。
  →なので、お芝居に詳しい人が多く、
 作品を知っていることを前提として構成されているオペラが多い。
 マクベスもそう。

 【ヴェルディについて】
 ・今回の「マクベス」は
  ヴェルディというイタリアの作曲家によって作られました。
 ・ヴェルディはイタリアを代表するオペラ作曲家です。
 ・ヴェルディの作品の中では「椿姫」がいちばん有名で、
  これは最も人気のあるオペラ作品の1つです。
  椿姫はヴェルディの比較的後期(19/30作目?)の作品で、
  音楽性、ストーリィ性ともに優れています。
 ・これに対して、「マクベス」は比較的初期の作品(10作目)で、
  大して有名な曲も無く、割と地味な作品です(泣

 【原作のマクベスについて】
 ・シェークスピアの戯曲で、4大悲劇のうちの1つです。
 ・物語は、マクベスが荒野で3人の魔女に出会うところから始まります。
  これは、めっさ有名なシーンです。
  ※このシーンはオペラにも登場しますが、
   どういう訳か18人の魔女集団に増殖しています(謎
 ・最後のシーンの帝王切開云々のくだりもめっさ有名っすね。

 【オペラのマクベスについて】
 ・上映時間は約2.5hrsです。
 ・4幕10場モノです。
  シェークスピアの原作は5幕28場なので、半分以下に割愛されてます。
  これは、「原作はみんな知ってるだろうから、ポイントだけ演ったれ」
  っつースタンスで作曲されていることを意味します。
  →原作を知らないとかなり分かりにくいと思います。
  ※原作のあらすじはこちら
 ・マクベスは音楽的にはいまいちかも。
  恐らく、聞いた事のある曲はまず無いでしょう。
 ・オペラは基本的には音楽を楽しむものなんですが、
  マクベスの場合はそのドラマ性により重きが置かれています。
 ・このドラマ性ですが、具体的にはマクベス夫妻の心象スケッチが、
  その中心を担うかと思います。
  マクベス夫妻がどのように謀反を起こすのか、
  その心理状態がどのように変化していくのか、
  そして最後にはどのように破滅していくのか、
  などなどをヴェルディは描きたかったのでしょう。

 【見所】
 ・1幕の魔女軍団登場シーンをどう演出するか?
 ・第3幕の予言を語る精霊をどう演出するか?
 ・第3幕のバンクォーの幽霊をどう演出するか?
 ・第1~3幕まではっちゃけてたマクベス婦人が、
  第4幕でどんな風にダメ化するか?
 ・ラストシーン(マクベスとマクダフの決闘)をどう演出するか?
 ・魔女軍団をトータル的にどう演出するか?
  ストーリィ的には、1幕初めと3幕に登場するはずだけど、
  野田演出はどうも違うらしい。。

ということで、あらすじをきちんと把握していってきたのですが、
まず魔女の数がめっちゃ多い。30人以上いた気がする。
で、魔女がみんなベールをかぶっていて、その上に小さい骸骨がのってる。
これがなんだかコミカルにみえて逆に少しふざけているようにも見えてしまった。
1幕と2幕の間に魔女が笑いをとろうとしたりしていたけど、
あぁいうのはない方がいいなぁ。
それ以外にも、舞台途中で、兵隊のやりとりとかで、
動きをわざとコミカルにして笑いをとろうという演出がみられたけど
あぁいうのは私はしらけてしまうんだけれど。。。

マクベス婦人は、オペラ座の怪人でいうカルロッタのような感じで、んー、
私的に歌声は好きではなく、とても綺麗な声には思えなかった。
歌的には侍女とマクダフの声がいいなー。
日本人の歌声ってやっぱいいかも。
今回メインの役者はみんな外人だったんだけど、
歌声は、アンサンブルや精霊の歌を歌った日本人の歌が全然よかった。
声が澄んでる。
あとマクベス婦人が狂うという部分だけど、うーん、
なんだか普通に不眠症になってるだけって感じで発狂感が全然なくて残念。。。
一方、三幕の魔女が釜をゆでてるシーンはとってもうまく表現されてました。
今回のようにちょっと現代風の演出ではなくオリジナルのを見てみたいです。
あと、今回初オペラを観て思ったのは、
オペラってミュージカル以上に、
一人一人の役者の個性(主に歌)や演出の違いを楽しめるなぁと思いました。
脚本は同じでも演出によって全然違う。
ミュージカルは基本的に同じ作品はほとんど同じ演出(もちろん演出家が違うと
変わるけどあんまりそういうのミュージカルではないですよね)なんですよね。
もちろんどっちにもそれぞれの良さがあると思うけど、
オペラもいろいろと観てみたくなりました。
でも高いんだよなー・・・

おすすめ度(1-10)→ 5.5
もう一度観にいきたいか→ 違う演出家のがみたい

2004年05月30日

04/05/30 新宿混声合唱団 第37回定期演奏会@オリンピック記念青少年総合センター

2004年5月30日
新宿混声合唱団 第37回定期演奏会
オリンピック記念青少年総合センター

知り合いが出るということで、いってきました。
混声合唱団のコンサート行くの初めてかも。。。
よかったです。特に、こうCDと違って、歌ってる人
が気持ちよく、大きな口を開けて歌うのを見ながら
聴くと実に聴いてる方も気持ちよくなります。
第2ステージが宮崎駿映画音楽集だったんだけど、
こういうポップな曲の時に体を少しだけゆらして
リズムとったり歌う時に顔をこう前に出してみたり、
手で小さくリズムとったり、楽しそうに歌ったり、
そういう風に歌ってるのを見ると実に気持ちいい。
(でもそういう感じの人はみてて10%くらいだったんだけど)。

伴奏もエレクトーン使ったりピアノ使ったり
(ピアノの人、うまいんだけどほとんどの曲の最後の音の長さが、
指揮者の合図に全然あってないのが気になった。あれはよくないっす)、
衣装が3回も変わったり、プログラムの構成も
古典からポップス、イタリア、日本の曲と
いろいろあって、最後のアンコールは
SMAPの世界に一つだけの花で、振り付き
でした。なかなか楽しませていただきましたです。

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