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04/05/28 マクベス@新国立劇場

2004年5月28日(金)
新国立劇場 1階19列36番 19500円
マクベス 千秋楽

いってまいりました。初オペラです。
今回はファントム好きの方に誘っていただいていってきたのですが、
その方から事前にいただいたメールが面白かったのでちょっと紹介します。

 【オペラとは?】
 ・お芝居を歌付きで上演すること。
 ・昔はお芝居くらいしか楽しみが無かった。
  →なので、お芝居に詳しい人が多く、
 作品を知っていることを前提として構成されているオペラが多い。
 マクベスもそう。

 【ヴェルディについて】
 ・今回の「マクベス」は
  ヴェルディというイタリアの作曲家によって作られました。
 ・ヴェルディはイタリアを代表するオペラ作曲家です。
 ・ヴェルディの作品の中では「椿姫」がいちばん有名で、
  これは最も人気のあるオペラ作品の1つです。
  椿姫はヴェルディの比較的後期(19/30作目?)の作品で、
  音楽性、ストーリィ性ともに優れています。
 ・これに対して、「マクベス」は比較的初期の作品(10作目)で、
  大して有名な曲も無く、割と地味な作品です(泣

 【原作のマクベスについて】
 ・シェークスピアの戯曲で、4大悲劇のうちの1つです。
 ・物語は、マクベスが荒野で3人の魔女に出会うところから始まります。
  これは、めっさ有名なシーンです。
  ※このシーンはオペラにも登場しますが、
   どういう訳か18人の魔女集団に増殖しています(謎
 ・最後のシーンの帝王切開云々のくだりもめっさ有名っすね。

 【オペラのマクベスについて】
 ・上映時間は約2.5hrsです。
 ・4幕10場モノです。
  シェークスピアの原作は5幕28場なので、半分以下に割愛されてます。
  これは、「原作はみんな知ってるだろうから、ポイントだけ演ったれ」
  っつースタンスで作曲されていることを意味します。
  →原作を知らないとかなり分かりにくいと思います。
  ※原作のあらすじはこちら
 ・マクベスは音楽的にはいまいちかも。
  恐らく、聞いた事のある曲はまず無いでしょう。
 ・オペラは基本的には音楽を楽しむものなんですが、
  マクベスの場合はそのドラマ性により重きが置かれています。
 ・このドラマ性ですが、具体的にはマクベス夫妻の心象スケッチが、
  その中心を担うかと思います。
  マクベス夫妻がどのように謀反を起こすのか、
  その心理状態がどのように変化していくのか、
  そして最後にはどのように破滅していくのか、
  などなどをヴェルディは描きたかったのでしょう。

 【見所】
 ・1幕の魔女軍団登場シーンをどう演出するか?
 ・第3幕の予言を語る精霊をどう演出するか?
 ・第3幕のバンクォーの幽霊をどう演出するか?
 ・第1~3幕まではっちゃけてたマクベス婦人が、
  第4幕でどんな風にダメ化するか?
 ・ラストシーン(マクベスとマクダフの決闘)をどう演出するか?
 ・魔女軍団をトータル的にどう演出するか?
  ストーリィ的には、1幕初めと3幕に登場するはずだけど、
  野田演出はどうも違うらしい。。

ということで、あらすじをきちんと把握していってきたのですが、
まず魔女の数がめっちゃ多い。30人以上いた気がする。
で、魔女がみんなベールをかぶっていて、その上に小さい骸骨がのってる。
これがなんだかコミカルにみえて逆に少しふざけているようにも見えてしまった。
1幕と2幕の間に魔女が笑いをとろうとしたりしていたけど、
あぁいうのはない方がいいなぁ。
それ以外にも、舞台途中で、兵隊のやりとりとかで、
動きをわざとコミカルにして笑いをとろうという演出がみられたけど
あぁいうのは私はしらけてしまうんだけれど。。。

マクベス婦人は、オペラ座の怪人でいうカルロッタのような感じで、んー、
私的に歌声は好きではなく、とても綺麗な声には思えなかった。
歌的には侍女とマクダフの声がいいなー。
日本人の歌声ってやっぱいいかも。
今回メインの役者はみんな外人だったんだけど、
歌声は、アンサンブルや精霊の歌を歌った日本人の歌が全然よかった。
声が澄んでる。
あとマクベス婦人が狂うという部分だけど、うーん、
なんだか普通に不眠症になってるだけって感じで発狂感が全然なくて残念。。。
一方、三幕の魔女が釜をゆでてるシーンはとってもうまく表現されてました。
今回のようにちょっと現代風の演出ではなくオリジナルのを見てみたいです。
あと、今回初オペラを観て思ったのは、
オペラってミュージカル以上に、
一人一人の役者の個性(主に歌)や演出の違いを楽しめるなぁと思いました。
脚本は同じでも演出によって全然違う。
ミュージカルは基本的に同じ作品はほとんど同じ演出(もちろん演出家が違うと
変わるけどあんまりそういうのミュージカルではないですよね)なんですよね。
もちろんどっちにもそれぞれの良さがあると思うけど、
オペラもいろいろと観てみたくなりました。
でも高いんだよなー・・・

おすすめ度(1-10)→ 5.5
もう一度観にいきたいか→ 違う演出家のがみたい


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名前:山野上 寛
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出身:大阪府茨木市
現住所:東京都中央区
もともとミュージカルには拒否反応があったんです。「なんで歌うねん」と。が、2000年、松たか子 ファンの後輩に誘われてみにいったオケピ!でミュージカルの拒否反応が消え、強引に連れていかれたライオンキングでスイッチが転換、夢から醒めた夢で初のリピート (6回)そして差し入れ・ファンレター初体験。 キャッツで初の名古屋遠征、 レミゼに感動。翌2001年、四季ハムレットで初のマチソワジーザス出待ち初体験、2002年モーツァルト!に興奮。2003年からは観劇に幅が出て、 2004年はラスベガス、ニューヨーク、ウィーンへと年3回も観劇ツアーに出かけてしまう。その勢いで2005年、会社を辞めて独立。現在2日1本ペースで感激中♪

役者さんにはまるポイント:声
感激ポイント:1幕最初の衝撃
好きなシーン:群舞、小芝居
大好きな演目:ルドルフ、星組ロミジュリ

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