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2009年12月 アーカイブ

2009年12月02日

09/12/02 大浦みずきさんお別れ会取材

2009年12月2日
大浦みずき(本名・阪田なつめ=享年53)お別れ会取材

今回の取材は、大浦みずきさんと親交のあった舞台プロデューサの方
からの寄稿という形でご紹介させていただきたいと思います。
管理人は、2年前に、イーストウィックの魔女たちで拝見したのが最後でしたが、
ものすごくかっこよかった大浦さん。
心からご冥福をお祈りいたします。

東京・千日谷会堂では、朝から大浦さんの同期生や下級生の皆さんが準備に追われていた。

午前11時半、マスコミの受付が始まる頃には、
一般ファンの人たちの行列もできており、
宝塚歌劇団OGや演劇関係者たちが続々と訪れた。

昼過ぎ、私たち取材陣は事前に祭壇の撮影を許された。
中に入ると、遺影の大浦さんが、
まるで宝塚退団の時の千秋楽と同じように赤いばらの花束を持って出迎えてくれているようで、
一時代を築いた元宝塚スターのお別れ会にふさわしい、見事な祭壇だった。

祭壇に見とれていると、前方の席に、すでに着席している人がいた。
喪服姿が美しいその人は、宝塚OGで大浦さんの二年先輩の高汐巴さん。
大浦さんが二番手時代の男役トップスターである。
愛嬌あふれた高汐さんとクールな大浦さんは、
互いの個性を引き立てあった、ステキなコンビだった。
高汐さんはどんな気持ちで二人だけの最後の時間を過ごしたのだろうか。

午後二時、お別れ会は始まった。
日本芸術院院長の三浦朱門さん、
宝塚歌劇団特別顧問の植田紳爾さん、
幼なじみの作家、阿川佐和子さん、
そして同期生の剣幸さんの弔辞があり、
アストロリコによるタンゴの生演奏へと続いた。

最初にいつもディナーショーで歌っていたという
「塩 ロウソク シャボン」(作詞/阪田寛夫いずみたく/作曲)。
川口京子さんが遺影に語りかけるように歌った。
アストル・ピアソラの名曲「バーモス・ニーナ」「オブリビオン(忘却)」は、
静かな中に力強さが感じられる演奏で、
今にも大浦さんの歌が聞こえて来そうだった。
最後は元花組の仲間たち約40人が歌う
「心の翼」(1985 詞/正塚晴彦、曲/高橋城)に見送られ、
大浦みずきさんは、天国へと旅立って行った。

「心の翼」の作詞を担当し、
男役・大浦さんの出世作「アンダーライン」の脚本・演出も担当している正塚晴彦さんは
「ただ、残念の一言です・・・」と思いを噛みしめ、
トップ時代の相手役だったひびき美都さんは
「本当に素敵な相手役さんでした。いつまでも胸の中に生き続けます」と胸中を語った。
午後五時すぎ、夕暮れ時になっても、献花の列は信号を超えて何百メートルも続いた。

大浦みずきさんは、1974年「虞美人」で初舞台を踏み、
1988年から1991年まで花組 のトップスターを務め、
宝塚のフレッド・アステアと呼ばれた。
何しろ、退団後の1992年に歌劇団の若手を率いて
「TAKARAZUKA・夢」でオフ・ブロードウェーのジョイス・シアターのステージに立ったという、
宝塚95年の歴史の中でも、飛び切りのショー・スターである。
振付家リンダ・ヘーバーマンと組んで生まれた数々の名シーンは、
決して色褪せることなく多くの人の脳裏に、
今でも焼きついている筈だし、生み出されたダンス場面は、
2007年に花月雪星宙の五組で上演されたバウ・ワークショップ
「ハロー・ダンシング」(構成・演出/草野旦)の中で再現され、
歌劇団の貴重な財産として、下級生たちに受け継がれている。

ところで、男役時代の大浦さんがとびきりにステキだったのは言うまでもないが、
女優に転向した後も、幸せな出会いがいくつもあった舞台人である。

一つ目は、勿論、アルゼンチンタンゴとの出会い。
タンゴ歌手兼ダンサーとして、友人のタンゴバンド「アストロリコ」とのつきあいを大切に、
10年以上、地道にライブ活動を重ねて来た。

二つ目は、2005年に上演された「ナイン」のリリアン役と
「NEVER GONNA DANCE」のメイベル・プリット役との出会いである。
この頃の大浦さんは舞台に立つ喜びに溢れて、
第30回菊田一夫演劇賞、第13回読売演劇大賞優秀女優賞を受賞。
ダンスだけでなく、歌、芝居と三拍子揃ったミュージカル女優として
大きく羽ばたこうとしていた。

「ナイン」を演出したデヴィッド・ルヴォーの弔電の一説をどうしてもご紹介したい。
「あなたは、自分がどれだけ皆から愛されていたか、
どれだけ自分が素晴らしいか、ひょっとしたらわかっていなかったのではないかな?
大好きなチタ・リベラがどれだけ素晴らしいかについて熱弁していたけれど、
チタの方こそ、どれだけ大浦みずきに憧れていたか。」

そして「ダンスシアター GIGEI-10」もきっと幸せな出会いだった。
振付家の前田清美さんと組み、2010年1月に上演される「なつめの夜の夢」で
三作目となるこのシリーズは、10年は続けたいという願いを込めて名づけられたプロジェクトだ。
(公演は1月19-24日まで、赤坂RED/THEATERにて)
大浦さんはこの舞台に立つことを励みに治療に耐えたという。
きっと、舞台に大浦みずきの肉体はなくても、大浦さんの魂はそこにあるに違いない。

取材:野住智恵子/舞台プロデューサー、カメラマン

09/12/02 リンダリンダラバーソールゲネプロレポ

2009年12月2日(水)14:00
「リンダリンダラバーソール」ゲネプロ
@全労災ホール/スペース・ゼロ

ちょうど一年前の初演に続き、早くも再演!
ってことはそれだけ面白いに違いない♪

原作は’80年代後半~’90年代に日本を席巻したバンドブーム の中、
復活した、筋肉少女帯のメンバーとして活躍している大槻ケンヂさんが
当時の熱狂的な世界を回顧した青春物語。

「リンダリンダラバーソール」というタイトル、
リンダリンダと聞いて思い浮かぶのは筋肉少女隊じゃなくてブルーハーツ…と思ったあなた!正解です。
ドブネズミみたいに美しくなりたい~気持がまっすぐ伝わってくるブルーハーツのリンダリンダと
ロック好きの必須アイテム、ラバーソールの靴。

表現したい衝動は有るけど何を伝えたいのかわからないナミオ。

「苦しいならさ、その苦しさを歌にして。聴かせて。素直なキミを。」
「本当のオレを?この、どうしようもないオレを?」
「大丈夫。私が聴いてる。」

リンダリンダが大好きでラバーソールの靴を履く、
魅力的な女の子コマコ/唐沢美帆さんの素直さに触発されて、
バンドブームの波に乗る「暴君少女」のヴォーカル、ナミオ/西島隆弘さん(AAA)。
コマコはスコーンと突き抜けていて、ナミオが頼りにしたくなるのがわかるハツラツさです♪
リンダリンダも明るく聴かせてくれます。
西島さんはあのかわいい目(コマコが連発します・笑)からは想像もつかない
カッコいいシャウトを聴かせてくれます!正直びっくり、凄いです!Rock!

時代の波に乗ってあれよあれよと大成功のナミオ。
しかし成功の大波は潮が引くのも早かった――。
バンドブームの栄枯盛衰なバックステージがかなりリアルで面白ーーーい♪

大人になってひっそり生きている津波/津田健次郎
津田さんの声が、疲れたオジサンながらもいかにも過去にワケありそうな渋い声なんですよー。

舞台上にはすべての場のセットが立体的に巧みに作られているんですが
ちょっとした段差を境にまったく別の空間が広がっていてそれが実にわかりやすい!

20年前のバンドブームに突如巻き込まれる「暴君少女」のナミオと
大人になってひっそり生きている津波、若かりし日の記憶と20年後の現在が織り交ざり、
二つの時代が行きつ戻りつ、あるいは同時に進行するのでこの視覚的なわかりやすさはとっても重要。
設定の矛盾を感じることなく観ている私も素直に時代を行ったり来たりです。

その上とっても面白いのは出演者の数よりはるかに多い登場キャラクター!
いかにも居そうなキャラが次々と出てきます。
レイン/藤田玲さんは伝説のロッカーらしい陶酔した美学をみせてくれる以外に、
別の役でもご登場です。
津田さんも津波以外にも、更に冴えないオジサンのコンビニ店員や、
ローラーブレードのアイドル姿等々も見せてくれちゃいます(笑)

ご出演は他に
柳澤貴彦さん、黒田俊幸さん(ダブル ブッキング)、
馬場泰範さん、中西広和さん、仗桐安さん、梨花さん(トリコロール)、
野崎亜里沙さん、深澤千有紀さん、相内友美さん、大野稔さん、向山毅さん
とにかく皆さん、大忙し!

抱腹絶倒キャラとしては
あさっての方向に個性的な天才肌!?「僕」的キャラの新人アーティストや
いかにも80年代なDJは、誰だよ!って感じで超ウケます。 (しかも実は同じ方が演っておられます)

「ぶっちゃけ」を連発しすぎのインチキ業界人も胡散臭くて可笑しいっ。
いきなり結婚申し込んでくるファンや
馴れ馴れしい関西ギャル、
高木ブー、
お金のことが最優先のザ・業界人、
有名人ロッカーと寝たがる女…
そしてみんな殴られ方がゴーカイで上手い(笑)

津波はコンビニのバイト新人蓮見に過去を語るうち、若かりし頃の自分自身に鼓舞されて…!
バンドブームの喧騒に翻弄された男の成長と挫折、再び情熱を取り戻 すまでの葛藤を描きます。

「リンダリンダラバーソール」
あの頃、僕らは愚かで、最高だった――。

その時代を知っている人は懐かしく自分の気持ちを思い出せ、
知らない人もその心理はすごーく理解できるはず。
おかしくて切ない青春はいつの時代も変わらない。

脚本・演出は喜安浩平さん
公演は、12月2日(水)~6日(日) 全労災ホール/スペースゼロにて
※出演者によるアフタートークも見逃さないで!


おけぴ稽古場取材班:rika

2009年12月04日

09/12/04 パイレートクイーン@帝国劇場

2009年12月4日(金) 13:00
パイレート・クイーン
B席@帝国劇場

アイリッシュダンスめちゃめちゃ楽しいです。
特に真ん中で踊られてた本場の女性ダンサーの方の、
棒のように伸び上がり、交差する足がとっても気持ちよかった♪
男性ダンサーのテクニックにもほれぼれ。
アンサンブルさん達と海外ダンサーの方が
一列に並んでのラインダンスも圧巻でした。

メインキャストは、オマリー役の保坂知寿さんを筆頭に
ベテランがそろい、そういう意味では見応えございます。
最初、山口祐一郎さんの役(わ、わかいです!そしてかなり動いてます。カテコはノリノリです)
には驚きましたが、歌唱力はさすが(ラストシーンは、山口さんがジーザスにみえました)。
今井清隆さんと石川禅さんがとってもいいお味を出されていて
涼風真世さんはさすがでした。まさに女王。高音がスコーンと当たっていて心地よかった♪

ステージ上で楽器も効果的に使われていて、
視覚的にも聴覚的にも楽しませてくれます。
とにかくあのアイリッシュダンスが見応えありです。
めちゃめちゃかっこいいです。
足の動きがすごいっ!
数年前、リバーダンスを観に行った時も感動はしたのですが、
やっぱりミュージカルという形になって観ると、
また違った感動を受けます。
またリバーダンスを観に行きたい!

2009年12月06日

09/12/06 シェルブールの雨傘@日生劇場

2009年12月6日(日) 14:00
シェルブールの雨傘
@日生劇場

タラリーラーララーラーラーラーーーーラーーーーラ♪
というフレーズが頭の中を今だにグルグルぐるぐる。

二幕ラストのたたみかけるテーマ曲♪♪♪
音楽の力恐るべしです。オケの厚みも素晴らしい。
あのラストシーンは何度でも観たいです。

ちょっとしたセリフまでが全て音楽で綴られるこの舞台
(そこまで全部フレーズにしなくてもと思ったりしますが。。。)

一幕は、白羽ゆりさんを中心に、
二幕は、井上芳雄さんを中心に展開する感じ。
井上芳雄さん、いろんな魅力が見れます。
戦場での絶叫シーンはすごかった。

主要メンバーが出てくる位置がほとんど固定なのも珍しい。
出雲綾さんはほとんど下手側セットでのご登場。
(彼女のパンチある歌声が好きなんですが今回は椅子に座っての
おばーさん役だったこともあり、どちらかというと演技中心でした)
香寿たつきさんは、上手側のセット中心。
(香寿さん、若い。お母さんがカサールを好きになったのではと思ってしまった)
ANZAさんも基本下手側。
(1シーン、上手で登場する場面があり、
サングラスをかけてたので一瞬ジェヌヴィエーヴ!?と思った。)

途中、暗転のつなぎのような形で、
魚のダンスや風船の踊りなど、随所にダンスシーンが盛り込まれています。
戦場シーンからの一転した展開にはちょっと驚きましたが。。。

とにかく2幕ラストのあの音楽。
テーマ曲が空からたたみかけるように降ってくるのですが
この気持ちよさは、ぜひ劇場にて体感して下さい。
観劇後、しばらくは頭の中に流れ続けると思います♪♪

p.s. カーニバルシーンの指揮者(塩田明弘さん)の手にもご注目下さい♪

2009年12月10日

09/12/10 按針 ANJIN@銀河劇場

2009年12月10日(木)
按針 ANJIN
@銀河劇場

大作です。
公演プログラムで藤原竜也さんもおっしゃってますが、
ほんと大河ドラマを3時間に凝縮させたような歴史超大作でした。

三浦按針ウィリアム・アダムズ
家康の時代に、日本に漂着し、
日本で旗本になってしまったという実在したイギリス人。

この三浦按針を描いた舞台です。
見終わった後、彼にとても興味を持ち、ロビーの展示物に
じっと見入ってしまい、帰りの電車ではプログラムを熟読していました。

三浦按針を演じるのは、イプセンの「人形の家」ヘルメル役で
トニー賞も受賞しているイギリス人、オーウェン・ティールさん。
漂着した時の異国の外人という面立ちが、
二幕では、日本に馴染んだ顔立ちに変化。
袴姿も似合い、サムライになったことを実感!

この按針が仕えるのが、時のボス、徳川家康=市村正親さん。
市村さんは、どの舞台でも感じるのですが、
その役になりきっておられるところがすごいです。
家康。どっしりとしてリーダーシップもあるんだけど、
どこか親しげな部分も感じる、そんな人間像。
国松とのシーン、そこで語られる、家康の子供の話。
さらに三浦按針の、日本にとどまるかイギリスに戻るかというシーン。
すべて「選択」なんですが、ここで選ばれたチョイスがベストだったか
どうかはわからないけれど、しっかりとした信念で選択しているのだな
ということが伝わってきました。
三浦按針の「按針」というのは、「水先案内人=PILOT」という意味だそうです)

元武士で宣教師修行中の青年ドメニコを演じるのが、藤原竜也さん。
熱くてクールな演技がみていて実に爽快。気持ちいい!
今回かなり英語が入った通訳ぶり・セリフまわしもお見事。
そして思わぬ展開に、おおお!です!
家康の息子役、高橋和也さん、父親との葛藤は見所です。
そして植本潤さん、役柄の幅がめちゃ広い!まさかあそこまでご担当とは!(笑

按針からもらった地球儀をいじりながら「わしはこの国を出たことがない」とつぶやく家康。
今、昔に比べるとほんとに安価でしかも短時間で海外に行けるこの世の中。
異国の地を、いろいろ見て旅しないとなとふと思ったり。
でも、その旅した異国の地で、もし遭難し、助けてもらった人に、
その土地に住めと言われたら。。。。私はどうするんだろう。

休憩時間は頭の整理にぜひロビーの展示をみてみましょうー。グッズもたくさん。
公演は1月18日まで銀河劇場にて。上演時間:約3時間20分。

2009年12月16日

09/12/16 Nine The Musical@ルテアトル銀座

2009年12月16日(水) 18:30
Nine The Musical
@ルテアトル銀座

出演者一人一人の魅力満載!!
女性陣から伝わってくるオーラがすごいです。
全員で歌うシーンは、もうその光景と迫力で、
これだけのメンバーがよく揃ったなぁと。

立ち姿だけで、もううっとり。目の保養になります。
スタイルがとにかくかっこいい。
歌でも聴かせ、歩き方や登場の仕方もかっこいい。
ツカツカと後ろに歩いていて、くるっと振り返った瞬間の表情なんて
オペラグラスで眼があった気になってドキドキしてしまいました。

中心にいる時だけでなく、
脇にいる時までロックオンしてずっと追いたくなりますよ♪

衣装もとっても効果的に使われています。
見せ方がとっても素敵♪

グイド(松岡充さん)のまわりに、
次々と華が咲いては散っていくような舞台で、
全体の大きなストーリー以上に
一人一人の女性とグイドとの絡みが楽しかったです。

そして、開演前の、携帯電話の注意メッセージが、
出演者一人一人の声になっていて、かなり楽しめます。
開演15分前には席についてワクワクしながら待ちましょう♪

今日はアフタートークがあったので、参加してみたのですが
これがおもしろくてすっごく得した気分に♪
セットの椅子を動かしやすく(滑りやすく)するために、
椅子の足裏に「家具スベール」が取り付けてあるという
話で大盛り上がり。これ、本当に便利そうです!
そして新妻聖子さんは、とにかくよく食べる
食いしん坊さんなんだということが分かりました(笑)

この Nine The Musical、
12/23-25の4公演で、クリスマスイベントが決定したようです。
この4公演では、来場者全員にクリスマスカードがもらえ、
さらに抽選で出演者全員のサイン入りの特製サイン入りポスター(B3)が!
誰にあたるかは、劇場ロビーで終演後に席番で発表されますので事前エントリー不要
なので、観劇悩んでる方はこの期間がオススメと思います!

2009年12月17日

09/12/17 劇団男魂 男舞@シアターグリーン

2009年12月17日(木) 19:30
劇団男魂 男舞
@シアターグリーン BOX in BOX

すごい劇団名です、劇団男魂。
DANG-KONG。ダンコン。

そして今回の公演名は「男舞」。
オトコマイ。
チラシには「極道×HIPHOP」。

ね、すごいっしょ。
でも、これが、人情もので、
チラシの通り、極道がHIPHOP!ダンスコンテストに
出てしまうんですが、そこに至る経緯や、義理・人情が熱いです。

でまた皆さん面々がめちゃきまってるんです。
特に大迫茂生さんはまりすぎです。
そして大塩ごうさんの、そ、そこでそう言っちゃう!?
な、なにものなのだー!的な存在感が
見ていてワクワクして楽しかった。
さらに敵方の人たちが、怖かった!

随所に笑えるシーンもあり、ダンス大会シーンもたっぷり、
(娘役の神原麻由さんのダンスの動きがこれまた気持ちいい!)
さーらーにー、トイレットペーパーパフォーマンスが
めちゃめちゃ楽しかった。あれは私もやってみたい!!

公演は12月28日まで池袋のシアターグリーン BOX in BOX にて。

2009年12月18日

09/12/18 音楽座ミュージカル泣かないでゲネレポ

2009年12月18日(金) 18:00
音楽座ミュージカル
「泣かないで」ゲネレポ

ラストシーンが、というわけでなく、
もう後半いたるところで、ジーンときてしまいます。
ところどころに先の運命をほのめかすセリフが入るので、
先が読めるんですが、わかっててもジーンとくるんです。
悲しいんだけど、どのシーンももう一度観たいと思える舞台でした。

観終わった後、あの旋律がずーっと頭の中を流れ続けています。
ポーンと「ラ」の音が響いただけで、うぁっと音楽座の世界に!!

やっぱり音楽座、選手層が厚いです。ダンス素晴らしいです。
そしてシンプルな舞台装置の活かし方、そして照明の魔術、見事です。

力強い群舞の美しさは、ぜひ劇場で観てほしい!!

管理人的ツボは、オフィスでのダンスシーンの
女性陣の力強くもありひらっとしたスカートの舞い!

ミツ役の高野菜々さん、最初、マドモアゼルモーツァルトの高野さんとは
別人ではないかと思ってしまったくらい、まっすぐなミツ!
感情の移り変わりといい、表現力がほんっとーに豊か。

今日の吉岡役は藤岡正明さん。。
葛藤やジレンマなどが表情だけではなく後ろ姿からも感じられます。
力強い歌声からコミカルなシーン、そしてダンスシーンまでさすが。

ちなみに今回この吉岡役はダブルキャスト。
もう一人の安中淳也さんの吉岡は、藤岡さんとはまた違った魅力の吉岡になりそう!
安中さんのダンスシーンも見たい!

終盤の五重唱は、もう圧巻。
あえて写真は掲載しませんのでぜひ劇場にてご堪能を!

マリ子役の井田安寿さんの表情がとっても素敵で。それがまた切なくもあり。

卵をかかえたあの写真はあのシーンだったのかぁと。。
写真をみるたびに思い出してしまいます。

悲しいけど、それ以上に、ミツのまっすぐさに影響を受けました。
劇場を後にした後、今の自分を振り返りたくなると思いますよ。

2009年12月19日

09/12/19 トゥルークリスマス稽古場レポ

2009年12月19日(土) 14:00
トゥルークリスマス 稽古場レポ

ミュージカル トゥルークリスマスのお稽古場にいってきました。

ミサ役のセーラさん、かわいい!
おまじないのセリフが全然浮かないのです!すごく自然♪
そして眼力がいい!視線にぐっときます♪

ぼろぼろのおっちゃん役には、
アリtoキリギリス石井正則さん、さすがです。
みすぼらしい中にも何かを感じさせてしまうバク。
アドリブなのかセリフなのかわからない感じがすごく自然で面白い!

そのバクとの絡みも多いピッピ役に
元宝塚花組の娘役スター、澪乃せいらさん!
すっごくかわいらしく、ちょっとツンデレな感じが楽しく、歌声が心地いいっ!

元M.A.D.の浅香航大さん、
JUNONスーパーボーイの秋元龍太朗さんもご出演です。

お笑いコンビのプラスワンも随所に登場(笑)

渡辺美奈代さんと速水けんたろうさんの
あたたかく包み込むような演技もお楽しみに!

そしてこの舞台、子役の子達がたっくさん!
脇で出番待機してる時の動きがまたかわいいです。
台本に書き込みをしてるのをみていると、
ちゃんと、出のタイミングとかをひらがな主体で
書いてるんですよね。
落書きっぽくみえた絵は衣装なんだろうきっと、うん。

一つの約束を信じた少女が、小さな奇跡を起こします!
ジングル、ジングラッ!!!

公演は12月23日から27日まで。
シアターサンモールにて。

2009年12月21日

09/12/21 暗くなるまで待って@グローブ座

2009年12月21日(月) 18:30
暗くなるまで待って
@グローブ座

朝海ひかるさんのストレートプレイ、いいですっ!
すごく好き。
朝海さんの身体から何か魅力的なオーラが放たれてます♪
賢いスージー!
オードリーヘップバーンのように、
ちょっと別世界の天使みたいな、そんな雰囲気が心地いいです♪

そして彼女を取り囲む4人の男達、味があります。
まずは窪塚俊介さんの、ちょっと頭が軽ーい抜けた感じの刑事ぶりが楽しい。
葛山信吾さん、2幕後半の、素直に話しはじめるあたりの展開がいい。
加藤雅也さん、怖いです。とっても。殺されそう。。。
あんな人がもし我が家に泥棒に入ったら、即無条件降伏します。
ちなみに舞台上も、ほんとに照明全部落ちて”暗く”なるんですが、
(客席通路際のランプが光ってなければなー・・・・残念)
真っ暗で、マッチの明かりでぼぉーっと浮かんできたりするんです。
床にはガソリンが撒かれてるわけですから、ちょっとドキドキしますよ。

子役の伊藤有沙さんもいい味出してた!
態度が変わる瞬間が好き♪

そしてお相手役の山口馬木也さん!
かっこえー。もっと出て欲しい-。

随所にくすっと笑える演出が入っていて、
客席からも結構笑い声がおきてました。
そしてラストシーンも、ふわっと暖かく包まれるようなエンディング。

そしてそして!
カーテンコールで袖にひっこむ直前の、
朝海ひかるさんの投げキッスに、
ときめいてしまった管理人でございました♪

2009年12月23日

09/12/23 ファニーガール稽古場レポ

2009年12月23日(水) 13:00
ファニー・ガール 稽古場レポ

ミュージカル ファニー・ガールの通し稽古を拝見してきました。
とにかくファニー(春野寿美礼さん)は明るく前向き!!
春野寿美礼さんのいろーーんな笑顔が見れます♪
流れるように綺麗な歌声や、語りかけるような歌声など
聴かせるナンバーもたっぷり♪そしてもちろんダンスもっ!

友人で振付師エディ役の橋本じゅんさんが愛嬌満点で絶妙です!
エディがファニーに振付するシーンがあるのですが、
この振付シーンのお二人、真剣なのがまた面白くて、
稽古場でも、脇で見てる人達の笑い声が響き渡ってました。
タナラーーゥンド!(turn around)

余談ですが、橋本じゅんさん、セリフを間違えた時の
自己フォローがめちゃめちゃうまい。。おもろすぎです。
どこまでがセリフでどこまでがアドリブか
まったくわからないくらい、うますぎる。
そして他のキャストさん達との間合いもまた楽しい!!

ファニーの相手役ニックの綱島郷太郎さん。
以前拝見した舞台の時の印象とはがらりと異なり、
華麗なる一族に出てきそうな実業家(!?)ぶり!
ニックとファニーとのやりとりがこれまた見所です。
くどかれるファニー、せまれるファニー、抱きかかえられるファニー!!

さらに、
私生活が欲しいファニー。
くっついていくファニー。。
突き進んでいくファニー。。。
どこまでもまっすぐなファニー。。。。

その突進を・・・
止めるエディ橋本じゅんさん。
止めるダンディー阿部裕さん。阿部さんめちゃめちゃ味がある!

ファニーを暖かい眼差しで見守るお母さん役の剣幸さん。

今回もまたまたおしゃべりな(笑)田中利花さん

さりげなさがなんとも美しい小山萌子さん。

すーすーめーらったったったー!
藤浦功一さんのダンスも堪能できますよ。

出演者には歌える人踊れる人が多数ご出演。
あるシーンで、素敵な歌声の方が!港幸樹さん♪いい声〜。
某シーンで酔いまくりの徳垣友子さんも楽しい!

この舞台、実在した伝説のコメディエンヌ、ファニーブライスの
明るく前向きな半生を舞台化したものなのですが、
喜劇女優の華やかなサクセスストーリーの裏側の
私生活の部分にもスポットをあてて描かれています。

例えば、ある場面で、ファニーが夫にとった行動は・・・
確かに、あれをされると、男性は。。ねぇ。。

そんなファニーが、椅子に座りながら、強い心で、歌うナンバー。
半音進行がとーっても綺麗で、語りかけるように
響いてきて、うっとり聴き惚れてしまいました。

かみしめるファニー。
がんばれファニー!

「顔で笑って、心で泣いて」
とは公演チラシの文言ですが、見終わった後、
この言葉、うまく言い得てる!

今日はお稽古着での稽古でしたが、衣装さんのイラストをちらりと拝見したのですが、
この舞台、衣装がめちゃめちゃすごそう!
これはぜひ劇場で生でご堪能下さい! お楽しみに!!

公演は2010年1月8日から17日まで赤坂ACTシアター、

1月27日から30日まで梅田芸術劇場メインホールにて。

2009年12月25日

09/12/25 ウーマンインホワイト音楽監督・指揮:塩田明弘さんインタビュー

ミュージカル「ウーマン・イン・ホワイト」
音楽監督・指揮:塩田明弘さんインタビュー

[アフターイベント速報]
2010年1月16日のアフタートークイベント「塩ちゃんの部屋」の内容をお届けします!!
(塩田明弘さんと特別ゲスト:和音美桜さん)

ミュージカル「ウーマン・イン・ホワイト」の音楽監督・指揮の 塩田明弘さんに、このミュージカルの”音楽”の持つ魅力についてお伺いしてきました。

まず最初にウーマン・イン・ホワイトを一言で、と塩田さんにお聞きしたところ

奇想天外な音楽の融合

スピーディな音楽表現の変化の連続で、
何度繰り返し読んでも飽きない小説のような構成なんです。
ウーマン・イン・ホワイトは、ほとんど全編音楽でできた作品で、
オペラチックなミュージカルともいえます。
目をつぶっていても音楽で頭に絵が描けるくらい、
”音楽が芝居をしてる”と実感できる作品なんです。

私管理人も今CDを聞きながらこのインタビューレポを書いてますが、
メロディーや音色から伝わってくるものがたくさんあって、
まさに"お芝居を聴いてる"感覚になりますよ♪

ウーマン・イン・ホワイトの作曲者は、
キャッツオペラ座の怪人アスペクツ・オブ・ラブなどで有名な
アンドリュー・ロイド=ウェバー”。
塩田さん曰く、
「ウーマン・イン・ホワイトの音楽を、例えていうならば、
オペラ座の怪人”と”アスペクツ・オブ・ラブ”を足して2で割ったような、
優美でロマンチックで感動的でスリリングな音楽が聴き所」。

同じメロディーが何度も登場しますが、これも歌う人物によって
キーやリズム、テンポが変えられていたり、さらに異なる楽器編成で演奏していたりと、
手を変え品を変え、聴く人たちに意味を問いかける構成になってるんですね。

ここで、このミュージカルのメインキャストの歌の特徴をご紹介しておきましょう。

ハートライト(田代万里生さん)は、二枚目な甘美なメロディ。
ローラ(大和田美帆さん)は、優しくキュートな声で、でも時々力強さも感じます。
フォスコ(岡幸二郎さん)は、カンツォーネやタンゴを意識したナンバーが多く、
グライド(パク・トンハさん)は、ジキルとハイド的な二重人格さが歌にも出ています。
フェアリー(光枝明彦さん)はメロディー的に語っている曲が多く、
物語のキーになる白いドレスの女(和音美桜さん)は、生理的に不安をよぎるような曲調です。
そしてマリアン(笹本玲奈さん)は、経験を重ねて成長していくうちに、声の音色が変化していくんです。

このように、一人一人の歌の特徴だけ書き出しても、
音楽が、登場人物の心情を描き出していることがおわかりいただけると思います。

そして、ウーマン・イン・ホワイトのミュージカルナンバーの中から
曲の特徴や聴き所を、音楽監督&指揮の塩田さん自らご紹介していただきました♪


一幕

♪ 一幕冒頭シーン「真夜中の線路」

アンドリュー・ロイド=ウェバーの十八番ともいえる
不協和音や変拍子が多用されています。
不協和音は本能的に不快感をかき立て、
ミステリアスらしい恐怖感や神秘性を醸し出します。
その効果を後押しするのが変拍子。
真夜中の線路では、2分の2拍子と2分の3拍子が交互に出てきます。
拍子がかわることで、暗に語りかけたり、否定したり、
事件の予兆を感じさせたり、というように小さなきっかけをもたらしたりするんですね。
また、歌ってない余白にも、想像させる余白が随所にあるんですよ。

♪ I Believe My Heart

ハートライト(田代万里生さん)が歌うこのナンバーも随所に出てくる旋律です。
ハートライトが歌ったり、マリアンが歌ったり、
同じメロディを使ってるんですが、キーを変えたり、
役者を変えて心情を歌ったりしているのです。

♪ 収穫祭

収穫祭のシーンでは、大人数で賑やかにさわいでるだけじゃなくて
実は凶変的なリズムや音符が隠されています。
何度もリピートしていくと、音楽の二重構造、三重構造がみえてきますよ。

♪ 結婚式のシーン「命は永久に」

"音楽そのものが芝居をしている"ことをとっても実感できるナンバーです。
ロマンティックなメロディーの影に、
不安げな恐怖感を予感させるリズムが隠れていますのでよーく聴いてみて下さい。

♪ All For Laura

マリアン(笹本玲奈さん)が歌うこの曲は、美しいメロディーなんですが、
心の心情の移り変わりが、音符の変わり目、音の強弱の変わり目となって歌われます。
ピアノから、メゾピアノ、メゾフォルテ、フォルテシモになってまたピアノに、と、
音圧、音量が変化し、それがまた感動を与えるんですね。

♪ 1幕ラストの「今日から三人」

マリアン(笹本玲奈さん)、ローラ(大和田美帆さん)、
アン(和音美桜さん)が歌う三重唱です。
3人の温かい気持ちが寄り添って、通い合う気持ちが歌われて。。
と思ったら、突如3人の歌をさえぎるような曲調になり、
パーシバル卿(パク・トンハさん)が打ち消すようなテーマを歌ってきます。
3人の通い合う気持ちに、変拍子が入っていたりするのですが、
ドラマの転換として聴いても面白いナンバーです。


二幕

♪ 悪夢のシーン

この曲は、"エニーピッチ"といって、マリアン(笹本玲奈さん)やローラ(大和田美帆さん)、
ハートライト(田代万里生さん)が任意のピッチで歌う斬新で興味深いナンバーなんです。
それぞれが自由な音の高さで歌うことで、悪夢の様子を醸し出しているんですね。

♪ 私はパーフェクト

ブンチャッチャーブンチャッチャー♪という
オペラ歌手のような、優美な、(言い方悪いですが)脳天気なナンバーです。
イタリア気質なフォスコ(岡幸二郎さん)をたっぷりと堪能できますよ。


(光枝さん演じるフェアリーの椅子に座る塩田さん)

そしてこれらの楽曲を演奏するオーケストラの構成も通常とは少し変わっていて、
弦楽器にヴァイオリンがないんです。
ヴィオラとチェロによる、重厚さを重んじた構成になっています。
また、歌手が歌っている部分の、オーケストラの演奏も面白いですが、
舞台転換中や、曲の後奏や間奏など、オーケストラのみの演奏もいいんですよ。
交響詩のように聞こえると思います。
そういう意味では、クラシックファンの方もぜひみにきてほしいですね。

このミュージカルは、音楽そのものが芝居をして、謎を問いかける作品ですので、
ぜひ一回観た後、二回、三回と観ていただきたい作品です。
リピートして観る時は、マリアンとローラなどの人間関係の変化や心情の変化を
しっかりみてることでより一層音楽がくっついてきますよ。

ちなみに、ウーマン・イン・ホワイトの人物関係や作品の特徴は、
知識ゼロからのミュージカル入門」(著:塩田明弘。幻冬舎刊)に
見開きでも記載されていますので、ぜひこのご観劇前に、また観劇中の休憩時間に、
予習しながら、復習しながらご覧いただくと、より深くわかると思います。


最後に塩田さんからのメッセージです♪

ミュージカル「ウーマン・イン・ホワイト」。
観客のみなさまが謎解きをしながら、
素晴らしい音楽、歌声、そして壮大でスピーディな舞台転換など、
スペクタクルなドラマの変化を感じ取っていただける作品です。
2回、3回と観ていただきますと、観るたびに深いドラマ、物語が
みえてきますので、ぜひ劇場に足を何度もお運びいただけると嬉しいです。
見所、たくさんあります。
聞きどころ、たくさんあります♪

公演は2010年の
1月12日から24日までまで東京の青山劇場にて、
1月30日、31日に大阪のシアターBRAVAで上演。

なお13日昼、16日夜、23日夜公演終演後に、シオタクター会員の方を対象とした
特別イベントを開催します。
※こちらのイベントには、塩田明弘さんのメールマガジン「シオタクター」からチケットを
購入された方限定のイベントとなります。イベントのお問い合わせは
shiotactor@okepi.jp まで。
おけぴ会員の方はこちらからもチケットをお求めいただけます

p.s. カーテンコールで塩田明弘さんにスポットが当たったら、「塩ちゃーん!」の掛け声、大歓迎とのことです♪

2009年12月28日

09/12/28 シェイクスピアレヴュー@博品館劇場

2009年12月28日(月) 14:00
シェイクスピアレヴュー@博品館劇場

楽しかったー!
七帆ひかるさんが出てくるのがもう楽しみで楽しみで。
登場するとぱーっと明るくなるんですよね。
独特の明るいオーラをお持ちです。そしてあの眼がいいっ!
水兵へそ出し衣装やヒョウ柄衣装もドキっとしました。
開脚も素敵!
そして一人ロミオとジュリエット!
楽しすぎ!!
男役と娘役が一度に楽しめるなんて。
しかもこんなにたっぷり!

さらに、土居裕子さんとの”はもり”が最高♪
その土居裕子さんの後半の狂いぶりがこれまたすごい。
土居さん最高です。
声大好き♪
羊さんの歌、最高でした♪
そして墓の上~♪

マッスルミュージカルを手がけた中村龍史さんが
脚本・演出・振付・出演!なので、アクロバットも満載。
ピアノ跳び箱、人間縄跳び!驚きの連続でございました。
しかもこのアクロバットパフォーマンスが博品館の
ステージで繰り広げられるのだから臨場感、迫力満点!

そしてこれまた振付・出演の玉野和紀さんのタップも満喫!
あれだけタップできたら、気持ちいいだろうなぁ。。

また、ダンサーの方数名が水の中で息止めれる長さを競う企画や、
マシュマロを投げてキャッチさせる企画など、
随所に笑いネタや客席参加型企画がちりばめられていたのも楽しかった!

2009年、この作品で観劇納めができてよかったー!!!
七帆さんの今後の舞台また観に行きたい!!

2009年12月29日

09/12/29 蜘蛛女のキス稽古場レポ

2009年12月29日(火) 13:00
蜘蛛女のキス 稽古場レポ

冒頭から45分くらいを拝見したのですが、
ドックンドックンと伝わってくる感情、
ダイナミックなダンス!力強い歌声♪

石井一孝さん、細かな動きまで、ゲイのモリーナ役にすっかり入り込でいて、
その勢いに、のみこまれてしまいそうなくらい。
(初演時に3週間かかったという毛布の畳み方やりんごの皮むきシーンにもご注目下さい♪)

この舞台は、刑務所で同室となった相対する二人の生き方と愛を描いたもので。
その同室になる二人が、政治犯ヴァレンティン(浦井健治さん)と
映画を愛するゲイのモリーナ(石井一孝さん)なのです。

浦井健治さん、深い!
演技が深いというか、歌に重みがあるというか、心の底の深みというか、
今日観たのは冒頭のシーンだったのですが、
この後のモリーナとの”極限状態でのふたりの関係の発展”の描かれ方が
とっても楽しみになりました。

価値観も生き方も違う二人のやり取りには、心の内側の感情が垣間見え、
それが表情や演技にのって伝わってきて、
歌の抑揚と、ダンスの躍動感で増長されて不思議な観心地を味わえます。

モリーナが心の支えとする映画スターの蜘蛛女・オーロラ役には、
キャッツのグリザベラを700回演じた金志賢さん。
その金さんと絡み合いながら随所に登場するダンサーが辻本知彦さん
(下の写真が金さんと辻本さん)。
辻本さん、シルク・ドゥ・ソレイユの日本人初のダンサーなのです。
動きのキレがとにかく気持ちいい!高い!速い!そして美しい。
辻本さんのダンスシーン、たっぷりございますのでどうぞお楽しみに!

初風諄さんの声がこれまた美しく響きます♪

演出の荻田浩一さん曰く、
「真夏に熱いジンギスカンを食べるような舞台」
「愛について、人間の尊厳について描かれたミュージカル」

「シカゴ」「キャバレー」の作詞・作曲家であるジョン・カンダー&フレッド・エッブの音楽と、
テレンス・マクナリーの脚本により、トニー賞7部門を受賞したミュージカル「蜘蛛女のキス」。
刑務所内の閉塞な空間の中にモリーナの想像する世界が漂い、
出演者の魅力をじっくりとたっぷりと堪能できる舞台です。

モリーナが仮出獄と引換に、刑務所長(今井朋彦さん)から持ちかけられたある取引とは。。

最後に金志賢さんが
「歌う時に、隣で(辻本知彦さんと)絡み合いながら踊ることで歌の世界が広がる」
とおっしゃっていたのですが、まさにそれを実感いたしました。
ぜひ劇場で感じてみて下さい♪

出演者は、石井一孝さん、金志賢さん、浦井健治さんのほか、
初風諄さん、今井朋彦さん、朝澄けいさん、縄田晋さん、ひのあらたさん、
田村雄一さん、照井裕隆さん、笹木重人さん、長内正樹さん、
辻本知彦さん

余談ですが、お稽古がはじまる前のキャストの方達の発声練習や叫び声に、
私の脳がどうしてもライオンキングのシンバの叫びをイメージしてしまっていたのですが、
お稽古を拝見して納得。
シンバのお父さんムファサを演じられていた
ひのあらたさん、田村雄一さんがいらっしゃいました♪

公演は2010年1月16日から18日まで梅田芸術劇場にて、
1月24日から2月7日まで東京芸術劇場中ホールにて。

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