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2010年01月 アーカイブ

2010年01月07日

10/01/07 ファニーガールゲネレポ@赤坂ACTシアター

2010年1月7日(木) 17:30
ファニー・ガール ゲネレポ
@赤坂ACTシアター

オーケストラが舞台奥、高いところに常時いて、
手前でお芝居が進むといった古き良き時代のショー形式♪
ショーの場面はそのオーケストラも含めて舞台上すべてがショーアップされます!
いかにもこれからショーが始まるぞ!といったわくわくするオーバーチュア。
素敵なナンバーが目白押しです。ダンサーの方々も各シーンで大活躍。
ショーってやっぱり観てるこちらも楽しい♪

コミカルなファニーなのですが、ショーのシーンで春野寿美礼さんが
舞台中央の大階段途中でスポットを浴びて高らかに歌ったり
「ラ・タ・タ・タ」で軍服姿で颯爽と歌い踊る姿には
さすがに宝塚時代を重ね合わせてしまいWで楽しんでしまいましたー。

一方、ファニーならではのコミカルなシーンを担う橋本じゅんさんの舵取りがさすがです。
ヘンテコな振付をいやいやながらも真面目に振り付けるエディと
ノリノリで且つ真面目に再現しようとするファニー。
春野さん、そ、そんなことまでっ(笑)

さてさて、ゲネプロに先駆けて行われた囲み取材でのお話し!

ショーの醍醐味とそのバックステージで起こる人間模様が面白く描かれている楽しいミュージカル♪
演出の正塚晴彦さんはじめ、ご出演の皆さんが口々におっしゃっていたのは、
型にはめず、ひととの会話・コミュニケーションを大事にしているということ。
自分の感性も自由にして、相手の気持と自分の気持ちを大事にしてやりたいと。

人との会話によって変化していくところをみて欲しいと橋本じゅんさん。

これだけ才能のある女性をひとりで育てているとはいえ、
べったりせずさらりとフォローしている感じが出ればいいなと剣幸さん。
ファニーの気持もすべて見抜いていながらエディに発破をかけるところが楽しいし面白く
まさにベタベタしない母親らしいところだとのお話し。素敵な親子関係です。
二幕でファニーを諭すシーンがすっごくカッコイイっ!

実際には何もフォローなんてしてないと笑う剣さんに対し、何もかもフォローして貰っているという春野さん。
化粧品のことから(笑)、的確なアドバイスをいただけるので色々と相談でき頼っているとのこと、
その信頼関係が感じ取れるおふたりのご様子。
というか、4名みなさんが、自立した上でお互いを信頼し合っているいい雰囲気が伝わってきました。
(みなさんがある意味オトコマエな感じ!?)

春野さんと綱島さんは年齢が近いため最初からフレンドリーな感じだったそうで
(綱島さんが)衣裳を着たらキマっててさすが!と言う春野さんへの
照れながらの「ありがとう」の言い方からもその距離感が伝わってきました。

演出の正塚さんも現場の雰囲気はすごく楽しくて面白かったとのこと。
宝塚との演出の意識の違いはないものの、いつもは女生徒ばかりなのが、
今回の稽古場は気軽に話しかけて貰えるので友達のような気分だったそうです。

橋本さんが、囲み取材の司会者のすごい汗にツッコミつつフォロー、
一気になごませてくれたのを見ても稽古場が想像できる感じ。
また、春野さんがあまりにお綺麗なので、綱島さんがつい小声で「惚れてまうやんけ…」
と言っていたという稽古場でのエピソードも明かしてくれました(笑)

綱島さん的には、そんなニックがファニーを口説き落とすシーンがコミカルで面白いと敢えて発言!

哀しいとか苦しいとか辛いみたいなことを隠すファニーフェイスはチャーミング。
剣さん曰く、ファニーは春野さんがいままで培ってきたおおらかさや強さを
そのままもっていてまさにぴったりだと。

どんなことが起きたとしても前向きにとらえて乗り越えて歩いて行く、
そんな感じがファニーフェイスのイメージ。
明るく楽しくはじけて演っているので、皆さんにも楽しんでほしい、
勇気を持って劇場を後にしてほしいと語る春野さんでした。

余談ですが
春野さんはちゃんと自分のファニーをつくりたいから、バーブラ・ストライサンドを意識しないように
映画を何回も何回も観たいのを敢えて観ないように我慢しているそう。
それにへぇーっと感心する橋本さん。
うゎーわからんわー、映画ではどうしてんのやろ?と参考にしようとしたら
エディはほとんど出ていなかった(笑)

最後にちゃんとオチをつけてくれたじゅんさんでした。


取材・文:おけぴ稽古場取材班:rika。監修:おけぴ管理人。写真:伊ヶ崎忍さん

10/01/07 キャバレー@日生劇場

2010年1月7日(木) 18:30
キャバレー
@日生劇場

最初、この舞台、ステージが近い。
と思ったら中央部分が前方に張り出してるんですね。

冒頭、そのステージ前方からMC諸星和己さんがステージに現れた瞬間、
客席の雰囲気が、「どっ!」。
おおおおお!!
メイクが似合う!
視線が飛んでくる!
くねくね動いてる!
客席も盛り上がる!
ローラースケートまでやっちゃう!?
ノリがいいので客いじりも面白いっ!

休憩時間、私の後ろの客席の女性が、隣の連れの方に
「昔、光GENJIというグループがあってね。ローラースケートはいててね・・」
光GENJIの特徴をいろいろ説明したはりました。
そういえば光GENJI全盛期は私管理人も中学生くらいでしたねぇ。

話戻します。

衣装エロいです。
ミラーボール、ぐるぐるまわります。
アンサンブルもセクシーダンス全開で
客席絡みもございます(前方席はドキドキだろうなぁ)

さらに!サリー役が藤原紀香さん。
艶めかしく、美しく、チャーミング♪
彼女を生で、この距離で、この衣装で、観れるってのだけでもすごい!
余談ですが、公演プログラムの後半で、
明治製菓版、ミスパリ版、シエロ版、カネボウ版、月桂冠版のサリー(藤原紀香さん)がみれます。
ほんま美しい~。
さらに月桂冠藤原紀香さんの隣には、Dole のパイナップルの広告が!!
→キャバレーのフルーツは、Dole の提供とのこと!
Dole さん、あのパイナップルの意味、教えて-!!

そのパイナップルをプレゼントするシュルツさん(木場勝己さん)と
シュナイダーさん(杜けあきさん)の恋物語がこれまた切ないというか、
ナチスという時代背景がグサグサと刺さってきます。
そういえば、お隣で上演中のカサブランカも、ナチス絡みでしたね。

戸井勝海さん演じるまっすぐに怪しい(!?私の中ではそんな感じ)エルンストはかなりキーマン!
そのエルンストや、サリーを惹きつけつつ、翻弄されていくクリフ(阿部力さん)。
ラストの列車内での展開は、結構驚きでございます。

このキャバレー、5年前に来日公演を観た時の感想は
重い時代背景や、各登場人物の人生など、ちょっとずしりとくるテーマが強く
「どよーんとしててずしーんと重いミュージカル」
という印象だったんですが、今回はMC(諸星さん)の存在がピリリとこのキャバレーを
エンターテイメントとして引き締めていて、考えさせられつつも楽しめました。

ラスト、あの終わり方、Vサイン!?
なんか悪魔に牛耳られている感じで、すごい結末です。
ラストはずぶずぶと一気に急展開しますのでお見逃しなきよう。

上演時間:約3時間

2010年01月08日

10/01/08 十二人の怒れる男たち@俳優座劇場

2010年1月8日(金) 19:00
十二人の怒れる男たち
俳優座劇場

実に味のある、わかりやすい、大人な良質なコメディでした!

まず最初感じたのが、舞台の照明効果が美しい。色味がいい。
後半、室内の蛍光灯が付いた瞬間も、思わず、おぉっと興奮しちゃったくらいです。

この作品、裁判員制度がはじまった日本で、まさに
今観ておくととても面白い舞台と思います。
いや、ってか、そんなに真面目に考えなくとも、面白いです。

12人いたら、ほんとにいろんなキャラクターが集結するんだなと。
職業、年齢もそうですが、地位、人種、考え方、性格。。。
でまたかっこいい人や、だめだめな人(笑)、軽い人、ちゃらい人(笑)・・
被告となっている少年が有罪(=死刑)か否かを話し合っていく過程で
この12人のキャラクターが実にわかりやすく描かれていって
見終わった時には、12人の表情(それぞれに印象的な表情が頭にこびりつきます)が
ぱっとうかびますよ。

そして面白いのが、見終わった後に、プログラム(入口で無料配布)を
改めて見返すこと。特に出演者のお写真。舞台上のお顔と全然違う!!
外山誠二さんなんてこのプログラムの写真と同一人物とは思えない!!

お一人お一人ほんとに印象に残ってますが、中でも記憶に残ってるのが、
先ほども書いた外山誠二さん。熱いです。熱演です。そして最後あぁぁ。
必ずある一言からはじまる里村孝雄さん。あの落ち着き具合が素敵っ!
まさにダフ屋的な高橋克明さん。軽い感じが実に気持ちいいくらい。
そして演劇集団円の井上倫宏さんが、実にかっこいい味を出されてました。

「十二人の怒れる男たち」の原作はレジナルド・ローズ
このお話は彼の実体験が元になってるそうです(つまり陪審員八号が彼自身!)。
そして、この原作が元になっている三谷幸喜さんの映画「12人の優しい日本人」もオススメ。

上演時間:約2時間5分(休憩なし)

2010年01月09日

10/01/09 宝塚宙組カサブランカ@東京宝塚劇場

2010年1月9日(土) 15:30
宝塚宙組 カサブランカ
@東京宝塚劇場

君の瞳に乾杯♪
チン♪

お、おおおおおおお!
この有名なセリフを決めるのは宙組の新トップ、大空祐飛さん。
クールなんだけどハートのあるリック。
キュン♪
です。
カジノでの、”22”の進め方、かっこいー。かっこよすぎる。
(余談ですが私がルーレットで好きな数字は5、11,22、26!)

リック(大空祐飛さん)、ラズロ(蘭寿とむさん)、
イルザ(野々すみ花さん)、ルノー大尉(北翔海莉さん)が
交差する空港でのラストシーンがすっごく記憶に残ってます!いいシーンだぁ。
まずこのシーン、リックとルノー大尉のやりとりが楽しい♪
はやくいってよぉーとしゃがみこむルノー大尉(北翔海莉さん)、
ルノー大尉いいっ。プチメタボでおなかでっぷりで、
かっこよくはないんだけど、素敵なのです。
でこのシーンでもまたリックがかっこいぃ。
ジンっときます。

全体的には、当時の映画(映画見てないんですけどね)のような雰囲気の中に、
映像効果がふんだんに取り入れられてて(飛行機や兵士の行進は迫力)、
視覚的にも楽しかったです。ロケットもクラシックな雰囲気でした。

ステージの盆も効果的に使われてるんですが、
特に一幕、リックのカフェがはじめて登場する場面で、カフェの入口が舞台上手から
現れて、回転する盆の上で何人かがそのドアを入り、盆がまわりきったところで
場面がリックのカフェになる、というあの流れがとっても好き!気持ちいい。

また、花道銀橋一列にずらっと並ぶシーンもあり、これは圧巻です。
今回2階B席から観ても圧巻だったので、1階からみたらもっとすごいんだろうなぁ。

この舞台、ナチスのパリ侵攻が描かれてるのですが、
先日、夜なにげなくみていたNHKの夜の特集番組(重かったけどいい番組だった)の
おかげで、かなりすーっと入って来ました。

2階B席は安くて全体を把握するにはいいのですが、
どうしてもやっぱりメインの人を中心にみてしまいますね。
脇の人や細かい動きを楽しむには、やっぱりSか。。。。。。。
一階でリピートしてみようかしらん。

2010年01月12日

10/01/12 ウーマン・イン・ホワイト@青山劇場

2010年1月12日(火) 18:30
ウーマン・イン・ホワイト
@青山劇場

パク・トンハさんの歌うあのゆらゆらとした旋律が
ずーっと頭の中に流れ続けてます♪
ゆらゆら、浮上、そしてゆらゆら♪♪
パーシヴァル卿の不安定な精神状態がそのまま音楽に乗って揺れてる感じ。

で1幕後半の書類サインのシーンのあのド迫力。
このサインのシーンの、縦ノリで下から上へ感情が吹き上げる感じのナンバーも好き!
下記4名のそれぞれの持ち味たっぷりいかした歌声を堪能できます。
パーシヴァル卿(パク・トンハさん。怪しく不安定にさまよう感じがいいっ!)、
ローラ(大和田美帆さん。歌声が小鳥のようにフェアリー!)、
マリアン(笹本玲奈さん。感情がのった歌声♪)、
フォスコ(岡幸二郎さん。太く厚く抜群の安定感♪)!

そして一幕ラストの、マリアン、ローラ、アン(和音美桜さん)の三重唱は、
ほんとにもううっとりです美しいです♪
その直後の絶叫シーンでは、アンが、和音美桜さんが、あぁぁぁぁぁ。ぁぁぁぁぁ。
音楽のフレーズや歌声でさらに切なさヒートアップ。。。♪

岡幸二郎さんフォスコ、期待を裏切らない楽しさでした。
計算高そうで、親切そうで、そこまで深く考えてなさそうな(笑
適当に前向きな感じのキャラクターが面白いっ!
フォスコのキャラクター、これから公演日程進むと変化していきそう!

また、二幕で、ハートライト(田代万里生さん)とマリアン(笹本玲奈さん)が
フォスコ宅を訪れるシーン。
このシーンの二人の雰囲気、いいですよねー。このまま一緒になってほしいなぁ。
あぁマリアン。あの場所で、あの娘をみつけた時、
喜んでいるけど、心のどこかでちょっとショックな一面もあったんじゃないかなぁと思ったり。
どうなんですかね。

そして、あぁぁぁアンキャスリック。。。そんなぁぁ。
(ロンドン版、日本初演も観てるのに、この展開をすっかり忘れてた管理人でした)

田代万里生さんが歌う I Believe My Heart、
笹本玲奈さんの All For Laura などなど、全編にわたって音楽をたっぷり堪能♪!
左上方のオケピットにいる塩田明弘さんの身体の揺れと指揮棒の動きみてても気持ちいい!
音楽監督・指揮の塩田明弘さんのウーマンインホワイト音楽解説コーナーをこちらにUP!

今日は初日カーテンコール挨拶があり、笹本玲奈さんに続いて
田代万里生さんが新キャストを代表してご挨拶。
僕も毎日劇場にきてますので・・とトークもうまいっ!
今回の公演、ぜひCDにして欲しいです♪

公演は1月24日まで。青山劇場にて。
(写真は許可を得て掲載してます。無断転載はご遠慮下さい)

2010年01月13日

10/01/13 DANCE SYMPHONY 2010@東京芸術劇場

2010年1月13日(水) 19:00
DANCE SYMPHONY 2010 - LOVE -
@東京芸術劇場

ずーーっと美しいダンスに浸れるひととき。
演劇とは違って言葉はないんですが、踊りそのものが表現というのを実感できます。
DANCE SYMPHONY と銘打ってる通り、構成が楽章に分かれていて、
各楽章ごとに、カラーががらっと変わって、バレエ的だったり、
HIPHOP的だったり、いろんなダンスの魅力を堪能しました。

特に最終楽章の出演者一人一人のカデンツァ、こういうのとってもいい!
一人一人が順に十秒くらいづつ自由にパフォーマンスしていくんですが、
一瞬で表現するあのダイナミックな動き、たまらんです!
これ、日によって違ったりするんだろうなぁ。観たいなぁ。。

中でも、メインの4名
西島千博さん、東山義久さん、中河内雅貴さん、TETSUさん)
は要所要所で見せ場満載。
動きがダイナミックでありつつも繊細な感じで、
例えば着地の時とか、スタッって感じなんですよね。音が。
ペアで舞う時も、ふわっすたすたっくるりんっって感じで
ダイナミックなんだけど、重さを感じないんです。
あれだけ自由に踊れたら気持ちいいだろうなぁと思うくらい、とっても楽しそう。

また、途中薄い幕が降りてきてシルエットが映されるシーンが
あるんですが、あのシルエットをみてると、女性!?って
思ってしまったくらいダンサーが美しかった。
衣装も女性的な感じで、ダンスにも女性的美しさを感じました。

衣装や照明も、シンプルなんだけど、身体や動きを魅せる感じになってて、
かっこいいんです。カーテンコールで、客席中程くらいまで降りてきてはりましたが、
これがまた、顔の角度や視線までかっこよかった。

休憩なしの約1時間40分、踊れるイケメン達にたっぷり浸れますぞ!

2010年01月14日

10/01/14 ディートリッヒ製作記者会見レポ

2010年1月14日(木) 13:30
Dietrich ディートリッヒ 生きた愛した永遠に 製作記者会見レポ

”ディートリッヒ”の製作記者会見に潜入してきました。

1901年(-1992年)ドイツに生まれ、
唯一無二のスタイルで銀幕を彩り、第二次大戦下では自由のために
闘う歌姫として戦地を慰問、50年代以降は歌手として世界中に
愛と歌声を届けた大スター、マレーネ・ディートリッヒ
歌手エディット・ピアフや、俳優ジャン・ギャバン
文豪ヘミングウェイらとも交流を深めた華やかさの一方で、
彼女を利用しようとしたナチスには断固拒否の姿勢を貫いたディートリッヒ。
彼女の生きた時代背景やスターとしての光と影が名曲にのせて描かれていきます。
そしてこの作品、既成の作品ではなく、オリジナル!なのでございます。

主人公ディートリッヒ役には、元宝塚宙組トップスターの和央ようかさん。
今日の会見では白い燕尾服、めちゃかっこいい。
目線がこっちの方にくると勝手にドキドキしておりました管理人です。

和央さん演じるディートリッヒの親友エディット・ピアフを演じるのが花總まりさん。
宝塚退団から3年半ぶりの復帰公演!
和央ようかさんとの宝塚宙組時代の伝説コンビがここに復活です!!
花總まりさん、会見中にふっとみせる笑顔がとっても印象的♪

和央ようかさんは、花總まりさんとの共演について、
今までの舞台では男と女としてのコンビだったので、
今回女と女として接することにちょっと不安もあるけどと明るく答えつつ、
長いコンビで培った息のよさがうまく出せたらとおっしゃってました。

ディートリッヒのよき理解者、ゲイの衣装デザイナー役には鈴木綜馬さん。
素敵ですっ、温かく優しく笑顔で声が届いてきます♪
以前アンケートで演じてみたい役柄に「ゲイ」と答えたそうで、
念願かなって嬉しいですとおっしゃってました。
腰をくねったり♪されるの図↓

大俳優ジャン・ギャバン宮川浩さん。ダンディー!
ディートリッヒの恋人でございます。

エディット・ピアフの恋人のプロボクサー役、桜木涼介さん。
エリザベート等のミュージカルからバレエ、TV、映画などマルチに活躍されていて、
史上最年少で宝塚のスカピンや太王四神記の振付も手がけられている方です。
今回も振付を担当されていて、
できる限り最高の振付をしますっ!と元気に話す桜木さん。

ディートリッヒの娘役には麻尋えりかさん。
麻尋しゅん”からお名前を変えられたんですね。
宝塚ではかわいい男役さんでしたが、今回はかわいい娘役に!

ディートリッヒのお母さん役の今陽子さん。
会見中、常に素敵な笑顔で共演者を見つめられていました♪

文豪ヘミングウェイも登場します(=横内正さん。今回他の舞台で会見はご欠席)。
ディートリッヒは、彼を「パパ・ヘミングウェイ」と呼び慕っていたそうですよ。

そして!
今回、東京公演に、英国ロイヤル・バレエ団のゲストプリンシパル
吉田都さんが特別出演。特定の役柄を演じるわけではないとのことで、
舞台にどのように彼女のダンスが絡んでいくかどうぞお楽しみに。
そのバレエシーン振付は、昨年英国ロイヤルオペラハウス版”兵士の物語”の
演出・振付をされたWill Tuckett さん。このコンビのバレエシーンは必見!

”ディートリッヒ像”についての質問に、宮川さんや桜木さんから
和央ようかさんが僕の中でのディートリッヒ像になると思う」
というコメントを受け、和央ようかさんは、プレッシャーを受けて・・↓の図

演出は釜紹人さん。
女として、娘として、母として、
等身大のディートリッヒを描きたいとおっしゃってました。

公演は2010年3月12日から28日まで東京青山劇場にて、
4月3日から4日が梅田芸術劇場メインホールです。

ひとりひとりのキャストの見所がとっても詰まった作品と思います♪
和央ようかさんと花總まりさんのコンビシーンが観たい!
そして吉田都さんのバレエも楽しみ!


文・写真:おけぴ管理人

10/01/14 ファニーガール@赤坂ACTシアター

2010年1月14日(木) 19:00
ファニー・ガール@赤坂ACTシアター

橋本じゅんさん、まさにコメディアン!
一幕の、春野さんへの振付シーン(毎日違うっぽい!)、
随所にみられるコミカルシーン。
プライスレス!笑った(笑
HAPPY NEW YEAR も、面白い♪
橋本じゅんさんは、その存在だけで笑いの沸点が低くなりますね。

一幕冒頭では、帽子を落とした春野寿美礼さんに、
橋本じゅんさんがプチつっこみ、すると
橋本じゅんさんをぼーんと大きくたたくファニー。
このアドリブのやりとり、おもろい!仲よさそうです♪

ファニーを取り巻く3人の男、
橋本じゅんさんの笑い、綱島郷太郎さんの演技、阿部裕さんの声、
この三人が、ファニーの魅力をよりUPさせてました。

そのファニー春野寿美礼さん♪

すんごくファニーを楽しんで演じてるのが伝わってきます!
そして1幕の橋本じゅんさんの振付シーンとか、よくまぁ(笑

一幕ラストから、綱島郷太郎さんとの絡みがHEATUPしていきます。
あの誘惑シーンもドキっとしますね。
それにしてもお部屋セット、いろんな場面に化けて出てくる出てくる!

で、二幕のあの展開。
ラストシーン、あの選択。あれは、みなさんどっち派?
あれでストンと両者落ちるのか、といろいろ話したくなります♪

アンサンブルさん達のキラリと光りまくるダンスやドキっとする衣装も見所。
藤浦功一さんのダンスかっこえー!
そして港幸樹さんのソロ、超素敵~♪

すーすーめーラッタッタッター!と
ハッピーニュゥゥゥゥイヤーがずっと頭の中に残っとります。

p.s. ACTシアター、開演5分前のベルが火災報知器のようでびびった!


写真は許可を得て掲載させていただいてます。撮影:伊ヶ崎忍さん

2010年01月15日

10/01/15 ローマの休日制作発表レポ

2010年1月15日(金) 12:00
ローマの休日 制作発表

出演者が3名だけ!のローマの休日の舞台版制作発表に潜入してきました。

このアン王女(朝海ひかるさん)とジョー(吉田栄作さん)、どうですか。
すっごく素敵なんです。映画のイメージを壊さず、
そこから新たなイメージを作ってくれそうな予感満載!

え?出演者3人?
ってまず思いますよね。
脚本の鈴木哲也さんによると、同じく脚本・演出のマキノノゾミさんから、
映画の完成度が高いので、そのままやるのではなく、
せっかく舞台でやるんだったら3人でやるくらいでないと
という話からそうなったそうです。
そのマキノノゾミさん、まず今回のローマの休日の話を書く際、頭の中で、
”実はローマの休日に幻の舞台版があった”という
架空の設定を作られたんだそうです。
つまり、その幻の舞台版が今回の作品だと!!
おおお!そう思うとさらに興味出ます!

出演者3人のキャスティングがお見事。

まずアン王女役の朝海ひかるさん。
スタイルはもちろんのこと、雰囲気がとーっても素敵なんです。
くりんとした瞳で共演者を見つめる目も素敵♪
ちなみに、冒頭、ジョーの家に行くシーンでのやりとりの台本を
喫茶店で読んでいて、ガハガハ笑ってしまったそうです!楽しみだー!

アメリカ人新聞記者ジョー役は吉田栄作さん。
アン王女との出会いシーンが今からとっても楽しみ!
今回の舞台版では、原作者本人の人生をジョー自身に織り交ぜて表現したり
してるとのことで、映画よりもさらに深く
原作者の思いや背景も描かれ、メッセージ性もある作品になってるとおっしゃってました。

そしてジョーの友人でカメラマンのアーヴィング役が小倉久寛さん。
映画でアーヴィングはアン王女をパシャパシャ盗撮してましたね。
映画以上にアーヴィングとアン王女の絡みも多いとのこと、今からワクワクです!
しかも小倉さん、吉田栄作さんと10年来の飲み友達とのことで、
そのあたりも劇中の関係とリンクしてますよね。

原作から膨らました会話やシチュエーション、
さらには濃い人間関係も盛り込んだ新しい要素が加わった
ロマンチックコメディになってるとのこと。
ミュージカルでなく、ストレートプレイなので、
この3人の会話ややりとりを思う存分堪能できますよ!!

数多くの有名なシーンがどう表現されるかは、
舞台ならではの、観客の想像力を刺激した、
あたかもそうみえるような演出を予定されてるとのことです。

盆のない銀河劇場でどうベスパが駆け巡るのか。
免許のない朝海ひかるさんはベスパに乗れるのか。
最後はどのようなエンディングになるのか。
めちゃめちゃ観たくなってます。

公演は4月27日から5月9日まで天王洲銀河劇場にて、
5月12日から16日までシアター・ドラマシティにて。


写真・文章:おけぴ管理人

2010年01月18日

10/01/18 新春浅草歌舞伎@浅草公会堂

2010年1月18日(月) 11:00
新春浅草歌舞伎
@浅草公会堂

市川男女蔵さんによる
「1,2,3、オメッティーオメッティー」
という年始ご挨拶でスタートいたしました新春浅草歌舞伎。

元禄忠臣蔵、綱豊~!(片岡愛之助さん)、懐の深さが素敵!
熱い志士、助右衛門の市川亀治郎さんの絶叫と熱い眼!
その間に、それはもう美しくたたずみつつ、キっと制するお喜世(中村七之助さん)!
この3人のやりとりの見応えは気迫満点です。
客席からの拍手が自然に何度も起きてました。

最後のあの綱豊の名台詞、目頭が熱くなります。
イヤホンガイドのフォローもナイス!
(目線など、ちょっとした仕草のフォローをしてくれるのが嬉しい)

最後の演目は忍夜恋曲者。
中村勘太郎さんの力強さと中村七之助さんの美しさ&変身!
特に七之助さんのあの作り笑いのシーン、好きです♪
ガラガラガラとセットが崩れていく屋台崩しも見ごたえ満点。
提灯がぱっとつくと、心にもぱっと明かりがついた気持ちに。
新年観劇初めに歌舞伎って晴れやかな気分になれますよ。

この浅草歌舞伎、価格も、一等9000円で三等はなんと2000円と映画価格。
学割もあります。公演は26日まで。
帰り道は、ちょっと浅草の街をふらっと歩いて観光気分を満喫してきました♪

2010年01月21日

10/01/21 宝塚花組相棒@日本青年館

2010年1月21日(木) 18:30
宝塚花組 相棒
@日本青年館

おもろいっ!
オープニングから、音楽、演出、そして脚本よくできてる。

杉下右京役の真飛聖さん、キャラクター素敵♪♪
しゃべり方、立ち姿、おとぼけた表情、きっとした表情、そして眼鏡がまた似合う!
一幕「あなたのことですかな?」と子犬に言うおとぼけ具合や、
二幕、帰宅するノーマン(愛音羽麗さん)のマネをした声など、スポっとツボにはまってしまう魅力!

角田六郎役の未涼亜希さん、お芝居の時のコミカルな印象と最後ダンスのきりっとしたそのギャップが楽しい!
米沢守役の華形ひかるさん、すごく魅力的なかっこいい米沢さんでした。
やたらと美しい暴漢サンタの扇めぐむさんの「花組」、笑った(笑

そのほか、三人娘のパジャマパーティやら、冒頭のオープニングの紅色のお顔の機動隊員をはじめ
一人一人がとっても魅力的に楽しくキャラ化されていて、また、
随所でマイクがひろいまくってくれる脇の方達の小声の会話もMYツボ♪
全体にわたって男役さんが皆とってもかっこよく(&おもしろい)、娘役さんが皆かわいかった!

二幕冒頭は、んんんどちらの方向へ・・と多少不安になりましたが、
あれだけ長いDREAMも珍しい・・・(笑
すぐにいい感じで戻ってきて(!?)、最後の真飛聖さん&桜乃彩音さん&壮一帆さんの
3人のダンスが、役柄を引きずったコミカルな演出になっていたのも楽しかった!

さらに、最後の真飛聖さんのご挨拶も、お茶目な感じで満足度満点。

さらにさらに!この日はなんと、水谷豊さんや及川光博さんらドラマの出演者の方達がずらりとご観劇。
開演直前に、一列で上手のドアからご入場され、客席割れんばかりの拍手でお出迎え。
上演中には客席降りの際に絡みがあったり、カラオケネタの部分で
カリフォルニア・コネクション」(水谷豊さんの歌)が登場したり!と
堪能しまくりの「相棒」でございました!

楽しかった!

2010年01月22日

10/01/22 黒色綺譚カナリア派 雨を乞わぬ人@中野ザポケット

2010年1月22日(金) 19:00
黒色綺譚カナリア派
音楽劇「雨を乞わぬ人」
@中野ザポケット

天治村という閉鎖された村。
その村のさらに閉鎖された空間”蔵”で育てられた巫女のお話。
巫女は、空をみたこともなく、泣くことを許されず、
ただ次の巫女を産むために毎夜村をあげて饗宴。。
そこに、都会から女子大生が恋人と共にやってくる。。。

最初客席入ってステージみると、もうその時点で雰囲気が伝わってきます。
さらに冒頭シーンで、赤澤ムックさんの出産シーン。
で、あの出来事。。
ぐぉー、あれはめちゃめちゃ痛そうです。。。。

そこから紡がれていく物語。
中心になるのは巫女。
この巫女役の牛水里美さんがそれはもう終始笑い続け、飛びはねたり駆け回ったり、
テンションを高い状態でキープし続けた状態での演技、素晴らしかった。
ふっとみせる表情や目の奥に、
ほんとうの気持ちがみえるような見えないような絶妙な感じ。

舞台中、一気に動き始めるのが、甘雨(カンウ)の登場。
この甘雨役の桑原勝行さん、
いい感じにいっちゃってます。いいっ。
このあたりから、村の内部がぐじゃぐじゃになってきて、
いろいろなエピソードが絡み合い、
その後が気になるシーンも随所に出てくるのですが
(ズイウの行く末がちょっと気になってます)、
そのまま突き抜けて、あのラストシーンへと突入します。

ラストシーンは圧巻です。
ぐばばばばばばばば!という感じで、美術効果すさまじい!

観終わって、管理人的には、あの閉鎖空間の中で育てられた巫女の精神状態以上に、
天治家の長男、翠雨(スイウ。眞藤ヒロシさん)が
気になりました。彼はどうなってしまうのか。そしてあの村は。。

公演は24日まで、中野ザ・ポケットにて。

2010年01月23日

10/01/23 モダンスイマーズ凡骨タウン稽古場レポ

2010年1月23日(土) 14:30
モダンスイマーズ 凡骨タウン 稽古場レポ

昨年「まほろば」で岸田國士戯曲賞を受賞した、
モダンスイマーズ座付き作家の蓬莱竜太さんの書き下ろしによる
モダンスイマーズ新作公演「凡骨タウン」。
前作ロングラン公演で好評を得た「夜光ホテル」の続編です。
その凡骨タウンのお稽古場で、冒頭場面をみせていただきました。

今回の作品では、
前作「夜光ホテル」出演者の萩原聖人さんとモダンスイマーズに加え、
緒川たまきさん、佐古真弓さん、辰巳智秋さん、そして千葉哲也さんら
艶!と迫力!!が加わり、
悪ガキ集団「八鴉(はちがらす)」を取り巻く雰囲気が
スーパーグレードアップ!

まずは八鴉のリーダー「ケンちゃん」役の萩原聖人さん。
ケンちゃんの人格形成に大きな影響を及ぼしたと思われる
小学校時代も描かれているのですが、この場面が面白い!

その子供時代にも登場する、八鴉の上に君臨する大ボスが千葉哲也さん。
前作「夜光ホテル」では名前だけの登場だった早乙女さんが今ここに!
ドスめっちゃきいてます。

そのボスの妹が緒川たまきさん。
たたずまいからして雰囲気満点です。
(今回お写真でご紹介できないのがとても残念!)
そして声がいいっ!
ケンちゃんを見つめる眼差しと、
想いが乗った声に、ズキンときた管理人でした。

モダンスイマーズのメンバー
(西條義将さん/古山憲太郎さん/津村知与支さん/小椋毅さん)も、
前作夜光ホテルからさらにキャラが深掘りされてます!

佐古真弓さん、辰巳智秋さんも絡みが多く見所たっぷり!

テンションが常に超高く単純な無鉄砲ぶりが怖くも面白い
津村知与支さん演じる”ナー”(役名の上島直人のあだ名)と、
静かな水面のような落ち着き具合なんだけど芯が揺らぎつつあるケンちゃん
のやり取りは必見です(この二人のテンションの差がものすごいんです!)。


(※休憩中の写真ではありません)

ホテルの一室でのやりとりが続く前作「夜光ホテル」に比べると、
今回の「凡骨タウン」は、舞台構成も立体的で転換もあり、流れ的にもUPテンポ!
それでいて全体に漂う緊迫感は健在です。

また、夜光ホテルと、登場人物と背景が同じということで
連続ものではないですので、初めて観る方も全然楽しめる内容です。

苦悩、機微、喜怒哀楽を骨太な群像劇として描く、
蓬莱竜太さんの新作舞台「凡骨タウン」。

ちなみに”凡骨”とは、”何の取り柄もない”という意味だそうです。
この言葉に秘められているもの、そして彼らの人生の行方またその選択は...

芸劇eyesの最終参加作品「凡骨タウン」。
公演は2月5日から21日まで、東京芸術劇場小ホール1にて。

芸術劇場の小ホール1は客席数約300ほどの小さなホールです。
舞台との距離も近い!

2010年01月24日

10/01/24 ハッピー・マン@青年座劇場

2010年1月24日(日) 14:00
ハッピー・マン@青年座劇場

公演案内にマキノノゾミさんが
「坂本龍馬が上海で仲良しのパンダに助けられる」というお話と
書かれていましたが、確かに(笑)
幕末ブームに日本が沸く中、
”幕末外伝”のノリでみるととっても面白い!

20年前のマキノノゾミさんの二本目のお芝居なんだそうです。
それを今回、脚色=鈴木哲也さん、演出=磯村純さんでの再演。

十字型に敷かれた通路で
歌い、踊り、派手な殺陣!
それがまた近い!
そして冒頭から終始勢いのあるステージ!
殺陣、かなりはやいです!
最前列の人(自由席です)はかなりの迫力。
後半の展開も、かなりスピーディです!
音楽もノってます♪(歌はご愛敬♪)

このパンダ(野々村のんさん)が実にかわいらしくて
竜馬とじゃれあってる姿はかなり微笑ましい~。
ちなみに馬も登場しますよ(笑)

二人のハッピーマン坂本竜馬(高松潤さん)と高杉晋作(宇宙さん)の
若く勢いあるお芝居もさわやかっ。そしてこの二人を引き立てる
李麗華(松山愛佳さん)と五代才助(石井テルユキさん)の絡み具合もいい感じ。
ちなみに、李麗華のおにーちゃんが、先日まで音楽座ミュージカルにいらっしゃった
吉田朋弘さんで、悟浄役でもご出演!

また、印象に残ったのが
吉田松陰役の秦由香里さん(演劇集団円)の心地良く響く声、
すっごく楽しそうに演じている犬飼淳治さん(扉座)、
そしてスタジオライフの河内喜一朗さんが、歌い、踊り、八戒に!!!

最後のエピローグ紹介を聞いてると、各登場人物により興味が出てきますよ。
登場人物の関係はよくわかったのですが、複数ある勢力の関係が最初ちょっとつかめず、
また個性の強い役者さんが一人二役以上してたりするので、多少混乱したりも(笑)しましたが、
そのあたりの混乱も含めて、どんどん先へ展開してもってってくれる楽しい舞台でした!

この近さとスピード感がいいっ!

休憩なし2時間5分。

2010年01月25日

10/01/25 染模様恩愛御書 記者発表会レポ

2010年1月25日(月) 15:30
染模様恩愛御書(そめもよう ちゅうぎの ごしゅいん)
- 細川の血達磨 -
記者発表会レポ

市川染五郎さんと片岡愛之助さんご出演の
日生劇場、三月の花形歌舞伎「染模様恩愛御書」記者発表会に参加してきました。
(演目名の中にも染五郎さんの「染」と愛之助さんの「愛」という文字が!)

「衆道(しゅどう)」(いわゆる男同士の愛、BOYS LOVE)と「火事場」が柱となる舞台で
1712年以来幾度も上演されていたのですが、
男色が風俗上好ましくないという風潮や、
舞台上で本火(本当の火)を使えなくなったことから、
長く上演されることのなかった作品です。

が、古典と現代の最新技術が融合し、4年前に大阪松竹座で復活。
そして今年3月、遂に東京にて待望の上演です。

最大の見せ場でもある大火事のシーンでは、
大阪松竹座公演の演出からさらにパワーアップ!
日生劇場のあの独特の内壁も利用し、劇場全体が火事場に!
そこに講談師が登場!
さらに松竹座公演とは異なり盆を使わずに表現される舞台機構!
まさに"アトラクションのような体感"(by 染五郎さん)になるとのこと。

そして男同士の愛、”衆道”についても、前回よりも濃く、
深い愛を描いていきたいと語るお二人。

愛之助さんは、
”お客さまが目でみて、あちょっと恥ずかしいかなっと思う位までは頑張りたい”とのこと。
愛之助さん、とってもスイートで端正なお顔です♪
公演チラシのお写真はもうドキっとする”色”を感じます。

歌舞伎ならでは衆道の魅力は?という質問に
”あうん”と語る染五郎さん。

このお二人の距離感、空気感、目と目があう瞬間、触れあう瞬間など
二人の間に存在する見えない糸、”あうんのもの”を
意識して観ると、かなり見所が増えると思います!!

ちなみに、愛之助さんによると、染五郎さんは
家帰ったら本ばかり読んでるのではないかと思うくらい勉強家なのだそうです。
一緒にお芝居していても楽しく、日々違う。
だからお客さまからみても魅力的だし、みんながついていって
一つになっていくんだなと肌で感じますと話されてました。

そして、そういう趣味は絶対ないんだけどとおっしゃりつつ
再演の相手役は、愛之助さんでないと嫌だったと話す染五郎さん。

「この作品は僕の趣味の一つでもある妄想を限りなく、
無限に膨らますことのできる作品です。
妄想を膨らませながらやっていきたいと思っています」
と素敵な笑顔で締めくくられました。

染五郎さん演じる大川友右衛門は、
細川家の小姓、印南数馬(愛之助さん)を恋慕うあまり、
武士の位を捨て、門番となり細川邸に奉公、二人は衆道の契りを交わします。
数馬の父の仇である横山図書(市川猿弥さん)を討つべく、兄弟の義を結んだ二人。
仇討ちを果たしますが、その争いの末に火事が起こり。。。
最大の見せ場シーンへと展開してゆきます。

戦国時代には、戦国大名が、小姓を男色の対象とした例
(織田信長と蘭丸や、武田信玄と高坂昌信など)が数多くみられたそうです。
数馬(愛之助さん)に会いたい一心で数馬のいる浅草寺に通い詰める友右衛門(染さん)!
その友右衛門が燃え盛る蔵に飛び込み、細川家の家宝をどのように守り抜いたか。
火事場シーンは演出・内容的にも必見です!

歌舞伎がはじめてという人にも楽しめる作品と思います。
下座音楽で表現されるテーマ曲のフレーズもお楽しみに♪

公演は2010年3月6日から26日まで、東京日比谷の日生劇場にて。

※小姓:こしょう。武家の職名で、秘書みたいなものです。
※下座音楽:舞台袖の黒御簾の中で演奏される歌舞伎の効果音のこと

2010年01月26日

10/01/26 蜘蛛女のキス@東京芸術劇場

2010年1月26日(火) 13:30
蜘蛛女のキス
@東京芸術劇場中ホール

流れるように熱く展開する石井一孝さんと浦井健治さんの二人の世界を堪能。
前回観劇時は、暗く重い印象だったのですが、
今回は二人のお芝居に加えて看守の迫力、
アンサンブルの躍動感などがストレートに伝わってきて、
一本の映画を見終わったような、そんな観劇後の印象でした。

石井一孝さんと浦井健治さん、ほぼ出ずっぱりです。
石井さん終始熱演!なんともいとおしくかわいらしいです。
涙を目にためての歌、白い衣装、そして出所場面のあの行動。
叫び、想い、もがき、次第に険しかった表情がやわらいでいく
浦井さんからも目が離せませんでした。

そこに舞い降りるオーロラ金志賢さんの歌と舞♪
登場のたびに変わる衣装や髪型にもご注目下さい。

ママ初風諄さん歌声があたたかいです
(二幕冒頭での、一人背が小さな茶色いアンサンブルの初風さんもかわいい♪)
刑務所長今井朋彦さん
(二幕ロシアン風な今井さんもまたいい!)や
辻本知彦さんの伸びやかなダンス、
ヴァレンティンが想う相手役の朝澄けいさん、
看守の二人(ひのあらたさん、田村雄一さん)の迫力!
そしてアンサンブルの方達の躍動感あるダンスと歌声が素晴らしかったです。

カーテンコールでみせた石井さんの投げキッス。
あのキッスにはかなり愛がこもってそうでございました。
最後に「たまごサンド!」と叫ばれた石井さん。
たまごサンド、劇中あるシーンで出てきます。
今回飲食シーンも結構あるのですが、
チキンをとても美味しそうに幸せそうに食べる浦井さんがちょっとかわいかった。。

そうそう、初風さんが登場すると、つい、母親の視点で、
モリーナとヴァレンティンをみてしまうんですよね。
そのくらい、母親の存在の描かれ方もインパクトがありました。

上演時間は約3時間5分。
公演は2月7日まで。

p.s. 音楽、タリララリラタリララリラという前奏、つい金さんのメモリーを思い浮かべてしまいました

10/01/26 新春 滝沢革命@帝国劇場

2010年1月26日(火) 18:00
滝沢革命@帝国劇場

滝、水滴文字、そして噴水!
そこにダンス、アクロバット、照明、映像、セット、音楽、フライング、手品、早替え
などのエンターテイメントの要素が詰まりに詰まった一幕の舞台。

今日は、2階最後方からの観劇だったのですが、
あえてあまりオペラグラスを使わずに、
全体の照明やフォーメーションなどを堪能して観劇。
セットの配置のうまさや、映像のうまい使い方などが、2階席、よくわかります!
柱の影にジャンプ台置くことで、脇から出てきたダンサーが、
その柱の部分でぴょーんと飛ぶように見えるんですよね。
しかも盆が回転した時には、そのジャンプ台は綺麗に片付けられている。
手際がいい。そして紀伊の国から海に出る船のシーンの
セットと映像の融合はこれはもうほんと素晴らしいです。
2階席でみても、薄膜に映った映像とセットが見事に融合してました。

そして!滝文字!(なんていう技術なんですかねこれ)
ほんと何度みてもすごいなーと思う技術。
水滴で文字やマーク描いてしまうわけですからね。。
すごいです。

その水滴の滝の中を、照明で作られた矢がピュっと駆け抜け、
その直後、高台に登っていた滝沢秀明さんが舞台上方からダイブ。
このダイブの仕方がまたかっこいい。
あの着地直前の「クルっ」という回転が好き!

錦織一清さんは、ほんとエンターティナーですね。
だじゃれのぼけ具合や、アドリブっぽい部分のとぼけ具合、
間の取り方がお上手です。笑いたくなる!

二幕は一幕に比べるとちょっと間延びした展開になるのですが、
一幕の興奮の余韻のまま二幕も突っ走れるくらい第一幕いいです。

G-RocketsJAE のアクロバットは気持ちいい。
中でも特にお一人ジャンプが
高くて気持ちいい方がいらっしゃいました。

それにしても滝沢秀明さん、タッキー、
あれだけ歌って、舞って、盛りだくさんのアクション、すごいです。
客席上方でのブランコからのバンジーは、
真下の客席からはどうみえるんでしょうね。
すごくドキドキしそう!

客席はほとんど女性ですが、ロビーでは男性もチラホラ。
といっても多分1%未満と思いますが・・・
お一人観劇でも全然大丈夫。
キャーキャーワーワーって感じではないです。
上演中は、前のめりになる方もおらず、帽子をかぶってる子もおらず、
携帯音、バイブもまったく聞こえず、とってもマナーがよいのも印象的でした
(最近観た舞台はどれも一回くらいはバイブ音や携帯音が聞こえてきてたので)。

チケット入手困難ですが、女男LOVEと書いて滝沢革命、ぜひ一度はオススメします!

上演時間:約3時間

2010年01月27日

10/01/27 明治座 天璋院篤姫 稽古場レポ

2010年1月27日(水)、29日(金)
明治座 『天璋院 篤姫』 稽古場レポ

天璋院篤姫』の稽古場へ潜入してきました!

篤姫役、内山理名さん。
TVではよくお見かけしますが、舞台は2007年が初舞台。
で今回はなんと座長!
しかも明治座の!
時代劇!
さぞかしシキタリと格式に満ちた緊張の稽古場なんではないかと
勝手に想像(汗)
実際のところ、果たしてどんな空気なのかーーー?

…いや、予想に反して!? なごやかでした(笑)
内山座長は控え席で共演者の方と会話しながらの笑顔が
とっても、かーわーいーいー♪♪
(あまりにもかわいいのでキュンとしたキュンとしたと言っていた管理人です)

かと思えばヨガマットでアップしながら、ひとり黙々と台詞をチェック。
割り箸(に見えましたが)を真横に口にくわえたまま台詞を言ってみたり。

いよいよ通し稽古開始、一瞬にして和装にチェンジです。

休憩中は、とってもおだやかで、
まるで少女のようにくったくなく笑っていた内山理名さんですが、
お稽古でセリフが入った途端、
低く太く落ち着いた発声とその表情の変化がすごい!
そのギャップに心を鷲掴みされましたっ。

時代劇特有の台詞回しが難しい上に、
主役篤姫の台詞量は群を抜いて膨大。
にもかかわらず、本読みの段階で既に7〜8割
台詞が入っていたそうです。スゴイです…。
TVドラマ『大奥〜華の乱〜』での経験もあってか、
立ち居振る舞いも堂々としたもの。

時代劇と言えば、所作も重要ですよね♪
特に女優陣は引いた裾の裾裁きに慣れるため、
浴衣やお稽古着物の上に打ち掛けもしくは
打ち掛け代わりの浴衣を上からもう一枚羽織ったり、
緋袴をつけたりして稽古していらっしゃいました。

なにしろ今回は煌びやかな衣裳を何十着も!
凄ーく豪華なんだそうですっ!
せっかくの衣裳も最大限魅せて頂かなくっちゃ♪
衣裳の質が高いとテンション上がりませんか?
細部を双眼鏡で確認したりもしちゃいます(笑)

NHK大河ドラマの原作としても記憶に新しい
「天璋院 篤姫」ですが、
この舞台は宮尾登美子さんの原作に忠実。
“真実の篤姫”の物語です。

舞台ならではの豪華キャストも見どころ。

まず皇女和宮役に昨年宝塚退団後初舞台の遠野あすかさん。
現代っ子的な、自分の気持ちに素直な和宮です。

生家より仕える中臈・しの(重野)役に小林綾子さん。
おしんの天才子役時代から培った安定感は頼りになりますねー。
大奥総取締・滝山役には高橋かおりさん。
この方も天才子役時代からのキャリアが揺るぎない!
「ふんっ!」がかわいいです♪

勝海舟役には国広富之さん。
颯爽として男気溢れる勝海舟です!粋な台詞もかっこいいっ。

そして暗愚と噂される徳川家定役には今拓哉さん!
将軍としての内なる苦悩が伝わってきます。深いです。

篤姫の生母、お幸の方に秋野暢子さん。
姑・本寿院との二役の演じ分けにもどうぞご注目下さい。

和宮側近・庭田嗣子役に山田スミ子さん。
「宮さん、」「宮さん…」「宮さん?」「宮さん(T_T)」等々…
宮さんへの呼びかけ方七変化がツボです(笑)

篤姫の教育係、幾島役には香寿たつきさん。
お稽古場でも髪をピシーッとアップにして、いかにも幾島!
その凛としたお姿に違う空気を纏っておられますです。
なんともお美しい〜。

島津斉彬役には西岡徳馬さん。袴姿がダンディです(惚)
内山さんへのアドバイスがとっても頼もしい兄上…
いや父上です。

徳川家茂役には、元無名塾内浦純一さん、
西郷吉之助役に、元北区つかこうへい劇団吉田智則さんなども。
アンサンブルの方々を含めて総勢46名で、
過酷な運命に翻弄されながらも己の信じる道を歩み続けた
天璋院篤姫の激動の人生を堪能できます!

女の道は、前に進むしかない、
引き返すのは恥でございます。

ぜひ生の篤姫を明治座にてたっぷりとご堪能あれ!

脚本:長谷川康夫
演出:西川信廣
美術:朝倉摂
主題歌:島津亜矢「風そして花」
小椋佳さんが天璋院篤姫をイメージして作詞・作曲)

公演は、2010年2月4日から24日 明治座にて

公式HP:
http://atsuhime.meijiza.co.jp/index.html
(※みどころと共に人物相関図を要チェック!)

島津家家紋(十字紋)に見立てた丸十の器に納めた篤姫弁当にも惹かれる..


おけぴ稽古場取材班:rika、おけぴ管理人

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