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2012年11月 アーカイブ

2012年11月02日

12/11/02 舞台「戦国BASARA3-瀬戸内響嵐-」ゲネプロレポート

2012年11月2日(金)13:00
舞台「戦国BASARA3-瀬戸内響嵐-」ゲネプロレポート



戦国の世を舞台に、
スタイリッシュかつ個性的な武将たちが縦横無尽に駆け抜ける!!

カプコンから発売されている人気ゲーム「戦国BASARA」を舞台化した
人気シリーズ最新作、
「戦国BASARA3 –瀬戸内響嵐-」ゲネプロレポートをお届けします!

あっと驚く荒唐無稽なキャラクター設定が魅力の戦国BASARAシリーズ。
今回のストーリーの中心人物となるのは・・・

土佐の海を暴れまわるパイレーツ(海賊団!)
長宗我部軍総大将の長曾我部元親(浜尾京介さん)と、

勝利のために手段を選ばない策略家・毛利元就(小谷嘉一さん 写真左)。
(写真右は大谷吉継役の新田健太さん)


このふたりの対立を主軸に描かれるオリジナルストーリーは、
“ギネスに申請したい!(by猿飛佐助役・村田洋二郎さん)”というほどの
ボリュームで迫り来る、殺陣アクションの連続!

もちろんBASARAシリーズならではのお約束ギャグシーンも満載です♪

それぞれの想いを胸に、戦国の世を生き抜く武将たち。
その作りこんだビジュアルはまさに2.5次元!

主君・秀吉を倒された「恨み」に支配された、凶王・石田三成(中村誠治郎さん)。

切れ味のいいアクションがさすがです!

素手で戦う (めっちゃ強いです!) 人格者・徳川家康役は広瀬友祐さん。

BASARAといえば、の「六刀流」を鮮やかに魅せるのは伊達政宗役・久保田悠来さん。
“レッツ・パーーリーーー♪”!!

独眼竜政宗の片腕・片倉小十郎役、吉田友一さんもはじける
伊達軍恒例ゲームタイムもお楽しみに♪

熱い (熱すぎる?) 男・真田幸村役には細貝圭さん。

頼りになる部下・猿飛佐助(村田洋二郎さん)とのコンビネーションも健在です。

さらに、 鉄砲を使う傭兵集団・雑賀衆を率いる“男前”な孫一姐さん (八代みなせさん) 、

天然系・お姫様の鶴姫 (川村ゆきえさん 写真左)、
ザビー教の布教に熱心な主君に振りまわされる立花宗茂 (加藤靖久さん 写真右)、

振りまわす主君・大友宗麟 (浅倉祐太さん 写真左)、
鍋料理大好きな小早川秀秋 (宮下雄也さん 写真右)、

決してマスクをはずさない天海 (谷口賢志さん)などなど・・・、
超・個性的なキャラクターたちが勢ぞろいです。

友情、奸計、誤解、そして裏切り・・・。
様々な思いが渦巻く中ではじまる男たちの戦い。

魅力的なキャラクターを演じるキャストたちが
舞台上を駆けまわるノンストップアクション、
客席までズシーンと響く爆音ミュージック・・・etc、
みどころいっぱいの舞台「戦国BASARA3 –瀬戸内響嵐-」は、
ゲームとのクロスオーバーを楽しむ新感覚ステージです♪

お気に入りの武将を見つけたり、
自分だけのオリジナルストーリーを重ねあわせたり、
出演者たちの限界アクションに夢中になったり、と
それぞれの楽しみかたを見つけて
「戦国BASARA」の世界を200%楽しんでいらしてくださいね!!


【公演情報】
舞台「戦国BASARA3 –瀬戸内響嵐-」
2012年11月2日~11日 東京公演 東京ドームシティホール
11月16日~18日 大阪公演 イオン化粧品シアターBRAVA!

【出演】
浜尾京介(長曾我部元親)
小谷嘉一(毛利元就)
広瀬友祐(徳川家康)
中村誠治郎(石田三成)
久保田悠来(伊達政宗)
細貝圭(真田幸村)
吉田友一(片倉小十郎)
村田洋二郎(猿飛佐助)
八代みなせ(雑賀孫市)
川村ゆきえ(鶴姫)
谷口賢志(天海)
宮下雄也(小早川秀秋)
新田健太(大谷吉継)
加藤靖久(立花宗茂)
浅倉祐太(大友宗麟)
今井靖彦/高橋光/翁長卓/金田進一
佐久間祐人/竹内諒太/一内侑/平野雅史/石井寛人
梅澤良太/為房大輔/桑田裕介/澤田拓郎/本間健大
高島洋樹/佐久間雄生/椎野健人/西田直樹/大舌恭平/書川勇輝

【スタッフ】
構成・演出・振付:西田大輔
原作:CAPCOM(「戦国BASARA」シリーズ)
原作監修:小林裕幸(CAPCOM) 山本真(CAPCOM)
シナリオ協力:松野出
プロデューサー:三角大 下浦貴敬
協力:山宝産業
制作:ダイス Office ENDLESS
共催:JTB法人東京
主催:ダイス

公演HPはこちら

「戦国BASARA」シリーズHPはこちら

~「戦国BASARA」関連ニュース~
ゲネプロ前に開催された、戦国BASARAプロジェクト発表会にて、
来年、宝塚歌劇団花組がミュージカル「戦国BASARA」を上演することが発表されました!
主演は蘭寿とむさん&蘭乃はなさんの花組トップスターコンビ。
脚本・演出は同じくカプコンのゲームから生まれた「逆転裁判」シリーズ舞台化も手がけた
鈴木圭先生。
宝塚ならではのロマンス要素も取り入れた、
戦国BASARAシリーズ初のミュージカル作品とのこと。
配役などなど、続報が楽しみですね♪

【公演情報】
宝塚歌劇 花組公演『戦国BASARA』
主演:蘭寿とむ、蘭乃はな
原作・監修・制作協力:カプコン
脚本・演出:鈴木圭
会場:東急シアターオーブ
公演日程:2013年6月15日(土)~7月1日(月)

宝塚歌劇 公演詳細はこちら♪


おけぴ取材班・撮影:mamiko

2012年11月05日

12/11/05 「エリザベート スペシャル ガラ・コンサート」公開舞台稽古レポ

2012年11月5日(月) 12:00
三井住友VISAカードpresents
TAKARAZUKA WAY TO 100th ANNIVERSARY vol.4
『エリザベート スペシャル ガラ・コンサート』公開舞台稽古レポート


美しい..


とても美しい..

1996年に世界各地での海外上演に先駆けて、
宝塚歌劇団による日本版が初演されたミュージカル「エリザベート」。

一路真輝さん・花總まりさん主演の雪組公演に続き、宝塚の全組で上演、
圧倒的な人気を博してきたこの大ヒット舞台を
当時の興奮そのままによみがえらえる宝塚版フルコンサートバージョン!

エリザベートウィーン初演から20年。
節目の年を締めくくるにふさわしいガラコンサート!
これはまさに祭りです!

歴代のトート、そしてエリザベート役の出演者が集まった
魅惑のキャスティングの中から、
「伝説」とまで謳われた雪組初演キャストを中心とする
公開舞台稽古の様子をレポートいたします!

スターオーラ全開!
圧倒的な存在感のトート役・一路真輝さん。
衣装、ウィッグもこのとおり!!

日本初演時、一路トートのためにつくられたナンバー“愛と死の輪舞(ロンド)”、
そして人気ナンバー“最後のダンス”など、
大人の色気があふれる歌声から感じられるのは、
今の一路さんだからこそ醸し出すことのできる「進化」したトート像。
オープニングの黒羽根マントを着こなす姿がカッコよすぎます!!


そして少女からひとりの自立した女性への成長を美しく魅せるのが、
花總まりさんのエリザベート。


麗しき少女時代♪


ドクトルゼーブルガー!

美しさ、孤独、自立・・・。
エリザベートを飾る様々な言葉を
すべて背負って舞台上に存在する花總エリザベート。
そして黄泉の帝王という、
それまでの宝塚ではありえなかった役柄に息を吹き込んだ一路トート。
このお2人なくして
日本における「エリザベート」の成功はなかったのではないか、
そう改めて感じさせる圧倒的な存在感です!

さらに!
物語をぐいぐい引っ張るのがこちら!

轟悠さんのルキーニ!
宝塚男役のダンディズム全開です!!
男っぷりが半端ないですっ!


客席降りもお楽しみに!


フランツ・ヨーゼフ役は高嶺ふぶきさん。
温かい高嶺フランツの存在が、
3人のラブ・トライアングルをより際立たせます!


舞台の上にはオーケストラと3つの階段。
燭台の火が揺れるシンプルなセットと、美しい照明によって、
さらにくっきりとそれぞれの人物像が浮き上がります。


でました!
“闇広”でおなじみ、今やミュージカルコンサートの
定番ナンバーとなった「闇が広がる」。
ルドルフ役・香寿たつきさんの軍服姿!
(ミュージカルM!ファンの方には、香寿さん一路さんという
Wヴァルトシュテッテン男爵夫人の興奮!これって凄すぎる!!)


宮廷を彩る面々もこのとおり。

妖艶!

革命のシーンの描かれ方も宝塚版ならでは。


日本版「エリザベート」の生みの親・小池修一郎氏の演出、
16年ぶりに一堂に会する雪組初演キャスト。
「はじめて出会ったあの衝撃が蘇る」その言葉のとおりに、
目の前に立ち現れたのは、伝説の舞台、そのさらに進化した姿でした。

「エリザベート」という作品がなぜここまで愛され支持され続けてきたのか、
その理由が心にはっきりと伝わり、
これから先もこの物語が愛され続けていくであろうという思いが確信に変わります。

東京公演会場のシアターオーブでは、
開演1時間前から当日・立見券を販売とのこと!
新たな伝説になるであろうこの稀有なステージ、ぜひお見逃しなく!!!

<公演情報>
~東京公演
2012/11/6(火) ~ 2012/11/21(水) 東急シアターオーブ
~大阪公演
2012/11/25(日) ~ 2012/12/3(月) 梅田芸術劇場メインホール

<スタッフ>
脚本/歌詞:ミヒャエル・クンツェ
音楽:シルヴェスター・リーヴァイ
構成/演出/訳詞:小池修一郎

<キャスト​>
トート:一路真輝 姿月あさと 彩輝なお 春野寿美礼 紫苑ゆう<特別出演>
エリザベート:花總まり 大鳥れい 白羽ゆり
フランツ・ヨーゼフ:高嶺ふぶき 初風緑 涼紫央(東京のみ)
ルイジ・ルキーニ:轟悠(宝塚歌劇団) 湖月わたる
ルドルフ:香寿たつき 朝海ひかる 涼紫央
ゾフィー:出雲綾 朱未知留(東京のみ) 初風諄<特別出演>
マックス:立ともみ 大峯麻友

少年ルドルフ:初嶺麿代 望月理世
マダム・ヴォルフ:嘉月絵理 彩星りおん
リヒテンシュタイン:秋園美緒 絵莉千晶
ルドヴィカ:絵莉千晶 美鳳あや
ヴィンディッシュ:秋園美緒 南海まり
スターレイ:美鳳あや 南海まり
ヘレネ:大月さゆ
シュヴァルツェンベルク:葛城七穂
ラウシャー:風莉じん
ヒューブナー:夏空李光
グリュンネ:扇けい
ケンペン:祐澄しゅん
エルマー:夢輝のあ
シュテファン:彩海早矢
ジュラ:大凪真生
ツェップス:美郷真也
死刑囚の母:嘉月絵理 彩星りおん
女官ほか:彩橋みゆ 羽咲まな

詳細なキャストスケジュール等は
公演HPでご確認ください。


美学!!

おけぴ取材班:chiaki、mamiko、おけぴ管理人 撮影:chiaki、おけぴ管理人

12/11/05 「11人いる!」「続・11人いる!-東の地平 西の永遠-」制作発表レポ

2012年11月5日(月)13:30
「11人いる!」「続・11人いる!-東の地平 西の永遠-」制作発表レポ

宇宙船という密室の中で行われる宇宙大学の入学試験。
そこにいるはずのない11人目……。
それぞれに生まれる、葛藤、疑惑、対立、友情、
そして未来への希望!

昨年頭に上演され、好評を博した
イケメン劇団・スタジオライフの「11人いる!」が、2年ぶりに待望の再演!
そしてこの作品の続編、「続・11人いる!-東の地平 西の永遠-」が、
いよいよ今回、初・舞台化されます!
今回は、この2本の制作発表記者会見にお邪魔してきました♪

「11人いる!」といえば、
SFやファンタジーから、ミステリー、ラブコメディーまで、
幅広いジャンルの作品を発表し続け、
“少女漫画の神様”とも評される漫画家、「あの」萩尾望都さんの代表作!

会見冒頭には、スタジオライフの倉田淳さんと萩尾さんに加え、
「銀河英雄伝説」で知られる作家の田中芳樹さんがゲストとしてご登場!
まさに「ビッグ」で「スペシャル」な座談会が行われました。

お二人の作品に相通ずる魅力を、倉田さんは
「『銀河英雄伝説』の世界は“超未来”ですけど、
彼らは非常にクラシカルな言葉で生きていて、不思議だなと。
かたや『続11人』では、パセスカの王様の星がクラシカルな状況にあって、
未来なのにクラシカルな匂いがします」
と語ります。

これに対し、宝塚宙組『銀河英雄伝説@TAKARAZUKA』も好評上演中の田中さんは、
「技術と人間の日常性の乖離がわりと自然にやってきて、
言葉だってそんなに変わらないと思うし、
むしろ、たとえば貧しい人のほうがロボットを使って、
身分の高い人やお金持ちは、生身の人間を使役することで、
かえってその地位を見せびらかすんじゃないか
というようなことをいろいろ生意気に考えましてね。
一見最先端の技術と古臭い身分制社会のギャップみたいなものが
描ければなあと思っていたはずなんですけどね」
とSF作品への思いを語ります。


(田中芳樹さん)

そして萩尾さんは、
「王室とか貴族とかいう前世紀の遺物みたいなものとSFを合わせると、
ミスマッチが逆に魅力的な設定になるっていう感じで。
私もそういう設定のものを読んでいて面白かったんですね。
王宮があって、ロケットに乗っててというものがいくつかあったものですから。
それもすごくロマンチックでいいなぁと。
マントを翻らせて宇宙船に乗るというのが。
それで、ビジュアルから入りました」
と、作品づくりのきっかけを明かしてくれました。

倉田さんが「作品を舞台化されることへの感想」を恐るおそる尋ねると……

「舞台としてお任せする以上は、
小説として表現できなかったところを見せていただきたいと思って口は挟みませんでした。
実際に見ましたら、役者さんの運動量のものすごさに圧倒されまして。
宝塚になるといったとたんに親戚も増えたし(笑)。
この年になって、おかげさまでお知り合いになった方も増えましたし、
いろんな体験やら新しいものの見方が
少しはできるようになったかなと思って喜んでおります」(田中さん)


(萩尾望都さん)

「スタジオライフの役者さんと、倉田さんの演出の雰囲気が非常に好きです。
作品の真髄、芯になっているものを絶対壊さないで構成してくださるので、
全面的に信用して、お任せしているんです。
倉田さんの持っている柔らかいものが舞台全体に
ある種のトーンのように流れているので、それが非常によくて。
あとやっぱり、立ち上がって声を発したときの迫力ですね。
あれが非常に好きです。
ですからお任せして、なるべく好きにやっていただきたいなと思っています」(萩尾さん)

作り手にとってはなんともうれしい回答が !!

萩尾作品は過去にもいくつか、スタジオライフによって舞台化されていますが、
今回の2作品は、倉田さんらしいスパイスが加わってどんな舞台になるのか、
非常に楽しみなところです!


そして、満を持してキャストの皆さんご登場!!
今回は「新進演劇人育成公演」ということもあり、
フレッシュな顔ぶれもたくさん揃いました。
キャストを代表して、6人のベテランキャストのみなさんが抱負を語ってくれました。

松本慎也さん(タダトス・レーン役):
「初演時もタダトス役を演じましたが、
今回は相手役のフロルが客演の内藤くん。
二人でどんな関係性をつくっていけるのか楽しみです。
きっと、いや絶対、僕たちにはたくさんの困難が待ち受けていると思います。
深夜稽古とか、深夜稽古とか、正月返上とか……(笑)。
困難を乗り越えて、作品の“人とのつながりの感動を”お客様と共有できるように、
真摯に稽古に取り組んでいきたいと思います」

山本芳樹さん(タダトス・レーン役):
「今回の目標は“どれだけ若返るか”ということ。
若さはとにかく必要だと思うので。
初演から2歳年をとっていますが、若返らせるようにがんばりたいです。
この作品は劇団にとって、もってこいの作品というか、すごくチャンスの作品。
新人から先輩方まで、一緒になって同じ役の分量で作っていけます。
劇団としても仲間としても、一回りも二回りも成長できる作品なので楽しみにしています。

荒木健太朗さん(タダトス・レーン役):
「今回あらためて原作を読んで、すごく好きなシーンがあります。
みんながそれぞれの都市の異文化を話し合うというシーンです。
僕たちは、ただ演劇をやりたい者が集まってできた集団。
今回は若手育成公演ということで、
新人や先輩方、同期が久しぶりに集まって
演劇ができることがとても楽しみです。一生懸命がんばります」

内藤大希さん(フロルベリチェリ・フロル役、客演):
「4年ぐらい前にスタジオライフさんの公演を
初めて観させていただいて、すごく衝撃を受け、
出てみたい出てみたいと思っていました。
このあいだ天守物語を観て、
さらに出たいと思っていたところにこの話が決まって、
『ヨッシャ!』とガッツポーツをしたぐらいうれしくて。
来年年明けから楽しみで仕方ないです。
情熱を遊ばせて楽しみたいと思います」

及川健さん(フロルベリチェリ・フロル役):
「キャスティングを聞かされる前に、制作から
『今回の公演は若手中心なので、
及川さんのキャストはないです』と言われていたのですが、
その後、どういうキャスティング会議が行われたのか分かりませんが、
『及川さん、また魔法を見せてください』と言われました。
ここでいう魔法というのは、
「歳の割に若く見える魔法」だと思うんですけれども(笑)。
若く、若く、大学を受験して再度宇宙まで旅立っていこうと思います」

曽世海司さん(バセスカ役):
「ご覧の通り男性だけの劇団ですので、
パワーと情熱は非常に溢れていると思います。
それを投入するのに、非常にいい作品だなと、
去年やらせていただいて実感しました。
先ほどから『ベテラン』という言葉が飛び交っていますが、萩尾先生から
『続編はベテランのお前らががんばれよ』
とハッパをかけられたんだと思っています(笑)。
ベテランにしか出せない若々しい演技というのが絶対あると思うので、
それを僕らはやらなきゃいけないんですよね。全うしたいです」


再演となる「11人いる!」は若手中心、
そして「続・11人いる!」は
ベテラン勢中心のキャスティングとなる今回の2公演。
若手キャストのフレッシュな演技と
ベテランの「若手以上に若々しい」演技が掛け合わさり、
どんな相乗効果が生まれるのか!
2013年のスタートを飾る、要注目の舞台です!


<公演情報>
「11人いる!」
2013年1月10日(木)~20日(日)
新宿・紀伊國屋ホール

「続・11人いる!-東の地平 西の永遠-」
2013年2月25日(月)~3月17日(日)
新宿・紀伊國屋ホール

<出演>
「11人いる!」
松本慎也
荒木健太朗
関戸博一
大沼亮吉
仲原裕之
内藤大希
緒方和也 ほか

「続・11人いる!-東の地平 西の永遠-」
松本慎也
山本芳樹
内藤大希
及川健
堀川剛史
曽世海司
仲原裕之 ほか

<スタッフ>
原作:萩尾望都
脚本・演出:倉田淳

<ストーリー>
「11人いる!」
宇宙大学の入学試験の最終テスト?
外部との接触を断たれた宇宙船で、
10人1組が53日間の宇宙飛行を成し遂げるというものだった。
非常信号の発信ボタンを押して外部と接触を取れば、生命は保障されるが、
連帯責任で全員が不合格となる。
しかし、宇宙船・白号には10人のはずが、なぜか11人いた。
スタートから謎を抱え、
閉塞された宇宙船で次々起こる不可解な出来事。
それぞれに生まれる葛藤、疑惑、対立、反目、友情・・・
受験生たちの試される時が始まった?。

「続・11人いる!-東の地平 西の永遠-」
アリトス母星を挟んで存在する兄弟星、
アリトスカ・レとアリトスカ・ラ。
アリトスカ・レのバセスカ王から誘いの手紙が届き、
タダとフロルは早速旅立つが、
待っていたのは2つの星をめぐるアクシデントだった。

2012年11月06日

12/11/06 ファンタスティックスゲネレポ@博品館劇場

2012年11月6日(火)
ファンタスティックス ゲネレポ@博品館劇場

世界最長ロングラン(52年!)の不滅の名作ミュージカル「ファンタスティックス」。
昭和46年のファンタスティックスご出演以降エルガヨ役を300回以上演じ、
この作品を知り尽くしている宝田明さんによる製作&演出版での上演です!

セット、照明、音楽、どれもシンプル!
それゆえに想像力のツボをぐいぐい刺激されるのです!
例えば場面の変化も、ミュート(本間ひとしさん)が差し出す小物類だけで
表現されるのですが、景色がふわっと頭の中に浮かんでくるのです!

登場人物に絡めてキャストとあらすじをご紹介していきますね。
まずはお隣同士に住む青年マットと少女ルイザ。
マット役は、「タイタニック」で船長・宝田明さんと共演されたSOPHIAの松岡充さん、
ルイザ役は、キュートな瞳と確かな歌声・元宝塚月組娘役トップの彩乃かなみさん♪
ザ・純粋と表現したいなくらいに、キラキラ輝いてます!


マット・松岡充さん


ルイザ・彩乃かなみさん

この両思いの二人の間には、
仲の悪いオヤジ達が建てたたか~い壁が存在するのです。

そのオヤジ達がこちら!

沢木順さんと青山明さんの息ぴったりのコンビっぷり!
(お歌も動きも楽しいっ!)

実はこのオヤジ達、仲が悪いようにみえて実は大の仲良し。
お互いの息子、娘を結婚させたいと思ってるのです!

マットとルイザに、“親同士が仲直りした”とみせつけるために
このオヤジ達が考えたのが、なんと“狂言誘拐”!

その狂言誘拐を依頼した相手が、どこからどうみても怪しいエル・ガヨ!

今年78歳の宝田明さん、大人の色気むんむんです。

そのエル・ガヨが狂言誘拐のために雇ったのが、
役者ヘンリー(光枝明彦さん)と殺され役専門のモーティマー(島崎俊郎さん)。
この二人の登場シーンが、間が抜けすぎていてめちゃめちゃツボ!!

キラキラ輝いて、想いが溢れんばかりの恋からはじまる一幕は、
二幕で意外な展開を迎えます。
邪魔されて、乗り越えて、騙されて、喧嘩して、傷ついて、成長するマットとルイザ、
そして彼らに関わる大人たちの、
甘いだけじゃない、ほろ苦さも混ざった人生の教訓が散りばめられていて、
それらが、すっと優しく、心に響いてくるような素敵なミュージカルです。

それにしてもこの舞台、キャストさんの芸達者っぷりが凄まじいです!
(各々のバックグラウンドをご存じなくても、その魅力が滲み出てます!)
観劇後は、出演者8名全員が印象に残ると思います♪


ミュート役の本間ひとしさんのタップやしなやかな動きにもご注目!(振付は弟の本間憲一さん)

演奏もピアノ(桑原まこさん)とハープ(田中淳子さん)が舞台上手で生演奏♪
さらに客席降りや、客席配り(!?)もございます!


沢木順さんが降りてきて!


いただいたのがこちら!

きっと帰り道には“トライ・トゥ・リメンバー”のメロディを口ずさんでいると思いますよ♪
秋深まるこの時期にもピッタリ!ぜひお見逃し無く!

公演は銀座博品館劇場(11/6-12)を皮切りに、
沼津(11/20)、京都(11/23)、兵庫(11/25)、福岡(11/30)、宮崎(12/2)、中津川(12/11)と
全国をまわって、12/6-9に再び東京・草月ホールに帰ってきます!
詳細は公式ホームページにてご確認下さいませ




おけぴ取材班&撮影:おけぴ管理人

2012年11月08日

12/11/08 TSミュージカル「客家~千古光芒の民~」GPレポート

2012年11月8日(木)18:30
TSミュージカル「客家~千古光芒の民~」GPレポート
【舞台写真多数掲載につき、ご観劇前の方はご注意ください!】

まずは最初に「客家(はっか)」という言葉のご紹介を(公式HPより)。
古代中国の王族の末裔であると言われている。
戦乱から逃れるため中原から南へと移動、定住を繰り返していった。
先住先では原住民から見て“よそ者”であるため、客家と呼ばれ、
原住民との軋轢も多かった。山間部に好んで住居することが多く、
独自の言語・文化を持っていて、教育熱心であることでも知られており、
教職や政治家、軍人など指導者となる多くの人材を輩出している。

亡国の一途をたどる南宋に現れた文天祥(ブンテンショウ)=吉野圭吾さん。


天祥は客家一の博学にして義に厚い男・官僚として都へ上がり
皇帝・理宗と出会い、国を守ることを誓います。

一方、客家に伝わる先祖からの教えを守ろうとする妹・空祥(クウショウ)=水夏希さん。

時代の渦に巻き込まれるこの兄妹を中心に、
南宋末期の歴史絵巻をドラマティックに彩るミュージカル作品「客家(はっか)」!
その熱いゲネプロの様子をレポートいたします!


このお二人のシーンは実に軽妙!(左・坂元健児さん、右・未沙のえるさん)

物語の始まりはちょっとした風のいたずら。

舞台は現代の台湾、事業に行き詰ったデイビット(坂元健児さん)が
街角で謎の老婆(未沙のえるさん)と出会うことで何かが動きはじめます。
「奮起せよ!」
老婆が差し出した書物を開くと・・・


客家の男達(平澤智さん,渡辺大輔さん,吉野圭吾さん,畠中洋さん,上口耕平さん)と王建軍さん

南宋末期への旅のはじまりです!!
そこは古代中国の王族の末裔であると言われ、戦乱から逃れるため
中原から南へと移動、定住を繰り返していった漢民族の支流・客家人が暮らす村。

舞やアクション、マイムなどで当時の客家の村の生活、
そこを訪れた人々との“交流”が温かく描かれています。

天祥と空祥の母・曽徳慈(ソウトクジ)の未沙さんはこれぞ
客家の女性!強く逞しく明るくそして働き者!


(左・伊礼彼方さん!!、右・水夏希さん)

南宋に捕えられていたモンゴル兵バヤンに伊礼彼方さん。
(言われないと、伊礼彼方さんって気付かないくらいのメイク&衣裳!)
敵である自分をかくまい、
世話する空祥や客家の人々に戸惑いが隠せないバヤンは・・・(続きは劇場で)


こちらは都・臨安(リンアン)宮中の人々。

理宗に坂元健児さん、国や民の未来を見つめる坂元さんらしい皇帝です。


今拓哉さん演じる宰相・賈似道(カジドウ)は強くしたたか。
歌声にキャラクターがしっかり乗って威圧感たっぷり!


側で皇帝を支える塑(スー)に照井裕隆さん。歌声も素晴らしい!
モンゴルが勢いを増す中、南宋がとった行動とは・・・(続きは劇場で)

再び客家、モンゴル兵に両親を殺された爽(シュアン)・平澤智さんと
学び舎に未来を夢見る旻(ミン)・畠中洋さん、天祥・吉野さんの熱い友情!

兄天祥と仲間たち、コミカルなシーンもアクションも息ぴったり!


己の中の敵と戦う男・爽(シュアン)=平澤智さん



誰もが平等に学べる世を願う旻(ミン)=畠中洋さん



(左から渡辺大輔さん、上口耕平さん、水夏希さん)

妹・空祥とその幼馴染たち、羅(ルオウ)の渡辺大輔さん、
純(チュン)の上口(うえぐち)耕平さんとのシーンはほのぼの~♪

そんな若者たちにも徐々に時代のうねりが押し寄せ・・・(続きは劇場で)


時代の目撃者ともいえる、天祥とともに官僚登用試験に合格し、
客家の村を訪れた医学の道を志す才(サイ)・吉田朋弘さん。


手にしているのは・・・

モンゴル勢の衣装も凝っています!


モンゴル兵アントン役・小林遼介さん


お?! (伊礼彼方さんです)

客家、南宋、モンゴルそれぞれの立場、
医学、学問、官僚、武術それぞれの道、
一人一人が迷い、葛藤する中で見つけた答えとは・・・

TS作品の中でも骨太度最強ではないかと思えるほどの物語が
中国舞踊、殺陣、アクロバットを織り交ぜた躍動感あふれるステージワークと
玉麻尚一さんによるミュージカルナンバーで彩られたエンターテイメント作品に!

熱い芝居、多彩な楽曲、華麗なダンス、迫力の殺陣、驚きのアクロバット!
なんとっ!!!という展開の骨太な二幕!
終演後もいろいろと語り合いたくなる「客家」です!
照明や舞台装置も美しく幻想的ですので、2階3階席から観ても素敵と思います!
お見逃し無く!!

<公演情報>
~東京公演
2012年11月9日-18日@天王洲 銀河劇場
~兵庫公演
2012年11月23,24日@兵庫県立芸術文化センター阪急中ホール

~あらすじ
「守るべきもの それは人の心」
貿易取引きの為、台湾を訪れたデイビットは「客家」に
伝わる史話を聞かされる。
時はモンゴル帝国が席巻する南宋時代末期。
亡国の一途を辿る宋国を立て直さんと救世主・文天祥(ぶんてんしょう)が現れる。
だが、その妹・空(くう)は兄の進む道を憂わしく感じていた。
彼らは古より戦を好まず、故郷を捨て静かな山間に暮らしてきた客家人。

そんな先祖の訓を守る妹と、国を守る兄の想いは次第にすれ違い始める事に……。
時代と共に動乱の世に巻き込まれてゆく客家の運命は?
そしてそんな伝説との不思議な縁を感じたデイビットとは……。

~キャスト
水 夏希 吉野圭吾 坂元健児 伊礼彼方
未沙のえる 平澤 智 今 拓哉 畠中 洋
照井裕隆 渡辺大輔 小林遼介 吉田朋弘
上口耕平 千田真司 松岡雅祥 脇田伸悟

~スタッフ
演出・振付・作詞/謝 珠栄
脚本/斎藤栄作
音楽/玉麻尚一
アクション/渥美 博
歌唱指導/満田恵子

~ホームページ
公式ホームページはこちら
公式ブログはこちら


華麗に舞います♪

おけぴ取材班、撮影:chiaki、おけぴ管理人

2012年11月16日

12/11/16 「Chanson de 越路吹雪 ラストダンス」プレビュー公演観劇レポ

2012年11月16日(金) 14:00
「Chanson de 越路吹雪 ラストダンス」プレビュー公演観劇レポ

瀬奈じゅんさん 斉藤由貴さん

宝塚歌劇団出身、東宝ミュージカル、翻訳ミュージカルの黎明期を語るに
欠かせないエンターテイナー越路吹雪さん。
舞台女優、シャンソン歌手として、そして一人の女性としての越路吹雪を
描いたミュージカル「Chanson de 越路吹雪 ラストダンス」。
「愛の讃歌」、「サン・トワ・マミー」、「ろくでなし」、「ラストダンスは私に」
など越路さんのヒット曲で綴るミュージカル作品です。
本公演に先立ち上演されたプレビュー公演の模様をレポートいたします♪

あの人があの人物を!あの歌をこの人が!な驚きも心地よい心温まるミュージカル!

というのも、この作品、越路さんと彼女を愛し支えた周囲の人々をなんと
わずか6人の俳優さんが演じるのです。
それぞれが強烈な個性を持った登場人物の中には・・・
宝塚歌劇団の創始者小林一三さん、帝劇社長秦豊吉さん、劇作家菊田一夫さん、
シャンソン歌手石井好子さんなどなど。
先生!と呼ばれるほどのビッグネームが濃~いキャラで、時にコミカルに
描かれます。(混同する心配はご無用でございます!)

舞台上に映し出される越路さんの在りし日のお姿。
始まりは岩谷さんの思い出話の世界を劇中劇で見せるような演出。
(演出は山田和也さん)
いつしか物語の世界に引きこまれます。

宝塚歌劇団の生徒と編集部員としての出会い、
在籍しながらの外部公演出演!
“芸人”としての目覚め、挫折、シャンソン歌いの誕生、
リサイタル開催…彼女が目指したのは真の芸人、エンターテイナー!

迷いながらもしっかりと前を向いて、
あっけらかんとした快活さで生きた女性、越路吹雪。

そんな、越路吹雪さんを演じるのは瀬奈じゅんさん。
越路さんと同じく宝塚歌劇団出身、現在は東宝ミュージカルでも活躍中!
ちょっと驚くような台詞も(笑)、カラッと快活に言ってしまいながら、
自分のキャリアへの迷い、エディット・ピアフのステージを見た時の
挫折など舞台裏の繊細な部分も丁寧に演じています。

そして、越路さんと言えば!
マネージャーとして、友人として惜しみないサポートをし続けたのが
岩谷時子さんです。
ミュージカルファンの中では「レ・ミゼラブル」「ミス・サイゴン」の
訳詞を手がけられたことでもおなじみですね。

その岩谷さんを演じるのが斉藤由貴さん。
穏やかに優しく見守りながら、越路さんが決して道を誤らないように
強い信念を持って側にいた女性。
ふんわりした斉藤さんの上品さがピッタリです。
二人の「イケズ」「スカタン」のやり取りは心がホッと温かくなります。
歌声も懐かし~♪

そして、八面六臂の大活躍なのが男性陣!

別所哲也さんは越路さんの甘いロマンスのお相手、ダンディな衣装デザイナー
真木小太郎さん、かと思えば、まさかの風貌の強烈キャラ。
あんな別所さん見たことございません!!

大澄賢也さんは越路さんの夫・内藤法美さんとして優しく寄り添い、
そしてあのビッグネームも渋く魅せます。
慈しみ合う夫婦にじーん。。。涙

落語家の柳家花緑さんはこの作品がミュージカル初挑戦!
(シアタークリエには「宝塚BOYS」で出演経験ありますけどね♪)
越路さんの良き理解者・音楽プロデューサー渋谷森久さんなど七役に挑戦!
コミカルな役作り、客席の空気を沸かせるのはさすがです!

宇野まり絵さんは観客目線に近いポジションで作品の世界を
より身近に感じさせてくれます。

戦後日本のエンタメ界が復興の道を歩んだ原動力、バイタリティと情熱に溢れ、
日本のショービジネスを築き上げた人々への愛と尊敬に溢れたミュージカル♪
笑いあり、涙あり、元気をもらって、温かい気持ちになれる素敵な作品です。

公式ホームページはこちら

<公演情報>
2012年11月16日 東京 かめありリリオホール※プレビュー公演
2012年11月20日 長野 ホクト文化ホール 中ホール
2012年11月23日 山梨 東京エレクトロン韮崎文化ホールBREEZE
2012年11月27日 金沢 北國新聞赤羽ホール
2012年12月4日~19日 東京 日比谷シアタークリエ
2012年12月22日 名古屋 中日劇場
2012年12月29日30日  大阪 梅田芸術劇場 シアタードラマシティ

<出演>
瀬奈じゅん / 斉藤由貴 / 宇野まり絵
柳家花緑 / 大澄賢也 / 別所哲也

<スタッフ>
原作・岩谷時子
脚本・髙平哲郎
演出・山田和也


おけぴ取材班:chiaki / 監修:おけぴ管理人 写真提供:東宝演劇部

2012年11月17日

12/11/17 E-Quest Company「ハイ・ライフ」稽古場レポ

2012年11月17日(土)14:00
E-Quest Company「ハイ・ライフ」稽古場レポート



俳優・谷口浩久さんが主宰する演劇ユニット“E-Quest Company(イークエストカンパニー)”
第2回公演は
4人のダメ男たちが銀行強盗に挑む破天荒な物語「ハイ・ライフ」!

登場人物は、破天荒な4人の男たち。しかも、全員ジャンキーども。
そんな奴らが、ハッピーな生活を夢見て企む一大計画。
それは……“銀行強盗”!! 果たしてその結末はいかに?
新進気鋭の劇作家、リー・マクドゥーガルによる処女作。
その過激で破壊的な内容をよそに、本国カナダでの初演は大盛況。
その年のトロント国際演劇祭で最優秀新作戯曲賞を獲得。
ニューヨーク、ロンドンでも上演されました。
日本でも、この戯曲の翻訳は、第九回湯浅芳子賞を受賞しています。
そして今回、E-Quest Company が、この破天荒な男たちに挑みます!!
(公演ブログより)

演劇への想い、そして俳優としての譲れないこだわり。
4人の男たちの熱い情熱をビシビシと感じる
お稽古場へおじゃまして参りました!!



(金もない、クスリもない、仕事もない!ないないづくしの男たちに奇跡は訪れるのか!?)



主宰・そして演出も兼ねながら、
クスリを買う金欲しさに銀行強盗を企てるダメ男・バグ役を演じるのは
「レ・ミゼラブル」「エリザベート」など数々の大作舞台で活躍されている谷口浩久さん。
(先日のエリザベートでの革命家シュテファン役も記憶に新しいですよね!)
できるだけ「ふり」をせずにナチュラルな演技をしていくという
目的を持って結成されたE-Quest Company。
谷口さんの“嘘のない演技”を追求していきたいという想いに共感し
集まった出演者のみなさまはこちら♪


「レ・ミゼラブル」クールフェラック役の他、「ルドルフ」「ミー&マイガール」など
数多くのミュージカルにご出演されている横田大明(ひろあき)さん(写真右)。
やはり麻薬中毒で血の気の多いディック役を兄貴的存在感で演じます。



そして!
同じく「レ・ミゼラブル」クールフェラック役をはじめ、先日の「ルドルフ」や
「ミー&マイガール」「モーツァルト」など数々のミュージカルにご出演で、
おけぴ主宰「おコンサート」でもお馴染みの杉山有大(ありひろ)さん。
役どころは4人の中でただひとりだけ刑務所に入ったことのないという色男・ビリー役です!


↑稽古中に居眠りをしてお休み中・・・ではなく!
役に入り込む前に
その人物の持つ“前提”を心の中で作りこむため集中をされているのです。



前回の公演ではスタッフだったという小林充さん(写真中央)。
舞台に出演するのはまだ3回目という小林さんが演じるのは
仲間たちと同じく麻薬中毒で体中にガタのきているドニー役。
経験豊富な先輩たちに囲まれながら、
その独特の存在感で舞台の空気をふっとやわらげます。



ダメダメな男たちが、
ハイ(高級)な生活を目指して、ハイ(高揚)な状態でいどむ銀行強盗!
休憩挟んでの全2幕、1幕ごとにワンシチュエーションで展開していく男4人の腹の探り合い。
ブラックな笑いと、リアルな会話がみどころです!



お稽古終了後に、この作品への意気込みを語っていただきました!



谷口)
この作品で描かれているのは、底辺でもがきながら生きる登場人物の姿。
スタインベックの「二十日鼠と人間」に通じるところがあり、そのあたりをフックに作り上げています。
前回の公演ではひたすらナチュラルな演技を追求していきましたが、
今回はエンターテイメントとしての劇空間と
“嘘のない演技”とのバランスをとることに挑戦しているんです。
でも嘘だけは絶対にやりません。
演じている人物が何をみてどんなことを考えているのか、
それを僕自身が感じることが目標ですね。



横田)
とにかくセリフの量がハンパじゃない(笑)!
ディックという役が本当はどんな人間なのか、
そこをもっと掘り下げていきたいですね。
その姿を意識的に表現するのではなく、
最終的にお客様に少しでも自然に感じ取っていただければ。


小林)
僕は舞台に出演すること自体がまだ3回目ですし、
自分なんかでいいのかなと思いながら、みなさんについていくのがやっとという状態です。

谷口)
役者ってどうしても舞台上で嘘をつくのが癖になっちゃうんですけど、
この人にはそういうところが全然ない。
その面はほんとうに素晴らしいんですよ。



小林)
そう言っていただくのはありがたいんですが・・(恐縮される小林さん)。
ドニーという役は麻薬中毒で体もイカれていて、どうしようもないダメな人なんです。
でもその中にある純粋さや優しさ、
その複雑な感じを少しでも出してあげられればいいなと思っています。



杉山)
僕は「ルドルフ」や「ミー&マイ・ガール」でも谷口さんと共演しているのですが、
「レ・ミゼラブル」で再会した時に、
とてもおもしろいアプローチで役作りをされていたんです。
その演技方法をもっと知りたいなというのが(今回の舞台に)参加するひとつのきっかけですね。
例えば日常生活で誰かに怒りを持っていたとしても
わかりやすく態度に出して「このやろー!」とはならないですよね(笑)。
普通の顔で「へー、そうなんだ」と言いながらもはらわた煮えくり返っているなんてことがある。
それを舞台上でやるって意外に難しい。
いま僕が話しているようなことを
舞台上でセリフ劇としてみていたら退屈して爆睡しちゃうかもしれないですよね(笑)。
でもいまこの場で僕が話しているとみなさんずっと聞いていられる。
それを舞台上でやりたいんですよ!
ストーリーがおもしろいとか、ギャグがおもしろいとかではなくて、
「なにがおもしろいかわからないけれど、ずっと見ていられたね」と思っていただけるような。
何が面白かったのか、それを確かめにまた劇場へ足を運んでいただければ最高ですね。

横田)
うまい!
うまくまとめるね(笑)!


杉山)
(笑)。
台本にある“ト書き”も塗りつぶして見ないようにしています。
ト書きで動きを指定されていると、そこにむかって演技をしてしまう。
相手役を見て、うまれる感情を大事にしていれば、
自然にト書きどおりの動きになるんです。
指定された動きを目指して作るものと、
役同士の間で沸き上がって出てきたものとはちがう、と僕らは信じて今回の舞台を作っています。

横田)
本当にうまいね!
そのとおりだよ!

谷口)
この“関係性”が舞台の上でも見られます(笑)。
ご期待ください!



(“悪”な表情の中から4人の関係性が浮かび上がる!?)

会場となる上野小劇場は、
手を伸ばせば舞台に届きそうな劇場です(客席数は50席未満!)。
最前列は今回取材させていただいた位置よりさらに前方とのこと。
ほんとに近いっ!
お稽古場でも
その息づかい、腹の探り合い、一瞬で変わる場の空気感、
いまにも本当に殴り合ってしまうのではないかという
リアルな緊迫感にドキドキしました。

演劇とは、演技とは・・?
「E-Quest Company」という名前に込められた“探求していく”という意味。
役柄へのリアルなアプローチによる
新しい演技の実験の場でもありながら、
エンターテイメントの精神も忘れずにいきたいと語るみなさんの、
意気込み120%のステージです。

最後に出演者4人からの動画メッセージをどうぞ♪



果たして銀行強盗の結末はいかに!

<公演情報>
E-Quest Company 第2回公演
「ハイ・ライフ」

12月6日(木) 19:00
7日(金) 19:00
8日(土) 13:00/17:00
9日(日) 13:00/17:00
@ART THEATER 上野小劇場

☆12/8(土)夜と9(日)夜の公演では、
ジャンキー達からのクリスマスプレゼントつき!!

作:リー・マクドゥーガル
訳:吉原豊司
演出:谷口浩久
出演:横田大明/谷口浩久/小林充/杉山有大
照明:落合利充
宣伝美術:井上文
企画・制作 E-Quest Company

詳細は公式ブログにて!


おけぴ取材班・撮影:おけぴ管理人 mamiko

2012年11月21日

12/11/21 「マグダラなマリア」ゲネプロレポート

2012年11月21日(水)14:00
マリア・マグダレーナ来日公演「マグダラなマリア」
~ワインとタンゴと男と女とワイン~ゲネプロレポート

左より カミーナ(岡幸二郎さん)、マリアさんの夢のような競演!


「マグダラなマリア」とは(HPより)
歌手であり、女優であり、ついでに高級娼婦でもある華麗な美女、
マリア・マグダレーナが繰り広げる芝居・歌・トークなどなど、
大人なお嬢様限定(!?)のエロティシズムと耽美にあふれたステージ。


マリアさんの美声が響く〜♪

これぞエンタメ!
美しく、可笑しく、魅せる、聴かせる大人気シリーズ「マグダラなマリア」
~ワインとタンゴと男と女とワイン~、ゲネプロの様子をレポートいたします。

マリアさん以外キャストは男性のみ、すべてのキャラクターを男性が演じます。
シリーズ5作目はマリアさん一行がウィーンからはるばる
アルゼンチンを訪れる。。。というお話!
アルゼンチンでの楽しいひとときと身の毛もよだつような事件のお話は
劇場でお楽しみいただくとして!
まずは、濃~~い、キャストの皆様をご紹介いたします♪

アルゼンチンに居るのは、マリアの旧友カミーナ・ボルヘス、
かつてはマリアも憧れるスター!今は引退しワイナリーのおカミ♪
マダムでなく、おカミなんです!


カミーナ(岡幸二郎さん)、う、う、美しい。。。

カミーナを岡幸二郎さんがド迫力の美しさで魅せます。
姿も歌声ももはや規格外です!!

こちらはご存知!マリアさんご一行(魔愚堕裸屋の人々)♪


グレース(津田健次郎さん)、カミーナの娘マルタ(赤沢燈さん)

マリアの親友グレース(津田健次郎さん)はゴージャスな衣装で動きまくります!
芝居でもいい感じに引っ掻き回すグレースから目が離せませんっ!

登場からしてこんな感じですから♪


左より映画スターのペーター(豊永利行さん)、グレース(津田健次郎さん)、
執事のコバーケン(小林健一さん)
 

こちらは


演歌歌手黒海ピロシ(別紙慶一さん)と妻で社長の黒海なぎさ(鯨井康介さん)

アルゼンチン公演に参加の黒海夫妻のドタバタ漫才のような弾けっぷり!
アクションも激しく、客席を笑いの渦に!

鯨井さんの和装の女装(?!)がとってもお似合いで、「いるいる、こういう女性」
って思ってしまいました。セクシーな衣装でも登場されますよ♪

こちらはワイナリーボルヘス家の食卓。

カミーナのタンゴの指導者フレディに進藤学さん、
ある意味キーパーソン、ソムリエのロドリゴに藤田玲さん(なぜかソムリエの名札つき)
カミーナの夫ペドロに高木稟さん。岡さん、高木さんの凸凹夫婦、
これがなんとも味があっていいんですよ♪

もちろん、タンゴシーンも


濃厚♪



カミーナの娘、マルタに赤澤燈さん

マルタの大切に育てられたお嬢な台詞回しが微妙に空回って笑いが!!
太郎○○なくだりは爆笑です!
難しい年頃の乙女を可愛く可憐に熱演です♪

憂いを秘めたソムリエ(藤田玲さん)。。。

ホテルのルームサービス係にして、実は。。。なのが
太田基裕さん演じるこちらの美女。

太田基裕さん、キュートです。

パッチリした瞳が本当に美しい!

この濃厚なキャラクターが入り乱れて巻き起こす、サスペンスの中に
ふんだんに笑いが取り入れられた”湯澤幸一郎ワールド”!

さらに、何といっても湯澤ワールドの魅力は、音楽!
湯澤幸一郎さんは原作・脚本・演出・音楽を担当されています。

幕開きはアルゼンチンを思わせる物悲しいアコーディオン。。。からの
ド演歌で心をつかまれます。
さらに、クラシックからオリジナルまで、音楽性の高い楽曲とマリア&カミーナの
抜群の歌唱力。

特に終盤のカミーナの絶唱は劇場が震えんばかりのスケール感です!

そして、最後は・・・
マリアさんのエネルギー炸裂の見事なショータイム♪
It’s Entertainment!

百聞は一見にしかず!
このエンタメ、お見逃しなく!

公式ホームページはこちら

It’s Entertainment!

おけぴ取材班・撮影:chiaki / 監修:おけぴ管理人

2012年11月23日

12/11/23 舞台「一騎当千」稽古場レポ

2012年11月23日(金)
舞台「一騎当千」稽古場レポート


中国大陸統一を夢見て散った三国志の英雄たち。
その魂がいま現代日本の高校生たちに受け継がれる・・!

美少女たちのキュートでセクシーなギリギリ限界アクションで
コミック、アニメ、ゲーム・・とメディアミックスな展開をみせる
人気コンテンツ「一騎当千」が舞台化!

こだわりのビジュアルと、
迫力の殺陣アクションで魅せるガールズ三国志。
稽古場レポートをお届けいたします!





塩崎雄二さんによる原作漫画は「月刊COMIC GUM」(ワニブックス)に連載、
コミックス発行部数は400万部超えという人気作品「一騎当千」。

三国志の英雄たちのパワーが込められた“勾玉(まがたま)”を持つ
現代日本の高校生たちが、
覇権を争いバトルを繰り広げるというストーリーと、
多彩なキャラクターで人気を博すガールズ三国志の先駆け的作品です。

今回ご紹介する舞台版の魅力は
なんといっても忠実に再現されたキャラクタービジュアルと
出演者たちが本気でみせる殺陣アクション!

この日拝見したのは
メインキャストのみ衣装とウィッグをつけてのお稽古。
メイクをしていない状態だったにもかかわらず、
みなさんの「なりきり」ぶりがすばらしい♪



物語のヒロイン・孫策伯符役を演じるのは中村静香さん。
ちょっぴりお馬鹿で底知れぬパワーを秘めた闘士・孫策。
天真爛漫、太陽のような明るさで舞台をひっぱります!



こちらは孫策の好敵手・眼帯姿がクールな呂蒙子明役の沢井美優さん。
どこか影を感じさせる演技がかっこいいっ!
アクションもキレキレです!!

おふたりとも制服のスカートをひるがえして
飛ぶ!斬る!まわし蹴るっ!!
アクションが決まった時の爽快感は格別ですっ!!



長い槍でたたかう関羽雲長(池田夏希さん)は妖しい魅力の美麗女子高生♪



同じく槍アクションで魅せる呂布奉先(折井あゆみさん)。
ツインテールも完全再現!



魅力的な男性キャストもご紹介♪
孫策の幼馴染であり彼女を守るために戦う周瑜公瑾役・米原幸佑さん。

天真爛漫な彼女に翻弄されっぱなし・・?



高木俊さんが演じるのは女たらしな左慈元放。
はたして彼の真の目的は・・?



制服姿が超お似合いな高崎翔太さんは曹操孟徳役!



劉備玄徳(駒谷仁美さん)&曹操そろいぶみ♪



仲良し女子高生な関羽&劉備の並びも気になります。



黒幕な雰囲気をただよわせる董卓仲頴(岡山智樹さん なんと若干15歳!)。
彼に常につき従う賈詡文和(川上ジュリアさん)はメガネ女子♪



圧倒的な強さで孫策の前に立ちはだかる太史慈子義(吉田友一さん)。
彼をのみこむ運命とともに
ヒロイン・孫策にも大きな転機が訪れる・・・。



悠久の時を生きる張昭子布(片岡花絵さん)が見つめるものとは・・?

西田作品ならではの殺陣アクション満載で、
制服の破れまで忠実に再現するガールズバトル三国志。

写真ではお伝えしきれないアクションのスピード感、
その動きが巻き起こす風まで感じることができそうな博品館劇場で、
2.5次元な美麗高校生たちの超バトル&青春を楽しんでいらしてください!



<公演情報>
舞台「一騎当千」
2012年11月30日(金)~12月9日(日)
銀座 博品館劇場

<ストーリー>
三国時代、中華統一を夢見て散っていった英雄達。
そして時代は流れ、大陸を渡り、その魂が封じ込められた勾玉は
日本に流れ着き、受け継がれていた。
勾玉を持つ者は「闘士」と呼ばれ、
関東は数多の高校生たちが戦いに明け暮れる戦乱の地と化していた。
26歳で天逝した江東の小覇王・孫策の魂を受け継ぐ
爆乳女子高生のヒロイン、孫策伯符の転校によって
歯車はゆっくりと動き始める。
謎の勅命により次々と襲いかかる強敵、
それを振り払いながらも次第に実力をつけていく孫策だが、
宿命の好敵手ー呂蒙子明と出会い、拳を交えることになる。
孫策の幼馴染、周瑜公瑾は史実では果たせなかった想い、孫策を守ろうと堅く誓う。
蠢く史実の運命に立ち向かう孫策達、
その裏には覇権を狙った陰謀が渦巻いていた。

<出演>
孫策伯符:中村静香
呂蒙子明:沢井美優

周瑜公瑾:米原幸佑
左慈元放:高木俊
董卓仲頴:岡山智樹
呂布奉先:折井あゆみ
劉備玄徳:駒谷仁美
賈詡文和:川上ジュリア
夏侯惇元譲:村田洋二郎
太史慈子義:吉田友一
張昭子布:片岡花絵
呉栄:田中良子
曹操孟徳:高崎翔太

関羽雲長:池田夏希

<スタッフ>
原作:塩崎雄二(「一騎当千」ワニブックス刊)
脚本・演出・振付:西田大輔
プロデューサー:三角大、下浦貴敬
制作:株式会社ダイス、株式会社Office ENDLESS
主催:株式会社ダイス
公演HPはこちら!

おけぴレポ割でチケットを申し込むおけぴ会員限定)



おけぴ取材班・撮影: mamiko  監修:おけぴ管理人

2012年11月26日

12/11/26 「テイキングサイド」制作発表レポート

2012年11月26日13:00
「テイキングサイド~ヒトラーに翻弄された指揮者が裁かれる日~」制作発表

政治に翻弄されたドイツ最高の指揮者フルトヴェングラーの苦悩を
描いたロナルド・ハーウッド(「戦場のピアニスト」「ドレッサー」)の
傑作戯曲を筧利夫さん、平幹二朗さんの初顔合わせで魅せる舞台
「テイキングサイド」制作発表の模様をレポートいたします。

まずはこの作品の時代背景を

  1940年代のドイツ音楽界で台頭していた2人の指揮者。
  ひとりは“奇跡のカラヤン”30歳そこそこの若き青年指揮者カラヤン。
  そしてもうひとりはヒトラーの寵愛を受け、天下の
  ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団を手中に収めていた
  60歳を目前に控えたフルトヴェングラー。

  しかし戦後、フルトヴェングラーの立場は一変、音楽界の英雄から
  戦犯扱い、ナチス党員として裁判にかけられるのです。

フルトヴェングラーを様々な角度から追いつめる連合軍米国の
少佐アーノルドに筧利夫さん。

筧利夫さん!

マイクいらずの張りのある大きな声(笑)、選挙演説さながらの
熱弁です!
「(平さん演じる)フルトヴェングラーを徹底的に追求する
血も涙もない男を演じます!2時間強の芝居、出ずっぱりです。
これまで70ページの台本の中で68ページ出ていたことはありますが
ずっと出ているというのは初めてです!!
テイキングサイドはみなさんを裏切りません!
どうぞよろしくお願いいたします。」

続いて、世紀の芸術家フルトヴェングラーを演じる平幹二朗さん。


平幹二朗さんは指揮棒を持ってのご登壇です

「独裁者が国を支配しているとき、表現することを生業とする人たちは
様々な物に抵抗していかなくてはならない運命にありました。
私は音楽的な知識はないのですが、同じ表現者としてフルトヴェングラーの
生き方を突き詰めて演じられたらと思います。

また、作者のロナルド・ハーウッドは人生のある一瞬を
鋭く切りとる深い目を持っていながら、
演劇としても面白く作るのがうまい作家です。
テイキングサイド、あなたはどちら側?
とてもスリリングに描いているので、
みなさんには陪審員のような気持ちでお楽しみいただきたいです。」

共演キャストもとても華やかです!
アーノルドの秘書に福田沙紀さん。
客席目線に近い立ち位置の芯の強い若き女性を演じます。


福田沙紀さん

「4度目の舞台、緊張と期待で胸がいっぱいです。
一生懸命やれることをやるだけです!!」

ユダヤ人ピアニストの夫を持っていた未亡人タマーラ役に小島聖さん。


小島聖さん

「台本に浮浪者のような身なりで座っている。というト書き、私の役の
説明がありました。そう見えるようにお稽古していきたいですね。」
この美しい小島さんとのギャップが楽しみですね♪

フルトヴェングラーが芸術監督を務めていたベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の
第2ヴァイオリニストヘルムートに小林隆さん。
フルトヴェングラー尋問のキーパーソンです!


小林隆さん

「第2ヴァイオリニスト、第1でないところがミソなんだろうと思います(笑)」
小林さんらしい、セカンドな男を見せてくれることでしょう。
冒頭の長台詞にもご注目ください!

こちらはアーノルドの元に派遣された中尉をディヴィッドを演じる
鈴木亮平さん。正義感溢れる青年を演じます!!


鈴木亮平さん

「僕の役は両親をナチに殺されたユダヤ人の若者です。
ナチへの恨みはありつつ、生活の中心が音楽!というほどの音楽好き、
ヴェングラーが好き・・・テイキングサイド、どちらに付くのかを
背負う役です。」
劇中で劇的に成長する青年をどう見せてくれるか楽しみです!

そしてこの作品の演出は行定勲さん。
映画監督として邦画界を牽引してきた行定監督が翻訳劇演出第3弾に
選んだのがこの「テイキングサイド」。


行定 勲さん

「素晴らしい脚本、そして名優揃い、面白くないわけがない!
あとは私の演出にかかってる?(笑)
自由に楽しみながら演出したいと思います。
神格化されたような巨匠の人間像に迫る作品をお楽しみに!」

舞台上で、ものすごく寒い冬、ものすごく暑い夏、という二つの場面があり、
その時の経過を行定さんがどう表現するか楽しみです。

偉大なる音楽家、過酷な戦時下でも使命感を持って指揮活動を続けてきた
フルトヴェングラー、ナチの非人間性を憎み厳しく追及する米軍のアーノルド、
迫真の展開で繰り広げられるウェルメイド芝居。
あなたはどちら側?
クラシックファン、演劇ファンだけでなく、広く“芸術”とは何かを
問う2013年期待の作品です!

<公演情報>
「テイキングサイド~ヒトラーに翻弄された指揮者が裁かれる日~
原作:ロナルド・ハーウッド
演出:行定 勲
出演:筧 利夫 福田沙紀 小島 聖 小林 隆 鈴木亮平 平幹二朗

【東京公演】2013年2月1日~11日 @天王洲 銀河劇場
【名古屋公演】2013年2月16日 @名鉄ホール
【静岡公演】2013年2月19日 @浜松市教育文化会館(はまホール)
【大阪公演】2013年2月23日、24日 @梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ
【広島公演】2012年2月16日 @広島アステールプラザ 大ホール

<公式HP>
テイキングサイド公式HP

劇中では決してお目にかかれないお二人の抱擁?!

おけぴ取材班・撮影: chiaki 監修:おけぴ管理人

2012年11月28日

12/11/28 映画「レ・ミゼラブル」イベント&試写会レポ

2012年11月28日19:00
映画「レ・ミゼラブル」キャスト来日イベント&試写会レポ
(イベントレポ舞台キャスト編はこちらから!)


いよいよ公開です!

「『レ・ミゼラブル』を支えてくださった世界中のファンが
いてくださったからこそ、この映画が出来ました。
本当にありがとう!」(キャメロン・マッキントッシュ(プロデューサー))

世界43カ国、21ヶ国語で上演され、27年間という驚異的ロングランと
6千万人を超える動員数を達成したミュージカルの金字塔!
「レ・ミゼラブル」映画版がいよいよ公開になります!
全編にわたりライブ録音(これ、すごいことなんです!!)という
画期的な撮影で舞台ファンとしても期待のこの作品!

公開に先駆けて行われた豪華キャストの来日イベントの模様と
試写会の様子をレポートいたします。


写真左より:キャメロン・マッキントッシュ、アマンダ・セイフライド、
ヒュー・ジャックマン、アン・ハサウェイ、トム・フーパー監督

ご登壇のみなさんをトム・フーパー監督のキャスティング理由を交えてご紹介!

ジャン・バルジャンを演じるのはヒュー・ジャックマン

(監督より)
「私のジャン・バルジャンの候補リストはとても短くて、一人しか名前が
挙がっていませんでした。
それはヒュー・ジャックマンでした。
(会場より大拍手)
もしヒューがいなかったら、今この時期にこの映画を作らなかったと思います。
(さらに大拍手)
映画スターで歌えて演技がきちんと出来る人、ジャン・バルジャンの思いやり、
精神性を持っていて人格者で…
この人を置いてバルジャンは考えられないと思います。」


ヒュー・ジャックマン(ジャン・バルジャン役)

(ヒュー・ジャックマン)
「文学的にも舞台としても優れている作品に参加することができて
監督、キャメロン、そしてヴィクトル・ユゴーなど、
すべての方に感謝をしています。
今の映像(ダイジェスト映像「バルジャンの独白」)は自分で観るには
辛いものがあるのですが、撮影したあとにこのシーンを観た私の妻が、
私だと気づいてくれないぐらいでした(笑)。
私にとってジャン・バルジャンという役は本当にまれな役だと思っています。
マッキントッシュが27年かけて映画化してくださったことに感謝しています。
なぜなら、この作品が生まれたとき、私はまだ3歳だった…
いや、サバ読みすぎましたね(笑)。
実際は18歳ぐらいでした。」

続いてファンテーヌ役のアン・ハサウェイ

(監督より)
「ファンテーヌはありとあらゆる映画スターが欲していた役です。
(オーディションでアンが)“I Dreamed a Dream”を歌ったとき、
吹っ飛びました!
この役は彼女しかいないと思いました。彼女が見せてくれたのは、歌でファン
テーヌを表現すること。
物語を語れる女優さんです!」


アン・ハサウェイ(ファンテーヌ役)

(アン・ハサウェイ)
「ファンテーヌは本当に辛い、惨めな目にあいます。
ファンテーヌの痛みというのも娘コゼットのために強いられるものであって
そこに演じる苦労はありました。楽しかったという言葉は演じていて
合わないけれど、毎日ヒューという素晴らしい俳優と共演できて
現場はとても楽しいものでした。
(役が決まったときは)
いつもは役をいただいたときは喜びでいっぱいで駆け回りたい
ぐらいなんですが、この役は違ったんです。
自分の夢が叶ったという思いが強すぎて、そういう表現をすることも
できなかったのです。人生において本当に重要なことが起こったとき、
私は静かに心に触れる、心に染み込んでくるみたいです。
時間が流れて今日になっても役が決まったときの喜びが続いています!
本当に自分はなんて幸運なんだろう、
人生は捨てたものではないという思いです。」

そしてコゼット役のアマンダ・セイフライド

(監督より)
「コゼットには世界一美しい映画スターを探したいと思って、
ここにお座りでございます(笑)。
(ここでアンから「なんて仰いました?(笑)」とツッコミ、ヒューも加勢!!
「なんだって?(笑)」)
いや、最も美しいブロンドの映画スターでした(苦笑)。
真面目な話をすると、アマンダはコゼットに必要なものをすべて持っていました。
明確な強さを秘め、強靭な知性を持っていて、加えて母性というものがこの役
には必要でした。
そして彼女は天使の声を持っているのです!」


アマンダ・セイフライド(コゼット役)

(アマンダ・セイフライド)
「ここにいる監督、マッキントッシュに心より感謝しています。
このミュージカルは11歳のときから大好きで大ファンで、
自分が演じることは本当に夢でした。
最初に撮影したのがアンと唯一いっしょに撮ったシーンで、
そこで彼女が優しさを表現してくれて
アン演じるファンテーヌから生まれた、私が演じるコゼットという
女の子がどういう子なのかを示してくれたと思います。
そういう意味で、本当にやりやすいスタートでした。」

そして、「英国王のスピーチ」にてアカデミー賞(R)監督賞を受賞した
トム・フーパー監督


トム・フーパー監督

(トム・フーパー)
「(映画完成までの)私の旅は、本当に長い旅でした。
先週の木曜日にやっとこの映画が完成しまして、みなさんにこうして観て
いただくことができました。すべてライブで歌っているのですが、
この「ライブで歌をやりたい!」という夢を叶えてくれたのが、今ここにいる
キャストのみなさんです。
舞台体験そのままに歌で演じることを、しかもクローズアップでできる素晴ら
しい才能を持ったキャストがいなければ実現しなかったことです。
この高いレベルだからこそ、みなさんを素晴らしい旅に
連れ出せるのだと信じています。」

そして、最後は“THE PRODUCER”ことキャメロン・マッキントッシュ氏


プロデューサーのキャメロン・マッキントッシュ氏

(キャメロン・マッキントッシュ)
「(『レ・ミゼラブル』は)25年前にブロードウェイ初演があり、
その2ヶ月後に東京でも初上演いたしました。
実はそのときに映画化のプランがありました。
しかし、私が信じているのは「運命」というものが
最高のプロデューサーだということです。
当時は作ってはいけない時期だったんだと思います。
というのも、25年前にはまだ生まれていなかったキャストもいますし、
トム・フーパー監督もまだ中学生ぐらいでした。
今が作られるべき時だったんですね。このパーフェクトなキャストが観られるのも
今だからこそなんです!
40年間、ミュージカル界に身を置いておりますが、
最高に誇れる映画ができました。
ここにいるキャストも、他のアンサンブルもそうですが、
ほとんどがミュージカルの経験があり、トムが描いたビジョンを反映し、
すばらしい映画作品に作りあげてくれました。」

この大作完成までの長い長い旅路を共にした皆さんのコメントは
とても重みがあり、感動的でした!


フォトセッション最初はキャストのみと告げられ
ガッカリなプロデューサーと両手に花でご満悦なヒューがかわいい!

Beautiful!

【試写会レポ】
あの“ジャジャーン”の音が鳴った瞬間からそのスケールに圧倒されます。
映画ならではの迫力と映し出されるリアルに“ミゼラブル”な様子を
受け止めるのに数秒。あとはぐいぐい引き込まれます!

独白に震え、司教様に涙、コゼットとマリウスのきらきらにうっとり、
あぁ、ガブローシュ(涙)、そんなガブローシュにジャベールが・・・(号泣)
そして最後は「Tomorrow Comes!!」
語りだすと止まりません♪

司教様が!あのエポニーヌは!
ミュージカルファンにはおなじみの役者さんが役を変えて登場したり、
舞台ファンならでは楽しみもいっぱいです!

そして、ミュージカルファンも注目の新曲「Suddenly」も穏やかで温かいナンバー♪
そこでヒュー・ジャックマンによって情感豊かに表現される
バルジャンの心情は物語により一層説得力を持たせます。

本当に見た人の数だけ、様々な感想があるかと思いますが、
でも、間違いなく言えるのは強い強い
「明日への希望」
に溢れた作品ということです。


来年には東宝版ミュージカル「レ・ミゼラブル」の上演も決定されています。
映画を見て、あらためて舞台の素晴らしさも気づきます!
なんと言っても、オープニングのあの壮大な描写を数小節の音楽に集約している
のですから♪

ドラマを堪能する映画、音楽を堪能する「25周年記念コンサート」、
そして“生”を堪能する舞台!
年末から「レ・ミゼラブル」モード全開です!

イベント第一部、東宝版キャストのみなさんによる歌唱披露の様子は
もう少々お待ちくださいませ!

まずは、花束贈呈のお写真をどうぞ!


両バルジャンの固い握手!

<映画「レ・ミゼラブル」>
2012年12月21日より公開!
上映館、時間などは公式HPをご覧ください。

<サウンドトラック>
2012年12月26日発売
ユニバーサルミュージックHP

<新演出版ミュージカル「レ・ミゼラブル」>
2013年4月東京・帝国劇場を皮切りに上演!
公式HP


おけぴ取材班&撮影:オケピ管理人、chiaki

12/11/28 映画「レ・ミゼラブル」イベントレポ 舞台版キャスト編!

2012年11月28日19:00
映画「レ・ミゼラブル」イベントレポ 舞台版キャスト編!
(イベントレポ来日キャスト編はこちらから!)


豪華!

2012年の年末の話題をさらう映画「レ・ミゼラブル」!
キャスト来日イベントの第一部の模様をご紹介いたします。

第一部は日本版舞台キャスト総勢約60名が登場しての圧巻の歌唱披露!
2013年には新演出版での上演が決まっているこの舞台版も楽しみですね。

オーケストラの生演奏での歌唱披露ですっかり2,500名のオーディエンスも
レミゼの世界に引き込まれました♪

まずは、アンサンブルのみなさんで
「AT THE END OF THE DAY(一日の終りに)」

工場で働く貧しき人々の切迫感が凝縮された一曲です。

続いて、ジャベール役川口竜也さんによる「STARS」


川口竜也さん

ジャベールが自らの信念を語り、歌い上げる壮大なソロナンバーのひとつです!

エポニーヌ役の昆夏美さんによる「ON MY OWN」


昆夏美さん

こちらも人気のナンバーですね。
孤独と愛が隣り合わせな、少女の切ない歌声です。

そして、お待たせいたしました!1幕ラストのビッグナンバー!
「ONE DAY MORE」!!
様々な人物の人生が重なり合う名曲!

ソリストはジャン・バルジャン役山口祐一郎さん、マリウス役山崎育三郎さん、
アンジョルラス役上原理生さん、コゼット役若井久美子さん、
テナルディエ夫妻に森公美子さんと駒田一さん、
ジャベール、エポニーヌはソロナンバーに引き続き川口さんと昆さんです。


明日は~♪山口さんの歌声が会場に響き渡ります!!

甘く切ない山崎さんのマリウス♪
 

テナルディエ夫妻はさすがの貫録!熱唱を超えた熱演!

一曲の中でもしっかり役としての芝居をする舞台版キャストのみなさんの
底力を見せつけられました!
そして、舞台版キャストから映画版キャストへ花束のプレゼント!


来日キャストへの花束のプレゼント


映画版コゼットと舞台版マリウス♪

キャストのみなさんからも!
(アン・ハサウェイ)
「大変素敵なパフォーマンスを見せてくれた日本版舞台キャストの
みなさんも本当にありがとう!」

(ヒュー・ジャックマン)
「日本舞台版キャストも素晴らしい!
(日本語で)アリガトウゴザイマシタ!」

(キャメロン・マッキントッシュ(プロデューサー))
「25年前にブロードウェイ初演があり、その2ヶ月後に東京
でも初上演いたしました。
この作品が日本でこんなに受け入れてもらえるとは
夢にも思っていませんでした!
みなさんもそうですが、『レ・ミゼラブル』を支えてくださった
世界中のファンがいてくださったからこそこの映画が出来ました。
本当にありがとう!」

<新演出版ミュージカル「レ・ミゼラブル」>
2013年4月東京・帝国劇場を皮切りに上演!
公式HP

<映画「レ・ミゼラブル」>
2012年12月21日より公開!
上映館、時間などは公式HPをご覧ください。
イベントレポ来日キャスト編はこちらから!

<サウンドトラック>
2012年12月26日発売
ユニバーサルミュージックHP


おけぴ取材班&撮影:オケピ管理人、chiaki

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