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12/11/05 「11人いる!」「続・11人いる!-東の地平 西の永遠-」制作発表レポ

2012年11月5日(月)13:30
「11人いる!」「続・11人いる!-東の地平 西の永遠-」制作発表レポ

宇宙船という密室の中で行われる宇宙大学の入学試験。
そこにいるはずのない11人目……。
それぞれに生まれる、葛藤、疑惑、対立、友情、
そして未来への希望!

昨年頭に上演され、好評を博した
イケメン劇団・スタジオライフの「11人いる!」が、2年ぶりに待望の再演!
そしてこの作品の続編、「続・11人いる!-東の地平 西の永遠-」が、
いよいよ今回、初・舞台化されます!
今回は、この2本の制作発表記者会見にお邪魔してきました♪

「11人いる!」といえば、
SFやファンタジーから、ミステリー、ラブコメディーまで、
幅広いジャンルの作品を発表し続け、
“少女漫画の神様”とも評される漫画家、「あの」萩尾望都さんの代表作!

会見冒頭には、スタジオライフの倉田淳さんと萩尾さんに加え、
「銀河英雄伝説」で知られる作家の田中芳樹さんがゲストとしてご登場!
まさに「ビッグ」で「スペシャル」な座談会が行われました。

お二人の作品に相通ずる魅力を、倉田さんは
「『銀河英雄伝説』の世界は“超未来”ですけど、
彼らは非常にクラシカルな言葉で生きていて、不思議だなと。
かたや『続11人』では、パセスカの王様の星がクラシカルな状況にあって、
未来なのにクラシカルな匂いがします」
と語ります。

これに対し、宝塚宙組『銀河英雄伝説@TAKARAZUKA』も好評上演中の田中さんは、
「技術と人間の日常性の乖離がわりと自然にやってきて、
言葉だってそんなに変わらないと思うし、
むしろ、たとえば貧しい人のほうがロボットを使って、
身分の高い人やお金持ちは、生身の人間を使役することで、
かえってその地位を見せびらかすんじゃないか
というようなことをいろいろ生意気に考えましてね。
一見最先端の技術と古臭い身分制社会のギャップみたいなものが
描ければなあと思っていたはずなんですけどね」
とSF作品への思いを語ります。


(田中芳樹さん)

そして萩尾さんは、
「王室とか貴族とかいう前世紀の遺物みたいなものとSFを合わせると、
ミスマッチが逆に魅力的な設定になるっていう感じで。
私もそういう設定のものを読んでいて面白かったんですね。
王宮があって、ロケットに乗っててというものがいくつかあったものですから。
それもすごくロマンチックでいいなぁと。
マントを翻らせて宇宙船に乗るというのが。
それで、ビジュアルから入りました」
と、作品づくりのきっかけを明かしてくれました。

倉田さんが「作品を舞台化されることへの感想」を恐るおそる尋ねると……

「舞台としてお任せする以上は、
小説として表現できなかったところを見せていただきたいと思って口は挟みませんでした。
実際に見ましたら、役者さんの運動量のものすごさに圧倒されまして。
宝塚になるといったとたんに親戚も増えたし(笑)。
この年になって、おかげさまでお知り合いになった方も増えましたし、
いろんな体験やら新しいものの見方が
少しはできるようになったかなと思って喜んでおります」(田中さん)


(萩尾望都さん)

「スタジオライフの役者さんと、倉田さんの演出の雰囲気が非常に好きです。
作品の真髄、芯になっているものを絶対壊さないで構成してくださるので、
全面的に信用して、お任せしているんです。
倉田さんの持っている柔らかいものが舞台全体に
ある種のトーンのように流れているので、それが非常によくて。
あとやっぱり、立ち上がって声を発したときの迫力ですね。
あれが非常に好きです。
ですからお任せして、なるべく好きにやっていただきたいなと思っています」(萩尾さん)

作り手にとってはなんともうれしい回答が !!

萩尾作品は過去にもいくつか、スタジオライフによって舞台化されていますが、
今回の2作品は、倉田さんらしいスパイスが加わってどんな舞台になるのか、
非常に楽しみなところです!


そして、満を持してキャストの皆さんご登場!!
今回は「新進演劇人育成公演」ということもあり、
フレッシュな顔ぶれもたくさん揃いました。
キャストを代表して、6人のベテランキャストのみなさんが抱負を語ってくれました。

松本慎也さん(タダトス・レーン役):
「初演時もタダトス役を演じましたが、
今回は相手役のフロルが客演の内藤くん。
二人でどんな関係性をつくっていけるのか楽しみです。
きっと、いや絶対、僕たちにはたくさんの困難が待ち受けていると思います。
深夜稽古とか、深夜稽古とか、正月返上とか……(笑)。
困難を乗り越えて、作品の“人とのつながりの感動を”お客様と共有できるように、
真摯に稽古に取り組んでいきたいと思います」

山本芳樹さん(タダトス・レーン役):
「今回の目標は“どれだけ若返るか”ということ。
若さはとにかく必要だと思うので。
初演から2歳年をとっていますが、若返らせるようにがんばりたいです。
この作品は劇団にとって、もってこいの作品というか、すごくチャンスの作品。
新人から先輩方まで、一緒になって同じ役の分量で作っていけます。
劇団としても仲間としても、一回りも二回りも成長できる作品なので楽しみにしています。

荒木健太朗さん(タダトス・レーン役):
「今回あらためて原作を読んで、すごく好きなシーンがあります。
みんながそれぞれの都市の異文化を話し合うというシーンです。
僕たちは、ただ演劇をやりたい者が集まってできた集団。
今回は若手育成公演ということで、
新人や先輩方、同期が久しぶりに集まって
演劇ができることがとても楽しみです。一生懸命がんばります」

内藤大希さん(フロルベリチェリ・フロル役、客演):
「4年ぐらい前にスタジオライフさんの公演を
初めて観させていただいて、すごく衝撃を受け、
出てみたい出てみたいと思っていました。
このあいだ天守物語を観て、
さらに出たいと思っていたところにこの話が決まって、
『ヨッシャ!』とガッツポーツをしたぐらいうれしくて。
来年年明けから楽しみで仕方ないです。
情熱を遊ばせて楽しみたいと思います」

及川健さん(フロルベリチェリ・フロル役):
「キャスティングを聞かされる前に、制作から
『今回の公演は若手中心なので、
及川さんのキャストはないです』と言われていたのですが、
その後、どういうキャスティング会議が行われたのか分かりませんが、
『及川さん、また魔法を見せてください』と言われました。
ここでいう魔法というのは、
「歳の割に若く見える魔法」だと思うんですけれども(笑)。
若く、若く、大学を受験して再度宇宙まで旅立っていこうと思います」

曽世海司さん(バセスカ役):
「ご覧の通り男性だけの劇団ですので、
パワーと情熱は非常に溢れていると思います。
それを投入するのに、非常にいい作品だなと、
去年やらせていただいて実感しました。
先ほどから『ベテラン』という言葉が飛び交っていますが、萩尾先生から
『続編はベテランのお前らががんばれよ』
とハッパをかけられたんだと思っています(笑)。
ベテランにしか出せない若々しい演技というのが絶対あると思うので、
それを僕らはやらなきゃいけないんですよね。全うしたいです」


再演となる「11人いる!」は若手中心、
そして「続・11人いる!」は
ベテラン勢中心のキャスティングとなる今回の2公演。
若手キャストのフレッシュな演技と
ベテランの「若手以上に若々しい」演技が掛け合わさり、
どんな相乗効果が生まれるのか!
2013年のスタートを飾る、要注目の舞台です!


<公演情報>
「11人いる!」
2013年1月10日(木)~20日(日)
新宿・紀伊國屋ホール

「続・11人いる!-東の地平 西の永遠-」
2013年2月25日(月)~3月17日(日)
新宿・紀伊國屋ホール

<出演>
「11人いる!」
松本慎也
荒木健太朗
関戸博一
大沼亮吉
仲原裕之
内藤大希
緒方和也 ほか

「続・11人いる!-東の地平 西の永遠-」
松本慎也
山本芳樹
内藤大希
及川健
堀川剛史
曽世海司
仲原裕之 ほか

<スタッフ>
原作:萩尾望都
脚本・演出:倉田淳

<ストーリー>
「11人いる!」
宇宙大学の入学試験の最終テスト?
外部との接触を断たれた宇宙船で、
10人1組が53日間の宇宙飛行を成し遂げるというものだった。
非常信号の発信ボタンを押して外部と接触を取れば、生命は保障されるが、
連帯責任で全員が不合格となる。
しかし、宇宙船・白号には10人のはずが、なぜか11人いた。
スタートから謎を抱え、
閉塞された宇宙船で次々起こる不可解な出来事。
それぞれに生まれる葛藤、疑惑、対立、反目、友情・・・
受験生たちの試される時が始まった?。

「続・11人いる!-東の地平 西の永遠-」
アリトス母星を挟んで存在する兄弟星、
アリトスカ・レとアリトスカ・ラ。
アリトスカ・レのバセスカ王から誘いの手紙が届き、
タダとフロルは早速旅立つが、
待っていたのは2つの星をめぐるアクシデントだった。


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名前:山野上 寛
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出身:大阪府茨木市
現住所:東京都中央区
もともとミュージカルには拒否反応があったんです。「なんで歌うねん」と。が、2000年、松たか子 ファンの後輩に誘われてみにいったオケピ!でミュージカルの拒否反応が消え、強引に連れていかれたライオンキングでスイッチが転換、夢から醒めた夢で初のリピート (6回)そして差し入れ・ファンレター初体験。 キャッツで初の名古屋遠征、 レミゼに感動。翌2001年、四季ハムレットで初のマチソワジーザス出待ち初体験、2002年モーツァルト!に興奮。2003年からは観劇に幅が出て、 2004年はラスベガス、ニューヨーク、ウィーンへと年3回も観劇ツアーに出かけてしまう。その勢いで2005年、会社を辞めて独立。現在2日1本ペースで感激中♪

役者さんにはまるポイント:声
感激ポイント:1幕最初の衝撃
好きなシーン:群舞、小芝居
大好きな演目:ルドルフ、星組ロミジュリ

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