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12/11/26 「テイキングサイド」制作発表レポート

2012年11月26日13:00
「テイキングサイド~ヒトラーに翻弄された指揮者が裁かれる日~」制作発表

政治に翻弄されたドイツ最高の指揮者フルトヴェングラーの苦悩を
描いたロナルド・ハーウッド(「戦場のピアニスト」「ドレッサー」)の
傑作戯曲を筧利夫さん、平幹二朗さんの初顔合わせで魅せる舞台
「テイキングサイド」制作発表の模様をレポートいたします。

まずはこの作品の時代背景を

  1940年代のドイツ音楽界で台頭していた2人の指揮者。
  ひとりは“奇跡のカラヤン”30歳そこそこの若き青年指揮者カラヤン。
  そしてもうひとりはヒトラーの寵愛を受け、天下の
  ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団を手中に収めていた
  60歳を目前に控えたフルトヴェングラー。

  しかし戦後、フルトヴェングラーの立場は一変、音楽界の英雄から
  戦犯扱い、ナチス党員として裁判にかけられるのです。

フルトヴェングラーを様々な角度から追いつめる連合軍米国の
少佐アーノルドに筧利夫さん。

筧利夫さん!

マイクいらずの張りのある大きな声(笑)、選挙演説さながらの
熱弁です!
「(平さん演じる)フルトヴェングラーを徹底的に追求する
血も涙もない男を演じます!2時間強の芝居、出ずっぱりです。
これまで70ページの台本の中で68ページ出ていたことはありますが
ずっと出ているというのは初めてです!!
テイキングサイドはみなさんを裏切りません!
どうぞよろしくお願いいたします。」

続いて、世紀の芸術家フルトヴェングラーを演じる平幹二朗さん。


平幹二朗さんは指揮棒を持ってのご登壇です

「独裁者が国を支配しているとき、表現することを生業とする人たちは
様々な物に抵抗していかなくてはならない運命にありました。
私は音楽的な知識はないのですが、同じ表現者としてフルトヴェングラーの
生き方を突き詰めて演じられたらと思います。

また、作者のロナルド・ハーウッドは人生のある一瞬を
鋭く切りとる深い目を持っていながら、
演劇としても面白く作るのがうまい作家です。
テイキングサイド、あなたはどちら側?
とてもスリリングに描いているので、
みなさんには陪審員のような気持ちでお楽しみいただきたいです。」

共演キャストもとても華やかです!
アーノルドの秘書に福田沙紀さん。
客席目線に近い立ち位置の芯の強い若き女性を演じます。


福田沙紀さん

「4度目の舞台、緊張と期待で胸がいっぱいです。
一生懸命やれることをやるだけです!!」

ユダヤ人ピアニストの夫を持っていた未亡人タマーラ役に小島聖さん。


小島聖さん

「台本に浮浪者のような身なりで座っている。というト書き、私の役の
説明がありました。そう見えるようにお稽古していきたいですね。」
この美しい小島さんとのギャップが楽しみですね♪

フルトヴェングラーが芸術監督を務めていたベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の
第2ヴァイオリニストヘルムートに小林隆さん。
フルトヴェングラー尋問のキーパーソンです!


小林隆さん

「第2ヴァイオリニスト、第1でないところがミソなんだろうと思います(笑)」
小林さんらしい、セカンドな男を見せてくれることでしょう。
冒頭の長台詞にもご注目ください!

こちらはアーノルドの元に派遣された中尉をディヴィッドを演じる
鈴木亮平さん。正義感溢れる青年を演じます!!


鈴木亮平さん

「僕の役は両親をナチに殺されたユダヤ人の若者です。
ナチへの恨みはありつつ、生活の中心が音楽!というほどの音楽好き、
ヴェングラーが好き・・・テイキングサイド、どちらに付くのかを
背負う役です。」
劇中で劇的に成長する青年をどう見せてくれるか楽しみです!

そしてこの作品の演出は行定勲さん。
映画監督として邦画界を牽引してきた行定監督が翻訳劇演出第3弾に
選んだのがこの「テイキングサイド」。


行定 勲さん

「素晴らしい脚本、そして名優揃い、面白くないわけがない!
あとは私の演出にかかってる?(笑)
自由に楽しみながら演出したいと思います。
神格化されたような巨匠の人間像に迫る作品をお楽しみに!」

舞台上で、ものすごく寒い冬、ものすごく暑い夏、という二つの場面があり、
その時の経過を行定さんがどう表現するか楽しみです。

偉大なる音楽家、過酷な戦時下でも使命感を持って指揮活動を続けてきた
フルトヴェングラー、ナチの非人間性を憎み厳しく追及する米軍のアーノルド、
迫真の展開で繰り広げられるウェルメイド芝居。
あなたはどちら側?
クラシックファン、演劇ファンだけでなく、広く“芸術”とは何かを
問う2013年期待の作品です!

<公演情報>
「テイキングサイド~ヒトラーに翻弄された指揮者が裁かれる日~
原作:ロナルド・ハーウッド
演出:行定 勲
出演:筧 利夫 福田沙紀 小島 聖 小林 隆 鈴木亮平 平幹二朗

【東京公演】2013年2月1日~11日 @天王洲 銀河劇場
【名古屋公演】2013年2月16日 @名鉄ホール
【静岡公演】2013年2月19日 @浜松市教育文化会館(はまホール)
【大阪公演】2013年2月23日、24日 @梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ
【広島公演】2012年2月16日 @広島アステールプラザ 大ホール

<公式HP>
テイキングサイド公式HP

劇中では決してお目にかかれないお二人の抱擁?!

おけぴ取材班・撮影: chiaki 監修:おけぴ管理人


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名前:山野上 寛
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出身:大阪府茨木市
現住所:東京都中央区
もともとミュージカルには拒否反応があったんです。「なんで歌うねん」と。が、2000年、松たか子 ファンの後輩に誘われてみにいったオケピ!でミュージカルの拒否反応が消え、強引に連れていかれたライオンキングでスイッチが転換、夢から醒めた夢で初のリピート (6回)そして差し入れ・ファンレター初体験。 キャッツで初の名古屋遠征、 レミゼに感動。翌2001年、四季ハムレットで初のマチソワジーザス出待ち初体験、2002年モーツァルト!に興奮。2003年からは観劇に幅が出て、 2004年はラスベガス、ニューヨーク、ウィーンへと年3回も観劇ツアーに出かけてしまう。その勢いで2005年、会社を辞めて独立。現在2日1本ペースで感激中♪

役者さんにはまるポイント:声
感激ポイント:1幕最初の衝撃
好きなシーン:群舞、小芝居
大好きな演目:ルドルフ、星組ロミジュリ

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