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2007年08月 アーカイブ

2007年08月01日

07/08/01 N先生とS師匠@サンモールスタジオ

2007年8月1日(水) 19:30
ひらり、空中分解
『N先生とS師匠』 初日
C列6番@サンモールスタジオ(新宿御苑)

ゲスト出演があると聞いていたので、
本編とは全然違う形で、コントみたいにするのかなと
思っていたら、このゲスト出演が、ストーリーの中にうまーく
組み込まれていて、めっちゃ自然!
しかもこれが、前半と後半の間のいい切り替えポイント
になっていて、うまいなぁ。

ゲスト出演コーナーは、完全なアドリブな10分間。
(回想シーンみたいな感じでうまーくつながってる!)
今日のゲストは、野口聖古さんと山口森広さん。
野口聖古さん、どこかで観たことある方だなと
思ったら、そうだ、ラステカービベに出てはった方だ!
しかも明治ミルクと珈琲や花王のバブのCMにも出てはるとのこと!

今日のゲスト出演の設定は、書斎にこのゲスト2人が新人タレントとして
マネージャー(若山慎さん)に連れられてくるという設定。
ここから後はもう完全アドリブ。自己紹介からはじまり、
ものまね(途中で断念)、白紙の紙を渡してこの台本で演技してっとか、
なかなか楽しい10分でした。最後の引き際も、マネージャーの
携帯電話がなって帰っていくという、自然な流れ。うまい~。

後半は、セットが左右反転してたから、あれって思ったら、
なるほど! 面白い構成ですねー。
この舞台、登場人物は2人の作家先生(S師匠とN先生)ですが、
前半のストーリーはS師匠の視点、後半はN先生の視点になります。
このあたり、ミステリーとコメディという二人の作家の特徴とも重なって面白い♪

S師匠の坂本克広さんのぎょっとした動きは、後半かなりはまります!
N先生の若山慎さんは、前半と後半の印象が全然違って、
あぁほんと一方的な見方だけで判断しちゃいけないなぁなんてことを
漠然と思ったりしておりました。

後半は、先がある程度読める分、時々意識がお尻にきてました
(椅子のせいも大きい)。でも前半とセリフとかもちゃんと
変えられていて、私がずーっと気になっていた、"ライバル"の
作者の件も、最後に、そうきましたかという形でフィナーレ。
前半、後半、ラストと、"ひらり、空中分解"という名前が
かなり頭の中に残る舞台でした♪

ちなみに、暗転中に、S師匠がセットの移動を誘導したりするのが
見えてしまうのですが、これはあえてそういう演出なのかな~。
(舞台に入り込んでた気持ちがふっと現実に戻っちゃうタイプなので)
あと、開演前の脚本家の方による前説、これ、生なのかな??
録音なのか、生なのか、わからなかったのが残念。。。

今日は二人舞台でしたが、ひらり、空中分解は男性5人の
ユニットとのこと、ぜひ5人出演される舞台、
観にいってみたいと思いました!!

2007年08月04日

07/08/04 いとこ同志@東京芸術劇場

2007年8月4日(土) 13:00
いとこ同志
I列1番@東京芸術劇場小ホール1

渡辺美佐子
佐野史郎
宮本裕子
向井考成

劇場に入ると、おおおお、舞台の上に夜行列車が一両、どかんと置かれてます!
(ちなみにこの写真は芸術劇場一階の1コーナーですが、
 背景のこのチラシ、全部いとこ同志です)

出だしはかなりスローペースな展開。
ん、このまま休憩無しで2時間走るの?っと正直少し不安に。。

だけど、同じセットなんですが、背景の工夫(森の背景は、
ぱっとみた瞬間 TEAM NACS の HORNORの森の背景を思い出しました。
奥行き感のある、少し幻想的で光が差し込む森。この森の表現、好きです)
や照明などを使うことによって別荘シーンを表現したり、前の方でテレビ放送シーンを
表現するなど、夜行列車の客席シーンだけでなかったので、途中からは
あまり時間も気にならず、後半の、現在過去の有名人いとこ同士夫婦の
名前を連呼するシーンのあたりはかなり見入ってました
(結構いとこ夫婦っているんですね!あの人そうなのーみたいな感じでびっくり)
ただ、ストーリー展開にそんなに大きな波はなく(婚約の場面も結局展開しないし)、
見終わって、、なんか結局よくわからないみたいなぽかんとした後味が残りました。

役者さんでは、佐野史郎さん、最初のあのボックス席を渡り歩くシーン、
脚、綺麗~、すらっと長い~!ぴっと伸びて、陸上のハードル走のようにぱぱっつぱぱっと
渡り歩いていかはるんですよね。テレビドラマでは拝見してましたが、
舞台でもいい味出される方だなと思いました。
そしてかなり客席に目線が飛んできまして、佐野史郎さんと何度か
目あったなーみたいな錯角をしてしまいました。こういうの嬉しい♪

そして宮本裕子さんがいい!
可憐な感じ、動き、スタイル、セリフ、とってもあってました。
魅力的ないとこのお姉さん、婚約相手として登場するシーンの演技、うん、よかった!
向井考成さんも、ナイス助演って感じ。

渡辺美佐子さんは結構セリフにつまられてたのが
すこーしだけ気になりましたが、演じる役柄によってがらっと
変わる演技は、さすがだなと。

途中、笑いも何箇所かあったりしますが、後半あたりから、人間関係が
ちょっと????となりました。現在と過去、夢などの時空を超えた
シーンが交互に現れたり、同じ役者さんが何役かしたりするのですが、
いとこ同士の子供がいとこ同士でその子供もいとこ同士で、
今舞台上で話してるのはそのうちどのいとこ?
みたいなふうになったりして、ちょっと頭がこんがらがりました。

また、席は後方でしたが、オペラグラスは不要で、すごく舞台が
近く感じました。このステージ、普通の舞台より前に出てます?

観てるうちに、夜行列車にちょっと乗りたくなりました♪
カタンコトンって音を聞きながら、どっかいってみたい。。

2007年08月08日

07/08/08 レ・ミゼラブル@帝国劇場

2007年8月8日(水) 18:15
レ・ミゼラブル
1階W列53番@帝国劇場

岡幸二郎さんジャベール、かっちょいい!!!
1幕登場の瞬間、目が釘づけに。。鳥肌ものでした。
すらっと背が高くて衣装が似合って、立ち振る舞いもかっこよくて、
優しく包みこむような歌声♪ 今日はもうこの最初の瞬間から
二幕の自殺のシーンまで、ジャベールの登場が待ち遠しくて待ち遠しくて
仕方ありませんでした。警棒の扱い方ひとつとってもめっちゃかっちょいい。
そしてコートがめちゃめちゃ似合う!とにかくかっちょいい!

そしてコゼットの菊地美香さん!かわいいー!!
まだあどけなさの残る女の子女の子した、かわいらしいコゼット!!
声もいい!ソプラノの声、素敵です。あんど、演技がいい!
最後バルジャンの胸元で涙がツツツ。。。バルジャンとマリウスの間の
あの微妙な間の演技、素晴らしかった。。そして後ろの3人の亡霊の前で
手紙を読むときのあの表情。。。釘付けでした。
他のキャストさんが観れなくなってもいいと思いずっとオペラで観てました。
彼女のコゼットを観れるのであればもう一回行きたい。。。
あの2幕の最後だけでももう一度観たいです。。

今井清隆さんのバルジャン、岡さんジャベールとの相性もばっちし!
新妻聖子さんは、ちょっと抑え目に歌ってはったのかな。
 声がほんとに安定してて綺麗。心地いいです♪
泉見洋平さんマリウスは、いいねー、ほんといいねー。
 コゼットとマリウス、幸せになってほしいです。
シルビアさんは、少々風邪気味?それともこういう声質なのかな。
 低い部分やささやく声はいい感じ。
坂元健児さんは、声高いですねー。軽やかですねー。リーダーとしてはちょっと若いかな。。
 伸びのあるいい声してはるので、あまりくせつけて歌わずにストレートに
 歌ってほしいなーなんて思ったり。
森公美子さん、もう好き放題ですね!マイクも小さい独り言拾ってくれて楽しいです。
 豊富な胸の谷間をフル活用。この方、ほんとにすごいわ。1幕で司祭さん家のシーンで
 おとなしそうに座ってる森公美さんもまたよかったです。

そして前回いい!って思ったファクトリーガールの浅野実奈子さん! 今日も素晴らしい!!!
最初の工場のシーンで素敵なお声を再び聴けて幸せだった私ですが、
今回、ちょっと注目してたのですが、浅野さん、
どのシーンでも、結構いいポジションにいはりますね。
バリケードの娼婦っぽい役、妊婦のシーン(毎年子供はうまれてる~)、
結婚式のシーン(黄色いドレスが素敵!)
そして居酒屋のシーンでも、上手の方にいる浅野さんをみてたら、
ほんと表情や動きが楽しい。そしてお綺麗!どの役やってはっても美しい!
声も大好き!もっともっと歌って下さい~って感じでした。

レミは、私の大好きな群舞はあまりありませんが、結婚式シーンの最後のあの列に
なって帰るシーン、あれ、大好きなんです。めっちゃ楽しい。もっとゆっくり、
もう一周していってーって切に願いながら観てしまいます。

そして最後のカーテンコール!
た、たのしいーーーー。オケの演奏にあわせての拍手は、ほんとにまたきたーい!
って強く強く思いますね!ずーーっと拍手してたい感じ。帰り道頭の中で流れまくり。
最後はバルジャンとジャベールが抱き合って終わり。

うーん、これはもう一回行かねば。。

2007年08月12日

07/08/12 unbalanace@赤坂レッドシアター

2007年8月12日(日) 13:00
Unbalance アンバランス 千秋楽
M列12番@赤坂レッドシアター

吉野圭吾
入野自由
小野妃香里
沢樹くるみ
中川賢
多賀啓史
笹木重人

初めての赤坂レッドシアター。
赤坂見附駅前のコージーコーナーから、
歩いてほんの数分。こんなところに劇場が!
今日は最後列だったけど、舞台までとても近く、
オペラグラスなしで全然OKな感じ。
座席の前に小さなテーブル。
これ、アンケート書く時とかも便利そうだなと。
で、チラシが座席の裏側にあるのも最初気づかなかった。
このチラシ達、最初座席を降ろす前に気づかなければ、
もうそのまま二度と気づかないかもなーと思ったり。。。

今日の舞台は、本を持ちながらのリーディングパフォーマンス。
休憩なしの1時間40分。上手奥にキーボードの生演奏。
前半は、あまり動きもなく、比較的たんたんと進む形なので
結構時間の経過を感じてしまい、睡魔に襲われたりもしてましたが、
次第に、本を持ってることが全然気にならなくなり、
それぞれの役者さんのキャラに入り込んでとても興味深く観てました。
後半はダンスや歌もあってシーンごとに見所も多いです!

吉野圭吾さん!声が素敵で間も絶妙!
しかもこの優柔不断な男性役がお見事!!!
声のトーンと表情がとても自然で、感情豊かで奥深い♪
うーん、うまくいえないけど、なんか味がある!!!そして華がある!!
いろいろな衣装を着ていくシーンでは、おぉぉぉ、どれも似合ってる。。
モーツァルトのシカネーダやヴァンパイアのヘルベルトは強烈で
面白かったけど、今日観て、ストレートプレイの吉野圭吾さんも
じっくり観てみたいなと思いました。

謎な人役の中川賢さん、左手に鈴をつけて猫になるシーン、
あのリンリンという音と、あの足音たてない動き、まさに猫!
魅了されました。あの狭いステージでの猫のダンス、素晴らしい~。
私にはまさに猫に見えてました。彼のほかの舞台(ダンス)、観てみたいです。

小野妃香里さんと沢樹くるみさんと吉野圭吾さんの三重唱や
二重唱があったり、服をうまくつかった演出など、後半は、各シーンの見所を存分に
楽しんでました。

今日は千秋楽ということで、最後に皆さんから一言づつ挨拶がありました。
ほぼ全員「今日はお暑い中。。」ではじまるご挨拶。そう、ほんとに今日は暑かった。
でもこうしたカーテンコールの挨拶って、素の表情や声が聴けたりするので、
舞台中の役者さんのイメージがより印象づけられて(特にギャップがある時とか!)私は好きです。
吉野圭吾さんは、めっちゃ笑顔でした。いい笑顔だー!!!
また、カテコの挨拶、女性陣は凛としてしっかり挨拶されてて、男性陣はちょっと
言葉少なではにかみ系の方が多かったのが、今日の内容とちょっとリンクして面白くもありました。

2007年08月14日

07/08/14 しとやかな獣@シアター1010

2007年8月14日(火) 19:00
しとやかな獣(けだもの) 初日@シアター1010

久々のシアター1010。客席は勾配もあり背もたれも
交差しているのでとても舞台が観やすい劇場。
ただ、マルイの11階にあるのだけど、エレベータが全然こない。
しかもすぐ定員になるんですよねぇ。

以下、ネタばれ含みます。ご注意を。

さて、この舞台、40年以上前の映画 の舞台化らしい。
静かな出だし。スロースタート。
そしてそのまま最後まで。。。間も長めで、ゆるめのテンポで展開。

最初と最後、スクリーンが降りてきて、映画風にキャストの名前が表示され、
こういう表現は面白いですね。

舞台上には、団地の一室と思われるセット。
下手側の階段セットは、ちょっとこじゃれた
ニューヨークのSOHOっぽい感じでいまいち団地感がしないのよねん。

最初、感じたことは、この舞台、もっと小さな小劇場で
やったらいいんちゃうかなぁと。セリフの反響がかなりすごくて、
特にお父さんの声がもごもごしててあまり聞き取れず残念。。

個別の役者さんでは、山田まりやさん、いい演技しはります!
雪まろげの時もすごくよかったんですよね。声も通るし、演技もみてて気持ちいい)
別室での動きとかもとっても自然。バスタオル姿や下着姿等どきっとする衣装も多いです。
くねくねダンスも雰囲気出てます!
ただ、他の役者さんの演技がみななんというか昔風なので、この娘役の山田まりやさんだけ、
モノクロテレビの中に一人色がついた人がいるみたいに見えてしまいました。
うつみ宮土里さんは、別室でぼぉーっとしてるお顔や、ちょこちょこ動く姿が面白かった。

真琴つばささん、背が高い~。お綺麗~。
宝塚男役さんの低い声だーと思いながら楽しんで聞いてましたが、
「○○しなくちゃ」の「ちゃ」って部分が、
セリフの読み方の演出とは思うんだけど、ちょっとなじめず。。
最後まで何かベールをかぶったままって感じでした。

そして最後の終わり方は、ありゃ?それで終わり?みたいな。。
シーンとシーンが結構ぶつぶつ切れてて、その表現を
観客に考えさせる系なのかなぁ(最後の終わり方も)。うーん。
お囃子の音楽や、スポットライトの演出等は、
これは多分映画もそうなってるんだろうなぁと想像してみたり。

休憩なしの1時間50分。ちょっと消化不良感あったのでプリン三つも買っちゃいました。

2007年08月15日

07/08/15 天切り松闇がたり@俳優座劇場

2007年8月15日 14:00
天切り松 闇がたり
12列21番@俳優座劇場

実ははじめていってきました俳優座劇場。
六本木のど真ん中にこんな劇場があったんですね。
少し古きよき劇場って感じの入り口、いいですねー。
後ろの方でもオペラグラス全然なしで役者さんの顔がみれる距離感。

すまけいさん!声はもちろんいいのですが、
表情や目、そしてなんというか(朗読なんですが)首や
目線の動きがとーってもいい♪
そして、間、これぞ「間」なんだという絶妙な間合い。
正直、最初舞台に出ていらした時、ちょっと怖い感じの方
なのかなと思ったんです。が、最初のつかみ、
「お盆なのにきてくだすって。。」よかったです。
いきなり朗読に入るのではなく、朗読の語り口調で、
世間話風のネタで会場に語りかけるあたり、とても自然。
朗読途中の語句解説とかも、とーっても自然。本編を全然邪魔しない。

途中から舞台下手側で一人舞台を演じるおこん役の鷲尾真知子さんは、
きりっとした演技で魅せてくれはりました。
すまけいさんとのやりとりのテンポ感がとっても気持ちいい。そしてうまい。
最後の葬儀のシーンでは、ほろり、じーんときますね。
ただ、最後の最後、カタギにはなれない云々の後の台詞が、
何をいわはったのか、少し難しくて聞き取れず残念。

尺八の藤原道山さんは、あの静寂な会場に尺八の音色、いいですねー。
花火の音のボンッふわふわーという音がとても印象的でした。

黒子役の増田英治さん。役者さんなんですね。
メインのストーリーを邪魔しない範囲での、
軽いやりとりが面白くて気持ちよかったです。

最後も、お茶がネタになったエンディング。
それを藤原道山さんの尺八でさらに追い立てる演出。
最後まで気持ちいい舞台でした。「和」っていいですね。

舞台も、炎がゆらゆらと、なんかお盆を感じつつ、
休憩なしの素敵な一時間半でした。

2007年08月17日

眠れぬ夜のストレイドッグエレジー稽古場レポ

2007年8月17日 都内某所
水木英昭プロデュース「眠れぬ夜のストレイドッグエレジー ~蘇州夜曲~」
稽古場レポ

9月3日に新国立劇場で初日を迎える「眠れぬ夜のストレイドッグエレジー~蘇州夜曲~」 のお稽古中の水木英昭プロデュースさんにお邪魔してきましたー!!

うかがったのは都内某所のお稽古場…なんですが、駅近くのビルの地下1階。
特に看板があるわけでもなく、「ここかな~」と恐る恐る階段を下りていくと…
なんかすごい綺麗なスペースが!
でも…ガラスの扉越しに聞こえてくるセリフが…ヤクザ言葉…(汗)。

はい、この作品、ヤクザの世界をステージにしちゃってるんです。
しかも、コメディ?!
イマイチ想像がつかないまま、そろりそろりと稽古場へ
(おけぴスタッフ3人とも「てめえら!」とか怒鳴られたらどうしよう的な心境…爆)。

この日のお稽古は、序盤を押さえた後、シーン1~6を
それぞれあたっていくという形で進行。
Wキャストの役もあるので、1度シーンを演じて観た後、注意や指導が入り
数回繰り返し、役者入れ替わってまた同一シーンを演じる…というように進みます。


私たちが、まず観ることができたのは、序盤のシーン。
物語の導入部分、そして「お!動き始めたぞ?」という
今後の展開を予感させるようなシーンでした。
お稽古は、セリフの間合いだとか、より自然な動きだとか、
芝居のテンポも含めて確認作業をしていく感じ。

例えば、男性が女性を強引に連れて行こうとした時、相手の抵抗にあえば、
本来、体は自然とどういう動きになるものか…
といったことを、シーンを演じてみて、
演出側から感じた不自然な点を修正していく…といったような。
こうして芝居が組み立てられていくんですね~。

そして、お話の後、なんとなんと、お稽古のスケジュールを変更し、
動きのあるシーンとラストの歌のシーンを特別に見せてくださったんです~!!!
これが…ヤクザテイスト(?)はもちろんあるんですけど、
なんか序盤のシーンの印象と全然違う…。
なんか滑稽…っていうか、こんな仁義のきり方って…ありなの~!って思っちゃったり。
そして、ラストの歌はこの曲調にキャストの掛け声が重なり合って、
すごく綺麗なんだけどなんだかそれだけでは片付けられないような…
そんな感覚がありました。
動画も撮らせていただいたので、おけぴユーザさんだけ、ちょっと先取りでどうぞ!
(出血大サービス!)
★最後の土居裕子さんと白土直子さんの歌、すっごくいいです!


この真ん中に置いてあるおっきなダンボール、何になるんでしょうね。
このお二人の歌、ほんっとに素敵で、私、目の前で観てたんですが、
夢心地というのは、こういう気分のことをいうんだなぁと幸せにひたっておりました。
ぜひ劇場でこの気分をあじわいましょう!

さてここで、この作品の脚本・演出を手がけている水木英昭さんに、
お話をおうかがいしました。
(ただ、すみません、マイクでうまく声が拾えてなくて。。
稽古中のまわりの音も一緒にお楽しみいただけると幸いです。
一応いくつか質問をテキストでも書いておきますね)

Q.この「眠れぬ夜のストレイドッグエレジー ~蘇州夜曲~」は再演…というよりもリメイクにあたるようですが、力を入れた点はどのあたりでしょうか?

A.前回の公演ではやっぱりやり残したことがあって、さらに今自分がやるならもっとエンターテイメント性の高いものにしたいという気持ちが強かったので、今回は、ダンスに歌にアクション、あと三線(さんしん)を使ったりして作っていますね。


Q.様々なバックグラウンドを持つ方からキャスティングされてますが、それはどうして?

A.自分としては、自分たちだけでいろんなことをやろうっていうよりも、その道ですごい人がいるならその人たちに、こっちに来てもらった方がより面白いものになると思ってるんですよね。それで、今回はミュージカル界では皆さんお馴染みの土居裕子さんや、「眠れぬ夜」シリーズにずっと出てもらってる津田英佑さん、PaniCrew山本崇史さんといった方に参加してもらえることになりました。


Q.ハードボイルドコメディとあるんですが、ヤクザとコメディって結びつかなくて…。この作品でのコメディってどんな笑いでしょうか?

A.この作品での笑いっていうのは、変なことをするとか変な顔をするとかではなくて、ヤクザが実はこんなことやっちゃうの?そんなのあり?っていうところから生じる笑いになると思いますね。だから、ドタバタのコメディとは、また少し違うんじゃないかな。ある意味、新国立劇場で、ヤクザものの舞台をやっちゃうことだって、意外性があって、おかしなことかもしれないし(笑)。


Q.水木さんの考える笑いは、予想を裏切る形での笑い?

A.それと、切羽詰った状況で起きる行動や感情による笑いかな~。人間って、笑っちゃいけない状況でおかしなことがおこると余計に笑っちゃいたくなるっていうこと、ありません?

これ、本当にあった話なんですけど、お葬式で香典の名前が読まれる時に、間違えて読まれちゃって、すごくおかしいんだけど笑うに笑えない…って時、腹の中ではもうおかしくてたまらなかったということがあって。僕が考えている笑いっていうのはそういう感じですね。
今回も、ヤクザの組同士の抗争や情愛が絡んで、登場人物それぞれがどんどん、追い詰められていくんですね。そういったところで、どんな行動に出るのか…みたいな。
ものすごいギリギリの状態に置かれた時にフッと出る人間のおかしさみたいなのが出せたらと思ってやってますね。

Q.チラシを拝見すると、人情、義理、愛…いろいろ描かれてそうですが、本作のテーマ、1つ挙げるとすれば、それはズバリ、何でしょう?

A.「愛」ですね~。
「ホンキートンク」(「眠れぬ夜」シリーズの第1・3弾)ではホスト、そして今回はヤクザを描くわけなんですけど、どちらの世界も「愛」ってイメージつきにくいじゃないですか。
ホストの愛、ヤクザの愛…。想像つきます?
そういったものを舞台の上で扱って、お客さんが観た時に、自分にとっての「愛」ってなんだろう…とか、自分だったらどうするだろう…とか、考えてもらえたら嬉しいですね。
舞台ってエンターテイメントだっていうのが、僕の考えの根本にあるので、舞台を通して「これはこうなんだ!」とか、自分の主張を言いたいとか、そういうことは全くないんです。
お客さんが観て、それぞれが思い思いに観ていただけたら…と。これまでの作品に、「愛」は共通しているテーマですね。

Q.最後に…舞台を一言で評するとして…泣けるとか笑えるとかで表すと?

A.「笑えて泣ける」ですね。
やっぱり楽しんでいただきたいので、「笑えて泣ける」ってところはずっと僕が芝居を作るにあたってずっと大事にしていることなんです。
だから、今回もあちこちで笑っていただいて、そして最後にホロッと泣ける…
そんな芝居にしたいと。
みんなで一生懸命頑張って稽古しているところです。



いろいろとお話をおうかがいして、序盤に加え動きのあるシーンも観てみて、
知らないうちに作品に先入観を持っていたことに気づきました。
ヤクザの話だから怖い…とか、コメディだから爆笑ものだろう…とか、
なんとなく自分のものさしで、この作品を想像していたみたいです。

セリフはヤクザ言葉ですけど、舞台で起こる出来事を、
観たそのまま素直に受け止めてみたい…そう思いました。
あ、でも、皆さん、声がよく通るので、ヤクザ言葉、
最初はほんとに怖かったです。
でも、だんだん慣れて…時々可笑しく聞こえてきました(笑)。
不思議…。

そしてそして、
メインキャストの方たちから、コメントをいただきました。
ひとりひとりの素顔もチラッと垣間見れる映像になっているのではないかなと♪
役どころや見どころもお話いただいていますので、
ぜひチェックしてみてくださいね。


宮本大誠さん

津田英佑さん

土居裕子さん

白土直子さん(劇団スーパー・エキセントリック・シアター)

山本崇史さん(PaniCrew)


初日まで3週間を切って稽古もどんどんつめていく時期でしたが、
水木英昭プロデュースのみなさん、
撮影やコメント撮りにご協力いただき、ありがとうございました!

p.s. Wキャストで出演の寺尾由布樹さん。
元関脇・寺尾関(現・錣山親方)の長男さんなんですね~。
大林宣彦監督作品「22才の別れ Lycoris 葉見ず花見ず物語」で、
主役・俊郎役(筧利夫)の青年時代を演じています!大抜擢だそうですよ。
おけぴスタッフのakkiはプレミア試写会でもう観て来たとか。
その時の試写会レポはこちら
8/18に公開されたばかりなので、こちらの映画の方もぜひ!

公演情報

『眠れぬ夜のストレイドッグエレジー ~蘇州夜曲~』
■2007/09/03(月) ~ 10(月) @新国立劇場小ホール
■チケットは公式HP公演情報からどうぞ
■原作:松田環
■脚本:水木英昭
■演出:水木英昭 佐藤浩之
■出演:
  宮本大誠
  白土直子(劇団スーパー・エキセントリック・シアター)
  津田英佑


  寺尾由布樹
  相澤一成
  大橋光
  ヒトシ


  原育美


  松田沙希
  阿部未来
  紗久真弓


  剱伎衆かむゐ


  佐藤浩之
  水木英昭


  山本崇史(PaniCrew)


  土居裕子





インタビュア: akki 撮影編集: yoshida 監修:おけぴ管理人

07/08/17 八月納涼大歌舞伎@歌舞伎座

2007年8月17日(金) 18:00
八月納涼大歌舞伎 通し狂言 裏表先代萩(うらおもてせんだいはぎ)
1階16列21番@歌舞伎座

序幕二幕目には間に合わなかったので、三幕目から観劇。
座席は1階16列。実は歌舞伎座一階席ってはじめて!
二等席の最前列、前が通路になっているので観やすくて
なかなかいいですね。花道もよくみえて、オペラグラス
なしでも全然楽しめます♪

さてこの演目、通し狂言なので、序幕・二幕をみてないので
後につながる面白さが少し減衰してしまいますが、
いえいえ、もう動きや表情をみているだけで楽しめます。
時間がもっとゆっくり過ぎて欲しい、
もっと歌舞伎座の空間を堪能していたい、そんなふうに
感じてしまうんです。

私がみはじめた三幕、鶴千代君と乳母政岡(中村勘三郎さん)、
その政岡の子のシーン。子役二人、声が高くてかわいー。
が、ストーリーはすぐさま一転。このあたり、二幕目から
ぐんぐんつながってるんですよねー。くやしー。さすがに
イヤホンガイドも、前のシーンの解説まではしてくれず。
自分の子が殺されてるのを目の前にしながら鶴千代を守る乳母、
誰もいなくなった後、気丈にふるまいつつも、やはり母親として
その涙涙する乳母。勘三郎さん。義太夫と共に重なるように
語っていくシーンは圧巻。義太夫と勘三郎さんが一体となって、
感情の波が押し寄せてくる感じでした。

そしてこの三幕、鼠のシーンがあるのですが、そう、このシーン、
先月観た歌舞伎鑑賞教室でちらっと紹介されてたシーンですね。
一度みてると、なんだか嬉しくなりますね。ねずみの動きとかも
すごく小刻みでみてて楽しい。

大詰「問注所小助対決の場」。こちらでは勘三郎さんは、
小悪人「小助」役。すごい、前の場と全然違う。めっちゃ面白い。
表情、目の動き、唇、台詞も一言一言が、聞いてて快適。
一方の下女お竹。中村福助さん!声が高くて、お、おんなだ。。。
すごく愛らしさを感じてしまいました。
特にですね、「っ(ちっちゃいつ)」が入る台詞のところがすごく好き。
この「っ」になんかとっても感情がこめられてるふうに感じて。。

この問注所小助対決の場でただ二箇所だけどうしても気になったのが、
一番下手側にいた、最初の方で、証拠のゲタを出して説明する方。
この方の、台詞の間が、なんだか思い出しながら話してる感じで
かなり気になってしまいました。
そして、お金をもらえると思って取りに来た小助をつかまえた際の
袖を握ってるお役人。このお役人が、全然力をいれずに小助の袖をつかんでる
のが妙にひっかかってしまい。。これはこういうものなんですかね。

さてさて、この演目に限ったことではないと思いますが、歌舞伎って、お話自体や
その背景、時代背景などをわかってると楽しさがすっごく広がりますよね。
今回のお話も、「伽羅先代萩」という作品のパロディらしいのですが、
さらにそこに表の話と裏の話があって、さらに途中からみた私は
かなり頭の中がこんがらがりましたが、観てるときは不思議と頭の中で
強引につなげて理解してる気になってるんですよね。でも後から整理
しようとすると、ごちゃごちゃになってる、そんな感じです。
(レミゼでさえも、初めてみた時は、ファンテーヌ・エポニーヌ・コゼットの
 関係に混乱してしまいました)
というわけで、話を一度じっくりわかってからもう一度観たいなと思った次第です。
ほんと、もっといろいろ知りたくなりますね。奥が深い!
やっぱり舞台って楽しいなぁ。

最後に。。。携帯のバイブ音が私の列と後ろの列で3回も鳴りました。
しかも私の隣のおばさんは、最初休憩時間に私にしゃべりかけてきた時は、
いい感じの方だなと思ってたのですが、上演中、バイブがビービー鳴ったと思ったら、
かばんから携帯を取り出して、携帯をいじってるし。。。信じられません。。
多分、推測では、携帯のマナーモードのバイブ機能をオフにしようと
してたっぽい。電源は切ってなかったから。。。さすがにその隣の人がばっと
注意してましたが、携帯は絶対切ってほしいです。
あと、イヤホンガイドしながら隣の人と会話してるおばちゃん、
あれも絶対やめてほしい。。。イヤホンガイドってちょっと音に対する
感覚が麻痺しますよね。ふっと一瞬イヤホン外すと、劇場内のその静寂さに驚きます。

2007年08月18日

07/08/18 NEW YOKA 2007@東京国際フォーラム

2007年8月18日(土) 17:00
和央ようか NEW YOKA 2007 ROCK IN' Broadway
2階26列8番@東京国際フォーラム ホールA

おけぴにチケットたくさん出てるなぁと思いながら、
ちょっといきたいかもと思ってはいたんですね。
ただ、「ほとんどオールスタンディング」との噂を
耳にして、うーん、そののりは苦手かもと思い、
諦めていたのですが、今日の昼公演を観た方から
とにかく和央ようかはすごいからご覧になって!
とメールをいただき、おそらく会場一面女性オンリーなのでは
ないかと変な心配をしつつ、男一人観て参りました。

よかった!!!!すっごく楽しかった!!!!
和央ようかさん、すごいです。ロック、バラード、ラテン、
RENT(日本語歌詞実ははじめて)やMAMMA MIAシカゴ等のナンバー、
ファントム、そして最後の NEVER SAY GOODBYE はめちゃめちゃよかった!

和央ようかさん、最初から最後まで歌いっぱなし。パワーがすごい。
マイクパフォーマンスも、女性っぽいかわいらしさも感じつつかっこいい。
客席のいろんな叫びをいろいろ聞いて(よく聞こえるなぁと)、
それに対する和央ようかさんのレスポンスが面白い!
お客さんが他のお客さんが何いったかをフォローしたりしてて、
いいですねーこういうのり。一階席すごく楽しそう。

カーテンコールの和央ようかさんのステージへの登場の仕方がこれまた面白くて、
スタッフが楽屋をノックしてステージへ誘導するまでをカメラが撮影して
ステージ上の左右のスクリーンに映し出されるんですよね。
でそのまま客席に登場するんですが、その登場なんと2階席。
今日は上手ブロックのドアだったんですが、これ、きっと公演によって違うんでしょうね。
その後は一階席もねり歩かれてましたが、かなり揉みくちゃになっていたっぽい。
最近、こういう生のカメラと連動させて演出って増えてますね。
途中で掃除のおばちゃんや自動販売機で水買ったりって動きも面白かったです。

花總まりさんは、途中からすすっと登場して、デュエットやソロ歌われたり
踊られたりしますが、終始控えめにされているようにみえるものの、
もうその動きに私の目は彼女に釘付け。舞台左右のスクリーンは基本的に和央ようかさんを
UPにするので、私はずっとオペラグラスで花ちゃんの動きをフォロー。
ソロ曲、ダンシングクィーンの時は、まさにクイーン!
どのシーンでも、品があり、動きがキュートでかわいらしくアンド美しく、
手のしなやかさ、絶妙な角度、腰のあの動き、そしてその動きとあの笑顔との絶妙な連動、
他のダンサーさんたちとは別次元の魅力、もう動き全てがいいっ!
そして今日久しぶりに拝見したのですが、若い!!!
カーテンコールでダンサーが一人一人コメントしていくシーンでも、
花ちゃんはマイクを次の人に手渡すだけで一言も発しなくて、控えめに
されているなぁと。。声、一言だけでも聞きたかったです。
あ、和央さんが花ちゃんに一瞬マイク外してささやいてるシーンありましたが、
すごくいい雰囲気でなんかドキドキしてしまいました。

和央ようかさんは、ほんとに魅力的な方ですね。
今回、女性らしい衣装も多かったように思いますが(一瞬だけセクシーな衣装があった気が)、
男性的とも女性的ともいえない、すっごく中性的な魅力がありますね。

カーテンコールは、何度も何度も登場してくれはります。
ちなみにカーテンコールの拍手って、チャチャチャ、チャチャチャって
3回づつたたくのは、宝塚ってそういう叩き方なのでしょうか?

客席は95%くらいは女性だったと思いますが、ご年配の男性の姿もちらほら(髪でわかる)。
2階席は前方ブロックは、曲により総立ち状態だけど、なんかこうみていて、
ペンライトの動きが綺麗で、一緒に輪に入りたいなと思えるくらいいい感じでした。

カーテンコールの曲「WING」は、ステージ上の花ちゃんの振りがこれまたキュートで。。。
オペラグラスの右目と左目で別々に二人を追いたい気分でございました。

帰り道、NEVER SAY GOODBYE がずーーーーっと頭の中を駆け巡り、
今これを書きながら、私んちでは、DVDでNEVER SAY GOODBYE が再生されてます♪


わおプリン、ぜひ作ってほしい

そういえば開演直前に地震で会場がゆらゆら揺れてました。
最近地震多いなぁ。。。

2007年08月22日

07/08/22 HAVE A NICE FLIGHT!@赤坂レッドシアター

2007年8月22日(水) 19:00
劇団スーパーエキセントリックシアター
HAVE A NICE FLIGHT!
J列2番@赤坂RED/THEATER

最初の開演アナウンス、やられました。
私の観劇史上もっともかわいらしい開演アナウンスでした。

そしてこの舞台、笑って笑ってちょっと泣きました!
どのシーンにも、小さな笑いや大きな笑いが散りばめられていて、
それでいて、大きなストーリーがそれらを飲み込んで、
終盤では涙が。。。思わず上向いて涙を抑えてしまいました。

もうですね、最高なのは、野添義弘さん。
24歳(という設定の)の竹下恵(三原珠紀さん)が好きになるのも
わかる!という魅力! きばった感じの「んんんんんん~」っが大好き!
そして今日もう私のツボにはまって今でも思い出し笑いしてしまうのが、
カバンの中に入ってたあの「B5」ネタ。お、おもしろすぎます!!!
おけぴのオフィスにあれ飾っておきたい。。

いしのようこさん、細い!お綺麗~!
ベッドの上で悲しそうにしているシーンはぐさっときます。
めちゃめちゃかよわいです。そしてラストのあの涙が頬をつたった
シーンも見事でした。

そして今回演出もなさってる久ヶ沢徹さん。
今のシーンと昔のシーンでほんっとに別人みたい。
圧巻はいしのようこさんとのラストシーン。
りんごが手から落ちるさま。。。そしてそのりんごが。。

セットは変わらないのですが、舞台は変わりまくる、そんな感じ。
今いつの時代で、どれがいつの誰でってのが正直こんがらがりますが、
こんがらがったまま観続けても大丈夫な感じ。
(カーテンコールで野添さん自身今自分はいつをやってるのかわからなくなる
っておっしゃってましたから)

まわりのキャストの方達もキャラや雰囲気がたっていて
すっごく楽しめます!
ってかですね、今回の舞台、登場しているキャストさん
全員のキャラが楽しかった!

特に印象に残ったのが、
副支配人の宮内大さん、ギャップがとても楽しい~。
丸山優子さん、素な感じがいい!最初はほんとに天使かと思ったのに(笑
大竹浩一さん、今まで観たいくつかの大竹さんが出る舞台、毎回イメージが変わります♪
三原珠紀さん、野添さんとのラブラブ会話は、気持ちいいくらいかわいい
安田裕さん、かんだのを一瞬で電話相手のネタにしたのはうまいー!

前回のタイツ馬鹿ではアクロバティックな技を連発していた方達も
多数出演されていて、時々みせる、ソファ超えのジャンプや、
シャキっと伸びるさまなど、そうした動きもみてて気持ちいいです。
また、多分アドリブも随所にあったように思います。
(カテコの最後の野添さんのご挨拶で、毎回ちょっと変わるかもとおっしゃってたのが
気になってリピートしたいかもーと思ってる管理人でした)

後半、やたら客席が暑い暑い状態になり、それが少し気になりましたが、
休憩無しの2時間。会社帰りに、ふらっとお洒落な赤坂レッドシアター。
座席の前に小さなテーブルがあってアンケートも書きやすい。
座る前に、座席の後ろにあるチラシ束をとるのを忘れずに♪
(座ってしまったらもう二度と気づかないと思います)
かなりお気に入りの劇場です。あ、トイレがちっちゃいので赤坂見附駅の
ベルビーの中とかでトイレにいっとくのがいいかと思います。

2007年08月23日

07/08/23 ピーターマービー@東京厚生年金会館

2007年8月23日(木) 14:00
ピーター・マービー ジャパン・ツアー '07 F・E・E・L
S席1階10列33番@東京厚生年金会館

イリュージョンマジック、空飛ぶ貴公子の
ピーターマービーさんのステージを観てきました♪

中央のメインステージと左右に巨大スクリーン。
想像していたより、ゆっくりしたテンポでのステージでした。
前半で驚いたのは、体が上下に分裂して、下半身が分離して
だけで一輪車をこぎ始めたシーン。一輪車の部分は、おそらく
機械仕掛けなんだろうけど、上半身がどうして空中に浮いてるかの
理由がまったくわからない。。しかも舞台回転してみせられて。。
これはすごかった。

あと、後半のスーパーマンネタがかわいい!
マントの中に胴体入れてるにしても、あの首の角度は不思議。
すっごく体や関節がやわらかいのかなぁ。。

そして空中遊泳。
動き的には、上から吊るしている感じなんだけど、
そのワイヤーやロープがわからない。。。不思議。
このシーンをみていて、例えばライオンキングの
あの後半の空中ラブラブシーンとか、ワイヤーを見せない形で
やったらすごく神秘的だろうなぁとか思ったり。

トランプマジックは、すごい、横からトランプが飛んできてる
ようにみえますね。うーん、どこからとんできてるのか。
普通は手の後ろや袖だとは思うんだけど、そう思っててもまったく
わからない。でもみてて気持ちいい。これ、もっと間近でみたら
もっと気持ちいいんだろうなぁー。

チェーンでがんじがらめにされたダンサーが、お客さんの背広を
一瞬で羽織るシーンは、お客さんが仕込み?それとも似たような
背広を予め用意?どっちなんだろう。。

ネタに仕込みがかかるせいか、マジックとマジックの間の時間は
かなり長め。ダンサーの方がダンスしたり、客席に降りてきて
次のマジックを手伝ってくれる人を探すのに時間かけたり。
(この探し方はうまい。まず最前列のおっちゃんに風船膨らませて
 その風船が飛んでいって落ちた風船を拾った人がゲスト。うまいなぁ)

腹筋が割れまくったダンサーさん達が何人も出てきますが、
アクロバティックな技をたくさん披露してくれた、金髪の
背の高い方、この方の筋肉がほんとーに綺麗で。。みとれてました。
ビリーズブートキャンプのシェリーよりも、綺麗な腹筋でした♪

2007年08月24日

たばすこ座三人のドライブ稽古場レポ

2007年8月24日 埼玉県某所
たばすこ座「トリオ DE トリオ」 より
「三人のドライブ」稽古場訪問

ミュージカル座「スウィングボーイズ」で、
東堂純子を演じた片桐和美さんに
酔いしれた管理人ですが、その片桐さんらミュージカル座の
女優3人が結成したユニット"たばすこ座"が、
ハマナカトオルさんの新作ミュージカルを
上演すると聞いて、お稽古場にお邪魔してきました。

お邪魔した日は、初めてたばすこ座の3人(青島凛さん、片桐和美さん、村上由香さん)
とゲスト出演の阿部よしつぐさん、角川裕明さん、高野絹也さんの
計6人が揃った日とのこと。

最初ちょっとご挨拶した際、阿部さんに「プリン食べてますか?」と声かけていただき、
おおおおお、覚えてくださったんだーと感激。そう、前に紫陽花KABUKi
稽古場訪問した際に、プリン好きなんですという話をしていたんですね。
はい、もちろん毎日食べてます
(この日も取材の帰りに駅の近くの梅林堂でプリン買って帰りました)
あー、しまった、今日の差し入れプリンにすべきだった・・・
男性陣、角川さんのブログを見てもわかる通り、すっごく甘党!!

この日のお稽古「三人のドライブ」は新作ミュージカル!
上演時間は、だいたい1時間弱くらいだそうです。
(今回の舞台は二本立てで、一本目は「三人の花嫁」、こちらも1時間弱)

お稽古は、女性陣3人と男性陣3人が関わるシーンが次々に展開。
次々とありえそうな?ありえなさそうな?事件に巻き込まれてしまうのですが
女性陣に絡んでいく男性陣3人のそれぞれのキャラがめっちゃ面白いです!

それにしても…高野絹也さん、
スウィングボーイズ」で東堂孝之を演じ、
不思議なラヴ・ストーリー」ではジョージを演じた方ですが、
いやー、役幅広いっ!
個人的注目は、高野さんのビックリお顔です(マイお気に入り♪)

ちなみにこの作品は、悪役(ちょっとワケアリっぽい)も出てきますが、
コメディです!

こんな感じで個別のシーンの稽古を進めていると、ハマナカさんが登場。
ドライブシーンの演出だったんですが、ここのシーン、めっちゃ楽しい!
通してみると、自由にわぁぁぁってやってるようにみえて、
実は細かく拍子をとったり、この動きでここまで何小節で来て…
という指示が細かくあって成立しているんだぁということをみてて実感。

より動きに無理がなく、シーンとして観客からどう見えるかの微調整を加えつつ、
何度も繰り返していくうちに、まとまりが見えてスピード感も出てくるんです。
また、ちょっとの遅れが逆に面白かったりすると、
ハマナカさん、「面白いからいいや!(笑)」と採用!
みんなに振りをつけながら、楽しそう~なハマナカさんが印象的でした。
これ、本番になったらどう見えるんだろうって思うと、ワクワクします♪

ミュージカルなので、音楽についても少し触れておきますね。
三人のドライブ」は、曲調がいろいろ!ロカビリー調もあれば、
アクションものに合いそうなハラハラ系音楽もあるし、バラードっぽいのもあるし。
それに、デュエットナンバーは歌詞が素敵。
最後の「ニュー・ライフ」も、いい曲なんですよ~。
コーラスになっていくところとか、ほんとジーンとします。
毎度のことながら取材忘れて見入ってました。

観終わった後、なんかすごく優しいあったかい気持ちになれそうで、
コメディなんだけど、笑わせてそれだけで終わらないところが、
ハマナカさんの作品らしい気がします。
きっと観た人も「こんなドライブも悪くない」…って思えるんじゃないかなぁ。
1時間弱のドライブ、客席から一緒に楽しみたいなって思いました。

あっ第一幕として上演される「三人の花嫁」についても紹介しておきます。
過去にミュージカル座で数回上演されている作品です。
ミュージカル座の公演履歴へのリンクはこちら
花嫁…ですから、ウェディングドレスも着ちゃうわけですが、
過去の公演のドレスとは違うものを着るとのこと!
こちらもコメディ・ミュージカル。
でも、ちょっぴり感動的なお話だそうですよ。

最後に、ゲスト出演者とたばすこ座、それぞれからグループコメントをどうぞ!

男性陣の3人のとっても楽しそうなコメント映像♪
(このミュージカルのキーワードが映像の中に!?)

息もピッタリ!終始笑顔のたばすこ座からのコメント

あ、なんで"たばすこ座"という名前なのか、聞くの忘れた。。

【公演情報】
2007/09/06(木)~09/09(日)
@TACCS1179 (上落合)
ミュージカルコメディ2本立
「三人の花嫁」「三人のドライブ」
チケット全席自由 \4500

チケット購入はこちら

脚本・作詞・演出:ハマナカトオル

出演:
青島凛
片桐和美
村上由香

阿部よしつぐ
角川裕明
高野絹也

たばすこ座公式ホームページ
http://www.tabasco-za.net/

インタビュア: akki 撮影編集: yoshida 監修:プリン

2007年08月29日

07/08/29 犬顔家の一族の陰謀@サンシャイン劇場

2007年8月29日(水) 18:00
劇団☆新感線2007年夏休みチャンピオン祭り
犬顔家の一族の陰謀~金田真一耕助之介の事件です。ノート
1階10列30番@サンシャイン劇場

サンシャイン劇場って実ははじめてかも。
こんなところに劇場あったんですね。

今回は少々ネタばれ注意です。

さてさて、大阪での観劇に続き2回目の犬顔家。
すごい!めっちゃパワーアップしてる!!!
アドリブとか小ネタとか、
そしてアンサンブル陣のパワーアップ度がとても楽しい!!

大きなネタばれは基本的に前観たのでわかってたんだけど、
各シーン各シーンでの、小ネタが楽しくって仕方ないです。

最初に私のツボにはまったのが、古田新太さんの
「画家のピータン」(画家の卵ってことね)。
なんでもフランスっぽくいうそのしゃべりかたで、
ピータンをこう使ってくるところやその言い方がたまらなく好き。
西友の卵売り場といい、卵ネタ、すっごくツボでした。

そして後半の鬼退治シーン。
ここで顔一面を赤く塗ってたよりないスパイ赤鬼を
演じてたのって木野花さんだったんですね!!!!
これ、終わってから友人にいわれてびっくり仰天。
大阪でやってた時は誰か劇団員の方なんだろうなぁと思い普通にみてました。
今日は、古田新太さんから、好きな動物は何?みたいにして
よくわからないアドリブ的質問を受けて、真面目に答えている
赤鬼がかわいかったです。

前半、小松巡査が、初めてのキスの味はみたいな質問を古田さんにされていて、
たじたじになってたんですが、この質問、なにかのネタだったのでしょうか??

高田聖子さんのE~D~は、もうタイミングといい、声といい絶妙。
高田さんと古田さんのコンビ小ネタ、かわいすぎー。笑いが絶えないっす。

リューク(!)の歌、いいですねー。うん、声も表情も(!?)いいっ!!

中谷さとみさん、高校生役ほんとに似合ってる。
でも彼女で一番好きなシーンは、二幕で着物着て
3人からいじめられるシーン。美しいぃぃ。。

そしてそして今日も橋本じゅんさん最高~。
1幕のあの物まねシーンは、やはりいくつかはアドリブなんですね。
藤子F不二雄とかいきなりふられてやっちゃうあたりが楽しすぎ!
面白すぎです。そしてそして2幕のあの神社シーン!
面白さスーパーパワーアップ!
蚊をぺしってつぶして食べまくるさまとその表情が忘れられへん!!!

また、今日は上演中にキャストが笑い始めてしまう場面が
かなり多かったですが(遺言シーンでの木野さん、後半の小松さん、その他もろもろ)
それはそれでとても楽しい!
そのプチ中断が自然と笑いに変わるあたりが最高です。
(下手したら観客ひいてしまいますからね)

もう一度みにいきたい。。。

そうそう、会場を出て、楽屋口を通って、二階席に少し乱入してという映像、
あれ、録画じゃなくて、生ですよね? 一緒にみた友人は録画でしょーと
いってたんですが。。今日は、2階客席まで木野花さんが追いかけていって
お客さんに誰あんたみたいなことをいったはりました♪

2007年08月30日

07/08/30 シラノ・ド・ベルジュラック@青山円形劇場

2007年8月30日(木)19:00
シラノ・ド・ベルジュラック 初日
Eブロック29番@青山円形劇場

久々の青山円形劇場。劇場に入ると、真ん中に
円筒形の小さなステージがぽつんと。おおお、シンプルな舞台。
さてさて、この舞台、チラシには「抱腹絶倒」「感涙絶句」と
書いてあるんですが、観終わった感想としては、
笑いまくり泣きまくりではなく、
所々笑いもあるけど最後は愛の涙でぐっとくる、そんな感じ。

最初の出だしから30分くらいは、正直ちょっとついていけなかったんですね。
が!シラノ(市川右近さん)とクリスチャン(桂憲一さん)とロクサアヌ(安寿ミラさん)
のシーンあたりから、ぐっとぐっと入り込んでいきまして、そこから15分の休憩を挟み、
後半最後は、壮絶なラストシーン。美しくもあり、悲しくもありました。
シラノ、かっこいいです!!!

もうですね、メインキャストが美しいのです!
そしてあの膨大な長台詞!
これぞ演劇の醍醐味という感じを味わえました。

市川右近さん、シラノ、Eブロックはちょうど今回の舞台では、裏側に
あたるため、最後のシーン等では表情があまり観れなかったのですが、
声は最初歌舞伎の声だなーって思ってたのですが、
最後の方はシラノの声になってました。そしてラストのあの演技。お見事!!

そして加納幸和さん。美しい~。クリスチャン役でも全然OKですね加納さんは。
おばちゃん役の時もいい味だされてるし、しぐさも綺麗♪

紅一点の安寿ミラさんは、すごく好演!!!いいっ!
最初客席にお菓子を配りまくってる時のイメージから、
接吻の場でひきこまれ、そして二幕のあの演技。素晴らしいー。
そして新聞記者のシーンでのあの一瞬の男役、これがまたかっちょよかった!

そしてそして花組芝居の桂憲一さん!!!
イメージが変わりました!私が最近みた花組芝居の作品では、
(面白くいい意味で)酔っ払ったサラリーマン的なイメージだったのですが、
今回のクリスチャン美しい!!!かっこいいです。さすが役者さんだ。。
「接吻!」と叫んだタイミングも最高~。

そして今回の舞台でとてもいいなぁって思ったのが、
ヴァイオリン(廣川妙子さん)とアコーディオン(大田智美)の女性のお二人。
旋律と音色が非常に美しく、静寂の青山円形劇場内に、ほんっとに心地よく響いて、
さらには途中キャストと奏者の絡みもあったりして、この音だけでも満足度高いです!

たかお鷹さんの素に戻ったっぽい台詞や、修道女シーンでのキャスト同士の笑いは、
私としては、ちょっと現実に戻るのであまり好きじゃないですが、
あれも演出なのかなぁ。。でも修道女シーンは、確かに、見詰め合っていたら
つい笑い出したくなる、その気持ちはみててよくわかりました(笑

観終わった後に、シラノのファンになってる自分がいて、
ふと、あの最初の理解できなかった30分くらいのシーンのシラノはどんなシラノ
だったのかなと、もう一度観たくなりました。
中盤から理解できはじめた人間関係やそれぞれの名前が、
最初はほんとにちんぷんかんぷん状態だったので。

7人の役者さんがいろいろな役をするのでそれが観てて楽しくもあるのですが、
だから逆に混乱したりもしちゃうんですよね。最初は。

円形劇場は、360度見渡せる舞台というのも面白いですが、
なにしろ役者さんとの距離が非常に近い!
そういう意味でもとっても贅沢な時間だなぁと思いました。

いい舞台でした♪

2007年08月31日

07/08/31 Mr.レディMr.マダム@シアターアプル

2007年8月31日(金) 18:30
Mr.レディ Mr.マダム 初日
7列14番@シアターアプル

ドタバタコメディ。
7列目だったんですが、2幕冒頭、キャストが
この6列目と7列目の間で少し演技します。
でですね、私の目の前で今話題の杉浦太陽君が
止まり、しばし演技。うわっちかっ!!
手のばしたらまじで届く距離。
客席降り、下手側は杉浦太陽君ですが、上手側はパパイヤ鈴木
しかも・・・エプロン姿。。。ある意味衝撃度大ですね。

そう、この演目、全体にわたって、パパイヤ鈴木さんの
強烈なキャラが光ります。出すぎなくらい(笑)。
いや、でも楽しい。カーテンコールでは少し踊ってもくれるし。
この方の動きは楽しい♪

ゲイのお話で、矢崎滋さんの仕草や動きは確かに女性っぽい
んだけど、初日ということもあるのか、動きも台詞もちょっとかため。。

左とん平さんは、演出なのか、ずっと手を腰の前の中途半端な
位置で保ってるのが1幕最初からしっくりこず。。
そしてとん平さんも台詞がかたくて、なかなか入り込めない。
でも2幕最初のベンチシーンはさすがにいい味出したはりました。

そ、そして沢田亜矢子さん、いやー、最後、すごいですねー。
インパクト大です!

杉浦太陽君、ほんとーに顔立ちが美しい。宝塚男役って感じ。
今回の話題をきっかけにのびていってほしいなと思います。

コメディはやっぱり「間」がすごく大事だと思うんですが、
そういうのって初日からどんどん磨かれていってほしいな。
あと、台詞は、覚えた台詞を話してます系に聞こえてしまう時が
ちょこちょこあったんですが、これはそういう話し方なのかなぁ。

About 2007年08月

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