07/08/17 八月納涼大歌舞伎@歌舞伎座
2007年8月17日(金) 18:00
八月納涼大歌舞伎 通し狂言 裏表先代萩(うらおもてせんだいはぎ)
1階16列21番@歌舞伎座
序幕二幕目には間に合わなかったので、三幕目から観劇。
座席は1階16列。実は歌舞伎座一階席ってはじめて!
二等席の最前列、前が通路になっているので観やすくて
なかなかいいですね。花道もよくみえて、オペラグラス
なしでも全然楽しめます♪
さてこの演目、通し狂言なので、序幕・二幕をみてないので
後につながる面白さが少し減衰してしまいますが、
いえいえ、もう動きや表情をみているだけで楽しめます。
時間がもっとゆっくり過ぎて欲しい、
もっと歌舞伎座の空間を堪能していたい、そんなふうに
感じてしまうんです。
私がみはじめた三幕、鶴千代君と乳母政岡(中村勘三郎さん)、
その政岡の子のシーン。子役二人、声が高くてかわいー。
が、ストーリーはすぐさま一転。このあたり、二幕目から
ぐんぐんつながってるんですよねー。くやしー。さすがに
イヤホンガイドも、前のシーンの解説まではしてくれず。
自分の子が殺されてるのを目の前にしながら鶴千代を守る乳母、
誰もいなくなった後、気丈にふるまいつつも、やはり母親として
その涙涙する乳母。勘三郎さん。義太夫と共に重なるように
語っていくシーンは圧巻。義太夫と勘三郎さんが一体となって、
感情の波が押し寄せてくる感じでした。
そしてこの三幕、鼠のシーンがあるのですが、そう、このシーン、
先月観た歌舞伎鑑賞教室でちらっと紹介されてたシーンですね。
一度みてると、なんだか嬉しくなりますね。ねずみの動きとかも
すごく小刻みでみてて楽しい。
大詰「問注所小助対決の場」。こちらでは勘三郎さんは、
小悪人「小助」役。すごい、前の場と全然違う。めっちゃ面白い。
表情、目の動き、唇、台詞も一言一言が、聞いてて快適。
一方の下女お竹。中村福助さん!声が高くて、お、おんなだ。。。
すごく愛らしさを感じてしまいました。
特にですね、「っ(ちっちゃいつ)」が入る台詞のところがすごく好き。
この「っ」になんかとっても感情がこめられてるふうに感じて。。
この問注所小助対決の場でただ二箇所だけどうしても気になったのが、
一番下手側にいた、最初の方で、証拠のゲタを出して説明する方。
この方の、台詞の間が、なんだか思い出しながら話してる感じで
かなり気になってしまいました。
そして、お金をもらえると思って取りに来た小助をつかまえた際の
袖を握ってるお役人。このお役人が、全然力をいれずに小助の袖をつかんでる
のが妙にひっかかってしまい。。これはこういうものなんですかね。
さてさて、この演目に限ったことではないと思いますが、歌舞伎って、お話自体や
その背景、時代背景などをわかってると楽しさがすっごく広がりますよね。
今回のお話も、「伽羅先代萩」という作品のパロディらしいのですが、
さらにそこに表の話と裏の話があって、さらに途中からみた私は
かなり頭の中がこんがらがりましたが、観てるときは不思議と頭の中で
強引につなげて理解してる気になってるんですよね。でも後から整理
しようとすると、ごちゃごちゃになってる、そんな感じです。
(レミゼでさえも、初めてみた時は、ファンテーヌ・エポニーヌ・コゼットの
関係に混乱してしまいました)
というわけで、話を一度じっくりわかってからもう一度観たいなと思った次第です。
ほんと、もっといろいろ知りたくなりますね。奥が深い!
やっぱり舞台って楽しいなぁ。
最後に。。。携帯のバイブ音が私の列と後ろの列で3回も鳴りました。
しかも私の隣のおばさんは、最初休憩時間に私にしゃべりかけてきた時は、
いい感じの方だなと思ってたのですが、上演中、バイブがビービー鳴ったと思ったら、
かばんから携帯を取り出して、携帯をいじってるし。。。信じられません。。
多分、推測では、携帯のマナーモードのバイブ機能をオフにしようと
してたっぽい。電源は切ってなかったから。。。さすがにその隣の人がばっと
注意してましたが、携帯は絶対切ってほしいです。
あと、イヤホンガイドしながら隣の人と会話してるおばちゃん、
あれも絶対やめてほしい。。。イヤホンガイドってちょっと音に対する
感覚が麻痺しますよね。ふっと一瞬イヤホン外すと、劇場内のその静寂さに驚きます。