07/08/15 天切り松闇がたり@俳優座劇場
2007年8月15日 14:00
天切り松 闇がたり
12列21番@俳優座劇場
実ははじめていってきました俳優座劇場。
六本木のど真ん中にこんな劇場があったんですね。
少し古きよき劇場って感じの入り口、いいですねー。
後ろの方でもオペラグラス全然なしで役者さんの顔がみれる距離感。
すまけいさん!声はもちろんいいのですが、
表情や目、そしてなんというか(朗読なんですが)首や
目線の動きがとーってもいい♪
そして、間、これぞ「間」なんだという絶妙な間合い。
正直、最初舞台に出ていらした時、ちょっと怖い感じの方
なのかなと思ったんです。が、最初のつかみ、
「お盆なのにきてくだすって。。」よかったです。
いきなり朗読に入るのではなく、朗読の語り口調で、
世間話風のネタで会場に語りかけるあたり、とても自然。
朗読途中の語句解説とかも、とーっても自然。本編を全然邪魔しない。
途中から舞台下手側で一人舞台を演じるおこん役の鷲尾真知子さんは、
きりっとした演技で魅せてくれはりました。
すまけいさんとのやりとりのテンポ感がとっても気持ちいい。そしてうまい。
最後の葬儀のシーンでは、ほろり、じーんときますね。
ただ、最後の最後、カタギにはなれない云々の後の台詞が、
何をいわはったのか、少し難しくて聞き取れず残念。
尺八の藤原道山さんは、あの静寂な会場に尺八の音色、いいですねー。
花火の音のボンッふわふわーという音がとても印象的でした。
黒子役の増田英治さん。役者さんなんですね。
メインのストーリーを邪魔しない範囲での、
軽いやりとりが面白くて気持ちよかったです。
最後も、お茶がネタになったエンディング。
それを藤原道山さんの尺八でさらに追い立てる演出。
最後まで気持ちいい舞台でした。「和」っていいですね。
舞台も、炎がゆらゆらと、なんかお盆を感じつつ、
休憩なしの素敵な一時間半でした。