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2009年10月 アーカイブ

2009年10月01日

09/10/01 赤と黒ゲネプロレポ@赤坂RED/THEATER

2009年10月1日(木) 13:00
赤と黒ゲネプロレポ
@赤坂RED/THEATER

舞台上に一本のランウェイ(ファッションショーのあの長細いステージ)。
その脇には、色とりどりの衣装が数十着。
表側のステージと裏側の楽屋がつながっているようなセット!

ジュリアンソレル=木村了さん、
最初のウブなところでは、
鏡の中にいる尊敬するナポレオン(上山竜司さん)にいつも話しかけ、他人の意見を気にしていたジュリアン。
そんなジュリアンが、出世に、恋に、栄光へ、破滅へと突き進んでいくお話です。
木村了さん、演技に”裏”がなく、ほんとピュア!

衣装を着替えることで場面がどんどん変わっていきます。
モデルの4名の方達
本間ひとしさん、池下重大さん、眞藤ヒロシさん、佐藤晴彦さん)は、
衣装とともに役柄も変化していきます。
楽屋に吊ってある衣装をとって着替えたりと、
ほんとさながらファッションショーのよう。

赤澤ムックさんと木村了さんにインタビューした際、
「ゲームでステージをクリアするような感覚」とおっしゃっいましたが、
クリアするごとに、衣装やスカーフなどのアイテムをGETして、
次のステージに進んでいく様は、まるでジュリアン・ソレル育成ゲームのようでもあります。

「次の舞台はパリだ!結果オーライだな!」

そんなジュリアンですが、
ステージを駆け上り、ポイント(資産や名誉、地位など)をためていきますが、
マチルド登場のあたりから、己の思うがままに、がんがん突き進んでいきます
(照明や音楽のノリもこのあたりからさらにヒートアップ)。

そして待ち受ける選択肢を、
私管理人とは、全て逆のチョイスを選択していくジュリアン。

”マチルドの部屋に行く・行かない”

”レナール夫人を撃つ・撃たない”

”裁判で自ら死を選ぶ・選ばない”

”一人になる・ならない”

そして最後のあの”音”。
あの音はゲームクリアの音なのかゲームオーバーの音なのか。

「すべて○○○!」
最後にジュリアンが発するこの言葉が心に残ります。

ジュリアン・ソレルが恋する二人の女性。
歳の離れたレナール夫人役には上野なつひさん。
令嬢マチルド役には富田麻帆さん。
この二人に対するジュリアン・ソレルの態度・恋心にもどうぞご注目下さい。
レナール役の坂東亀三郎さん、いいお声ですよ。

ちなみに最初の冒頭は現代。携帯電話とかもでてきます。
そのまま展開していくのですが、違和感がないんですよね。
このあたりの感覚も面白いっ!
観ていて、時がたつのを忘れてゲームにはまっていくような感覚でした。

公演は10月11日まで、赤坂RED/THEATERにて。
FM世田谷で放送された坂東亀三郎さんと佐藤晴彦さんのオンエアもお聴きいただけます♪

09/10/01 CHICAGO 舞台稽古レポ@赤坂ACTシアター

2009年10月1日(木) 15:00
CHICAGO 舞台稽古レポ@赤坂ACTシアター

CHICAGO初日公演直前のの、舞台稽古に潜入してきました♪
ステージ上のキャスト、そしてバンドのパワーがとにかくすごいっ!

「今までCHICAGOをみて来た方もきっとご満足いただけます」
それくらい、今回のカンパニーのレベルが高い!と大澄賢也さんが
囲み取材にておっしゃった通り、まさに
「世界最強のアメリカンカンパニー」の来日です♪
そう、今回のCHICAGOは大澄賢也さんが
なんとブロードウェイカンパニーの一員としてご出演なのです!!
(下の写真の左端が大澄賢也さん)

CHICAGO(シカゴ)は、映画版を観たことのある方も多いと思いますが、
「ダークユーモア」っぷりがすばらしいです(笑)
そして、フォッシースタイルと言われる
たまらなくセクシーなダンス!ジャジーな音楽♪
酒焼けしたようなヴェルマの声、ビリーの甘いマスク。
(ビリーは元バックストリート・ボーイズケヴィン・リチャードソンさん)
ロキシー・ハートのキュートなスマイル。どの曲も本当に楽しいっ!!

ヴォードヴィルのスターを夢見るロキシー・ハート
ビアンカ・マロキンさん)が不倫相手を殺して
投獄されてしまうところから始まり、
シカゴ随一の敏腕弁護士のビリー・フリンを雇って、
なんと偽りの過去と正当防衛の話をでっちあげ、
「シカゴで最もキュートな殺人犯」、正当防衛の悲劇の
ヒロインとして一躍スターダムへ登りつめてしまうという
とんでもないスキャンダラスな内容です。
よく考えればめちゃめちゃ不道徳な話です(笑

このダークな内容をとーってもセクシーに、ときにキュートに
素晴らしい生ジャズに乗せて魅せてくれるのが、CHICAGO!!

今回の製作発表会では、ME AND MY BABY(by Roxie&Boys)と
♪ALL THAT JAZZ(by Velma&Company)を聞かせて頂き、
その後、Kevin Richardsonさん 、Bianca Marroquinさん、
Terra.C.MacLeodさん、大澄賢也さんを迎えて囲み取材をさせて頂きました。

日本人では初めて出演の大澄賢也さん、
動きがかっこいい。キレてます。無駄がないっ!
体の大きいアメリカンダンサーたちに囲まれても存在感が負けて
いないのはすごいです。なじんでいて本当に楽しそう。

囲み取材の時のこの雰囲気(楽)
元バックストリートボーイズの
ケヴィン・リチャードソンさん、とっても素敵♪紳士です!

ちょっとぶれてしまってるんですが(ごめんなさい)、
テラ・C・マクラウドさん(左)のこの表情好き!
そしてビアンカ・マロキンさん(右)のこのキュートな笑顔♪

舞台上に生ジャズバンドがこんな風に座っているんです。
この見せ方もちょっと個性的ですよね。

CHICAGOを観る時ぜひ注目してほしいのは、
フォッシースタイルと呼ばれるダンススタイル。
腰を落とし、背中や手足は時にまるまって空中に固定した
身体の一部(頭やヒジなど)を支点にしてグラインドさせていく。
すると身体中の筋肉が波打ちこれがたまらなくセクシー!
背筋をまっすぐにして踊るダンスに見慣れていると
ある意味カルチャーショックだと思いますよ。

本物のフォッシースタイルを赤坂ACTシアターでチェーーーック!

おまけ:お稽古前の、プライベートな記念撮影中のビアンカ・マロキンさんのこの笑顔♪
(スタッフ:みんな(取材陣)あなたを撮ってるわ。ビアンカ:I know♪という声もかわいい)

公演は10月25日まで赤坂ACTシアターにて。
セクシー!!

文章・写真:おけぴレポ隊 nats&おけぴ管理人


2009年10月06日

09/10/06 Stepping Out@博品館劇場

2009年10月06日(火) 19:00
Stepping Out
L列8番@博品館劇場

前田美波里さんのプロポーションがすごい!
スレンダーさ、特にお足!!!美しく長いっ!
(ちなみに今回の公演で今まで演じてこられたメイヴィス役を卒業されるとのことです)

そして末次美沙緒さん♪
劇団四季の夢醒めでマコのお母さん役で何度涙したことか。
その末次さん、劇団四季退団後の初舞台。
歌声健在!&キャラクターと、そしてなにより衣装がすごい!
一幕の某衣装は宇宙人のよう!!
(二幕でその背景が描かれて、ちょっと切なくなってしまうのですが...)

お話はメイヴィス(前田美波里さん)のタップダンス教室が舞台。
生徒一人一人の登場人物の描かれ方も楽しいのですが、
中でも、シルヴィアの真山葉瑠さんがMYツボでした♪
色気満点ダイナマイトボディのシルヴィアの明るいキャラクターをめちゃ好演!
タップダンスシーンのノリやフォーメーションを
間違えてなおすあたりの動きも楽しいっ!

二幕は、各人物の思わぬ背景や人間関係まで描かれていき、
前田美波里さん演じるメイヴィスもこれまた思わぬ展開で
壊れそうと思いきやラストのショー。
なるほど、これは楽しい!
ショーの前説(!?)の榛名由梨さんもナイス助演!!
めちゃ楽しいショーでございますー♪
帰り道、思わず口ずさんでしまいました。

公演プログラムに掲載されていた音楽監督の前田憲男さんの文章を読んで、
そしてこの舞台を観ると、きっとあなたもタップ教室に通いたくなります!

出演:
前田美波里
榛名由梨
末次美沙緒杉村理加桧せいら
山崎美貴本多祐子真山葉瑠
池田知穂宮内良

上演時間、約2時間45分(途中休憩15分)

2009年10月08日

09/10/08 abc青山ボーイズキャバレー 稽古場レポ

2009年10月8日(木)13:00
abc青山ボーイズキャバレー 稽古場レポ

a(青山)・b(ボーイズ)・c(キャバレー)
そう、頭文字をとって通称「abc」!

通し稽古を拝見したのですが、
観終わった時のこの興奮度合いがすさまじいです。
開演直前のハプニングを描いたいわゆるバックステージものですが、
本番のショーの楽しさが半端ないです!
独特の音楽やリズムに乗せたダンスシーンがめちゃめちゃかっこいい!
さらに殺陣、ファッションショーまで!!
コメディ要素も満載。
すぐにもう一度観たくなるそんなステージですよ。

↓ソロダンスシーン!このシーン大好き!

さらに青山円形劇場ならではの見せ方で、客席との距離も近い!
テニミュ出演者や30-DELUX,Pure Boys,StudioLife,D☆Dをはじめ
19名のイケメン大集合(さらに日替わりゲストも!)ですが、
それ以上にダンス・殺陣等のパフォーマンスが必見でござります!
振付(&出演)はDIAMOND☆DOGS森新吾さん。

以下、おけぴ稽古場取材班の rika のレポでお届けしまーす!


前半でバックステージストーリーに引き込まれ
特に後半、ショーの場面は物凄いパワーで惹きつけられます。
観てるこちらもアドレナリン出まくりでした!

ダンスチーム、殺陣チーム、そして演技チームと三つのチームに
わかれるんですが、それぞれのチームごとに印象を書いてみます。

■スタッフチーム(役者さんが演じるスタッフ。つまり劇中公演のスタッフ役)

スタッフの力関係を覗き見気分(笑)
ショー本番も大活躍するスタッフチーム!!

○演出家/齋藤ヤスカさん
滑り出しのイケメンオーラがすごい
○プロデューサー/永岡卓也さん(Pure Boys)
やっぱりPは決断が素敵。表情がめちゃ豊かっ♪
○演出家/笠原秀幸さん
めちゃめちゃアーティスト!
○スポンサー/仲原裕之さん(Studio Life)
***なことをサラリとおっしゃる!
○舞台監督/飯野雅彦さん
もっとも翻弄される役!?
○新聞記者/石川雅宗さん
いちばん***な役かも

■ダンスユニット「PainNeck~ペインネック~」

ダンスシーンはほんとに必見!
言うまでもなくめちゃめちゃかっこいー
同時にダンサーの日常も想像してみたりできますよ

○リーダー代理/森新吾さん(D☆D)
ダンスのノリが超気持ちいい!**な場面にもご注目!
○リーダー/青柳塁斗さん
待ってました!の登場。ソロ必見!
○メンバー/加藤良輔さん
先輩ぶりにキュンとします。エピソードにもご注目
○後輩メンバー/福山聖二さん
重要な役割を担っておられます!
○後輩メンバー/小野賢章さん
後輩役がとてもかわいい♪

■チャンバラ集団「国士無双」

殺陣はまかせろ!
キメる時はキメる!一方でコメディセンスも見逃せません。

○座長/清水順二さん(30-DELUX)
座長というのは大変だ!ちなみに殺陣振付も清水さん♪
○歌舞伎役者/中村誠治郎さん
面白すぎますっ。ヤバいですっ
○新人劇団員/小笠原大晃さん
必死で引き留める気持がフレッシュ!
○劇団員/渡部紘士さん
対近松と、対小林との関係性がツボです!
○劇団員/森大さん(少年社中)
最も頼れる兄貴の背中!
○劇団員/天野博一さん
劇団には必須な重要な役回りです

■ゲスト陣

多才です!
○お笑い芸人/入山学さん(※10/23公演を除く)
さすがです!
○ミュージシャン/DAIZOさん
笑わすだけ笑わせておいてそのテクニック!そのギャップにご注目(笑)

この他に日替わりゲストとして
水谷あつしさん、八神連さん、大河元気さんがご出演予定とのこと。
(日替わりゲストの出演予定は公式HPでご確認下さい)

お稽古場の雰囲気もとっても良くて
笑かし部分はみなさんマジにウケてます。
チームワークがいいのは、お互いをリスペクトしている証ですね。
だから自分自身も甘えず頑張る。
すごくいい汗みました。

他の舞台出演がつながって忙しい方も多く、
振付されながらメモをとったり、隅っこで自主的に稽古したり
また逆に、遅れてきたメンバーにはフォローをいれたり…
雰囲気がとてもイイんです。
そのなんともいえないものが生の舞台には重要な「気」だったりするんでしょうね。

青山円形劇場という、ステージをぐるりと取り囲む客席の配置を
活かした見せ方になってます。
例えばこのように全方向を向いたダンスパフォーマンス等も!楽しい!
(円形に描かれた赤い線がステージ、右端の少し突き出た部分が客席通路かな)

逆に言うと、座る席によって、めちゃめちゃ近かったり、後姿だったり、そばの通路を
キャストが通ったり、超近くで意外な表情が見れたり!

と、結構座席位置によってかなり見方が違ってくるので、
一度観たあとは、まったく反対側のブロックでリピートすると
違った発見やまた違う楽しさがあると思います!

原案は松野一茂さん、脚本・構成・演出は岡本貴也さんです。

公演は2009年10月12日~25日まで青山円形劇場にて

何が起きた!?(笑)

おけぴ稽古場取材班:rika &おけぴ管理人

09/10/08 *pnish*マハラジャモード稽古場レポ

2009年10月8日(木) 18:00
*pnish* vol.11
『マハラジャモード』稽古場レポ

「同年代の男だけのユニット」としての
旗揚げから8年目を迎える *pnish* (パニッシュ)の
新作公演「マハラジャモード」のお稽古場にお伺いしてきました♪

前作『サムライモード』から『モード』シリーズ2作目となる今回は
とあるインドのような(!?)国での物語。
*pnish* の4人が縦横無尽に暴れ回り、
笑いあり涙ありハプニングありの
オリエンタルアクションコメディー!!
そして素敵な客演陣っ!

お伺いした時は、ちょうど殺陣のお稽古中。
いかにもインドっぽい!?反り返った剣は、とても重そうです。
休憩の間も、皆さん、剣の扱いを自主稽古。

一旦休憩ののち、始まったのは本読み。
読み合わせにも、身振り手振りが入ったりして、結構な臨場感。

その後は、いよいよある場面の立ち稽古に。

興味深いキーワード、楽しいキーワードが続々と出てきて、
まるでミステリーの一場面を切り取ったような感覚で拝見♪
前後のつながりが非常に気になります。
ここに、さらに剣による、かっこいい殺陣が絡んできます!
最初からぜひ通して観たいっ!

また、お稽古場のロビーに貼ってあった衣装のイラストが
めちゃめちゃかっこいい感じでした。この衣装を着ての
殺陣シーンはすっごく素敵そうです!みとれそう♪

ここで、稽古場で垣間見た出演者の方々、もう皆さん
魅力的でひとりづつコメントしたい気持ちでいっぱいなのですが、
ちょっとネタバレになってしまう部分もありますので、
*pnish*のメンバーのお稽古場での印象を一言↓

佐野大樹さん(*pnish*)
ムックのお稽古着がかわいー!そしてその姿と裏腹に!?さすがリーダーの気配り。
森山栄治さん(*pnish*)
演出家にツッコミ受けたあとのリアクションひとつとってもまさにムードメーカー。
鷲尾昇さん(*pnish*)
台詞を音読しながらひた向きに覚えていらっしゃる姿が印象的。その声がまたいい!
土屋裕一さん(*pnish*)
身体やらかいっ。殺陣も演技も長身を生かし、とってもしなやか。

*pnish*の本公演も今回でvol.11。
「気軽に観る事ができて、楽しい舞台」を提供する為に
真摯にひたむきに稽古に取り組む男組集団でした!

三蔵法師とはぐれてしまった孫悟空まで巻き込んで
兄を救うべく立ち上がった男シヴァの、真の目的とは!?
そしてラストに紐解かれる謎とは!?
管理人もそれを知りたいーっ!

公演は
神戸 :2009年10月24日~10月25日 神戸オリエンタル劇場
東京 :2009年10月29日~11月03日 サンシャイン劇場
名古屋:2009年11月07日~11月08日 名古屋市芸術創造センター

マハラジャモードなグッズも要チェック!

おけぴ稽古場取材班:rika &おけぴ管理人

09/10/08 ニューヨークシティバレエAプロ@オーチャードホール

2009年10月8日(木)19:00
ニューヨーク・シティ・バレエ (Aプロ)
オーチャードホール

今回はおけぴスタッフ MEGU のレポでお届けします♪

大型台風が過ぎ去り、晴れて初日を迎えた
ニューヨーク・シティ・バレエ
5年ぶりの来日公演、見てまいりました。

アメリカ人のバレエを本格的に見るの、実は初めてでした。
見てみると・・・とてもダイナミックなんですね。
ロシアやヨーロッパの正統派バレエに比べて大らかというか、
思い切りがいいというか、
伸び伸びとした雰囲気が全体的に感じられました。

プログラムAの演目は以下4作品。

【セレナーデ】
振付:バランシン/音楽:チャイコフスキー

この作品は元々、バランシンが生徒の練習用に振付けたものだそうです。
ストーリー性のない作品です。
という予備知識があったため、ちょっと退屈かも、
なんて思ってたらいやいや、それが、引き込まれてしまいました。
確かに、いかにも練習用って感じの基本的な動きの連続だったり、
衣装も照明もほとんど変化がないのですが、
それなのにボリューム満点です。
総勢20人くらいのコールドバレエの他、パドドゥ、3人、5人など
いろいろなフォーメーションが楽しめるからでしょうか。
クラシックバレエの基本の動きの中に、バランシンならではの
モダンな動きがスパイスのように織り込まれています。

女性陣は全員、薄い水色のシンプルな衣装ですが、
それが少女のように見えたり時には妖艶、
また時には女神に見えたり、
(なぜか)人魚姫に見えたりしました。
あと、髪の毛の使い方が素敵です。
どう素敵かって、、、ここは伏せておきます。

個人的には「仲良し5人組のシーン」(勝手に名づけてみた)
が気に入りました。
5人の女性ダンサーが交互に手つないだり輪になったりして踊る場面です。

音楽はチャイコフスキーの「弦のためのセレナーデ」。
リズミカルな部分としっとりした旋律が
交互に現れ、優美な気分に浸ってしまいました。

【アゴン】
振付:バランシン/音楽:ストラヴィンスキー

これぞバランシンの真骨頂、でしょうか。
前衛的でアグレッシブ、緊張感のある振付です。
この方の振付は幾何学的です。特にこの作品は。
複雑難解な音楽に計算されつくされた動きが張り付いている感じ。
ちなみに「アゴン」とはギリシャ語で「闘争」という意味だそうです。

プログラムによると、パートⅠ、Ⅱ、Ⅲから構成されていて、
さらにそれぞれのパートがいくつかの部分に分かれているのですが、
見ていて、どこからがⅡでどこからがⅢなのか、に気づきませんでした・・・。
でも、そんなことはどうでもいいのです。
不思議な動きの連続に引き込まれている間に
強烈なインパクトを残して彼らは去っていってしまいました。

【チャイコフスキー パ・ド・ドゥ】
振付:バランシン/音楽:チャイコフスキー

クラシックです。ホッとします。でも素敵にバランシンです。
この音楽はチャイコフスキーが白鳥の湖の為に作曲したのですが、
なぜか長い年月の間忘れ去られていたそうで、
バランシンが発掘して振り付けたということです。

パ・ド・ドゥという形式は2人で踊るので、
言うまでもなく2人の息が合ってないとだめなんですが、
私は「息が合う」以上に、相性が合わないと難しいんじゃないかと思います。
そういう意味で今日の2人
ミーガン・フェアチャイルドホアキン・デ・ルス)は
相性が合っているように見えました。微笑ましいくらい。
このミーガンさんというプリンシパル・ダンサー、超愛らしいのです。惚れちゃいました。

余談ですが、パ・ド・ドゥでは途中でそれぞれがソロで踊る部分があり、
特に女性ダンサーのほうはくるくるとターンしまくりな場合がほとんどです。今日のもそうでした。
あれ、何故そんなに回るの?必要?って思うこともあるんですが、
でも、ターンって回ってるほうも気持ちがいいんです。回らせて下さい。

【ウェスト・サイド・ストーリー組曲】
振付:ロビンズ/音楽:バーンスタイン

バレエを見に来てミュージカルが見れるとは思ってもみませんでした。
「ウェスト・サイド・ストーリー」を世に送り出したロビンズがNYCBの為に編成したもので、
7曲で構成されています。どれもこれも、馴染みのメロディーです♪

総勢バレエダンサーのミュージカル、なんとも贅沢ですよね。
しかもウェスト・サイドということであれば、文句無しに楽しいです。そして迫力満点でした。
そうそう、ダンサー達も歌うんです。主要な歌は別の歌手が陰で歌っているのですが、
「COOL」や「AMERICA」の合唱部分はダンサーが歌ってます。これがまた上手なんです。
バレエではなくダンス、なのですが、
やはりちょっとした所にクラシックな動きが入ってたりして、新鮮でした。

この作品は正に、アメリカのバレエ団だからこそ出来る作品。
シャーク団のヒスパニック系登場人物も違和感ないダンサーで
揃えられるのもNYならではではないでしょうか。

最後の曲は「SOMEWHERE BALLET」と題されていて、
これより前の曲までは完全にミュージカル調で、
女性陣はみんなヒールの靴で踊ってたのですが、
最後に突然、衣装がバレエの練習着のような
シンプルな衣装になり、バレエシューズで登場。
ここだけはクラシックバレエ調なのです。
憎いですね~。最後の最後まで楽しませてくれました。

今回の日本公演はこの他、Bプロ、Cプロがあります。
Bプロはコンチェルトづくしのラインアップ、
Cプロは4作品中3作品が日本初演ということで
こちらも断然見たくなってしまいました!!

公演情報はこちら


(Kバレエ宮尾俊太郎さん、浅川紫織さんが観にいらしてました)


レポート:MEGU

2009年10月10日

09/10/10 上田遥ダンスリサイタル13@草月ホール

2009年10月10日(土) 17:00
上田遥ダンスリサイタル13
自由席@草月ホール

和音美桜さんがご出演と聞いて
観に行ってきました♪
少し歌声が聴けるかなーと思っていたところ、
なーんーとー!
かなりたっぷり堪能!
これは和音美桜さんファン必見の舞台でした。

まずは一幕、冒頭のナレーションからはじまり、
ダンスにあわせた歌声♪
ずーっと一幕は舞台上で語ったり歌ったりされています。

二幕では、雰囲気一転、バレエ、タップ、ドラム、ダンスなど、
ダンサーさん達のダンスで、これまた楽しかったのですが、
中でも、群青さんのダンス!いやーすごかったです。
公演プログラムによると、ストリートの世界で知らない人間はいないとのこと。
いや、ほんとにひきつけられました。
コミカルさも兼ね備えたあの自然体な感じと、動きのキレがなんとも素晴らしいっ!

そして三幕は、またまた一転、とあるサーカス団の物語。
和音美桜さんは、この物語のキーマン「タンポポ」として、
それはもうかわいらしく、時にはムーディーな歌声を聴かせてくれはります♪
特に今日は中低音の声がほんっとに気持ちよく、うっとり♪♪♪
しかも自由席でしたので、前から2列目に座れたのですが、
これまた、目が合う錯覚に陥れますよ(笑)

さらに三幕ラストは四季キャッツのシラバブ役が大好きだった
中村友里子さんが舞台下手側でずっと踊ってらしたのですが
めちゃめちゃかわいい。歌声も素敵♪

表情がとても楽しいバレエダンサー、金田あゆ子さんもおもしろいー!

入口でいただける公演プログラムも楽しいっ!
上田遥さんと出演者の関係図、こんなのはじめてみた!(笑
さらに出演者のおすすめスイーツコーナーがよかった!!

ラスト幕が降りきる直前の、
「またあしたーー」という
和音美桜さんの一言が素っぽくて素敵です。

2009年10月13日

09/10/13 ミュージカル蜘蛛女のキス製作発表レポ

2009年10月13日13:00
ミュージカル「蜘蛛女のキス」製作発表レポ

蜘蛛女の製作発表に潜入してきました♪

左から荻田浩一さん(演出)、
金志賢さん(蜘蛛女・オーロラ)、
石井一孝さん(モリーナ)、
浦井健治さん(ヴァレンティン)。

今回の製作発表では劇中曲から3曲、お披露目がありました。
まず最初は、厳かに石井一孝さんがご登場、
She's A Woman』でソロをじっくり。
続いて『Anything For Him浦井健治さん。
石井さんとおふたりで歌い始めたと思ったら
金志賢(キム ジーヒョン)さんが更にご登場♪
そして3曲目『Kiss Of The Spider Woman
石井さんと浦井さんが去られた後、金さんがソロでまさに歌い上げっ!

これがまたあまりに妖しく、そして力強い。
うわーーーっ!
何もない壇上で、スタンドマイクで、
明るい照明の中で歌ってるだけなのに
もはや蜘蛛の糸に絡め取られそうです。
な、なんなんですか、この感覚は!

原作は、ラテンアメリカを代表する作家マヌエル・プイグのカルト的ベストセラー小説。
プイグ自身の手による戯曲化、映画化を経て完成したミュージカル。
シカゴ」「キャバレー」の作詞・作曲家である
ジョン・カンダーフレッド・エッブの音楽と、
テレンス・マクナリーの脚本により、トニー賞7部門を受賞したベストミュージカル作品。
2007年に荻田浩一さんによる新演出で上演し、好評を博した舞台の再演です。
モリーナ役/石井一孝さん、ヴァレンティン役/浦井健治さんら
強力なオリジナルキャストに加え、
蜘蛛女・オーロラ役に圧倒的な歌声を誇る金志賢さん、
カリスマ的ダンサー辻本知彦さん(シルク・ドゥ・ソレイユに日本人初のダンサーとして参加)、
そして今井朋彦さん(いつも個性的な役が印象的、消臭プラグのお殿様ですっ)、
田村雄一さん(今回共演の、
ひのあらたさん同様、「ライオンキング」のムファサ役でもおなじみ)
と、多彩な新キャストを迎えての決定版です。

再演にあたって演出の荻田さんは
「『蜘蛛女のキス』は原作がまず素晴らしく、
戯曲としてこれだけ完成しているのはめずらしい。
ミュージカル版をいかに原作のイメージに近づけられるかです。」とのこと。
2007年の初演で作り上げた時とすべて同じメンバーではない、
特にミステリアスな役、蜘蛛女・オーロラ役の金志賢さんは
前回の朝海さんと得意な部分も違う。それもあって
今回あえてチラシ等のイメージカラーも青→赤へ変えているんだそうですよ♪

今日のお姿からはゲイ役を演るとは思えない素敵な男性、石井一孝さん。
「女心がわかるのが根幹になければいけない役なのに
『女心がわからない選手権』なら3位以内に入ってしまう自信が有る!
初演でせっかく(女性の気持に)たどり着いたのに2年経って忘れてしまった(笑)」

…と言いつつ、”公演中には日常的に女を意識するか”
という質問に対して明かされたエピソードがこちら↓
稽古初日、いわゆるフツーの稽古着(Tシャツにジャージ)姿の自分が
稽古場の鏡に映っているのを見て全然入り込めず、
フリフリの稽古着をお母様に頼んで買って来て貰ったとのこと。
髪にもパッチンどめ(イチゴとかついてるもの)を2,3個して(笑)
メイクして毎回稽古に挑んだそうです。
「実際、出来なかったりんごの皮むき(一本にむくアレ)も出来るようになったので
次は裁縫をと思ってます!」
石井さーん、ほんとサービス精神旺盛ですね(笑)

浦井健治さん「初演は突っ走っていた」
日サロ行ってヒゲ生やして筋トレして、当初、外見ばかり気にしていた(苦笑)とのこと。
演ってるうちに男と女、内面は逆なのではと思い始め、
ヴァレンティンは何故モリーナを愛したのか?等々…
再演にあたっては
「迷い込んだ迷路から迷い出してヴァレンティンを作りたい」とおっしゃってました。

そして今回初参加の金志賢さんに対して、『蜘蛛女のキス』を観たことが有るか、
石井一孝さんと浦井健治さんの演目を観たことが有るか、またおふたりへの印象は、
という質問が有りました。

『蜘蛛女のキス』はDVDを観たが、石井さん主演のものではないとのこと。
石井さんの舞台は観たことがなく、こんな質問もあろうかと(嘘です!笑)
前日、石井さんのコンサートへ行かれたそうです♪
高い声がすごく綺麗なのが印象的で、また、優しい方だと感じたそうです。

浦井さんについては、「『シラノ』でかわいかった」と笑顔でおっしゃったあと
「石井さんじゃありません」とあわてて補足。
石井さんが「わかってます!」と、すかさず切り返す一幕も(笑)

さて、最後に石井さんと浦井さんから、「キャッツ」のグリザベラを約700回、
「ライオンキング」のラフィキを約800回も演じられた金志賢さんについて。

石井さん「とにかく歌が素晴らしい!
名だたる方々もみんな口を揃えて上手いと言っていたけれど、
本当に身が震えるような歌で、他には聴けない!身が引き締まる思い。」
浦井さんもその言葉を繰り返しつつ
「噂にたがわぬ歌声。吸い込まれていく感覚。」と絶賛!

私も間違いなく一票を投じます!
今から本公演が楽しみです♪

お話の概要:
ファシズムが台頭する南米の刑務所。
ここで同房となった、若き政治犯ヴァレンティンと、映画を愛するゲイのモリーナ。
価値観も生き方もことごとく違う二人は激しく対立する。
が、極限状態の中で共に過ごすうち、二人は次第に打ち解けていく。
モリーナが大好きな映画の話しで、わずかな楽しみをわかちあう二人。
しかし、モリーナは刑務所長から、
仮出獄と引き換えにある取引をもちかけられていた・・・
モリーナが心の支えとする憧れの映画スター“オーロラ/蜘蛛女”が、
妖しく冷たく彼の人生を繰っていきます。

大阪公演:2010年1月16日~18日 梅田芸術劇場メインホール
東京公演:2010年1月24日~2月7日 東京芸術劇場 中ホールにて

おけぴ稽古場取材班:rika、監修:おけぴ管理人

09/10/13 輝け!主婦バンド FOUR RIVERS 製作発表レポ

2009年10月13日(火) 14:00
ハウス食品presents
「輝け!主婦バンド」FOUR RIVERS
スモーク・オン・ザ・ウォーター2009製作発表レポ

エド・はるみさん適役!
エプロン似合う!

40歳を過ぎてお笑いに・マラソンに
挑戦して来たエド・はるみさんが、
今回は「バンド」を結成する主婦役に挑戦する(!)
とのことで製作発表会に行って参りました。

おおおっ!
めちゃめちゃたのしそうです♪
生演奏を披露し、
練習の苦労などを楽しそうに語ってくれました。

写真左からキーボード:杏子さん、
ギター(Vo):エド・はるみさん、
ベース:秋野暢子さん
ドラム:中澤裕子さん

バービーボーイズの杏子さん以外は、担当楽器を弾くのが初めてという
主婦役4名でしたが、モト冬樹さんに
「現時点でここまで仕上がっているのは上出来だと
思いますよ。今日合わせたときに、すでにわくわくしたもの。」
と言われてうれしそう!

エドさんは2日前に指を切ってしまったとのことですが、
「でも、血で染まる弦を見て、ちょっとあたしって
かっこいいかも。」と思ったようです(笑)

最初は楽譜を見て、ギターと指の位置を確かめて
音を一つ鳴らすのがやっとだったのに、だんだんと
譜面を見なくてもギターをひける、歌えるのが
「私すごい!可能性ってすごい!」と思ったそう。
聞いているこちらが思わず笑顔になってしまうくらい、
本当に楽しそうに話すエドさん。
なんでこんなにチャーミングなんでしょね、エドさん。

単純にエドさんが舞台に上がったらどんな世界観を
つくってくれるのか、とっても興味があります。

毎日の家事に追われたり、アルバイトに追われたり、
代りばえしない毎日を過ごしていた主婦がちょっと
”勇気”を出して失敗を乗り越える、そんなお話。

「言葉だけでは伝わらないもののためにバンドを組む」
…そんな主婦4名の気持ちにどこか共感する舞台に
なりそうな予感です。

中澤裕子さんが「万引き主婦」の役だそうで…うん、
はまり役。その万引き主婦がだんだん皆との絆を
深めていくんだそう。その様子を是非みてみたい。

ストーリーは
リストラされた夫・幸輔(モト冬樹)と、受験に
失敗し高校浪人になった息子・真人(伊阪達也)と
3人で暮らす主婦・美恵子(エド・はるみ)。
自宅での息苦しさと金銭的な理由から、
コンビニエンスストア「FOUR RIVERS」でのパートを始めます。
そこで出逢ったのは、寂しさとストレスから
万引きを繰り返す主婦・雪見(中澤裕子)。
そんな雪見に、自由奔放に生きる
美恵子の幼なじみ・かおり(杏子)が興味を持ち、
突然提案。
「バンドやらない?」

ロッカーファッションに身を包んだベーシスト・
新子(秋野暢子)も
加わり、コンビニの店長・勝田(酒井敏也)や
アルバイトの石川君(宮下雄也)の協力のもと、
早速練習を始める4人だったが…。

RUN&GUN宮下雄也さん、伊阪達也さん、酒井敏也さん、モト冬樹さんもご出演。
人気作家五十嵐貴久さんの「1995年のスモーク・オン・ザ・ウォーター」を
2009年の現代に置き換えての舞台化です。
公演は2009年11月7日(土)~15日(日)まで。
ル・テアトル銀座にて

p.s. 製作発表でハウス食品のカレー鍋の素をいただきまして、
ちょうど昨日このカレーを家で食べたのですが、美味しかったです♪

おけぴ取材班:nats、監修:おけぴ管理人

2009年10月16日

09/10/16 スタジオライフ十二夜@シアターサンモール

2009年10月16日(金)
劇団スタジオライフ
音楽劇「十二夜」αチーム&βチームゲネプロ
シアターサンモール

9月に稽古場レポをお送りした、音楽劇「十二夜」がいよいよ開幕!

白い積み木のような、シンプルなセット。
奥の壁が鳥達♪によって、シーンに合わせて形を変えます。

オープニングは重厚感から一転、お祭り騒ぎ♪
序盤であっという間に舞台と客席の距離が縮まります。
登場人物達の、元気でハッピーで、ちょっぴり切ない恋のかけひきを
ハラハラドキドキしながら一緒に体験しましょう!

「シェイクスピアの時代、庶民が楽しんだお芝居。そこに持っていきたい」
演出の倉田淳さんのおっしゃったように、
冒頭から思い切り庶民的に楽しめるお芝居になってます。
シェイクスピアらしい台詞劇の面白さに加え、その更なる表現としての歌が配されていて
「音楽劇」ならではの遊び心たーっぷり!

今回は、スタジオライフ ジュニ7のユニット「雪月花」を手掛ける
林有三さんの作曲によるオリジナル曲のオンパレード♪
この曲のラインナップがいいーっ!
キャラクターの心情によって曲調が全然っ!違うんです。
全体的に親しみやすく、帰り道には絶対に口ずさんでしまいそうな曲ばかり!
メインテーマとなる幕開けの曲は重厚で心に響き、
酔っ払いたちの大騒ぎはポップでノリノリです。

そして何といっても恋の歌♪の数々!
バリバリアイドル系な、歌って踊って~も有り、
切なく謳い上げるバラード有り、
はたまたエルビス・プレスリーなロック有り、
クールファイブばりなムード歌謡有り、
めっちゃ前向きな「第九」有り。

恋にはいろんなシチュエーションが有るわけですよー。それがどれもぴったり!
いろんなジャンルの曲で構成されていることで、
それぞれのキャラクターの心情がダイレクトに伝わってきます。

αチームとβチーム。
両方に同じ役でご出演の方、別の役でご出演の方もいらっしゃいますが
各チーム、ホントにカラーが違います
一つの役につき、演者が異なることで違いが有るのは言うまでもありませんが
興味深いのは、両方に同じ役でご出演の方々。
お相手が変わると当然絡み具合が変わるのです。
いやー、凄いなぁ。昼夜お相手が違ってよく混乱しないものだと想像したら感心しきり。
当然、お稽古も両チームどっちも参加するわけで、お稽古2倍??ですよね。

本は同じでも演者が変われば台詞まわしも間も変わって当然ですが
今回は喜劇で、且つ、音楽劇なのが、カラーの違いをより大きくしているようです。
両方観るとほほーっ!って共感していただけると思いますよ。

ちなみにオーシーノ侯爵の家来3人組、めっちゃゴーカな編成になっとります(笑)

勘違いが勘違いを呼び、振り回されながらも、こんがらがったの糸のすべては解かれ、
ハッピーエンド。(若干1名、思いを成就できない者も居ますが…)

キャラクターが多く、名前が複数有ったり、駆け引きしたりで一見わかりにくそうですが
どのキャラクターも個性がはっきり描かれていてわかりやすいです。

騎士サー・アンドルーの一途なアホアホっぷりをはじめ、みんな笑わせてくれますが
なんといっても「男の純情」。恋心とは無縁に思える執事マルヴォーリオが大活躍です。

ご存知、ヴァイオラは男装して小姓シザーリオとなっているワケですが、
姿はシザーリオのままなのに、思考がヴァイオラになった瞬間それとわかる!
まさに乙女!
そして、死んだと思っていた兄と再会した時の懐かしむような第一声や
双子の兄セバスチャンの、妹を思う気持には、うるっときてしまいました。
とっても聡明なオリヴィアお嬢様。シザーリオへの恋心はとっても前向き。
セバスチャンと、騎士サー・アンドルー達との喧嘩を止めに入るシーンがツボです。
そして賢明な侍女マライア。
彼女の恋心が実はかなりリアルに響きます。二幕頭のソロが切ない!

稽古場レポでも、オーシーノ侯爵の壊れっぷりに触れましたが
ほんと、かっとんでてめっちゃ面白いです。

♪恋は
盲ー目と言うーけーど そーれーはほーんーと
魔法ーみーたーい♪

鳥たちによる「休憩コール」がこれまたかわいいです♪

東京公演:10月15日~11月8日 シアターサンモール
大阪公演:11月12日~11月15日 ABCホール

おけぴ稽古場取材班:rika

2009年10月21日

09/10/21 Sound of Silence 沈黙の声@紀伊國屋ホール

2009年10月21日(水) 19:00
Sound of Silence 沈黙の声
紀伊國屋ホール

韓国のミュージカルスター、ミンヨンギさん主演の
日韓共同のミュージカル。

ミンヨンギさんの第一声、うーん、低くて甘くて心地いい♪
包まれるようです。すーっと通ります。
オペラのように伸びがあり、かといってオペラオペラはしてなくて、
演技の上に歌が乗ってくるんですね。これがほんと気持ちよかった。
そして、チラシやプログラムのお写真の印象と違って、
すっとした印象でとーっても素敵な方でした。
(終演後、めがねをかけてロビーに出ていらした時は、
さらにまた若者な印象で驚きました)

初嶺麿代さんは、宝塚男役で退団される公演のかわいい男役姿が
印象に残っていたのですが、今回もかわいいヒロインでした♪

オモニ(お母さん)役の声も通ります。

紀伊國屋ホールのステージに、シンプルだけど傾斜のあるセットで
その上での軍隊アンサンブルシーンをはじめ、
原爆シーンの、あの表現はかなり印象的。

日本人キャストは日本語で、韓国人キャストは韓国語で
セリフを話すのですが、日本語セリフの場合は韓国語の字幕が、
韓国語セリフの場合は日本語の字幕が、舞台上方に表示されます。

最初はそれを目で追っていたのですが、今回前方席に
座ってしまったため(自由席なのです!)、ちょっと
疲れてしまい、途中からは、字幕を追わずに舞台だけをみてました。
が、これがですね、日本語、韓国語が気にならないくらい、
自然と入ってくるんですよね頭に。韓国語のセリフの部分が
わからなくても日本語のセリフで補うようにできてるんでしょうね。

主演はミンヨンギさんと、パクボンジンさんのWキャスト公演。
チャンスがあればパクボンジンさんの東真も観て聴いてみたいと思います。

2009年10月22日

09/10/22 ベッドルームファンタジー@ルテアトル銀座

2009年10月22日(木) 14:00
ベッドルーム・ファンタジー
ルテアトル銀座

黒柳徹子主演海外コメディ・シリーズの20周年公演
観に行ってきました。

セックスレスに悩むお金持ち夫婦(黒柳徹子さんと団時朗さん)が
管理人や泥棒を巻き込んで、怪しいセラピーが展開します。
妻を襲わせて、夫はそれをタンスの中からのぞき見て
性的能力の回復を試みるというすごいセラピーなのですが、
直球のエロさはなく、大人なコメディみたいな感じで
楽しく観れる舞台でした。

なんといっても黒柳徹子さん、
活き活きされてます。
”艶笑コメディ”と聞いてた通り、
黒柳徹子さんのランジェリー姿&豊満な胸の谷間(100cmの特殊加工!)、
この役を本当に楽しんで演じられます。

夫チャールズ(団時朗さん)の
真っ赤なドレスも艶やか!?

まわりの役者さんたちの助演ぶりもナイス。
掛け合いが楽しいセリフ劇です。
最後はあったかく終わります。

セットや舞台が、劇場の雰囲気にもあっています。
カーテンコールでも、まだまだパワーがあまってる感じで、
黒柳徹子さんの現役ぶりを改めて感じた舞台でございました

09/10/22 劇団NLT OH!マイママ@博品館劇場

2009年10月22日(木) 19:00
劇団NLT OH!マイママ
博品館劇場

劇場入ってなによりも、劇場とつながったセット。
高い、でかい!おおお!
博品館でこういうセットははじめてかも、
さらに、照明やBGM、見せかたなどの演出効果が素敵でした♪

七転八倒ってこういう舞台のことだなといえる展開です。
特に二幕の展開がいい感じでした。

セリフも明瞭で、スピードもゆっくりしていて、
あ、こうくるかなっと少し先が想像できるんだけど、
ゆったり楽しめる、安心して笑える舞台。

まわりの客席をみていると、
結構お上品な感じのご年配の方達にはおお受けでした
(その笑いっぷりに私がびっくりしてしまったくらい)

両親とかばーちゃんに見せたい!

2009年10月25日

09/10/25 CHICAGO千秋楽&囲み取材レポ@赤坂ACTシアター

2009年10月25日(日) 13:00
CHICAGO千秋楽カーテンコール&囲み取材
@赤坂ACTシアター

ああ、CHICAGOが終わってしまう・・・

っと思ったら、
来年の6月に「日本語上演版 再演決定」が
この日カーテンコールで発表されました!
来年もCHICAGOを観れる!
このセクシー&キュートなやさぐれ感(失礼;)♪大好きです。

キャストは
米倉涼子さん(Roxie Hart役)
河村隆一さん(Billy Flynn役)
さらに、見所として
アムラ-フェイ・ライトさんをVelma Kelly役に迎えて
再演とのことなんですよね~ふむふむ。

アムラ-フェイ・ライトさんは世界各国のCHICAGO公演に出演して
ヴェルマ役を演じて来ているベテランさんにようですので
ベテランアムラ-フェイ・ライトさんと米倉さんが並んだときに
どうなるのかとても楽しみです。

2008年にロキシー役を一度経験している米倉さん、
「さらにセクシーになります。」「側転もしますよ。」
「60歳までこの役は誰にも渡しません(笑)。」と
意気込み&舞台をみた興奮がストレート伝わりました。
(取材の前に千秋楽をご覧になっていたんですね)

河村隆一さんは、アメリカンカンパニーのCHICAGOを
観て”グルーヴ感が違う。マネしたい。”と語ってくれました。

お二方ともに「英語を勉強しなきゃ」とおっしゃって
いましたが、英語での上演になるかどうかは未定とのこと。

そして大澄賢也さん、
約1ヶ月に渡るアメリカンカンパニーとの共演。
お疲れ様です!!(千秋楽までダンスのキレは素晴らしかった!)

明日が44歳のお誕生日とのことですが
「43歳の最後の日にCHICAGO千秋楽ですから幸せです。」
と安堵感と達成感をお顔ににじませていました。

来年の6月が楽しみですね♪

(追伸)
今回のアメリカンカンパニーによるCHICAGOの中のお気に入りシーンは。。。

ロキシーの旦那、エイモスがMISTER CELLOPHANEを歌う
場面です。”CELLOPHANE”ってセロハンのこと!
つまり、あまりにも存在感がなくて、セロハンみたいに
「みんな僕がいることに気づかない~♪普通気づくけど、
僕の場合は気づかれない~♪」とあまりにも自虐的な歌を歌う場面。

本当にキャラにあった声でキャラにあった歌い方と
揺れ方(これポイント)で歌うシーンです。
あまりにもかわいそうで、笑っちゃうのです。
「ごめん!笑ってごめん!」って思いながら笑えて
しょうがないです。

最後に"I hope this didn't take much of your time"
というんですよ。「時間取っちゃってごめんね。」と
いう意味なんですが最後まで謝って舞台を去って行くんですね。
字幕に「おそまつさま」と意訳されていてそれも面白かったなあ。

とにかく、来年は米倉さんと河村さん&アムラ-フェイ・
ライトさんの共演がたのしみです。
英語で上演されるのか日本語なのか!?
エイモスは誰なんでしょう!?

赤坂駅改札出たところにあるこのスペース、千秋楽の今日も
この前のスペースに寝そべってヴェルマと同じ体勢で記念写真を
撮ってる女の子の二人組がいました。きっといい写真になってると思います。
私も同じように撮りたかったけど、そこまでの勇気はありませんでした。


おけぴ稽古場取材班:nats、監修:おけぴ管理人

09/10/25 KAKUTA 甘い丘稽古場レポ

2009年10月25日(日) 17:00
KAKUTA 第20回公演 甘い丘

丘の上にある幽霊屋敷のような工場。
女性従業員が8割というこの肉体労働の工場に、
二人の女性(椿真由美さん[青年座]&大枝佳織さん)が入社希望でやってきます。
オープニングから、舞台(工場)には独特の空気が。
この緊迫感、臨場感!ドキッとします。

いろいろな事情を抱える工場の従業員達。
そんな工場でのルールは”他人に介入しないこと”。


(白板の季語は!?)

演出の桑原裕子さん、出演もされているのですが(上の写真)、
すごいです。
迫真すぎます。
(相手役の村上航さん(猫のホテル)も爆発してます)
椅子に座ってメモをとったりしている時の演出家としてのほんわかした顔と、
ご自身のシーンになって出演されている時の役者の顔が
全然違いました。
3文字で表現すると”すげー”です。

工場の中で起こる、取っ組み合い、口論、DV・・・などが、
舞台上と同じ空気が観てるこっちにも押し寄せてきます。
観ていて、傍観者じゃなくて当事者のような気分になる感じ。
(さらにいろんなものが飛んでくるかもという緊迫感も!)
加減がない感じです。リアルです。

そんなリアルな演技の中、
随所で入るちっちゃなつっこみが気持ちを軽くしてくれます♪


左から高山奈央子さん、村上航さん、桑原裕子さん

小さなエピソードが育っていくような、一人一人の心の動きにもご注目。


成清正紀さん、椿真由美さん

一人一人の感情、心情、生き様、成長がテンポよく描かれていきます。
個性豊かな役者がたくさん出ているので、
きっと今後チェックしていきたい役者さんがみつかると思いますよ。

第52回岸田國士戯曲賞の最終候補作品、待望の再演です。
公演は10月30日から11月8日まで。
三軒茶屋のシアタートラムにて。
公演詳細はこちら


椿真由美さん、大枝佳織さん

2009年10月26日

09/10/26 シルクドゥソレイユ ZED@シルクドゥソレイユシアター東京

2009年10月26日(月) 13:00
シルク・ドゥ・ソレイユ ZED
プレミアビュー@シルク・ドゥ・ソレイユ シアター東京

ZED楽しかった!
最初から最後までウキウキワクワク感がありました♪

冒頭のあの大きな布がふわりっと穴に吸い込まれるオープニングは
ワクワク感がめちゃめちゃ高まります!
そして最初のあのロープ、速い!揃ってる!気持ちいい!
プレミアビューシートからは、ほんと近くて
オペラグラス要りません。しかも後方からロープを掻い潜って
宙返りしてくるんですが、その動きがほんとに美しい。大好きこういうの。
回転にぶれがないんです。

命綱なしの綱渡りがまたすごかった。
あの動きはなんですか!
しかもその後さらに!!
私は口がポカンとあいて、ただただ笑うしかなかったです(笑
4本のポールのトランポリンも、動きがスローモーションのように
見えたりして、ずーーっと観続けていたい感じです。
さらにそのトランポリンの上方にいる妖精のような女性達がまた
いい雰囲気なのでございます。

30分の休憩挟んでの二幕は、
ショータイトル発表会の時にみたアクロバット。
何度みてもすごいです。この女の子がかわいらしい!腕細っ!

日本人の方のバトン演技は、製作発表の時みた印象から
スーパーパワーアップしてました。すごいっす。そして音楽がまた気持ちいい!
音楽はしかも生演奏♪

空中ブランコは、上手側手前の男性がやったらダイナミックな動きで
めちゃめちゃインパクトありました。あの動きはすごいっ!
ラストの終わり方も、もう盛りだくさんで気持ちいいです!
いや、これはほんと満足度高い舞台。オススメでございます。

ちなみに最後、あまりにもよかったのでアンケートに答えたら、
こんな記念グッズもらえました(ブックマークです)

セットもダイナミックな動きで、巨大な蜘蛛の巣に
とりこまれたような気分になりますよ。
(滑り台みたいなセットがあまり使われなかったのはちょっと残念でしたが)

上演時間約2時間15分(途中休憩30分)
食べながらの飲食OKで、客席にドリンクホルダーがあります。

ちなみに今日はかなりの雨と風だったんですが、
劇場の前までは雨に濡れずにいけるのに、
最後の最後、あの数十メートルだけが屋根でつながってないんですよね。
わずか30秒くらいの距離なんですが、ここはぜひ屋根つなげてほしかったです。
感動で劇場を出た瞬間、強風で、愛用の傘が壊れてしまいました・・・

09/10/26 劇団SET ステルスボーイ@東京芸術劇場

2009年10月26日(月) 19:00
劇団SET ステルスボーイ
東京芸術劇場中ホール

劇団SETの創立30周年記念公演。
教育再生三部作の最終章。
ゲームで引きこもってる若者のシーンからはじまり、
そこから、イルカ、くじら、オゾン層、地球、と
どんどん描かれる世界が気持ちいいくらい大きくなっていきます。

随所に入る「つっこみ」もめちゃ楽しい。
親御さんたちのバンドシーンでの小倉久寛さんと
三宅裕司さんのやりとり、
小倉久寛さん、おもろすぎです。
ほんわかしたキャラクターとあのしゃべり方、雰囲気、大好きでございます。
殺菌ネタはかなりツボにはまってうけてしまいました。

そして今回のMYヒットキャラクターは、
回想シーンに登場する杉野なつ美さん、楽しすぎです。
あの役柄を堂々と演じてるのがとーっても気持ちよくて楽しい(笑

そして音楽!
30周年!という気合が伝わってくるバンド!&コーラス隊が登場します♪
アクションシーンも切れのある立ち廻りが堪能できますよ。

さらにカーテンコールでは、今日小倉久寛さんの
55歳のバースデーということで、サプライズ演出&演奏がありました!

公演は11月1日まで。

2009年10月27日

09/10/27 弥々@赤坂レッドシアター

2009年10月27日(火) 19:00
弥々
赤坂RED/THEATER

毬谷友子さんが、16歳の少女から72歳の老女までを
演じるひとり舞台、弥々を観てきました。

どこかあどけなさの残るかわいらしい少女から、
色気ある娼婦、そしてラスト、老婆まで。
特にこの老婆がすごかったです。
静寂の客席、まさに息を呑む感じの雰囲気の中で、
セリフの一言一言に聞き入ってました。
自然と引き込まれていく感じです。

ラスト、そのお婆さんのあの行動の後で、
ふっと娘に変わる瞬間が好き。

冒頭シーンや、目がつぶれるシーンの紙の使い方は
インパクトありました。

弥々の娘が母の生涯を語る舞台ですが、
終わった後に
この本の作者で毬谷友子さんの父親である矢代静一さんを
思いながら語られたご挨拶がまた印象的でした。

また、この弥々と連動して、毬谷友子さん片岡愛之助さん主演の
映画「宮城野」が赤坂レッドシアターで上映されています。
弥々のチケット半券をお持ちの場合1000円で鑑賞できますよ。

2009年10月28日

09/10/28 ミュージカル座ロザリー稽古場レポ

2009年10月28日(水)
ミュージカル「ロザリー」稽古場レポ

ロザリーとは、死刑直前の王妃マリー・アントワネット
最後の牢獄で世話した貧しい女中。
そう、物語は時まさにフランス革命!
革命に巻き込まれて行く人々の激動の時代へ、
上演時間約3時間のタイムスリップ。

公演は月組と星組のダブルキャストで、
この日は星組さんの通し稽古を拝見しました。

出演者星組総勢35名、それを見守る月組さん(時々アンサンブルでご出演)、
スタッフの皆さん…、
お稽古場が小さく感じますっ。ギュウギュウです。

静かながらも不穏な空気を感じさせるような曲。。。
そして一転、35名による叫び!

ミュージカル座ならではの群像劇でございます!
ああっ、劇場に入ったらどうなるんだろう~♪
という気持ちが高まります!

この作品は、山口琇也さん(作曲編曲&音楽監督)と
ハマナカトオルさん(脚本&作詞&演出&振付)の
コンビが書いたミュージカル座初期の作品で、
1998年4月の初演以来11年ぶり、新キャスト、新脚本、新演出でのリニューアル上演です。

フランス革命の時代に貴族と民衆、異なる世界を生きた二人の女性の波瀾万丈の人生が
ドラマティックな22曲で綴られます。
民衆の生きざまを感じさせる迫力のナンバー!
貧しいながらも頼もしい民衆達の歌、子供たちの無邪気な歌。
反対に宮廷での華やかな曲。重厚な曲の数々。
どちらの階級かにかかわらず、誰にでもドラマが有るんですよね。耳に残る曲も多い中、
語りかけるように歌い出される「泣かないで」は各シーンでググッと胸に迫ります。
シーンによって誰が誰に「泣かないで」と歌うのか。どのシチュエーションも泣かされます。

牢獄に囚われた喪服のマリー・アントワネットと、貧しい農民の娘に生まれ、
貴族を憎んできたロザリー。
あまりにも違う境遇の人生を歩んできた二人は、アントワネットの死刑執行前夜、
初めて心を開き、互いの人生を語り出します。
二人の人生の回想を通じて、自身ではどうにもできない運命という巨大な力を描き、
二人の人間の心に生じた劇的な変化を印象づけます。

「その時、憎しみは愛に変わる。」

最下層の貧民として苦しみの中に生き、
貴族に対して憎しみしか抱きようがないはずのロザリーに芽生える感情。
一方、ロザリーと立場は違えど、自身もまた望まない運命に翻弄された
マリー・アントワネットが死を覚悟した牢獄で、
自分に与えられた人生の役割に気付く。
全く境遇の違う二人の女性が感じる、シンパシー。

月組ロザリーの青島凛さん、マリーアントワネットの片桐和美さん、
星組ロザリーの神郡英恵さん、マリーアントワネットの会川彩子さん
の4名から動画メッセージを頂きました~♪

通し稽古を拝見したのは星組さんだけなのですが、
ヒロインの方の素の雰囲気を見ただけでも
月組と星組、キャストが変わるとまったく違うものが観られると思います。

ジャン・ポール少年役の方が演じているもう一役にもご注目下さい (一人2役)♪

公演は2009年11月5日~14日、六行会ホールにて
品川駅から3分+徒歩2分。意外に近いですが、
新馬場(しんばんば)駅は改札がはしっこなので、
一番品川よりの車両にのるとよろしいかと。

09/10/28 レ・ミゼラブル@帝国劇場

2009年10月28日(木) 18:15
レ・ミゼラブル
帝国劇場

今期初観劇のレミゼ、いってまいりました。
テナルディエ夫妻が面白い♪
森久美子さん、
出てくるとぱーっと楽しくしてくれます。
動きをオペラグラスで追ってるだけで楽しいです。
胸はとにかくすごい。
駒田一さんは、嫌味な感じがなくて、
テナルディエ夫人との相性もグッド!

藤岡正明さんのマリウスははじめてでしたが、
コゼット一直線な勢いがすごく伝わってきました♪
(動作が元気ですばしっこい)
かと思えばラストのバルジャンとのやりとりもぐっときます。

坂元健児さんの高い声は通りますねー。
最後も見事。
(ちなみに2階席上手からみてると、このラストシーン、バリケードの
裏側で死んで倒れてた人がむくむくと起きだすのが見えてしまいます)

橋本さとしさんのバルジャンは、途中お髭が生えてからは、
橋本さとしさんということがわからないくらいのバルジャン、素敵でした。

ジャベール(阿部裕さん)が最後落ちていく演出、
好きなんですが、今日は欄干のあがるタイミングがいまいちで、
落ちてく感じがあまり出てなくて残念。

最後の結婚式のシーンの踊ってるカップルの去り方が大好きな管理人であります。

客席には結構外国人の方も多かったです。
確かに母国語で観たことある人だったら、
ほとんど歌詞想像つきますしね♪
帰り道には、メロディーをつい口づさんでしまいます♪
やっぱりいいミュージカルです、レミゼ。

2009年10月29日

09/10/29 desnudo@MUSICASA

2009年10月29日(木) 18:00
desnudo
鍵田真由美・佐藤浩希フラメンコライブ Vol.4
「愛と犠牲」
FLAMENCO MEETS JAZZ
@MUSICASA

会社帰りにフラメンコを体感(体観)♪
踊りによる熱気と、ステップによる振動、音楽の波動が
席数約80のこの緊密な空間では、リアルに客席に伝わってきます。

シーンという静寂の中、
ステップで”コツコツ、シュカー”と
床面をこする音が響き渡るオープニング(こういうの好き♪)

ダンサーの鍵田真由美さんを中心とした踊り、ステップ、
そしてパーカッション、サックス、手拍子、掛け声が
加わっての全体の一体感、グルーブ感が
とっても素敵なステージでした。

かなりの運動量&汗にもかかわらず、終始凛とされてる姿が素敵です。
ダンサー達の目線も綺麗に揃っていて、
斜めにくるっとまわる回転が気持ちいい。
男性はワイルドでかっこよく、女性はセクシー!
と同時に中性的な魅力も感じるんですよね。

セリフみたいなものは一切ないですが、
本能的な、普遍的な、心の底にあるものみたいなものを自然と感じました。
高速のステップが床の振動を通して体にジンジン伝わってきて、
手拍子(パルマというんですね)の強弱が気持ちよく耳を打ちます。
奏者やダンサーからも、掛け声がどんどん飛んで、
すごく盛り上げていき、客席のボルテージも上昇。
最後、全員そろってのパフォーマンスは圧巻でした。

パーカッション(大儀見元さん)のソロがこれまたすごかった。

演出・振付、そしてメインでご出演の鍵田真由美さんと佐藤浩希さん、
(2006年の Newsweek 日本版の「世界が尊敬する日本人100」に選ばれた方です)
そしてARTE Y SOLERA 鍵田真由美・佐藤浩希フラメンコ舞踊団の方達。

場所は代々木上原のMUSICASA。
客席数80ほどでしょうか。
生バンド演奏によるフラメンコ。
隣の客席のご夫人の興奮度合いも気持ちよかったです。
上演時間は約1時間。
素敵なひとときでした♪

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