09/10/28 ミュージカル座ロザリー稽古場レポ
2009年10月28日(水)
ミュージカル「ロザリー」稽古場レポ
ロザリーとは、死刑直前の王妃マリー・アントワネットを
最後の牢獄で世話した貧しい女中。
そう、物語は時まさにフランス革命!
革命に巻き込まれて行く人々の激動の時代へ、
上演時間約3時間のタイムスリップ。
公演は月組と星組のダブルキャストで、
この日は星組さんの通し稽古を拝見しました。
出演者星組総勢35名、それを見守る月組さん(時々アンサンブルでご出演)、
スタッフの皆さん…、
お稽古場が小さく感じますっ。ギュウギュウです。
静かながらも不穏な空気を感じさせるような曲。。。
そして一転、35名による叫び!
ミュージカル座ならではの群像劇でございます!
ああっ、劇場に入ったらどうなるんだろう~♪
という気持ちが高まります!
この作品は、山口琇也さん(作曲編曲&音楽監督)と
ハマナカトオルさん(脚本&作詞&演出&振付)の
コンビが書いたミュージカル座初期の作品で、
1998年4月の初演以来11年ぶり、新キャスト、新脚本、新演出でのリニューアル上演です。
フランス革命の時代に貴族と民衆、異なる世界を生きた二人の女性の波瀾万丈の人生が
ドラマティックな22曲で綴られます。
民衆の生きざまを感じさせる迫力のナンバー!
貧しいながらも頼もしい民衆達の歌、子供たちの無邪気な歌。
反対に宮廷での華やかな曲。重厚な曲の数々。
どちらの階級かにかかわらず、誰にでもドラマが有るんですよね。耳に残る曲も多い中、
語りかけるように歌い出される「泣かないで」は各シーンでググッと胸に迫ります。
シーンによって誰が誰に「泣かないで」と歌うのか。どのシチュエーションも泣かされます。
牢獄に囚われた喪服のマリー・アントワネットと、貧しい農民の娘に生まれ、
貴族を憎んできたロザリー。
あまりにも違う境遇の人生を歩んできた二人は、アントワネットの死刑執行前夜、
初めて心を開き、互いの人生を語り出します。
二人の人生の回想を通じて、自身ではどうにもできない運命という巨大な力を描き、
二人の人間の心に生じた劇的な変化を印象づけます。
「その時、憎しみは愛に変わる。」
最下層の貧民として苦しみの中に生き、
貴族に対して憎しみしか抱きようがないはずのロザリーに芽生える感情。
一方、ロザリーと立場は違えど、自身もまた望まない運命に翻弄された
マリー・アントワネットが死を覚悟した牢獄で、
自分に与えられた人生の役割に気付く。
全く境遇の違う二人の女性が感じる、シンパシー。
月組ロザリーの青島凛さん、マリーアントワネットの片桐和美さん、
星組ロザリーの神郡英恵さん、マリーアントワネットの会川彩子さん
の4名から動画メッセージを頂きました~♪
通し稽古を拝見したのは星組さんだけなのですが、
ヒロインの方の素の雰囲気を見ただけでも
月組と星組、キャストが変わるとまったく違うものが観られると思います。
ジャン・ポール少年役の方が演じているもう一役にもご注目下さい (一人2役)♪
公演は2009年11月5日~14日、六行会ホールにて
品川駅から3分+徒歩2分。意外に近いですが、
新馬場(しんばんば)駅は改札がはしっこなので、
一番品川よりの車両にのるとよろしいかと。