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オペラ アーカイブ


04/05/28 マクベス@新国立劇場

2004年5月28日(金)
新国立劇場 1階19列36番 19500円
マクベス 千秋楽

いってまいりました。初オペラです。
今回はファントム好きの方に誘っていただいていってきたのですが、
その方から事前にいただいたメールが面白かったのでちょっと紹介します。

 【オペラとは?】
 ・お芝居を歌付きで上演すること。
 ・昔はお芝居くらいしか楽しみが無かった。
  →なので、お芝居に詳しい人が多く、
 作品を知っていることを前提として構成されているオペラが多い。
 マクベスもそう。

 【ヴェルディについて】
 ・今回の「マクベス」は
  ヴェルディというイタリアの作曲家によって作られました。
 ・ヴェルディはイタリアを代表するオペラ作曲家です。
 ・ヴェルディの作品の中では「椿姫」がいちばん有名で、
  これは最も人気のあるオペラ作品の1つです。
  椿姫はヴェルディの比較的後期(19/30作目?)の作品で、
  音楽性、ストーリィ性ともに優れています。
 ・これに対して、「マクベス」は比較的初期の作品(10作目)で、
  大して有名な曲も無く、割と地味な作品です(泣

 【原作のマクベスについて】
 ・シェークスピアの戯曲で、4大悲劇のうちの1つです。
 ・物語は、マクベスが荒野で3人の魔女に出会うところから始まります。
  これは、めっさ有名なシーンです。
  ※このシーンはオペラにも登場しますが、
   どういう訳か18人の魔女集団に増殖しています(謎
 ・最後のシーンの帝王切開云々のくだりもめっさ有名っすね。

 【オペラのマクベスについて】
 ・上映時間は約2.5hrsです。
 ・4幕10場モノです。
  シェークスピアの原作は5幕28場なので、半分以下に割愛されてます。
  これは、「原作はみんな知ってるだろうから、ポイントだけ演ったれ」
  っつースタンスで作曲されていることを意味します。
  →原作を知らないとかなり分かりにくいと思います。
  ※原作のあらすじはこちら
 ・マクベスは音楽的にはいまいちかも。
  恐らく、聞いた事のある曲はまず無いでしょう。
 ・オペラは基本的には音楽を楽しむものなんですが、
  マクベスの場合はそのドラマ性により重きが置かれています。
 ・このドラマ性ですが、具体的にはマクベス夫妻の心象スケッチが、
  その中心を担うかと思います。
  マクベス夫妻がどのように謀反を起こすのか、
  その心理状態がどのように変化していくのか、
  そして最後にはどのように破滅していくのか、
  などなどをヴェルディは描きたかったのでしょう。

 【見所】
 ・1幕の魔女軍団登場シーンをどう演出するか?
 ・第3幕の予言を語る精霊をどう演出するか?
 ・第3幕のバンクォーの幽霊をどう演出するか?
 ・第1~3幕まではっちゃけてたマクベス婦人が、
  第4幕でどんな風にダメ化するか?
 ・ラストシーン(マクベスとマクダフの決闘)をどう演出するか?
 ・魔女軍団をトータル的にどう演出するか?
  ストーリィ的には、1幕初めと3幕に登場するはずだけど、
  野田演出はどうも違うらしい。。

ということで、あらすじをきちんと把握していってきたのですが、
まず魔女の数がめっちゃ多い。30人以上いた気がする。
で、魔女がみんなベールをかぶっていて、その上に小さい骸骨がのってる。
これがなんだかコミカルにみえて逆に少しふざけているようにも見えてしまった。
1幕と2幕の間に魔女が笑いをとろうとしたりしていたけど、
あぁいうのはない方がいいなぁ。
それ以外にも、舞台途中で、兵隊のやりとりとかで、
動きをわざとコミカルにして笑いをとろうという演出がみられたけど
あぁいうのは私はしらけてしまうんだけれど。。。

マクベス婦人は、オペラ座の怪人でいうカルロッタのような感じで、んー、
私的に歌声は好きではなく、とても綺麗な声には思えなかった。
歌的には侍女とマクダフの声がいいなー。
日本人の歌声ってやっぱいいかも。
今回メインの役者はみんな外人だったんだけど、
歌声は、アンサンブルや精霊の歌を歌った日本人の歌が全然よかった。
声が澄んでる。
あとマクベス婦人が狂うという部分だけど、うーん、
なんだか普通に不眠症になってるだけって感じで発狂感が全然なくて残念。。。
一方、三幕の魔女が釜をゆでてるシーンはとってもうまく表現されてました。
今回のようにちょっと現代風の演出ではなくオリジナルのを見てみたいです。
あと、今回初オペラを観て思ったのは、
オペラってミュージカル以上に、
一人一人の役者の個性(主に歌)や演出の違いを楽しめるなぁと思いました。
脚本は同じでも演出によって全然違う。
ミュージカルは基本的に同じ作品はほとんど同じ演出(もちろん演出家が違うと
変わるけどあんまりそういうのミュージカルではないですよね)なんですよね。
もちろんどっちにもそれぞれの良さがあると思うけど、
オペラもいろいろと観てみたくなりました。
でも高いんだよなー・・・

おすすめ度(1-10)→ 5.5
もう一度観にいきたいか→ 違う演出家のがみたい


04/09/23 カヴァレリア・ルスティカーナ/道化師@新国立劇場

2004年9月23日(木)
新国立劇場 2階1列3番 9,450円
カヴァレリア・ルスティカーナ / 道化師

カヴァレリアルスティカーナと道化師の 二本立てのオペラ観劇。
初台を去ることになってからオペラを観始めて、
なんだか 少し複雑な気分。自宅から徒歩3分なんですよね。

さて、その演目は、まずカヴァレリアの方は、
ストーリーがとてもわかりやすくて面白い。
事前に予習をしてなくてもとっても 楽しめました
(本当は予習をしたつもりだったん だけど間違えて道化師の方のDVDをみてた)。
歌からも感情とかがとってもよく伝わってくる感じだし、
アンサンブルのコーラスとかも綺麗で、満足度の高い公演でした。
ただ、村娘役の サントゥッツァを演じてた人が、結構なおばちゃんで、
主役トゥリッドゥの母親役とのシーンでは
どっちが村娘でどっちが母親かわからなくなったりも。。
あと、今日思ったのは、同じ白人同士で役組むと、
時々すごく似てたりしてどっちがどっちかわかんなくなったりするんですが、
恋敵が片方外人、片方日本人だったりするととっても明確に分かって
私のような素人にはぱっとみとっても理解しやすくてよいなとも思いました。
また、カヴァレリアに使われていた曲で、
サントゥッツァがアルフィオに不倫をばらした後に
悲しく肩を落とすサントゥッツァのバックで流れる曲、すごく聞き覚えのある曲でした。
この曲がますます好きになりました。この曲なんだろう。

そして休憩後は二本目の道化師。
こちらは、最初にちゃんと役柄関係を把握してないと、
後半の劇中劇の面白さが半減してしまうというもの。
私は昨日予習をしたにもかかわらず
(引越準備しながらだったのであまりよく見てなかったかも)
トニオとカニオの関係がよくわからなくなってしまいました
(トニオとカニオがなんか似てるんですよねー)。
でもなんとか最後の方はわかった気になってました。

そうそう、劇中劇が23時から公演しますという部分、
これまたすごい時間からやるんだなーって思ってたら、
夕方7時くらいのことらしいですね。
字幕で23時って出るから、??って思ってしまいました。
終わってみれば、両方とも作品の上演時間は1時間少々と短いし、
わかってみればわかりやすいストーリーで、
作品の見ごたえ度も十分あると思います。
個人的にはカヴァレリアの方が好きだな。

おすすめ度(1-10)→ 7.5
もう一度観にいきたいか→ 全く違うキャストでみてみたい


04/10/09 ラ・ボエーム@新国立劇場

2004年10月9日(土)
新国立劇場 2階1列
ラ・ボエーム

暴風雨がきそうな中、
新国立劇場にてオペラ「ラ・ボエーム」観劇。

作品の内容は、あらかじめ貸してもらった漫画で頭に入れておいたのでばっちし。
いざ始まると、最初の出だしはなかなかいい感じ。
出だしがいい舞台はいいはずという期待と共に舞台を見つめる。。
オケの音が大きく台詞が結構掻き消される。
ミュージカルはマイクで拾ってるけどオペラって生声なんですね。
ということは席の位置によって聞こえるバランスかなり変わってきますよね。
新国立劇場の一番前と一番後ろではぜんぜん違うはず。。

さてこの演目、ストーリーはとてもわかりやすい。
RENTってラ・ボエームを一応ベースにしてるんですかね。
クリスマスとかミミとかストーリーとかも見ててかぶって面白かったです。
男の歌手さんたち、結構ハンサムで個性的でなかなかよい。
歌もそこそこいい感じ。で、女性陣が。。ミミはふくよかすぎ。。。
そしてムゼッタは華やかなオーラがない・・
思うに今回の配役、ミミとムゼッタを入れ替えた方がよかったのではと思うくらい。
ミュージカルって容姿などの見た目も結構配役に影響すると思うんですが、
オペラは「歌」がかなり重要なんですね。
でもそれはそれでまたそのギャップを楽しめたりして私的には面白いんだけど。

そして驚いたのは二幕、人多すぎ。
あんなにたくさんいる必要あるのかと思うくらい多い。
子供もたくさん。しかもこの二幕にしか出てこない。
うーん、もーちょっとバランスってものがあった方が。。
あと、カーテンコールがしつこい。。。
観客の盛り上がりでカーテンコールするなら嬉しいんだけど、
「必ず」カーテンコール、
しかも休憩前の幕の終わりには必ずカーテンコールってのもどうかと。。。

最後の4幕の熱演はなかなかよかったです。
ただ、ブラボーってさけびたくなるまではいかず...
といろいろ書きましたが、
こういろいろ書きたいことがあるってのはある意味いろいろ感じたので
いってよかったなーと思ったりもしてます。
オペラの観劇経験も積んでいきたいです。

おすすめ度(1-10)→ 6.5
もう一度観にいきたいか→ 違う演出とキャストで観たい。


05/03/04 魔笛@新国立劇場オペラ劇場

2005年3月4日(金) 18時30分開演
新国立劇場オペラ劇場 3階4列45番
「魔笛」

初台の新国立劇場で、二期会による「魔笛」を観てきました。

魔笛は昨年末にウィーンで観て、めっちゃ気にいった作品の一つ。
夜の女王のアリアとパパゲーナ&パパゲーノが大好き♪
会社をはやめに抜けて、いってまいりました。
席は3階の最後方。なんだけど、舞台の雰囲気はよく味わえました。
よかったのは1階席に比べて字幕が比較的みやすいかもって思ったこと。
あんまり首を動かさなくてもいいかもって思いました。

さて、この魔笛、ずばり、いってしまえば、
なんかウルトラマンがテーマなんだろうかと思ってしまったくらい
ウルトラマンを感じてしまいました。
まずパパゲーノの鉄琴に魅せられて集まってくるのが、
カネゴンやらレッドキングなどの怪獣。。
かぶりもんしてそのまんま怪獣。
なんなんだろう、円谷プロが協賛!?って思ってしまったくらい。
天使3人の衣装も科学特捜隊の服に似てるし。
王様が挙手を求めるシーンでは、挙手がスペシウム光線に見えたし。。。

っという感じで、随所にかなりいろんな遊び心が見えた舞台でした。
前半のこういう演出には正直ちょっとひいちゃったんだけど、
2幕で「危険です!お下がり下さい!」という
黄色いサイレンがオケピからでてきたあたりから、面白いって思いはじめ、
その後のパパゲーナが自殺を図る木のおっちゃんがかなりふざけたキャラだったり、
パパゲーノと看守(?)の人のやりとりもかなりコミカルで面白かった。
ちょっとまったーってのもよかった。

とにかく一幕一番最初の登場シーンが、
いきなり背中に日の丸しょった武士でしたからね。
あれがタミーノとは。。。
タミーノとタミーナは無難な感じでよかったです。
前にウィーンで観た時に師匠がいってたのは、
あの2人が主役というわけじゃないと。
うん、確かにそう思います。
見所はパパゲーノと夜の女王だと。

その夜の女王だけど、1幕のアリアは、やっぱ厳しいですねー。
かなり激ムズだと思います。
ハハハハハっていう連続発声がハ~~ハ~~って感じになってました。
でも声はよかった。難しいんでしょうねーここ。

パパゲーノは、いいキャラですね。
今日のパパゲーノはちょっとぽっちゃりキャラだったんだけど、
コミカルな感じで好感がもてました。
バナナやパンもむしゃむしゃ食べてました。
それ以上によかったのがパパゲーナ。
おばぁさんの時のコミカルさ、かなり演技派ですね。変身ぶりもよかった。

今回は侍女3人組の一人が、一緒にいった友達の高校の同級生だったので、
ちょっと侍女にも注目してました。
ウィーンの時と比べて思ったのは、
ウィーンの時は侍女3人のキャラがそれぞれあった気がするんだけど、
今回のは3人ともキャラが一緒な気がしました。気のせいかな。

それにしても、今回みて思ったのは、
ちょっとパミーナのタミーノに対する想いってどやねんと。
自分を助けにきてくれたタミーノを一目みて、
あっこまでおっかけられたら、タミーノもひくんちゃうかと思うんですけどね。。。

2幕のタミーノとパミーノのいちゃいちゃシーン
(おててつないで舞台を二周くらいしよった)、長すぎ。
ここ、一周でいい。
友人もいってたけど、随所で間が長い。
出し惜しみをしない感じでいいともとれるんだけど。

でも結局やっぱり最高なのは2幕最後の方の
パパゲーナとパパゲーノのシーン。
あのパパパパパパパパパパゲーノの歌、大好き。
それを後ろで応援する天使達もいい!
(ウィーンでは男の子だったけど、今回は大人の女性3人組だった。どっちもいい!)。
あ、あと今回気にいった曲は、
一幕でパパゲーノが口に鍵された状態で歌うところ。
あぁいうのがなんかオペラっぽくなくてすごいいい♪

そしてニ幕最後、いいですねー。
あのハッピーエンド、好きです。
上から天使が金銀の紙吹雪を降らせて、
パパゲーノとパパゲーナは子供達に囲まれて。。
ほんと、ミュージカルをみにきてるような気がして、古典とは思えません。
モーツァルトはやっぱり天才だ!

おすすめ度(1-10)→ 8.0
もう一度観にいきたいか→ ニ幕をもう一度みたい


05/06/22 サロメ @NHKホール

2005年6月22日 (水) 19時開演
NHKホール 1階C18列 3番 21,000
サロメ

友人からチケットあるんだけどと声をかけてもらって、
なんと21000円のチケットをただで譲ってもらっていってきました。
ポーランド国立歌劇場の公演。「サロメ」。
名前はなんとなく聞いたことあったんですが、
とりあえずストーリーも何もわからない事前知識0で挑みました。

7時過ぎ開演。
出だし、うーん、声小さいぞ。
で出演者もなんかあまり区別がつきません。
舞台装置もちょっと近代的でおおって一瞬思ったけど、全く動きがなく、
ストーリー的にも前半はあまり動きがなくて、3度ほど睡魔に襲われました。

後半は、じょじょにストーリーに動きがでてきて、
そこそこ面白くなってきたんだけど、うーん、結果的にはなんだかいまいち・・

まず主役のサロメと王様役の人以外は声が全然聞こえない。
オケの音(特に金管)に完全に打ち消されてるし。
で、主役のサロメも、音程あってるんだかあってないんだか微妙で、
最後の方にサロメだけのシーンが続くんですが、正直長すぎます・・

でもこのヒロインのサロメ、王様に「踊ってくれたら望みを叶える」と言われ、
腰くねくねで肌露出させて結構踊るんですね。これにはびっくり。
さらに、最後は脱ぐんです。オペラ歌手が脱ぐんですよ。。
今日は上半身裸になってましたが、
演出によっては下半身も全部すっ裸になるものもあるようです。
なので、この演目、サロメを演じる女性は、歌、踊り、そして裸と結構大変だなーと思いました。

最後の終わり方は、うーん、予言師のいってた占い通りとはいえ、かなりあっさりでしたね。

このオペラ、1時間40分なので休憩はなく、気軽にみれるかと思いきや、
楽しいストーリーではなく、また印象に残る曲が全然なく、
登場人物も少ないので、はじめてオペラをみる人がこの作品をみたら、
オペラって・・・って思ってしまうかも。
というのは、今日の観客、女子高生や若い人がやたら多かったんですね。
彼女達はどう感じたのだろう。。

おすすめ度(1-10)→ 3.2
もう一度観にいきたいか→ 違うバージョンをみてみたい気もする


06/06/20 こうもり@新国立劇場

2006年6月20日(火)
18:30 2階R1列10番 @ 新国立劇場
「こうもり」

koumori.jpg

す、素晴らしい! 楽しかったー!
オペラと思ってましたが、
「オペレッタ」という方が多いみたいですね。

台詞の遊びが多く、ドイツ語の中に日本語も
ふんだんに取り入れられて、面白い。
途中、バレエシーンなどの踊りも素晴らしい(拍手!)
こういうの大好きです♪

1幕ではあまり日本語も登場せず、
「わかりました(いきなり召使が日本語を話す)」
「日本人のテノールの男はいい声をしてる(ドイツ語で)」
みたいな台詞くらいだったんだけど、2幕からは、日本語で
会話が行われたり、焼酎がしょっちゅう登場したり、
かなり遊びが入ってきました。

オペラだと、台詞が原語で厳格に決められたりする
ようですが、オペレッタって、こういう台詞部分の
遊びがかなり多いらしいです。おもしろーい。

こうもりは、私が大学に入ってオーケストラに入部
した1年生の時に、演奏してた曲なので(私はのってないけど)、
曲は結構覚えてたんだけど、ストーリーも楽しかった。
演奏と舞台上の動きが結構シンクロしたりしてるのも面白い。

そして今日一番のヒットは、オルロフスキー公爵。
だりーって感じでやる気のない王子(女性が演じてる)
なんだけど、歌い始めると、これがめちゃめちゃいい声。
思わず拍手しそうになって聴き入ってました。
しかもこの人、綺麗。私の左側がブラボー席(っていうのか
どうか知らないけど)で、そこのおっちゃんがブラボー
ブラボーって叫びまくってました。

ロザリンデは衣装によって全然イメージが変わってびっくり。
アルフレートは、日本人!って感じだったけど、なんか
これはこれで面白かった。アデーレ役の人は、ドイツ語も
うまくて最初外人かと思ったんだけど、二幕でいきなり
日本語をぺらぺらと話し始めておおって思ってしまった。

二幕の舞踏会シーン、あれはもう一回観たい。
王子の歌のシーンや、バレエダンスのシーン、楽しかった。
さすがバレエダンサーを抱える新国立劇場♪

ただ、二幕と三幕の間、あの間、休憩入れてほしかった。
休憩時間に二幕のことなどを話して理解を深めたりっていう
効果もあると思うし、なんでゆっくり舞台を楽しもうという
ふうに組んでくれないのかなぁと。。。
飲み物などの売上げもあがると思うし、二幕で登場した
出演者絡みでパンフレットやCDも売れると思うんだけどなぁ。

こうもり、好きな舞台の一つになりました!
あの王子(今回はエレナ・ツィトコーワさんでした)、
他の演出ではどうなるのか観てみたい!


07/01/12 METライブビューイング清教徒@ルテアトル銀座

2007年1月12日(金) 14:00
METライブビューイング
ベッリーニ 清教徒
7列27番 @ ル・テアトル銀座

メトロポリタンオ歌劇場のライブ映像を、
ル・テアトル銀座で観ようという公演。
DVDの上映会みたいな感じなんだろうかと
思っていってきたんですが、すごかった!

なにがすごいって、主役のアンナ・ネトレプコ。
彼女を知ることができ、また彼女を映像とはいえ
観て聴いて感じて堪能できたのが今日一番の収穫です♪

1幕第1場で心地よい眠りにつこうとしていた私ですが、
第2場で、ネトレプコさんのエルヴィラが登場して歌い始める
やいなや、もう彼女のとりこになりました。
まずなんてったって声が綺麗。高音域から低音域まで
安定してるんだけど高音部が非常に気持ちいい。
さらに、その歌い方も見てて気持ちいい。映像なので顔がアップ
とかでうつるわけですが、口もととかをみてると、小鳥が歌ってる
かのように気持ちよく綺麗に歌わはるんですよね。
そして、綺麗。若くてお美しい。71年生まれとは思えない。

2幕、狂乱の場のシーンはほんと圧巻。映像だけど思わず拍手
したくなります。また、アルトゥーロ役のエリック・カトラーさんも
いい声で好青年って感じだし、リッカルド役のフランコ・バッサルロさんと
ジョルジオ役のジョン・レイリーさんとの2幕最後の歌のシーンは
もう一度聴きたいくらいよかった。
3幕もまったく見飽きさせないまま進行して、
終わった後は、映像だけど、拍手してしまいました。
あの場で生でみてたら、即スタンディングオベーション間違いなしです。

正直、最初はじまった第1幕第1場は、ライブじゃなくて映像なので
ちょっと抵抗あったんです。でも、ただの中継映像だけでなく、
開演前や幕間に、現場のスタジオから解説が入ったり、
幕間に、なんとネトレプコさんにインタビュー!!
(インタビュワーはルネ・フレミングさん。この方がまた素敵だった)
本番中の楽屋にてとても貴重な映像を観ることができました。
幕が降りた直後(ネトレプコさんがスキップして満面の笑みで
うまくいったー!みたいなしぐさで戻ってくるとことか)や
幕間中の舞台ステージ上の様子が流れたり、
ストーリーの解説や、ネトレプコさんの紹介映像など
おいしい映像満載で、休憩時間もほとんど席にいました。

また、通常字幕をおってると非常に目がつかれるんですが、
映画みたいに映像の下側に字幕があるのでとてもみやすい。
もちろん、生じゃないので自分が好きなアンサンブルに焦点を
あてたり、全体の雰囲気や、音もダイレクトには伝わってこないけど、
メトロポリタンのオペラに触れるという意味では、とてもいい企画だな
と思いました。DVDと違って、ドラマ「24」と同じように、ちゃんと幕間
があったりオケピの音が聞こえたり、劇場の照明をいろいろ調節したり、
そういう工夫があったので緊迫感も結構たもたれてたりしてて、
他の作品もみてみたいと思いました。

魔笛、追加で上映するそうです。始皇帝もとても面白そう!!


07/01/16 MET始皇帝@新橋演舞場

2007年1月16日(火) 18:30
METライブビューイング 始皇帝
2階4列17番@新橋演舞場

先週観た清教徒がすさまじく良くて、
その中で宣伝していた始皇帝が気になってたので、
宝塚から演舞場にはしごしてマチソワしてきました♪

当日券、1階も2階も20席位しか残ってなかった。
結構人気なのかーと思ってわくわくして席へ。
2階4列、とても観やすい。でもちょっとスクリーン
から遠いので、前のテアトルの時みたいに一階席の方がよかったかも。

最初、狂言まわしみたいな人がでてきて、お、中国語だ!
もしかして全編中国語?と思ったら彼だけ中国語でした。あとは皆英語。
言語が英語ってのもなにか理由はよくわからないのですが
違和感があるんですよねぇ。特に歌のところとかは。。。

で、感想ですが、えーっとですね、うーん、なんといいましょうか、どうなんでしょ。

ワダ・エミさんの衣装、そしてセットは階段をうまく使って面白い!

でも音楽が、(もちろん全部じゃないけど)無調・拍子無し・音程も
12音階じゃない音とか不協和音とか、いろいろな楽器やら太鼓やら
石とか金属をこする楽器とか使うのでちょっと現代音楽風の感じが強く、
それにオペラの歌をのせるのはどうなのかねと思いながら聴いてましたが、
基本的に音楽が流れる感じがなくて、その場その場で音を出してる
という感じなんですね。抑揚とか感情があまりなく、
誇張していうと効果音の連続といいましょうか。
なので、こう時間が自然に流れるといった感じではなく、
演出的にも「静」な感じでセットも歌い手も動きが少ないので、
みてると結構疲れるんですよね。。
ニ幕最後で、死者と始皇帝のやりとりが異様に長く
(このシーンだけで30分以上!)、
最後は時計が気になってしまいました・・・

いろいろと新しい試みをしてるとは思うんですが、
全世界から集めたという一流のスタッフ・キャストも
なんかかみあってなくて統率がとれてないんちゃうかなぁと。
途中のメイキング映像でも、初日直前にユエヤンのフラトルさんが
「あれこれいろいろ試したけど結局さぁ・・」
みたいな発言を聞いて、あぁなんか楽しそうじゃないね
というのが伝わってきて悲しくもあり。。

演出的には、最初から最後まで「暗い」。
まーストーリーが暗いんだけど、歌い手さんの顔から笑顔が
ほとんどなかったのではと思った舞台でした。またユエヤンとジャンリが
愛し合うシーン、あんなに官能的に表現しなくても。。と思ったのは私だけ?
曲も、強引にオペラっぽく歌わせてるみたいな感じがしてしまい。。

終演後、METの客席映像みても、帰り支度してる人が多くて、強引な
カーテンコールでやっとスタンディングがみえた感じ。ただそれでも
前方ブロックで座って拍手もしてない人たちも多く、
うん、私も同じだと妙に気持ちがシンクロしておりました。

また、今回ドミンゴが始皇帝で、彼の声を楽しみにしておりましたが、
結果から申しますと、本編でなく、休憩時間に流れていた
メイキング編の彼の歌声が一番私の心に響いてきました。
でもこれは生で聴いたらまた違うのかもなぁ。

ちなみにインタビューによると、10年前にMETがタン・ドゥンに依頼
して、タン・ドゥンがドミンゴに声かけて、それから作品作った
って感じみたいですね。作品ができてから上演がきまるんじゃなくて、
上演がきまってから作品を作るんですねー。ドミンゴに声かけてから
曲作ったんだったら、なんか中国風の歌い方にこだわらずに、
彼の持ち味を最高に生かせる曲にしたらよかったのに・・
今回よかったのは、ユエインのお母さん役の Susanne Metzer さんの声だなぁ。。
彼女、ほとんど出番なかったけど・・・

でも、こうした劇場のスクリーンとはいえ、METのオペラを日本で
観れるのはとってもいいと思います。2月の魔笛は絶対行くぞ!
ライオンキングのジュリーティモアさん演出!めっちゃ楽しみ♪


07/02/27 MET 魔笛@ル・テアトル銀座

2007年2月27日(火) 19:00
MET ライブビューイング「魔笛」
16列4番 @ ル・テアトル銀座

実は結構楽しみにしていた魔笛。
ライブビューイング、簡単にいえば映画館状態
それを劇場でみようという企画です。

演出はライオンキング(LK)のジュリー・テイモアさん。
どんな演出なんだろうってドキドキワクワク
してたんですが、ライオンキングテイストたっぷりでした。
普段あんまりオペラみない人が、はじめてオペラ
みるんだったら導入にはいいんじゃないかなと。
(といってる私自身そんなに観てるわけじゃないんだけど)

LKの二幕の客席で飛ぶ鳥みたいなのが、飛びまくってたり、
3人の侍女の顔の表現がまさにLKと同じように見えてしまい。。
舞台装置も結構こってそうなんだけど、近代的というか、
ちょっと機会仕掛け的な色合いが強かったです。
でもなんでそうしたかみたいなのがよくわからず。。
また、3人の天使が、ちょっとやんちゃなガキみたいな
感じ(メークや衣装も)で、しかも歌のバランスがいまいち。
その3人がのる鳥が、これまた最初の、わずかちょっとだけの
シーンのために、すっごく凝ったセットを作ってる。
この鳥にどれだけ予算かけたんだろうと。。実はこの鳥、
開演前の舞台裏レポで、動きをみせてくれてたんですが、
結構なかなかリアルな動きをするんです。が、実際舞台の
中では、それが生かされてない気がしました。

あと、その人たちの意味は!?みたいなのも結構あって、
一番違和感あったのが、パパゲーナが再び登場する直前に
登場する足の長いバレリーナ達。そのバレリーナ達の最後に
真っ白いバレリーナが登場するんですが、彼女がめっちゃ
綺麗なんです。私はてっきり彼女がパパゲーナなのか、
そうだったらこれはすごい!って思ってたんです。
が、違いました。そのバレリーナがはけた直後に、
おばぁさんに扮したパパゲーナが登場。おばぁさんから
変身したのはむっちりパパゲーナでした。あのバレリーナの
超綺麗だった白い金髪の女性の方、パパゲーナを完全に
くっちゃってる気がします。しかも登場の意味わからないし。

夜の女王の後半のアリアはよかったー!!
最初のアリアは激ムズなんでしょうねぇ。
あれを完璧に歌える人はいるのだろうか。

パミーナはこれまたちょっとちっちゃいむっちり系の方。
声はいい声したはりました。ザラストロはいい声だ。
低音が素敵。そしてザラストロの衣装がいいっ。
パパゲーノは、メリーポピンズのバートとだぶりました。
コミカルさがよかったけど、笑いの間が早かった気がします。
モノスタトスは、お腹でぶでぶの蝶々みたいで、これがまた
紅白で物議醸し出したDJ OZMA みたいな衣装でちょっと気持ち悪い。

そして今回やったら気になったのが、コツコツ音。
ステージ床を歩く音や、セットが動く音がやったらと
リアルに生生しく響くんです。カッツーンとかコツッコツッと。
タップシーンでもあるのではないかと思ってしまうくらい。
これは役者にマイクつけずに音ひろってるからとかなんですかねぇ。

今回は休憩なしの2時間。
予想外にボリュームたっぷりで、これだったら
休憩あった方がよかったのではと。。

また、今回英語上演だったんだけど、意外に
違和感なく楽しめました♪

今まで魔笛は、バイエルン
新国立劇場
チェコ語の魔笛と観てきたんだけど、
バイエルン州立歌劇場のあの感動は忘れられないです。
バイエルンの演出では、パパゲーナとパパゲーノの最後のシーンの演出、
どんどん子供が産まれてくるんですよ、これでもか、これでもかと。衝撃的でした。
そしてパパゲーナが銅像から綺麗な子に変身するシーンはほんとお見事。
天使も最高だった。あぁバイエルンのあの魔笛、もう一度観たい。


08/07/10 椿姫@新国立劇場

2008年7月10日(木) 14:00
高校生のためのオペラ鑑賞教室
椿姫 ゲネプロ @新国立劇場

久々の新国立劇場
オペラ。
演目は、椿姫

この演目は、あらすじがとってもわかりやすい。
登場するメインキャストが少ないからというのもわかりやすい。
ただ、その分、そのメインキャストの魅力次第で、感動具合が
決まるということもいえるわけですね。

今日は、ダブルキャスト公演のどちらの方がヴィオレッタと
アルフレードをされていたかわからないのですが、ヴィオレッタの方は
特に高音部、かなりおさえめに歌われてました。本番に万全の体調を
もっていくためということなんですねきっと。

それにしてもですよ、生声、これがすごい。
3階席、4階席まで届くというのは。
ホール効果もあるとは思いますが、すごいなー。

今日、素敵な歌声を披露してくださったのは、
ヴィオレッタの看病をしている女性の声。耳に優しい感じ。
あとアルフレッドのお父さん。この方、かなり若い。
多分アルフレッドと役入れ替わっても違和感ないと思う。
若いといえば、ヴィオレッタのパトロンも若かった。

今日の椿姫は、二幕の冒涜のシーンの盛り上がりと緊迫感がよかったです。

セットは、下手から上手に流れるようなセットで面白いなと
思ったけど、緞帳や、大きく垂れ下がった幕が非常にフラットな感じ
だったのがちょっとゴージャス感が薄れてすこーし残念でございました。

新国立劇場がなんと高校生以下2100円で観れるというこのオペラ。
公演日6公演のうち、5公演が平日13時というのは、
学校休んで行くってことなのかな?つまり学校として鑑賞会としていくって
感じなんでしょうね。となると一般の高校生は実質12日だけが対象になるのかな。
これ、30歳以下とかも対象にしてあげたらいいのに。

舞台に加えて生のオーケストラも聴けて、
さらにこの新国立劇場の客席やロビーの雰囲気に
ひたってどんなことを高校生が感じるのか、アンケートとか読んでみたいなぁ。


08/08/26 藤原歌劇団 椿姫 La Traviata@テアトロジーリオショウワ

2008年8月26日(火) 18:30
藤原歌劇団
オペラ 椿姫 ラ・トラヴィアータ
1階14列9番@テアトロジーリオショウワ

先月の新国に続き今月もオペラ椿姫を観てきました♪
椿姫は、映画プリティウーマンで二人が一緒に観るオペラでもあり、
漫画ガラスの仮面にも登場し、今度の春野寿美礼さん主演の
ミュージカル「マルグリット」の原作でもある、とっても有名な作品。
登場人物の関係やストーリーもわかりやすく、
アリア(歌)も聴き所が多く、知ってる曲も出てくるので、
初心者にもおすすめの作品でございます。

そんなオペラ初心者の一人である私にとって、今日は3回目の椿姫。
ラストの演出が素敵!
まさか一瞬客席明るくなるとは。
そして鏡。
おおおおおおお。
最後にふっと持ち上げられた気分になれました。
そしてとってもわかりやすかった!
全部イタリア語で歌うので、字幕になるのですが、
字幕もわかりやすく、また時々字幕無視して聴きほれてても、
全然ストーリーにはついていけます。

私が俄然身を乗り出したのが、二幕のパパ(ジェルモン。牧野正人さん)のソロから。
その前に、ヴィオレッタ(ダニエラ・ブルエーラさん)と一緒に歌うシーンが
あるのですが、そこはちょっと控えめだなぁと思っていたらその後の独唱がすごかった。
バリトン全開で伝わってきました。独唱後の惜しみない客席の拍手も気持ちいいです。

で、このパパのソロあたりから、ヴィオレッタもパワーアップ。
2幕はソプラノの中低音がいいなぁと思ってましたが、
3幕はもう全音域素敵でございました。
また、ヴィオレッタの歌でないセリフの声がまたいいのです。
3幕の手紙を読むシーン、そしてラストの語り。いい声したはります♪

アルフレードは、ステファノ・セッコさん。
この方も、2幕、3幕にいくにつれてパワーアップ!

ちなみに最初の1幕冒頭で、アルフレードとヴィオレッタが出会う
シーンですが、ヴィオレッタが手にもってたものを落とします。
こ、これは? 田舎から出てきた地主の息子アルフレードを
ひと目見て、何か感じたということなんでしょうか。

また、2幕で、アルフレードのパパ、ジェルモンと会った後の
ヴィオレッタが、アルフレードにすがるシーンですが、
この時点ですでに(別れるという)腹は決まってるわけでですよね。
私もアルフレードと同じくだまされました。ごめんなさいヴィオレッタ。

2幕は、舞台上にわんさか人が集まっての
華やかなダンスシーンもあったりして、
衣装的にも楽しめます。アリア(歌)も聴きごたえあるし、
オーケストラの盛り上がりも気持ちいいです。

そして3幕!
3幕は時間的には短いですが、もう最初のヴィオレッタのアリアから
はまりまくりです。音程のオクターブジャンプはぴたーっと決まります。
3幕後半に、出演者が少し前に出てくるのですが、前に出ると、
より歌声がストレートに響いてくるんです。少し前に出ただけで
こんなに違うんだなーと思いました(後ろに幕が降りたせいもあるのかも)。
あっという間に展開。そしてあのラスト。
この最後のインパクトは大きい。演出見事です。

また、全体を通して、結構歌い手さんが前を向いて歌われるんですね。
フローラ(森山京子さん)が前向きながら下手側に追い詰めたり、
二幕のパパジェルモンがあまりにも真正面を向いて歌うので、
最初ん?と思ったんですが、
これはやはり生声だから客席の方を向いて響かせるということかしらん。

オーケストラは東京フィルハーモニー交響楽団
指揮者はジュリアーノ・カレッラさん。
身体も腕も非常に上下動をされる振り方で、
客席から観てると、歌いにくくないんだろうかと思ってしまいましたが
なかなか個性的な感じ。
あと、一幕の有名な乾杯の歌は、結構テンポはやく感じました。

20分休憩を2回挟んで約3時間の公演。
客層は、50-60代のご夫婦やご夫人同士が中心な印象でしたが、
なにげなく観察してると、片方がもう片方の人に説明してるペアが何組か
いらっしゃったので、オペラをよく見てる人が初めてオペラ見る人を
連れてきてるのかなと思ったり。と考えると、椿姫、はじめてみるには
やっぱりおすすめの作品なんだなーと思いました。

それにしてもこの椿姫という演目は、
1幕と2幕の間、2幕と3幕の間に、
ストーリー上何がおこってたのかとっても気になります。
でもそんなところを想像するのがまた楽しいです。

場所は昭和音楽大学の中にあるテアトロ・ジーリオ・ショウワ
新百合ヶ丘駅から徒歩数分。素敵なホールでした♪


09/01/16 UKオペラ歌劇ジュリオ・チェーザレ@新宿バルト9

2009年1月16日(金) 16:30
UKオペラ 歌劇ジュリオ・チェーザレ(ジュリアス・シーザー)
F-03@新宿バルト9

これぞブラボー、これぞスタンディングオベーション!!!
帰り道、頭の中で、メロディーと振り付けがグルグルグルグル♪
素晴らしかったです。ずっと余韻に浸っていたいくらいです。

興奮の観劇レポ出だしとなりましたが、今回鑑賞してきたのは
イギリスのグラインドボーン音楽祭で上演された作品を
日本の映画館で観れるというUKオペラ@Cinema
幕間に15分、10分の休憩があり、合計4時間半。
これがですね、冒頭すこしこっくりしてしまいましたが(不覚!)、
その後はまったく眠くならず、魅了されまくっておりました。
最後は、あー終わらないでーもっと聴かせて欲しい!と。

3幕のあのクレオパトラの振り付けと歌声と表情をみてしまうとですね、
もう一度観たい!と思ってしまいますよ。
実際の劇場での客席の笑い声も入っていてめちゃめちゃ楽しい!

と、すばらしきポイント満載ですが、
一幕は、まず冒頭のチェーザレ閣下が登場してその声を
聞いた時の、な、ななななんと!
チェーザレ閣下(ジュリアスシーザー。男役)がメゾ・ソプラノ!!
サラ・コノリーさん!
そう、女性です!
見た目は素敵な紳士なのですが、こ、これはすごい!
宝塚でいうところのまさに男役トップスター!かっこいい!
でさらに歌声に陶酔。魔笛の夜の女王のアリアのような、あの
ハッハッハッハッというあの怒濤のフレーズ、そして歌声のトリル!
がいたるところに!すばらしいーー!

そしてその後クレオパトラ登場!
ダニエル・デ・ニースさん。
この方がまたすばらしすぃ!忘れられないくらい素敵。
歌えて、踊れて、表情がよくて演技もできて、綺麗!
ズームアップすると腕とか意外にがっしりされてるのですが、
全体のプロポーションがよくて、うっとりしてしまいます。
また、やんちゃな感じの演技も楽しいですが、
相手を魅了するしぐさや歌声に、私、魅了されまくりました。
特にあの3人のダンス、楽しすぎです。

そして一幕後半は、コルネリア(アンゲリカ・キルヒシュラーガーさん)
とセスト(アンゲリカ・キルヒシュラーガーさん)親子のデュエットに陶酔。
こちらもアンゲリカ・キルヒシュラーガーさんは女性ですが息子役なのですね。

二幕は、さらに見所満載。チェーザレ閣下と生ヴァイオリン演奏の掛け合いはすごい。
チェーザレが歌ったフレーズをヴァイオリンがその歌詞のように弾くんです。楽しい!
あれだけたっぷりみせてくれて大満足なのに、もう一度みたいと思うんですよね。
息子セストのソロもすばらしかった。
ここで美術効果がいいなと思った私です、あの後方でくるくる回転してる波のバー(?)。
この波が、静かな時、荒れ狂う時、輝いた時など、そのシーンに応じて、波の動きや色が
変化するんですよね。これがとてもいい効果でございました。

ちなみに二幕のこのあたりになりますと、映像の下に出てる字幕、
あまりみなくなってきます。というのも、ストーリーは結構わかりやすいですし、
結構同じセリフを繰り返すので、なんとなくわかったような気になったりもするんですよね。

そーしーてー感動の三幕!
クレオパトラ最高-!!
あの侍女二人を従えて踊るダンスシーン、あのシーンをもう一度!
V字ピースサインで歌い終わった後のあの客席の熱気、
スクリーンを超えて伝わってきました。
ブラボーという声もたくさん聞こえましたが、
そう、これぞブラボーです!
音楽、振り付け、ダンス、表情!ハハハハハの機関銃!
すばらしい-!腰ふりふり、服チャッチャ、髪ぽっぽ♪
ノリが悪い私が足動かしたくなりました。
そしてクレオパトラ、あの服がまた似合ってるのです。
緑色の、宮廷に使える若い貴族男子のような服と、あの髪。。素敵です。

その他の出演者の方達も本当に魅力的で、
ワイルドな悪役を好演していたアキッラ(クリストファー・モールトマンさん)
片手宙返りまでできてしまうトロメーオ王(クリストフ・デュモーさん)、
この二人が最後左右に登場してしまう演出も楽しいです。
(ところでこのラストパーティシーンでニレーノ(ラシド・ベン・アブデスラムさん)
が意味ありげに一瞬傘もって上手にはけたのはなぜでしょう??)

今日で新宿での上映ラストですが、この後イクスピアリや川崎など
ではこれからの上映のようです(詳しくはこちら)。
この作品、ぜーひーおすすめです。
リピートでもう一度最初から観たい!


10/11/21 メリー・ウィドウ@日生劇場

2010年11月21日(日) 15:00

日生メリーウィドウ、日本語でわかりやすくコミカルで楽しいオペレッタ♬ただ、隣のじーちゃんが有名な歌の所で必ずハミング、私の周りの人は、あのじーちゃんの生フンフンの音の方が大きかったはず。鎌田誠樹さんのニェーグシュ最高でした!表情豊かな岩田元さんも発見!
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