07/02/27 MET 魔笛@ル・テアトル銀座
2007年2月27日(火) 19:00
MET ライブビューイング「魔笛」
16列4番 @ ル・テアトル銀座
実は結構楽しみにしていた魔笛。
ライブビューイング、簡単にいえば映画館状態
それを劇場でみようという企画です。
演出はライオンキング(LK)のジュリー・テイモアさん。
どんな演出なんだろうってドキドキワクワク
してたんですが、ライオンキングテイストたっぷりでした。
普段あんまりオペラみない人が、はじめてオペラ
みるんだったら導入にはいいんじゃないかなと。
(といってる私自身そんなに観てるわけじゃないんだけど)
LKの二幕の客席で飛ぶ鳥みたいなのが、飛びまくってたり、
3人の侍女の顔の表現がまさにLKと同じように見えてしまい。。
舞台装置も結構こってそうなんだけど、近代的というか、
ちょっと機会仕掛け的な色合いが強かったです。
でもなんでそうしたかみたいなのがよくわからず。。
また、3人の天使が、ちょっとやんちゃなガキみたいな
感じ(メークや衣装も)で、しかも歌のバランスがいまいち。
その3人がのる鳥が、これまた最初の、わずかちょっとだけの
シーンのために、すっごく凝ったセットを作ってる。
この鳥にどれだけ予算かけたんだろうと。。実はこの鳥、
開演前の舞台裏レポで、動きをみせてくれてたんですが、
結構なかなかリアルな動きをするんです。が、実際舞台の
中では、それが生かされてない気がしました。
あと、その人たちの意味は!?みたいなのも結構あって、
一番違和感あったのが、パパゲーナが再び登場する直前に
登場する足の長いバレリーナ達。そのバレリーナ達の最後に
真っ白いバレリーナが登場するんですが、彼女がめっちゃ
綺麗なんです。私はてっきり彼女がパパゲーナなのか、
そうだったらこれはすごい!って思ってたんです。
が、違いました。そのバレリーナがはけた直後に、
おばぁさんに扮したパパゲーナが登場。おばぁさんから
変身したのはむっちりパパゲーナでした。あのバレリーナの
超綺麗だった白い金髪の女性の方、パパゲーナを完全に
くっちゃってる気がします。しかも登場の意味わからないし。
夜の女王の後半のアリアはよかったー!!
最初のアリアは激ムズなんでしょうねぇ。
あれを完璧に歌える人はいるのだろうか。
パミーナはこれまたちょっとちっちゃいむっちり系の方。
声はいい声したはりました。ザラストロはいい声だ。
低音が素敵。そしてザラストロの衣装がいいっ。
パパゲーノは、メリーポピンズのバートとだぶりました。
コミカルさがよかったけど、笑いの間が早かった気がします。
モノスタトスは、お腹でぶでぶの蝶々みたいで、これがまた
紅白で物議醸し出したDJ OZMA みたいな衣装でちょっと気持ち悪い。
そして今回やったら気になったのが、コツコツ音。
ステージ床を歩く音や、セットが動く音がやったらと
リアルに生生しく響くんです。カッツーンとかコツッコツッと。
タップシーンでもあるのではないかと思ってしまうくらい。
これは役者にマイクつけずに音ひろってるからとかなんですかねぇ。
今回は休憩なしの2時間。
予想外にボリュームたっぷりで、これだったら
休憩あった方がよかったのではと。。
また、今回英語上演だったんだけど、意外に
違和感なく楽しめました♪
今まで魔笛は、バイエルン
、新国立劇場、
チェコ語の魔笛と観てきたんだけど、
バイエルン州立歌劇場のあの感動は忘れられないです。
バイエルンの演出では、パパゲーナとパパゲーノの最後のシーンの演出、
どんどん子供が産まれてくるんですよ、これでもか、これでもかと。衝撃的でした。
そしてパパゲーナが銅像から綺麗な子に変身するシーンはほんとお見事。
天使も最高だった。あぁバイエルンのあの魔笛、もう一度観たい。