04/11/06 魔笛@バイエルン州立歌劇場
2004年11月6日(土) 19:30開演
平土間前部 2列 63, 65番@バイエルン州立歌劇場
130.5€
「魔笛」
モーツァルトは天才だ!
観劇後の私の感想第一声でした。
めっちゃめちゃよかったです。
まず1幕最初の出だしが最高。
経験上、出だしがいい舞台はほとんど間違いなくいい舞台だと思います。
ただ、今回は1幕が終わった時は、ほぉぉぉこれが魔笛かぁくらいに思ってたんですが、2幕の途中から魔笛ワールドに引き込まれてました。(いつも1幕で感動したら幕間にパンフレットを買うんだけど、この日は1幕終了時点ではそこまで感動しなかったからパンフレットを買わなかったんです。が、2幕が終わり猛烈にパンフレットが欲しくなり買いに行くと。。。もう売ってませんでした・・・)
特にパパゲーノ。このパパゲーノがめっちゃいいキャラクター。演じている歌手の人も、歌手というよりは役者です。演劇専門の人ちゃうの?という感じ。あのソラシドレ♪という笛も本人が吹いてるんですね。あの音が頭から離れません。
このパパゲーノとパパゲーナのコンビが今日一番のお気に入り。あのパパパパパパパパパパゲーノという曲を200年も前に作ったモーツァルト、本当に天才だと思いました。当時この魔笛が年間200公演という大人気公演になったのもうなづけます。この魔笛自体、オペラというよりはミュージカルといってもいいかもしれません。ほんとにすごい作品です。。。
あと、夜の女王。1幕最初のシーンは、この夜の女王が舞台上方の月の中に立ち、幻想的な雰囲気ではじまるのですが、1幕のアリアのシーンでは、いまいちパンチにかける感じがありました(めっちゃめちゃ歌うの難しそうな曲です)。が、2幕では、ほぼ同じ旋律を歌うんですが、なんかめちゃめちゃ感動して、体中ぞくぞくってきてしまったんですよね。しかもこの方、綺麗なんです。。。)ってか、今回の舞台、パパゲーナも夜の女王もお姫様も全員綺麗。これもびっくりでした。
ただ、王子と姫のペアのシーンは、なんかちょっと曲的にもつまらないかなという感じで少し眠ってしまいました。この演目、王子と姫というよりは、パパゲーノと夜の女王でもっているといっていいかもしれません。
その他感じたことをどんどん書くと。。
・3人の天使(子供)の声が素晴らしい。
この3人がいろんなところで登場して面白い。
・パパゲーノのコミカルさに会場中が巻き込まれて
かなり笑いが沸き起こってました。また、演出
も素晴らしく、パパゲーノがオケピに話しかけたり
っということを結構自然に演出してました。
・バリトンの低~い声の王がまたいい感じだった
・パパゲーノとパパゲーナの子供が次々でてくるシーンが最高
・牢屋(?)の彫刻だったパパゲーナがいきなり動きはじめる
シーンや、彫刻だったパパゲーナが綺麗な美女に変身する
シーン(声も若返る。パパゲーナって声を使い分けてるんですね)
をもう一回観たい!
・観客のマナーがいまいちでした。上演中にひそひそ話したり
舌打ちしたり。。。
今回ミュンヘンで出会ったオペラ「魔笛」とバレエ「眠れる森の美女」は、生涯忘れられない作品になりました。できることなら、魔笛の台詞(ドイツ語)がわかるようになりたいです!