05/03/04 魔笛@新国立劇場オペラ劇場
2005年3月4日(金) 18時30分開演
新国立劇場オペラ劇場 3階4列45番
「魔笛」
初台の新国立劇場で、二期会による「魔笛」を観てきました。
魔笛は昨年末にウィーンで観て、めっちゃ気にいった作品の一つ。
夜の女王のアリアとパパゲーナ&パパゲーノが大好き♪
会社をはやめに抜けて、いってまいりました。
席は3階の最後方。なんだけど、舞台の雰囲気はよく味わえました。
よかったのは1階席に比べて字幕が比較的みやすいかもって思ったこと。
あんまり首を動かさなくてもいいかもって思いました。
さて、この魔笛、ずばり、いってしまえば、
なんかウルトラマンがテーマなんだろうかと思ってしまったくらい
ウルトラマンを感じてしまいました。
まずパパゲーノの鉄琴に魅せられて集まってくるのが、
カネゴンやらレッドキングなどの怪獣。。
かぶりもんしてそのまんま怪獣。
なんなんだろう、円谷プロが協賛!?って思ってしまったくらい。
天使3人の衣装も科学特捜隊の服に似てるし。
王様が挙手を求めるシーンでは、挙手がスペシウム光線に見えたし。。。
っという感じで、随所にかなりいろんな遊び心が見えた舞台でした。
前半のこういう演出には正直ちょっとひいちゃったんだけど、
2幕で「危険です!お下がり下さい!」という
黄色いサイレンがオケピからでてきたあたりから、面白いって思いはじめ、
その後のパパゲーナが自殺を図る木のおっちゃんがかなりふざけたキャラだったり、
パパゲーノと看守(?)の人のやりとりもかなりコミカルで面白かった。
ちょっとまったーってのもよかった。
とにかく一幕一番最初の登場シーンが、
いきなり背中に日の丸しょった武士でしたからね。
あれがタミーノとは。。。
タミーノとタミーナは無難な感じでよかったです。
前にウィーンで観た時に師匠がいってたのは、
あの2人が主役というわけじゃないと。
うん、確かにそう思います。
見所はパパゲーノと夜の女王だと。
その夜の女王だけど、1幕のアリアは、やっぱ厳しいですねー。
かなり激ムズだと思います。
ハハハハハっていう連続発声がハ~~ハ~~って感じになってました。
でも声はよかった。難しいんでしょうねーここ。
パパゲーノは、いいキャラですね。
今日のパパゲーノはちょっとぽっちゃりキャラだったんだけど、
コミカルな感じで好感がもてました。
バナナやパンもむしゃむしゃ食べてました。
それ以上によかったのがパパゲーナ。
おばぁさんの時のコミカルさ、かなり演技派ですね。変身ぶりもよかった。
今回は侍女3人組の一人が、一緒にいった友達の高校の同級生だったので、
ちょっと侍女にも注目してました。
ウィーンの時と比べて思ったのは、
ウィーンの時は侍女3人のキャラがそれぞれあった気がするんだけど、
今回のは3人ともキャラが一緒な気がしました。気のせいかな。
それにしても、今回みて思ったのは、
ちょっとパミーナのタミーノに対する想いってどやねんと。
自分を助けにきてくれたタミーノを一目みて、
あっこまでおっかけられたら、タミーノもひくんちゃうかと思うんですけどね。。。
2幕のタミーノとパミーノのいちゃいちゃシーン
(おててつないで舞台を二周くらいしよった)、長すぎ。
ここ、一周でいい。
友人もいってたけど、随所で間が長い。
出し惜しみをしない感じでいいともとれるんだけど。
でも結局やっぱり最高なのは2幕最後の方の
パパゲーナとパパゲーノのシーン。
あのパパパパパパパパパパゲーノの歌、大好き。
それを後ろで応援する天使達もいい!
(ウィーンでは男の子だったけど、今回は大人の女性3人組だった。どっちもいい!)。
あ、あと今回気にいった曲は、
一幕でパパゲーノが口に鍵された状態で歌うところ。
あぁいうのがなんかオペラっぽくなくてすごいいい♪
そしてニ幕最後、いいですねー。
あのハッピーエンド、好きです。
上から天使が金銀の紙吹雪を降らせて、
パパゲーノとパパゲーナは子供達に囲まれて。。
ほんと、ミュージカルをみにきてるような気がして、古典とは思えません。
モーツァルトはやっぱり天才だ!
おすすめ度(1-10)→ 8.0
もう一度観にいきたいか→ ニ幕をもう一度みたい