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2009年07月 アーカイブ

2009年07月01日

09/07/01 劇団SET 戦国ミュージカルTAKEDA@六行会ホール

2009年7月1日(水) 19:00
タイツマンズ さくら組 LIVE
戦国ミュージカル TAKEDA
六行会ホール

今までのタイツマンズとちょっと違って、
タイツなんだけど、”馬”たちの思いを中心に展開する
馬ミュージカル。いやー、視点が面白いっ!

なにしろ、武田の騎馬隊の”馬”達のお話です。

タイツ馬です。

馬の色にもいろいろあって、茶色い馬、黒い馬、そして白馬。
DIAMOND☆DOGSの小寺利光さん、白馬での登場です♪

全てを見通してる馬(良田麻美さん)がいい味です。

赤堀二英さんの抜け具合やつっこみ最高(赤堀さんは作・演出・出演!)。
白倉裕二さんのアクロバットはキレがあって大好き!

そしてなんといっても大竹浩一さんの
おいてきぼりキャラがすごく好きな管理人です。
(ちなみにこの二人のラジオでのトークがとても楽しいですよ→こちら)

歌あり、タップあり、アクション、笑いあり、
出演馬のキャラクターがストーリーに乗せて
うまーく描かれていて、馬の気持ちがすごく伝わってきました!

p.s. 開演前の産みの親アナウンスも楽しい♪

2009年07月02日

09/07/02 オペラ・ド・マランドロ 製作発表レポ

2009年7月2日(木)
オペラ・ド・マランドロ 製作発表

別所哲也さん、マルシアさん、石川梨華さん、石井一孝さんの
登場と同時に、製作発表会場の雰囲気が
ぱぁっと明るくなると同時に引き締まりました。

きまりまくりです!

かと思えば、話し出すと、実に楽しい(笑

舞台はブラジルのリオデジャネイロ。
三文オペラを下敷きに作られた、ブラジルミュージカルです。

肉食系男子の首領”マックス”役に別所哲也さん。
稽古場での本読みから、女性二人(マルシアさんと石川梨華さん)の戦いに
熱が入っているので、その恐ろしさを共有しましょうとのこと(笑
会見では、終始いい雰囲気だったので、果たして劇中ではどんなバトルになるのか、楽しみ!

マルシアさんは、原作を原語で読まれたそうです。
今日の会見では、シコ・ブアルキ(作・作曲)の歌について
「大切に大切に歌わせていただきます」と語っておられたのが印象的でした。
それにしても、マルシアさんの発言から、ぱぁーっと広がる
4人のこの雰囲気の明るいこと楽しいこと。「Maybe そんな感じ」と
うまくまとめてしまうマルシアさんの締めがまた楽しいです。

今回の舞台で、個人として、はじめてウェディングドレスを着るという石川梨華さん。
「おなかから声を出せるように、ちょっと腹筋つけようかなぁー、はいっ」の
この小さな「はいっ」がめちゃめちゃかわいかったです。

ラテンが大好きで、性格も顔もラテンという石井一孝さんは、
プライベートでは、なんと2万枚のレコードコレクター。
そのうち7%くらいがラテンミュージックとのこと。
質疑コーナーでは、音楽好きならではの
「ラテン音楽は、コードが少し難しくて、内声がよく動く、複雑でメロディアスで色気がある音楽」
という実に巧みなコメントにひたすら感心してしまった管理人でございました。

別所さん、石井さん、背が高い!

レトロな懐かしい歌謡曲のようなブラジル音楽とともに、
たくましく、生き延びようとするお話です。
歌あり、踊りありの、
大人の、雑多な、猥雑な、路地裏な、底抜けに明るいブラジルミュージカル。

出演は、今日の製作発表に登壇されていた
別所哲也さん、マルシアさん、石川梨華さん、石井一孝さんをはじめとして
杜けあきさん、小林勝也さん、田中ロウマさん、東山義久さん(DIAMOND☆DOGS
森新吾さん・小寺利光さん・原知宏さん・中塚皓平さん・咲山類さん・TAKAさん(DIAMOND☆DOGS
野島直人さん、小此木麻里さん、岡本茜さん、荒木里佳さん、JuNGLEさん

公演は7月25日から8月2日まで東京芸術劇場中ホールにて。
その後、名古屋、大阪、仙台公演も。詳細は公式HPをご参照下さい。
東京公演には、浅草サンバカーニバルも出演です!

ガシャガシャしたリズムの後ろに切ない歌詞があるというブラジル音楽。
”歌詞をかんだら終わり”と話されていたその旋律、ぜひ劇場で味わってみて下さい。

2009年07月03日

09/07/03 ガブリエル・シャネル@新橋演舞場

2009年7月3日(金)
ガブリエル・シャネル@新橋演舞場

ガブリエル・シャネルの大地真央さんにうっとり~。
かわいい孤児院時代から美しい時代、かっこいい晩年するまで、もー素敵っ!

特に晩年のあの「ストライキですって!?」のシーンがよかった!
惚れ惚れ。かっこよすぎる。
少し年老いた感じの髪型と衣装で、
ポケットに手をつっこみながら話すあの姿勢がいいっ!
セリフや語りの声もじつーに気持ちいいです♪

舞台は、シャネルの半生を振り返る感じの内容なのですが、
男のためでなくて(女性自身が)自分のために着る服を
という姿勢がすごく伝わってきて、
ガブリエル・シャネルという人物に興味が出ました。

ガブリエルと恋仲になるアーサーカペルを今井翼さん。
ガブリエルが好きなんだなぁというのが真っ直ぐに伝わってきます。
キスシーンにはドキっとしました。
それにしてもこのお二人のシーンを観ているとほんと大地真央さん、お若い!

葛山信吾さんのストーリーテラー的役割がとても素敵
(ちょっと噛んでたりしてもなんか好印象に思えてしまう)。
そして升毅さんをはじめ、一人複数役されてる方が結構いて
お楽しみポイントも随所にありますよ
(シャネルNo5誕生シーンのポーも升毅さん)。
同世代を生きたサティやピカソ、プルースト、ストラヴィンスキーも登場します。
また、大地真央さん、今井翼さんのソロナンバーをはじめ、
アンサンブルの歌、ダンス、衣装の変化、髪形の変化などみどころたくさん。

私が好きなストライキシーンの後、
香水を除く全てのお店を閉めてしまうガブリエルですが、
その後15年のブランクを経て再び復帰します。
演舞場の舞台では、終盤にあたるこの場面ですが、
ルテアトル銀座で上演中の COCO はちょうどこの復帰シーンからを深く描く感じなのです。
なんという連携プレー。
セット公演にしてもいいのではと思ったくらいです。

COCO を観た方には、ぜひこの演舞場のガブリエル・シャネル、オススメです!

2009年07月04日

09/07/04 OSK日本歌劇団 レビュー in KYOTO III 稽古場レポ

2009年7月4日(土) 13:30
OSK日本歌劇団 レビュー in KYOTO Ⅲ @京都四條南座 稽古場レポ

管理人初のレビューショー稽古場レポ!
OSK日本歌劇団の稽古場にお伺いしてきました♪
(本レポ後半に、稽古場の様子や出演者メッセージ映像も!)

OSK日本歌劇団は、関西を中心に活動する女性だけの歌劇団で、
特徴はダンスや群舞の美しさ!
今回の公演は、第一部が”和”、第二部が”洋”、
お芝居ではなく、全てが、踊りと歌による華やかなショーです♪
管理人が一番楽しみにしていた群舞も、心の底から堪能して参りました!
その興奮冷めやらぬ状態でのレポをお届けします!

まずはこのスパニッシュシーン!

かっこいー!

二部の通し稽古。
これがすさまじかった。
心躍るひととき!心地よき満足感!
ショーのテンポ感が絶妙で、曲調、振付の切り替え、転換が気持ちいい!
男役がめちゃめちゃかっこよく、娘役がとーてーも美しい!!
次から次に大好きな料理が出てきて、
腹八分目くらいでどんどんおかわりしていくみたいな感じです。

一つ一つのシーンの中で、指先やつま先、身体の向きや動きまで
ほんとに丁寧に細かく作られているんですよね。そしてそれを
全員が共有してはじめて群舞の美しさが出てるんだなということを実感。
また、観客としては、例えばちょっと横の方を向いてしまった
そんな一瞬にもたくさんの魅力を見逃してる可能性があるんだということを改めて感じました。
だからリピートした時に、どんどん新しい発見がでてくるんでしょうね。

このふわっと感!この瞬間は逃したくないっ!

振付最高ー!
ちょっと変則的な動きや絶妙な上下動、MYツボです。

男役のシーンに、娘役が絡んでいくタイミングも気持ちいい♪

個性的な35名の劇団員の皆さんの、いろんな魅力が味わえますよ!
舞台袖に下がった直後の息遣いがすごくて、そのハードさを間近に実感。

桜花昇ぼるさん♪

ラインダンス、必見!

今日拝見したスパニッシュシーンの固め稽古では、
手先の角度や身体の線、目線など、
男役の魅力をどのように出していくか、
お客さんがどのようにしたらより楽しめるか、
今に満足せずどのように成長していくかという心構えなどまで、
振付の大谷盛雄さんが関西弁でビシビシと指導されていました。
"はいっ"と気持ちいい声で応えていく劇団員の方達のお姿も素敵!
(下記写真、ステージ上の一番右のジーンズの方が大谷盛雄さん)

今回の公演の振付陣には、OSKをはじめ、日劇、宝塚OGの方達のお名前も!
(二部振付は、大谷盛雄さん/矢倉鶴雄さん/はやみ甲さん/立ともみさん/真島茂樹さん。
一部は山村若さん/花柳寿楽さん/山村若有子さん)

第二部の作・演出は、マツケンサンバIIの作詞家でもある吉峯暁子さん。
第一部はの作:桃井文さん、演出・振付が西川箕乃助さんです。
今日拝見できなかったその第一部は、和もののレビューショー。
江戸時代から現在までの日本各地の昔懐かしい夏の風景を、
美しく、時にコミカルに魅せるさくらタイフーン!
和と洋のレビューを、休憩はさんで一度に味わえますよ♪

ここで、第二部のお稽古の様子を、ちらっと(約50秒)ご紹介!

- 動画解説 -
冒頭シーンは、桜花昇ぼるさん、高世麻央さん、桐生麻耶さん。
直後ダンスシーンの中央で飛び跳ねる珂逢こころさんのこの気持ちよさ!
そこから桐生麻耶さん、桜花昇ぼるさん、高世麻央さんと続き、
美しい群舞、びしっと男役、そして、はっっ!

お稽古後に、
桜花昇ぼるさん(中央)、高世麻央さん(右から二人目)、桐生麻耶さん(左から二人目)、
朝香櫻子さん(一番右側)、牧名ことりさん(一番左側)
にお話をお伺いすることができました♪

第一部の日舞の見所やテーマ等も話されてます。関西弁が心地いいです♪
お疲れのなか、本当にありがとうございました。
ちなみに映像が細長なのは
「靴下を映さないでね」という御要望にお応えいたしました。
p.s. 桐生麻耶さんの最後の”指の形”は、”2”ではなく”V”とのことです(笑

休憩が途中、五分、十分と入るのですが、休憩中も皆さんとても熱心。
先生やOGの方もつきっきりでお稽古されてました。
お稽古終了後も皆さん残って個別にお稽古。
手前にいらっしゃるのは、立ともみさんですね。

OSK日本歌劇団の名物ともいえる「桜咲く国」。
↓この桜の傘が咲く瞬間は、ぜひ皆さん劇場にて!

公演は2009年7月12日から20日まで。京都四條南座で。
昼の部は12時から、夜の部は16時から。
詳細はOSKのホームページにて。

写真・動画は許可を得て掲載しています。無断転載はご遠慮下さい。

そして下記は松竹さんがYoutube に公開していたお稽古場の動画です↓
(マツケンサンバの真島茂樹さんの振付シーンが楽しい♪)

2009年07月06日

09/07/06 宝塚花組ME AND MY GIRL@梅田芸術劇場

2009年7月6日(月) 14:00
宝塚花組 ME AND MY GIRL
@梅田芸術劇場メインホール

先月の帝劇ミーマイに続いて宝塚ミーマイを観劇。
やっぱりミーマイは楽しいっ♪

真飛聖さん、今までみてきたビルの印象と違って
なんというか等身大な感じ、気取ってない、楽しいビル。
帽子の扱いとか、ソファの帽子前転とか、
マントシーンとか、ちょっと不器用な感じさえ
するんだけど、それが逆に新鮮で楽しかったです。

桜乃彩音さん、美しいですねー。ラストシーンとかぼぉーっと見とれます。

そしてバーチェスター未沙のえるさん。
月組の時よりちょっと控えめなおとなしい印象でしたが、
ランベスウォークシーンで、踊りたくてウズウズしてる
未沙のえるがとっても好きです♪♪

また、あちらこちらでの小芝居も見所ですね。

さらにこの公演、面白いと思ったのが、
ジェラルドとじゃっきー、ジョン卿がなんと役替わり公演なのです!
私が観た日は、
ジョン卿/壮一帆
ジェラルド/愛音羽麗
ジャッキー/朝夏まなと

だったのですが、これが役替わり公演では
ジョン卿/愛音羽麗
ジェラルド/朝夏まなと
ジャッキー/壮一帆

になるのです!
なんとジャッキーの朝夏まなとさんがジェラルドになるなんて!!
朝夏まなとさん、背が高くて大きいのにとっても腕が細くて足が綺麗で、
今日のジャッキーとってもいい感じだったのですが、彼女がジェラルドになると
どうなるかはめちゃめちゃ興味あるところでございます!
ちなみに一緒に観劇した妹は、朝夏まなとさんが大好きになったようです。

最後には、ロケットもあって、短いながらもショーがあり、
それがまたミーマイカラーで統一されていて最後は
ランベスウォークで客席も盛り上がって、ほんとにミーマイは楽しい演目ですね。

ちなみに、ロビーに飾ってある短冊も、手書きで楽しいです。
最初通り過ぎた時、「世界平和」という短冊が一瞬目に飛び込んで、
結構自由な書体で書かれてる短冊が多かったので、子どもさん達の
投稿短冊なんだなーっと思ったんですが、よーく観たら出演者!?
し、失礼いたしました。役名の短冊になっていたりして、
一つ一つ楽しく拝読しました。
こういう企画、休憩時間が楽しくなっていいです。
(でもあまり短冊コーナーのまわりに人がいなかったのは皆さんあまり気づいてない??)

2009年07月09日

09/07/09 サンデーインザパーク@パルコ劇場

2009年7月9日(木) 19:00
サンデーインザパーク
パルコ劇場

構成が実に素敵でした。
一幕は1884年のパリ。
二幕は1994年の美術館。

一幕は、ジョルジュ・スーラの描く”グランド・ジャット島の日曜の午後”の世界。
その絵の登場人物一人一人が描かれていきます。
そして二幕。これが素晴らしい。
一幕の登場人物が別の役として登場するのですが、
その変わりようが素敵なのです。

一幕でジョージ(スーラ)だった石丸幹二さんはその曾孫役。
一幕でジョージの恋人ドットだった戸田恵子さんはドットの娘マリー役。
実際の客席をイベント会場の客席そのものに見立て、
客席がぱっと明るくなって、石丸幹二さん演じるジョージが
普通にしゃべりかけるような挨拶で進行していきます。
それに対する戸田恵子さん演じるマリーのつっこみ。
これが実に楽しい。おばーちゃん最高です。

で、そこでいろいろトラブルが発生したりして、
客席にキャストの方が降りてきたりもあって、
館長の山路和弘さんも、客席ドアから普通に出入りしてたりします。
技師の畠中洋さんはトラブルであわただしくバタバタされていたりと、
このあたりの演出はなかなか楽しいですね。

そしてなんといっても私がいいなと思ったのが、
作曲家役の春風ひとみさんと、美術評論家の諏訪マリーさん。
髪の毛といいキャラクターといい、元気溢れたこのお二人には
なんかパワーをいただきました。

一幕の終わり方も素敵。
一幕でのお気に入りシーンは、
スーラ(ジョージ)が、”グランド・ジャット島の日曜の午後”
をジュールに説明してる場面(青と赤とパープルを見てる、十一色しか使ってない・・等)

生オケで、映像も満載、出演者の衣装にもご注目下さい。
一幕の印象が二幕にうまく活きてる舞台です。

ほんものの絵を、みてみたくなりました。

2009年07月10日

09/07/10 Musical COCO@ルテアトル銀座

2009年7月10日(金) 13:30
Musical COCO
ルテアトル銀座

セバスチャン!
岡幸二郎さん、衝撃です。
あの髪型。最初観た時のインパクトがすごすぎて。。
そして新進気鋭のデザイナーぶりがもう最高に出てます。
夢に出てきそうです。
登場するたびにワクワクしてました。歌声もいいっ♪

ココシャネル役の鳳蘭さんは、もう、とっても素敵。
ずーっとでずっぱりです。
語り口調とかもとってもいいっ!
本物のココシャネルがそこにいるようでした。

そして、湖月わたるさんが、とーってもかわいいのです。
今までのガブっという私の中での男役のイメージとは一転、なんとまーかわいらしいこと♪
ショートヘアの場面がまたキュート!
声も高めで、ちょっとときめいてしまいました。
ココとノエルのシーンは、出会い以降どのシーンも目が離せないです。
対象的な二人の人生の対比が面白いですよ。

ピグノルの今陽子さんと、グレフの鈴木綜馬さんも
とても素敵な助演ぶりです。大澄賢也さんは、役どころは
ちょっとくたびれた感じの新聞記者役ですが、ノエルの湖月わたるさんの
いい引き立て役で、このあたりの脇役構成もうまいなーと思いながら観てました。

アンサンブルさんもいろんな役を演じられていて、見どころ満載。
ラスト、舞台全体の終わり方がまた素敵な感じです!!

二台ピアノを中心とした生演奏も素敵でした(舞台後方がオケピです)。
劇場に入った時にまず目に入る、生地っぽい幕を中心とした
シンプルだけどゴージャス感を感じるセットもどうぞお楽しみに。

あ、衣装のことを書き忘れてました。
次から次へとどんどん出てくる衣装は、
どれも素敵で数もすごけりゃ見せかたもいいっ!
衣装の下からも衣装が出てきます!
最後全員が白で登場するのですが、お一人お一人にどうぞご注目下さい。

演舞場で上演中のガブリエル・シャネルとCOCO、両方観ましたが、
COCOを観ながら、ガブリエルを思い返すことでシャネルの人生をより深く感じることができました。
(COCOは晩年を描いてますが、アーサーやお父さんも出てきますよ)
キャストは全然違うんですが、違和感なく共有してみれるのがすごいです。

ココシャネルという生き方、ココシャネルという人生、
ぜひこの機会に、演舞場のガブリエル・シャネルとあわせてオススメです!
(舞台観た後に、シャネルのお店に寄れる、この立地もまたいいですね。)

09/07/10 劇団扉座 新浄瑠璃 百鬼丸@紀伊國屋サザンシアター

2009年7月10日(金) 19:00
劇団扉座 新浄瑠璃 百鬼丸 - 手塚治虫「どろろ」より -
@紀伊國屋サザンシアター

せまってくる舞台でした。
熱気というか込み上げられた思いがすごく伝わってくる熱い芝居。

お母さん、平栗あつみさん、演劇集団円の方。すごくいいっ!
私の隣の(知らない)方は、号泣。
うん、わかる(ちょっと泣きすぎとは思ったけど。。。)

こそ泥の”どろろ”の山中崇史さん、まさに熱演!
百鬼丸の”心”の黒子の高橋麻里さん、なんて真っ直ぐなの!
姿勢がとてもいいっ!
どろろを見つめる瞳が優しくてとっても素敵♪声もいいー!
そして百鬼丸(累央さん)!
目が戻って黒子から人間になる瞬間、
まさに”メキメキ”という音が聞こえて来るような迫力でした。
私、ちょっと震えてしまいました。

役者さん自ら演奏される楽器、笛、口笛、効果音が
とてもいい効果を出していて、さらに迫力あるキツネの面や
ろうそく、手、など、いろんな表現手法が楽しめます。

笑いあり、泣きあり、心もぐいっとつかまれて、
ジーンとして、ふと考えさせられて、とてもいい舞台でした。
手の平を返したあの女性、村の人たち、考えたくなるポイント満載です。

もう一度最初から観てみたいと思うお芝居でした。

2009年07月11日

09/07/11 プロペラ ヴェニスの商人@東京芸術劇場

2009年7月11日(土) 13:30
プロペラ「ヴェニスの商人」@東京芸術劇場中ホール

イギリスの男性だけのシェイクスピア劇団「プロペラ」の
ヴェニスの商人を観てきました。

ヴェニスの商人を観るのは実はこれが初めて。
白鳥の湖も、最初に観たのがアダム・クーパー主演の
男性オンリーの白鳥の湖だったので、それに近いなぁと思いつつ観劇。

今回の舞台、最初、イヤホンガイドが苦痛で、
イヤホンガイドを外して観てしまったことと、
プロペラの雰囲気にいまいちついていけなくて、
ちょっと面白さを実感できなかったのですが、
後半、次第にキャラクターのパンチ力に、魅了されていき、
観終わった後は面白かったーという感想になってました。

特にポーシャとネリッサ、この二人が印象的。
服装やメイクでは、ほとんど女性という感じを表現
してないんですが、口紅や靴に加えて、立ち姿とあの表情、
口調などで、そう見えてしまうところが面白いです。

衣装も舞台もシンプル。
本来のセットは、間違えて中国に運ばれてしまったとかで、
今回のセットは急遽用意されたとのこと。言われなければ
全然気づかないくらい、刑務所風鉄格子セットもシンプルだけどいい感じでした。

一点、二幕の有名なシーンで、シャイロックがナイフで刺そうとする瞬間の
ポーシャの制止のタイミングが遅いのが、???でした。
まるでポーシャの制止がかかるのをわかっていてあえて刺さなかったかのよう。あえて?

ちなみにイヤホンガイドですが、1幕は、セリフとイヤホンガイドがもろかぶりで、
ガイドの声質がちょっと苦手系で、さらにめちゃめちゃ平坦に朗読されて、
ページをめくる音が聞こえたり、結構噛んだりされるので、途中ちょっと嫌になって
イヤホンガイドを外していたりしたのですが、二幕は、いい感じで、舞台のセリフとも
タイミングがちょうどよくて楽しめました。
ただ、全編訳のイヤホンガイドというのは初めてだったんですが、
これなら字幕の方がいいなぁというのが正直な感想。
字幕で全訳が観れて、イヤホンガイドでは、歌舞伎のイヤホンガイドのような、
作品や演出の背景を語ってくれる感じだと嬉しいんだけどなぁ。。

でもこうして海外のホットな劇団の公演が6500円で観れる
というのはすごくいい機会と思うし、今回高校生の団体もたくさん
観劇されてましたが、演劇好きな高校生達が、こういう舞台に
触れて刺激を受けれるってのはとてもいいことだなーと。

このプロペラ、イギリスで上演してるホームグラウンドは水車小屋とのこと。
私自身の英語力を上達させて、そのくらいの劇場でぜひ堪能してみたいなと思う劇団でした。

2009年07月21日

09/07/21 東京吹奏楽団スーパーライブ2009 稽古場レポ

2009年7月21日(火)
東京吹奏楽団スーパーライブ2009 稽古場レポ
- ミュージカル 時の旅 -


☆本レポ最後に和音美桜さんと塩田明弘さんの動画メッセージも♪

まずは、このお写真からどうぞ♪


指揮者の塩田明弘さんと、橋本さとしさんがノビノビ踊ってます!

東京吹奏楽団スーパーライブの第二部のスペシャルゲスト
和音美桜さんと橋本さとしさんを迎えたミュージカルナンバーのお稽古だったのですが、
この写真のように、ほんっとに気持ちいい、至福のひとときでした。

まずはミュージカル ミス・サイゴンより、アメリカン・ドリーム♪
橋本さとしさん、「テンション」「間」「つぶやき」がとても楽しい♪
そして、動きまくりです(全然カメラの焦点が合わない 笑)
塩田明弘さんと橋本さとしさんの息もぴったり!
お二人のやりとりみてると、お芝居みてるように楽しいですよ♪



そーしーて!和音美桜さん♪♪♪
私管理人が今までの人生で聴いてきた歌声で、一番大好きな歌姫様です♪

なんて素敵な高音♪
心が洗われます♪
気持ちよさ、半端ないです。
体中があたたかい歌声で包まれます♪
後ろで一緒に聴いていたスタッフの方達からも
「素敵~~」という声があちこちで漏れ聞こえ、
私を含め、聴いてる人みんなが幸せな笑顔になっておりました。

そして踊って歌うコンダクター♪ 塩田明弘さん!

ノリ、めちゃめちゃ楽しい!
いつもはオーケストラピットの中で頭の先っぽと指揮棒しか
見えない時が多いですが、今回はステージの上でたっぷりと(視覚的にも)楽しめますよ!

また、通常のミュージカルでは、オーケストラピットでの演奏は
「弦楽器」が入るのですが、今回のコンサートは吹奏楽なので、
弦楽器はなく、基本”管楽器”とリズム系の楽器になるのです。
これがですね、実に新鮮。
聴きなれたミュージカルナンバーの魅力が再発見できます!
アレンジもめちゃかっこいー♪
特に、今日聴いた、プログラムに乗っていない某ミュージカルナンバー。
これ、パンチが効いていて、すごくいいです。ぜひCDで欲しい!!
なんの曲かは、当日劇場でのお楽しみに!!

お稽古場は、雰囲気もとてもよくて、
和音美桜さん、橋本さとしさん
このお二人の笑顔から伝わりますでしょうか。


あるミュージカルナンバー中のワンショットをご紹介。 さてどの曲でしょうか?

お!?

おおおお!

最高に癒された後、 控え室に、塩田明弘さんと和音美桜さんをご訪問。

写真をチェックする塩田明弘さんと和音美桜さん。

っと、写真を見ていた和音美桜さんが
「塩田さん、(写真から)曲がみえますねっ」と。
確かに、言われてみると、指揮棒や表情から、
音の高低や盛り上がりが読み取れて、連続でみてると曲が流れてくるようです♪

そして、最後、なんと!
和音美桜さんと塩田明弘さんのお二人から動画メッセージをいただきました!!
(曲目や聴き所も語っていただきました♪大人っぽく、色っぽくの、”ぽ”が素敵~♪)


『東京吹奏楽団スーパーライブ2009
〜ミュージカル 時の旅〜』
第一部は、オペラからミュージカル誕生へ、
第二部は、ミュージカル世界紀行
途中休憩ありの約2時間のコンサートです。

日時は、7月22日(水)の19:00からティアラこうとう
(半蔵門線・都営新宿線の住吉駅か、錦糸町駅が最寄)にて。
お値段はなんと3000円!!
学生ならさらに2500円!!
しかも全席自由席。
当日券もあるとのこと。
私ももちろん明日参ります♪

公演詳細は東京吹奏楽団のホームページを。
(プログラム等も載ってます)

東宝ミュージックのホームページのミュージカルレポートコーナーでも、
今日の様子がUPされるかも!?

また、ミュージカル情報や公演の裏話なども満載の
シオタクターこと塩田明弘さんのメールマガジン「月刊シオタクター」
今回のコンサートにまつわるお話なども読めるかもですよ♪

写真・動画は許可を得て掲載しています。無断転載はご遠慮下さい。

2009年07月22日

09/07/22 東吹スーパーライブ2009@ティアラこうとう

2009年7月22日(水) 19:00
東吹スーパーライブ2009 ミュージカル 時の旅
@ティアラこうとう

わーたーしーーにーーーーーーーーーーー♪

この”ーーーーーーーーーーー”の部分、
この高音の伸びがとにかく素晴らしい!
聴いてて魂が天に飛びかけました。
(歌 by 和音美桜さん)

この冒頭のフレーズは、ご存知、エリザベートの”私だけに”のラスト。
真っ赤なドレスで登場された和音美桜さんの美しさにまず目を奪われ、
歌い始めの第一声で全身鳥肌の快感♪
その歌声を聴いた瞬間のあの客席の息を呑む静けさ。
昨年末の宙組公演千秋楽のエトワールを歌われた時の客席の静寂を思い出しました。

昨日のお稽古では、デジカメのファインダー越しでの鑑賞でしたが、
今日は客席でたーーっぷりと堪能!大満足な一夜を過ごさせていただきました♪

プログラム第一部では、オペラからオペレッタ、ミュージカルへと
つながるミュージカルの歴史を名曲に載せて、
司会の塩田明弘さんの語りで展開するのですが、
塩田さん、いきなり客席後方から手拍子たたきながら登場したりと、お客さんを乗せるのがうまいっ!

途中、急遽塩田さんの発案で楽器紹介コーナーが!
ここで、まず最初に紹介されたのがフルートの岡本謙さん。
吹かれたワンフレーズが、エリザベートのトート登場シーンのあのフレーズ。
これはミュージカルファンにはたまりません!
岡本さんは、東宝ミュージカルのオーケストラピットにもよくいらっしゃいます。
ソプラノサックスの原ひとみさんは
音色が抜群に素晴らしい!
また、屋根の上のヴァイオリン弾きで、
衣装着て登場されたコンサートマスターの品川政治さんは、
この11月の日生劇場の屋根の上で、ほんとに舞台上にクラリネットの楽士として登場されるとのこと
(しかも11月の屋根の上の指揮者は今日の第一部の指揮と同じ若林裕治さん♪)
こうしたコンサートから、次にミュージカルを観に行った時に、
気になるオーケストラメンバーがどんどん増えていくのもまた素敵ですね!

休憩を挟んでの第二部は、ミスサイゴンメドレーでスタート。
このメドレーが超楽しい。
冒頭ヘリコプターがドカドカドカドカ!!!
金管、木管というブラス系楽器によるミスサイゴンはパンチが効いた大迫力!
このナンバーは、吹奏楽コンクールの課題曲でも使われるそうですが、このアレンジはいいっ!
iPod で聞きたい♪
塩田さんも、腰ふりふりで踊りまくり!これぞ踊るコンダクター!!

そして、いよいよ橋本さとしさん登場ー!
アメリカンドリーム、これがまた楽しかった!
小道具の紙幣も用意しての演出や、客席降りてねり歩いて、途中階段につまづきながらの熱唱!
曲の途中の”間”のつかみもうまいっ!塩田さんとの息のあったタイミングもみてて気持ちいい!

橋本さとしさんと塩田明弘さんとのトークも炸裂、会場爆笑!
さらに和音美桜との絡みもめちゃ楽しい!
まさかここまでたっぷりトークが楽しめるとは嬉しい予想外でした♪
舞台下手袖で、光がチラチラしてたのが少し気になったのですが、
あれ、おそらく、”時間オーバー気味!巻いて巻いて”の合図ですよね(笑
裏方のスタッフの方はほんと大変と思いますが、
観客としては存分に楽しませていただきました。

冒頭に書いた和音美桜さんの”私だけに”。
出だしのフレーズから、高音へ至る音程の正確さ、そしてその高音の伸び!
なんて幸せなひととき。
っと、後ろを向かれてしばしたたずまれるひとときがあったのですが、
まさに、エリザベートがそこにいました!!!
やってほしいなぁシシィ。

この後は、和音美桜さんと橋本さとしさんのデュエット。
ジキル&ハイドからデインジャラスゲーム。
和音美桜さん、シシィから一転して娼婦に!
これがまた素敵♪ 全然違う魅力ががんがん出てきます!
最後ぎゅっと抱きしめあったお二人、その直後、客席の方を
振り返り、ニカッと笑う橋本さとしさん(笑。おもろい!

ラストナンバーは、クレイジーフォーユーメドレー。
これのトランペットソロが気持ちよかったー♪
塩田さんもジャンプ、演奏されてる方達も、笑顔でほんとみていて気持ちいいっ!

そしてなんとカーテンコールは、
和音美桜さんと橋本さとしさんも登場してのレミゼラブルからピープルズソング!
舞台下手側の袖から和音美桜さんさんが登場して最初のフレーズを歌い始めたとき、
体中の鳥肌、再び!でございました♪♪
アレンジも楽しくて、後半の走馬灯のようなアレンジ、いいー♪
今でも頭の中でぐるぐるまわってます。
昨日のお稽古場で、CDにしてほしいと書きましたが、
これはDVDで映像にて、あ、いや、やはり生でもう一度観たい!

超満員の客席も割れんばかりの大拍手でした。

これ、一夜限りとはとてももったいない!
もし2日4公演してたらマチソワをダブルで制覇いたします。

こういう企画って、吹奏楽やミュージカルというジャンルをまたいで、
新たなファンを増やす機会にもなると思いますし、どんどんやってほしいです。
しかも今回のコンサート、価格も3000円ととってもお手ごろ。
こういうのとっても素敵です。
私も、中学時代、ブラバンでトランペット吹いてたことを思い出し、
久々にトランペットを吹いてみたいかもと刺激を受けた管理人でございました。

東宝ミュージックさんのレポートの当日のレポもぜひご覧下さいー(写真付)

※文中の写真は許可を得て掲載させていただいています。無断転載はご遠慮下さい

2009年07月23日

09/07/23 桜姫@シアターコクーン

2009年7月23日(木) 18:30
コクーン歌舞伎 桜姫
@シアターコクーン

客席入って、
コクーンはほんと舞台や客席をいろいろ
できるんだなーと。
最初、両国国技館の土俵のように見えた舞台を取り囲むように、
さらには舞台後方二階にも客席。

そして客席を見渡すと、なんと扇子の多いこと。
私も持ってくればよかったなぁと。
客席で扇子、上演中に隣の人にパタパタされると
結構嫌なものですが、開演前は結構優雅な気分になれそう。
また、今回の舞台、客席飲食もOKなようで、新鮮な違和感でした。

そしていざ開演。
桜姫、中村七之助さん、”美しい”。
後半どんどんその美しさが光っていくのです。
ほんと、美しかった。

そして清玄の中村勘三郎さんのインパクト。
清玄も後半になると怖いくらいにヒートアップ!
演技的な見ごたえもすごいですが、
下手側の客席にタライの水を全部どばーっと投げてたのもすごかった。
(結構な量だったと思う。笑)
また、中村橋之助さんの身振りにあわせて勘三郎さんが声を出すシーンがとても印象的でした。

今回のお気に入りシーンは、
坂東彌十郎さんと中村扇雀さんの掛け合い。
めちゃめちゃ楽しい♪
扇雀さんの動きが面白くて、
二人の呼吸ぴったり、まるで漫才のよう(笑
また、笹野高史さんの肩の力が抜けた客席パフォーマンスも楽しいです。

ただ、舞台全体としては、雰囲気も暗めで、
動きもあんまりなくて(雨、皿回し、火の玉など要所要所でいろいろあるんですが)、
今まで観たコクーン歌舞伎がこれでもか、これでもかという感じだったので、
今回のコクーン歌舞伎は、はじめての方向けというよりは
そこそこわかってる方向きな印象でございました。

p.s. 桜姫、七之助さんのこのセリフが気に入った管理人です。

『ちょっとまちゃ!』

2009年07月24日

09/07/24 こまつ座兄おとうと稽古場レポ

2009年7月24日(金)
こまつ座 兄おとうと 稽古場レポ

印象的なシーンや記憶に残るセリフが満載です。

セリフのやりとりが、実に自然に軽快に、唄も違和感なく心地よく楽しく、
さらに劇中の問いや投げかけが、観てるこちらにも自然にすーっと問いかけられて、
一緒になって考えてしまうんですよね。

例えば、吉野作造が、天津からきた袁世凱の娘、美琴の問い
”国の基になるのは何か。”に答えるシーン。

”国もおにぎりと似ている。”

ここでおにぎりの唄♪

民族でもなく、言葉でもなく、宗教でもなく、文化でもなく、歴史でもなく・・

「○○○○○○○○○○○○○○○○だな。」

次のセリフで、弟、信次が硬直。

民主主義の父と言われた吉野作造(辻萬長さん)と、
高級官僚の弟、吉野信次(大鷹明良さん)。
主義主張は違えども、互いにまっすぐな、大秀才の”兄”と”おとうと”。

この二人を支えるのが、良妻賢母な二人(剣幸さんと高橋礼恵さん)。
二幕の、この兄弟&姉妹のやりとりの場面がとっても好きです。
姉妹の優しさ、ぐっときますよ。

この兄弟&姉妹に絡んでくる宮本裕子さんと小嶋尚樹さんが、
一人複数役をこなしていて、これまた見所の一つ!

音楽劇で、ピアノの生演奏にのせた歌もあり、
(ピアノの生演奏は朴勝哲さん♪)
へそくりの歌(旋律は私の大好きなユーモレスク!)など、
歌の内容も、さまざまで楽しい♪
振付は、TSミュージカルの謝珠栄さんです。

今日は通し稽古後の、だめだしも聞かせていただきました。
あるシーンの間や心情、言い方、相槌の打ち方などについて、
演出の鵜山仁さんから役者さんに投げかけたり、
逆に役者さんが鵜山さんに問いかけたりして、
丁寧にじっくりと話し合われていきます。
そして、井上ひさしさんの脚本の一字一句をすごく大事にされて演出
されているのがとても伝わってきました。
再再演って、前回同様という形ではなく、こうしてどんどん磨かれていくんでしょうね。

ちなみに再演の時から加えられたのが、二幕の最初、説教強盗の場。
下記写真、舞台上では「兄をどこに隠した?」のシーン。
→写真の右下にいらっしゃるのが兄(辻萬長さん)です

弟信次の判子シーンの「いかん!!」、このリアクションが好き♪
そして下記は兄、作造の二幕某シーンの後姿。右手でいじいじしてる仕草が好き♪

観終わった後、どのセリフが印象的だった?と思わず
話したくなる、そんな舞台です。

2003年に、演出の鵜山仁さんが読売演劇大賞・最優秀演出家賞を受賞した作品です。
公演は8月16日まで、新宿紀伊國屋サザンシアターにて。

「三度のごはん、きちんとたべて火の用心。元気でいきよう。きっとね。」

2009年07月25日

09/07/25 オペラドマランドロゲネレポ@東京芸術劇場

2009年7月25日(土) 12:00
オペラ・ド・マランドロ ゲネレポ
@東京芸術劇場中ホール

独特の雰囲気のオープニング。
そこから広がるブラジルの雑多な世界。
衣装の”白”がまぶしくかっこいいっ。

ブラジル版三文オペラなので、
ベガーズオペラや三文オペラを観たことのある人は、
”あ、そういわれてみれば”と気づくと思いますが、
観たことなくても、全然OK。
ブラジルな雰囲気に浸れますよ!♪!

ミラーボールもまわりまくりです!

別所哲也さんと石川梨華さん。
冒頭の結婚式シーンでは、石川梨華さんのウェディングドレス姿も!

石井一孝さん!

マルシアさん、製作発表での意気込みが伝わってくる歌声でした♪


見所はほんとに盛りだくさん。
出演されてる方それぞれにいろんな見せ場があります。
特に東山義久さん、どの役もめちゃめちゃかっこいい!

DIAMOND☆DOGSのメンバーもいろいろな役柄、衣装で登場!

ダーンス、めっちゃ素敵です!
シルエットがとても美しい。

ちょっと白くひかっちゃってますが、
雰囲気が伝わるかなと思って掲載。

小此木麻里さん、ちょっと困った感じの表情が私的にかなり好きでございます。
歌声がこれまた素敵っ!

小林勝也さんと杜けあきさんも雰囲気満点。

そーしーて、田中ロウマさん、登場からキャラクターのインパクト大です。
写真にすると刺激が大きいかと思いますので、ぜひ会場にてご堪能下さい。
歌声もたっぷりございますよ♪

脚本は鈴木勝秀さん、演出は荻田浩一さんです。
東京公演は8月2日まで、池袋の東京芸術劇場にて。
大阪公演は8月18日に、梅田のシアタードラマシティにて。

2009年07月27日

09/07/27 ウーマンインホワイトスペシャルプレコンサート@赤坂ACTシアター

2009年7月27日(月) 13:00
ミュージカル「ウーマン・イン・ホワイト」スペシャルプレコンサート
@赤坂ACTシアター

来年1月に再演されるミュージカル「ウーマン・イン・ホワイト」の
スペシャルプレコンサートにいってきました。
このコンサート、製作発表を兼ねたコンサートで、入場料がワンドリンク付で2000円。
出演者六名で、ミュージカルナンバーを8曲堪能できて、なるほどこれはいい企画。

冒頭は、岡幸二郎さんと和音美桜さんによるALL I ASK OF YOU (オペラ座の怪人)!
和音クリスティーヌの伸びのある歌声と岡ラウルの太く優しい歌声のハーモニー♪
見つめ合う二人、めちゃめちゃ素敵です♪

二曲目は、田代万里生さんと光枝明彦さんによるスターライトエクスプレス♪
太く伸びやかな優しいテノール♪

三曲目は、笹本玲奈さんで、キャッツからメーモリーーーー。

そして、四曲目が六人全員で、Any Dream Will do というナンバー。
気持ちよさそうでしょ♪

ここから、製作発表を挟んでウーマンインホワイトの曲を5曲。
製作発表では、お一人お一人の挨拶で、
大和田美帆さんの、「控えめで美しいローラが課題」というトークで会場がかなり和みました。
大和田美帆さん、先日のミュージカル死霊のはらわたで観た時の演技がすごくよかったので、
この”素”な感じがとっても面白く、逆に舞台上でのギャップがとても楽しみになりました。

フォスコ伯爵役の岡幸二郎さん。
COCO のセバスチャンもそうでしたが、こういうキャラクターがほんとお上手!!
衣装やメイクなくても雰囲気が伝わってきます。
また、ウーマンの楽曲は難解だけど、なぜここで半音下がるか、など、音には全て意味があり、
音楽が持つ性格を届けたいという言葉を聴いて、再度ウーマンのCDを聴きなおしたくなりました♪
それにしても岡さん、最初から最後までとても楽しそう♪
ムムムムムーー!最高です♪

ラストナンバーは笹本玲奈さん。All for Laura
素晴らしい~♪♪
(バックには前回公演の映像)

これ、すごくいい企画だと思います。
満足度とっても高いです!
終演後にチケット先行販売してるのも、うまい・・・

公演は2009年1月12日から24日まで、青山劇場にて。

2009年07月29日

09/07/29 千葉ロッテvs日本ハム@千葉ロッテマリンスタジアム

2009年7月29日(水) 18:15
千葉ロッテマリーンズ vs 北海道日本ハムファイターズ
3塁側1階16列25番@千葉ロッテマリンスタジアム

久々の野球観戦、行ってまいりました!
今回は初の内野指定S席。
打席に立つ選手のプリップリしたお尻の動きから
投手の細かな動作まで肉眼で楽しめます!
(ただ、ボビー監督を確認するにはオペラグラスが必要でした)

浴衣WEEKということで、浴衣の女性が結構いて、
さらにはマリーンズの赤い浴衣を着た方も結構いて、
夏の雰囲気満点で、天候もよく、寒くもなく、実に爽快な観戦でした。
(ちなみに浴衣の男性もちらほらみかけました)

そしてこの内野席、ドキドキするのがファウルボール。
結構飛んできます。特にフライは、三塁側に飛ぶと、
全部自分の方に飛んでくるのではというドキドキ感!
実際私のすぐ後方の席に一つ落下!
これ、ほんとにドキドキですよ。
(とるともらえるので、ワンバウンドした後は取り合いになってます)

ちなみに相手投手が交代する時に、一斉にお客さん達が旗降るのは
先発投手交代の時だけ? 一斉に客席から旗が出てきた時はびっくりしました。

球場内、ビールをあまり飲まない私はもっぱらコカコーラ。
コーラは220円。居酒屋のソフトドリンクと比べると全然リーズナブル。
球場の外でもいろいろ食べ物売ってますし、
球場内も綺麗で移動しやすくて、ゴミ箱もたくさんあって楽しい雰囲気です。
駅からはバスも100円で出ていて、そんなに並ばずに乗れますし、
たまには、居酒屋やレストランから雰囲気を変えて、
生の野球観戦しながら、飲んで話して観るってのもいいものです!

そしてこれ、五回裏に打ち上げられる、この花火、素晴らしい!
この日は、浴衣を来てる方や子ども限定で
グラウンドから見たい人は3回裏にどこどこに集合みたいな
案内があって、私のまわりにいた方も行かれてたんですが、
今日の試合、4回5回が非常に長く、その間この方達は
どこで待機してるのだろうと、変なところが気になった私でございました。

ちなみに試合の方は、すごくいい感じだったので、
混雑を避けるため、5-3で勝っていた8回裏に一足お先に失礼したところ、
9回表にファイターズに3点入れられて、5-6で負けてました。
やっぱり最後まで応援しないとってことですねー!!

2009年07月30日

09/07/30 トリノエジプト展内覧会レポ@東京都美術館

2009年7月30日(木)14:00
トリノ・エジプト展内覧会レポ
@東京都美術館

今回は、観劇レポならぬ鑑賞レポでございます。
上野の東京都美術館で8月1日から10月4日まで開催される
トリノ・エジプト展の内覧会にいってきました。

まずはこちら、少年王ツタンカーメン。
右と左、どちらがツタンカーメンでしょう??

正解は向って右側。左側は神様なんですね。
ちなみに、王が神より小さく表現されていることから、
ツタンカーメン王の神に対する従属関係を示しているそうです。ほぉぉ。

そして下記は、石でできた人型の棺の蓋。
王ではなく、お役人さんの棺の蓋なんだそうです。
ってか、かなり立派。すごい迫力です。

こちらはながーい死者の書、パピルスの巻物です。
天秤で釣りあわなかった死者を食べる怪物「アメミト」、
ぜひ見つけてみて下さい。
(頭はワニ、上半身が獅子、下半身がカバ!)

ヒエログリフのアルファベット表。
1字1音なので、この表もとに話せば当時の音が蘇る♪
と考えるとちょっと読んでみたくなりません?

最後に拝見したのがこちら。
これは何の舟でしょう?
そしてこの舟に乗っている人たちは??

全部みてまわるのに、そんなに時間はかからないです。
暑い夏、ひんやりした美術館で、ゆったりと
古代エジプトの世界に身をゆだねてみては!
アイーダの世界がそこに待ってますよー。

09/07/30 舞台版イタズラなKiss卒業編@博品館劇場

2009年7月30日(木) 19:00
イタズラなKiss 卒業編
L列8番@博品館劇場

生徒一人一人のキャラクターが面白い!!

観劇前は、安倍麻美さん演じる琴子が青柳塁斗さん演じる入江君に
ラブラブな部分がかなりのシーンを占めるのではと勝手に思っていたんですが、
この二人の関係は一つの核で、バレンタインを経て”卒業”へと向う高校三年生たちの、
いろんな人間模様が楽しく、面白く、ハートウォーミングに描かれいて、
伏線もいきまくりっ!
脚本の KAKUTA桑原裕子さん、グッジョブ!

沢渡役の永岡卓也さん(Pure Boys)のキャラクターと恋(!?)、
幼馴染でレスラー目指してる佐藤雄一さん(Pure Boys)のチョコを背負う姿、
レイレイ(長谷川愛さん)を巡っての
仲原裕之さん(Studio Life)と
ライオンの鬣のような金髪が素敵な上鶴徹さんのやりとりも面白い!
担任の西海健二郎さん(SET)の存在感や髪のうすさ(笑。劇中の自虐ネタです)や、
KAKUTA の成清正紀さんのラストシーンの一言にぐっときたり。
このあたりのキャラクターの描かれ方が実に楽しいのでございます。

舞台中央にある木は、ラスト、重要な役割を果たしますよ♪

そして、劇中、暗転シーンでスクリーンに映し出される
イタズラなKissの漫画のカットをみるとこれは
原作漫画「イタズラなKiss(イタキス)」、読んでみたくなります!
いい相乗効果になっておりました。

そーしーて、カーテンコールのダンスがすごくかっこいい!!
入江君の宙返りもばっちし決まってました!

初日開演前のロビー会見も拝見したのですが、
みなさんめちゃめちゃ元気。
イエー、ヒュー、ヨッ、みたいな言葉が飛びまくり、コメントに突っ込みもありまくりで
笑顔満載のとても楽しい会見でした。まさに学園の雰囲気そのままな感じです。

入江君役の青柳塁斗さん。
劇中ではかわいくツンとしたクールGUY。時々微笑むのがかわいー。
そして琴子役の安倍麻美さん。
元気いっぱいで、素でそのままのような明るく元気な感じがいいっ!

入江ママ役の岡まゆみさん、面白いです(笑)
ちなみに下の写真では入江君(青柳塁斗さん)を見つめる目が参観日のお母さんのよう♪
岡まゆみさんの隣は、レイレイ役の長谷川愛さん)

金ちゃん役の中川真吾さん。劇中では髪型がごっついことになってます。

原作:多田かおる
脚本:桑原裕子(KAKUTA)
演出:堤泰之(プラチナペーパーズ)

出演:
安倍麻美
青柳塁斗
中川真吾(D-BOYS)
佐藤雄一(Pure Boys)
永岡卓也(Pure Boys)
仲原裕之(Studio Life)
川隅美慎
上鶴徹
折井あゆみ
長谷川桃
長谷川愛
仲原 舞
相沢美衣
葉月あい
矢崎美香
小塚つかさ
成清正紀(KAKUTA)
西海健二郎(SET)
岡まゆみ

※写真は、初日開演前のロビー会見の時の様子です。写真の無断転載はご遠慮下さい

2009年07月31日

09/07/31 こまつ座 兄おとうと@紀伊國屋サザンシアター

2009年7月31日(金) 18:30
こまつ座 兄おとうと
9列6番@紀伊國屋サザンシアター

印象に残る、覚えておきたい、そんなセリフやシーンがたくさん!
一幕冒頭の蜜柑の皮の場面などは、
同じパターンを繰り返して繰り返して、さっとひく。
そのタイミングと描写がうまくて心地いいんですよね。

辻萬長さんの語り口調って、思いがこもっていて響いてくるんです。
長いセリフでも長く感じない。自然と諭されて聞いてしまう。
吉野作造という人物の魅力がすごく伝わってきました。
そして辻萬長さん演じる作造のあの晩年のお髭姿。
公演プログラムでもある the座 に載っていた吉野作造さん自身の
お写真を見て、辻萬長さんのお顔がふっとだぶったほどです。
(このthe座、当時の時代背景や、井上ひさしさんが実際に
説教強盗に会ったという話、一人一人の出演者インタビューの内容、
そして舞台監督さんの現場レポがとても面白いです。しかも\800とお手ごろ)

弟の信次、大鷹明良さん。
二幕冒頭の信次の背景が描かれる場と、判子シーンが大好き!
とくに、あの「いかんっ!」は思い出し笑いしてしまう(笑

この兄弟の妻がこれまた姉妹なんですが、
一幕冒頭では弟信次と君代さんの結婚につながるシーン、
ここも好きだなぁ。
って書いてると、好きなシーンばかりになりますが(笑

作造の妻、玉乃さんを、剣幸さん。
声、たたずまい、美琴との踊りシーン、晩年のお姿などなど、とっても素敵!
一幕のあの斬奸状青年に対する落ち着き具合も気持ちいい!

弟信次の妻、君代さんは、高橋礼恵さん。
姿勢や表情、髪型、大正から昭和にかけてのあの時代の女性らしい美しさを
(その時代知らない私がいうのもなんですが)とても感じた気がしました。
所作がまたいいーっ!!

そしてこの舞台の見所でもあるのが、複数役をこなすお二人。
宮本裕子さんと、小嶋尚樹さん。どの役も素晴らしい。
小嶋直樹さんは特におにぎりシーンの作太郎!
宮本裕子さんの袁世凱の娘、説教泥棒、お春さん、必見です。

セットは、正面のお客さんに限らず、どの方向のお客さんにも
楽しめるようにできていて、さらに小さな小道具へのこだわりにもぜひご注目下さい。
ピアノ生演奏の朴勝哲さんの演奏も素敵です♪
(ピアノとの絡みシーンもありますよ 笑)

銀時計のシーンで、客席から自然発生的に起きた拍手も心地よかったです。
これぞ生の魅力だなぁと。

憲法、民主主義、国の基、そんなことを、笑いながら観ているうちに、
自然と考えたくなる、そんな舞台でした。観終わった後は、
このフレーズが印象に残る帰り道になると思いますよ。

三度のごはん きちんとたべて、火の用心 元気で生きよう きっとね

公演は8月16日まで新宿の紀伊國屋サザンシアターにて。
上演時間は約3時間(途中休憩15分)

※写真は許可を得て掲載しています(撮影:谷古宇正彦さん)。無断転載はご遠慮下さい。

About 2009年07月

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