09/07/11 プロペラ ヴェニスの商人@東京芸術劇場
2009年7月11日(土) 13:30
プロペラ「ヴェニスの商人」@東京芸術劇場中ホール
イギリスの男性だけのシェイクスピア劇団「プロペラ」の
ヴェニスの商人を観てきました。
ヴェニスの商人を観るのは実はこれが初めて。
白鳥の湖も、最初に観たのがアダム・クーパー主演の
男性オンリーの白鳥の湖だったので、それに近いなぁと思いつつ観劇。
今回の舞台、最初、イヤホンガイドが苦痛で、
イヤホンガイドを外して観てしまったことと、
プロペラの雰囲気にいまいちついていけなくて、
ちょっと面白さを実感できなかったのですが、
後半、次第にキャラクターのパンチ力に、魅了されていき、
観終わった後は面白かったーという感想になってました。
特にポーシャとネリッサ、この二人が印象的。
服装やメイクでは、ほとんど女性という感じを表現
してないんですが、口紅や靴に加えて、立ち姿とあの表情、
口調などで、そう見えてしまうところが面白いです。
衣装も舞台もシンプル。
本来のセットは、間違えて中国に運ばれてしまったとかで、
今回のセットは急遽用意されたとのこと。言われなければ
全然気づかないくらい、刑務所風鉄格子セットもシンプルだけどいい感じでした。
一点、二幕の有名なシーンで、シャイロックがナイフで刺そうとする瞬間の
ポーシャの制止のタイミングが遅いのが、???でした。
まるでポーシャの制止がかかるのをわかっていてあえて刺さなかったかのよう。あえて?
ちなみにイヤホンガイドですが、1幕は、セリフとイヤホンガイドがもろかぶりで、
ガイドの声質がちょっと苦手系で、さらにめちゃめちゃ平坦に朗読されて、
ページをめくる音が聞こえたり、結構噛んだりされるので、途中ちょっと嫌になって
イヤホンガイドを外していたりしたのですが、二幕は、いい感じで、舞台のセリフとも
タイミングがちょうどよくて楽しめました。
ただ、全編訳のイヤホンガイドというのは初めてだったんですが、
これなら字幕の方がいいなぁというのが正直な感想。
字幕で全訳が観れて、イヤホンガイドでは、歌舞伎のイヤホンガイドのような、
作品や演出の背景を語ってくれる感じだと嬉しいんだけどなぁ。。
でもこうして海外のホットな劇団の公演が6500円で観れる
というのはすごくいい機会と思うし、今回高校生の団体もたくさん
観劇されてましたが、演劇好きな高校生達が、こういう舞台に
触れて刺激を受けれるってのはとてもいいことだなーと。
このプロペラ、イギリスで上演してるホームグラウンドは水車小屋とのこと。
私自身の英語力を上達させて、そのくらいの劇場でぜひ堪能してみたいなと思う劇団でした。