09/07/09 サンデーインザパーク@パルコ劇場
2009年7月9日(木) 19:00
サンデーインザパーク
@パルコ劇場
構成が実に素敵でした。
一幕は1884年のパリ。
二幕は1994年の美術館。
一幕は、ジョルジュ・スーラの描く”グランド・ジャット島の日曜の午後”の世界。
その絵の登場人物一人一人が描かれていきます。
そして二幕。これが素晴らしい。
一幕の登場人物が別の役として登場するのですが、
その変わりようが素敵なのです。
一幕でジョージ(スーラ)だった石丸幹二さんはその曾孫役。
一幕でジョージの恋人ドットだった戸田恵子さんはドットの娘マリー役。
実際の客席をイベント会場の客席そのものに見立て、
客席がぱっと明るくなって、石丸幹二さん演じるジョージが
普通にしゃべりかけるような挨拶で進行していきます。
それに対する戸田恵子さん演じるマリーのつっこみ。
これが実に楽しい。おばーちゃん最高です。
で、そこでいろいろトラブルが発生したりして、
客席にキャストの方が降りてきたりもあって、
館長の山路和弘さんも、客席ドアから普通に出入りしてたりします。
技師の畠中洋さんはトラブルであわただしくバタバタされていたりと、
このあたりの演出はなかなか楽しいですね。
そしてなんといっても私がいいなと思ったのが、
作曲家役の春風ひとみさんと、美術評論家の諏訪マリーさん。
髪の毛といいキャラクターといい、元気溢れたこのお二人には
なんかパワーをいただきました。
一幕の終わり方も素敵。
一幕でのお気に入りシーンは、
スーラ(ジョージ)が、”グランド・ジャット島の日曜の午後”
をジュールに説明してる場面(青と赤とパープルを見てる、十一色しか使ってない・・等)
生オケで、映像も満載、出演者の衣装にもご注目下さい。
一幕の印象が二幕にうまく活きてる舞台です。
ほんものの絵を、みてみたくなりました。