10/01/27 明治座 天璋院篤姫 稽古場レポ
2010年1月27日(水)、29日(金)
明治座 『天璋院 篤姫』 稽古場レポ
『天璋院篤姫』の稽古場へ潜入してきました!
篤姫役、内山理名さん。
TVではよくお見かけしますが、舞台は2007年が初舞台。
で今回はなんと座長!
しかも明治座の!
時代劇!
さぞかしシキタリと格式に満ちた緊張の稽古場なんではないかと
勝手に想像(汗)
実際のところ、果たしてどんな空気なのかーーー?
…いや、予想に反して!? なごやかでした(笑)
内山座長は控え席で共演者の方と会話しながらの笑顔が
とっても、かーわーいーいー♪♪
(あまりにもかわいいのでキュンとしたキュンとしたと言っていた管理人です)
かと思えばヨガマットでアップしながら、ひとり黙々と台詞をチェック。
割り箸(に見えましたが)を真横に口にくわえたまま台詞を言ってみたり。
いよいよ通し稽古開始、一瞬にして和装にチェンジです。
休憩中は、とってもおだやかで、
まるで少女のようにくったくなく笑っていた内山理名さんですが、
お稽古でセリフが入った途端、
低く太く落ち着いた発声とその表情の変化がすごい!
そのギャップに心を鷲掴みされましたっ。
時代劇特有の台詞回しが難しい上に、
主役篤姫の台詞量は群を抜いて膨大。
にもかかわらず、本読みの段階で既に7〜8割
台詞が入っていたそうです。スゴイです…。
TVドラマ『大奥〜華の乱〜』での経験もあってか、
立ち居振る舞いも堂々としたもの。
時代劇と言えば、所作も重要ですよね♪
特に女優陣は引いた裾の裾裁きに慣れるため、
浴衣やお稽古着物の上に打ち掛けもしくは
打ち掛け代わりの浴衣を上からもう一枚羽織ったり、
緋袴をつけたりして稽古していらっしゃいました。
なにしろ今回は煌びやかな衣裳を何十着も!
凄ーく豪華なんだそうですっ!
せっかくの衣裳も最大限魅せて頂かなくっちゃ♪
衣裳の質が高いとテンション上がりませんか?
細部を双眼鏡で確認したりもしちゃいます(笑)
NHK大河ドラマの原作としても記憶に新しい
「天璋院 篤姫」ですが、
この舞台は宮尾登美子さんの原作に忠実。
“真実の篤姫”の物語です。
舞台ならではの豪華キャストも見どころ。
まず皇女和宮役に昨年宝塚退団後初舞台の遠野あすかさん。
現代っ子的な、自分の気持ちに素直な和宮です。
生家より仕える中臈・しの(重野)役に小林綾子さん。
おしんの天才子役時代から培った安定感は頼りになりますねー。
大奥総取締・滝山役には高橋かおりさん。
この方も天才子役時代からのキャリアが揺るぎない!
「ふんっ!」がかわいいです♪
勝海舟役には国広富之さん。
颯爽として男気溢れる勝海舟です!粋な台詞もかっこいいっ。
そして暗愚と噂される徳川家定役には今拓哉さん!
将軍としての内なる苦悩が伝わってきます。深いです。
篤姫の生母、お幸の方に秋野暢子さん。
姑・本寿院との二役の演じ分けにもどうぞご注目下さい。
和宮側近・庭田嗣子役に山田スミ子さん。
「宮さん、」「宮さん…」「宮さん?」「宮さん(T_T)」等々…
宮さんへの呼びかけ方七変化がツボです(笑)
篤姫の教育係、幾島役には香寿たつきさん。
お稽古場でも髪をピシーッとアップにして、いかにも幾島!
その凛としたお姿に違う空気を纏っておられますです。
なんともお美しい〜。
島津斉彬役には西岡徳馬さん。袴姿がダンディです(惚)
内山さんへのアドバイスがとっても頼もしい兄上…
いや父上です。
徳川家茂役には、元無名塾の内浦純一さん、
西郷吉之助役に、元北区つかこうへい劇団の吉田智則さんなども。
アンサンブルの方々を含めて総勢46名で、
過酷な運命に翻弄されながらも己の信じる道を歩み続けた
天璋院篤姫の激動の人生を堪能できます!
女の道は、前に進むしかない、
引き返すのは恥でございます。
ぜひ生の篤姫を明治座にてたっぷりとご堪能あれ!
脚本:長谷川康夫
演出:西川信廣
美術:朝倉摂
主題歌:島津亜矢「風そして花」
(小椋佳さんが天璋院篤姫をイメージして作詞・作曲)
公演は、2010年2月4日から24日 明治座にて
公式HP:
http://atsuhime.meijiza.co.jp/index.html
(※みどころと共に人物相関図を要チェック!)
島津家家紋(十字紋)に見立てた丸十の器に納めた篤姫弁当にも惹かれる..
おけぴ稽古場取材班:rika、おけぴ管理人