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10/01/25 染模様恩愛御書 記者発表会レポ

2010年1月25日(月) 15:30
染模様恩愛御書(そめもよう ちゅうぎの ごしゅいん)
- 細川の血達磨 -
記者発表会レポ

市川染五郎さんと片岡愛之助さんご出演の
日生劇場、三月の花形歌舞伎「染模様恩愛御書」記者発表会に参加してきました。
(演目名の中にも染五郎さんの「染」と愛之助さんの「愛」という文字が!)

「衆道(しゅどう)」(いわゆる男同士の愛、BOYS LOVE)と「火事場」が柱となる舞台で
1712年以来幾度も上演されていたのですが、
男色が風俗上好ましくないという風潮や、
舞台上で本火(本当の火)を使えなくなったことから、
長く上演されることのなかった作品です。

が、古典と現代の最新技術が融合し、4年前に大阪松竹座で復活。
そして今年3月、遂に東京にて待望の上演です。

最大の見せ場でもある大火事のシーンでは、
大阪松竹座公演の演出からさらにパワーアップ!
日生劇場のあの独特の内壁も利用し、劇場全体が火事場に!
そこに講談師が登場!
さらに松竹座公演とは異なり盆を使わずに表現される舞台機構!
まさに"アトラクションのような体感"(by 染五郎さん)になるとのこと。

そして男同士の愛、”衆道”についても、前回よりも濃く、
深い愛を描いていきたいと語るお二人。

愛之助さんは、
”お客さまが目でみて、あちょっと恥ずかしいかなっと思う位までは頑張りたい”とのこと。
愛之助さん、とってもスイートで端正なお顔です♪
公演チラシのお写真はもうドキっとする”色”を感じます。

歌舞伎ならでは衆道の魅力は?という質問に
”あうん”と語る染五郎さん。

このお二人の距離感、空気感、目と目があう瞬間、触れあう瞬間など
二人の間に存在する見えない糸、”あうんのもの”を
意識して観ると、かなり見所が増えると思います!!

ちなみに、愛之助さんによると、染五郎さんは
家帰ったら本ばかり読んでるのではないかと思うくらい勉強家なのだそうです。
一緒にお芝居していても楽しく、日々違う。
だからお客さまからみても魅力的だし、みんながついていって
一つになっていくんだなと肌で感じますと話されてました。

そして、そういう趣味は絶対ないんだけどとおっしゃりつつ
再演の相手役は、愛之助さんでないと嫌だったと話す染五郎さん。

「この作品は僕の趣味の一つでもある妄想を限りなく、
無限に膨らますことのできる作品です。
妄想を膨らませながらやっていきたいと思っています」
と素敵な笑顔で締めくくられました。

染五郎さん演じる大川友右衛門は、
細川家の小姓、印南数馬(愛之助さん)を恋慕うあまり、
武士の位を捨て、門番となり細川邸に奉公、二人は衆道の契りを交わします。
数馬の父の仇である横山図書(市川猿弥さん)を討つべく、兄弟の義を結んだ二人。
仇討ちを果たしますが、その争いの末に火事が起こり。。。
最大の見せ場シーンへと展開してゆきます。

戦国時代には、戦国大名が、小姓を男色の対象とした例
(織田信長と蘭丸や、武田信玄と高坂昌信など)が数多くみられたそうです。
数馬(愛之助さん)に会いたい一心で数馬のいる浅草寺に通い詰める友右衛門(染さん)!
その友右衛門が燃え盛る蔵に飛び込み、細川家の家宝をどのように守り抜いたか。
火事場シーンは演出・内容的にも必見です!

歌舞伎がはじめてという人にも楽しめる作品と思います。
下座音楽で表現されるテーマ曲のフレーズもお楽しみに♪

公演は2010年3月6日から26日まで、東京日比谷の日生劇場にて。

※小姓:こしょう。武家の職名で、秘書みたいなものです。
※下座音楽:舞台袖の黒御簾の中で演奏される歌舞伎の効果音のこと


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現住所:東京都中央区
もともとミュージカルには拒否反応があったんです。「なんで歌うねん」と。が、2000年、松たか子 ファンの後輩に誘われてみにいったオケピ!でミュージカルの拒否反応が消え、強引に連れていかれたライオンキングでスイッチが転換、夢から醒めた夢で初のリピート (6回)そして差し入れ・ファンレター初体験。 キャッツで初の名古屋遠征、 レミゼに感動。翌2001年、四季ハムレットで初のマチソワジーザス出待ち初体験、2002年モーツァルト!に興奮。2003年からは観劇に幅が出て、 2004年はラスベガス、ニューヨーク、ウィーンへと年3回も観劇ツアーに出かけてしまう。その勢いで2005年、会社を辞めて独立。現在2日1本ペースで感激中♪

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