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2008年06月 アーカイブ

2008年06月01日

08/06/01 眠れぬ夜の電波ハイジャック@博品館劇場

2008年6月1日(日) 18:00
水木英昭プロデュース
眠れぬ夜の電波ハイジャック ~銀座でLAZY MIDNIGHT~
G列9番@博品館劇場

LAZY MIDNIGHT! 楽しい!
かなり笑いました。笑いすぎて涙出ました。
通し稽古を拝見してましたが、
スーパーパワーアップしてました!

間、テンポ感がいいっ!2時間があっという間です。
シリアスとコミカルがうまーく交差して共存してる感じ。
その一瞬の切り替えが実に気持ちいい!

宮本大誠さん、かっちょいいです。いい男です。
ラストの登場シーンなんて、素敵すぎる!
衣装も面白い!カテコでベルトがまわってましたが
殺陣の登場シーンもベルト、ぐるぐるまわってたのかなぁ。
もう一度みて確認したい・・・

そして高嶺ふぶきさん、最初のタバコシーン大好きです。
演技はもうお見事!なりきったはります。
時々繰り出されるマジックもすごい。タネが全然わかりません。
最初の登場シーンのインパクトと、その後のあのカメラ目線の時の
はっちゃけぶり、この素晴らしいギャップ。いやー楽しい。最高!
衣装もいろいろ見れて楽しいです。腰のラインも綺麗~。
ダンス(!?)も堪能できます!脇にいらっしゃる時の目線とか表情もいい~。
そしてあのプロモーションビデオの高嶺ふぶきさんも面白すぎ。いきなり亀ですか!

その高嶺ふぶきさんに対する水木英昭さんのつっこみもうまいっ!
(このプロモーションビデオへのつっこみとかうますぎ)
「くぐってくださーい」って部分、なにげに好きです。
水木英昭さん、貫禄あるので、すごみと軽さのギャップにまた惹き付けられます。

山本崇史さん(PaniCrew)のキャラクターがこれまた本当に楽しいのです。
もちろんダンスもちょこっとみれますが、それ以上にキャラが楽しいです。
最後あのビデオを見ようとするときの嬉しそうなお顔とお声(笑)
ちなみにあの背の高さマジックどうなってるのでしょうか?
お尻に何か入ってるのかなぁと思ったんだけど、そうも見えないし。。

ポスターの二人も面白い!そしてなにげに声もいい。ヒーッ!
曾我泰久さん、印象がどんどん変わっていく演出でおもしろい!
白土直子さんのあのラストシーン、ぐっときますね。歌声もいいっ♪
転換のたびに幽霊が登場すると客席からは笑い声も♪ルールルル♪

開演前のパフォーマンスも、いいですね。
開演までの時間がこうして楽しく過ごせる演出って好きです。
あそこでギターケースにお金を入れにいくってなかなか勇気いりますが
(多分客席まわるといっぱい集まると思うけど)
何人かのお客さんがお金入れにいっていて、いい光景でした。

笑いどころ満載で、しかもコアな笑いとかじゃなくて
誰でもわかる笑いなので、この舞台、あまり普段舞台を
見てない人にも観てほしいなーって思います
が、明日千秋楽。そしてチケットは完売・・
でも明日の千秋楽を撮影してDVDになるそうです♪

2008年06月02日

08/06/02 新・水滸伝製作発表レポ@ルテアトル銀座

2008年6月2日(月) 13:00
二十一世紀歌舞伎組
<新作> 新・水滸伝 製作発表会
ルテアトル銀座

新・水滸伝の記者発表会に潜入してきました。

演出は、スーパー歌舞伎「八犬伝」「カグヤ」「新・三国志」の
でもおなじみの横内謙介さん。
おもだか屋の歌舞伎役者さん達が勢ぞろい!
市川段治郎さんは残念ながら降板ということで残念)
皆さん歌舞伎のステージとは違い、
スーツやジャケットに身をつつまれていたのが私にはとても新鮮でした。

横内謙介さんの話を聞いてると、
今回の舞台に込められた「よみがえる」というポジティブメッセージや
今日登壇されてた出演者の方それぞれの役に込められた思いを
ひしひしと感じます。

そして質疑応答では
市川猿弥さんの役どころを最初に紹介し忘れた横内謙介さんが、
質疑応答コーナーでその役どころを紹介されたやりとりが面白かったです。
市川猿弥さん、終始自由な感じで一番笑っておられました)

横内謙介さんによると、市川猿弥さん演じる”ぶおとこ”の王英が
美女(扈三娘)を射止めるのも重大なテーマとのこと。
王英は、盗賊で、いいとこのない男だけど、ただ一つ女に執着して、
でもほんとに恋をして美女を嫁にしてしまう、
今回の舞台ではその純愛をちゃんと描こう、王英を一番いい色男にしよう、
ということにもチャレンジにしようと思われてるとのことです。
(ここで電車男?というつっこみもありました(笑))
そして、横内謙介さんが、主役なんだよっと笑いながら市川猿弥にふってました。
この後二人でじっくりと話し合われるそうです(笑)

見所(配布されたストーリー資料より):
水滸伝に名高い「祝家壮の戦い」の場を舞台に、
御意見無用、信ずる者はただ己と仲間のみという、
奔放なアウトローたちの支離滅裂のエネルギーの渦に巻き込まれ、
一人の勇者(林冲)と、若い娘(扈三娘)が、唯一無二の自らの人生を、
歩みだす勇気と力を取り戻してゆく姿を、痛快活劇として描き出します。

主な登場人物:
市川右近さん→林冲(りんちゅう):エリートから犯罪人に仕立てられたが、そこから蘇る
市川猿弥さん→王英(おうえい):盗賊で無類の女好き
市川春猿さん→孫二娘(そんじじょ):セクシー姉ちゃん
市川弘太郎さん→時遷(じせん):天性のコソ泥
市川笑三郎さん→顧大嫂(こだいそう):女傑
市川笑也さん→扈三娘(こさんじょう):女っ気のない女戦士

笑三郎さん、笑也さん、春猿さんという3人の女方も楽しみ!
出演者の皆さん、笑顔でよくしゃべるお方達で楽しい記者発表でした。

帰り際、市川猿之助さんからのメッセージが配られました。
「壮大なストーリーに歌舞伎の大胆な発想を取り入れ、
エネルギッシュな熱い舞台を展開して行きたいと思っております」
とのお言葉に、とても楽しみになりました。

◆公演概要

2008年8月18日~31日@ル テアトル銀座
演出・美術原案:市川猿之助
脚本・演出:横内謙介
音楽:加藤和彦
出演
 市川右近
 市川猿弥
 市川春猿
 市川弘太郎
 市川笑三郎
 市川笑也
 ほか


(上段左から、市川弘太郎さん、市川笑三郎さん、市川猿弥さん、市川春猿さん。
下段左から、市川笑也さん、横内謙介さん、市川右近さん)

2008年06月03日

08/06/03 ZEDショータイトル発表会@シルク・ドゥ・ソレイユシアター東京

2008年6月3日(火) 11:00
シルク・ドュ・ソレイユ ZED(ゼッド) ショータイトル発表会
シルク・ドュ・ソレイユ シアター東京

シルク・ドゥ・ソレイユがディズニーシー横に
新しくオープンする劇場のショータイトル発表会レポです♪
シルク・ドュ・ソレイユは、日本のツアー公演や、
ラスベガス、ニューヨークなどで観てきましたが、
人間技とは思えないアクション、気持ちいい演出が
とっても好きなので今回も非常に楽しみにいってまいりました。

今回の発表会は、最初オリエンタルランドの社長さんや
シルクドュソレイユのCEOの方から挨拶があり、
その後15分間、二つのパフォーマンスを見せてもらえるとのこと!

そのパフォーマンスの様子をまずは動画でご覧下さいませ~♪
はじまる前の雰囲気も素敵ですー
(撮影・編集:おけぴスタッフ吉田


高速回転するバトンのめまぐるしい動きとそれを
完璧に捕捉するパフォーマー(なんと日本人!挨拶で日本語はなされててびっくりした)
バトンが速い、高い、綺麗、そして音楽が気持ちいいです♪

次はアクロバット。
超難易度高い組立体操って感じでしょうか。
何もバネとか使ってないのに手がバネのようなのです!
びよ~んと飛んでいくんですねー。
人の手からジャンプする際あそこまで綺麗に美しくバネのように
ジャンプできるものなんだーとすごく感動してしまいました。
さらに驚くのはその着地。
手の上からジャンプして別の人の手に着地するって人間技じゃないー!!

動画ラストのあの縦にどんどん積み重なっていくのは、
もう見ていてドキドキでございました。

まわりをとりかこむ滑り台のようなセットやUFOの降り口
のようなセットがどのように使われるのかが非常に気になりましたが、
それは本番をみてのお楽しみということなんでしょうね。

それにしても、この劇場自体の雰囲気の醸し出す魅力と期待感はすごいです。
音楽の聞かせ方がめちゃめちゃうまく、その音楽自体も耳の心地よくのこります♪

今回のタイトル「ZED」ですが、
Zedという名前の主人公が天と地を旅するという物語。
その主人公Zedがかっちょいい!
私の印象ではエリザベートのウィーン版トートをさらに
今風に若くかっちょよくした感じ。
ラスト、客席に向ってサービスのパフォーマンスしていましたが、いやー
彼にはなんともいえない魅力があります。なんかやってくれそうです。

今日の発表会ではZEDはほぼ最初だけでしたが、
ZEDが本番どういうふうに登場して世界を旅していくのか、楽しみです。
また、このショーの登場人物の多くが、作・演出のフランソワ・ジラールさんにより、
タロットカードにインスパイヤーされて生み出されたというのも興味深いです。

●公演情報:
☆上演時間は2時間15分
(平日マチネが 13:00-15:15 ソワレが19:30-21:45!
 休日マチネが 14:00-16:15 ソワレが18:00-20:15。毎週火曜水曜休演)
☆劇場の場所は、ディズニーアンバサダーホテル横(イクスピアリからほぼ直結)
 舞浜駅からだと徒歩15分くらいみておいた方がいいかも
☆パフォーマー総数:70名
☆客席数:2170席!!
 最後列からも見てみましたが、そんなに遠いと感じなかったです。よくできてる!
 そしてプレミアビュー席はめちゃめちゃ近いです。ど迫力です。
☆チケット価格 レギュラー 9800円(1394席)
        プレミアビュー 18000円(159席)
        フロントビュー 15000円(489席)
        オーバービュー 7800円(128席)
        (あり、これ、子供価格はないのかな。。)
☆総事業費:約140億円!!
☆コインロッカーは100円(&使用後に返却されます♪)

二つのパフォーマンスを拝見した感じでは、少し大人向けな印象も
受けましたが、はやく全体を通してみてみたいなーとワクワクしてます!

最後に一緒に拝見したおけぴスタッフ akki の感想をご紹介しておきましょう

6/3に行われたシルク・ドゥ・ソレイユ・シアター東京のショータイトル発表会に
おけぴ取材班の一員として行ってきました!
(PRESS用のパスもちょっと嬉しい…^^。)
実は私にとってはシルク・ドゥ・ソレイユのステージを観るのは初めて。
シルク・ドゥ・ソレイユ・シアター東京では、この劇場専用の演目が用意され、
それはここでしか観られないというから、否応なしに期待が高まるというものです。

まず劇場の印象としては、ステージが近い!
そして、円形のステージを囲むように半円状に客席が組まれ、2階席はないため、
2000席以上もあるというのに意外とこぢんまりした印象です。
どこからでも観やすそうですよ!
天井には照明機材などがたくさんあるのですが、ステージにはどこか地球儀の
枠(って伝わるでしょうか…メモリが書かれている外枠です)を思わせます。
ブルーとグリーンの照明が印象的。

この日、披露されたパフォーマンスは2曲。
最初はバトントワリングをメインとしたもの。
ステージ上には2人のみで、1人はこのステージのストーリーの主人公のようです。
バトントワリングを披露するパフォーマーは日本人の方ですよ。
神秘的な出会いを象徴する曲でした。
2曲目はシルク・ドゥ・ソレイユといえばアクロバット!
人間の体がこんなにしなやかで力強くそして美しいとは!
ついつい一番上でポーズをとっている人やジャンプしている人を見てしまうのですが、
徐々に体制を整えていくその過程にみなぎる力に思わずひきつけられてしまいました。
2曲目は群舞のバックには悪魔?王?が存在し、歌が奥のほうから聞こえることからで
より世界の広がりを感じます。
そして、ラストには天から美しい精霊が降りてきて美しい声を響かせ空気が浄化される
ような余韻が…。

パフォーマンス終了と同時にステージ上にはタイトルを記した幕が!
シルク・ドゥ・ソレイユ・シアター東京のショータイトルは「ZED(ゼッド)」。
タロットカードから発想を得て、愚か者のZEDが様々な冒険を経て成長していく
様子を、叙情的に描き出していくそうです。
ちらっとテレビでやっていたやはりシルクのツアー公演「コルテオ」もそうですが、
技だけではなく、芸術性がより深まる傾向にあるようですね。
音楽の印象ですが、少し民族音楽のような、神秘性や素朴さを感じました。
それが、天と地の様々なものとめぐり合うZEDの世界観の中心なのかもしれません。
今回披露された2曲は序章といった感じ。
「ZED」の全容を早く観たいものです。

ここでちょっとakki的発見を…。
なんとなくですが、ディズニーシーの屋内アトラクション「ミスティックリズム
に通じるものを感じました。
ミスティックリズム」の方が原始的で太古からの普遍的な自然のあり方を
感じさせますが、「ZED」は自然が持つ神秘性や宇宙や目に見えないものの存在と
いったところに思いをいたらすことが出来ます。
ミスティックリズム」がダイナミック(シアターは小ぶりですが)だとすれば、
ZED」は繊細…かもしれませんね~。
そして、フォトセッションの時に気づきましたが…ZED役の人が…イケメンです(笑)。
衣裳のせいか「キャッツ」のタガーを思い出してしまいました!

ディズニーリゾートという非日常的な空間にさらにまた夢の空間シルク・ドゥ・ソレイユ・
シアターができました。
日帰りもいいけれど、近くのホテルに泊まって、ランドまたはシーと「ZED」をハシゴ…
なんて、日常の疲れを忘れるにはもってこいのプランかも…と思いましたよ。

2008年06月04日

08/06/04 こまつ座 父と暮せば 稽古場レポ

2008年6月4日(水) 12:00
こまつ座 父と暮せば 稽古場レポ
@都内某所

今日は、こまつ座さんの稽古場にお伺いしてきました。
拝見させていただいたのは「父と暮せば」。

95年にすまけいさん、梅沢昌代さんで全国公演、
98年に前田吟さんと春風ひとみさんで公演、
01年には沖恂一郎さんと斉藤とも子さんでモスクワ公演、
04年に辻萬長さんと西尾まりさんで香港公演など、
通算の上演回数はなんと368ステージ。
黒木和雄監督により戯曲に忠実に同名で映画化もされています)

今回はおとったんは辻萬長さん、そして娘美津江役に栗田桃子さん。

今日は全四場のうち、第一場と第二場のお稽古を拝見させていただきました。

このお芝居、舞台は原爆投下から三年後の広島。
市立図書館で働きながら静かに暮らす美津江(栗田桃子さん)と、
突然現れた”おとったん”こと竹造(辻萬長さん)の二人芝居。

二人芝居なんですが、いい意味で二人芝居って感じがあまりしないんです。
セリフががんがん展開するという感じではなくて、
セットと音響、そして二人が作り出す舞台の世界に自然と引き込まれる感じ。
時間の流れが完全に舞台中の時の流れになって感じます
(いわゆる、時計がまったく気にならない感じ)。
原爆という重いテーマと、恋を絡めた少し軽めのテーマのバランスが絶妙で、
二人のやりとりをもっとどっぷりと楽しみたい、
あぁもう一場終わりなの?二場終わりなの?って思う位です。
なので一幕冒頭から、すっとこの終戦の三年後の世界に入っていきました。
(ここに衣装と照明が加わったらよりそう感じるんだと思います)

今日は第一場を2回、第二場も2回くらい拝見したのですが、
繰り返しみててもほんとに飽きない。

その理由のひとつは声!辻萬長さんと栗田桃子さんの声がいい!(好き!)
栗田さんのどこか少し寂しげだけど心地よく伝わってくる広島弁と、
辻萬長さんの太くて勢いがあり元気な、でもなにかわけありな、おとったん。
この二人のセリフの抑揚(広島弁)と間とテンポ感がいいんだと思います。

それと表情。少しみせていただいた台本には、冒頭の美津江が
押入れの中のおとったんに気づくセリフに「ギクリが半分、うれしさも半分」
というト書きが書いてあったりして、一瞬の表情にも注目です。

そして、そう、台本がいい。すっと入ってきます。
事前に本とか読んでなくても作品のことを知らなくてもすっと入ってくる。
第一場での饅頭、じゃこ味噌にまつわるやりとり。私もハンカチに弱いです(笑)
第二場でおとったんが語る福吉美津江エプロン劇場のお話。
第三場第四場は、今日残念ながらみれなかったんですが、
恋の応援団長おとったんと美津江の展開がひじょーに気になります。

音響も、例えば蝉の鳴き声が、ほんとに外で鳴いているかのように聞こえ、
場のはじまりや終わりに流れる音楽が、とっても自然。ここちいいです。

また、今回は、各場ごとに通しつつ止めつつという形でお稽古は進行。
展開やタイミング、心情などを、考えこみながら演出されていく鵜山仁さんと、
真面目に役柄としての思いや考え等を話される辻萬長さんが印象的でした。

~公演情報~

こまつ座第八十五回公演・紀伊國屋書店提携
『父と暮せば』

作:井上ひさし
演出:鵜山仁

東京公演(6/13-22)@紀伊國屋サザンシアター(新宿南口)
鎌倉公演(6/24)@鎌倉芸術館 小ホール(大船)
逗子公演(7/13)@逗子文化プラザ なぎさホール(逗子)

・上演時間:1時間20分(休憩無し)
・チケット 全席指定 4200円(学生:3150円)
こまつ座の公演ホームページ
こまつ座オンラインチケット

私管理人は初日に観劇予定です♪第三場と第四場をはやくみたい!

※稽古場写真撮影:落合高仁さん
※こまつ座さんからご提供いただいた写真を、許可を得て掲載していますので、無断引用・転載はご遠慮ください

08/06/04 飛び降りたらトランポリン@ベニサンピット

2008年6月4日(水) 14:00
飛び降りたらトランポリン
自由席@ベニサンピット

白川侑二朗さん、大きい!筋肉がすごい!
この舞台の主演の白川侑二朗さん、なんと序二段までいった
元力士さん!それにしてもあの筋肉はすごい!
磨き上げてる感じ。11月のRENTにはベニー役で
ご出演予定、RENTも楽しみです。

さてこの飛び降りたらトランポリン、
このタイトル、観劇前はどういう意味なのかなと
思ってましたが、後半、意味がわかります。

でもほんと、ベニサンピットって観劇のたびに
全然違う劇場のように感じますね。好きですこういう空間も。
(私の座った椅子、クッションがずれてて、途中から少しお尻が痛かったけど)

はえぎわの竹口龍茶さん、途中からこの方のキャラクターが
わかりだしてくると、面白くなってきました。

そして、佐久間麻由さん好演。眼力がいい。声も通ります。
ラスト、目線があって(勝手にそう思ってるだけですが)ドキっとしました。

堀田ゆい夏さんも、演出的に、あの相撲とかは少し無理あるかなーと
思ったりしましたが、そのままストレートに真面目な人形路線でも
よかったんじゃないかなと思ったり(先日の明治座HAKANAが頭の中に浮かんでは消え・・)。

前半、ストーリー的に少しよくわからなくなっても
(打ち上げシーンは正直あれを打ち上げたらどうなるのかがよくわからなかった)、
各シーンのおおよその印象さえ頭の片隅にINPUTしておけば、
後半、それらがつながっていきます♪

あのお札、私なら何書くかなぁ。。

かぶりものに、かなり手作り感出てたり、
最初の扉開き(あの演出好きなんだけど)の所作が粗かったり、
小芝居がぎこちなかったりと、
細かい点でいろいろ感じましたが、逆に小さい箱ならではの、
近さや、目線の魅力などを感じることができました!

もう少しキャストさんがなじんでくると魅力がいろいろ出てくるのではないかな
と感じた舞台でした。

2008年06月06日

08/06/06 細雪@帝国劇場

2008年6月6日(金) 17:00
細雪
1階J列49番@帝国劇場

衣装が綺麗!美しい!まさに、ほんと華!!
この舞台に登場する着物の数といったら。。
そしてそれを着こなす四姉妹。
素敵すぎます。
登場のたびにうっすらとスポットライトがあたるのですが、
ほんと、ぼぉーーーっとみとれてしまいます。

舞台は大阪、船場。木綿問屋の蒔岡商店(まきおか)。

高橋恵子さん(御寮人様。ごりょんさん)、家を守る古風な姐さん風長女「鶴子」。
落ち着いた中にも、気持ちの揺れがちらっとみえたりして好演!

賀来千香子さん(中姉ちゃん、なかあんちゃん)、美しい~、声も素敵~、
役柄的にも、四姉妹の中心人物。
役柄の性格も素敵。恋してしまうくらい(笑)
特に立ち姿、所作、つまさきの感じなどなど、うっとり・・・

三女、檀れいさん(きあんちゃん。雪姉ちゃんが縮まった呼称らしい)。
1幕で上手側でうつむいて伏せ眼がちにもくもくと鶴折ってる時の感じにポッ。。。
後半の「ふぅーん~~」はちょっと(演出的に)やりすぎちゃいますかね(笑)
檀れいさん、私舞台で拝見するの初なんですが、声がいいっ!
特に三幕の、少しではありましたがあの歌声にはうっとりしてしまいました。

そして中越典子さん(こいさん)!輝いてました!
チラシにもある桃色の着物もお似合いですが、洋装がすっごく綺麗!
展覧会シーンの赤(めちゃめちゃ似合ってる!)、
本家での水玉模様、和と洋、両方を堪能させていただきました。
そしてカテコでは左目に涙が。。美しい。。

また、この女性陣の旦那集、恋人役の男性陣もナイス助演です。

啓ぼん役の太川陽介さん。だめ坊ぶりを好演。
長女の旦那役の磯部勉さんも、どっしりした安定感で長らしい安定感。
次女の旦那、橋爪淳さんも脇をかためてます。
板倉役(新藤栄作さん)、四姉妹がみな「いたくら」って呼び捨てに
するのに少し抵抗ありましたが、これもこの時代の「格差」なんでしょうねぇ。
あの出来事の日、家にきた板倉さんが足気にしてるのに、着替えもすすめず
酒をすすめるというのも、これも身分差からきているのでしょうか。いやーうーん。。
ちなみにあの出来事の日、舞台中央から登場した板垣さんに客席から笑いが
少しおきてましたが、これ、私も勘違いしてしまったんですが、
私も含めてお客さん達、(板蔵さんを)啓ぼんと勘違いしたんですよね?

あ、そうそう、役の名前と呼び方(愛称や呼称)が違うので最初はちょっと
混乱したりします。そのあたりまでチラシに書いておいてくれると嬉しいんだけどなぁ。

あと、暗転がとっても長い。。盆使って回転とかしてほしいなぁと。。
そしてその暗転時の音楽(クラシック)があまり心地よくなかったのが残念。
「あぁまた暗転かぁ」とか思ってしまっていたのであります。

この舞台のストーリーの中でも「時代の流れ」を感じますが、
”家”というものについて、ふと考えてみたりする、そんなお芝居でもありました。

p.s. 三幕ラストシーン、誰かが歌いはじめそうなそんな印象を持ってしまったのはここが帝劇だから?

2008年06月07日

08/06/07 DOWNTOWN FOLLIES@北沢タウンホール

2008年6月7日(土) 17:00
DOWNTOWN FOLLIES Vol.5
C列1番@北沢タウンホール

2006年4月に vol.4 を観劇していて、
それから2年ぶりのダウンタウンフォーリーズ。

島田歌穂さん、引き出し多すぎ!魅力炸裂!
これみたら、きっと島田歌穂さんファンになりますよ!
素晴らしい、素敵、綺麗、美しい、かわいい、面白い、楽しい、笑える、発音、いい声!
そ、そこまでしますか?というくらい、いろいろな一面を前面に
出されるので、観てる方にもストレートで伝わってきてワクワクするのです♪

以下、若干ネタばれ気味になるかもですが、
今回も、全面的にパロディや風刺が中心。
中にはナンセンス的な、意味がよくわからないコントとかも
結構あるんだけど、それはそれでまたおもしろく感じてしまうのもすごい。
そのあたりの笑いのフォローアップがまたうまいんですよね。

最初の歌穂さん女子高生からいいっ!似合ってる!わ、若い!
めがねかけた先生役、英語・フランス語の発音、笑いの講座、楽しい!
もっともっと聞きたいですー。
あの講義、いろんなテーマでやってほしいなー。
バレエシーンで演じられていたキャッツの猫。
なんてかわいいのでしょー。ぜひ歌穂グリドルボーンをみてみたいー!!
登場のたびにいろんな衣装、髪型、そしてキャラクターが堪能できます。
そしてあのドレスの背中、どきっとする位のプロポーション。すごい!

北村岳子さんの、スケバン恐子も似合ってた!自分つっこみが好感度UP。
道路公団コントのあの麦藁帽子のキャラが好きです♪
そして歌穂さんとの”恋の紅白歌合戦”、テンポ感最高~。
同じく歌穂さんとのブルーマンコントは、表情が見えないんだけど、
見える気がしました。女性のブルーマンもいいですね!

平澤智さん、足長い!ダメダメ男キャラが面白い。
玉野和紀さん、この方はほんとになんて若いんでしょう。
TAPもさすが。ちょっと音が聞こえにくかったけど、もっともっとTAP聞きたかった。
バレエシーンの演出や振付も楽しかったです。

それにしてもこの4人、歌って踊ってバレエしてコントして芝居してTAPできて、
なんてなんて多彩なんでしょう。。。

2時間半、これでもかこれでもかというくらい盛りだくさんな舞台でした♪

2008年06月09日

08/06/09 コクーン夏祭浪花鑑 ゲネプロレポ@シアターコクーン

2008年6月9日(月) 15:00
コクーン歌舞伎
コクーン夏祭浪花鑑 ゲネプロ
@シアターコクーン

この演目、実は私が初めてコクーン歌舞伎を観た演目なんですよね。
それから5年。あの時の興奮再びです。

1幕は、比較的静かな展開。
中村七之助さんが綺麗です。今回もコクーン一階中ほどの通路を通りまくり
ですが、その通路通る際、背が高い!(でもあんまり出番ない)
ちなみに、下手平場の途中を役者さんが通ったりします。
上手、下手とも平場通路際のお客さんはめっちゃ見ごたえありそう!
(だけど平場はちょっと腰痛そう・・と思って私は椅子席でみてました)

1幕開演前に、前方席の客いじりがありましたが、おそらくヨーロッパ公演
から帰ってきたばかりとあってそれがらみのネタだったと思うんですが
これは本公演でも毎日あるのかな。

2幕は、怒涛の立ち廻り。この立ち廻り、公演日程がたつに
つれてどんどん進化していきそう。そしてあのラスト。
おおおおお、きたきた!このシーン、あのステージ後方からもみてみたいな~。
ちなみに2幕の中村勘三郎さんと中村勘太郎さんの二人の立ち廻り、見事!気持ちいい~。

コクーン歌舞伎って歌舞伎導入編という意味でも、おすすめです。
ストーリーを追うというより、各シーンをだいたいおおざっぱに把握しておいて
(例えばあぁ袖を交換したんだなとか、彼が悪者っぽいなとか)、
あとは見えをきった顔や、走り去る走り方、立ち廻り、演出、美術などなど
各シーンの見せ場をどんどん楽しむといいんじゃないかなぁと思います。

中村勘三郎さんは、元気いっぱい!あの独特のお口元好きです。
中村橋之助さんが素敵でした。かっこいい♪
そして笹野高史さんは、元気でいじわるな親父さんでした(笑。
最後あれどうなってるんだろう・・・

ロビーに置いてあった食い倒れ人形は、どうやら本物っぽい
みたいですが、公演期間中ずっといらっしゃるのかしらん。

2008年06月13日

08/06/13 こまつ座父と暮せば@紀伊國屋サザンシアター

2008年6月13日(金) 19:00
こまつ座 父と暮せば
7列8番@紀伊國屋サザンシアター

先日稽古場で一場と二場だけ拝見していたのですが、
今日、初日で全て観てきました。

いい意味で予想とは違った展開で、美津江が背負っていたもの、
美津江が親友のお母さんから言われた一言など、第三場からの展開は
美津江の感情がストレートに伝わってきます。
観客席も涙する人多数。

登場人物は二人だけですが、辻萬長さんと栗田桃子さんの声の張りや、
表情、動き、登場の仕方などが、とても「いい」。ほんと、いい舞台です。
セリフに乗せて語られていくストーリー展開は自然で、
どうなるんだろう、キノシタさんとはどうなるんだろう、
と、最後は私も美津江を応援する気持ちになってました。
人形を抱こうとする竹造の表情にぐっときてしまいました。

また、地上580メートル、太陽二つ分といった原爆の数字が
重く伝わってきますが、そうした重いテーマの中にも、
前向きな明るさを感じる、そんな舞台でした。

ラスト間際の栗田桃子さんの潤んだ目、
ラストシーン、美津江に笑顔がちょっと見えたかも、
そして(客席からはみえないけど)風呂をたきながら微笑む父親竹造の表情が
見えたような気がしました。

竹造(辻萬長さん)の前向きな明るさと、過去を背負っている美津江(栗田桃子さん)の
揺れ動く気持ちのバランスが絶妙です。前向きに生きて行きたい、
そんなことを実感した舞台でした。

客席はご年配の方達が多かったですが、
これはぜひ若い人にも、ぜひ観てほしいなぁ。

上演時間は休憩無しの1時間20分。
観終わった後、感じることの多い舞台です。オススメ。

2008年06月21日

08/06/21 ハイ!ミラクルズ@青山円形劇場

2008年6月21日(土) 14:00
劇団ダンダンブエノ
七味公演「ハイ!ミラクルズ
Bブロック21番@青山円形劇場

久々の青山円形劇場。
円形ではなく半円形で半分がステージになってるので
円形劇場って感じでなくてサイドシートみたいな感じ。

昨年劇団、本谷有希子偏路
印象深い役をされてた近藤芳正さんが座長。
今回の公演も演出、そして出演。さすが、落ち着いて楽しめます。

今回きらーんと印象に残ったのはまず、山西惇さん。
先日のこまつ座 人間合格でもとっても挙動が印象
に残ってましたが、今回もよかった!つっこみの間やテンポ感が
よくてセリフも聞き取りやすい!
存在感がとても自然で、主張しすぎず、それでいて笑いどころは
しっかりと笑わせてくれる。しょっぱなのダブルプレーネタも
表情や声の抑揚とかタイミングとか、そのあたりがうまいんだと思います。

峯村リエさん。いいキャラクターだ。
ゆっくりしたつっこみ方がとても気持ちいい。
独特のテンポ感、好きです。南野陽子さんとの掛け合いも楽しかった。
ぜひ峯村さんのほかの舞台を観て見たくなりました。
ナイロン100℃の方なんですね。

そして主演の南野陽子さん!
私、舞台で拝見するのははじめて!
登場シーンが、ほんとうに「おつかれ様」という
くたびれた感じだったのがある意味衝撃でしたが(笑)、
声がいい~。特に歌声が素敵すぎます。
ぜひミュージカル出てほしい。
また、パン工場シーン、とってもかわいい。。。
ちなみに、あのどでか写真は、顔って拡大すると
わからないもんだなーと思いました。

あ、あと、前田健さん。
最初、どこかでみたことある方だなーと思ってたら
テレビでよく拝見してた芸人さんではないですか。
複数役の早替えはなにげにすごかったです。
ただ、立ってる時の手のぶらぶら具合とか
微妙に硬直して立ってる感が、少し硬く感じたので
そのあたりがやわらかくなってくると面白いキャラに
なるだろうなと思いました。

休憩なしの2時間。途中ちょっとゆったり間が長めに
感じて時間が気になったりもしましたが、楽しく笑える舞台でした。

2008年06月22日

08/06/22 ナタリーコール@ブルーノート東京

2008年6月22日(日) 19:00
ナタリーコール NATALIE COLE LIVE
ブルーノート東京

ロンドン、横浜、大阪のブルーノートは
行った事ありましたが、ブルーノート東京ははじめて。
しょっぱな、表参道駅からの道順をいきなり間違えまして、
青山一丁目の方に行ってしまい、タクシーでかけつけることに・・
いやーほんとに私の方向感覚はひどいもんだ。。

開演は19時からとのことだったんだけど、
それまでにバンドの人たちが15分前くらいから演奏を
しはじめるので場内は真っ暗に。演奏を聴きながらの
食事となりましたが、それにしても料理すごくおいしかった。
そしてパンとバターがこれまためちゃめちゃうまかった。。。

ナタリーコールさんが登場する前、ステージ中央に
木の椅子がおいてあって、休憩用かなって思ってたんですが、
ナタリーコールさん登場ー!ありー車椅子!?
でも、なんというか、大きい!オーラによる大きさでしょうか。
登場するだけで場を引き締める存在感はさすがと思いました。

で、今日は座って歌いますが、声の調子はばっちしよみたいな
アナウンスがあったのですが、そうなんです、どうやらどこかが
悪いのかよくわからないのですが、最初から最後まで椅子に座って
歌われてました。

曲は最初から最後まで、ゆっくりした感じのジャジーな曲が中心。
パンチ!って感じではなくて、なんというか、囲炉裏のそばで
ロッキングチェアに座ってゆったりしっとり歌って聴かせてくれてるようなイメージ。
左右に微妙にゆれるノリや高音部は、気持ちよかったです。
おいしい料理を食べながら、歌と音楽に身をゆだねる。素晴らしい。

ただ、椅子に座って、さらに肘をついて歌われてるのが、
うーん、体調悪いのかなぁと思ってしまうような印象ではありました。

あと、あの大きさだったら、できればマイクなしがいいなぁなんて。
ピアノがステージ左側にあるのに、音が右側のスピーカー
から聞こえてくるんですよね。。そして、ストリングスのシンセ、
あれは、いらんのんちゃうかなーと。私の好みですが。

ちなみに今回、一番オーバーアクションだったのが、ステージ右手の
おばちゃん。立ったり座ったりのオーバーアクションでタイミングなどを指示。
ただ、のりがいい曲だったらこれも楽しいと思うんだけど、比較的バラード調の
曲であのオーバーアクションはちょっと目障りかもです(笑)

そして左後方のコーラスガールお二人。こちらもかなり控えめな感じ。。
今回、バンドのメンバーやコーラスガールの方たち、静かに
ナタリーコールをサポートしてるというような感じでした。
ナタリーが静かな感じなので、それ以上に静かなんです。。。

お父さん、ナットキングコールさんの映像とのデュエットは、
会場結構盛り上がってましたが、一部中央客席の盛り上がりは
特にすごかった。熱狂的なファンの方たちなんでしょうね。
客層はちょっと年齢高めな感じのようにみえました。

で、一番驚いたのはナタリーのご年齢。
てっきり30代くらいかと思っていたら、
1950年生まれ。なにー!58歳!?
見えません。まったく見えません。しかもお綺麗です。
チラシよりは、かなりほっそりされた感じでした。

今回、右側のサイド席から聴いていたのですが、
ナタリーの視線が右側によく飛んできたので、
うっとり聴いて食べて楽しめました。
いくつか元気な曲もほしかったけど、
でもこういうライブもいいもんですね。

サンキュー、の声、あの声よかったなぁ。。

2008年06月24日

08/06/24 新派 鹿鳴館@新橋演舞場

2008年6月24日(火) 16:30
六月新派公演 鹿鳴館
3階左列15番@新橋演舞場

新派の方がいろいろな舞台に出演されてるのは
見てきましたが、新派の本公演ははじめて。
百二十周年記念公演、百二十年はすごい。。

今日は3階席左サイドの端っこで観劇。
舞台の左側3分の1くらいは見えないですが、
役者さんの顔は結構近く感じます。
花道はぜんぜん見えないけど、大きなディスプレイが
置いてあって、それで雰囲気はわかる感じ。
3階席、リピートする際は、お値段もお手ごろでおすすめです。

鹿鳴館。
圧倒的に素晴らしかったのが第3幕の市川團十郎さん。
第3幕で洋装で登場した時、珍しい洋装がかなり新鮮だったのですが、
途中から、もう、立ち姿、セリフ、立ち振る舞い、すごい存在感でした。

1幕、2幕は、セットも変わらず、結構たんたんとした演技で展開
するので、結構睡魔にもおそわれ、イヤホンガイドにかなりフォロー
していただきました。そうそう、今回の舞台、口語体なんですが、
イヤホンガイドがあるんですね。で、そのイヤホンガイドの藤野穣さんの
声がまたいいのです。ここちいい。役者の紹介や、セリフのフォローを
してくださるほか、随所随所で、それまでのストーリーを振り返って
くれたり、「今こういう動作したってことを覚えておいてくださいね」
みたいなわかりやすいポイント指摘があって、これがまた興味をそそります。

3幕の鹿鳴館シーン、ストーリー的な展開、市川團十郎さん演じる影山伯爵と
永之輔(西郷輝彦さん)の目線バチバチも見ものです。

鹿鳴館での水谷八重子さんの洋装、きれいです。
ちょっぴりセクシーでもあります。でも伊藤博文のキスは長すぎな気がします(笑)
あ、その伊藤博文の奥さん役の方がお綺麗でした!!(つっこみもよかった)

1幕2幕を見終わった印象としては、鹿鳴館を読んでる(舞台を観てるという
よりは朗読を聴いてる感じ)、そんな印象だったのですが、3幕でがらりと
印象変わって、鹿鳴館でおきるいろいろな出来事、ドラマが伝わってきました。

カテコがあって、ひとことづつ挨拶されたのですが、
市川團十郎さんのご挨拶が影山伯爵の挨拶のように聞こえて楽しかったです。
そしてここでゲストのお二人が登場。ゲストっててっきり劇中に登場するものだと
ばかり思ってたんですが、カテコで登場するとは・・・予想外でした。
ちなみにゲストの方のコメントは、ちょっと内輪向けという感じで残念。

そうそう、前にディッシュウォッシャーズで動画インタビューさせて
いただいた田口守さん、ウェイター姿で発見。セリフいってほしかったー。

ちなみにこの舞台、微妙にマイク入ってるんですかね。
カテコで水谷八重子さんがマイクなしでといってしゃべって
おられた声がちょっと生っぽかったので、本番中はステージ前方の
マイクとかで集音してたんでしょうか。

新派の次回公演は、三越劇場片岡愛之助さんと、今日娘役をされてた
瀬戸摩純さんが共演されるようです。これはみたいかも。

p.s. 今日は4人で観劇してたのですが、30分の休憩時間は地下の喫茶コーナーで
談笑してました。モナカアイス300円、おすすめです。この喫茶コーナーおすすめです。
そして男性の方、トイレは地下トイレが結構すいてておすすめです。

2008年06月25日

08/06/25 演劇倶楽部「座」わが町@ベニサンピット

2008年6月25日(水) 14:00
演劇倶楽部「座」
わが町
ベニサンピット

フラットなステージと客席。
ステージ中央に大きな白い木。
ほんとベニサンピットは公演ごとに
ぜんぜん違う空間になりますね。

ルドルフでフランツヨーゼフ役を好演されていた
壤晴彦さんの声がとってもいい!

そして成田浬さん、この方、会場の空気を
よんで間をつかんでる感じがして、うまい!

この壤さんと成田さん二人が主にストーリーテラーとして
物語を進行させ、時には劇中の登場人物となりながら、
舞台が展開していきます。詠み芝居と聞いていたので朗読劇
かなと思っていましたが、この二人の話ぶりと声のよさ、
そしてテンポ感がいい感じで、劇中劇の世界とこの二人の世界
のいったりきたりが心地よくもありました。

若い二人、相沢まどかさんと忌部祥さんも、好演。
キスシーン、さらっとしているようでなにげに長い。
二人ともチラシの写真とぜんぜんちがっていて、
最初チラシと一対一で認識できませんでした。。

2時間15分の舞台で10分休憩が2回、
うん、こういうインターバルもいいかもって思いました。

見終わって、”生きる”ということを感じる、いい作品でした。
風邪をひくと、いつも健康のありがたさを実感するんですが、
生きてることに感謝しながら、今を生きたいなと。

それと、食事は、よく噛んでゆっくり食べないとなと思いました(笑

08/06/25 D-BOYS ラストゲーム@青山劇場

2008年6月25日(水) 19:00
ラストゲーム 最後の早慶戦 (Bキャスト)
1階S列36番@青山劇場

よかった!という声が結構聞こえてきまして、
一度D-BOYSを観て見たいなーと思っていたので、
ちょっと勇気出していってきました。
なんで勇気出すかって?
それは、客席ほとんど女の子だらけだから。
ほんと、男性、ぜんぜんいません。男性トイレもガラガラ。

が、勇気出していってきてよかった。
すごくいい作品でした!

脚本は、前にインタビューもさせていただいた
羽原大介さん。
サブタイトルに「最後の早慶戦」とあるとおり、この舞台、
学徒動員時の大学野球の話なんですが、メインキャストが
早稲田側の話で描かれていて、「ワセダ」という言葉が
もうそれはそれは何回も何回も登場します。たぶんここまで
早稲田という言葉がセリフとして登場する舞台は過去そして
これからもないのではないかと思える位の多さでした。

最初現代のシーンからはじまって、おじーちゃんの日記の中へと
舞台がうつり、また現代のシーンになって・・という展開もいい。
休憩前のアナウンス方法や、最後の終わり方は、とても微笑ましい(笑

それぞれの出演者の方がほんとに魅力的でした。
現代の二人、城田優さん、お、おおきい。。でもこの方役の幅が広いです。
新聞記者役は、一瞬別人に見えます。背が高いのと顔が特徴的なのですぐわかるけど。
そして、とーてーもー不思議な雰囲気満載の柳浩太郎さん。
いい、あのなよなよ感がたまらない。。。ラストのダンスシーンでも、
へなっとしているんだけどダンスの一体感を崩してなくて
それが魅力に感じてしまうあたり、私的にかなりツボでした。

舞台は戦時中のお話なんだけど、なんというか、野球に一生懸命な、
ほんと、まっすぐな、彼らの熱い思いがストレートに伝わってくる、いい舞台でした。

荒木宏文さん、好青年役!一途な一生懸命さがいい!
(なんとなく頼りないような立ち姿も全部いい!)

応援団長の足立理さんのキャラがまたいいっ。
キャッチボールシーンのあの立ち姿たまりませぬ。
そして最後、おぉぉぉぅ。。。いい。。。
慶應の応援シーンもぐっときました。

新聞記者の碓井将大さんもさわやかさが印象に残りました
(カテコで挨拶されてました)。

でもこれだけキャストいて、恋愛ネタも少し出てくるけど、
女性の出演者が一人もいない舞台というのも珍しいなと。

いや、でもほんと、若さがすっごくいい感じで出てた
素晴らしい公演でした。ほんとに。。
セリフ多少かんでもぜんぜん気にならないし(フォローもうまい)。
競争シーンとかも、おおお、実際に登ったり跳ねたり
腕立てしたり、全部ちゃんとやってる。。。すばらしい。

笑いあり、涙あり、ダンスあり、少々アクションありで、
最後のエピローグまでしっかりした脚本で、演出(茅野イサムさん)もよく、
さらに音楽もよかったし、セットもよかった。あのステージで
球場の様子、練習の様子や試合の様子がほんとうまく表現されていて、
おぉぉと思いました。あのセットはうまいなぁ。

戦時中、やりたいことができなかったあの時代、
そしてこの恵まれた今の時代、
メッセージがこれまたストレートで、
今のネタとかもわかりやすく盛り込んでいて、
こういういい舞台を、こういう客席の若い子達がみて、
泣いて、笑って、いろいろ感じてる姿って素晴らしいなぁ
なんて思いながら、少しおじさんの気持ちになってしまった管理人でありました。

テニミュも一度観てみたいなぁ。。。

2008年06月26日

08/06/26 サンシャインボーイズ@パルコ劇場

2008年6月26日(木) 14:00
サンシャインボーイズ
1階L列9番@パルコ劇場

充電期間中の三谷幸喜さんの東京サンシャインボーイズではなく、
ニールサイモンサンシャインボーイズ。もっとも、
東京サンシャインボーイズという劇団名は、このニールサイモン
サンシャインボーイズに由来しているそうです。
(そしてこの「おけぴ」は、三谷幸喜さんの「オケピ!」に由来してたりします)

さて今回のパルコ劇場のこの舞台、
江守徹さんの舞台復帰第一作ということだったのですが、
ブランクがあったとはぜんぜん感じなかった!
セリフのテンポ感や間と仕草、歩き方まで、役になりきってはりました。

アル・ルイス役の西岡徳馬さんとのドタバタシーンも
面白かったけど、それ以上に、
江守徹さんとベン・シルヴァーマン役の笠原浩夫さん
StudioLifeの方です)のやりとりがとてもツボにはまりました。
なんというか、二人の相性がほんとぴったり、
だからマネージャーもつとまるんだよねという、ほんとそんな感じ。
チラシは黒髪であまり魅力的じゃなかったんだけど、舞台上では
背が高くて、髪も金髪で、とても印象に残る役でした。

あと、抱腹絶倒、超絶技巧の大舌戦というチラシ文句とは
私的にはちょっと印象が違って、比較的テンポ感的にはゆっくりと展開して
時々ほほえましい、そんな感じの印象。
ただ一方で、私の親世代の観客の方には、かなりツボにはまって、
舞台に「あらら、コンセントが○○だわよ」とつっこんでる方も
結構いらっしゃいました。。世代によってってのもあるのかな。

そして、今日は私の隣の人の飴の音がかなりつらかった。。。
飴の音で今までここまで「えー」って思ったことなかったんですが、
飴をぺちゃくちゃと口を開けて転がす舐め方は、やめて下さい。。お願い。。

08/06/26 ミュージカル座 マリオネット@東京芸術劇場

2008年6月26日(木) 18:30
ミュージカル座 マリオネット 初日 (月組キャスト)
J列2番@東京芸術劇場小ホール1

ミュージカル座、竹本敏彰さんの新作ミュージカル。
マリオネット。パンフレットみたら作詞全部竹本さん。
脚本・作詞・演出されてるんですね。。すごい。。

二幕の展開が好きです。
人形ひとつひとつのストーリーが楽しく、ラストの展開もいい。
笑わせつつ、涙。このバランスが好きです。

この舞台、キャラのたった人形がたくさん出てきて、
きっとお気に入りの人形ができると思いますよ!

まずはアーサー王の三原康志さん、あの衣装最高~
お父さんとのギャップもよかった。

国友よしひろさん、どの役もかっこいい。
あのナポレオンもかっこいい(笑
言語学者(笑)も、その後の伏線になってて面白い。

悪いことができない魔女、会川彩子さん、悩む仕草と表情がチャーミング。
そしてそのお相手、白雪姫の武者真由さん。いいっ!
独唱シーンのあとの会場客席拍手も共感多数って感じで嬉しかった!
そして白雪姫のあの手紙がさらにツボにはまりました(笑

キノコおじさん人形といい、元締め役といい、北村がくさんの声は素敵です。

最初と最後で重要な役を演じる村上由香さんの多彩がも光ってました。
おばーさん役も大好き(後姿ばっかりだったのがちょっと残念)。
ラスト。。ぐっときました。

松下祐士さん。声がいい。
最初のおじーさんもそうだったんですね。

中本吉成さん、本当に人形が好きで育った人形職人ピエールにみえました。
どこか頼りない感じがとってもいい感じ♪

そしてソフィー片桐和美さん、声いい~
”よかったっ”とか、短いセリフがとっても心地よくて好き♪
キャラクターも楽しいです!

この作品もまた、若い世代、いや、子供達にもぜひみてほしい作品。
人形に心を感じるようになります。そして物を大切にする心を
もらえます。また、きのこおじさんのアドバイスもいい。
私が方向音痴なのもまさに同じ(笑

最後の方、暗転で、「あ、ここで終わりかな」と観客が思っているような
(つまり暗転が終わったらキャストが並んでるのではと思うような)拍手シーン
が何度もあるくらい、もう一押し、もうひと展開してくれました♪満足!

堅めのカーテンコールは初日っぽくて逆に好印象。
セットもいいし、照明がこれまたとっても綺麗です。
いい作品です。

一人何役もされてるので、それをリピートして見比べたり
Wキャストをみくらべたりもしてみたいなと思いました。千秋楽は7月1日!

上演時間:約2時間半(途中15分休憩1回)

2008年06月27日

08/06/27 人形浄瑠璃×クラシック@JTアートホールアフィニス

2008年6月27日(金) 19:00
宮本文昭プロデュースII
~人形浄瑠璃×クラシック~
9列2番@JTアートホールアフィニス

人形浄瑠璃とクラシック室内楽六重奏のコラボという面白い企画の
コンサートに行ってきました。
とっても新鮮な3部構成のステージでした!

まず、ナビゲータの宮本文昭さんの解説がわかりやすくて興味深い内容。
トークがほんとお上手です。

まず第1部は、シェーンベルグの浄夜。
六重奏に乗って、豊竹英大夫さんが義太夫節を語り、人形が舞います。

第2部は、太夫&三味線&六重奏と、エアー人形遣いで
日高川入相花王」渡し場の段を上演。
エアー人形遣い、これはなかなか興味深いです。
つまり、人形がない状態で、人形遣いさんの動きだけを見れるというもの。
人形遣いさんの手の動きがよくわかって楽しい。さらに義太夫節と三味線のバックに
六重奏という編曲(編曲は三宅一徳さん)は、非常に新鮮でした。
編曲がいい!そして三味線がとてもかっこいい!
この第2部は見所、聴き所満載でした。どこみていいかどこ聞いていいか
迷ってしまうくらい。

第3部は、六重奏なしで、簡易セットも作っての文楽。
演目は第2部と同じ。つまり比較できるんです。面白い!
人形の動き、素敵です。最初は人形遣いさんが目に入りますが、
ほんと、そのうち目に入らなくなります(ちなみに人形遣いの
吉田勘弥さんがこれまた素敵な方でした)。
豊竹英大夫さんが、女性の声になって語るシーン、まさに人形と一身同体。

そして豊竹英大夫さんと豊竹希大夫さんの二人語りも
ぴたっと調和すると感情が増幅される感じでとっても気持ちよかったです。
ラストの鬼になるシーンもすごい。まるで生きてるよう。
私の目には清姫しかみえてませんでした。
そして二台三味線の掛け合いや、ラストの三味線がいいっ!

宮本文昭さんのトークに加えて、
人形遣いの吉田勘弥さんから人形の説明があったり、
三味線の鶴澤清友さんから三味線の説明があるのですが
この方たちのトークがこれまた面白い。もっと聞きたい!
プチ文楽鑑賞教室のような感じでした。

こうしたステージをみて、クラシックに興味もって来た人が
文楽に興味持ったり、またその逆だったり、それぞれの持つ魅力を
いつもと違う視点から見て感じることで、よりその魅力が映えて
すごい感動がある!そしてオリジナルをもっとみてみたくなる!
まさにそんなことを実感したステージでした。

1夜250人限りの企画で終わるのはもったいないなーと思える素敵な企画でした。

p.s. 今日の舞台でもイヤホンガイド欲しいなーと思ってる私はイヤホンガイド依存症?

2008年06月28日

08/06/28 宋家の三姉妹@グローブ座

2008年6月28日(土) 14:00
宋家の三姉妹
1階G列12番@グローブ座

中国の実在したすごい三姉妹の物語。
長女、宋靄齢は、お金を愛した女性。
孔子の子孫の財閥と結婚して中国一のお金持ちになった女性。
次女、宋慶齢は、権力を愛した女性。
中国革命の祖、孫文と結婚し、後に協賛中国の精神的支柱となった女性。
三女、宋美麗は、中国を愛した女性。
蒋介石と結婚し、政治のひのき舞台で活躍した女性。
なんと、この宋美麗さんは、百五歳の時のビデオが残っているそう。
(詳しくはこちら
す、すごすぎる三姉妹。

この三姉妹の3人が歌で語っていく音楽劇。
セリフや歌は中国語。左右に縦の日本語字幕。
ゆったりと舞いながら歌う感じ。

長女、綺麗~。歌声も美しい。
呉汝俊ウールーチンさん)、久々に拝見。
2002年に国際フォーラムで楊貴妃を観た際は、
あのお声は正直ちょっと苦手だったんですが、
今日は、なんといいますか、歌力みたいなものが伝わってきて、
後半の独唱は圧倒されました。カテコの日本語挨拶は普通の音程の声でした!

感情をあまり出さずにどちらかというと客観的に歌で語る感じで展開。
左右に字幕があって、字幕を完全に追おうとすると、目がつかれますが、
なんとなくストーリーを把握して、あとはキャストの人の歌声や発音
を楽しんでました(中国語の発音好きなのです)。

あと、字幕の誤字がちょっとあって残念。
注目してるがゆえに、誤字だった時一気に現実に戻ってしまうんです。。
そしてタイミングも大事だなぁと。キャストが袖にはけた後に、
一行ぱっと表示されると、「ん?」と。

安奈淳さん、安寿ミラさん、森ほさちさんで
来年1月後半にサンシャイン劇場でこの宋家の三姉妹の日本版が
上映されるそうです。そちらは歌あり踊りありのエンターテイメントとのこと。
見てみたいかも!

北京、上海など、中国の京劇のトップスターが一緒の舞台に立つことって
中国では今までなかったそうで、そういう意味でも異文化のスターを
体感できる貴重なひとときとなりました。

休憩なし2時間

About 2008年06月

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