08/06/27 人形浄瑠璃×クラシック@JTアートホールアフィニス
2008年6月27日(金) 19:00
宮本文昭プロデュースII
~人形浄瑠璃×クラシック~
9列2番@JTアートホールアフィニス
人形浄瑠璃とクラシック室内楽六重奏のコラボという面白い企画の
コンサートに行ってきました。
とっても新鮮な3部構成のステージでした!
まず、ナビゲータの宮本文昭さんの解説がわかりやすくて興味深い内容。
トークがほんとお上手です。
まず第1部は、シェーンベルグの浄夜。
六重奏に乗って、豊竹英大夫さんが義太夫節を語り、人形が舞います。
第2部は、太夫&三味線&六重奏と、エアー人形遣いで
「日高川入相花王」渡し場の段を上演。
エアー人形遣い、これはなかなか興味深いです。
つまり、人形がない状態で、人形遣いさんの動きだけを見れるというもの。
人形遣いさんの手の動きがよくわかって楽しい。さらに義太夫節と三味線のバックに
六重奏という編曲(編曲は三宅一徳さん)は、非常に新鮮でした。
編曲がいい!そして三味線がとてもかっこいい!
この第2部は見所、聴き所満載でした。どこみていいかどこ聞いていいか
迷ってしまうくらい。
第3部は、六重奏なしで、簡易セットも作っての文楽。
演目は第2部と同じ。つまり比較できるんです。面白い!
人形の動き、素敵です。最初は人形遣いさんが目に入りますが、
ほんと、そのうち目に入らなくなります(ちなみに人形遣いの
吉田勘弥さんがこれまた素敵な方でした)。
豊竹英大夫さんが、女性の声になって語るシーン、まさに人形と一身同体。
そして豊竹英大夫さんと豊竹希大夫さんの二人語りも
ぴたっと調和すると感情が増幅される感じでとっても気持ちよかったです。
ラストの鬼になるシーンもすごい。まるで生きてるよう。
私の目には清姫しかみえてませんでした。
そして二台三味線の掛け合いや、ラストの三味線がいいっ!
宮本文昭さんのトークに加えて、
人形遣いの吉田勘弥さんから人形の説明があったり、
三味線の鶴澤清友さんから三味線の説明があるのですが
この方たちのトークがこれまた面白い。もっと聞きたい!
プチ文楽鑑賞教室のような感じでした。
こうしたステージをみて、クラシックに興味もって来た人が
文楽に興味持ったり、またその逆だったり、それぞれの持つ魅力を
いつもと違う視点から見て感じることで、よりその魅力が映えて
すごい感動がある!そしてオリジナルをもっとみてみたくなる!
まさにそんなことを実感したステージでした。
1夜250人限りの企画で終わるのはもったいないなーと思える素敵な企画でした。
p.s. 今日の舞台でもイヤホンガイド欲しいなーと思ってる私はイヤホンガイド依存症?