08/06/06 細雪@帝国劇場
2008年6月6日(金) 17:00
細雪
1階J列49番@帝国劇場
衣装が綺麗!美しい!まさに、ほんと華!!
この舞台に登場する着物の数といったら。。
そしてそれを着こなす四姉妹。
素敵すぎます。
登場のたびにうっすらとスポットライトがあたるのですが、
ほんと、ぼぉーーーっとみとれてしまいます。
舞台は大阪、船場。木綿問屋の蒔岡商店(まきおか)。
高橋恵子さん(御寮人様。ごりょんさん)、家を守る古風な姐さん風長女「鶴子」。
落ち着いた中にも、気持ちの揺れがちらっとみえたりして好演!
賀来千香子さん(中姉ちゃん、なかあんちゃん)、美しい~、声も素敵~、
役柄的にも、四姉妹の中心人物。
役柄の性格も素敵。恋してしまうくらい(笑)
特に立ち姿、所作、つまさきの感じなどなど、うっとり・・・
三女、檀れいさん(きあんちゃん。雪姉ちゃんが縮まった呼称らしい)。
1幕で上手側でうつむいて伏せ眼がちにもくもくと鶴折ってる時の感じにポッ。。。
後半の「ふぅーん~~」はちょっと(演出的に)やりすぎちゃいますかね(笑)
檀れいさん、私舞台で拝見するの初なんですが、声がいいっ!
特に三幕の、少しではありましたがあの歌声にはうっとりしてしまいました。
そして中越典子さん(こいさん)!輝いてました!
チラシにもある桃色の着物もお似合いですが、洋装がすっごく綺麗!
展覧会シーンの赤(めちゃめちゃ似合ってる!)、
本家での水玉模様、和と洋、両方を堪能させていただきました。
そしてカテコでは左目に涙が。。美しい。。
また、この女性陣の旦那集、恋人役の男性陣もナイス助演です。
啓ぼん役の太川陽介さん。だめ坊ぶりを好演。
長女の旦那役の磯部勉さんも、どっしりした安定感で長らしい安定感。
次女の旦那、橋爪淳さんも脇をかためてます。
板倉役(新藤栄作さん)、四姉妹がみな「いたくら」って呼び捨てに
するのに少し抵抗ありましたが、これもこの時代の「格差」なんでしょうねぇ。
あの出来事の日、家にきた板倉さんが足気にしてるのに、着替えもすすめず
酒をすすめるというのも、これも身分差からきているのでしょうか。いやーうーん。。
ちなみにあの出来事の日、舞台中央から登場した板垣さんに客席から笑いが
少しおきてましたが、これ、私も勘違いしてしまったんですが、
私も含めてお客さん達、(板蔵さんを)啓ぼんと勘違いしたんですよね?
あ、そうそう、役の名前と呼び方(愛称や呼称)が違うので最初はちょっと
混乱したりします。そのあたりまでチラシに書いておいてくれると嬉しいんだけどなぁ。
あと、暗転がとっても長い。。盆使って回転とかしてほしいなぁと。。
そしてその暗転時の音楽(クラシック)があまり心地よくなかったのが残念。
「あぁまた暗転かぁ」とか思ってしまっていたのであります。
この舞台のストーリーの中でも「時代の流れ」を感じますが、
”家”というものについて、ふと考えてみたりする、そんなお芝居でもありました。
p.s. 三幕ラストシーン、誰かが歌いはじめそうなそんな印象を持ってしまったのはここが帝劇だから?