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2011年10月 アーカイブ

2011年10月03日

11/10/03 ニューヨークに行きたい!!稽古場レポ

2011年10月3日(月)
『ニューヨークに行きたい!!』稽古場レポ

10/14の開幕直前イベントレポはこちら

すべーーーてはっ、この手のーーーーーーー中っ♪♪♪
このナンバーがかなりお気に入りナンバーになった私管理人でございます。

豪華客船を舞台に歌い踊るハッピーコメディミュージカル『ニューヨークに行きたい!!』
笑顔いっぱいなお稽古場にお伺いしてきました。

この日は一幕のとあるシーンのお稽古。


読み合わせ風景。左から瀬奈じゅんさん、橋本さとしさん、息子役の吉井一肇君と石川新太

母親の駆け落ちにショックを受け、
ちょっとヒステリックなリサ(瀬奈じゅんさん)と
逆なでするように茶化すアクセル(橋本さとしさん)。

意見はまったくかみ合わなず、“ああ言えばこう言う”、
絶妙なコンビネーション!

「すべてはこの手の中に」
このナンバー、ノリがめちゃめちゃ気持ちいいです!歌詞も楽しい!

振付は大澄賢也さん。


考える大澄賢也さんと、瀬奈じゅんさん。手がかわいい♪

「あ、このほうが面白い!」と次々に飛び出すアイデア!

リサのリフトシーンも!

男性陣の動きの素晴らしさに取材陣からも「おぉ!」と感嘆の声!

セクシーでキュートな女性陣の振付は旋律と歌詞にぴったり!
イキイキ輝いていて、何度でも観たくなる振付です。

上の写真の左側をズームアップするとこちら!みなさんいい表情!

作曲はドイツの国民的ヒットメーカー、ウド・ユルゲンス。
なるほど!思わず口ずさみたくなる親しみやすいメロディですよ!

公演は、2011年10月29日~11月20日帝国劇場にて
作品HPはこちら

<あらすじ>
TVトークショウの人気司会者リサ(瀬奈じゅん)はキャリアアップに邁進中!
そんな彼女に、老人ホームで暮す母マリア(浅丘ルリ子)が
「豪華客船に乗って、NYの自由の女神の下で結婚式を挙げる。」
と宣言し駆け落ちしたという知らせが届く。
駆け落ちの相手は同じホームのオットー(村井国夫)。
一週間のうちに連れ戻さないと、せっかく入居したホームへ再入居できない。
オットーの息子アクセル(橋本さとし)とともに、
二人の乗った豪華客船を追い掛けることに。
始めはけんかばかりのリサとアクセルにも次第に恋が芽生え・・・。と、
そんな時リサに届いたTV賞受賞のニュース、授賞式は今夜!!
リサとマリア、アクセルとオットーそしてアクセルの息子フロリアン、
親子の関係も絡めながら、恋、仕事に生き、悩むリサ。
さあどうする?どうなる?その答えはNYの自由の女神のみぞ知る?!

出演は、瀬奈じゅん橋本さとし泉見洋平戸田勝海村井国夫浅丘ルリ子ほか


息子フロリアン役の石川新太くんと橋本さとしさんのほのぼのオフショット♪

おけぴ取材班&撮影:chiaki、おけぴ管理人

2011年10月04日

11/10/04 TSミュージカルファンデーション『眠れぬ雪獅子』稽古場レポ

2011年10月4日(火)
TSミュージカルファンデーション
『眠れぬ雪獅子』稽古場レポ

TSミュージカルファンデーションの新作ミュージカル
『眠れぬ雪獅子』の稽古場へお邪魔して一幕の通し稽古を拝見してきました。

踊りを駆使した巧みな演出、強いメッセージ性、全体を貫くエネルギー!

舞台はアジアのとある国。
9世紀に仏教を弾圧した暴虐王ラン・ダルマを暗殺した僧侶ラルン(小西遼生さん)の物語と、
現代(1951年)暴君ワンドゥに父を虐殺され復讐を誓う詩人ドルジェ(伊礼彼方さん)と
旅芸人一座のテンジン(東山義久さん)の物語が並行して進んでいきます。

千年のときを隔てたこの二つの世界を結びつけるものは“黒い帽子の踊り”。
自然の厳しさや雄大さを感じさせるオープニングの音楽(玉麻尚一さん)で一気に作品の世界へ♪

現代を生きる若者として描かれているのが
東山義久さん演じる旅芸人一座のリーダー的存在テンジン。


(左から東山義久さん、中塚皓平さん)

眼差しの優しさと強さに大きな使命を担っている人物を感じさせます。
「難しいことはわからない」とヘラッと笑いながら、
道化芝居の力を信じ誰かを笑顔にすることが幸せに繋がると感覚的、直感的にわかっている男。
自然体な台詞回しと、時に言葉より饒舌な身体表現を持つ東山さんにピッタリの役!


(左から東山義久さん、伊礼彼方さん)

伊礼彼方さんが演じる詩人ドルジェは考え、言葉を紡ぐ男。
言葉で人が救えるのか、ふるさとを守れるのか。
悩み苦しむ若者の心情を切ない歌声で表現されます。
ふるさと、そこに生きる人々への愛情を歌うシーンの表情は必見です。

ドルジェはある決意をし、テンジン(東山さん)に“黒い帽子の踊り”の指南を乞います。
動と静、対照的な二人の融合は何をもたらすのでしょう。


(左から伊礼彼方さん、東山義久さん。東山さんの身体の凹凸、跳躍が美しい!)

一方で千年前に、この“黒い帽子の踊り”を伝説の踊りにしたのが、
小西遼生さん演じる僧侶ラルン。

信仰心に裏づけされた強い志を持った若者。
小西さんの硬派で力強い台詞回しから
仏教弾圧に立ち向かうラルンの思いが痛いほど伝わります。
「ブッダ(仏教)を守るため、ブッダの教えを破るのか」彼もまた深く悩み苦しみます。
正義の歴史を残す役を弟に託すも、自らの行いは正しいのだろうか、本当の正義とは・・・

旅芸人一座による劇中劇を介して千年前と現代が交錯し、
まるで夢と現を行き来しているような心地よい演出が随所にあります。


(左から麻尋えりかさん、小林遼介さん、中塚皓平さん、小野妃香里さん)

この旅芸人達の明るさがとても心地いい!


(左から中塚皓平さん、その後ろに東山義久さん、上口耕平さん、小林遼介さん)

そして、若者たちをしっかりと受け止めるお二人、今井清隆さんと保坂知寿さん!

暴虐王と暴君、それだけでお察しのこととは思いますが、
若者たちの仇役を一手に引き受けるのが今井清隆さん。
揺るがない力強さに圧倒されます。
役どころだけではなく、役者としても若手の挑戦を受けて立つ!
そんな存在感の今井さんです。歌声が稽古場中に響き渡る!

保坂知寿さんは、過去・現代全編を通じて導き手となるいくつかの役を演じます。


(左から保坂知寿さん、滝沢由佳さん)

神の使いを感じさせる澄み切った美声を聞かせてくれたり、
占い師として歴史を語り聞かせたりと幅広い魅力がみれるのですが、
特に「全ての未来は自分で作るもの」と説くシーンは印象的!
保坂さんから発せられる台詞の求心力は凄いです!

拝見した一幕で気になるキャスト、照井裕隆さん。
ドルジェの父への尊敬の思いの溢れた美しい歌声がステキです。
そこからの歌声や表情の変化もお見逃しなく。
もちろんダンスシーンでも大活躍!


(左から照井裕隆さん、伊礼彼方さん)

ラルンの弟を演じるのは山田ジルソンさん。
兄を慕い、仏の道を信じる弟を熱演です。


(左から山田ジルソンさん、小西遼生さん)

一幕を拝見しただけでも語りどころ満載なこの作品。
過去と現代、繰り返される歴史。
歴史から人は何を学び、どう生きるべきか。
普遍的なテーマを柱に力強いメッセージが届けられる作品になると思います。

旅芸人一座のリーダーテンジン、詩人ドルジェ、僧侶ラルン、旅芸人一座、
彼らを待ち受けているものは!?
是非劇場で!!

2011年10月21日より世田谷パブリックシアターにて
<出演>
東山義久伊礼彼方小西遼生今井清隆保坂知寿

照井裕隆滝沢由佳小野妃香里小林遼介中塚皓平麻尋えりか上口耕平山田ジルソン

足立公和猪原伸浩室伏崇川口倫裕原謙司溝渕俊介
岩田国大黛一亮遠山大介松岡雅祥脇田伸悟榎本成志

公演HPはこちら



おけぴ取材班:chiaki、nats 撮影:nats 監修:おけぴ管理人

2011年10月05日

11/10/05 スタジオライフ曽世海司さん・松本慎也さんインタビュー&稽古場レポ

2011年10月5日(水)
スタジオライフ・シェイクスピア音楽劇シリーズ「夏の夜の夢・十二夜」
曽世海司さん・松本慎也さんインタビュー&稽古場レポ

スタジオライフによるシェイクスピアシリーズ・第3弾!
底抜けに楽しい人生の祝祭喜劇「夏の夜の夢・十二夜」
2作品同時公演(しかも役替わりありの3チーム)!
”喜劇”です!

10月22日の初日に向けて準備の進むスタジオライフさんの
お稽古場にお邪魔してまいりました。
お迎えいただいたのはこちらのお2人♪
(左:曽世海司さん、右:松本慎也さん)

十二夜でヴァイオラ(シザーリオ)とオーシーノというカップルを演じるお2人。
楽しいトークが止まらない曽世さんと、はにかみ笑顔が素敵な松本さん。
今回の公演に対する意気込みをたっぷりと聞かせていただきました♪
(レポの最後にはビデオメッセージもいただきました!)

おけぴ
「2つの作品を同時期に、しかも夏の夜の夢は役替わり上演での3チーム公演。
頭が混乱しませんか?」

曽世さん
「スタジオライフではこれまでにも2作品の同時上演をしていまして、
4チーム公演ということも何度もあったので“今回は3パターンか・・セーフ!”
という感じです(笑)」

と、いきなりのタフなお言葉。再演とはいえ結構ハードなのでは・・?

曽世さん
「完全に感覚が麻痺しています」

再演、再々演となる今回の2作品。
初演から培ってきた土台があるからこそ
「連鎖公演」という形でお客様に届けることが出来る、と語る松本さん。

おけぴ
「過去の公演との一番大きな違いは衣裳・美術を
あの宇野亜喜良さんが手掛けていることですね?」

ぐぐぐっと身を乗り出すおふたり。

松本さん
「衣裳のデザイン画が綺麗でかっこよくて、オシャレで・・持って帰りたい!」
曽世さん
「ちょっとした宇野亜喜良画集です」
松本さん
「みんな感動してトローンとした目で眺めています」

宇野亜喜良さんと言えば、
寺山修司さん率いる天井桟敷のポスターなどを手掛けたカリスマ。
センチメンタルでファンタジーな線画で、
どこか物憂げな瞳を持ったキャラクターが特徴です。
あの美しくてちょっぴり妖しげな世界観が、
スタジオライフの舞台にどんな化学変化を生み出すのか・・期待が高まります!

曽世さん
「ヘアメイクも宇野さんで。カツラもすごいです。
特に藤原さん(藤原啓児さん)のカツラとか・・
あれはスタジオライフ初の試みですね。
あとは藤原さんがどこまであれを生かせるかという(笑)」

舞台美術にも遊び心、アイディアがたくさん盛り込まれているようで

松本さん
「これはもう観ていただくしかない!」
曽世さん
「期待していただいてOKです!!」

おおお!力強いお言葉!


宇野亜喜良さんによるチラシイメージ

十二夜でお2人が演じるのは、
オーシーノ侯爵(曽世さん)と、
わけあって男装シザーリオという名でオーシーノに仕える娘・ヴァイオラ(松本さん)。
ヴァイオラはオーシーノを想っているのですが、
オーシーノはそれに気がつかず(というより、彼女が女性であることに気がつかず)、
よりによって他の女性への恋の橋渡しをヴァイオラに命じるという設定。

おけぴ
「お互いの(役柄の)印象は?」

松本さん
「まず、2人の(オーシーノとシザーリオの)関係性が前回よりもっと近い。
近くなるようにいま頑張って作っているところで、
そこをぜひ観ていただきたいですね
曽世さんのオーシーノ、すごいですよ。
あの戯曲でなんでこうなるのか!というパワー。
あのテンションはどこから降りてくるんですか?」

曽世さん
「あ、あれね。ドンキで買った」

・・!!
みなさん、曽世さんのパワフルなテンションは
ドンキの4階で売っているそうですよ!

曽世さん
「こういう役柄での再演って、なんか最初は気恥ずかしいんですよね。
でも今回はプライベートでの(松本さんとの)関係が以前よりも変わってきていて・・
気心が知れてきたというか、
松本たちの代、ジュニア7というんですけど
彼らがやっと僕たち上の世代に“ツッコミ”をしてくれるようになったんですよ!」

松本さん
「初演の時は、大先輩だったんですが」

曽世さん
「今は中先輩くらい?(笑)」

松本さん
「いえいえ・・ただ、今はこんなことを言ってもいいんだ、
つっこんでもいいんだと思えるようになって」

前回の公演との大きな違い、
それはお2人の間の「空気感の変化」にあるようです。
確かにインタビュー中も息がぴったりのお2人。
物語上は主従関係ですが、プライベートでは・・?

曽世さん
「あ、プライベートでは僕が完全に従っていますね!
虐げられて、ヘコヘコしています!!」

信頼関係があってこその、のりつっこみ♪

曽世さん
「僕たち“劇団力”と言っているんですが、
こういった信頼関係は劇団ならでは、と思っています。
男40人も集まっているので、
劇団員同士の信頼関係がなければいいものは作れない。
絶対の信頼関係があるので、舞台の上で役者として対等に勝負が出来る。
“劇団力”これこそがスタジオライフの売りです」

劇団力!
この言葉にとても誇りを持っていらっしゃるということが強く伝わってきました。
繊細な作品が多い印象のスタジオライフの舞台。
しかしその世界を作り出す現場はこんなにも力強い!

おけぴ
「“男装した女性”という役を男性である松本さんが演じることについては?」

松本さん
「まず僕は男性なので、シザーリオ(男装した姿)をとても自然に演じられてしまいます。
でも、シザーリオ(=ヴァイオラ)にとっては女性であることこそが自然なわけなので、
男装での演技にいかにストレスを感じさせるか、
立っているだけ、そこにいるだけでもストレスを感じているというところを見せたいし、
時にこぼれてしまう、その瞬間も見せていきたい」

曽世さん
「客席でもふっと混乱してしまう瞬間があっていいと思う。
男性が女性を演じるということで、
より深く“虚構の世界”へ入ってもらえるのがスタジオライフのお芝居なので。
これ、実はシェイクスピアが芝居をやっていた時代と同じことなんですね。
男優集団が女性も演じる、
高尚な堅苦しいものではない、もっと大衆的で猥雑なお芝居」

松本さん
「男性ならではのダイナミックな動き、演技も楽しんで下さい!」


初演から変わらないのは、
スタジオライフ唯一の女性である演出家・倉田淳さんの
「シェイクスピアは大衆演劇である」という想い。
難しい顔をして“鑑賞”するのではなく、
ひたすら楽しく、わかりやすく、
観ていてウキウキと嬉しくなるようなシェイクスピア♪
スタジオライフ版の音楽劇「夏の夜の夢/十二夜」は
確かにシェイクスピア作品の正統な継承者と言えるのかもしれません。

曽世さん
「大人が本気で積み木遊びをしているような楽しさ。
(以前の公演よりも)よりダイナミックに遊ぶための新たなビジュアル展開です。
大人が本気で遊ぶと、身体が大きくて重いので体力を使って疲れるんです。
が、まだみんなその疲れに気づいていません!!」

スタジオライフをまだ観たことのない方にもオススメしたい、
今回のシェイクスピア音楽劇。
ひたすら笑って、楽しんで。人生って素晴らしい♪
そんな気持ちになれそうです。
夏の夜の夢には70年代のヒット曲が満載、
そして十二夜では、なんとスタジオライフ初のオリジナル音楽が使われています。
インタビューの後にお邪魔した稽古場でも、みなさん歌いまくりの踊りまくり!

夏の夜の夢、妖精たちのシーンの振り付けを確認中。
写真は左から冨士亮太さん、及川健さん、鈴木智久さん、関戸博一さん。

ボトム役の奥田努さん(中央)はシングルキャスト。
及川健さんは、ハーミアと妖精(豆の花♪)を日替わりで演じます。
こちらは妖精さんですね。
軽やかな身のこなしに目を奪われました♪

キュートな表情で妖精を演じる関戸博一さん(右)は、
もうひとつのチームでハーミアを愛するライサンダ―を演じます。
この役替わり、まさにスタジオライフならでは!

~ストーリー~
「夏の夜の夢」
いつでもないいつか、どこでもないどこか。
森に入り込んだ、ワケありな2組のうら若き男女。
父にその恋愛を反対され駆け落ちしたハーミアとライサンダー、
その二人を追ってきたディミートリアスとヘレナ。
疲れ果てた4人は森の中で眠りに落ちます。
そのころ妖精王オーベロンと女王ティターニアのささいないさかいが勃発。
憤慨した妖精王の気まぐれと、いたずらな妖精パックの勘違いも手伝って
事態は思いもよらぬ展開に。

「十二夜」
いつでもないいつか、どこでもないどこか。
乗っていた船が難破し、双子の兄妹セバスチャンとヴァイオラは別れ別れに。
海岸に打ち上げられた妹は、兄が死んだものと思い、
男装してその国の公爵に仕えはじめます。
公爵には伯爵令嬢という片恋の相手がおり、
ヴァイオラは恋の使いを任されて令嬢を訪ねます。
が、あろうことか令嬢は男装のヴァイオラに一目惚れ。
やがて、令嬢をめぐる奇妙かつへんてこな
恋のスパイラルに巻き込まれていくヴァイオラ。
一方、妹がてっきり死んだと思っている双子の兄セバスチャンも
ヴァイオラのいる街にやって来て、
物語はさらにこんがらがった方向へ。

今回、拝見したのは夏の夜の夢のダンスシーンだけでしたが、
とにかく音楽も振付も楽しさいっぱい♪

ちょっぴりだけ拝見した、青木隆敏さん(右)演じるヘレナの熱唱シーン。
左はおけぴ主催おコンサートにもご出演いただいた石飛幸治さん。
妖精王オーべロンのアドリブダンスが、楽しすぎました♪

こちらは同じくヘレナ役・客演の坂本岳大さん。
ダイナミックな歌唱!

最後に曽世海司さん&松本慎也さんからのビデオメッセージをどうぞ!

幸福感いっぱいのシェイクスピア音楽劇「夏の夜の夢・十二夜」2作連鎖公演は、

10月22日~11月8日まで東京・紀伊国屋ホールにて、
11月12日~11月13日 大阪・サンケイホールブリーゼにて
12月3日 新潟・りゅーとぴあ新潟市民芸術文化会館
12月10日 東京・かめありリリオホールにて
さらに!
11月18日~11月20日までスタジオライフ初の海外公演(韓国)!

キャストスケジュールなど詳しくは公演HPにてご確認下さい。
スタジオライフ劇団HPはこちら



おけぴ取材班:mamiko、おけぴ管理人

11/10/05 花組芝居「聖ひばり御殿」稽古場レポ

2011年10月5日(水)
花組芝居『聖ひばり御殿~ジャンヌ・ダルク没後580年~』稽古場レポ

カメラを構える手が震えるほど笑える場面がいっぱい、
昭和の名ナンバーで綴られる極上エンターテイメントです!

百年戦争の時代にフランスの救世主として現れたジャンヌの
生き様が全編にちりばめられています。
が!
なんと時は文福(ぶんぶく・笑)六十余年、狸と狐の千年戦争末期。

オープニングは鼓や笛の音色と七五調の台詞で軽快な“和”のムード♪
躍動感溢れる狸!

センターで冠をかぶっているのはポントコナ7世、狸の王!
名前からして面白い!

お話の中心となるのは、魚屋生まれの姫狸“田の君”。
「国を救え」のお告げに従い、立ち上がった田の君でしたが・・
その田の君の母おきみの訴えから狸の法廷劇が始まります。


小林大介さん

次々に現れる個性的な証人たち。
不敵な笑みを浮かべて勢いよく登場したその手には・・・
マイク!!!!


磯村智彦さん

この作品、どのキャラクターも持ち歌がありみんなマイク片手に熱唱♪♪
演歌、カントリー、ロカビリー、そしてジャズナンバーまで!
お馴染みのナンバーの替え歌が次々に飛び出すジュークボックス状態!

まるで歌謡ショウのようでありながら、
そのベースにはそれぞれのキャラクターがあって、
“役として魅せる”を徹底しているところがステキです♪


丸川敬之さん

この場面はインパクト大!
劇場で勢いに飲まれてください!!

もうこのあたりからは大騒ぎ状態!
ジェットコースターのように進みます!!

もつれにもつれ、一体どうなるのぉぉぉぉという展開ですが、
最後は劇場全体がひとつになること請け合い!
その仕掛けは・・・お楽しみに♪
劇場で一体感を堪能できる舞台ですよ!

公演は2011年10月14日から23日まで銀座博品館劇場にて
10月29日、30日は大阪公演(ABCホール)も!

<出演>
加納幸和原川浩明溝口健二桂憲一
八代進一大井靖彦北沢洋横道毅
嶋倉雷象各務立基松原綾央磯村智彦
小林大介美斉津恵友堀越涼
谷山知宏丸川敬之二瓶拓也

花組芝居公式HP http://hanagumi.ne.jp/


花組芝居座長の加納幸和さん。この表情は!?

おけぴ稽古場取材班&撮影:chiaki、監修:おけぴ管理人

2011年10月13日

11/10/13 コントンクラブimage5ゲネレポ@本多劇場

2011年10月13日(木)
コントンクラブ image5 ゲネプロレポ@本多劇場

オムニバスギャグエンターテインメント「コントンクラブ」第五弾!
次から次へとショートストーリーが展開し、
笑えて、泣けて、かっこよくて、ダンスと歌も楽しめる、
「コントン」の名の通り、色んな要素がいっぱいにつまった舞台です♪

ショートストーリーの脚本は、プラチナ・ペーパーズの堤泰之さん、
SETの赤堀二英さん、散歩道楽の太田善也さん、テアトルアカデミーの末安学さん他。
各ショートストーリーの前に「written by ***」と音声で紹介されるので、
あ、この方のお話好きかも!という好みの傾向もわかると思いますよ♪

それでは、ほんの少しだけ、雰囲気をご紹介しましょう!

大河元気さん、ショートストーリーでは、抜群のコメディセンスに爆笑!
(どんなキャラクターかは、ぜひ劇場でお楽しみに!)

抜群の安定感の柏進さん(下の写真右)!
東京ヴォードビルショー奈良崎まどかさん(左)のコメディエンヌぶりも素敵です。

Studio Lifeの小野健太郎さんの、ちょっぴり刺激的なストーリーも♪

相馬圭祐さん、鈴木拡樹さん、聡太郎さん、植田圭輔さん、天野博一さんが果たしてどんなキャラ、どんな衣裳で登場するかは、それは観てのお楽しみに!

木野村温子さんの振り付けによるダンス!


キレのあるダンスシーンのかっこよさとお芝居のギャップも楽しく、
笑って笑って楽しく観ている時の涙の不意打ちにもご注意を。

秋山エリサさん、長谷川愛さん、木野村温子さん、
G-Rockets知念紗耶さん、岡崎高子さん、奈良崎まどかさん達女性陣も
芝居、コント、ダンス、女子会トークなど、見所たっぷり。

そうそう、入場時に受けとるチラシ束も要チェックです。
謎の演出家リチャードレインさんに関する重大なお知らせや、
他にも何かが紛れ込んでいるかもしれませんよ♪

公演は10月23日まで下北沢本多劇場にて
公演ホームページはこちら


おけぴ取材班&撮影:mamiko、おけぴ管理人

2011年10月14日

11/10/14 ニューヨークに行きたい!!開幕直前イベントレポ&オケ練レポ

「ニューヨークに行きたい!!」開幕直前イベントレポ&オケ練レポ
2011年10月14日@帝国劇場

すべてはーーーーー、まだーこの手のーーーーなかっ!
ズンチャカズンチャカズンチャカズンチャカ♪

帰り道、おそらく多くの方が、このフレーズが頭に流れたであろう
「ニューヨークに行きたい!!」開幕直前イベントの模様レポです♪

まずはこのナンバーが公開されている東宝演劇チャネルの動画からどうぞっ!

先日のお稽古場取材でもちょうどこのナンバーの振付シーンを拝見してきたのですが、
アンサンブルの方達含めて振付がまた楽しいんです!!!(振付:大澄賢也さん)

今回のイベントは、上記ナンバー披露の前にトークイベントがありましたので、
そちらの模様を、おけぴで募集したおけぴレポ隊の皆様のコメントと共にお届けします!

私管理人も取材班として写真を撮らせていただいたのですが、
どの写真にもキャストの皆さんが笑顔!笑顔!笑顔!
舞台上の皆さんを拝見してるだけでも、気分がぱぁーっと明るくなりました♪


まずはじめにチーフパーサー役=武岡淳一さんから、
曲数が30曲以上、それもほとんどがダンスミュージックという紹介があり、どよめく客席。

トークショーにご登壇されたのは、2組のカップルであり、2組の親子でもある4名!
左から村井国夫さん(オットー)、浅丘ルリ子さん(マリア)、
瀬奈じゅんさん(リサ)、橋本さとしさん(アクセル)。

まずは村井国夫さん×浅丘ルリ子さんカップル♪

黙っておられると威厳とオーラに満ちているのですが、
お話しされると、とってもユーモラスでチャーミング♪
この二人なら駆け落ちだってHappyな珍道中になりそうです!

村井国夫さんは、息子役の橋本さとしさんと共演経験もあり、気心も知れたいい親子感!
村井さんのダジャレ連発には、お稽古場で浅丘さんが笑い過ぎて困っているそう♪

そして今回が初ミュージカルという、浅丘ルリ子さん。
お話を聞いていて、やはりミュージカルにおいてもリアルな感情が
非常に大切だということがわかり、また浅丘さんが長年培われた数々の演技の経験が、
共演者さんにも、いい刺激となっているとのこと!

浅丘ルリ子さんが手作りのブレスレットをアンサンブルさんも含め
全員に手渡しでプレゼントされたとのエピソードも。
みなさんの腕にキラキラ輝いて、絆もバッチリ!

そんな二人に振り回されそうな瀬奈じゅんさん×橋本さとしさんカップル。
三銃士のアトスとミレディは、すっかり現代人になっています!

長身でスタイルのいい瀬奈じゅんさん、パンツスーツがお似合いです!
恋より仕事!と生きてきたリサは自分に被ると話す瀬奈じゅんさん。
そんなリサがアクセルと出逢い、
どんな新しい自分を見つけるのか。
思わず、リサ頑張って!と応援したくなりそうですね♪


左上は公式ブログでもお馴染み"あひ太郎"君、左下は自由の女神、右は瀬奈じゅんさん

ダンスシーン満載のこのミュージカル。
宝塚時代ショースターとして数々の名場面を作り出した瀬奈じゅんさんですから、かなり楽しみ!
共演者の方々のお話を本当にニコニコと楽しそうに時々頷いたりもしながら聞いていらして、
その笑顔がまた可愛らしくて素敵でした。

そして、バツイチ子持ちのカメラマン役の橋本さとしさん
ウド・ユルゲンスの代表作「別れの朝」は橋本さとしさんのカラオケ十八番だそうですで、
トーク中に少し歌われたところ、
村井国夫さんに"ちょっと違う"とつっこまれ
「僕のは世良正則さんバージョンです!」(笑)といった一幕も♪

作品の見所のひとつ、ダンスの話も飛び出し、
橋本さん曰く「身振り手振りは意外と入るけれど、ステップとなると(足は)脳から遠いから・・・」
その点、飲み込みが早くみんなから“師匠”と呼ばれているのは
アクセルの息子フロリアン役の子役さんたちとのことで、
客席で見ていたフロリアン君が紹介される展開に!
その時の呼びかけ方が本当のファミリーのようで、
愛情いっぱいのハッピーミュージカルへの期待がますます大きくなりました!!


橋本さん「ほら、(足は脳から)遠いでしょ」。足を見る瀬奈さん

そして話はお稽古中の心温まるエピソードへ。

当初、浅丘さんには「この大きなお嬢さん(瀬奈さん)をどう扱っていいのか」
と戸惑いがあったそうです。
それが前日に行われた、とあるシーンのお稽古で、
瀬奈さんが浅丘さんの芝居を受け感極まって、涙が止まらなくなってしまったそうです。
浅丘さん「(瀬奈さんが心から)私に近寄ってくださって。凄くステキな親子になれて嬉しかった。」
瀬奈さんは「愛に満ちた眼差しとオーラを感じ自然に愛おしさが溢れました。」
心がひとつになれた稽古場での素敵なエピソード。

それを受け村井さん、橋本さんの親子も
「僕たちもがんばらないと!」と、すかさず会場の笑いを誘っていました。
(抱き合うシーンがお互い気持ち悪いとも話しておられましたが(笑))

そして歌披露!
本レポ冒頭でもご紹介した「すべてはこの手の中に」!
二人で客船に乗り遅れそうになりながらも大喧嘩しながら船に飛び乗る、
そんな場面で歌われるナンバーです。
瀬奈さんが、お話の中で「日本人が好きそうなリズムの、
思わず踊り出したくなる楽しい曲ばかりです」と仰ってましたが、
客席からも自然に手拍子が入り、
思わず踊り出したくなる様なナンバーでした。

最後はオーディエンスの皆さんも参加してのフォトセッション!

そのイベント数日後、こちらも29日の出航に向けお稽古進行中の
オーケストラリハーサルにも潜入させていただきました。

親しみやすくノリノリなナンバーもこの作品の魅力のひとつ!
そうなると、生のオーケストラによる演奏もとても楽しみですよね。
取材中に演奏されたナンバーもメロディックなしっとり系あり、
ゴージャスな盛り上がり系ありとバラエティに富んだ
「これぞミュージカル!!」なナンバー揃いです。
聞いていてウキウキウキウキしてきました!

奥に見えるのは・・・
ミュージカル好きの皆さんにはお馴染みのミュージカル指揮者塩田明弘さん!
そして手前のパーカッションは、私管理人も大好き長谷川友紀さん。
小さい身体全身でポーンスコーンと叩く長谷川さんのティンパニの気持ちよさ♪

ハッピーコメディミュージカルでは指揮者もオーケストラも作品を盛り上げるべく
思いっきり弾けること間違いなし!
あれやこれや楽しい仕掛けもありそうですよ!

カンパニーの楽しい一体感、オーケストラの楽しいノリ、
そして楽しいダンスナンバーも満載の、
ドイツミュージカル「ニューヨークに行きたい!!」。
”ドイツミュージカル”、そう聞くと私管理人もドイツ発のミュージカルって初めてかもです。

29日(初日)の出航まであと少し!
ワクワクしながらリサやアクセルと一緒に
ニューヨーク迄の豪華客船の旅に出発しましょう!

帝劇100周年記念公演
「ニューヨークに行きたい!!」
2011年10月29日から帝国劇場にて
公式HPはこちら

<おまけ>
健康管理について橋本さとしさん。
三銃士の頃からハマッテいる"即攻○気"に頼られているそうです♪
とにかく笑い声に絶えないトークショーでした。



おけぴレポ隊:tomo,masu,nao,mako,yumi,yukari,kaoru,eri,chiaki,おけぴ管理人 撮影:おけぴ管理人

2011年10月15日

11/10/15 D-BOYS STAGE「検察側の証人」囲み&フォトコールレポ@青山劇場

2011年10月15日(土)
D-BOYS STAGE「検察側の証人~麻布広尾町殺人事件~」囲み取材&フォトコールレポ
@青山劇場

D-BOYSメンバーが“本気で”芝居に挑む D-BOYS STAGE第9弾
「検察側の証人~麻布広尾町殺人事件~」
初日開幕を数時間後に控えた青山劇場にて、
クラシックな衣裳に身を包んだD-BOYSメンバーによるフォトコールが行われました!

今回、写真でご紹介するのは物語序盤のある場面♪
アガサ・クリスティの原作を大胆に昭和初期の日本に置き換えた本格ミステリー。
クラシックなセットと衣裳がとってもいい雰囲気です!

主演のデコボコ弁護士コンビ。
瀬戸康史さん(上の写真右)と五十嵐隼士さん(左)。(写真中央は橋本汰斗さん)

とあるきっかけで関係がギクシャクしているこの二人。
ケンカがヒートアップして、口から出てくるお国訛りがなんとも魅力的。
それぞれがどこの地方の出身なのか、お楽しみに♪

人前で喋るのが苦手の堅物・越方弁護士役の瀬戸康史さん。
三つ揃えのスーツ姿。見事な七三!
役作りが細かいです!

ちょっとワルな雰囲気で女好き、弁の立つ星野弁護士役の五十嵐隼士さん。
こちらも見事な役作り!

対象的な2人の性格がセットの机にもあらわれています。
細かく作り込まれた舞台美術も楽しい♪

殺人の容疑をかけられ、2人を頼ってくる青年・立花役の柳下大さん(下の写真左)は
ちょっととぼけた味わいの現代青年(?)。
稽古場レポでお伝えした姿とはずいぶん違って・・
謎が深まります!

こちらは囲み取材の様子。
今回が初舞台の堀井新太さん(後列左端)のハラマキ姿に皆さん注目中。
「地元も近い寅さんスタイルです!」
と笑わせますが、お稽古中は役作りに悩んで涙したこともあったそうです。


前列左端は冷徹な検察官役の荒木宏文さん、右端は立花の妻役の馬渕英俚可さん

最後に五十嵐隼士さんがとっても頼もしいひと言を。
「(アガサ・クリスティの出身国)イギリスと言えばハリー・ポッター。
そのハリー・ポッターにも負けないくらい面白い作品になっています。
僕たちが舞台に魔法をかけます!!」


後列左から堀井新太さん、柳下大さん、橋本汰斗さん、
前列左から荒木宏文さん、五十嵐隼士さん、瀬戸康史さん、馬渕英俚可さん

あのアガサ・クリスティの原作を昭和初期の日本に置き換えた本格ミステリ-。
謎が謎を呼び人間の本質を問い詰める物語になっているとのこと。
クリスティと言えばの大どんでん返し、期待しましょう!
さらに謎ときだけでなく、男たちの成長と友情を描いた
バディストーリーとしての側面も見逃せないポイントですよ♪

若い俳優たちが、真摯に演劇に取り組む姿がとっても清々しい
D-BOYS STAGE「検察側の証人~麻布広尾町殺人事件~」は
10/15~23まで東京・青山劇場にて、
11/3~6まで大阪・イオン化粧品シアターBRAVA!にて上演。

前回伺ったおけぴ稽古場レポはこちら


おけぴ取材班:mamiko、おけぴ管理人 撮影:おけぴ管理人

11/10/15 ピアフ囲み取材レポ&観劇レポ@シアタークリエ

2011年10月15日(土) 18:00
ピアフ初日前囲み取材レポ&観劇レポ

感動という言葉では表すことの出来ない、
何か物凄いものを観てしまった・・
観終わった後に真っ先にそう感じました。

まるでエディットピアフの魂が乗り移っているような大竹しのぶさんのピアフ。
女優・大竹しのぶと、歌手・エディットピアフの魂が重なる瞬間が幾度も訪れます。

病と薬物に身体を蝕まれ、愛を求め続け、それでも歌い続けるピアフの姿。
これまでの人生をその身体から絞り出すように歌い上げる
「愛の讃歌」、「水に流して」は、
客席全体が息を呑むほどのもの凄い雰囲気に包まれるのを体感!

ピアフを取り巻く人々を演じるキャストのみなさんも素晴らしい!
若き日のイブモンタンを演じる田代万里生さん。
垢抜けない青年が大スターになっていく様も見事で、歌だけでなく演技も細やか。
「帰れソレントへ」を朗々と歌い上げ、その素晴らしい歌唱力に客席は拍手喝采!

KENTAROさん演じるシャルルアズナブールは
大ヒット曲「忘れじの面影(she~♪)」をあま~く歌いあげ、
ピアフへの切ない想いをたっぷりとみせてくれます。

最年少(19歳!)キャスト碓井将大さんも、
晩年のピアフを支え愛するテオ役が切なく愛おしい!

今回、大竹さん以外のキャストの皆さんは場面に合わせて
町の人々から、チンピラ、軍人、看護師、映画スターに至るまで、
複数の役を(7~8役!)を演じているのも、見所の一つ。
例えばボクシングチャンピオンのマルセル役・山口馬木也さんも
物語の序盤で思わぬお姿を披露!

そして!
マレーネ・ディートリッヒを演じる彩輝なおさん、
かっこよすぎる美しさです!
後半に演じる役との演じ分けもさすが!

さらに辻萬長さん、梅沢昌代さん、高橋和也さん、山路和弘さんと、
ベテラン実力派がゴージャスに脇を固めます。
(みなさん、ほんっとーに素晴らしい演技!)

音楽はアコーディオン、ピアノ、チェロ、ベースのカルテットの生演奏♪
「演劇」そして「音楽」をたっぷりと味わえる満足感!
冴えわたる手腕の栗山民也さんの魔法ともいえる演出で鮮やかに描かれる、
まさに大人が楽しめる本物の演劇です。

ピアフの歌声はなぜ人を惹きつけるのか、
そしてピアフはなぜこんなにもたくさんの男たちに愛されたのか。
大竹さん演じる「ピアフ」を観ればその答えを見つけることが出来ると思います。


そしてこちらは初日前日の囲み取材の様子。
ピアフを愛した男たちに囲まれてキュートな笑顔の大竹さん♪

お稽古中、みなさん自分の出番がない時でも
大竹さんの演技に釘付けで見入っていたそうです。
本番が始まると客席から観られなくてさみしい!と話す田代万里生さん。

これまでも何度も舞台化、映像化され、たくさんの方が演じているピアフ役。
今回のピアフは「あまり美しくない、生々しく生きているという感じ」と語る大竹しのぶさん。
でも、この舞台を観ると、きっと
ピアフの生き抜くエネルギー、歌う姿が輝くように美しく感じられると思います。


左からKENTAROさん、碓井将大さん、大竹しのぶさん、田代万里生さん、山口馬木也さん

愛すること、愛されることを求め続け、
歌を歌うことで人生を生き抜いたエディット・ピアフ。
後悔せず、ふりむかず、全身で歌い続けたその人生を、
栗山民也演出・大竹しのぶ主演で描く音楽劇「ピアフ」は
東京・シアタークリエで10/13~11/6まで、その後11月29までツアー公演。

語り継がれる初演になると思います。
お見逃し無く!

詳しいスケジュール、囲み取材の様子などもみられる
公演公式HPはこちら


おけぴ取材班:mamiko、おけぴ管理人 囲み撮影:mamiko 舞台写真提供:東宝

2011年10月17日

11/10/17 新国立劇場シリーズ美・劇「イロアセル」囲み取材&フォトコールレポ

2011年10月17日(月)
新国立劇場シリーズ美・劇「イロアセル」囲み取材&フォトコールレポ

注目の若手演劇人・倉持裕さん(ペンギンプルペイルパイルズ主宰)の書き下ろし新作、
ベテラン鵜山仁さんの演出
「言葉に色がつく」という奇抜な設定、そしてそれを表現するスタッフワーク
多彩な出演者と、気になるワードが目白押しの新作舞台「イロアセル」

主演の囚人役を演じる藤井隆さん(右)と看守役の小嶋尚樹さん

鳥籠のようなオリに入れられた囚人の話す言葉は無色透明。
藤井隆さん、演技が細やかで表情がとっても豊か!

ほのかに漂う何とも言えない藤井さんならではの「おかしみ」がとっても良い感じ♪

遠くからでもはっきりとわかる「色」を持つ島の権力者・町長ネグロ。
演じるのは剣幸さん。スーツ姿の存在感!

一方、木下浩之さん(写真右)演じる町会議員バイツのしゃべる色は
今にも消えてしまいそうなうすーい白。
何を話しても黒く濃い剣さんの言葉にかき消されてしまいます。

言葉に色がついている。
誰がどこで何を話したか、一目瞭然の不思議な世界。
そこに「無色透明」の言葉を話す囚人がやってきたことから始まる物語。

美しい青色がついた言葉をしゃべるのは
島の人気スポーツ「カンチェラ」の世界的選手アズル(加藤貴子さん・左)。

この謎のスポーツ「カンチェラ」が気になりますね。
まるでショーのようなスポーツらしいのですが、使う道具は・・電灯・・??
実演シーンもあるとのことです!

高尾祥子さん演じるライとのライバル関係と周囲の思惑。
「言葉が見える」という設定を生かした倉持さんの筆が冴えます!

なにやら相談中のベンガルさん(左)と花王おさむさん(右)の周りに溢れる様々な色。
まるでツイッターやチャットのように島の住人からの言葉が届いているのです。
そしてシルエットで浮かび上がるのは、
そんな島の中で一人浮いた存在である「前科のある女・ナラ」
演じるのは島田歌穂さん。

無色透明の会話をするために次々に囚人に会いに来る住民たち。
やがて囚人の書く手紙がまるで新聞のような影響力を持つようになり、そして・・。

言葉が色を持つというファンタジックな設定、
わたしたちが生きる現代社会への風刺が込められた寓話的なあじわい
今回拝見した冒頭の4場面だけでぐぐっと不思議な世界に引き込まれました!

こちらはとっても和やかな囲み取材での剣幸さん、藤井隆さん、島田歌穂さん。
藤井さん、剣さんのポテトチップス好きや、島田さんのお酒の好みなど
次々にぶっちゃけていらっしゃいました♪
とにかくカンパニーの雰囲気がとっても良さそう!
剣さん、島田さんが口を揃えて
「穏やかな稽古場で楽しかった。藤井さんの人柄!」と語っていたことが印象的です。
(その藤井さん、お稽古場で少女時代のダンスを激しく踊っていたことを暴露されていました♪)

「イロアセル」は10月18日~11月5日まで新国立劇場小劇場にて上演。
注目の舞台をお見逃しなく♪

「イロアセル」を含むシリーズ[美×劇] -滅びゆくものに託した美意識-の3作品共同製作発表の様子はこちら

稽古場レポはこちら

新国立劇場ホームページはこちら



おけぴ取材班&撮影:mamiko 監修:おけぴ管理人

2011年10月20日

11/10/20 TSミュージカル「眠れぬ雪獅子」ゲネレポ@世田谷パブリックシアター

2011年10月20日
TSミュージカルファンデーション
『眠れぬ雪獅子』ゲネプロレポ
@世田谷パブリックシアター

色彩豊かで躍動感に溢れ、若いエネルギーに満ちた
TSミュージカルファンデーションの新作ミュージカル「眠れぬ雪獅子」。

美しい照明、幻想的な映像効果、色とりどりの衣装!

アジアのとある国を舞台に繰り広げられる輪廻の物語で、
キーワードは「黒い帽子の踊り」。
謝珠栄さんによる”踊り”を駆使した巧みな演出で
力強いメッセージの伝わってくるミュージカルです。

千年の時を隔てた二つの物語。
まずは現代(1951年)の物語に登場するのはテンジン(東山義久さん)をリーダーとする
旅芸人一座と詩人ドルジェ(伊礼彼方さん)。二人の出会いから物語が始まります。


中央が東山義久さん。後ろは中塚皓平さん

強いリーダーシップと仲間への大きな愛を持っているテンジン、
東山義久さんが得意のダンスのみならず、歌、芝居でも大活躍!

テンジン率いる旅芸人一座のシーンは明るく、若く、力強く、エネルギーに満ち溢れています!


左から小林遼介さん,小野妃香里さん,麻尋えりかさん,上口耕平さん,東山義久さん,中塚皓平さん

伊礼彼方さん演じるドルジェは、言葉の力を信じ、
思いを詩として綴る詩人。
ただ、悪政の下で苦しむ人々を目の当たりにし、
「言葉で人が救えるのか」悩み苦しんでいる。
伊礼彼方さんの憂いを秘めた歌声と切ない眼差しに
ググッと引き込まれます。

ドルジェの仲間パサン(照井裕隆さん)の鬼気迫る力強い歌声も作品の魅力を引き立てます。

運命に導かれるように出会った全くタイプの異なる二人。
ドルジェはテンジンに「黒い帽子の踊り」の指南を乞い・・・

一方で、千年前、仏教弾圧に立ち向かった僧侶ラルンを演じるは小西遼生さん(坊主頭!)。
信仰に基づく使命感の強さと迷い。
苦悩し、叫ぶラルン!
小西さんの芝居からは、感情が波動のように伝わってきました。

兄ラルンの行いを文字で残そうとする弟ペマ(山田ジルソンさん)も熱演!

この時代を超えた二つの物語を見守り、包み込むような存在感を示すのが、ターラ菩薩。
(ターラ菩薩:観音菩薩はこのようの苦しみを減らすことが出来ないことを悲しみ
慈悲の涙を流されました。その涙から生まれたのがターラ菩薩。
恐怖を超えられるよう力を与え、見守り、必要ならば救済に向かう。それがターラ菩薩です。)

ターラ菩薩として人々をそっと見守るのは保坂知寿さん、
清らかで伸びやかな歌声は崇高で慈愛に満ちています♪♪
手前は滝沢由佳さん。
保坂さんの歌声にぴったりあって動きも色彩も神々しい!

保坂さんは他にも現代のシーンでは占い師ドルガを演じます。
こちらは一転、地声でうなるような台詞回しと歌声で若者達を導きます。
この幅の広さはさすがのひと言。最後にはもう一役、乞うご期待!


中央が保坂知寿さん。右は上口耕平さん

そして最後にご紹介するのが今井清隆さん!
ギラギラと光るような悪の存在感がこの作品の奥行きを作り出しています。

繰り返される歴史、命と魂の輪廻。
千年の時を経て宿運の出会いを果たした二人の運命は・・

舞台終盤に、ドルジェの言う一言。
公演プログラムの今井清隆さんのページにも書かれていますが、
私もこの言葉が脳裏に残っています。
ぜひ劇場で聴いてきて下さい!

上演時間は2時間40分(休憩15分含む)

10月30日まで世田谷パブリックシアターで上演中!
公式HPはこちら
おけぴ稽古場レポはこちら

<キャスト>
東山義久伊礼彼方小西遼生今井清隆保坂知寿
照井裕隆滝沢由佳小野妃香里小林遼介中塚皓平麻尋えりか上口耕平山田ジルソン
足立公和猪原伸浩室伏崇川口倫裕原謙司溝渕俊介
岩田国大黛一亮遠山大介松岡雅祥脇田伸悟榎本成志



おけぴ取材班:chiaki、おけぴ管理人 撮影:chiaki

2011年10月24日

11/10/24 文学座岸田國士傑作短編集『明日は天気』稽古場レポ

2011年10月24日(月)@文学座アトリエ
文学座 岸田國士傑作短編集『明日は天気』稽古場レポ

文学座11月公演として上演される
岸田國士傑作短編集『明日は天気』、『驟雨』、『秘密の代償』。
その中の『明日は天気』のお稽古場にお伺いしてきました。

岸田國士(きしだくにお)”という名前を聞いて、
まず思い出すのが“岸田國士戯曲賞”という方も多くいらっしゃるでしょう。
岸田國士さんこそ、文学座の創立メンバーなのです。
(ちなみに女優の岸田今日子さんのお父さんでもあります)

その岸田國士さんの短編を3本連続で観れるのが今回の公演です。

今回拝見した『明日は天気』は、
夏の盛りに避暑をかねて東京から湘南の海へ出かけてきたひと組の夫婦のお話。
海の見える部屋に逗留するも雨続き。
夫婦の対話から感じる心の機微、じんわりと心に沁みる作品です。

作品の時代背景は昭和初期ですが、
登場人物の心情やその日常には今の時代と共感する点がたくさんあり、
自分の行動を客観的に見ているような、
クスッと笑える場面もちょっとほろ苦い場面もあります。
美しい日本語も印象的。

夫を演じるのは浅野雅博さん。
本当に良くしゃべる夫で、ほぼしゃべりっぱなしです。
声のトーン、ちょっとした視線の配り方、そして“間”が絶妙です!

そんな夫をあしらう妻役には片渕忍さん。
淡々とした中にも感情の波が見てとれるステキな女優さんです。

何ともいえない夫婦の距離感。
この夫にしてこの妻あり、な雰囲気。

出演は、浅野雅博さん、片渕忍さんのほかに、
女中役の頼経明子さん、千田美智子さん、
風呂番の藤側宏大さん、番頭の大原康裕さん。

演出は『黒革の手帖』『天璋院篤姫』『マイ・フェアレディ』『嵐が丘』など
外部公演の大劇場演出も多く手がけられている西川信廣さん。
(下の写真右から二番目が西川さん)

大スペクタクルでも、運命のラブストーリーでも、謎解きサスペンスでもなく、
描かれているのは、とある夫婦の等身大の物語。

シンプルな物語の中で、窓の外の風景や受話器の向こう側の人、
各登場人物の人となりなど、綴られた台詞のその先の景色を思い浮かべながら
まさに”想像する余白”の醍醐味を味わいながら観劇できる舞台です。

ちなみに今回拝見した『明日は天気』と、『驟雨』『秘密の代償』は
同じステージで連続して上演されます。『明日は天気」で旅館の一室だったセットが
他の演目ではどうなるのか、そんなところもどうぞお楽しみに!

『驟雨』の出演は、本山可久子さん、名越志保さん、石井麗子さん、若松泰弘さん。
『秘密の代償』の出演は、菅生隆之さん、塩田朋子さん、斉藤祐一さん、渋谷はるかさん。

公演は11月4日~13日まで、新宿南口の紀伊國屋サザンシアターにて。
作品HPはこちら
文学座HPはこちら

<建物探訪編>
今回の稽古場訪問では、お稽古場が文学座アトリエだったのですが、この建物ステキ!
(注:今回の公演の本番の会場はアトリエではなく、紀伊國屋サザンシアターです!)

築60年を越える伝統と趣のあるアトリエです。
演劇に関する文言が彫られたレリーフ、建て増しの様子など、
その外観からは文学座の歩み(1937年創立!)、そこに関わってこられた
数多くの名優、作家、スタッフさんたちの想いが伝わってくるようでした。

アトリエ内も古民家のように艶やかな壁の木材などに歴史を感じますよ。
ちなみに、このアトリエでの公演なども定期的に開催されています。
次回は文学座アトリエの会12月公演 MEMORIES テネシー・ウィリアムズ[1幕劇一挙上演]が予定されています。



おけぴ稽古場取材班:chiaki、おけぴ管理人 撮影:おけぴ管理人

2011年10月25日

11/10/25 *pnish*『トラベルモード』稽古場レポ

*pnish*vol.13
『トラベルモード』稽古場レポ
2011年10月25日(火)

殺陣やアクション、そしてコミカルな芝居で、
気軽に観る事ができて、楽しい舞台をやりたい!という情熱のもとに
佐野大樹さん,森山栄治さん,鷲尾昇さん,土屋裕一さんの4名で結成、
今年10周年を迎えた演劇ユニット *pnish*(パニッシュ)。

その*pnish*のモードシリーズ最終章
『トラベルモード』通し稽古を拝見してきました!
サムライモード、マハラジャモード、ウェスタンモードと続いた
“モードシリーズ”最終章の舞台は遂にヨーロッパ!

しかも今年舞台に映画にと、話題の「三銃士」のお話です!

でも*pnish*の三銃士は、一風変わってます。
なぜなら!
登場するのが、ニセ三銃士!?

ここでざっくりとあらすじをご紹介しましょう

<STORY(HPより)>
17世紀初頭、フランス北部の港町に建つホテルに三銃士がお忍び旅行にやってきた。
ルイ13世直属の銃士隊の中でも剣豪として有名なアトス、ポルトス、アラミス。
有名人がご宿泊!!とあって支配人やベルボーイは大喜び。
大層なおもてなしで大歓迎を受けるが、
宿泊している事をおおっぴらにされたくない3人は
戸惑い気味。それもそのはず。実はこの三銃士、真っ赤なニセ者!!
そこに銃士隊に憧れるダルタニャンが合流し、ニセ三銃士は大慌て!
その一方では、よからぬ事を企む宿泊客も…。

フランス北部の港町のとあるホテルを舞台に繰り広げられる
ノンストップドタバタコメディなのでございます!!
従業員や宿泊客、更には町の人、
超個性的な登場人物や銃士たちが入り乱れての大騒動がテンポ良く展開!

ストーリ展開は観てのお楽しみ!ということで、
お稽古場で拝見した役者さんの印象を一言でご紹介しましょう!

土屋裕一さん、芝居の振り幅が心地いいっ!見せ場満載!

鷲尾昇さん “可愛げ”満載な演技!

森山栄治さん 熱い男っぷりが最高!!

佐野大樹さん 目力!稽古場に響き渡る声!!

客演のD-BOYS 山田悠介さん 真っ直ぐに、軽やかに爽やかに突き進みます!

青柳塁斗さん その動きの美しさとキレ!身体能力の高さを活かした演出もお楽しみに!

若手を支え、盛り上げるのは
演劇集団キャラメルボックスの岡田達也さん
台詞のないシーンでも、舞台上に立っているだけで
そのキャラクターの持つ味がじわじわーと伝わってくる存在感!

そして最強キャラクターの深沢敦さん。
出てくるだけで、ガラリと舞台の空気が変わります。
一挙手一投足が役柄を反映した動き!インパクト最高です(笑

衣装のスケッチも拝見させていただきましたが、
中世ヨーロッパのコスチュームに期待が高まります!

三銃士を知らなくても、わかりやすく三銃士の世界にトラベルできますし、
三銃士を映画や舞台でご覧になった方ならとっても新鮮に楽しめる作品です!
特に****役がインパクト大大大でございます。

“1人は皆の為に、皆は1人の為に”。
果たして3人は真の英雄になる事が出来るのでしょうか!?

笑って、笑って、あったかい気持ちになれる
*pnish* vol.13『トラベルモード』。
東京公演は11月2日より池袋のサンシャイン劇場にて!

なお、この作品は4都市公演!!
各会場でお楽しみイベントも開催されますよ。
(記念撮影パネル、バックステージツアー、バスツアーイベント等!)
詳細は公演ホームページを要チェック!

作 *pnish*
演出 毛利亘宏(少年社中)
出演 *pnish*(土屋裕一 鷲尾昇 森山栄治 佐野大樹)/
山田悠介D-BOYS) 青柳塁斗
宮川康裕 大岩主弥 六本木康弘
岡田達也深沢敦


おけぴ取材班:chiaki、おけぴ管理人 撮影:おけぴ管理人

11/10/25 スタジオライフ音楽劇「夏の夜の夢」「十二夜」ゲネプロレポ@紀伊國屋ホール

2011年11月23日(日),25日(火)
Studio Life
Life with Shakespeare Boys
音楽劇『夏の夜の夢』『十二夜』ゲネプロレポ
@紀伊國屋ホール

シェイクスピア劇をわかりやすく、そして底抜けの楽しさで!
70年代ヒット曲そして劇団オリジナル音楽を散りばめて、歌いそして踊る、
ひたすら楽しいスタジオライフの『夏の夜の夢』と『十二夜』の連鎖公演。

観終わった後に、人間そしてお芝居への祝福で
心がいっぱいになるパワフルなシェイクスピアです!

まずは、恋と人生の素晴らしさを高らかにうたいあげ、
スタジオライフならではの新解釈で
お馴染みの物語により一層の深みを与えた『夏の夜の夢』からご紹介しましょう♪
(今回拝見したのはWキャストのBonbonチーム)

何と言ってもきらめく音楽&ダンスのポップな楽しさ!!
キュートに歌い踊る妖精たちの「ジャコウバラ♪」の歌が耳から離れません!
巨匠・宇野亜喜良さんのデザインによる衣裳、ヘアメイク、
そして舞台セットで彩られた、豪華な夢のような森の中。
妖精の女王・ティターニアを演じる林勇輔さん(下の写真)の圧倒的な存在感。
一気に妖精たちの世界に引き込まれましたっ!

ドーン!!
まるで宇野亜喜良さんのデザイン画から抜け出してきような綿菓子チックなヘアメイクですよね。
実際に観劇されるときは、衣裳の“幅”にもご注目下さい。

ティターニアと喧嘩の真っ最中の妖精王オーべロンを演じるのはご存じ、石飛幸治さん。
冠からこぼれる髪が縦ロール!お歌もたっぷりです。
いたずらな妖精パックを演じるのは倉本徹さん。
"中年パック"なんて自虐的ギャグを呟きつつも、ものすごい運動量!

愛し合うハーミア(及川健さん)とライサンダ―(関戸博一さん)。
ハーミアに横恋慕のディミートリアス(緒方和也さん)。
そしてディミートリアスに首ったけのヘレナ(青木隆敏さん)。
この2組のカップルの恋は、妖精パックの勘違いで思わぬ方向に。

思いのたけを歌い上げるヘレナ青木さん!
うしろでお茶目に踊る石飛オーべロン♪

ベテラン女優(!?)及川健さん大暴れです!
お稽古場でもそうでしたが、及川さんの身体能力に客席の目は釘付け!
積み木のような舞台セットを軽々と飛び越えて行くハーミア。かっこよすぎる!
男性が演じるからこそのダイナミックさ。これもスタジオライフの魅力のひとつですね♪

恋人の心変わりにショックを受けるハーミア及川健さん(髪飾りにご注目)

遊び心溢れる宇野亜喜良さんのヘアメイク!
ヘレナの髪に絡まる蔦のバランスも素敵♪
そして、恋人たちが首から下げているのが
Aquirax(アキラックス=宇野さん)印のペンダント。
細かいところまで美しいっ!

そして美しいと言えば・・

恋人たちが住む都の領主シーシアス(牧島進一さん・上の写真左)と、
その結婚相手としてさらわれてきたヒポリタ(松本慎也さん・右)。

「美しいヒポリタ」を演じる松本慎也さん。
宇野亜喜良イラストの特徴でもある「下まつ毛メイク」
そして金髪縦ロールがとってもお似合い!
今回のスタジオライフ版『夏の夜の夢』の新解釈、裏テーマとも言えるもの、
それはこのヒポリタの心情の描き方。
まるで心に鍵をかけたようなヒポリタが、
恋人たちの『夏の夜の夢』に触れてどんな変化をみせるのか・・。
人を愛することの素晴らしさ、演出の倉田淳さんの想いが伝わります。
松本慎也さんの細やかな演技にご注目くださいね!

劇中劇を演じる職人チームのみなさんの「愛すべきアホアホっぷり」も
劇場でご堪能下さいませ。ベテランだらけの安定感!


(上段左から曽世海司さん、神野明人さん、笠原浩夫さん、篠田仁志さん、 下段左から坂本岳大さん、奥田努さん)

妖精たちの不思議な夢をたっぷりと楽しんだ後は、
同じシェイクスピア喜劇でもまた違った味わいのある音楽劇『十二夜』をご紹介!
オープニングは、なにやらまるでロンドンミュージカルのように重厚な幕開けです!

使っている舞台セットは『夏の夜の夢』と同じ。
ですが、受ける印象が全く違います。
石飛幸治さんの朗々とした歌声と重厚なハーモニー。
林有三さん作曲のオリジナル音楽にのせて繰り返し歌われる「人生、雨と風・・」という歌詞が印象的♪
そして・・トレンチ風のコートを脱ぎ捨てるとそこはお祭り騒ぎの港町!
踊る!踊る!!踊る!!!

港町に迫る嵐の中、双子の兄妹・セバスチャンとヴァイオラを乗せた船が
海に沈むところから物語は始まります。


(ヴァイオラ役・松本慎也さんと船長役の藤原啓児さん)

兄セバスチャンは海にのまれて死んでしまったと思いこんだヴァイオラは、
身分を隠し、男の姿になって公爵オーシーノ(曽世海司さん)に仕えることに。

男装してシザーリオと名乗ることになったヴァイオラとオーシーノ公爵。
稽古場レポでのインタビューでも語っていらしたオーシーノ=曽世海司さんのハイテンション!
初登場シーンのあのパフォーマンスは、ぜひ劇場でお楽しみください♪
後ろに見える天使の像にも秘密が隠されていますよ。

『夏の夜の夢』で妖精の王と女王を演じていた林勇輔さん(左)と石飛幸治さん(右)。
『十二夜』では、オーシーノが求婚している
貴族の娘オリヴィアに仕える侍女マライア(林勇輔さん)と
道化フェステ(石飛幸治さん)を演じています。
おふたりとも全く違う役柄での連鎖公演。
演技の幅広さを楽しめます!

ちなみに上の写真の後ろにいるのは
何かとグッドジョブなコーラス隊のアホウドリさんたち
左から鈴木智久さん、原田洋二郎さん、冨士亮太さん、奥田努さん。
彼らなくして物語は進みません。
宇野さんのセットと相まってお芝居楽しい!という気分になる演出です。
動きがかわいい!


夏の夜の夢のハーミア役とはまた違う、押しの強い可憐なオリヴィアを演じるのは及川健さん。
兄の喪に服しているオリヴィアの黒い喪服とコサージュが美しくてうっとり。
このオリヴィアが、オーシーノの使いとしてやってきたシザーリオ(ヴァイオラ)に
一目ぼれしてしまったことから物語はややこしい方向に・・。

オリヴィアに仕える執事マルヴォーリオを巻き込んで、
恋の行方はさらに複雑な様相を呈します。
マルヴォーリオを演じる坂本岳大さん(客演)の「男の純情」演技には笑いすぎ注意!
カツラも凄いですっ!
(しかも『夏の夜の夢』Savarinチームではヘレナ役・・役者さんって変幻自在ですよね!)

サー・トービーを演じる笠原浩夫さんと、
サー・アンドルーの青木隆敏さんのダメダメぶりや、
岩崎大さん演じるアントーニオの悲恋ぶりにもご期待下さい!
誰に恋をしているのかは劇場でのお楽しみに!


(左は岩崎大さん、右はセバスチャン役の関戸博一さん

夏の夜の夢で松本慎也さんが演じたヒポリタ役とは全く違う
キャピキャピっとしたヴァイオラ、そして男装姿のシザーリオ。


(左は曽世海司さん、右は松本慎也さん)

男性が演じるからこその演劇的なおかしみで、
遠くシェイクスピアが活躍した時代に想いを馳せることが出来る
スタジオライフ版『十二夜』、そして祝祭気分に溢れたお祭り劇『夏の夜の夢』

”人生って素晴らしい、愛するって素晴らしい、
人生に雨と風はつきものだけれど、いつか雲が消えて光が満ち、空が澄み渡るときが来る。”
くりかえし歌われるメッセージが心に沁み込み、
思いっきり動き、歌い踊りまくる役者さんのパワーに笑いと元気をもらえる舞台です。
シェイクスピアの書いた台詞がこんなに自然に耳に飛び込んできますよ!

スタジオライフ
音楽劇『夏の夜の夢』『十二夜』は11月8日まで新宿・紀伊国屋ホールにて、
その後、大阪・新潟・亀有・さらに韓国公演も行われます!
『夏の夜の夢』はSavarinチームとBonbonチームのWキャスト公演。
詳細なスケジュールは劇団HPでご確認下さい。

曽世海司さんと松本慎也さんに見どころをたっぷりと語っていただいた
インタビュー&おけぴ稽古場レポもどうぞ♪



おけぴ取材班&撮影:mamiko、おけぴ管理人

2011年10月28日

11/10/28 「みんな我が子」制作発表レポ

2011年10月28日(月)「みんな我が子」制作発表レポ

制作発表を拝見して、実はすでに完成しているのではないだろうか…
と思ってしまったくらい、
この5人がすでになんらかの関係性を持った人々にみえた私管理人です。

この制作発表の写真から、作品の雰囲気がすっごく伝わってくる気がしませんか?

”円満にみえる家族の裏庭での一日”
↓↓

<ものがたり>
舞台は第二次世界大戦後のアメリカ。
ある家族の裏庭での一日の出来事。
自らが戦争中に犯した過ちを正当化し、
真実が明らかになることに怯えながらも強い父親・夫として
存在するジョー・ケラー(長塚京三さん)。
夫に従順でありながらも、戦争で行方不明になった
息子の死を受け入れる事が出来ない妻・ケイト(麻実れいさん)。
ある日、ジョーのもとにかつての仕事のパートナーの娘であり、
行方不明となった息子の恋人であるアン(朝海ひかるさん)が訪れる。
円満にみえた家族生活、近隣との関係が狂い始め…。

演出は、本作品で初来日のダニエル・カトナーさん。
(ダニエルさんは「オペラ座の怪人」等の演出でも知られる巨匠ハロルド・プリンスさんの一番弟子)

「まだ2日間の稽古しかしていませんが、
文化を超えた普遍的な作品である手応えを感じています。
この作品を知っている人は”悲劇”と捕らえていらっしゃる方が多いと思いますが、
コミカルなシーンや心温まるシーンなども多いんですよ。」
と話すダニエル・カトナーさん。

アーサー・ミラーが書く父親というものに
演劇を始めた頃から思い入れがあったと話すのは、長塚京三さん。

「僕たちの世代で演劇の世界を志した者にとっては
到達点みたいな一つの役でもあるんですね。
人物(アーサー・ミラーが描く父親)がとても好きなんです。
自分の才覚だけを頼りに独立独歩で気持ち一つで生きて来た非常にタフな生き方。
洗練されていなくてあちこちでゴツゴツとぶつかって、
あまりみっともよくない様を散々さらした挙げ句、
悲劇的な終わり方をするという役なんですね。
いってみれば、いつかこういう役をやるために
今迄役者をやって来た気がある意味でしないでもないです。」

一つ一つ言葉を選んで話される長塚さんが印象的でした。

その長塚京三さんと夫婦を演じる麻実れいさんは
「シンプルな中に深さと豊さが、たくさんたくさん詰まった作品です。
ケイトの心の中は何層もの感情が占められていて、同時進行していくわけです。
演じる者としてはたいへん難しいですが、
こんな素晴らしい課題を頂けたことに幸せを感じています。
長塚さんは私がずっとずっとずーっと舞台でご一緒したかった方。
ダニエルのもと、素晴らしいカンパニーと
アーサー・ミラーの世界をつくりあげたいと思っています。」

この夫婦にはには二人の息子がいます。
田島優成さん演じるのは「かわいそうなくらいまっすぐ」な兄クリス。

「稽古が始まって2日ですが、緊張と興奮と本番にむけてのプレッシャーで…
お腹がすいても食べれなかったり、眠くても眠れなかったりという状態が何日か続いています。
麻実さんと長塚さんを通して、自分の父母はこういうことを考えているのかもしれない
と思うようになりました。またさらに自分の演技が深くなったという感動を覚えています。」

繊細な人となりがとても伝わってくる受け答え。
緊張感とともに田島さんの感受性が感じられました!

そして、物語の鍵を握る女性、アン・ディーヴァー役に朝海ひかるさん。
「この作品に出演できると聞いたときは舞い上がるような気持ちでいっぱいでした。
素晴らしいキャストの方々とこのアーサー・ミラーの世界を一昨日から少しずつ紐解いて行く、
この作業がもう…!本当に夢のような一日一日で!
とても濃い時間を味わっています。
物語が転換する鍵を持っているような女性ではありますが、
あまりそれを考えずにアンを生きて行けたらいいなと思います。
憧れの麻実れいさんとの共演も本当に夢のようですが、
その気持ちは封印して、同じ役者として立てるように、自分自身を高めていきたいです。」

そのアンの兄、ジョージ・ディーヴァー役に柄本佑さん(柄本明さんのご長男です)
「英語をしゃべられる演出家さんということで(会場笑)
僕は英語がまったくわからないんです。
ダニエルさんの身振り手振りを見ながら、
通訳の方の声を聞く作業が結構たいへんなんだなと思いました。
徐々に楽しめるようになると思います。
この作品は、シンプルな中にも時代の気色悪さというか、そういうものを感じます。
また、海外の戯曲ならではの、わからないことがあるのですが、
そのわからないことを大切にしながら台詞を言えるようになればいいなと思います。」

飄々としたしゃべりで会場を沸かせた柄本さんでした。

「父親であること、息子であること、母親であることが
どれだけCOMPLEX(複雑)であるか。
その複雑な心のひだを受け止めて欲しい。」
と演出のダニエル・カトナーさんが話す、
アメリカ現代演劇の名作「みんな我が子」。

この制作発表の後、「みんな我が子」の演出家、ダニエル・カトナーさんに
おけぴ独占インタビューさせていただきました!
インタビューは近日公開予定!お楽しみに!

<東京公演>
2011/12/2(金) ~ 2011/12/18(日)
@新国立劇場 小劇場

<大阪公演>
2011/12/20(火)~ 2011/12/21(水)
@サンケイホールブリーゼ

この製作発表の出演者の方達のコメントも動画でアップされています↓


左から朝海ひかるさん、麻実れいさん、長塚京三さん

おけぴ取材班:nats、おけぴ管理人 撮影:おけぴ管理人

11/10/28 「天守物語」稽古場レポ@新国立劇場

2011年10月28日(金)16:00
「天守物語」通し稽古レポ

11月5日に初日を迎える新国立劇場「天守物語」。
泉鏡花の傑作戯曲を、
和物に初挑戦という白井晃さんの演出、
そして唯一無二の女形俳優・篠井英介さんと若手人気俳優・平岡祐太さんの共演で描く
日本的な「美」がたくさん詰まった注目の舞台です。

篠井英介さん自ら「最後のお姫様役」と言う富姫は、
姫路・白鷺城の天守に棲む妖しくも美しい妖怪の姫。
下界から白鷹を追って天守に登って来た人間の鷹匠・姫川図書之助の凛々しさに心ひかれる富姫。
そして同じく妖しい魅力に魅入られる図書之助。
今回の通し稽古は稽古着姿だったのですが、
ひとつひとつの所作が美しい篠井英介さんのお姫様ぶり。さすが!のひと言でありました。

魔界の腰元たちによる歌や踊りは和のようで和ではない、なんとも不思議な雰囲気。

音楽を手掛けるのは世界的に活躍する音楽家・三宅純さん。
そして振付けはダンス界で注目を集める異彩のダンサー康本雅子さん。豪華です!
「こーこは、どーこの細道じゃ~♪」
魔界に誘われそうになる独特の旋律。

富姫のお友達・亀姫の従者である朱の盤坊を演じる
坂元健児さんのダイナミックな舞いもたっぷりで、
実際の舞台で衣裳がつくとどんな見え方をするのか期待が高まります。
坂元さん飛びまくりです!

さらに亀姫を演じる奥村佳恵さん、
その亀姫に従う舌長姥を演じる田根楽子さんの妖怪ぶりが凄まじい!
奥村さんが演じる、富姫の妹分・亀姫。
今回、写真ではお伝えできないのですが美しくも不気味、
そして不思議に飄々とした亀姫は何とも魅力的。
泉鏡花の描く妖怪たちは、美しく愛らしいのです。
舌長姥のあのシーン・・お楽しみに!

そして今回の稽古場で注目したのは平岡祐太さんの佇まい!
なんとこの舞台の為に他のキャストに先駆けて、
発声から所作、殺陣まで時に演出の白井晃さんとマンツーマンで特訓を受けたという平岡さん。

特訓の甲斐あってか、腰の入った美しい動き。
殺陣もお見事!
制作発表の場で見せた現代の若者の顔はしっかりと封印されていました。

様々な演出上の仕掛けも盛りだくさん!

奥行、高さを利用したというダイナミックな舞台セットと (美術は天井桟敷の美術監督として活躍した小竹信節さん)、 太田雅公さんによる衣裳も楽しみな新国立劇場『天守物語』は、 11月5日~20日まで新国立劇場中劇場にて上演予定。

小林勝也さん、江波杏子さん、村岡希美さんといった
キャストのみなさんの「妖かし」ぶりもお楽しみに♪
「天守物語」
作:泉鏡花
演出:白井晃
出演:篠井英介平岡祐太
奥村佳恵村岡希美関秀人関戸将志坂元健児
小林勝也田根楽子江波杏子、他

公演特別サイトは>こちら
新国立劇場webボックスオフィスはこちら



おけぴ稽古場取材班&撮影:mamiko 監修:おけぴ管理人

11/10/28 DREAM FOREVER公開稽古レポ@日本青年館

2011年10月28日(金)
DREAM FOREVER公開稽古レポ
@日本青年館

宝塚歌劇100周年カウントダウン公演第二弾!
冒頭からトップスピードで一気に引きこまれる豪華レビューショー!!
観終わって、レビューショー大好き!と改めて実感した管理人です♪

鳳蘭さんのオーラ!

麻路さきさんのスパニッシュ!!

大和悠河さんの美しすぎる男役!!!

歌あり、ダンスあり、豪華衣裳で
フォーメーションも美しく、明るくて、楽しくて、輝きまくってオーラ全開!

鳳蘭さん、麻路さきさん、大和悠河さんの"思い出の名場面スペシャル"は
瞬きしたくないくらいずっと観てたい!

宝塚歌劇の魅力を知り尽くした酒井澄夫さんによる愛のある演出で、
風花舞さん、星奈優里さん、初風緑さんをはじめ宝塚OGの
出演者一人一人の魅力が美しく格好良く浮かび上がってきます。

元気とパワーをもらえる公演です!
モン・パリ、すみれの花、おゝ宝塚などの宝塚歌劇の名曲を
帰り道に自然と口ずさんでると思いますよ♪

公演は29日と30日、日本青年館大ホールにて。
お見逃し無く!


小芝居もトークも楽しいっ!

おけぴ取材班:nats,chiaki,おけぴ管理人 撮影:おけぴ管理人

2011年10月30日

11/10/30 響人「夜の来訪者」稽古場レポ

2011年10月30日(日)15:00
響人第五回公演
「夜の来訪者」稽古場レポ

2009年に、劇団四季で活躍されていた役者さん達が創立した
Artist Company響人。その響人の第五公演
「夜の来訪者」(J.B.プリーストリー作)のお稽古場を拝見してきました。

出演は、響人代表の広瀬彰勇さん(四季で拝見していた時は広瀬明雄さんでした)をはじめ、
末次美沙緒さん、遠山さやかさん、高橋卓爾さん、芹沢秀明さん、吉原光夫さん!
この方達の芝居が、客席僅か百席の劇場で観れるのです!

物語の舞台はイギリス。
絵に描いたように幸せな家族の食後のひととき。
娘婿に長い講釈くを垂れ、
親切な家族は大袈裟に相づちを打っている。
そこに一人の男が現れ。。。
まさか、そんな方向に話が進むとは・・・

その「一人の男」を演じるのは、吉原光夫さん。
レ・ミゼラブルのバルジャンや、サイド・ショウのジェイクとは
また違った、ヘビーでクールな存在感の吉原さん!
出ずっぱりです!

この日、拝見したのは、全体のうちほんの少しのシーンでしたが、
この「一人の男」によって、家族の一人一人から、
一枚づつ剥がされていく"何か"を目の当たりにする緊張感に、
ゾクゾクいたしました!


遠山さやかさん

演出・翻訳の小川絵梨子さんが、1シーンごとに
立ち位置、導線、目線を丁寧に確認していきます。
登場人物の気持ちの見え方が、立ち位置や目線の方向一つで、
かなり変わってくるんですね。

今回、歌のないストレートプレイですが、
皆さんの台詞の”声”がいいっ!
特に広瀬彰勇さんの低い声が素敵です。


広瀬彰勇さん

また、ストーリーの面白さに加えて、セットも不思議な要素たっぷり!
かなり急な傾斜がついてます!
普通は傾斜度3度や4度なんだそうですが、このセットは5度!
これだけ傾斜がついているのは、何故か?
傾斜がついている場所とそうでない場所の違いは何か?
そんなことを考えながら、ぜひ劇場で観てみて下さい。

会場は今年6月にオープンしたばかりの劇場で、客席数僅か100の密空間。
まさに、ステージ上の密室と同じ緊迫感を共有できると思います。
キャストの目線やちょっとした仕草まで堪能できる距離感です!


芹沢秀明さん



高橋卓爾さん

ジョークを交えながら、それぞれが意見を出し合い
作られていくお稽古場に、カンパニーの一体感を感じました。

この日、末次美沙緒さん(マコのお母さんで何度も涙した私)が
ご出演のシーンは拝見できなくて残念でしたが、
休憩中に素敵なショットを撮らせていただきました♪


吉原光夫さんと末次美沙緒さん

公演は11月5日~13日まで、上野ストアハウスにて!
公演詳細はこちら



おけぴ稽古場取材班:nats、おけぴ管理人 撮影:おけぴ管理人

2011年10月31日

11/10/31 ニューヨークに行きたい!!@帝国劇場

2011年10月31日(月)13:00
帝劇開場100周年記念公演
ミュージカル「ニューヨークに行きたい!!」@帝国劇場

「これほど踊ってこれほど歌ってる芝居、僕は観たことがない。
(アンサンブルさん達に)何回着替えてるの!?」(村井国夫さん)
「後ろの22名の(アンサンブルの)方達の凄いパワーと優しさと温かさ!」(浅丘ルリ子さん)

と初日カーテンコールでお二人が話されていた通り、
アンサンブルキャスト陣のダンスダンスダンス!めちゃめちゃ楽しい!

30曲近い楽曲のほとんどがダンスナンバー!
(振付はKAZUMI-BOYさん、大澄賢也さん、田井中智子さん)
楽しい妄想シーンをはじめ、随所で登場するダンスシーンに、
衣装の早替えなど、舞台裏は大変なことになっていると思われますが、
それを感じさせない軽やかで笑顔いっぱいの素敵なキャストの方達!
フォーメーションの動きも楽しいっ!

もちろんプリンシパルキャストも見所笑所たっぷりです!

パンツスーツがカッコイイ瀬奈じゅんさん。
キュートなコメディエンヌぶりが最高♪
そして赤いドレス姿がとーっても美しいです!

満面の笑みで歌い踊る橋本さとしさん。
お茶目なシーンは思い出し笑いしてしまう楽しさですが、
ラストのスーツ姿も必見!

浅丘ルリ子さんはチャーミングでちゃっかりものの行動力あるマリアにピッタリ。
誰よりフリフリでラヴリーなドレスも素敵です♪

村井国夫さんは、優しくダンディなオットー役。
マリアにリードされて、ドギマギしてしまう、ちょっと新しい村井さんです。

泉見洋平さん、アラサーな可愛い男の子がこんなにも似合うなんて!
思いっきりアイドルちっくな夢見るおかまちゃんです。
でも、何かを抱え憂い顔。そんな表情も可愛い!

その泉見洋平さんを大人な包容力で包み込む戸井勝海さん。
ふるさとギリシャを離れた孤独が男の魅力UP!

3組のカップルの成り行きを、冷静に見つめる子役フロリアン君が大活躍!
劇中では橋本さん演じるアクセルの息子役です。
(吉井一肇くんと石川新太くんのWキャスト)
歌にダンスに芝居に**ジャック!66歳♪66歳♪
COOL!

ドイツでは誰もが知っているウド・ユルゲンスさんの楽曲の曲調も、
カッコイイナンバーからポップで可愛いナンバーまで多彩♪
かなり耳馴染みがいいです。
観劇後数日たっても、まだ脳内に流れ続けています♪

さらにこのミュージカルには、なんと!
敢えての”突然の”歌い出しもあります。
これがもう、ハマり過ぎていて爆笑です!

そして、ステージ以外にも、楽しむための仕掛けが!
開演前には指揮者の塩田明弘さんとオケの仲間たちによるロビーパフォーマンス!
楽器の紹介や奏法、音色や劇中ナンバーの紹介までたっぷり!
(開演30分位前からロビー中央の階段付近で始まります)
耳と心のウォーミングアップに最適です!
開演直後や二幕にもオーケストラの楽しい演出が散りばめられ、
そのオーケストラピットを通過してのキャストの客席降りも!

音楽、ダンス、芝居の融合、これぞザ・ミュージカル!!
あの手この手でハッピーにさせてくれて、
明るく楽しく笑顔になれます!
とにかく楽しんだもの勝ち!!

”行ってーーみーーたーいニューヨーク♪”
帰り道、鼻歌が止まらなかった管理人でした♪

11月20日まで帝国劇場で上演中。上演時間は約3時間10分(途中休憩25分)
開幕直前イベントレポはこちら
稽古場レポはこちら


おけぴ観劇班:chiaki、おけぴ管理人 写真提供:東宝

About 2011年10月

2011年10月にブログ「おけぴ管理人の観劇感激レポ」に投稿されたすべてのエントリーです。過去のものから新しいものへ順番に並んでいます。

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次のアーカイブは2011年11月です。

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