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11/10/25 スタジオライフ音楽劇「夏の夜の夢」「十二夜」ゲネプロレポ@紀伊國屋ホール

2011年11月23日(日),25日(火)
Studio Life
Life with Shakespeare Boys
音楽劇『夏の夜の夢』『十二夜』ゲネプロレポ
@紀伊國屋ホール

シェイクスピア劇をわかりやすく、そして底抜けの楽しさで!
70年代ヒット曲そして劇団オリジナル音楽を散りばめて、歌いそして踊る、
ひたすら楽しいスタジオライフの『夏の夜の夢』と『十二夜』の連鎖公演。

観終わった後に、人間そしてお芝居への祝福で
心がいっぱいになるパワフルなシェイクスピアです!

まずは、恋と人生の素晴らしさを高らかにうたいあげ、
スタジオライフならではの新解釈で
お馴染みの物語により一層の深みを与えた『夏の夜の夢』からご紹介しましょう♪
(今回拝見したのはWキャストのBonbonチーム)

何と言ってもきらめく音楽&ダンスのポップな楽しさ!!
キュートに歌い踊る妖精たちの「ジャコウバラ♪」の歌が耳から離れません!
巨匠・宇野亜喜良さんのデザインによる衣裳、ヘアメイク、
そして舞台セットで彩られた、豪華な夢のような森の中。
妖精の女王・ティターニアを演じる林勇輔さん(下の写真)の圧倒的な存在感。
一気に妖精たちの世界に引き込まれましたっ!

ドーン!!
まるで宇野亜喜良さんのデザイン画から抜け出してきような綿菓子チックなヘアメイクですよね。
実際に観劇されるときは、衣裳の“幅”にもご注目下さい。

ティターニアと喧嘩の真っ最中の妖精王オーべロンを演じるのはご存じ、石飛幸治さん。
冠からこぼれる髪が縦ロール!お歌もたっぷりです。
いたずらな妖精パックを演じるのは倉本徹さん。
"中年パック"なんて自虐的ギャグを呟きつつも、ものすごい運動量!

愛し合うハーミア(及川健さん)とライサンダ―(関戸博一さん)。
ハーミアに横恋慕のディミートリアス(緒方和也さん)。
そしてディミートリアスに首ったけのヘレナ(青木隆敏さん)。
この2組のカップルの恋は、妖精パックの勘違いで思わぬ方向に。

思いのたけを歌い上げるヘレナ青木さん!
うしろでお茶目に踊る石飛オーべロン♪

ベテラン女優(!?)及川健さん大暴れです!
お稽古場でもそうでしたが、及川さんの身体能力に客席の目は釘付け!
積み木のような舞台セットを軽々と飛び越えて行くハーミア。かっこよすぎる!
男性が演じるからこそのダイナミックさ。これもスタジオライフの魅力のひとつですね♪

恋人の心変わりにショックを受けるハーミア及川健さん(髪飾りにご注目)

遊び心溢れる宇野亜喜良さんのヘアメイク!
ヘレナの髪に絡まる蔦のバランスも素敵♪
そして、恋人たちが首から下げているのが
Aquirax(アキラックス=宇野さん)印のペンダント。
細かいところまで美しいっ!

そして美しいと言えば・・

恋人たちが住む都の領主シーシアス(牧島進一さん・上の写真左)と、
その結婚相手としてさらわれてきたヒポリタ(松本慎也さん・右)。

「美しいヒポリタ」を演じる松本慎也さん。
宇野亜喜良イラストの特徴でもある「下まつ毛メイク」
そして金髪縦ロールがとってもお似合い!
今回のスタジオライフ版『夏の夜の夢』の新解釈、裏テーマとも言えるもの、
それはこのヒポリタの心情の描き方。
まるで心に鍵をかけたようなヒポリタが、
恋人たちの『夏の夜の夢』に触れてどんな変化をみせるのか・・。
人を愛することの素晴らしさ、演出の倉田淳さんの想いが伝わります。
松本慎也さんの細やかな演技にご注目くださいね!

劇中劇を演じる職人チームのみなさんの「愛すべきアホアホっぷり」も
劇場でご堪能下さいませ。ベテランだらけの安定感!


(上段左から曽世海司さん、神野明人さん、笠原浩夫さん、篠田仁志さん、 下段左から坂本岳大さん、奥田努さん)

妖精たちの不思議な夢をたっぷりと楽しんだ後は、
同じシェイクスピア喜劇でもまた違った味わいのある音楽劇『十二夜』をご紹介!
オープニングは、なにやらまるでロンドンミュージカルのように重厚な幕開けです!

使っている舞台セットは『夏の夜の夢』と同じ。
ですが、受ける印象が全く違います。
石飛幸治さんの朗々とした歌声と重厚なハーモニー。
林有三さん作曲のオリジナル音楽にのせて繰り返し歌われる「人生、雨と風・・」という歌詞が印象的♪
そして・・トレンチ風のコートを脱ぎ捨てるとそこはお祭り騒ぎの港町!
踊る!踊る!!踊る!!!

港町に迫る嵐の中、双子の兄妹・セバスチャンとヴァイオラを乗せた船が
海に沈むところから物語は始まります。


(ヴァイオラ役・松本慎也さんと船長役の藤原啓児さん)

兄セバスチャンは海にのまれて死んでしまったと思いこんだヴァイオラは、
身分を隠し、男の姿になって公爵オーシーノ(曽世海司さん)に仕えることに。

男装してシザーリオと名乗ることになったヴァイオラとオーシーノ公爵。
稽古場レポでのインタビューでも語っていらしたオーシーノ=曽世海司さんのハイテンション!
初登場シーンのあのパフォーマンスは、ぜひ劇場でお楽しみください♪
後ろに見える天使の像にも秘密が隠されていますよ。

『夏の夜の夢』で妖精の王と女王を演じていた林勇輔さん(左)と石飛幸治さん(右)。
『十二夜』では、オーシーノが求婚している
貴族の娘オリヴィアに仕える侍女マライア(林勇輔さん)と
道化フェステ(石飛幸治さん)を演じています。
おふたりとも全く違う役柄での連鎖公演。
演技の幅広さを楽しめます!

ちなみに上の写真の後ろにいるのは
何かとグッドジョブなコーラス隊のアホウドリさんたち
左から鈴木智久さん、原田洋二郎さん、冨士亮太さん、奥田努さん。
彼らなくして物語は進みません。
宇野さんのセットと相まってお芝居楽しい!という気分になる演出です。
動きがかわいい!


夏の夜の夢のハーミア役とはまた違う、押しの強い可憐なオリヴィアを演じるのは及川健さん。
兄の喪に服しているオリヴィアの黒い喪服とコサージュが美しくてうっとり。
このオリヴィアが、オーシーノの使いとしてやってきたシザーリオ(ヴァイオラ)に
一目ぼれしてしまったことから物語はややこしい方向に・・。

オリヴィアに仕える執事マルヴォーリオを巻き込んで、
恋の行方はさらに複雑な様相を呈します。
マルヴォーリオを演じる坂本岳大さん(客演)の「男の純情」演技には笑いすぎ注意!
カツラも凄いですっ!
(しかも『夏の夜の夢』Savarinチームではヘレナ役・・役者さんって変幻自在ですよね!)

サー・トービーを演じる笠原浩夫さんと、
サー・アンドルーの青木隆敏さんのダメダメぶりや、
岩崎大さん演じるアントーニオの悲恋ぶりにもご期待下さい!
誰に恋をしているのかは劇場でのお楽しみに!


(左は岩崎大さん、右はセバスチャン役の関戸博一さん

夏の夜の夢で松本慎也さんが演じたヒポリタ役とは全く違う
キャピキャピっとしたヴァイオラ、そして男装姿のシザーリオ。


(左は曽世海司さん、右は松本慎也さん)

男性が演じるからこその演劇的なおかしみで、
遠くシェイクスピアが活躍した時代に想いを馳せることが出来る
スタジオライフ版『十二夜』、そして祝祭気分に溢れたお祭り劇『夏の夜の夢』

”人生って素晴らしい、愛するって素晴らしい、
人生に雨と風はつきものだけれど、いつか雲が消えて光が満ち、空が澄み渡るときが来る。”
くりかえし歌われるメッセージが心に沁み込み、
思いっきり動き、歌い踊りまくる役者さんのパワーに笑いと元気をもらえる舞台です。
シェイクスピアの書いた台詞がこんなに自然に耳に飛び込んできますよ!

スタジオライフ
音楽劇『夏の夜の夢』『十二夜』は11月8日まで新宿・紀伊国屋ホールにて、
その後、大阪・新潟・亀有・さらに韓国公演も行われます!
『夏の夜の夢』はSavarinチームとBonbonチームのWキャスト公演。
詳細なスケジュールは劇団HPでご確認下さい。

曽世海司さんと松本慎也さんに見どころをたっぷりと語っていただいた
インタビュー&おけぴ稽古場レポもどうぞ♪



おけぴ取材班&撮影:mamiko、おけぴ管理人


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名前:山野上 寛
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出身:大阪府茨木市
現住所:東京都中央区
もともとミュージカルには拒否反応があったんです。「なんで歌うねん」と。が、2000年、松たか子 ファンの後輩に誘われてみにいったオケピ!でミュージカルの拒否反応が消え、強引に連れていかれたライオンキングでスイッチが転換、夢から醒めた夢で初のリピート (6回)そして差し入れ・ファンレター初体験。 キャッツで初の名古屋遠征、 レミゼに感動。翌2001年、四季ハムレットで初のマチソワジーザス出待ち初体験、2002年モーツァルト!に興奮。2003年からは観劇に幅が出て、 2004年はラスベガス、ニューヨーク、ウィーンへと年3回も観劇ツアーに出かけてしまう。その勢いで2005年、会社を辞めて独立。現在2日1本ペースで感激中♪

役者さんにはまるポイント:声
感激ポイント:1幕最初の衝撃
好きなシーン:群舞、小芝居
大好きな演目:ルドルフ、星組ロミジュリ

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