11/10/28 「天守物語」稽古場レポ@新国立劇場
2011年10月28日(金)16:00
「天守物語」通し稽古レポ
11月5日に初日を迎える新国立劇場「天守物語」。
泉鏡花の傑作戯曲を、
和物に初挑戦という白井晃さんの演出、
そして唯一無二の女形俳優・篠井英介さんと若手人気俳優・平岡祐太さんの共演で描く
日本的な「美」がたくさん詰まった注目の舞台です。

篠井英介さん自ら「最後のお姫様役」と言う富姫は、
姫路・白鷺城の天守に棲む妖しくも美しい妖怪の姫。
下界から白鷹を追って天守に登って来た人間の鷹匠・姫川図書之助の凛々しさに心ひかれる富姫。
そして同じく妖しい魅力に魅入られる図書之助。
今回の通し稽古は稽古着姿だったのですが、
ひとつひとつの所作が美しい篠井英介さんのお姫様ぶり。さすが!のひと言でありました。

魔界の腰元たちによる歌や踊りは和のようで和ではない、なんとも不思議な雰囲気。

音楽を手掛けるのは世界的に活躍する音楽家・三宅純さん。
そして振付けはダンス界で注目を集める異彩のダンサー康本雅子さん。豪華です!
「こーこは、どーこの細道じゃ~♪」
魔界に誘われそうになる独特の旋律。

富姫のお友達・亀姫の従者である朱の盤坊を演じる
坂元健児さんのダイナミックな舞いもたっぷりで、
実際の舞台で衣裳がつくとどんな見え方をするのか期待が高まります。
坂元さん飛びまくりです!
さらに亀姫を演じる奥村佳恵さん、
その亀姫に従う舌長姥を演じる田根楽子さんの妖怪ぶりが凄まじい!
奥村さんが演じる、富姫の妹分・亀姫。
今回、写真ではお伝えできないのですが美しくも不気味、
そして不思議に飄々とした亀姫は何とも魅力的。
泉鏡花の描く妖怪たちは、美しく愛らしいのです。
舌長姥のあのシーン・・お楽しみに!
そして今回の稽古場で注目したのは平岡祐太さんの佇まい!
なんとこの舞台の為に他のキャストに先駆けて、
発声から所作、殺陣まで時に演出の白井晃さんとマンツーマンで特訓を受けたという平岡さん。

特訓の甲斐あってか、腰の入った美しい動き。
殺陣もお見事!
制作発表の場で見せた現代の若者の顔はしっかりと封印されていました。

様々な演出上の仕掛けも盛りだくさん!

小林勝也さん、江波杏子さん、村岡希美さんといった
キャストのみなさんの「妖かし」ぶりもお楽しみに♪
「天守物語」
作:泉鏡花
演出:白井晃
出演:篠井英介、平岡祐太
奥村佳恵、村岡希美、関秀人、関戸将志、坂元健児
小林勝也、田根楽子、江波杏子、他
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おけぴ稽古場取材班&撮影:mamiko 監修:おけぴ管理人
