11/10/30 響人「夜の来訪者」稽古場レポ
2011年10月30日(日)15:00
響人第五回公演
「夜の来訪者」稽古場レポ
2009年に、劇団四季で活躍されていた役者さん達が創立した
Artist Company響人。その響人の第五公演
「夜の来訪者」(J.B.プリーストリー作)のお稽古場を拝見してきました。
出演は、響人代表の広瀬彰勇さん(四季で拝見していた時は広瀬明雄さんでした)をはじめ、
末次美沙緒さん、遠山さやかさん、高橋卓爾さん、芹沢秀明さん、吉原光夫さん!
この方達の芝居が、客席僅か百席の劇場で観れるのです!
物語の舞台はイギリス。
絵に描いたように幸せな家族の食後のひととき。
娘婿に長い講釈くを垂れ、
親切な家族は大袈裟に相づちを打っている。
そこに一人の男が現れ。。。
まさか、そんな方向に話が進むとは・・・
その「一人の男」を演じるのは、吉原光夫さん。
レ・ミゼラブルのバルジャンや、サイド・ショウのジェイクとは
また違った、ヘビーでクールな存在感の吉原さん!
出ずっぱりです!
この日、拝見したのは、全体のうちほんの少しのシーンでしたが、
この「一人の男」によって、家族の一人一人から、
一枚づつ剥がされていく"何か"を目の当たりにする緊張感に、
ゾクゾクいたしました!
遠山さやかさん
演出・翻訳の小川絵梨子さんが、1シーンごとに
立ち位置、導線、目線を丁寧に確認していきます。
登場人物の気持ちの見え方が、立ち位置や目線の方向一つで、
かなり変わってくるんですね。
今回、歌のないストレートプレイですが、
皆さんの台詞の”声”がいいっ!
特に広瀬彰勇さんの低い声が素敵です。
広瀬彰勇さん
また、ストーリーの面白さに加えて、セットも不思議な要素たっぷり!
かなり急な傾斜がついてます!
普通は傾斜度3度や4度なんだそうですが、このセットは5度!
これだけ傾斜がついているのは、何故か?
傾斜がついている場所とそうでない場所の違いは何か?
そんなことを考えながら、ぜひ劇場で観てみて下さい。
会場は今年6月にオープンしたばかりの劇場で、客席数僅か100の密空間。
まさに、ステージ上の密室と同じ緊迫感を共有できると思います。
キャストの目線やちょっとした仕草まで堪能できる距離感です!
芹沢秀明さん
高橋卓爾さん
ジョークを交えながら、それぞれが意見を出し合い
作られていくお稽古場に、カンパニーの一体感を感じました。
この日、末次美沙緒さん(マコのお母さんで何度も涙した私)が
ご出演のシーンは拝見できなくて残念でしたが、
休憩中に素敵なショットを撮らせていただきました♪
吉原光夫さんと末次美沙緒さん
公演は11月5日~13日まで、上野ストアハウスにて!
公演詳細はこちら
おけぴ稽古場取材班:nats、おけぴ管理人 撮影:おけぴ管理人