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11/10/05 スタジオライフ曽世海司さん・松本慎也さんインタビュー&稽古場レポ

2011年10月5日(水)
スタジオライフ・シェイクスピア音楽劇シリーズ「夏の夜の夢・十二夜」
曽世海司さん・松本慎也さんインタビュー&稽古場レポ

スタジオライフによるシェイクスピアシリーズ・第3弾!
底抜けに楽しい人生の祝祭喜劇「夏の夜の夢・十二夜」
2作品同時公演(しかも役替わりありの3チーム)!
”喜劇”です!

10月22日の初日に向けて準備の進むスタジオライフさんの
お稽古場にお邪魔してまいりました。
お迎えいただいたのはこちらのお2人♪
(左:曽世海司さん、右:松本慎也さん)

十二夜でヴァイオラ(シザーリオ)とオーシーノというカップルを演じるお2人。
楽しいトークが止まらない曽世さんと、はにかみ笑顔が素敵な松本さん。
今回の公演に対する意気込みをたっぷりと聞かせていただきました♪
(レポの最後にはビデオメッセージもいただきました!)

おけぴ
「2つの作品を同時期に、しかも夏の夜の夢は役替わり上演での3チーム公演。
頭が混乱しませんか?」

曽世さん
「スタジオライフではこれまでにも2作品の同時上演をしていまして、
4チーム公演ということも何度もあったので“今回は3パターンか・・セーフ!”
という感じです(笑)」

と、いきなりのタフなお言葉。再演とはいえ結構ハードなのでは・・?

曽世さん
「完全に感覚が麻痺しています」

再演、再々演となる今回の2作品。
初演から培ってきた土台があるからこそ
「連鎖公演」という形でお客様に届けることが出来る、と語る松本さん。

おけぴ
「過去の公演との一番大きな違いは衣裳・美術を
あの宇野亜喜良さんが手掛けていることですね?」

ぐぐぐっと身を乗り出すおふたり。

松本さん
「衣裳のデザイン画が綺麗でかっこよくて、オシャレで・・持って帰りたい!」
曽世さん
「ちょっとした宇野亜喜良画集です」
松本さん
「みんな感動してトローンとした目で眺めています」

宇野亜喜良さんと言えば、
寺山修司さん率いる天井桟敷のポスターなどを手掛けたカリスマ。
センチメンタルでファンタジーな線画で、
どこか物憂げな瞳を持ったキャラクターが特徴です。
あの美しくてちょっぴり妖しげな世界観が、
スタジオライフの舞台にどんな化学変化を生み出すのか・・期待が高まります!

曽世さん
「ヘアメイクも宇野さんで。カツラもすごいです。
特に藤原さん(藤原啓児さん)のカツラとか・・
あれはスタジオライフ初の試みですね。
あとは藤原さんがどこまであれを生かせるかという(笑)」

舞台美術にも遊び心、アイディアがたくさん盛り込まれているようで

松本さん
「これはもう観ていただくしかない!」
曽世さん
「期待していただいてOKです!!」

おおお!力強いお言葉!


宇野亜喜良さんによるチラシイメージ

十二夜でお2人が演じるのは、
オーシーノ侯爵(曽世さん)と、
わけあって男装シザーリオという名でオーシーノに仕える娘・ヴァイオラ(松本さん)。
ヴァイオラはオーシーノを想っているのですが、
オーシーノはそれに気がつかず(というより、彼女が女性であることに気がつかず)、
よりによって他の女性への恋の橋渡しをヴァイオラに命じるという設定。

おけぴ
「お互いの(役柄の)印象は?」

松本さん
「まず、2人の(オーシーノとシザーリオの)関係性が前回よりもっと近い。
近くなるようにいま頑張って作っているところで、
そこをぜひ観ていただきたいですね
曽世さんのオーシーノ、すごいですよ。
あの戯曲でなんでこうなるのか!というパワー。
あのテンションはどこから降りてくるんですか?」

曽世さん
「あ、あれね。ドンキで買った」

・・!!
みなさん、曽世さんのパワフルなテンションは
ドンキの4階で売っているそうですよ!

曽世さん
「こういう役柄での再演って、なんか最初は気恥ずかしいんですよね。
でも今回はプライベートでの(松本さんとの)関係が以前よりも変わってきていて・・
気心が知れてきたというか、
松本たちの代、ジュニア7というんですけど
彼らがやっと僕たち上の世代に“ツッコミ”をしてくれるようになったんですよ!」

松本さん
「初演の時は、大先輩だったんですが」

曽世さん
「今は中先輩くらい?(笑)」

松本さん
「いえいえ・・ただ、今はこんなことを言ってもいいんだ、
つっこんでもいいんだと思えるようになって」

前回の公演との大きな違い、
それはお2人の間の「空気感の変化」にあるようです。
確かにインタビュー中も息がぴったりのお2人。
物語上は主従関係ですが、プライベートでは・・?

曽世さん
「あ、プライベートでは僕が完全に従っていますね!
虐げられて、ヘコヘコしています!!」

信頼関係があってこその、のりつっこみ♪

曽世さん
「僕たち“劇団力”と言っているんですが、
こういった信頼関係は劇団ならでは、と思っています。
男40人も集まっているので、
劇団員同士の信頼関係がなければいいものは作れない。
絶対の信頼関係があるので、舞台の上で役者として対等に勝負が出来る。
“劇団力”これこそがスタジオライフの売りです」

劇団力!
この言葉にとても誇りを持っていらっしゃるということが強く伝わってきました。
繊細な作品が多い印象のスタジオライフの舞台。
しかしその世界を作り出す現場はこんなにも力強い!

おけぴ
「“男装した女性”という役を男性である松本さんが演じることについては?」

松本さん
「まず僕は男性なので、シザーリオ(男装した姿)をとても自然に演じられてしまいます。
でも、シザーリオ(=ヴァイオラ)にとっては女性であることこそが自然なわけなので、
男装での演技にいかにストレスを感じさせるか、
立っているだけ、そこにいるだけでもストレスを感じているというところを見せたいし、
時にこぼれてしまう、その瞬間も見せていきたい」

曽世さん
「客席でもふっと混乱してしまう瞬間があっていいと思う。
男性が女性を演じるということで、
より深く“虚構の世界”へ入ってもらえるのがスタジオライフのお芝居なので。
これ、実はシェイクスピアが芝居をやっていた時代と同じことなんですね。
男優集団が女性も演じる、
高尚な堅苦しいものではない、もっと大衆的で猥雑なお芝居」

松本さん
「男性ならではのダイナミックな動き、演技も楽しんで下さい!」


初演から変わらないのは、
スタジオライフ唯一の女性である演出家・倉田淳さんの
「シェイクスピアは大衆演劇である」という想い。
難しい顔をして“鑑賞”するのではなく、
ひたすら楽しく、わかりやすく、
観ていてウキウキと嬉しくなるようなシェイクスピア♪
スタジオライフ版の音楽劇「夏の夜の夢/十二夜」は
確かにシェイクスピア作品の正統な継承者と言えるのかもしれません。

曽世さん
「大人が本気で積み木遊びをしているような楽しさ。
(以前の公演よりも)よりダイナミックに遊ぶための新たなビジュアル展開です。
大人が本気で遊ぶと、身体が大きくて重いので体力を使って疲れるんです。
が、まだみんなその疲れに気づいていません!!」

スタジオライフをまだ観たことのない方にもオススメしたい、
今回のシェイクスピア音楽劇。
ひたすら笑って、楽しんで。人生って素晴らしい♪
そんな気持ちになれそうです。
夏の夜の夢には70年代のヒット曲が満載、
そして十二夜では、なんとスタジオライフ初のオリジナル音楽が使われています。
インタビューの後にお邪魔した稽古場でも、みなさん歌いまくりの踊りまくり!

夏の夜の夢、妖精たちのシーンの振り付けを確認中。
写真は左から冨士亮太さん、及川健さん、鈴木智久さん、関戸博一さん。

ボトム役の奥田努さん(中央)はシングルキャスト。
及川健さんは、ハーミアと妖精(豆の花♪)を日替わりで演じます。
こちらは妖精さんですね。
軽やかな身のこなしに目を奪われました♪

キュートな表情で妖精を演じる関戸博一さん(右)は、
もうひとつのチームでハーミアを愛するライサンダ―を演じます。
この役替わり、まさにスタジオライフならでは!

~ストーリー~
「夏の夜の夢」
いつでもないいつか、どこでもないどこか。
森に入り込んだ、ワケありな2組のうら若き男女。
父にその恋愛を反対され駆け落ちしたハーミアとライサンダー、
その二人を追ってきたディミートリアスとヘレナ。
疲れ果てた4人は森の中で眠りに落ちます。
そのころ妖精王オーベロンと女王ティターニアのささいないさかいが勃発。
憤慨した妖精王の気まぐれと、いたずらな妖精パックの勘違いも手伝って
事態は思いもよらぬ展開に。

「十二夜」
いつでもないいつか、どこでもないどこか。
乗っていた船が難破し、双子の兄妹セバスチャンとヴァイオラは別れ別れに。
海岸に打ち上げられた妹は、兄が死んだものと思い、
男装してその国の公爵に仕えはじめます。
公爵には伯爵令嬢という片恋の相手がおり、
ヴァイオラは恋の使いを任されて令嬢を訪ねます。
が、あろうことか令嬢は男装のヴァイオラに一目惚れ。
やがて、令嬢をめぐる奇妙かつへんてこな
恋のスパイラルに巻き込まれていくヴァイオラ。
一方、妹がてっきり死んだと思っている双子の兄セバスチャンも
ヴァイオラのいる街にやって来て、
物語はさらにこんがらがった方向へ。

今回、拝見したのは夏の夜の夢のダンスシーンだけでしたが、
とにかく音楽も振付も楽しさいっぱい♪

ちょっぴりだけ拝見した、青木隆敏さん(右)演じるヘレナの熱唱シーン。
左はおけぴ主催おコンサートにもご出演いただいた石飛幸治さん。
妖精王オーべロンのアドリブダンスが、楽しすぎました♪

こちらは同じくヘレナ役・客演の坂本岳大さん。
ダイナミックな歌唱!

最後に曽世海司さん&松本慎也さんからのビデオメッセージをどうぞ!

幸福感いっぱいのシェイクスピア音楽劇「夏の夜の夢・十二夜」2作連鎖公演は、

10月22日~11月8日まで東京・紀伊国屋ホールにて、
11月12日~11月13日 大阪・サンケイホールブリーゼにて
12月3日 新潟・りゅーとぴあ新潟市民芸術文化会館
12月10日 東京・かめありリリオホールにて
さらに!
11月18日~11月20日までスタジオライフ初の海外公演(韓国)!

キャストスケジュールなど詳しくは公演HPにてご確認下さい。
スタジオライフ劇団HPはこちら



おけぴ取材班:mamiko、おけぴ管理人


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もともとミュージカルには拒否反応があったんです。「なんで歌うねん」と。が、2000年、松たか子 ファンの後輩に誘われてみにいったオケピ!でミュージカルの拒否反応が消え、強引に連れていかれたライオンキングでスイッチが転換、夢から醒めた夢で初のリピート (6回)そして差し入れ・ファンレター初体験。 キャッツで初の名古屋遠征、 レミゼに感動。翌2001年、四季ハムレットで初のマチソワジーザス出待ち初体験、2002年モーツァルト!に興奮。2003年からは観劇に幅が出て、 2004年はラスベガス、ニューヨーク、ウィーンへと年3回も観劇ツアーに出かけてしまう。その勢いで2005年、会社を辞めて独立。現在2日1本ペースで感激中♪

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