11/10/17 新国立劇場シリーズ美・劇「イロアセル」囲み取材&フォトコールレポ
2011年10月17日(月)
新国立劇場シリーズ美・劇「イロアセル」囲み取材&フォトコールレポ
注目の若手演劇人・倉持裕さん(ペンギンプルペイルパイルズ主宰)の書き下ろし新作、
ベテラン鵜山仁さんの演出
「言葉に色がつく」という奇抜な設定、そしてそれを表現するスタッフワーク
多彩な出演者と、気になるワードが目白押しの新作舞台「イロアセル」
鳥籠のようなオリに入れられた囚人の話す言葉は無色透明。
藤井隆さん、演技が細やかで表情がとっても豊か!
ほのかに漂う何とも言えない藤井さんならではの「おかしみ」がとっても良い感じ♪
遠くからでもはっきりとわかる「色」を持つ島の権力者・町長ネグロ。
演じるのは剣幸さん。スーツ姿の存在感!
一方、木下浩之さん(写真右)演じる町会議員バイツのしゃべる色は
今にも消えてしまいそうなうすーい白。
何を話しても黒く濃い剣さんの言葉にかき消されてしまいます。
言葉に色がついている。
誰がどこで何を話したか、一目瞭然の不思議な世界。
そこに「無色透明」の言葉を話す囚人がやってきたことから始まる物語。
美しい青色がついた言葉をしゃべるのは
島の人気スポーツ「カンチェラ」の世界的選手アズル(加藤貴子さん・左)。
この謎のスポーツ「カンチェラ」が気になりますね。
まるでショーのようなスポーツらしいのですが、使う道具は・・電灯・・??
実演シーンもあるとのことです!
高尾祥子さん演じるライとのライバル関係と周囲の思惑。
「言葉が見える」という設定を生かした倉持さんの筆が冴えます!
なにやら相談中のベンガルさん(左)と花王おさむさん(右)の周りに溢れる様々な色。
まるでツイッターやチャットのように島の住人からの言葉が届いているのです。
そしてシルエットで浮かび上がるのは、
そんな島の中で一人浮いた存在である「前科のある女・ナラ」
演じるのは島田歌穂さん。
無色透明の会話をするために次々に囚人に会いに来る住民たち。
やがて囚人の書く手紙がまるで新聞のような影響力を持つようになり、そして・・。
言葉が色を持つというファンタジックな設定、
わたしたちが生きる現代社会への風刺が込められた寓話的なあじわい
今回拝見した冒頭の4場面だけでぐぐっと不思議な世界に引き込まれました!
こちらはとっても和やかな囲み取材での剣幸さん、藤井隆さん、島田歌穂さん。
藤井さん、剣さんのポテトチップス好きや、島田さんのお酒の好みなど
次々にぶっちゃけていらっしゃいました♪
とにかくカンパニーの雰囲気がとっても良さそう!
剣さん、島田さんが口を揃えて
「穏やかな稽古場で楽しかった。藤井さんの人柄!」と語っていたことが印象的です。
(その藤井さん、お稽古場で少女時代のダンスを激しく踊っていたことを暴露されていました♪)
「イロアセル」は10月18日~11月5日まで新国立劇場小劇場にて上演。
注目の舞台をお見逃しなく♪
「イロアセル」を含むシリーズ[美×劇] -滅びゆくものに託した美意識-の3作品共同製作発表の様子はこちら
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おけぴ取材班&撮影:mamiko 監修:おけぴ管理人