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11/10/28 「みんな我が子」制作発表レポ

2011年10月28日(月)「みんな我が子」制作発表レポ

制作発表を拝見して、実はすでに完成しているのではないだろうか…
と思ってしまったくらい、
この5人がすでになんらかの関係性を持った人々にみえた私管理人です。

この制作発表の写真から、作品の雰囲気がすっごく伝わってくる気がしませんか?

”円満にみえる家族の裏庭での一日”
↓↓

<ものがたり>
舞台は第二次世界大戦後のアメリカ。
ある家族の裏庭での一日の出来事。
自らが戦争中に犯した過ちを正当化し、
真実が明らかになることに怯えながらも強い父親・夫として
存在するジョー・ケラー(長塚京三さん)。
夫に従順でありながらも、戦争で行方不明になった
息子の死を受け入れる事が出来ない妻・ケイト(麻実れいさん)。
ある日、ジョーのもとにかつての仕事のパートナーの娘であり、
行方不明となった息子の恋人であるアン(朝海ひかるさん)が訪れる。
円満にみえた家族生活、近隣との関係が狂い始め…。

演出は、本作品で初来日のダニエル・カトナーさん。
(ダニエルさんは「オペラ座の怪人」等の演出でも知られる巨匠ハロルド・プリンスさんの一番弟子)

「まだ2日間の稽古しかしていませんが、
文化を超えた普遍的な作品である手応えを感じています。
この作品を知っている人は”悲劇”と捕らえていらっしゃる方が多いと思いますが、
コミカルなシーンや心温まるシーンなども多いんですよ。」
と話すダニエル・カトナーさん。

アーサー・ミラーが書く父親というものに
演劇を始めた頃から思い入れがあったと話すのは、長塚京三さん。

「僕たちの世代で演劇の世界を志した者にとっては
到達点みたいな一つの役でもあるんですね。
人物(アーサー・ミラーが描く父親)がとても好きなんです。
自分の才覚だけを頼りに独立独歩で気持ち一つで生きて来た非常にタフな生き方。
洗練されていなくてあちこちでゴツゴツとぶつかって、
あまりみっともよくない様を散々さらした挙げ句、
悲劇的な終わり方をするという役なんですね。
いってみれば、いつかこういう役をやるために
今迄役者をやって来た気がある意味でしないでもないです。」

一つ一つ言葉を選んで話される長塚さんが印象的でした。

その長塚京三さんと夫婦を演じる麻実れいさんは
「シンプルな中に深さと豊さが、たくさんたくさん詰まった作品です。
ケイトの心の中は何層もの感情が占められていて、同時進行していくわけです。
演じる者としてはたいへん難しいですが、
こんな素晴らしい課題を頂けたことに幸せを感じています。
長塚さんは私がずっとずっとずーっと舞台でご一緒したかった方。
ダニエルのもと、素晴らしいカンパニーと
アーサー・ミラーの世界をつくりあげたいと思っています。」

この夫婦にはには二人の息子がいます。
田島優成さん演じるのは「かわいそうなくらいまっすぐ」な兄クリス。

「稽古が始まって2日ですが、緊張と興奮と本番にむけてのプレッシャーで…
お腹がすいても食べれなかったり、眠くても眠れなかったりという状態が何日か続いています。
麻実さんと長塚さんを通して、自分の父母はこういうことを考えているのかもしれない
と思うようになりました。またさらに自分の演技が深くなったという感動を覚えています。」

繊細な人となりがとても伝わってくる受け答え。
緊張感とともに田島さんの感受性が感じられました!

そして、物語の鍵を握る女性、アン・ディーヴァー役に朝海ひかるさん。
「この作品に出演できると聞いたときは舞い上がるような気持ちでいっぱいでした。
素晴らしいキャストの方々とこのアーサー・ミラーの世界を一昨日から少しずつ紐解いて行く、
この作業がもう…!本当に夢のような一日一日で!
とても濃い時間を味わっています。
物語が転換する鍵を持っているような女性ではありますが、
あまりそれを考えずにアンを生きて行けたらいいなと思います。
憧れの麻実れいさんとの共演も本当に夢のようですが、
その気持ちは封印して、同じ役者として立てるように、自分自身を高めていきたいです。」

そのアンの兄、ジョージ・ディーヴァー役に柄本佑さん(柄本明さんのご長男です)
「英語をしゃべられる演出家さんということで(会場笑)
僕は英語がまったくわからないんです。
ダニエルさんの身振り手振りを見ながら、
通訳の方の声を聞く作業が結構たいへんなんだなと思いました。
徐々に楽しめるようになると思います。
この作品は、シンプルな中にも時代の気色悪さというか、そういうものを感じます。
また、海外の戯曲ならではの、わからないことがあるのですが、
そのわからないことを大切にしながら台詞を言えるようになればいいなと思います。」

飄々としたしゃべりで会場を沸かせた柄本さんでした。

「父親であること、息子であること、母親であることが
どれだけCOMPLEX(複雑)であるか。
その複雑な心のひだを受け止めて欲しい。」
と演出のダニエル・カトナーさんが話す、
アメリカ現代演劇の名作「みんな我が子」。

この制作発表の後、「みんな我が子」の演出家、ダニエル・カトナーさんに
おけぴ独占インタビューさせていただきました!
インタビューは近日公開予定!お楽しみに!

<東京公演>
2011/12/2(金) ~ 2011/12/18(日)
@新国立劇場 小劇場

<大阪公演>
2011/12/20(火)~ 2011/12/21(水)
@サンケイホールブリーゼ

この製作発表の出演者の方達のコメントも動画でアップされています↓


左から朝海ひかるさん、麻実れいさん、長塚京三さん

おけぴ取材班:nats、おけぴ管理人 撮影:おけぴ管理人


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名前:山野上 寛
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出身:大阪府茨木市
現住所:東京都中央区
もともとミュージカルには拒否反応があったんです。「なんで歌うねん」と。が、2000年、松たか子 ファンの後輩に誘われてみにいったオケピ!でミュージカルの拒否反応が消え、強引に連れていかれたライオンキングでスイッチが転換、夢から醒めた夢で初のリピート (6回)そして差し入れ・ファンレター初体験。 キャッツで初の名古屋遠征、 レミゼに感動。翌2001年、四季ハムレットで初のマチソワジーザス出待ち初体験、2002年モーツァルト!に興奮。2003年からは観劇に幅が出て、 2004年はラスベガス、ニューヨーク、ウィーンへと年3回も観劇ツアーに出かけてしまう。その勢いで2005年、会社を辞めて独立。現在2日1本ペースで感激中♪

役者さんにはまるポイント:声
感激ポイント:1幕最初の衝撃
好きなシーン:群舞、小芝居
大好きな演目:ルドルフ、星組ロミジュリ

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