10/11/11 アンナ・カレーニナ製作発表レポ
2010年11月11日(木) 13:00
アンナ・カレーニナ製作発表レポ
出演者が舞台衣装を着て登場!
一気にアンナ・カレーニナの世界にひきこまれた製作発表。
激しい愛に生きる美しい女性アンナ・カレーニナ役には、
本作で本格的な舞台復帰となる一路真輝さんと、
エリザベートを終えたばかりの瀬奈じゅんさん。
左が瀬奈さん、右が一路さん
共にエリザベートとアンナを演じることになり、
お互いに運命を感じているとおっしゃっる一路さんと瀬奈さん。
今回のアンナ・カレーニナは、このお二人の豪華Wキャストでの公演です。
今日の製作発表には、
アンナの夫役の山路和弘さんと
若き陸軍士官ヴロンスキー役の伊礼彼方さん、
そして演出家の鈴木裕美さんも登壇。
鈴木裕美さんも仰っていましたが、
4名が並ぶと本当に綺麗!
山路和弘さん、ダンディ!
山路さん演じるカレーニンが、
息子セリョージャを想い、妻アンナを想い、
やり直しを提案する、あの包容力と涙の場面も見所です。
製作発表では、出演者同士の掛け合い、
つっこみが実にいい感じで、
息のあったカンパニーになる予感大!
伊礼彼方さん、一つ一つのコメントが面白すぎです。
ヴロンスキーは、小説では"歳の割にはハゲている"そうで、
そんなトークをされる時の言い方が実にあったかみがあるんですよね。
「運命の人に出会うまでは、
ヴロンスキー風に言えば『過ちを繰り返している』んですよね。
でも、そんな過ちとか、失礼な話ですよ。
なので、僕は毎回運命だと思って付き合ってきましたけれども。
いや、もう何をこんなところで暴露しているんでしょう僕は。
山路さんあと繋いでください」と話す伊礼さん。
それを受けて、
「無理だろっ!え〜、私はそろそろいいかなと(笑)。
運命の恋とかそういうのは、もうこの年なんでいいです、はい」
とおっしゃる山路さんでした。
演出の鈴木裕美さんも突っ伏して爆笑
楽曲披露では、
瀬奈じゅんさん&伊礼彼方さんの
『Waiting for You(待ち焦がれて)』
瀬奈さんの声がとても可愛らしく、高音が綺麗に伸び、
そこに伊礼さんの低音ボイスが重なり、
綺麗なハーモニーに酔いしれました♪
”まちこがーれーてーたー♪♪”
そして!
一路真輝さんのセリョージャ。
最愛の息子を想って歌うナンバーです。
これは本当にすごかった。
あつかった。
歌声、伸びまくりでした!
一路さんの歌声と瀬奈さんの歌声を聴いていて、
一路さんには、激しさの中にも"静"なるものがあり、
瀬奈さんの歌声には、生来の"動"(陽)があるように感じました♪
このお二人がWキャストで演じるアンナ・カレーニナ。
お二人それぞれの声質的な面からも、
まったく違うアンナが観れると思います!
とてもシリアスな作品で、心理的にもやりがいがあり、
新しい挑戦になると思います、と話す瀬奈さん。
私生活で出産という体験を経た一路さんは、
初演と再演では自分自身の環境も大きく変わり、
アンナに感情移入がしやすくなった反面、
あるコンサートのリハで、
劇中のセリョージャを歌われた時に
涙が止まらなくなってしまったというエピソードをお話され、
役者は実生活を切り離して、、
役と真正面から向き合わなくてはいけないのだとという
コメントをされたのが印象的でした。
「幸福な家庭は皆同じように似ているが、
不幸な家庭はそれぞれにその不幸の様を異にしているものだ。」
という冒頭ではじまる、ロシアの文豪トルストイ原作の「アンナ・カレーニナ」。
ロシアでは、一生に3回以上は読み返すと言われるほど愛されている恋愛悲劇です。
2006年、チケットを求めて長蛇の列ができた日本初演。
あれから4年、シアタークリエにて待望の再演!
切なくぐっと響いてくる旋律満載の哀しく美しいミュージカルです。
重い部分だけでなく、コミカルな場面や歌、ダンスも楽しめますよ。
アンナと列車事故で出会ったロシア高官ヴロンスキーの激しい愛、
アンナの義理の妹キティ(遠野あすかさん)と、
キティを慕う純朴な青年レイヴィン(葛山信吾さん)の穏やかな愛。
二組のカップルがたどる対照的な運命とは!?
東京公演は12月25日から2月6日までシアタークリエにて。
その後、新潟、兵庫、名古屋、大阪で上演されます。詳細は公式HPにて
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