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ミュージカル「アンナ・カレーニナ」囲み&公開リハーサルレポ 13/02/10 DIAMOND☆DOGS「MOON LIGHT」@博品館劇場
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13/02/04 ミュージカル「アンナ・カレーニナ」囲み&公開リハーサルレポ

「アンナ・カレーニナ」囲み取材&公開リハーサルレポート
2013年2月4日18:00


アンナ(一路真輝さん)と最愛の息子セリョージャ(大東リッキーくん)

一路真輝さん主演ミュージカル「アンナ・カレーニナ」ファイナル公演開幕に
先立って行われた囲み取材&公開リハーサルの様子をお伝えします。

原作は言わずと知れたロシアの文豪トルストイの長編作品。
19世紀ロシアの貴族社会での不倫。。。そして。。。
となると、重々しくとってもシリアスなイメージが強いかと思います。
実際、胸が締め付けられるような場面もありますが、でも、
それだけでないのがこの作品の魅力です。

2006年の初演から同役を演じてこられた一路さんの言葉をお借りすると
「今回は演出の鈴木裕美さんとも話したのですが、
これまで原作に忠実にやってきたものを少し“女性目線”を強く
しています。」
とのこと、どのように創り上げられているのか、少しだけ舞台の様子を
ご紹介いたします。

人が出会い、別れ、旅立ち、そして戻ってくる駅、列車を舞台にした幕開け。
先を急ぐ人々の気忙しさ、ちょっと不穏な空気、
そんな人間模様が重なり合うとても印象的なシーンです。


美しい舞台美術は松井るみさん

この美しい景色が音楽に乗って回り出すと、いよいよ物語の始まりです。
少し不安をかき立てるように畳み掛ける旋律と回り続ける盆。
運命の大きな流れに翻弄される人々のドラマの世界に引き込まれます♪


厳格な夫カレーニン(山路和弘さん)と貞淑な妻アンナ

厳格で人からどう見られるか、体裁を重んじるロシア高官カレーニンとの
結婚生活にむなしさを感じていたアンナは若き陸軍士官ヴロンスキーと
運命的に出会い“恋”を知るのです。


恋のきらめき♪アンナとヴロンスキー(伊礼彼方さん)

イタリアへ駆け落ちするヴロンスキーとアンナ、恋の喜び溢れる
自然と笑顔になってしまうシーンです。初恋のトキメキです!
極寒のロシアと色調の違うイタリアンな空気も【光】を感じさせます。
このシーンを見ていると、ロシア、貴族、不倫・・・といえども
アンナもヴロンスキーもただ恋に落ちただけだったのかな。
そんなことも感じます。(もちろん子供がいたりと確かに道ならぬものでは
あったでしょうが。)

その一方で、夫のもとに残した最愛の息子セリョージャへの思い、
罪の意識はアンナの【闇】となり彼女は徐々に精神のバランスを失っていく。。。
という展開です。

アンナやヴロンスキーだけでなく、ファイナル公演、全体を見て強く感じたのは
彼らを取り巻く人々ひとりひとりがより人間味豊かな血の通ったキャラクターとして
舞台上を生きていることです。


描かれているのは人間模様!
葛山信吾さん、一路真輝さん、井之上隆志さん、遠野あすかさん、伊礼彼方さん

本当に妹アンナ思いの陽気な兄・スティーバ(井之上隆志さん)の
自由な恋愛論と生き方には思わず笑ってしまい、
アンナとヴロンスキーカップルと対照的に描かれるカップル、
恋に恋するキュートなキティ(遠野あすかさん)の朗らかさに救われ、
そんなキティに思いを寄せる青年レイヴィン(葛山信吾さん)は
ネガティブだけど愛すべき存在。
そしてアンナを好奇の目で見るロシア社交界の象徴ともいえる
ベッツイ(春風ひとみさん)たちも、もしかしたら近くにいそうな人々だったりして。

そして、カレーニン(山路和弘さん)だって朝から晩まで眉間にしわを寄せて
暮らしていたわけではなく、彼なりの思いを持っていたのだろうなと思わせます。

それぞれのキャラクターの人生もより深く創り上げられていて、
より見ごたえのあるミュージカルドラマになっています。

初めての方はもちろん、初演、再演をご覧になった方も、
“アンナの世界が帰ってきた”の懐かしさと同時にファイナルにして
“新生”な「アンナ・カレーニナ」をご覧いただきたいですね。

【囲み取材より】

作品の重厚感とはうらはらに(笑)終始和やかな囲み会見より、

--前回はダブルキャストでしたがとの質問に

「アンナカレーニナという作品を客観的に見ることができすごく
良い経験でした。」と答える一路さんに、すかさず・・・


「客観的に見て、僕は大丈夫だったでしょうか・・・。」

「そういうネガティブな感じ、役にピッタリですよね(笑)」

「ネガティブっていうか。考えちゃうんですよね(笑)」(葛山さん)

--アンナとヴロンスキーについては

「今回はディスカッションを重ね、アンナとヴロンスキーの関係も
密度が濃くなっています。」(一路さん)


「はい、今回濃いめです(笑)」

確かに!!出会い、惹かれあい、結ばれて・・・倦怠・・・丁寧かつ
情熱的に描かれています。←こうご期待ですよ♪

--最後に、一路さんより

「全身全霊で素敵な作品を作り、お客様にご満足いただけるような
舞台にしたいと思っております。是非見にいらしてください!」

ファイナル公演、お見逃しなく!

<公演情報>
東京公演:2013年2月5日~17日 ルテアトル銀座 by PARCO
大阪公演:2013年3月2日、3日 梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ
名古屋公演:2013年3月16日、17日 名鉄ホール

<スタッフ>
原作:レフ・ニコライビッチ・トルストイ
脚本・作詞:ピーター・ケロッグ
音楽:ダン・レヴィーン
修辞・訳詞:小池修一郎
演出:鈴木裕美
音楽監督:塩田明弘
振付:前田清実
美術:松井るみ
照明:中川隆一
音響:本間俊哉
衣装:有村淳
ヘアメイク:宮内宏明
オーケストレーション:ダン・レヴィーン
音楽アレンジ:沢田完

<キャスト>
一路真輝
伊礼彼方
葛山信吾
遠野あすか
春風ひとみ
井之上隆志
山路和弘

清水詩音
大東リッキー

乾あきお、ひのあらた、高橋広司、岡田誠、石井一彰
福麻むつ美、伽藍琳、木村晶子、宮 菜穂子、七瀬りりこ

公演公式HP


おけぴ取材班:chiaki 監修:おけぴ管理人


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名前:山野上 寛
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出身:大阪府茨木市
現住所:東京都中央区
もともとミュージカルには拒否反応があったんです。「なんで歌うねん」と。が、2000年、松たか子 ファンの後輩に誘われてみにいったオケピ!でミュージカルの拒否反応が消え、強引に連れていかれたライオンキングでスイッチが転換、夢から醒めた夢で初のリピート (6回)そして差し入れ・ファンレター初体験。 キャッツで初の名古屋遠征、 レミゼに感動。翌2001年、四季ハムレットで初のマチソワジーザス出待ち初体験、2002年モーツァルト!に興奮。2003年からは観劇に幅が出て、 2004年はラスベガス、ニューヨーク、ウィーンへと年3回も観劇ツアーに出かけてしまう。その勢いで2005年、会社を辞めて独立。現在2日1本ペースで感激中♪

役者さんにはまるポイント:声
感激ポイント:1幕最初の衝撃
好きなシーン:群舞、小芝居
大好きな演目:ルドルフ、星組ロミジュリ

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