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10/12/23 「わが町」稽古場レポ

2010年12月23日(木)13:00
「わが町」稽古場レポ

稲本響さんの生ピアノにのせて、
小堺一機さんが観客に語りかける。
オープニングで心をぐっと掴まれました。
このオープニング、すごく好き!

小堺一機さんは、物語の背景や人物紹介、
そして、このお芝居の見方まで語ってしまう狂言回し的な"舞台監督"という役どころ。
観客と作品をつないだり、時には劇中の登場人物に扮したり、
小堺さんの笑いを交えつつ、どこかひょうひょうとした、
壁を感じさせない雰囲気がピッタリ!
この役の面白さは生の舞台ならではです!

そして、作品の雰囲気を演出している大きな要素が
稲本響さんの生ピアノ!(しかも稲本さんのオリジナル曲!)
劇中、ピアノの音色を聞くと、なんとも言えない穏やかな気持ちになったり、
懐かしい気持ちになったり、キュンとしたり。この音色の魔法も是非ご体感下さい!

舞台は、一幕、二幕、三幕の三幕構成でそれぞれにテーマがあり、
そのテーマがどれも普遍的で、心にぐっと響く出来事が描かれています。
どれもごくごく普通の出来事なんだけど、どこか懐かしかったり、
今の自分を振り返りたくなると思いますよ。
休憩1回含めての約3時間の舞台ですが、時間を忘れて没頭して観れます!

お話の中心は、アメリカの小さな町に住む幼なじみのエミリーとジョージ。
彼らの周りの家族や町の人々の暮らしが描かれていきます。

ジョージを演じるのは中村倫也さん。
ほかの人の演技を観ているときの真剣な眼差しと
ジョージを演じる時の朗らかさのギャップが素敵!

エミリーを演じるのは1500名を越える候補者から
オーディションで選ばれた佃井皆美さん。
キラキラした少女時代、ちょっと複雑なお年頃、そしてその後。。と、
その時々のエミリーをまさに全身で表現されています!
とくに注目は表情!そして可愛いながら心にしっかりと届く声!

ジョージの両親を演じるのは、斉藤由貴さんと相島一之さん。
子どものちょっとした変化を気にかけている母親とゆったりと構えている父親、
よく見かける思春期の子どもを持った夫婦の空気がとってもほのぼの。

印象的だったのはお父さんが2階にいるジョージに話しかけるシーン。
2階といっても大きな舞台セットの無いこの作品では、
はしごを用いて高低差を設けることで2階を表現。つまり互いの姿は丸見えです。
すぐそこにいるのに、本当に1階と2階、階を隔てているような
“距離感”を感じさせる呼びかけ方に感動しました。

お隣に暮らす、エミリーの両親は、佐藤正宏さんと鷲尾真知子さん。

鷲尾さんはチャキチャキしたしっかり者のお母さん、
佐藤さんはとてもフレンドリーなお父さん。
客席も巻き込んだ演出もお楽しみに!
そして2幕のとあるシーンでは、
世のお父さん方はきっと共感されると思いますよ。

町の人として随所に登場するのが増子倭文江さん。
世話焼きで人情派、ちょっとおしゃべり好きという役の存在は
物語に真実味と面白さの両方を持たせます。

舞台のサイドには多くの若者たち
(オーディションで選ばれた「わが町」ボーイズ&ガールズ)。
このボーイズ&ガールズが色んな役割を担って、
舞台を素敵に作り上げます。
特に”音”がとってもリアル!

描かれているのはふつうの町で暮らすふつうの人々の日常・人生。
そんな日常の風景の先に何が見えるか、是非劇場で、観て、感じてください。

公演は2011年1月13日から29日まで、新国立劇場中劇場にて。演出は宮田慶子さん。
「わが町」は1938年の作品ですが、今回、現代の感覚で翻訳された
水谷八也さんの新翻訳での上演です。
脚本、演出、音楽、キャスト、全部いいです!
2011年の初観劇にふさわしい、人にオススメしたくなる一本です。

「わが町」特設ページはこちらから

【耳より情報その1】
新国立劇場の主催公演にはZ席という席があるのをご存じですか?
公演当日、ボックスオフィス窓口でのみ販売される席で1人1枚限定なのですが、
先着順でなんと1500円!なのです。また、学生の方は、公演当日に残席が
ある場合は各席種半額にて観劇ができます(学生証をお忘れなく!)
詳細はこちらから

【耳より情報その2】
新国立劇場では今シーズンから、“マンスリー・プロジェクト”と称し、
毎月、リーディングや演劇講座、ワークショップなどを開催し、
上演される作品への理解を深めるプログラムを設けています。
わが町も、1/21,22に今回の翻訳家の水谷さんとわが町出演者を
ゲストに招いての演劇講座が開催されます(入場無料!)
詳細はこちらから


客席も舞台!?

おけぴ稽古場取材班:chiaki、おけぴ管理人  撮影:おけぴ管理人


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名前:山野上 寛
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出身:大阪府茨木市
現住所:東京都中央区
もともとミュージカルには拒否反応があったんです。「なんで歌うねん」と。が、2000年、松たか子 ファンの後輩に誘われてみにいったオケピ!でミュージカルの拒否反応が消え、強引に連れていかれたライオンキングでスイッチが転換、夢から醒めた夢で初のリピート (6回)そして差し入れ・ファンレター初体験。 キャッツで初の名古屋遠征、 レミゼに感動。翌2001年、四季ハムレットで初のマチソワジーザス出待ち初体験、2002年モーツァルト!に興奮。2003年からは観劇に幅が出て、 2004年はラスベガス、ニューヨーク、ウィーンへと年3回も観劇ツアーに出かけてしまう。その勢いで2005年、会社を辞めて独立。現在2日1本ペースで感激中♪

役者さんにはまるポイント:声
感激ポイント:1幕最初の衝撃
好きなシーン:群舞、小芝居
大好きな演目:ルドルフ、星組ロミジュリ

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