11/04/07 「おもいのまま」制作発表レポ
2011年4月7日(木)11:00
「おもいのまま」制作発表レポ@あうるすぽっと
石田えりさん、佐野史郎さん、音尾琢真さん(TEAM NACS)、山中崇さんの
実力派キャスト4人が送る新作舞台!
<おはなし>
とある高級住宅街の一軒家。
周囲もうらやむ優雅な生活を送る夫婦(石田・佐野)の元に、
2人の雑誌記者が(音尾・山中)がやってきます。
近くで起こった連続強盗殺人事件を取材しているという2人。
でもなぜか、夫婦のプライベートな質問をしつこく繰り返し、
さらにはズカズカと家に上がりこんで室内を物色しはじめる始末。
怒る夫と、脅迫者のごとく詰め寄る記者たち。
質問はさらに夫妻のプライベートな部分に踏み込み、
2人が互いに胸の内に秘めていた「秘密」にまで迫っていき。。。
夫婦役を演じる石田えりさんと佐野史郎さんは、実は今回が初めての共演。
お互いの印象を訊いてみると。
「怖い部分とか、エリートっぽい部分とか、多面性がある役者さん。
長丁場なので、お互いの嫌な部分も見えてくると思うんですよ。
『何この人~!』とか、『サイテ~!!』みたいな
(このときの言い方があまりに“嫌そう”なので、他の出演者も苦笑)。
でもそれを乗り越えていける信頼関係をつくりたい」
と石田さん。対して佐野さんは、
「もうすでに嫌な奴だなと思われているのかも..でも、怖いのはこちらですよ!(笑)」
と見事に切り返し、
「もちろん大好きな女優さんだし、ちゃんと向きあって、
何でも受け止めてくれる方だという印象です」
と大人なお答え。
実は以前、佐野さんは石田さんと酒席で一度だけ会ったことがあるそうなのですが、
石田さんはそのことを全然覚えていないようで..ガッカリする佐野さん。
この2人の個性派キャストを脇から固めるのが、若手俳優のお二人。
「映像やスクリーンで見ていた大先輩と一緒に舞台に立たせていただけるのは、
“ビビる”以外の何物でもありません(笑)。
稽古も本番もずっとビクビクしながらやることになると思いますが、
山中くんと一緒にその気持ちを共有しながらがんばっていけたら」(音尾)
「少人数で濃密な稽古ができるのが楽しみです。
以前に演出の飴屋さんの舞台を見て衝撃を受けたので、
飴屋さんの頭の中を、少しでも覗いてみたい」(山中)
左が音尾琢真さん、右が山中崇さん
この物語の構想を思いついたのは、ほかならぬ石田えりさん自身だそう。
「人生の中では“どうしてこんなことが起こるのか”という状況に出会うことがありますけど、
それをどう受け止めて、どうリアクションするかという、
自分自身に残された“自由な部分”によって結果は変わる。
それを視覚的に見せるような物語ができたら面白いと思ったんです」
脚本は、劇団「FINE BERRY」主宰の傍ら、舞台やテレビなどの脚本執筆も行う中島新さん。
石田えりさんのアイデアをもとに中島さんが書き上げた台本には、
これまでの演劇とはちょっと違う、
チャレンジングな“ある仕掛け”があるとのこと!
演出は、演劇だけでなく、音楽や美術など、多彩な表現活動を手がける鬼才・飴屋法水さん。
観客の意表をつく大胆な演出に定評のある飴屋さんですが、
今回の美術や音楽についてはまだ「白紙」だそう。
「舞台初日にやってみて、そこから考えていきたい。
まずはあるものを受け入れて、そこから価値をどう作り出していけるか考えていく」
とのこと。
石田さんをはじめとするキャストのみなさんや飴屋さんが
「おもいのまま」に作りあげる舞台。
どんな驚きを与えてくれるのか、ぜひ劇場で!
公演は、2011年6月30日(木)から7月13日(水)まで、
東京・東池袋のあうるすぽっと(豊島区立舞台芸術交流センター)にて。
その後は、7月15日(金)の愛知・長久手町文化の家から8月10日(水)の
岩手・北上市文化交流センターさくらホール中ホールまで、
全国10ヵ所以上の都市で上演予定。
おけぴ取材班:yasu、ayano 撮影:ayano 監修:おけぴ管理人