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2012年01月 アーカイブ

2012年01月09日

12/01/09 アイ・ガット・マーマン ニューキャスト公開稽古レポ

2012年1月9日(月)
「アイ・ガット・マーマン」 ニューキャスト公開稽古レポ

宮本亜門さんが演出家デビュー作にして“芸術祭賞”を受賞したという伝説のミュージカル
「アイ・ガット・マーマン」。初演から25年、そして10年ぶりの再演です!

先に公演を終えたオリジナルキャスト田中利花さん、諏訪マリーさん、中島啓江さんによる
25周年記念コンサート版「Tribute to Merman」に続いて
ファビュラスキャスト、ニューキャストによる公演が始まりました!!
その注目のニューキャスト公開稽古の様子をお伝えします♪

ニューキャストは、樹里咲穂さん、西国原礼子さん(SDN48)、Mizさんの3名。

スレンダーなのに実にパワフル、美しいコメディエンヌぶりをいかんなく発揮されている樹里咲穂さん。
歌って踊って関西弁炸裂で大活躍でございます!
舞台経験という点からもこのキャストを引っ張って行く、頼りになるお姉さん!
マーマンと関わる男性を一瞬演じる場面もあり、そこでは瞬時に男役のカッコよさが!

先日の制作会見では日本のスーザンボイル(by秋元康さん談)から
日本のエセル・マーマンを目指すと意気込みを話されていた西国原礼子さん(SDN48)。
アイドルという先入観を見事に吹き飛ばしてくれるパワフルな歌声!そして目ヂカラ!!

小柄でキュートなルックスとパンチのきいた声が魅力のMizさん。
ドスのきいた台詞もバッチリ決まるやんちゃな末っ子。でも、ときおり見せる笑顔が超キュート!
とあるシーンではMizさんならではスタイルでステージを盛り上げます。

そのとあるシーンがこちら↓
(中島啓江さんもかつてはピアノの上に乗っていたそうです!?)

思いっきり泣いて、思いっきり笑って、思いっきりケンカして…
そして、思いっきり歌う!!
コロコロと変わる表情にこちらも自然に感情移入、
いつの間にか客席も巻き込んでみんなでマーマンLOVEに♪

三者三様、個性バラバラな三人が時に励まし合い、競い合いながら
マーマンの人生を大ヒットナンバーに乗せ歌い紡ぎます。
ショービジネスの世界で生きた偉大なミュージカルスターを、
同じくショービジネスの世界をまさに今、生きている三人の女優が演じます。

時折、"樹里"、"レイチェル(西国原さん)"、"Miz"といった女優さんに戻る瞬間も用意されていて、
元タカラジェンヌ、アイドル、シンガーというそれぞれのバックグラウンドも活かされた演出に♪

ネタバレになるので書きませんが(笑)、
時事ネタも放り込まれた"今だからこそ"の「アイ・ガット・マーマン」。
人生全力で生きていこう!と元気をもらえる作品です!!


!!

作・演出・振付:宮本亜門
ピアニスト:中條純子大隅一菜

<キャスト>
~ニューキャスト~
樹里咲穂
西国原礼子(SDN48)
Miz

ファビュラスキャストはこちらの3名で上演!

~ファビュラスキャスト~
シルビア・グラブ
浦嶋りんこ
エリアンナ

<あらすじ>
1908年NY、一人の女の子が大きな産声を上げた。
その名はエセル・マーマン。
映画や舞台の世界に憧れる少女に育ったマーマンは、
クラブの歌手として働く内に才能を見いだされ、
ブロードウェイでついにデビューする。
一度聞いたら忘れられない大きな声、抜群のリズム感は人々を虜にし、
あのガーシュウインやコール・ポーターといった作曲家たちのミューズとなる。
5度の結婚や娘の死など、愛する人たちとの出会いと別れが悲しみの淵に立たせても、
その度に彼女は輝きを取り戻し、自分の全てをメロディに込めて歌い続ける。
一人の女優として、女として、マーマンが歩んだ人生とは。

<おけぴ制作発表レポ>
http://okepi.jp/kangeki/2011/12/20111219_2.html
<オリジナルキャストダイジェスト映像>


<プロモーション映像>

<公演HP>
http://www.tohostage.com/merman/index.html
<耳より情報>
シアタークリエ1階ロビーを利用して
"うれしいプロジェクト"チャリティー・オークションも開催中!


おけぴ取材班&撮影:chiaki 監修:おけぴ管理人

2012年01月12日

12/01/12 GULF -ガルフ-稽古場レポ

2012年1月12日(木)17:30
『GULF -ガルフ-』稽古場レポ

大和悠河さんと敦士さんの二人芝居!
「GULF」のお稽古場を拝見してきました♪

元宝塚歌劇団宙組男役トップスターで、
宝塚退団後は、しっとりエレガントな女優としてご活躍の大和悠河さんは、
ストレートプレイで天性の“華”を活かした新しい演技を見せます。

敦士さんは、モデルやテレビをはじめ、昨年の「風と共に去りぬ」の舞台出演など
役者としてもその活動の場を広げていらっしゃいます。

そんなお二人が青山円形劇場で
それも心理劇ともいえるノンストップの密室劇の二人芝居!

役柄はナント!二人揃って“ニート”志願者。
設定が極めてユニーク!

「ネットの巨大掲示板に掲載された“湾岸でのニート生活モニター募集。
1年間の経過観察で報酬として1000万円を支給。”
という広告に応募してきた2人が連れて来られた場所とは…。」

大和悠河さんが演じるのはIT企業を辞めてモニターに名乗りを上げた早乙女真澄。
聡明で凛々しくまっすぐな目線に意志の強さを感じますが、
人間不信が強くどこか無理をしているような真澄。

敦士さんが演じる佐藤誠は15年間にわたってニート生活をしてきた、
いわばニートのベテラン。ただどうやらただの引きこもりというわけではなさそうです。

二人の共同生活のスタートは、当然、拒絶や無視、そして反発。
次第に会話を始め、お互いの内面を知っていくのですが、
その過程ではコミカルな場面があったり、!!!な場面も♪

鎧で覆われたように頑な真澄の心の変化と、
その先にある決意をとても丁寧に演じられる大和さん。
一方、誠の屈折した面と朗らかさをとてもナチュラルに演じる敦士さん。

密室の中を自由に動き回る二人。
円形劇場なので、たとえ互いに背を向けたとしても
それぞれの表情は必ず客席のどこからか見えるんですよね。
非現実の世界ながら、生々しいリアリティが生まれます。

自分の存在意義や居場所を見失った二人が出会い、
閉ざされた空間の中で互いの言動が変化をもたらしてゆきます。
幾度となく変化する二人のパワーバランス。
最終的に二人が何を求め、得るのか。
人間関係の本質がとてもシンプルに描かれている舞台です。

作・演出は劇団少年社中を主宰する毛利亘宏(のぶひろ)さん。
外部公演も多く手がけられて、リアルな人間ドラマの描写が魅力です。
この舞台では、毛利さん、大和さん、敦士さん、皆さん30代半ばの同世代。
この“同世代”というのも一つのカギになっています。

二人がモニターに応募したのはなぜなのか、
無事に1000万円を手にすることができるのか。
そして、公演タイトルの“GULF=湾岸”という言葉。
その言葉が意味すること、メッセージはぜひ劇場で受け取ってください!

<公演情報>
2012年1月20日~25日
@青山円形劇場

脚本・演出:毛利亘宏
出演:大和悠河敦士

公演HPはこちら



おけぴ取材班:chiaki 監修:おけぴ管理人

2012年01月15日

12/01/15 「パレード」公開稽古レポ@天王洲 銀河劇場

2012年1月15日(日)@天王洲 銀河劇場
『パレード』公開稽古&囲み取材レポ

舞台は、都内の2LDKマンションのリビング。
リアルなセットが作品のリアリティを高めます。
4人のルームメイトと1人の訪問者、そこからストーリーが始まります。

楽しそうにゲームに興じる良介(山本裕典さん)淡々と雑誌を
読みふける琴美(本仮屋ユイカさん)、日常の一コマ。

先輩の彼女に片思い中、青春を満喫している良介を演じるのは山本裕典さん。
4人の中ではムードメーカー的存在です。

若手人気俳優と自称恋愛中、無職の琴美には、
本作が舞台初挑戦となる本仮屋ユイカさん。
くるくると変わる表情、“目”の演技にもご注目下さい。

雑貨屋店員でイラストレーターでもある不思議女子未来は原田夏希さん。
これまでの出演作でのキュートな印象とはがらっとかわる役所です。

映画会社勤務の几帳面な直輝を演じるのは福士誠治さん。
他の三人より少しだけ大人の直輝、福士さんの落ち着いた声が直輝の人柄にマッチ!

互いに干渉せず、それゆえ衝突もせず、流れるように過ぎる4人の共同生活。

そこに現れるのが、竹内寿さん演じるサトル!
公園で男娼をしていた少年という少し異次元な存在の役を好演!

サトルの出現で、4人が抱えていた問題も徐々に露呈してゆきます。

現代に生きる者への警鐘ともいえるこの作品は、
吉田修一さんの2002年の山本周五郎賞受賞作が原作。
2010年には今回演出も手がけられた行定勲監督が映画化し
衝撃作として話題を呼び、今回ついに舞台化に!
今回脚本を担当するのは2009年に「まほろば」で
岸田國士戯曲賞を受賞した蓬莱竜太さん。

初日を前に行われた囲み取材で意気込みを語る
行定勲さん(演出)、山本裕典さん、福士誠治さん(下の写真左から)。

山本さん的見どころは「衣装さんに用意してもらった見せパンツのシーン・笑」
福士さんは「全く新しいパレード、ぜひ生のライブの舞台を観にいらしてください!」

行定さんは、蓬莱さんの戯曲について
「最後まで見ると、もう一度見たくなる。何度見ても楽しめる、そんな戯曲です。
僕らなんて、稽古で何度も見ているけれど、見るたびに楽しめますからね。」

注目作の舞台化については、
「映画版では小説の2、3歩先まで描きましたが、舞台版ではもっと先を描きました。
そここそが舞台化でやりたかったことです。
結末は絶対言えませんけどね・笑。
そのように進化させました。
小説を読んだ方も、映画を見た方も楽しめる全く新しいパレードです!!」

結末はぜひ是非劇場で!!

東京公演は2012年1月29日まで天王洲銀河劇場にて
大阪公演は2012年2月4日、5日シアター・ドラマシティにて

上演時間は約2時間10分(休憩なし)
公式ホームページはこちら



おけぴ取材班:chiaki、mamiko 撮影:mamiko 監修:おけぴ管理人

2012年01月17日

12/01/17 音楽劇「カラミティ・ジェーン」稽古場レポ

2012年1月17日(火)
音楽劇「カラミティ・ジェーン」稽古場レポ

響きわたる銃声!
ウェスタンミュージック♪

この楽しい雰囲気!

嵐を呼ぶ女ジェーン・湖月わたるさんをはじめ、
金児憲史さん、パパイヤ鈴木さん、岡田達也さん(キャラメルボックス)、
山本芳樹さん (StudioLife)、友石竜也さん、入絵加奈子さんetc・・
様々なバックボーンを持つ個性が集まり起こる素敵で楽しい化学反応♪

アクロバティックなダンスにガンファイト!
客席も一緒に盛り上がれる仕掛けもたっぷり!
あっちでもこっちでも小芝居&ダンス!
目がいくつあっても足りない、最~高~!に楽しいウェスタンワールドな
痛快音楽劇『カラミティ・ジェーン』興奮のお稽古場潜入レポをお届けします!

まずは稽古場にお邪魔した途端、バーンッ!という銃声!
立ちこめる火薬の匂い。
ちょうど劇場入り前最後の「銃のテクニカルチェック」中。

ウェスタンハットがとってもお似合いの湖月さんが、
小道具の銃を「持ってみます?」と触らせて下さいました。
「お、重い・・!」
ずっしりとした銃の重みにびっくり。
これを軽々と持ち上げる、かっこよすぎる湖月わたるさん。

この日拝見したのは二幕・ウェスタンショーのシーン。
初演からさらにパワーアップしたこの場面。
早撃ちや、バーカウンターでのひと悶着など、とにかく盛りだくさん!

湖月わたるさんとパパイヤ鈴木さんのMJ風・ダンス対決あり、

キュートなガールズの小芝居あり(キャー!の悲鳴が可愛いっ)、

迫力のアクション!
ぐいぐい引きこまれるカラミティジェーンの世界!

サーカス団団長・パパイヤ鈴木さんを筆頭とした
大パフォーマンスに思い切り引きこまれた管理人です♪


こちらは"音楽劇"初挑戦の金児憲史さん。石原プロ所属で188cmの長身!
ジェーンが愛する男ビル・ヒコック役です。

下の写真左はアクション指導の渥美博さん。右の写真手前は振付の青木美保さん。
このお二人の指導のノリが、稽古場のテンションをめちゃめちゃあげてました!
そして休憩中も動きのチェックに余念のない湖月わたるさん

みなさま、お待たせいたしました!お稽古場映像です!
演出の吉川徹さん曰く「おもちゃ箱をひっくりかえしたような楽しさ」のワンシーン、
下記動画でぜひご覧になってみて下さい!
場面は、湖月さん曰く「この作品の全てを物語るシーン」
(動画の最後にキャストからのメッセージも!)

平本聡さん・清水祥史さん(「CHAOLU lab」)を迎えたコスチュームクリエイト↓にもご注目下さい。

製作発表レポでもチラリとご紹介しましたが、
ものすごくかっこいい衣装が一人に何点も(15人のキャストに衣装が何と61体!)。

嵐を呼ぶ女・ジェーンの愛と人生(ジェーンは実在の人物です)。
劇場で大暴れする湖月わたるジェーンをお見逃しなく!!

『音楽劇 カラミティ・ジェーン2012』
<公演概要>
2012年2月4日(土)~11日(土) ル・テアトル銀座
2012年2月17日(金)~19日(日) 梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ

<出演>
湖月わたる
金児憲史
パパイヤ鈴木

入絵加奈子
岡田達也(キャラメルボックス)
山本芳樹(Studio Life)
友石竜也
春海四方
海津義孝
伽代子
南海まり
秋山エリサ
渡辺芳博
安達星来
後藤浩明(piano)

<スタッフ>
作:ジャン=ノエル・ファンウィック
訳:浜文敏
脚色、演出:吉川徹

<ストーリー>
時は1800年代、西部のとある町サルーン。
男まさりのカラミティ・ジェーンは、二丁拳銃のビル・ヒコックと出会い恋に落ちる。
二人は共に賞金稼ぎの旅を続け、やがて結婚してデッドウッドの町に居を構える。
ジェーンには赤ん坊が生まれ、平凡な家庭生活が訪れる。
しかし、ジェーンもビルもそんな生活に満足できない。
折りしも西部の町は急速に発展を遂げつつあり、
二人は次第に追い詰められていった。
とうとうビルはジェーンのもとを去ってしまう。
独りになったジェーンは生活のために赤ん坊を養子に出さなくてはならなくなった。
ジェーンはたったひとり、遠く離れて暮らすわが子に仕送りを続けるため、懸命に働くのであった。
時は流れ、食料店主バークと再婚するが、それも長続きせず幸せには程遠い日々。
そこへ、かつての仲間、元ガンマンで西部の大立者バッファロー・ビルからの手紙が届く・・・。

公演ホームページはこちら
公演ブログもチェック♪
おけぴ管理人のカラミティジェーン製作発表レポはこちら


おけぴ稽古場取材班:mamiko、おけぴ管理人 撮影:mamiko

2012年01月19日

12/01/19 宝塚花組「復活」「カノン」宝塚大劇場日帰り高速バス遠征レポ

2012年1月19日(木)11:00
宝塚花組「復活」「カノン」@宝塚大劇場 日帰り高速バス遠征レポ

昨年初めて宝塚を観劇し、
あっという間にその魅力に取りつかれてしまった
おけぴスタッフМによる”宝塚大劇場「初」遠征 by 高速バス”レポ
をお届けいたします♪


2012年新春。 ついに憧れの「宝塚大劇場」への遠征を決行してまいりました。 感動!感激!大興奮のひとり旅。 「高速バス+新幹線」のお手軽日帰り遠征&花組「復活」観劇レポートをお届けいたします!

(あいにくの雨で寒そうですが・・心は熱く燃えました!)

初めての遠征。
利用したのは東京エリア・大阪間を結ぶ女性専用高速バス「プルメリアグランデ」。
(バス代は片道6800円でした。曜日や場所によって価格が異なります)

乗車したのは東京駅八重洲口からほど近い「東京VIPラウンジ」。
(出発場所は志木・池袋・新宿・東京から選べます)
このVIPラウンジはバスを予約した人なら誰でも利用できる待合ルームです。

洗顔や着替えの出来るパウダールームや、
携帯電話の無料充電スペース、マッサージチェア、お座敷ルーム(有料)等があり、
出発までの時間を有意義に過ごすことが出来ます。
この時期に外でバスを待つのはなかなかツライものがありますから、
こういった待合ルームがあるのは本当にありがたい。

お勤め先から直接、高速バスへ。という方にも便利ですね。
(出発直前の時間は女性用のパウダールームがかなり混雑する様子。
洗顔や着替えをしたい方は時間に余裕を持って来るのがおすすめです。)

出発は23時30分。
乗車後ほどなくして消灯時間です。
(車内アナウンスを合図に、全席いっせいにリクライニング)

個々にカーテンで仕切られているシートはこんな感じ。


ハンガー、ブランケット、枕、スリッパなどが付属しています

予約した最前列の1A席は、
足元が通常席より40cmほど広めのデラックスシート。
身長155 cmの私は、
ほぼフルフラットな状態で思いきり足を伸ばすことが出来ました。
しかも足元にはまだまだ余裕あり。
これは嬉しい♪

翌日に控えた観劇を万全の体調で迎えるため、
お得な高速バスで移動しても、疲れてしまっては意味がない!と
車内で快適に過ごすために様々なグッズを駆使しましたので、ちょっぴりご紹介。

まずは高速バスの必須アイテム、耳栓そしてアイマスク。
女性専用車ということもあり車内はとても静かだったのですが、
やはり高速道路を走る走行音は気になります。
また消灯後はカーテンを全てしめて暗くなるのですが、完全な暗闇とはいきません。
耳栓とアイマスクをつけるだけで快適度は確実に上がりますのでオススメです。

さらに今回試してみたのは「むくみ防止用ソックス」。
これが良かった!
就寝時に使用できるタイプが各社から発売されています。
私が使用したのは「夢見るここちのスリムウォークおやすみ用」というショートタイプのもの。
バスから降りるときに靴がブカブカに感じるほどで、倦怠感はゼロ!
翌日は元気に大阪そして宝塚の街を歩き回ることが出来ました♪
(“花の道”をすっきりした足で歩きたい!)

さらにマスクで喉の乾燥防止。
乗車前に保湿クリームをたっぷりとつけて、ささやかながらお顔の乾燥も防止です。

そして意外に重宝したのが、大きくて薄手のショール。
ブランケットは2枚配布され、大きさも充分ですが、
首元にショールを補助的に使い、
さらに万全な冷え防止策を取ることが出来ました♪


サービスエリアで休憩中のプルメリアグランデと乗務員さん。
車外に出るときはバス名と連絡先を記載したカードが渡されるので安心です

途中休憩を3回取って、
高速バスは予定より少し早目の翌朝6:50に大阪VIPスタンドへ到着。

こちらでゆっくりと身支度を整え、いざ宝塚へ!

オプションで新阪急ホテル・オリンピアの朝食バイキング(\1500)をつけることも出来るので、
そちらでのんびり過ごすのもいいのですが・・

今回私が楽しみしていたのはこちら!
サンドウィッチ ルマン (花の道セルカ店)」

言わずと知れた宝塚の名物店ですよね。

こちらのセルカ店では朝9時からモーニングメニューをいただけます。
サンドイッチ2種にコーヒー付きでなんとワンコイン500円!
フワフワの卵サンドと、しゃっきりレタスのハムサンドで幸せ気分に♪
「私・・ついに宝塚に来たのね・・!」と、
観劇前から気分が盛り上がりっぱなしです!
そしてお店には次から次へとテイクアウトの注文が。
みなさん幕間用に持っていかれるんでしょうね、と眺めているうちに
ついつい自分も「フルーツサンドとビフカツサンド入り」を注文してしまいました・・。


幕間においしくいただきました~

駅から宝塚大劇場へと向かう“花の道”

お腹もいっぱいになり、いよいよ大劇場へ!
(途中、音楽学校の生徒さんを見かけて大興奮!!)

東京から抱えてきた荷物は劇場外のコインロッカーに預けて準備万端。
それにしても、劇場内が広い!!
お店やレストランもたくさん入っていて、
「ここがムラなんだー」と、なんだかウキウキしてしまいます。
大劇場限定のお土産などに目を奪われつつも、まずは観劇です。

「復活」さすがトルストイ!そしてさすが宝塚!
文豪トルストイが描くいかにも人間らしい登場人物たちと、
宝塚的世界が絶妙にブレンドされていて見応えたっぷり。
特に過去に過ちを犯したロシアの青年貴族ネフリュードフを演じる蘭寿とむさんの演技が絶品でした。
「華やかなかっこよさ」のある役ではなく、抑えて抑えて耐え続ける演技。
過去の過ちを悔い “人としての在り方”を追求し、静かに苦悩する姿。
蘭寿さんのクールな美貌と役柄がぴったりとマッチして、
ロシア風の衣裳もとってもお似合いでした。優しい笑顔も良かったー。

そしてそして、召使の娘カチューシャ役・蘭乃はなさんの体当たり演技も必見。
可愛らしい娘時代から、身を持ち崩したうらぶれた姿までを大熱演です。
ネフリュードフを愛するが故に彼女が取った行動に思わず涙。
どうしてー!!と思いつつ、そうだよね・・それしかないよね、と・・(涙)。

ネフリュードフとカチューシャを見守り、
いつしか自分たちの真実の愛に気がついていく
シェンボック(壮一帆さん)と、アニエス(月野姫花さん)の存在、
華耀きらりさん演じるクララや、
ネフリュードフの婚約者・ミッシィ(実咲凛音さん)の描かれ方もぐっときます。
本当に登場人物ひとりひとりの心情が深い!
サイドストーリーを想像させる物語の広がり。
さすがトルストイ!そしてさすが宝塚!(・・以下、冒頭に戻ります)

第二部レビューの「カノン」は、うって変わって明るいイメージ!
宝塚の男役さんにしか着こなせないであろう、
ザ・宝塚な衣装の数々に目を奪われました。
ロケットダンスのマーメイド(?)たちの衣裳が、可愛くてセクシーで奇妙で大好き♪
花野じゅりあさんの脚線美に目が釘付け!!
カノン カモン カノン カモン♪
花組のみなさんの笑顔、きらきらと輝いていました・・。

高速バス移動で疲れて、観劇どころではないのではと思っていましたが、
全然問題なし!
居心地の良いバスのおかげ、そして何と言っても最高の舞台!のおかげで
大満足の遠征観劇となりました。

帰る前に寄り道したのはこちら♪
Salon de Takarazuka プチミュージアム


昨年の花組「ファントム」の衣裳展示や・・

歴代スターの貴重なお写真

ポスターなどなど(春日野八千代先生!)充実の内容

舞台で使われる小道具も、
こんなに本格的に美しく作られているのだと知って感激。

劇場内のキャトルレーヴや、レビューショップで
限定の缶入りゴーフルなど、
お土産に「宝塚」なお菓子をたくさん買い込んで荷物が増えましたが、
帰りは新大阪から新幹線で楽々です。

プログラムを熟読しながら、新幹線に揺られ
夕方18時には東京に到着。
前日、家を出てからたったの20時間で体験した夢の宝塚遠征。
こんなにお手軽だったら、バウホールへ、中日劇場へ・・と夢が膨らみます。

思っていたよりもずっと近かった宝塚。
これはハマってしまいそうです。

往復・高速バスでマチソワも行けるかもと、
来月もひそかに遠征を計画中のスタッフМがお送りいたしました!

2012年01月20日

12/01/20 音楽朗読劇「モリー先生との火曜日」稽古場レポ

2012年1月20日(金)
音楽朗読劇「モリー先生との火曜日」稽古場レポ

モリー先生からの贈り物(メッセージ)が心地よい演奏と歌、
そして朗読で届けられる音楽朗読劇「モリー先生との火曜日」。
“伝える”ことに徹底的にこだわった稽古場にお伺いして、
みなさんの“想い”を伺って参りました!

ALS(筋萎縮性側索硬化症)に侵されたモリー先生とその教え子ミッチ・アルボム
の間で行われた“人生の授業”を描いた音楽朗読劇で、
悲しい、かわいそう、辛い、そういったお涙ものとは違う、
明るい光に包まれたような作品です!!

出演者は役者3人と音楽家2人、舞台上には椅子とピアノ。
とてもシンプルな舞台ながら、この上ない贅沢なひとときが始まります。

まず、美しい旋律がすーっと浸透♪
(この日はバイオリン奏者の真部裕さんはいらっしゃいませんでした。残念)

ピアノ演奏の小原孝さんの前には脚本と楽譜が並べて置かれ、
ある言葉が発せられると、すっと音が消える。
また、あるフレーズが語られるとそれに寄り添うようなメロディが奏でられる、
音と言葉、気持ちが見事に調和しています。
これはもう、生演奏ならでは!

そして、朗読と歌で物語を綴るキャストの皆さんがこれまた魅力的!
まずはモリー先生役の光枝明彦さん、

哲学的な重みのある言葉はずっしり響かせ、そしていたずらっぽく
優しく微笑む、まるでモリー先生がそこにいらっしゃるかのような
光枝さんの存在感。
ユーモアのあるシーンでの軽妙な芝居には自然にこちらも笑顔に!

ちょうど伺ったとき、演出の山崎義也さんに動きの面でアイデアを
お話されていた光枝さん、そのことについてお尋ねすると。

「役者ですからね、ついつい身体の痛みや苦しみ、息使いなど
リアリズムを追求してしまいがちなんです。
でも、忘れてはいけないのは、ひとつひとつのメッセージが
心地よく伝わっていくことなんですよね。
原点に戻らないといけないなと思いまして、身体の動きなど
もうちょっと自由にしてもいいのかなと思い始めております。」

この作品については
「モリー先生の深い経験から生まれる言葉、単に言い方を
変えてみるとかそういうことではなく、まず、ひとつひとつの
言葉のその奥にあるものを色々な角度から探っていくこと、
その作業こそが大事だと思っています。」

光枝さんを通して届けられるモリー先生の言葉、心にダイレクトに響きます!

続いて、かつての教え子で、今はスポーツコラムニストとして
仕事に忙殺される日々を過ごしているミッチ役には吉原光夫さん。
今回の公演からのニューキャストです!

この作品の第一印象について
「出演の話をいただいた時、最初タイトルだけ聞いて、
子ども向けのアドベンチャーものかなって思いました(笑)。
実際に読んだら、まず、“本が良いな”と。
そして、僕はこう…稀に見る印象的な容姿をしているので(笑)
キャラクターが大丈夫か確認しました。」

これにはすかさず、山崎さん、そして土居さんからも!
「そのギャップがいいの!!」との声が!

まさにそうなのです。
優しく深い声がミッチの本来の人柄にピッタリです。

また、初の朗読劇というスタイルについては
「難しいですね。今でも朗読ということに試行錯誤しています。
実は(朗読に対して)アンチだったんですよね。
突き詰めると結果的に(本を)取っちゃえばいいじゃんって。

でも、今、演じていて、普通の演劇ではできないものが中にも
外にも宿るのではないかと思っています。成功すればね(笑)

それは、普段やっている(役が)“その場にいる”とか
“モーメントを分かち合う”“会話する”そういった
舞台上の大前提を一度白紙にして、
モリー先生であったり、著者であるミッチであったり、脚本・訳詞の
(高橋)知伽江さんが書かれたものを“プレゼント”として、それを
一個一個丁寧にお客さんに渡していく感じですかね。

これって普通の舞台だとそれは結果としてもたらされる
ことなんですけどね。」

この朗読ならではの距離感、空気感。キャストや奏者のみなさんの
心と身体を媒介としてメッセージが丁寧に届けられる感覚はお稽古を
拝見していてもひしひしと伝わります!
いつの間にか自分も授業に参加しているような感覚です。


そして、ミッチの妻でプロの歌手ジャニーン役の土居裕子さん。
歌声も朗読の声も浸透力抜群です!
土居さんの語りかけるような歌声、ぜひ劇場で味わって下さい!

ジャニーンという役について
「私はジャニーンはこのシチュエーションの中でお客様と同じ
立場にいるという位置づけでやっています。
進行役という役割もあるので、常に、モリー先生とミッチの授業を
聞いているのですが、ひとつひとつの言葉が心に浸透していきます。

あ、そうなんだ!と勇気付けてもらったり、本当に授業を受けて
いるような、そんな気持ちになります。」

この作品については
「ALSという病もそうですが、不治の難病を患った方、そういう局面に
立った方の言葉ってなかなか聞くことはできないですよね。
でも、モリー先生は自分がやるべきだと思われ、言葉を残してくださった。
そしてそれを世界中の人が聞けるって凄いことだと思います。
この作品は色んな年齢層の方に観ていただきたいです。」


最後に音楽監督・ピアノ演奏の小原孝さんにお話を伺いました。

再演にあたり、改めてテーマと向き合っていかがですか。

「もちろんスタートはALSでしたが、他の病気の方や病気以外の人にも
それぞれの悩みがあったり、痛みがあったりしますよね。
そういった方にも伝わる言葉がいっぱいありますので
むしろALSを通して、それ以外にも広がりを
持ったテーマで観ていただけたらなと思います。

もちろん最初からのテーマを忘れているわけではなく、
この作品に登場する曲を集めたアルバム制作などを通じても
日本ALS協会へのサポートは続けます。」

小原さんオリジナルの音楽について
「本を読んでそれを素直に音楽にしました。
ただ、ストーリー自体が重厚ですから、それを重く
伝えてしまうと作品としての後味が深くなり過ぎる可能性があります。
ですから、音楽で和らげるというか、なるべくメロディを美しくしました。

心にすっと入っていって、皆さんの中でそれを膨らませていただくように
編成もシンプルに、メロディラインも
一度聞いたら忘れられないようなものばかりです。
それを基調にして作りましたので、それがどう伝わるか楽しみですね。」

今回、新しいメンバーも加わっての再演となりましたが、
「吉原さんによって、これまで今さんがされてきたミッチとはまた違う、
新しいミッチの像が出てきています。
同じ作品でも演じる人が違うと新しいカラーとなり、色んな発見がありますね。

実は始めた頃から、公演を続けていきたい、
全国各地でやっていきたいと思っていました。

そのためには、色んな人が色んな役を演じることで作品が育って、
そして続けていかれるといいなと思っていますので、その第一歩ですね。
今回の兵庫公演も、東京以外では初めてですし!

更に、東京公演では終盤の「波の話」で子役も登場します。
新しい演出になり、暗すぎずにぽっと明るく未来に続くような、
モリー先生からのメッセージがさらに子どもたちに伝わるという
意味合いを持たせています!」

ちらしの言葉
「美しい音楽とことばで綴る、これは希望の物語。」

まさにそんな舞台にするべく、丁寧な作品作りがされているお稽古場でした!
一度観たら、リピートしたくなる、
そしてお友達にお勧めしたくなる音楽朗読劇です♪
ハンカチお忘れ無く!

<耳より情報>
『モリー先生との火曜日』の曲も収録された
小原孝オリジナル全曲集2~星になって~
が昨年秋に発売されました!東京公演の会場で限定販売されます!
とーっても素敵なCDです
(ヴァイオリンの真部裕さんもヴァイオリン・ヴィオラで参加されてます♪)

<公演情報>
原作:ミッチ・アルボム
脚本・訳詞:高橋知伽江
演出:山崎義也

出演:
光枝明彦
吉原光夫
土居裕子

音楽監督・ピアノ演奏:小原孝
バイオリン演奏:真部裕

2012年1月29日(日) 兵庫県立芸術文化センター 阪急中ホール
2012年2月18日(土) ティアラこうとう

公演HP
2010年公演時稽古場レポ
同観劇レポ



おけぴ取材班&撮影:chiaki 監修:おけぴ管理人

2012年01月21日

12/01/21 ミュージカル「ハムレット」稽古場レポ

2012年1月21日(土)12:30
ミュージカル「ハムレット」稽古場レポ

華麗なる復讐劇が、
息もつかせぬスピード感で急加速!


(手前左・伊礼彼方さん、右・井上芳雄さん)

感情を揺さぶられる激しいロック、
心に切なく響くバラード、
天国にいるようなコーラスの歌声。
心にぐいぐい伝わってくる音楽!
ミュージカル「ハムレット」興奮の稽古場レポをお届けします!

シェイクスピアの長い台詞劇=睡魔との闘い、
と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、まったく心配ご無用です!
古典の重々しさではなく、
シェイクスピアのドラマチックさを存分に味わいながら、
感情をロックに揺さぶられます!
観終わった後、舞台上で繰り広げられた熱いエネルギーが、
胸に、頭に、身体に、ジーンと残る感覚を味わえますよ!

タイトルロールのハムレット役は、井上芳雄さん。

怒り、悲しさ、狂乱。。
様々な表情が見え隠れするハムレットからはほんとに目が離せません!
今までに見たことのないような井上芳雄さんの表情!
ハムレットの複雑な心境にぐっときました。


こちらは心がぎゅっと締め付けられるほど愛らしいオフィーリア・昆夏美さん。

狂ったオフィーリアは、
誰とも目を合わさず、空を見つめ歌うのですが、
昆さんの透明感と可憐さがもう切なくて切なくて・・


オフィーリアの兄レアティーズ・伊礼彼方さん。
二幕某シーンでは、かなりのハイトーンナンバーを格好良くロック!
オフィーリアの手をいつまでも、
愛おしそうになでる姿が心に突き刺さります。

ハムレットとレアティーズの決闘シーンの
スピード感、迫力、勢いはもの凄い!!です!
奥行きのあるセットを端から端まで使ったこの場面は、何度でも観たい!


ハムレットの親友ホレーショー・成河(ソンハ)さんは
ハムレットを優しく見つめ、ほっとする存在。


王妃としての高貴さと、母として、女としての苦しみが共存するガートルード・涼風真世さん。
どんな時も優雅で凛々しい、涼風さんにピッタリ!


徹底的に悪役なクローディアス・村井國夫さん。
ハムレットと対峙するシーンは圧巻!


オフィーリアの父、ポローニアス・山路和弘さん。
娘、息子、ハムレット、様々なことが頭を渦巻いているんだろうなと思わせる"渋み"が素敵です!


静かな威圧感をあたえるような、ハムレットの父親(前王)の亡霊役・阿部裕さん。
どっしりとした存在感が、スピードある舞台をひきしめます。
旅芸人のシーンもぜひお楽しみに!
(下の写真右手前が阿部さんです)


ジャズの軽快な音楽で展開する墓堀り男のシーン♪楽しい~っ!


(左から井上芳雄さん、川口竜也さん、成河さん)


この日は二幕のお稽古だったのですが、
演出の栗山民也さんによって、原作に基づいた各シーンの意味、
登場人物の居方、存在する意味が説かれ、
リアリティと様式美の程よいバランスをとりながら
“伝わる芝居”が作り上げられていました。

音の響きやテンポ感などを確認しながら
最適台詞に置き換えられることも。
こうしてテンポのいい、気持ちよく流れる展開が生まれるんですね!

セットは、微妙な高低差を持たせたもの。
ハムレットの世界観を立体的に感じられるものになりそうです!

ロック、ジャズ、ポップスとこれら多彩な音楽の作り手は、
チェコの天才音楽家ヤネック・レデツキー
今回は、稽古ピアノにあわせてのお稽古だったのですが、どーっぷりと音楽に陶酔できました。
本番では、生バンドとのこと!
この日バンドメンバーの方もいらっしゃったのですが、皆さん若いっ!
演奏でも舞台を盛り上げてくれると思います!

原作の名台詞の数々はそのままに、
古典の王道をロックに乗せて突っ走る『ハムレット』!
キャラクターがしっかりと描かれ、そして音楽によって感情が自然に高揚し、
切なさは増し、心を揺さぶられる作品です。

1999年にチェコで生まれ、アメリカ、韓国での上演を経て待望の日本初演!
お見逃し無く!

〈公演情報〉
東京公演は2012年2月1日~2012年2月22日までシアタークリエにて
大阪公演は2012年2月25日~2月28日まで梅田芸術劇場にて
名古屋公演は2012年3月3日~3月4日まで中日劇場にて

脚本・作曲・作詞:ヤネック・レデツキー
演出:栗山民也
出演:井上芳雄/昆 夏美/伊礼彼方/成河(ソンハ)/阿部 裕/山路和弘/涼風真世/村井國夫

川口竜也/小西のりゆき/俵 和也/照井裕隆/岩﨑亜希子/木村晶子/園田弥生/平田愛咲(五十音順)

公式HPはこちら
現在 日比谷シャンテにてパネル展も開催中

To be, or not to be: that is the question.
生きるべきか死ぬべきか、それが問題だ。


(上・井上芳雄さん、 下・伊礼彼方さん)

おけぴ取材班&撮影:chiaki、ayano、おけぴ管理人

2012年01月26日

12/01/26 CHESS in concert 公開舞台稽古レポ@青山劇場

2012年1月26日(木) 13:30
CHESS in concert公開舞台稽古レポ

チェスで相手を詰めていくようにどんどん高揚していく歌声!

コンサート形式とはいえども、
舞台上に生きている役としての”歌”を
オーケストラの厚みにノって、流れるように堪能できる
ライブ・ショー・ミュージカル!!!
ソロ、デュエット、コーラス全曲全部聞き所です!
ハーモニーが美しすぎます!

先日のインタビューでも感じていましたが、
キャストの皆さんの作品に対する想い・モチベーションがとーっても高く、
舞台上からそのテンションがガンガン伝わってきました。

まずはこのお二人、安蘭けいさんと中川晃教さん♪
(このお二人の出会いエピソード等も交えたおけぴ管理人インタビューはこちら)

公開稽古終了後の囲み取材で、
「まずは、一端落ち着かなくては」というくらい興奮がおさまらない様子だった安蘭けいさん!!
フレディとの感情むき出しの激しいナンバーから、
東側を思わせる憂いを秘めたナンバーまで美しく伸びのある歌声!
そして一幕と二幕で、髪型もドレスも表情も変化!その変化がまたとっても素敵!


中川晃教さんは、まさに”水を得た魚”のようなハマリっぷり!
スコーーーーーンと伸びるハイトーンから、切ないバラード、
そしてノリノリの”One Night In Bangkok”は劇場全体の空気を一変させますよ!
(”Fuuuuuuuu!!!”が大好きな管理人です♪)
中川さん自身”コンサート形式”を120%楽しまれている様子が、
もの凄く伝わってきました!


そしてソビエトのチェスチャンピオン役の石井一孝さん。
一幕ラストの”Anthem”で解き放つパワーは圧倒的です!
その歌声の引力たるや、客席の胸を打ちまくり、
私管理人も、カメラを構えながら鳥肌ジンジンジンジンが止まりませんでした!
(役として歌うことについて語ってくださった石井さん浦井さんの管理人インタビューはこちら)


(椅子左側は大野幸人さん、右側が石井一孝さん)


浦井健治さんは、キャストの中でも際だって妖艶なヴィジュアル!
ゲームの支配者・審判員アービター、ものすごい存在感です!
タテノリでロック、そして重低音な浦井健治さんの歌声、素晴らしいですっ!
アンサンブルさんを従えて歌う”The Arbiter”はメチャメチャカッコイイ!!!
(この曲、実は中川さんが密かに歌いたかった曲なんだそうです[囲み取材にて])


AKANE LIVさんの華のある歌声、表情もたっぷり楽しめます♪
フローレンスと並んだ時のブラック&ホワイトの衣装のコントラストも見事。

CHESSの妖精に扮するのは大野幸人さん。
アービターの分身の様でもあり、
美しいマイムや舞を魅せてくれるこのCHESSの妖精、管理人的にもツボキャラです!
コンサート版ゆえの芝居の展開における制限を補うように、
ストーリーがスムースに流れるように見事に誘ってくれます。
(演出は荻田浩一さん♪)

そしてアンサンブルさん達の小芝居も楽しく、
またなんといってもコーラスの歌声の美しいこと!
さらに13名とは思えないオーケストラの華やかさ、
島健さんのアレンジ&演奏で次々に展開する音楽も魅力の一つ!
ストレートなロックで感情をぶつける曲から、クラシカルで壮大なナンバーまで
登場人物の裏腹な気持ちや駆け引きが見事に音楽で表現されています♪
ザザザザーザザーザーザー、ザザザザーザザーザーザー♪
ヴァイオリンの刻みも快感!!

CHESSのゲームと人生ゲームを重ね合わせたかのような物語ですが、
CHESSのルールを知らなくてもまったく大丈夫!
本当の勝利、勝者は誰?
駆け引きや勝負、そしてその裏にある人間的な生々しい感情。
白と黒、表と裏、愛と別れ、そのコントラストを感じるだけで
この作品の世界観を楽しめます!

ぜひ、ぜひミュージカル版上演も切望いたします!

フローレンス:安蘭けい
フレディ:中川晃教
アナトリー:石井一孝
アービター:浦井健治
スヴェトラーナ:AKANE LIV
コーラス/アンサンブル:池谷京子/横関咲栄/角川裕明/田村雄一/ひのあらた
チェスの妖精:大野幸人

公演は1/26~29まで青山劇場にて、2/10-12は梅田芸術劇場メインホールで上演
上演時間は一幕60分、休憩20分、二幕50分。
青山劇場公演、見切れ席等の当日券&立見席があるとのことです!
そして2/10~12の大阪公演はまだ席あり!

梅田芸術劇場のホームページはこちら
おけぴ管理人の安蘭けいさん中川晃教さんインタビューはこちら
おけぴ管理人の石井一孝さん浦井健治さんインタビューはこちら


新聞の写真にもご注目!

おけぴ取材班&撮影:nats、chiaki、おけぴ管理人

2012年01月27日

12/01/27 ザ・ミュージカル『9時から5時まで』製作発表レポ

2012年1月27日(金)12:00
ザ・ミュージカル『9時から5時まで』製作発表

OLたちが巻き起こすハラハラドキドキの逆転劇!
抱腹絶倒、痛快ミュージカルコメディ『9時から5時まで』の
製作発表にお伺いしてきました!

1980年公開の映画版のヒットを受け、
2009年にカントリーウェスタンミュージックのヒットメーカー ドリー・パートンの
美しく楽しいメロディでミュージカル作品となり、ブロードウェイ上演を実現。
そして、遂に今年3月日本初上陸です!

舞台は男性優位の大企業。
男尊女卑でパワハラ、セクハラしまくりの卑劣な上司へのうっぷんを
晴らすべく、タイプの違う3人の女性が大活躍するという作品です。

バレエ、宝塚、お笑い。
ベースの違う3人の女優さんが
役柄さながらにしっかりとスクラムを組んで爆笑ミュージカルコメディに挑みます。

まずはミュージカル初挑戦となる草刈民代さん。
仕事の能力は高いものの社内で正当な評価をされていない子持ちの未亡人バイオレットを演じます。

「旧態依然とした中で女性たちが知恵を出し合って力を発揮していくコメディです!
明るく愉しく表現できればと思っています。正義は勝つ!
ベースの異なる3人がうまくコラボレーションし面白い舞台にしたいです。」

初挑戦の歌については、

「歌も習ってみると、呼吸や重心の置き方など身体の使い方が重要なのだとわかります。
これまでの経験からから、身体で技術を習得していく習慣がありますので、
まずは声を出すということを体感していくことが私には大事だと思います。」

夫の浮気で離婚、専業主婦から初めて会社勤めをすることになる
世間知らずなジュディーを紫吹淳さん。

「ジュディーは初めてのOLでコピーの仕方もわからないのですが、
私自身もコピーをとったことがなく、実際やり方もわかりません(笑)
その点は役作りはいらないようです。
そして、役と同じように成長していけたらなと思っています。
楽曲に関しては、カントリー調は初めてなので難しいのですが
歌い上げられたらすてきな曲ばかり!がんばります。」

セクシーな容姿が災いし何かと誤解されてしまう
キュートなドラリーを演じるのは友近さん。

「このお話をいただいたときは、今より8kgほど痩せていた時で(笑)
キュートでセクシーな役なのでその辺りもがんばりたいですね。
それぞれの世界でトップだったお2人とこうして私が3ショットという、
まずそれがコントだなと(笑)。
とにかくお2人に引っ張っていっていただきたいです。
人を見た目で判断しないで!ということと、女性が本気を出して戦えば
これだけ力を発揮できるんだ!ということを表現したいです。」

それぞれの分野での活躍を認め合うお三方の初顔合わせ!
本格的なお稽古はこれからという事ですが、
会見が進むにつれてどんどん息も合って、誰からともなく笑いが巻き起こっていました。

そして、この日はいらっしゃいませんでしたが、
女性3人の敵役には・・・
いつもは素敵な二枚目を演じることの多い石井一孝さん!!
さて、どんなセクハラ、パワハラ上司を見せてくれるのか、
そしてどんな戦いを繰り広げるのかこちらも楽しみですね。
他にも安崎求さん、花山佳子さん、石井一彰さんといったお馴染みの顔ぶれもご出演です。

すっきりさっぱり爽快なコメディミュージカル!
元気と勇気をもらえそうな作品に期待大!

<公演概要>
2012年3月9日(金)~18日(日) 天王洲 銀河劇場
東京公演を皮切りに4月30日(月・祝)の広島公演まで全国各地をまわります。
公演スケジュールはこちらをご参照ください。


<スタッフ>
作詞・作曲:ドリー・パートン
脚本:パトリシア・レズニック
原作:20世紀フォックス同名映画
翻訳・訳詞:青井陽治
演出:西川信廣
振付:上島雪夫

<キャスト>
草刈民代
紫吹淳
友近
石井一孝
安崎求
花山佳子
石井一彰

高橋広司/中本雅俊/板垣辰治/永嶋柊吾/森山純/富田和幸
松本好永/辻奈緒子/高橋千佳/澪乃せいら/小野妃香里/森加織/深野琴美/田代迪子

<ストーリー>
時は1979年。大型のゼロックス機がオフィスの最新テクノロジーだった時代。
大勢の社員が働く大企業。
やり手のオフィスマネージャーだが、パワハラ上司のハートのせいで手柄を
横取りされている子持ちの未亡人バイオレット。
専業主婦だったのに夫の浮気で離婚。初めての会社勤めでハートに
馬鹿にされている世間知らずなジュディー。
セクシーな容姿が災いし、ハートからセクハラを受けて愛人との噂が流れ
社員から疎まれている秘書のドラリー。

男性優位の社内で、ハートから女性軽視の嫌がらせを受けていた
3人はついに爆発!「やってられるか!」とハートに捨て台詞を残して
会社を早退。意気投合した3人はハートをやっつける妄想に浸る。
「女性達に幸あれ!」やる気満々の彼女たちは、空想から現実へ、
嘘つきで偽善的な上司に復讐すべく、オフィスでの戦いが始まる。
ところが事態は思わぬ勘違いからとんでもない方向へ・・・。
先の読めない展開にもう笑うしかない!?

公式HPはこちら



おけぴ取材班&撮影:chiaki 監修:おけぴ管理人

12/01/27 アルターボーイズ(ALTAR BOYZ)オレンジチームゲネレポ

2012年1月27日(金)15:30
「ALTAR BOYZ」オレンジチーム ゲネプロレポート

美しきアルターボーイズたちが「迷える子羊」の魂を救うっ!
NYオフブロードウェイでヒットを飛ばした
ロック&ダンスミュージカル「アルターボーイズ」。
神に仕える5人組ロックバンドの歌とダンスに、魂を浄化されてまいりました♪

今回、拝見したのは3チームある中の「オレンジチーム」キャスト!
鯨井康介さん,StudioLife三上俊さん,DIAMOND☆DOGS中塚皓平さん,和田泰右さん,森新吾さん。

会場は名門ライブハウスとして知られたリキッドルーム跡にオープンした新宿FACE。
5人のメンバーがライブを行うという設定にぴったりのこの空気感!
テンション高めの“神様ボイス”(声は演出を手掛ける玉野和紀さん)と、
パイプオルガンの音に期待が高まります!

「アルターボーイズ」とは神と司祭に仕えるお手伝いの男の子たちのこと。
この5人の美しき少年たちが結成したロックバンドが、観客の魂を救うために・・


歌って、(鯨井康介さん)



踊って、(森新吾さん)



跳んで、(中塚皓平さん)



さらに歌って、(三上俊さん)



アクション!(和田泰右さん)


5人がいかにして神に心を捧げるようになったかのエピソードも5人5様で楽しい♪
優しい心の持ち主マシュー(中塚さん)に惹かれてしまうマーク・鯨井康介さん。
心は乙女のマークを内股気味に演じる鯨井さん、かなりツボでした!

細やかな演技。爪の先までご注目を♪


こちらはストレス抱えまくりの暴れん坊ルーク・森新吾さん。客席絡みも熱いっ!


関西弁ならぬメキシコ訛り(笑)のフアンを演じる和田泰右さん♪
ブレイクダンスのかっこよさとほわーんとした語りのギャップもいいっ!


そしてカトリックバンドになぜかユダヤ系のアブラハム君・三上俊さん!
三上さんの知性派で清廉なイメージのアブラハム。
光を背負って歌う姿に目が眩みそうになりました。


あの手この手で観客の罪を清めようと奮闘するアルターボーイズ。
中塚皓平さん、ダンスの美しさはもちろんボーカルも力強い!
優しげなお芝居シーンからダンスモードに入る時の切り替えにぐっときます。


果たして彼らは観客全員の魂を救うことが出来るのか?!
オフブロードウェイ作品ならではの皮肉や現代社会に対する問題提起が
随所に盛り込まれたロック・ダンス・キリストミュージカル。
出演者5人が出ずっぱりで、
トーク、ダンス、ジャンプ(高い!)、歌、客席絡み、お芝居、小芝居、盛りだくさん。
5人の個性が発揮されるダンスシーンはもちろん、お芝居シーンも熱演です。
ステージと一緒にライブ感覚で歌って踊って魂を浄化されちゃいましょう♪

「アルターボーイズ~ALTER BOYZ~」は1/28から2/14まで新宿FACEにて上演。
その後2/18大阪公演、さらに2/25・26の東京追加公演(@新宿BLAZE)が決定しています。
トリプルキャストのスケジュールやアフタートーク等は公式ホームページにてご確認下さい。

<出演>
レッド:植木豪/小林遼介/橋本汰斗/東山義久/良知真次
オレンジ:鯨井康介/中塚皓平/三上俊/森新吾/和田泰右
グリーン:井澤勇貴/上口耕平/上間善一郎/大河元気/海宝直人

<スタッフ>
作:KEVIN DEL AGUILA
作詞・作曲:GARY ADLER & MICHAEL PATRICK WALKER
演出:玉野和紀
振付:TETSUHARU + 植木豪 + 森新吾

<公演概要>
2012年世界ツアーの、まさに日本ファイナル公演!
今日もアルターボーイズの5人のメンバーが
観客たちの魂を浄化しようとステージ上に勢揃いした。
『汝、罪あらば懺悔せよ!』
人種差別、移民差別、ゲイ差別
そんな現代の難問が知的な暗喩に姿を変えて、
ファンキーでコミカルな愛と希望に溢れた
このミュージカル全編にさりげなくちりばめられている。
はたして5人の使徒たちは日本ファイナル終了までに観客たち全員の魂を救うことができるのか?
アルターボーイズの最後の熱狂がいま、新たな現代の神話を作ろうとしている。

<2009年公演のおけぴ管理人観劇レポ>
http://okepi.jp/kangeki/2009/02/20090212.html

<公演HP>
http://www.altarboyz.jp/


左から鯨井康介さん、三上俊さん、中塚皓平さん、和田泰右さん、森新吾さん。

おけぴ取材班&撮影:mamiko 監修:おけぴ管理人

2012年01月31日

12/01/31 秋元才加さん・おけぴ管理人インタビュー(ローマの休日)

2012年1月31日(火) 11:00
「ローマの休日」アン王女役・秋元才加さん(AKB48)インタビュー

2010年に菊田一夫演劇賞を受賞した舞台「ローマの休日」が再演!
ジョー役に初演から引き続き吉田栄作さんが、
アーヴィング役にも初演と同じく小倉久寛さんが登場します。

そして!
今回、ニューキャストとして荘田由紀さん(文学座)とともに
ダブルキャストでヒロイン・アン王女を演じるのが、
AKB48のメンバーで、女優としての活躍もめざましい秋元才加(あきもとさやか)さん!

都内某所のスタジオでビジュアル撮影中の秋元さんに、
舞台にかける想い、アン王女との共通点などをお伺いしました。

おけぴ管理人)
女性の永遠の憧れとも言えるアン王女役。この役に決まった時の感想を教えて下さい

秋元才加さん)
「ローマの休日」の舞台が決まるかもしれないと言われたときに、
思わず「ローマの休日?!」と聞き返してしまって、
さらに「何役?」と聞いたら
「オードリー・ヘップバーンが演じた役だよ」って言われて・・
本当にびっくりしました。

おけぴ管理人)
今までとはイメージが違う役どころですね

秋元才加さん)
今まで「AKB歌劇団」での男役だったり、
「ACT泉鏡花」では妖怪の富姫役をやらせていただいたりと、
どちらかというと男っぽい、クールな役が多かったので。
私がこの役を演じるということが、皆さんきっと想像つかないと思います。
でも部屋に戻った後の無邪気な姿とか、ベッドの上で飛び跳ねたりするところなどは
素の自分、等身大の自分とも似ているかな、と思いますね。
無邪気なところ・・なんて言うんだろう、活発な女の子という部分とか、
それから突発的に動くところとか(笑)

おけぴ管理人)
共通点がありそうですね!

秋元才加さん)
はい。
でもアン王女の気品や高貴なところは難しそうで・・。
オードリー・ヘップバーンさんの個性的なスタイリッシュさ、綺麗!という感じは
残しながら、自分なりのアン王女を演じることが出来れば最高だな、と思います。

おけぴ管理人)
舞台で演じるということについてはいかがですか?

秋元才加さん)
舞台、演劇に出させていただくのはすごく嬉しいですね。
やはり舞台で演じられる人こそが本物というか、
実力がなければ立てないところだと思いますし。
お客様が「舞台」を見に来るきっかけになることが出来ればいいなと思います。
どんどん外に出て荒海に揉まれたいです(笑)

おけぴ管理人)
今回は、ストレートプレイ。
しかも広い舞台に役者3人だけという作品ですね。

秋元才加さん)
演技しているときに(劇場の)空気感とかすごく伝わってくるのかなと思って・・
緊張しちゃって、この役が決まってからあまり眠れないんですよね。
私、実は引っ込み思案なんです。
でも今回そんなことを言っている時間はないと思うので、
早くお二人と打ち解けたいですね。
まずは吉田栄作さんに対して恥ずかしがらないということを目標に(笑)

おけぴ管理人)
初めてラブストーリーに挑戦されるとのことですが

秋元才加さん)
そうなんです!
いま考えただけでも顔が熱いんですけど・・(笑)
AKBの活動の中では、こういう役を演じることはあまりないので、
私の新しい顔を見せるチャンスだと思っています。

吉田(栄作)さん、小倉(久寛)さんにも素直にわからないことは質問しながら、
何でもズバズバと言っていただけるような関係作りをしたいなと思っています。

それから、今回の舞台でなおそうと思っている事があって。
私、お稽古が一番恥ずかしいんですよ。
それなのに本番で急にバァーっと演じてるので
「稽古で力を温存している」とか言われちゃって(苦笑)
今回は、お稽古の時から全開で!恥ずかしさも取っ払って行きたいです!
(小声で)出来るかな・・。

おけぴ管理人)
その「恥じらい」が王女役に合っているかもしれませんね。

秋元才加さん)
はい(笑)
そこを生かせれば!

おけぴ管理人)
もしもアン王女のように、「アイドル」という
立場を離れた自由な休日を1日もらえるとしたら、何をしてみたいですか?

秋元才加さん)
うーん・・温泉。
温泉に行きたいですね(笑)
アン王女も、男の人とふたりでデートなんて絶対に出来なかった状況だったと思うので。
好きな人と一緒にアイスを食べてはしゃいだりとか・・
そんな何気ない、本当に何気ない休日を過ごしてみたいです。

おけぴ管理人)
ぜひこの舞台を成功させて、「休日」をもらって下さい!

秋元才加さん)
はい、がんばります!

アン王女の衣装がとーってもお似合いで、
大きな瞳を動かしながら、一生懸命に話してくださった秋元才加さん。
「女の子」の素顔を感じる一瞬もありながら、
お芝居の話になると、引き締まる表情に頼もしさを感じました。
舞台の上で素敵なアン王女に会えることを楽しみにしています。
秋元才加さん、ありがとうございました!!


ニューヒロインに期待が高まる舞台版「ローマの休日」は
大阪・梅田芸術劇場シアタードラマシティにて2012年5月12日・13日、
東京・天王洲銀河劇場にて5月23日~27日まで上演。
さらに全国ツアーも予定されています。
ダブルキャストのスケジュールなど、詳細は公演HPにてご確認下さい。

オリジナル脚本:イアン・マクレラン・ハンタージョン・ダイトン
原作:ダルトン・トランポ
演出:マキノノゾミ
脚本:鈴木哲也、マキノノゾミ
出演:吉田栄作荘田由紀秋元才加(wキャスト)、小倉久寛 <声の出演>川下大洋



おけぴ取材班:mamiko、おけぴ管理人 撮影:おけぴ管理人

12/01/31 ミュージカル「エリザベート」製作発表レポ

2012年1月31日(火)13:00
ミュージカル『エリザベート』製作発表レポ

日本での"ウィーンミュージカル人気"を不動のものにしたミュージカル「エリザベート」。
ウィーン初演から20年の今年、東宝版も8月にはなんと上演1000回目を迎えます。
1996年の宝塚歌劇団での日本初演以来、
訳詞・演出(宝塚では潤色も)として携わっている
小池修一郎さんのご挨拶で会見がはじまりました♪!


(小池さんの横で水を注ぐ山口祐一郎さん、小池さんのグラスへ注いであげたのも実は山口さん)

「国の運命や行く末が見えない中で生きている、
この作品の世界が今の日本と重なっています。それだけ深く、
時代を超えて続いていく作品だと改めて痛感しています。」(小池さん)

続いてキャストの皆さんをひと言コメントとともにご紹介しましょう。

帝劇初登場で、新しくエリザベート役に挑戦するのは春野寿美礼さん。

「これから役と向き合いますが、
“孤高の皇妃”というものを演者として体感したいです。
みなさんの背中を追いかけながら自分なりに努めて参りたいと思います。」


そして、PVで、よりストイックなエリザベートに近づきたいと話されていた瀬奈じゅんさん。

今まで宝塚時代を含めてルキーニ、トート、エリザベートを演じてきた瀬奈さん。
それぞれの役から見た作品の印象を
「ルキーニでは美術館で額縁に入った絵画を
お客様に一枚ずつ紹介しているような感覚、
トートやエリザベートではその絵になったような感覚を楽しみました。」
これには“なるほど!”


小池さんから2000年から公演が続いたのは
この方の不断の努力のおかげと紹介されたのが、
初演よりその歌声と圧倒的存在感がたまらないトート役・山口祐一郎さん。

「こうして(後列のルドルフたちを見て)自分の息子が増え、
美しいお嬢さんたち、ファミリーがいれば、この凄い作品も乗り切れるかな(笑)」
会見ではお茶目、そして舞台ではカッコイイ山口さんでございます♪


続いて、より深まったトート像に期待がふくらむ石丸幹二さん!

「今ここにトート役経験者が5人います。
その中で僕は一番の新米です(笑)先輩から学んで精進します!」
まさに『ジキルとハイド』お稽古中の石丸さん、
小池さんからは「魔人系続きますね」と(笑)、
新たなジャンル分けに場内もクスッ♪


そして!ウィーンや母国ハンガリーでトートを演じてきたマテ・カマラスさん!!!
私管理人、ウィーンでマテさんのエリザベートを2度観てきたのですが、
オラオラオーラなワイルドトートで、芝居の幅も広く、ハスキーな歌唱力は必聴です!

小池さんからは「ウィーンで彼のトートを見たとき誰よりも
“死のエネルギー”を感じました。
震災があった昨年の『MITSUKO』公演に家族の反対を押し切って
来日してくれた彼の日本への思い、仕事への責任感に応えたい。」
とご紹介がありました。

「大好きな日本で、帝劇の舞台に立つことができて幸せです。
がんばりますのでよろしくお願いします。」と日本語でのご挨拶!


続いて、“世界で一番この役をされている、
これはギネス級(小池さん)”ルキーニ役の髙嶋政宏さん(二幕冒頭のキッチュ大好き♪)。
山口さんからも「(トート役は)ラッキーなことに2人とか3人でね、
毎回1対3ですよね。2000回の時はトートチームで花束でも持っていきたいです(笑)」

そんな髙嶋さんからは
「うちの甥っ子が少年ルドルフ役のオーディションを受けたのですが、
落ちました。残念!(笑)」と衝撃のコメントが!


今回3人のルドルフ役、みなさん初参加です!
小池さんからのエールとともにご紹介!

まずは初ミュージカルの大野拓朗さん。
「ミュージカル初挑戦と聞き私も“ドキッ”としていますが(笑)、
皆さんともその“ドキッ”を共有したいですね」(小池さん)

「守ってあげたいと思ってもらえるような魅力あるルドルフを演じたいです。
プレッシャーはありますが、今出来ることを精一杯やるだけです。」(大野拓朗さん)

続いて『ロミオとジュリエット』(ティボルト役)に続いての小池作品参加となる平方元基(ひらかたげんき)さん。
「素晴らしいボディラインの美丈夫、凛々しい博多男子です。」(小池さん)

「ルドルフはとてもやりたかった役です。
この役を通してひと回りもふた回りも成長し新しい自分に出会いたい!」(平方元基さん)


そしてダンスコンテストでも受賞経験がある古川雄大(ふるかわゆうた)さん。
あるルドルフのダンスシーンもとても楽しみ!

「ロックな歌唱で新しいルドルフを見せてくれると思います」(小池さん)

「歴史があって、多くの人に愛されている作品に参加できることを幸せに思います。
僕ら3人、よき仲間よきライバルとして役を作っていけたらいいなと思っています。
今はまだ距離感をうかがっている最中です(笑)、
今度3人でご飯でも行きたいです。」(古川さん)

弟キャラな大野さん、緊張の面持ちの平方さん、落ち着いた古川さん、
とても個性的な3人が作り上げるそれぞれのルドルフが楽しみです!


最後に、瀬奈さんの
「ルキーニを演じた時、春野さんが演じるトートに渡したナイフ。
今度はそれで一緒に刺されましょう。」には春野さんもこの表情♪

宝塚の一期違いの先輩後輩というお二人、
気の合った、息の合った場面が随所に見受けられました。
刺激を与えながら素晴らしいエリザベート像を作り上げてくれると期待大!

そして、この日の歌唱披露はマテ・カマラスさんの”♪愛と死の輪舞(ロンド)”と
春野寿美礼さんによる”♪私だけに”が披露されました。

ハスキーな声と豊かな表情がとてもセクシーなマテトート!


春野さんの伸びやかな歌声の中に秘められた芯の強さにうっとり♪

開幕が待ち遠しくなるゴージャスな製作発表でした。

そしてこの製作発表にご登壇された方以外にも、
オーストリア皇帝にはおなじみの石川禅さんに加えて、岡田浩暉さん!
エリザベートの父マックスにはエリザ初登場の今井清隆さん。
さらにこの翌日に少年ルドルフ役、トートダンサー追加キャストが発表されました。
こちらも要チェックでございます!

ハプスブルク家の滅亡と美貌のオーストリア皇后エリザベートの生涯を描いた名作。
クンツェ&リーヴァイのゴールデンコンビが生み出した名曲の数々。
その楽曲に見事にのった歌!群舞!衣裳、セットも豪華!
ウィーン初演から20年のメモリアルイヤー。
深みを増したキャスト、新しい風を感じる新キャスト!
組み合わせの妙でますます魅力UPの2012年エリザベート、お見逃しなく!!

公演は2012年5月9日(水)~6月27日(水) 帝国劇場にて

全国公演スケジュールは
2012年7月5日~26日 博多座
2012年8月3日~26日 中日劇場
2012年9月1日~28日 梅田芸術劇場メインホール

公式HPはこちら
HP内で製作発表の公式レポや楽曲披露の動画などもお楽しみいただけます。

<おけぴ管理人的見所紹介>
簡単にあらすじをご紹介しますと、
ハプスブルク家に嫁いだ、自由奔放な娘シシィ(エリザベート)が、
古い体質の宮廷で、自由を求めて孤立、時々死に誘惑されながらも
己の道を生きる、その人生を描いたお話です。
この”死”の象徴が、黄泉の帝王トート閣下。
このトートの存在感がすさまじいのでございます。
(トート閣下登場場面、一斉に上手上方に向きを変える客席オペラグラスも圧巻!)

初めてエリザベートを観た時は、
このトートのまわりにウヨウヨいるトートダンサーの
かっこよさに魅了されまくった管理人です。

オープニングから衝撃で、美しく幻想的なナンバーにのったあの動きと歌力!
このシーン、子役ルドルフの動きが超かわいいです♪
超名曲"最後のダンス"、"闇が広がる"など何度観ても聴いても飽きない!
"ミルク"の群舞は、初めて観た時「このシーン終わらないで!」と大興奮でした。

<公式のプロモーションビデオ第二弾>

<出演&役名>
春野寿美礼/瀬奈じゅん(エリザベート)
山口祐一郎/石丸幹二/マテ・カマラス(トート)
高嶋政宏(ルキーニ)
石川禅/岡田浩暉(フランツ)
寿ひずる/杜けあき(ゾフィ)
今井清隆(マックス
大野拓朗/平方元基/古川雄大(ルドルフ)
春風ひとみ(エリザベートの母)
岸祐二(エルマー)
伊東弘美(マダム・ヴォルフ)

小笠原みち子
河合篤子
大谷美智浩
治田敦
阿部裕

<男性アンサンブル>
奥山寛/川口竜也/近藤大介/さけもとあきら/白石拓也/砂川直人/武内耕
谷口浩久/田村雄一/俵和也/中山昇/橋本好弘/横沢健司

<女性アンサンブル>
石田佳名子/石原絵理/碓氷マキ/柏木ナオミ/木村晶子/久路あかり/首藤萌美
園田弥生/谷合香子/中山旦子/樋口綾/水谷祐紀/南海まり
(10/22のおけぴ主宰「おコンサート」で歌ってくださった石田佳名子さんもご出演)

<トートダンサー>
飯田一徳/加賀谷一肇/佐々木信彦/柴一平/白髭真二/西田健二/東山竜彦/千田真司

<子役ルドルフ>
加藤清史郎/坂口湧久/鈴木知憲/山田瑛瑠


おけぴ取材班:chiaki、おけぴ管理人 撮影:おけぴ管理人

12/01/31 ミュージカル「ハムレット」ゲネプロレポ@シアタークリエ

2012年1月31日(火)19:00
ミュージカル「ハムレット」ゲネプロレポ@シアタークリエ

心地良い疾走感!加速感!

オールスターキャストともいえるような、
華やかなキャストによる血で血をあらう復讐劇。
シェイクスピアの古典の名作が
光と影を強調した演出や映像効果、多彩な音楽にノって、
激しく流れるようなミュージカルに!!!
”エンターテイメント”として観ごたえ十分です!

私管理人、カメラで撮影しながらではございましたが、
舞台に吸い込まれるような感覚での観劇で、
観終わった時に心拍数が上がっておりました。
その興奮のレポをお届けいたします!

まずはタイトルロールのハムレット役・井上芳雄さん。
激しく力強く歌うハムレットから、
スローナンバーでの不安で迷えるハムレットまで、歌での表現力も素晴らしい!

拗ねたような表情から、荒々しい表情、狂った嘲笑うような表情、
オフィーリアを愛おしそうにみつめる一瞬の表情など、様々な表情が見え隠れします。


穢れなき透明度MAXのオフィーリア・昆夏美さん!
ハムレットに愛されて幸せいっぱいの笑顔に、こちらも顔がほころんでしまいます。
澄み渡る歌声が体に染み込んでいく感覚は最高♪
親友ヘレナ役・平田愛咲さんとのデュエットも気持ちいい♪
そして二幕のオフィーリアには猛烈に拍手を送りたい!衝撃の興奮を味わえました!


レアティーズ役・伊礼彼方さん、ソロからデュエットまで聴き所たっぷり!
とっても愛おしく妹・昆オフィーリアの頬を触るレアティーズ。
この兄妹愛に満ちた二人のデュエットは必見必聴です!美しすぎる!
シスタ~♪ブラザ~♪

お稽古場でも拝見した二幕の決闘シーン(井上さんと伊礼さん)はまさに圧巻でした!
ものすごいエネルギーとスピードのぶつかり合いに息をのみます。
賛美歌のようなコーラスが、悲壮感をあおって、一気に最後まで目が離せません!


デンマーク王クローディアス役・村井國夫さん。
威厳のある、ゆるがない存在感!


ハムレットの母ガートルード役・涼風真世さん、ドレス姿が美しい!まさに王妃!
鏡を使った万華鏡のような演出も美しい!

母親としての思いもありながら、女性としての思いで歌い上げるシーンは圧巻です。
不穏な空気感で佇む先王の亡霊・阿部裕さんの緊張感に息をのみます。


ホレーショー役・成河(ソンハ)さんの柔らかな優しい声と存在感にも癒やされました。
悲惨な思惑が繰り広げられている中で、唯一ほっとできる存在が嬉しいです。


”ほっといてもしゃべる”ポローニアス役の山路和弘さんのお茶目なこと!
表情、動き、すべてがどこかシュールなのに可笑しい。さすがです。


アンサンブルさんの鮮やかな少数精鋭っぷりも見事!
ブーケトス、一幕ラスト、山路和弘さんを囲んで歌う場面など
楽しいシーンはとことん楽しく盛り上げてくれます!

こちらも楽しい墓堀り男の場面!


(左から井上芳雄さん、川口竜也さん、成河さん)


チェコの天才音楽家ヤネック・レデツキーによる
ロック、ジャズ、ポップスなど極上のメロディは、
効果的なリプライズによって、キャラクターの感情が
寄せては返す波のように押し寄せてきます。
(生で演奏するバンドメンバーも若いっ!)

衣裳は、現代と古典のMIX感が面白く、
ハムレットが心を許している人ほど、現代的な衣裳になっている気もします。

ストーリーについては、かなりスピーディに展開する感覚ですが、
コスチュームや、人物の立ち位置、照明、衣裳、奏でられる音楽に、
たくさんのメッセージが埋め込まれているように感じられました。
色々な解釈ができそうです。
(ハムレットが初めての方は、予めWikipediaのハムレットの簡単なあらすじ
公式サイトの人物相関図でざっくりと把握されておくといいかも)

観終わった後、興奮状態で振り返るうちに
作品と演出の奥深さに気付いて、もう一度観たくなると思いますよ!

東京公演は、2/22まで日比谷・シアタークリエにて上演。
大阪公演、名古屋公演もあります!
詳しくは公式サイト

<出演>
井上芳雄
昆 夏美
伊礼彼方
成河(ソンハ)
阿部 裕
山路和弘
涼風真世
村井國夫

川口竜也小西のりゆき俵 和也照井裕隆
岩﨑亜希子木村晶子園田弥生平田愛咲(五十音順)

<スタッフ>
原作:ウィリアム・シェイクスピア
脚本・作曲・作詞:ヤネック・レデツキー
演出:栗山民也


おけぴ取材班:ayano、chiaki、おけぴ管理人 撮影:chiaki、おけぴ管理人

About 2012年01月

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