12/01/15 「パレード」公開稽古レポ@天王洲 銀河劇場
2012年1月15日(日)@天王洲 銀河劇場
『パレード』公開稽古&囲み取材レポ
舞台は、都内の2LDKマンションのリビング。
リアルなセットが作品のリアリティを高めます。
4人のルームメイトと1人の訪問者、そこからストーリーが始まります。
楽しそうにゲームに興じる良介(山本裕典さん)淡々と雑誌を
読みふける琴美(本仮屋ユイカさん)、日常の一コマ。
先輩の彼女に片思い中、青春を満喫している良介を演じるのは山本裕典さん。
4人の中ではムードメーカー的存在です。
若手人気俳優と自称恋愛中、無職の琴美には、
本作が舞台初挑戦となる本仮屋ユイカさん。
くるくると変わる表情、“目”の演技にもご注目下さい。
雑貨屋店員でイラストレーターでもある不思議女子未来は原田夏希さん。
これまでの出演作でのキュートな印象とはがらっとかわる役所です。
映画会社勤務の几帳面な直輝を演じるのは福士誠治さん。
他の三人より少しだけ大人の直輝、福士さんの落ち着いた声が直輝の人柄にマッチ!
互いに干渉せず、それゆえ衝突もせず、流れるように過ぎる4人の共同生活。
そこに現れるのが、竹内寿さん演じるサトル!
公園で男娼をしていた少年という少し異次元な存在の役を好演!
サトルの出現で、4人が抱えていた問題も徐々に露呈してゆきます。
現代に生きる者への警鐘ともいえるこの作品は、
吉田修一さんの2002年の山本周五郎賞受賞作が原作。
2010年には今回演出も手がけられた行定勲監督が映画化し
衝撃作として話題を呼び、今回ついに舞台化に!
今回脚本を担当するのは2009年に「まほろば」で
岸田國士戯曲賞を受賞した蓬莱竜太さん。
初日を前に行われた囲み取材で意気込みを語る
行定勲さん(演出)、山本裕典さん、福士誠治さん(下の写真左から)。
山本さん的見どころは「衣装さんに用意してもらった見せパンツのシーン・笑」
福士さんは「全く新しいパレード、ぜひ生のライブの舞台を観にいらしてください!」
行定さんは、蓬莱さんの戯曲について
「最後まで見ると、もう一度見たくなる。何度見ても楽しめる、そんな戯曲です。
僕らなんて、稽古で何度も見ているけれど、見るたびに楽しめますからね。」
注目作の舞台化については、
「映画版では小説の2、3歩先まで描きましたが、舞台版ではもっと先を描きました。
そここそが舞台化でやりたかったことです。
結末は絶対言えませんけどね・笑。
そのように進化させました。
小説を読んだ方も、映画を見た方も楽しめる全く新しいパレードです!!」
結末はぜひ是非劇場で!!
東京公演は2012年1月29日まで天王洲銀河劇場にて
大阪公演は2012年2月4日、5日シアター・ドラマシティにて
上演時間は約2時間10分(休憩なし)
公式ホームページはこちら
おけぴ取材班:chiaki、mamiko 撮影:mamiko 監修:おけぴ管理人