12/01/31 ミュージカル「エリザベート」製作発表レポ
2012年1月31日(火)13:00
ミュージカル『エリザベート』製作発表レポ
日本での"ウィーンミュージカル人気"を不動のものにしたミュージカル「エリザベート」。
ウィーン初演から20年の今年、東宝版も8月にはなんと上演1000回目を迎えます。
1996年の宝塚歌劇団での日本初演以来、
訳詞・演出(宝塚では潤色も)として携わっている
小池修一郎さんのご挨拶で会見がはじまりました♪!
(小池さんの横で水を注ぐ山口祐一郎さん、小池さんのグラスへ注いであげたのも実は山口さん)
「国の運命や行く末が見えない中で生きている、
この作品の世界が今の日本と重なっています。それだけ深く、
時代を超えて続いていく作品だと改めて痛感しています。」(小池さん)
続いてキャストの皆さんをひと言コメントとともにご紹介しましょう。
帝劇初登場で、新しくエリザベート役に挑戦するのは春野寿美礼さん。
「これから役と向き合いますが、
“孤高の皇妃”というものを演者として体感したいです。
みなさんの背中を追いかけながら自分なりに努めて参りたいと思います。」
そして、PVで、よりストイックなエリザベートに近づきたいと話されていた瀬奈じゅんさん。
今まで宝塚時代を含めてルキーニ、トート、エリザベートを演じてきた瀬奈さん。
それぞれの役から見た作品の印象を
「ルキーニでは美術館で額縁に入った絵画を
お客様に一枚ずつ紹介しているような感覚、
トートやエリザベートではその絵になったような感覚を楽しみました。」
これには“なるほど!”
小池さんから2000年から公演が続いたのは
この方の不断の努力のおかげと紹介されたのが、
初演よりその歌声と圧倒的存在感がたまらないトート役・山口祐一郎さん。
「こうして(後列のルドルフたちを見て)自分の息子が増え、
美しいお嬢さんたち、ファミリーがいれば、この凄い作品も乗り切れるかな(笑)」
会見ではお茶目、そして舞台ではカッコイイ山口さんでございます♪
続いて、より深まったトート像に期待がふくらむ石丸幹二さん!
「今ここにトート役経験者が5人います。
その中で僕は一番の新米です(笑)先輩から学んで精進します!」
まさに『ジキルとハイド』お稽古中の石丸さん、
小池さんからは「魔人系続きますね」と(笑)、
新たなジャンル分けに場内もクスッ♪
そして!ウィーンや母国ハンガリーでトートを演じてきたマテ・カマラスさん!!!
私管理人、ウィーンでマテさんのエリザベートを2度観てきたのですが、
オラオラオーラなワイルドトートで、芝居の幅も広く、ハスキーな歌唱力は必聴です!
小池さんからは「ウィーンで彼のトートを見たとき誰よりも
“死のエネルギー”を感じました。
震災があった昨年の『MITSUKO』公演に家族の反対を押し切って
来日してくれた彼の日本への思い、仕事への責任感に応えたい。」
とご紹介がありました。
「大好きな日本で、帝劇の舞台に立つことができて幸せです。
がんばりますのでよろしくお願いします。」と日本語でのご挨拶!
続いて、“世界で一番この役をされている、
これはギネス級(小池さん)”ルキーニ役の髙嶋政宏さん(二幕冒頭のキッチュ大好き♪)。
山口さんからも「(トート役は)ラッキーなことに2人とか3人でね、
毎回1対3ですよね。2000回の時はトートチームで花束でも持っていきたいです(笑)」
そんな髙嶋さんからは
「うちの甥っ子が少年ルドルフ役のオーディションを受けたのですが、
落ちました。残念!(笑)」と衝撃のコメントが!
今回3人のルドルフ役、みなさん初参加です!
小池さんからのエールとともにご紹介!
まずは初ミュージカルの大野拓朗さん。
「ミュージカル初挑戦と聞き私も“ドキッ”としていますが(笑)、
皆さんともその“ドキッ”を共有したいですね」(小池さん)
「守ってあげたいと思ってもらえるような魅力あるルドルフを演じたいです。
プレッシャーはありますが、今出来ることを精一杯やるだけです。」(大野拓朗さん)
続いて『ロミオとジュリエット』(ティボルト役)に続いての小池作品参加となる平方元基(ひらかたげんき)さん。
「素晴らしいボディラインの美丈夫、凛々しい博多男子です。」(小池さん)
「ルドルフはとてもやりたかった役です。
この役を通してひと回りもふた回りも成長し新しい自分に出会いたい!」(平方元基さん)
そしてダンスコンテストでも受賞経験がある古川雄大(ふるかわゆうた)さん。
あるルドルフのダンスシーンもとても楽しみ!
「ロックな歌唱で新しいルドルフを見せてくれると思います」(小池さん)
「歴史があって、多くの人に愛されている作品に参加できることを幸せに思います。
僕ら3人、よき仲間よきライバルとして役を作っていけたらいいなと思っています。
今はまだ距離感をうかがっている最中です(笑)、
今度3人でご飯でも行きたいです。」(古川さん)
弟キャラな大野さん、緊張の面持ちの平方さん、落ち着いた古川さん、
とても個性的な3人が作り上げるそれぞれのルドルフが楽しみです!
最後に、瀬奈さんの
「ルキーニを演じた時、春野さんが演じるトートに渡したナイフ。
今度はそれで一緒に刺されましょう。」には春野さんもこの表情♪
宝塚の一期違いの先輩後輩というお二人、
気の合った、息の合った場面が随所に見受けられました。
刺激を与えながら素晴らしいエリザベート像を作り上げてくれると期待大!
そして、この日の歌唱披露はマテ・カマラスさんの”♪愛と死の輪舞(ロンド)”と
春野寿美礼さんによる”♪私だけに”が披露されました。
ハスキーな声と豊かな表情がとてもセクシーなマテトート!
春野さんの伸びやかな歌声の中に秘められた芯の強さにうっとり♪
開幕が待ち遠しくなるゴージャスな製作発表でした。
そしてこの製作発表にご登壇された方以外にも、
オーストリア皇帝にはおなじみの石川禅さんに加えて、岡田浩暉さん!
エリザベートの父マックスにはエリザ初登場の今井清隆さん。
さらにこの翌日に少年ルドルフ役、トートダンサー追加キャストが発表されました。
こちらも要チェックでございます!
ハプスブルク家の滅亡と美貌のオーストリア皇后エリザベートの生涯を描いた名作。
クンツェ&リーヴァイのゴールデンコンビが生み出した名曲の数々。
その楽曲に見事にのった歌!群舞!衣裳、セットも豪華!
ウィーン初演から20年のメモリアルイヤー。
深みを増したキャスト、新しい風を感じる新キャスト!
組み合わせの妙でますます魅力UPの2012年エリザベート、お見逃しなく!!
公演は2012年5月9日(水)~6月27日(水) 帝国劇場にて
全国公演スケジュールは
2012年7月5日~26日 博多座
2012年8月3日~26日 中日劇場
2012年9月1日~28日 梅田芸術劇場メインホール
公式HPはこちら
HP内で製作発表の公式レポや楽曲披露の動画などもお楽しみいただけます。
<おけぴ管理人的見所紹介>
簡単にあらすじをご紹介しますと、
ハプスブルク家に嫁いだ、自由奔放な娘シシィ(エリザベート)が、
古い体質の宮廷で、自由を求めて孤立、時々死に誘惑されながらも
己の道を生きる、その人生を描いたお話です。
この”死”の象徴が、黄泉の帝王トート閣下。
このトートの存在感がすさまじいのでございます。
(トート閣下登場場面、一斉に上手上方に向きを変える客席オペラグラスも圧巻!)
初めてエリザベートを観た時は、
このトートのまわりにウヨウヨいるトートダンサーの
かっこよさに魅了されまくった管理人です。
オープニングから衝撃で、美しく幻想的なナンバーにのったあの動きと歌力!
このシーン、子役ルドルフの動きが超かわいいです♪
超名曲"最後のダンス"、"闇が広がる"など何度観ても聴いても飽きない!
"ミルク"の群舞は、初めて観た時「このシーン終わらないで!」と大興奮でした。
<公式のプロモーションビデオ第二弾>
<出演&役名>
春野寿美礼/瀬奈じゅん(エリザベート)
山口祐一郎/石丸幹二/マテ・カマラス(トート)
高嶋政宏(ルキーニ)
石川禅/岡田浩暉(フランツ)
寿ひずる/杜けあき(ゾフィ)
今井清隆(マックス
大野拓朗/平方元基/古川雄大(ルドルフ)
春風ひとみ(エリザベートの母)
岸祐二(エルマー)
伊東弘美(マダム・ヴォルフ)
<男性アンサンブル>
奥山寛/川口竜也/近藤大介/さけもとあきら/白石拓也/砂川直人/武内耕
谷口浩久/田村雄一/俵和也/中山昇/橋本好弘/横沢健司
<女性アンサンブル>
石田佳名子/石原絵理/碓氷マキ/柏木ナオミ/木村晶子/久路あかり/首藤萌美
園田弥生/谷合香子/中山旦子/樋口綾/水谷祐紀/南海まり
(10/22のおけぴ主宰「おコンサート」で歌ってくださった石田佳名子さんもご出演)
<トートダンサー>
飯田一徳/加賀谷一肇/佐々木信彦/柴一平/白髭真二/西田健二/東山竜彦/千田真司
おけぴ取材班:chiaki、おけぴ管理人 撮影:おけぴ管理人