10/02/15 モリー先生との火曜日稽古場レポ
2010年2月15日(月)17:00
モリー先生との火曜日 稽古場レポ

贅沢すぎる音楽朗読劇!!!
生音楽に誘導されてスっと吸い込まれるオープニングから
気持ちを解きほぐしてくれるエンディングまで、
この素晴らしさをどう言葉にすればいいのか戸惑ってしまう1時間40分でした。
ストーリーは「ALSという難病に侵されたモリー先生が、
死を目前にしてかつての教え子ミッチ・アルボムに
人生最後の授業を行う」という、アメリカを舞台にした実話です。
ALS(筋萎縮性側索硬化症)とは、
神経中枢が麻痺して身体中の筋肉が動かなくなって
やがて息もできなくなってしまうという難病...
しかし、モリー先生はそのことを悲観するどころか、
病気になったから気づいたことをミッチに語りかけたり、
昔ミッチに質問した質問をもう一度してみたりして、
「人生の意味」をミッチに熱く語り続けるのです。

そのモリー先生のお話の楽しいこと!
そのことば達の印象的なこと!
重いテーマのはずなのに、
モリー先生のあの愛情に満ちた歓びに満ちた表情!!
そのモリー先生役は、光枝明彦さん。

低音ヴォイス、一言ひとことがしっかり伝わって来るしゃべり方、
低いハッハッハッハッと笑ったときのとっても素敵な笑顔、
まさに気持ちを全身で表現するモリー先生。
(本レポ末尾からモリー先生役の光枝さんのラジオ出演の放送内容が聴けます)
モリー先生の教え子ミッチ役には、今拓哉(こんたくや)さん。

今さんがアメリカ人のミッチにしか見えなくなってる管理人です。
さわやかアメリカンな、心に響いてくるハートフルな声の今さん。
身振りや手振り、そして表情にもぜひご注目下さい。
そーしーて!ミッチの妻でプロの歌手ジャニーン役に、土居裕子さん。

もうね、土居裕子さんの魅力を120%堪能できますよ。
歌声もたっぷり! ソロナンバーをはじめ、
今拓哉さんとのデュエットなんて、ハモリ最高でございます。

ちなみに前回の初演時にはなかった新曲も登場!(この新曲が最高なのです)
終始鳥肌モード全開で、聴いていてもう耳が興奮しすぎて大変でした。

土居裕子さんの朗読の声もとっても心地いいんです。
読んでる時の雰囲気も素敵でしょ!

さらにこの音楽朗読劇、何が贅沢か...といいますと
音楽が生演奏で、その生演奏を奏でるのは
日本を代表するピアニストの小原孝さんの素晴らしいピアノと

真部裕さんのしなやかで華のあるバイオリン♪♪

後半、モリー先生が息をするだけでも苦しい状態になるのですが、
その時に、流れてくる音楽がまるでモリー先生の
呼吸のように聞こえてくる場面があります。
引き込まれて、見ているこちらも
気づけば自分の呼吸も合わせているんですよね。

...呼吸をしながら、
モリー先生がミッチに言います。
「あなたにとってのカンペキな日ってどんな日ですか?」
果たして死を目前にしたモリー先生にとってのカンペキな日とは?
「後悔しない生き方をするためにはどうしたらいい?」というミッチの問いに、
「肩に小鳥をとまらせるんだ。」とモリー先生...
果たしてこの言葉の意味とは?

最高の役者3名に、最高の演奏者2名、セットは椅子とテーブルだけ。
シンプルが魅せるこの圧倒的な世界観は一見の価値ありです!
そして言葉だけではなくて、この歌声と音楽が加わることによる効果を
存分に味わうことのできる音楽朗読劇「モリー先生との火曜日」。
難しく考えず、心を開いて、言葉と歌声と音楽を吸い込んできて下さい!
公演は2010年2月25日(木)19:00と26日(金)の14:00/19:00。
有楽町朝日ホールにて。詳細はこちらから。

(追伸)
土居裕子さん演じるジャニーンの「行ってあげて」というセリフと、
最後の波の小話(このシーン大好き)に入っている
「たいへんだ〜!」というセリフがツボでございます。
さらにピンポイントなツボは、デュエット曲の
「決して消えるこーとーないーー」の、「と」が気持ちよすぎでした。
ツボだらけな公演です。

そーしーて!
このモリー先生こと光枝明彦さんがFM世田谷にご出演された
オンエアノーカット版を こちらでお聴きいただけます♪
光枝さんとっても若い素敵な声です!そして内容かなりテンコ盛りです!ぜひお聴き下さい♪

むーちゃーくーちゃーよかったです!
当たり前かもしれませんけど、歌も演奏も超スバラシかったです!
あまりにもよかったので、YouTubeで、ジャック・レモンバージョンを探して
今全11回の3回まで観終わりました。
今のところ、舞台とほぼ同じ進行で、きっと原作にも忠実なんだろうな、と。
続きが楽しみです T-T
とてもいい音楽朗読劇でした。
土居さんの情感溢れる柔らかく心に届く歌声、
光枝さんはモリー先生そのもの。歌は絶品。
今さんは愛嬌ある生徒をまっすぐに演じていました。
リーディングだと睡魔との闘いになってしまうのですが、
音楽があるとその分、惹きつけるものが多くてよかったです。
ストーリー的にはちょっと優等生的すぎるきらいがなきにしもあらずですが、
ひねくれている私にも素直に感動できました。
泣けました。また見たいです。
最後の万雷の拍手が公演の感想をそのまま表してました。
アンケートを書いてる人もものすごく多かったです。
原作も購入してしまいした。
今夜の音楽朗読劇「モリー先生との火曜日」あまりの素晴らしさに
ブラボーブラボーと叫びたかったです!
ピアノ、ヴァイオリンの演奏もよく、モリー先生役の光枝さんを初めて
見ましたが、声量がありいいお声で、優しい先生を演じておられ
今 拓哉さん素敵!土居 裕子さんの美しいお声に心が振るえ、
アヴェ・マリアの歌に涙しました。心が洗われる作品でした。
ALS(筋萎縮性側索硬化症)は燃えているロウソクに似ている。
神経を溶かして、身体をロウの固まりのようにするんだ…
と本に書いてあるのですが、本当に恐ろしい病気ですね。
いつも身辺整理をしなくてはと思いながら遊びに夢中で、何年も過しております…。
「モリー先生との火曜日」を鑑賞して、これではいけないと心を入れ替え
片付けようと決心しました。
そして命が尽きる時には、ありがとうと感謝の言葉を言いたいです。
