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11/11/18 CHESS IN CONCERT 安蘭けいさん、中川晃教さんインタビュー

2011年11月18日(金)
CHESS IN CONCERT
安蘭けいさん、中川晃教さんおけぴ管理人インタビュー♪

2012年1月26日から、ABBA作曲、ティム・ライス原案・作詞の
伝説的ミュージカル“チェス”コンサートバージョンに出演される
安蘭けいさん(フローレンス役)、中川晃教さん(フレディ役)のお二人にお話を伺いしてきました!

おけぴ管理人)
お二人は初共演ですよね、お互いの印象などお聞かせください

安蘭さん)
中川くんを初めて知ったのは「モーツァルト!」で、衝撃的でした。
”あ、こんな天才がいたんだな、こういう人が日本にいてくれて嬉しいな”と感じ
その才能に惚れ込みました。
同じミュージカルの世界にいながら、
同じ舞台に立つことが考えられないくらい、繋がっている感じがしなかったですね。

中川さん)
(恐縮しながら)そこまで言ってくださるなんて、本当に…

安蘭さん)
でもね、今日こうやってお話しして、あ、人間だったんだなという安心感が生まれました(笑)。

中川さん)
その“人間だったんだな”ってのNice!!

安蘭さん)
話せば話すほどツッコミどころもありそうですし、
私の人をいじりたい欲求を刺激する(笑)、人間的にも興味深い人です。

中川さん)
僕の安蘭さんの印象は…実は出会いが…(笑)
僕が楊先生(楊淑美(ヨウ・シュクビ)さん。多くの歌唱指導をされてます)を訪ねて
上海に遊びに行った際、
現地でオーダーメイドしたニットが、帰国までには出来上がらなかったんです。
すると、楊先生が、僕の帰国後に来る安蘭さんにニットを託すねと言ってくださり…
僕の返事は何を血迷ったか「はい、ありがとうございます!」。
そして後日、宝塚という住所から小包が届き、
蓋を開けたらそこからもう色んなことが判明し(笑)。
スターさんになんてことをさせてしまったんだ!!と。
そんな罪悪感いっぱいの始まりでした。

楊先生から安蘭さんのお人柄は聞いていたのですが、
実際に媒体で目にする安蘭さんは大スターさん。
この方に・・・と思うとあまりに申し訳なくてもう会えないと思っていました。

そして今年、「エディット・ピアフ」の初日、
安蘭さんが魂を込めて演じられたピアフを観て素晴らしい!
と感動したその気持ちと共に“あの時”はすみませんでした!
と気持ちを伝えに行きました。本当にすみません。

安蘭さん)
いえいえ、中川くんイコールニットだから(笑)、モーツァルトからのニットだから!

中川さん)
(笑)モーツァルトからのニット、そしてCHESSへ、まさに運命を感じる流れで!
なんかすみません、すごい強引な運命を感じてしまって(笑)。

安蘭さん)
こちらこそ、よろしくお願いします。

おけぴ管理人)
噂によるとCHESSにかける思いが中川さんとても強く…
だいぶ前からCHESSにご出演されたかったそうですね!

安蘭さん)そうそう、熱い想いがね(笑)
中川さん)今日も(インタビューが続き)ずっと熱い想いを語り続けているのですが、
安蘭さん)たぶん、もっと新しい言葉がどんどん出てくると思いますよ。
中川さん)
それだけこの作品が奥深いということなんです!!

ストーリーは、冷戦の時代、アメリカ人フレディ(中川晃教)と
ロシア人アナトリー(石井一孝)、二人のチェスチャンピオンの勝負のストーリー。
そこに、フローレンス(安蘭けい)という女性が関わることによって物語が大きく動いていく。
それがまるでチェスのゲームの様でもあり、それを音楽で絶妙に表現しているんです!

ABBA独特のスウェディッシュPOP、その要素に加えて、
アメリカ人の歌はロック、その内容も心の葛藤や感情をストレートに歌っています。
一方、ロシア側には芸術の街、孤高のロシアを感じさせる旋律があるんですよ。
ABBAがこういった音楽を書いていた、
しかもミュージカルを目的に作っていたことがわかった時に、
これは深いなと思ったのです。

「マンマ・ミーア」というABBAのオリジナル楽曲で構成されたミュージカルが
日本にも定着した今だからこそ、この「CHESS」に興味を持たれるお客様が多いと思います。
そして今回、コンサートとして上演できることになったのは、
コンサートとして成立するだけの楽曲の力があるということでもあるんです!
この世界を作りたい、やりたい!運命を感じました。これはやらないと!って。

おけぴ管理人)フレディという役については

中川さん)
CHESSの何役を目指していたとか、そういう感覚ではなく、
この作品の世界を作りたかったのです。
アメリカ人フレディにキャスティングされたたとき、
「あ、アメリカ人か!」と改めて目標が見えました。

おけぴ管理人)安蘭さんは、中川さんとは初共演ですね

安蘭さん)
作品の内容は知らずに、初めてキャストを見たとき、
中川くんとはどう関わるのか全く想像できず、もし関るとしてもお姉さんかな、
なんて思っていたので、パートナーというのはちょっと驚きました。

ただ、「モーツァルト!」で彼の非凡な才能を見たときに、
この才能を支える人の大切さを強く感じたので、
今回まさに、フレディのパートナーであり
セコンドの役柄をいただいたことには、運命を感じます。
中川くんを支える人、今回は私がそれを担います!!

中川くんの歌声は表面的じゃない、魂の歌ですよね。
感情が口から出てくるような歌声が好きなのですが、
中川さんは、まさにそう感じる歌声なんです!
これまでも、歌声をイメージして♪フ~ン♪っって、勝手にデュエットしたことはありますが、
でもそれが実現するなんて思ってもみなかったこと。
自分が中川さんの歌声にのっかることで、どんな風に向上していくのか、
何を得るのか好奇心、期待がとても大きいです!

中川さん)二人のナンバーもありますしね、かなり感情的な(笑)

おけぴ管理人)今回はミュージカルではなくコンサート形式での上演になりますね

中川さん)コンサートなので自ずと僕たちも音楽の中に存在します。
ただ、歌手の方々のコンサートではなく、アクターとしての部分、
ミュージカルでの経験を持つ出演者達で“音楽、楽しいぜ!”だけではなく、
CHESSという作品を表現したいと思っています。

実際、歌うだけでなく俳優としての表現も許してくれるだけのナンバーですから!
純粋に音楽を楽しみつつ適度な芝居が入って・・・
すごく楽しめる作品になるだろうなぁ!

おけぴ管理人)石井一孝さん、浦井健治さんとの絡みも楽しみです
(インタビューの時点ではお稽古は始まっておらず、顔合わせも行っていない状態です)

中川さん)石井さんも浦井さんもみなさん背が高いじゃないですか。
僕、アメリカ人なのに背が低くて(笑)。
あ、コンサートだからいいのか。
あ、そんなこと言ったら本編ミュージカルのとき、いなくなっちゃいますよね。
いけないいけない!(一人で完結させる中川さん)

おけぴ管理人)演出は宝塚出身の荻田浩一さんですね!

安蘭さん)
荻田さんとは私が新人公演で初めて主役をした時に、
荻田先生も初めて新人公演の演出をされたというご縁です。
年齢が近いこともあって、一緒に作っている感覚、
それはその頃からずっと持ち続けています。宝塚を辞めた今も、変わりません。

そして私は宝塚時代から、今回のフローレンスのような、
何か抱えている人物を演じることが多く、
荻田さんからも芯の強い、決して折れない、倒れない、
たとえ倒れても起き上がる役を付けていただくことが多いですね(笑)。

おけぴ管理人)最後に、2011年を振り返っていかがですか?

安蘭さん)
今年は“エディット・ピアフ”から始まり、
“MITSUKO”、そして“クレオパトラ”と、、それぞれ強烈な女性を演じてきました。
役を演じることによって、自分を見つめなおすことができ、
女性として、人間として収穫の多い一年でした。
周囲のことより、自分を見つめ、知った、“原点回帰”の年でした。

3月の震災でも、皆さんそれぞれ直面したことと思いますが、
自分の仕事についてなど、これでいいのかと思いました。
そして改めて自分の仕事に誇りを持ち、間違ってなかったと再認識させてもらいました。
自分が今生きていることに対して、考えさせられた年でしたね。

2012年は今年演じてきた女性たちの経験を活かせるように、
無駄にならないようにしたいですね。今はお米でいうなら、
苗を植えている段階、また来年育って実るようにと!

中川さん)
僕はちょうど「Under Ground Parade」という作品の稽古初日が震災で、
幕が開くのかという不安、幕を開けるためにやらなければならないこと、
やれないこと、という現実。幕が開いたときの感動は忘れられません。
自分が強くなれた、輝けた瞬間でした。安蘭さんの言葉を借りれば、
やはり自分の仕事に対する誇りを再確認できた時でした。

「ゲゲゲのげ」は人間の姿を見つめ返すことがテーマの戯曲で、
鬼太郎と目玉親父の二役をやったのは、モーツァルトに次ぐ新境地かな!?(笑)
今年はどの作品も印象深く、ここまで来られたことだけで感謝です。

CHESSから始まる2012年、一番は“楽しむ!”ということ。
生きてさえいればできる!そして、楽しむ!

おけぴ管理人)2012年のCHESS IN CONCERT、とっても楽しみにしています!

安蘭さん&中川さん)かなり期待していただいていいと思いますよー!!

石井一孝さん、浦井健治さんのCHESSおけぴ管理人インタビューはこちらから

CHESS IN CONCERT
アメリカ人チェスチャンピオンのフレディ役を中川晃教さん。
フレディのアシスタント・フローレンス役を安蘭けいさん。
そしてフレディのライバル、ロシア人のアナトリー役を石井一孝さん。
CHESS競技を華麗にクールに裁く審判アービターに浦井健治さんなど、
素敵なキャスティング♪

出演:
安蘭けい/石井一孝/浦井健治/中川晃教(五十音順)
AKANE LIV/池谷京子/大野幸人/角川裕明/田村雄一/ひのあらた/横関咲栄
演出:荻田浩一
音楽監督&Piano:島健

作品HPはこちら
東京公演は2012年1月26日から29日まで青山劇場にて、
大阪公演は2012年2月10日から12日まで梅田芸術劇場メインホールにて上演。
上演期間も短いです!お見逃し、お聴き逃しなく!!


おけぴ取材班:chiaki,nats,おけぴ管理人 撮影:おけぴ管理人


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名前:山野上 寛
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出身:大阪府茨木市
現住所:東京都中央区
もともとミュージカルには拒否反応があったんです。「なんで歌うねん」と。が、2000年、松たか子 ファンの後輩に誘われてみにいったオケピ!でミュージカルの拒否反応が消え、強引に連れていかれたライオンキングでスイッチが転換、夢から醒めた夢で初のリピート (6回)そして差し入れ・ファンレター初体験。 キャッツで初の名古屋遠征、 レミゼに感動。翌2001年、四季ハムレットで初のマチソワジーザス出待ち初体験、2002年モーツァルト!に興奮。2003年からは観劇に幅が出て、 2004年はラスベガス、ニューヨーク、ウィーンへと年3回も観劇ツアーに出かけてしまう。その勢いで2005年、会社を辞めて独立。現在2日1本ペースで感激中♪

役者さんにはまるポイント:声
感激ポイント:1幕最初の衝撃
好きなシーン:群舞、小芝居
大好きな演目:ルドルフ、星組ロミジュリ

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