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2012年03月 アーカイブ

2012年03月01日

12/03/01 7DOORS~青ひげ公の城~稽古場レポ

2012年3月1日(木) 13:00
「7DOORS~青ひげ公の城~」稽古場レポ

水夏希さん×SUGIZOさん×鈴木勝秀さんという異色の組み合わせ、
その美意識の融合がとても楽しみな作品「7DOORS~青ひげ公の城~」の
お稽古場にお邪魔してまいりました。
3/15の舞台写真付ゲネプロレポもUP!

人間の心の深淵を恐ろしくもあり、美しく描きだす”青ひげ公ワールド!

作曲家バルトークの唯一のオペラ「青ひげ公の城」。
これまでにも演劇、アニメーション作品など様々な形で取り上げられている
「青ひげ公の城」ですが、今回の舞台はそのストーリーをベースに
キリスト教の7つの大罪を絡めた作品です。
構成・演出としてこの物語を再構築するのは
ミュージカル「ファントム」、「ドリアン・グレイの肖像」などの作品でも
美しい世界を作り上げた鈴木勝秀さん。

最初にストーリーをご紹介しておきましょう
主人公ユディットは公爵に見初められ、兄の反対を押し切って嫁ぐことを承諾する。
その公爵は“青ひげ公”と呼ばれ、三人の先妻が死を迎えている、
よからぬ噂が聞かれる謎に包まれた人物。
ユディットが結婚を承諾したのは、
何かが隠されているという「7つの扉」の中を見たいという願望から。
青ひげ公の城には「7つの扉」があり、
執事の案内でユディットはそれぞれの扉を開け、謎の男たちに出会う。
彼らは何者なのか、
そして、ユディットが最後の扉を開いた時、
青ひげ公の「7つの扉の」の秘密が明らかになる。


この日は、冒頭場面から第一の扉のシーンを拝見させていただいたのですが
「次の扉の向こうには一体何があるのだろう」とすっかり作品に引き込まれました!
役者さんそれぞれの持つ声色等の濃い“カラー”が作り出す独特の世界観!

主人公ユディットに元宝塚歌劇団雪組トップスター水夏希さん。
紅一点!!
スラリとした立ち姿はもちろん、
凛とした台詞回しや表情豊かな演技も大きな魅力!
真っ直ぐな瞳に吸い込まれそうに!


謎に包まれた青ひげ公にはLUNA SEA、X JAPANのメンバーであり、
ミュージシャンのSUGIZOさん。この作品の音楽も手がけられています。


ヴァイオリンの演奏シーンも!

奏でるヴァイオリンの音色は音楽でもあり公爵の声でもあり、
悲しく語りかけてくるような美しい響き♪
ヴァイオリンの弓をくるっとまわす仕草にゾクっとしました。
劇中音楽もアンビエント・テクノ、現代音楽、エスニックなど、
色々な要素を含んだ懐かしさともの悲しさを感じる旋律と歌声。

二人を取り巻く7人の男たちには、
キリスト教の七つの大罪が役名として付けられています。

青ひげ公の執事でユディットの案内人を務めるのが
阿佐ヶ谷スパイダースの中山祐一朗さん。
なんとも言えない胡散臭さ(褒め言葉です)が漂う声です。


中山さんとユディットの父を演じる陰山泰さん。
ユディットの父は家の繁栄のために娘の結婚を喜び、
兄(菅原永二さん)は妹の行く末を案じます。


(とあるシーンの抜き稽古にて)ヴェルレーヌの詩を朗読する伊藤ヨタロウさん。
思わず聞き入ってしまう音としての言葉の美しさです。役名は裏腹に・・・“嫉妬”。


中央:オレノグラフィティ(劇団鹿殺し)さん演じる“暴食”と
その男を連れ去る従者Spiさん(左・ミュージカルRENTに出演されていました!)と石橋祐さん(右)


ちょっと怖いけど先が見たくなるようなミステリアスな雰囲気の中で、
人の業が色濃く描かれていきます。
“7つの扉”の意味、
そして公爵の真相を知ったユディットはその後どうするのか。
衝撃のクライマックスは是非劇場で!!

東京メトロ大手町駅に掲出されている
この新ビジュアルポスターをご覧いただいてもわかるように、
そのビジュアルの美しさもこの作品の魅力です!

<公演情報>
2012年3月16日~4月1日 東京グローブ座
2012年4月4日、5日 森ノ宮ピロティホール

<作品HP>
http://www.7doors.jp/

<キャスト>
ユディット 水夏希

傲慢 pride 中山祐一朗
怠惰 sloth 石橋祐
憤怒 wrath 菅原永二
肉欲 lust Spi
暴食 gluttony オレノグラフィティ
嫉妬 envy 伊藤ヨタロウ
強欲 greed 陰山泰

公爵 SUGIZO

<構成・演出>
鈴木勝秀

<音楽>
SUGIZO

本番での衣装もお楽しみに!



おけぴ取材班:chiaki、おけぴ管理人

2012年03月02日

12/03/02 玉造小劇店配給芝居Vol.9「ワンダーガーデン」稽古場レポ

2012年3月2日(金)13:00
玉造小劇店配給芝居Vol.9「ワンダーガーデン」稽古場レポート

4人芝居×2チームの魅力的なキャストの皆さんが
魔法のように軽やかに男女を演じ分ける「ワンダーガーデン」。
花組芝居×わかぎゑふ×拙者ムニエル×キャラメルボックス×トップアイドル・・
ありそうでなかった組み合わせの4人芝居に期待が膨らみます!

美しい庭のある家に育った四姉妹の20年にわたる物語。
こちら“乙女”な男性陣の四獣(スーショウ)チーム。
写真左から次女・薫子を演じる桂憲一さん、
三女・葉月役の植本潤さん、義妹・桜役の八代進一さん、
そして長女・千草を演じる大井靖彦さん。

ご存じ「花組芝居」の中心俳優として活躍中の皆さんが結成した
俳優ユニット“四獣(スーショウ)”。

今回のお芝居は、四獣のみなさんの花組芝居・入団20周年を記念して
“昔から見守ってくれていた親戚のおばさんのような”存在という
わかぎゑふさんに作・演出を依頼して作り上げられた作品の再演です。

キャッチコピーは
「瞬時にして男と女を演じ分ける究極の四人芝居!」!!


さらに、今回は女性だけの四華(スーホア)チームも参戦。
写真左から高橋由美子さん(次女・薫子役)、
三女・葉月役の澤田育子さん(拙者ムニエル/ goodmorningN゜5)、
義妹・桜役の小椋あずきさん、
長女・千草を演じる大森美紀子さん(演劇集団キャラメルボックス)。

全く同じ台本を男性と女性が演じると、こうも違うのか!と、
目から鱗がパリパリとはがれまくったお稽古場。
演出のわかぎゑふさんが「取材が入っているから、しっかりお願いします(笑)」と
キャストにプレッシャーをかける中、
まずは男性・四獣チームの通し稽古を拝見です。

物語の舞台は大正~昭和にかけての東京・碑文谷辺り。
美しい庭のある家に暮らす姉妹たちの少女時代から20年に渡る物語が、
いくつかのエピソードで語られていきます。

流れる時の中で描かれる四人姉妹それぞれの恋と人生。
決して平坦ではない運命を描きながらも、
わかぎゑふさんの脚本は、その優しい眼差しが何とも印象的。

真面目な長女(大井靖彦さん)は、堅物の海軍将校・杉山との結婚が決まり・・


その杉山の妹である桜(八代進一さん:左)と、
肝の据わった賢い次女・薫子(桂憲一さん:右)は何やら気が合うようで・・


キャピキャピのちゃっかり三女・葉月(植本潤さん)も含めて
とにかく全員が何とも“乙女”!

「まあ、ごめんあそばせ」「嫌だ、私ったらはしたないわ」etc・・
乙女な言葉遣いも満載です♪

女性役はもちろん“お手のもの”の花組芝居メンバーの皆さん。
今回のお芝居では
四姉妹の相手役となる男性をそれぞれが1人2役で演じているのが見どころのひとつです。
つまり4人で8役。この切り替えが何とも鮮やかでお見事♪

“何か”を実演中の海軍将校・杉山(八代さん)や、


“ビタミンの足りない”詩人役・桂さんに笑いが止まりません!

派手な仕掛けや展開はありませんが、
芸達者なキャスト陣と、繊細な脚本の妙にどんどん引き込まれ、
優しさの溢れるラストにカメラを構えながらジーン・・と感動。
わかぎゑふさんの描きだす世界は、
まるで朝の連続テレビ小説をみているような清々しい“面白さ”を
心に運んでくれました♪

さらにこの後、女性陣・四華チームのプロローグを拝見。
こちらも絶妙なキャスト!


(左:小椋あずきさん、右:大森美紀子さん)

男性チームと全く違うおもむきで、
とにかく“かしましい”こと、この上ない(笑)!


(中央:高橋由美子さん、右:澤田育子さん)

きゃっきゃと楽しく飛び跳ねる三姉妹。
高橋由美子さん、拙者ムニエルの澤田育子さん、そしてキャラメルボックス大森美紀子さん。
このメンバーの“姉妹”役が観られるなんて、それだけでも貴重です!

独特の存在感を放つ小椋あずきさん演じる、
義理の妹・桜に対する、ちょっぴり“意地悪”な感じが
何とも「女性的」で生々しい!
これ、“乙女”な四獣チームと全然違う役作りです。

男性が演じる女性と、女性が演じる男性と、女性が演じる女性、そして男性が演じる男性。
うーん、これぞ演劇のお楽しみですね。
是非、劇場で両チームを見比べたい!

ちなみに、四獣チームと四華チームはそれぞれの舞台で
転換スタッフとしても活躍されるそうですよ♪
つまりどちらのチームを観劇しても8名のキャストの姿は観ることが出来るのですが、
ここはやはり2チームを見比べて「演劇ならでは」の魅力を堪能したいところです!

美しいバラの咲く庭で語られる、四姉妹の恋と人生。
甘い中にもピリッとスパイスが効いた物語を
魅惑のキャストで贅沢な4人芝居!
四獣チーム、四華チームそれぞれの味わいの違いが今からとっても楽しみです♪


こちら“テンション上げ体操”中の四華チーム(写真左は演出のわかぎゑふさん)

<公演情報>
玉造小劇店配給芝居Vol.9『ワンダーガーデン』
東京公演 2012年3月8日~18日 座・高円寺1にて
神戸公演 2012年4月7・8日 新神戸オリエンタル劇場にて

作・演出:わかぎゑふ
出演:
[四獣]桂憲一/植本潤/大井靖彦/八代進一
[四華]高橋由美子/大森美紀子/澤田育子/小椋あずき

上演時間:約1時間55分
公式HPはこちら
座・高円寺の公演紹介

公式HPで紹介されているワンダーガーデンCM集がこちら(笑
お稽古場のノリもこんな感じでとっても楽しい雰囲気でした!



植本さんが撮影された写真がこちら、わかぎゑふさんのがこちら



おけぴ取材班&撮影:mamiko 監修:おけぴ管理人

2012年03月06日

12/03/06 ミュージカル「ジキル&ハイド」ゲネレポ@日生劇場

2012年3月6日(火)
ミュージカル「ジキル&ハイド」ゲネレポ@日生劇場


階段までも美しい!

5年ぶりにキャスト一新!
楽曲から受ける印象は更にゴージャスに、
照明やセットなど新たな視覚的効果に加えて、
人物造形が緻密で、人物像の解釈も変化している様に感じられた、
新生「ジキル&ハイド」、興奮のゲネレポをお届けいたします。

まずは一幕冒頭から、日本では初登場となるビッグナンバー「知りたい(I need to know)」で
医師ヘンリー・ジキル・石丸幹二さんの熱の入った歌い上げが堪能できます♪


父親役の花王おさむさんは後ほど執事役で再び登場します

続くアンサンブルナンバーの名曲「嘘の仮面」。
(このナンバー大好きですっ。最後のポーズにゾクゾク!)
この二曲、照明効果も相まってオープニングから
ドーンと強烈な印象が脳裏に刻まれました!

ジキル(善)とハイド(悪)では無く、
あくまでもヘンリー・ジキルという一人の人間の中に
もともとあった二面性が薬によって分裂し新しいハイドという人格が生まれたと
強く感じる石丸幹二さんの二役演じ分け。

石丸さん演じるハイドは、俄然イキイキと、まさに解き放たれたよう!


俺こそエドワードハーーーーーーーーイドっ!(生きている♪石丸幹二さん)

「これまでのジキルとハイド、それは素晴らしいものでした。
なので、敢えて違うアプローチでやろうと思った時、気負いがなくなりました。
僕のはあまりいいジキルではない、皆さんがあっと驚くジキルとハイドです。」
(初日前の囲み取材の石丸さんコメントより)


ジキルの婚約者エマ(笹本玲奈さん)、見た目は可愛らしいお嬢さんですが、
”ジキルのありのままを受け止める芯の強い女性”!
品とぶれない心、ときに不安に耐える女心がのった笹本エマの歌声♪


石丸幹二さん(左)と笹本玲奈さん(右)


パブ「どん底」の売れっ子娼婦・ルーシー役には濱田めぐみさん。
登場シーンのインパクトはもちろん、うなるような艶声が劇場に響き渡ります!
境遇とのギャップに可愛さが引き立つ濱田ルーシー!


濱田めぐみさん(前)と石丸幹二さん(背後)


次々と起こる事件。アンサンブルナンバー「♪事件、事件」も名曲!


友人として弁護士としてジキルを見守る男アターソン役の吉野圭吾さん。
社交性、バランス感覚などジキルの持っていないものを
備えている彼がジキルの親友というのも興味深いですね。
作品は終始重めのトーンですが、アターソンのシーンは”救い”を感じます!


吉野圭吾さん


ストライド役・畠中洋さんの芝居、表情も必見!
お酒も手伝ってお顔に台詞に態度に…思ってることが出てしまうストライド。
アクロバティックな最期(!!)にもご注目です!


左:畠中洋さん 右:中嶋しゅうさん


病院や患者のことより世間体や宝石のことの方が大切な
セント・ジュード病院の最高理事会の面々…その背後には…


左からKENTAROさん、岡田静さん、石飛幸治さん。背後に石丸幹二さん


見た目は美しいドレスを着て可愛らしいお嬢さんなエマの”強さ”。
大胆でセクシーな衣装に身を包み逞しく生きているように見えるルーシーの”可愛さ”。
この対比をしっかりと見せる演出も秀逸です。


笹本玲奈さん(左)と濱田めぐみさん(右)による「In His Eyes(その目に)」


作曲家フランク・ワイルドホーンさんがミュージカル界に衝撃を与えたすばらしい楽曲たち。
演奏は舞台左手で生オーケストラが演奏(指揮は塩田明弘さん♪)
楽曲、芝居、歌力、ダンス、照明、美術、世界観、アンサンプル、全て一級品です!

公式で公開されたゲネのダイジェスト映像も必見!

東京公演は日生劇場にて3月28日まで!
(大阪公演は4月6~8日に梅田芸術劇場メインホールにて、
 名古屋公演は4月14日~15日に愛知県芸術劇場大ホールにて上演)
是非、新生「ジキル&ハイド」お楽しみください!
おけぴ稽古場レポはこちら


濱田めぐみさんです♪

おけぴ取材班:nats、chiaki、おけぴ管理人 撮影:おけぴ管理人

12/03/06 NAKED BOYZ舞台版「神☆ヴォイス」ゲネレポ@銀座MAKOTOシアター

2012年3月6日(火)14:00 
NAKED BOYZ ACTⅢ 舞台版「神☆ヴォイス」ゲネレポ@銀座MAKOTOシアター

NAKED BOYZのメンバーたちが、
声優になることを夢見て切磋琢磨する若者たちに扮する青春群像劇!


(写真左から 久保慶太さん、山沖勇輝さん、清水一希さん、篠谷聖さん、服部喜照さん、渡辺和貴さん)
※新メンバー渡辺和貴さんは今回の舞台には出演しません

「海賊戦隊ゴーカイジャー」のゴーカイグリーン役で注目を集める清水一希さんが
主演するAチーム・ゲネプロにお邪魔してきました!

映画化もされたコミック「神☆ヴォイス」の
スピンオフ・ストーリーとして楽しめる舞台版は、
清水一希さん演じる主人公が挫折や悩みを乗り越えて
「声優」という夢に向かって走り始める青春・友情物語♪


(写真左から福本有希さん、松岡佑季さん、清水一希さん)


秋葉原の「久保寺声優学校」に集まる落ちこぼれ声優志願者たちを、
NAKED BOYZメンバーたちが個性豊かに演じます。


(写真左から山沖勇輝さん、夏樹弘さん)

早口言葉や発声練習・・(写真中央は森輝弥さん)


もちろんダンスもございます♪


アフレコ体験で清水一希さんが演じるのは、やっぱり戦隊物の“グリーン”役!


元スタジオライフの舟見和利さん(写真左)もご出演。
生徒たちを温かく見守る声優学校の講師役がいい感じです♪
ちなみに3役を演じ分ける舟見さん。思い切りはじけるこんな姿も・・・。

舟見さんの“神ヴォイス”♪

自分の夢に向かって走り続ける若者たち。
「俳優」という夢を追うNAKEDBOYZメンバーの姿にも重なる青春ストーリー。

篠谷聖さん(写真右)主演のBチームは、また違う魅力をみせてくれるとのこと!
リピーターズ特典やグッズ販売等、
キャストをさらに身近に感じられるイベントも行われるようですよ。
Wキャストのスケジュール等、詳細は公式HPをチェック♪

NAKED BOYZ ACTⅢ 舞台版「神☆ヴォイス」は、
銀座MAKOTOシアターにて2012年3月6日~14日まで上演。
作・演出:カニリカ
出演:
<Aチーム>
清水一希、♪松岡佑季、♪森輝弥、♪飛磨、夏樹弘、福本有希、山沖勇輝、
大矢剛康、久保慶太、♪田中太郎、♪前田邦宏、♪仲沢景/♪舟見和利
<Bチーム>
篠谷聖、♪松岡佑季、♪森輝弥、♪飛磨、川本稜、服部喜照、田野井強、
元木諒、佐藤峻、♪田中太郎、♪前田邦宏、♪仲沢景/♪舟見和利
(♪は共通キャスト)



おけぴ取材班&撮影:mamiko 監修:おけぴ管理人

2012年03月08日

12/03/08 ザ・ミュージカル「9時から5時まで」ゲネレポ@天王洲銀河劇場

2012年3月8日(木)18:00
ザ・ミュージカル「9時から5時まで」ゲネレポ@天王洲 銀河劇場

パワハラ・セクハラ上司をぶっ飛ばせ!
ミュージカル初挑戦となる元トップバレリーナの草刈民代さん、
同じくお笑いタレントの友近さん、
そして元宝塚トップスター・紫吹淳さんという
異色トリオが、コミカルにパワフルに大活躍です!


(写真左から友近さん、草刈民代さん、紫吹淳さん)

物語の舞台は1979年、まだまだ男性優位の世の中。
とある大企業で働く秘書バイオレット(草刈民代さん)は、
能力がありながらも女性ということで出世がままならない子持ちの未亡人。

草刈さん、ビシビシっとした動きがさすがに美しいっ!



(写真右はドラリーのボーイフレンドを演じる安崎求さん)

セクシーな容姿のせいで周りから誤解を受け、
上司からのセクハラに悩むドラリーを演じるのは友近さん。
しっとりとした“カントリー・バービー”です。


夫の浮気で離婚、初めての会社勤めを始める世間知らずなジュディーを演じる紫吹淳さん。
おっとりしながら、ぶっ飛んだジュディーが何ともハマり役!

そして、この3人に徹底的にやっつけられるパワハラ上司を演じるのが石井一孝さん。
ハジケまくり、笑わせまくりの大熱演!!!


(右は社長秘書役の花山佳子さん。お歌が素晴らしい~♪)

セクハラ、パワハラ、使い込み。
こんな上司も会社もいやだ!!
「働く女子」3人組の怒りが爆発です!



(セクシーに踊る紫吹さんに目が釘付けの石井さん。表情最高♪)

果たしてどんな作戦でパワハラ上司をやっつけるのか。乞うご期待です!!



(左は、年下男子っぷりがかわいい石井一彰さん)

ミュージカル初挑戦の草刈さん。
コミカルな演技が意外にもお似合いで、
なんとも楽しそう~にヴァイオレット役をいきいきと演じてらっしゃいます。

もちろん、ダンスシーンの美しさは折り紙つき!!!

働く女性必見のミュージカル「9時から5時まで」。
アメリカ・カントリーミュージックの女王ドリー・パートン
(映画“マグノリアの花たち”大好きです♪)による音楽も楽しく、
アンサンブルの動きやダンスもザッツエンターテイメント!
笑って日ごろのうっぷんをきれいさっぱり洗い流せるミュージカルです♪

<公演情報>
ザ・ミュージカル「9時から5時まで」
3/9(金)~18(日)天王洲銀河劇場にて上演 その後全国ツアー

作曲:ドリー・パートン
脚本:パトリシア・レズニック
演出:西川信慶

出演:
草刈民代/紫吹淳/友近
石井一孝/安崎求/花山佳子/石井一彰

高橋広司/中本雅俊/板垣辰治/永嶋柊吾/森山純/富田和幸
松本好永/辻奈緒子/高橋千佳/澪乃せいら/小野妃香里/森加織/深野琴美/田代迪子

あらすじ:
男性優位の社内で、上司ハートから女性軽視の嫌がらせを受けていた
OL3人はついに爆発!「やってられるか!」とハートに捨て台詞を残して
会社を早退。意気投合した3人はハートをやっつける妄想に浸る。
「女性達に幸あれ!」やる気満々の彼女たちは、空想から現実へ、
嘘つきで偽善的な上司に復讐すべく、オフィスでの戦いが始まる。
ところが事態は思わぬ勘違いからとんでもない方向へ・・・。
先の読めない展開にもう笑うしかない!?

制作発表レポ
公演HP


♪♪♪

おけぴ取材班:mamiko 監修:おけぴ管理人

2012年03月12日

12/03/12 「幻蝶」公開稽古レポ@シアタークリエ

2012年3月12日(月)、13日(火)
『幻蝶』公開稽古&観劇レポ@シアタークリエ

映画”キサラギ”、”ALWAYS三丁目の夕日”、TVドラマ”相棒”、
”ゴンゾウ 伝説の刑事”(内野聖陽さん主演)などで
今注目の脚本家・古沢良太さんがオリジナル戯曲として書き下ろした舞台「幻蝶」。

演出の白井晃さんは『ゴンゾウ』出演時にその脚本の面白さに驚き、
内野聖陽さんは、初めて『幻蝶』の脚本を読み終えたとき、
その見事さに思わず拍手したそうです!

社会からドロップアウトした二人の男が虫取り網を持って幻の蝶を追う。
滑稽に思えるこの光景が、いつしか美しく、神々しくすら見えてきて、
気づくと作品の魅力に引き込まれている、
不思議で素敵なストレートプレイ『幻蝶』。

昆虫愛好家、通称“ムシ屋”は
嗜好によってカブトムシを愛する“カブト屋”、
トンボを愛する“トンボ屋”などと分類されるそうです。
この話の主人公二人は蝶を愛する「蝶屋(ちょうや)」、筋金入りの蝶オタク。

豪快でエネルギッシュなイケイケ親父戸塚保を演じるのは内野聖陽さん。

戸塚は伝説的な捕獲の名人、
獲物の動きに同調しての捕獲の様子はまさに
“蝶のように舞う”という言葉がぴったり。


一方、ナイーブで悩み多き引きこもりの青年内海真一を演じるのは田中圭さん。

同じ蝶屋でも、真一は卵から育てる飼育派。捕獲は大の苦手。


年齢も、タイプも違う二人をつなぐのは
「幻の蝶“シロギフチョウ”の存在を信じている」ということ。
そんな二人の廃屋での共同生活では、
戸塚があの手!この手!その手!?で
真一の心を開こうと仕掛けるもどうもかみ合わない。。


あの手!



この手!



その手?!


このやり取りが実にテンポよく繰り広げられ、
戸塚の豪胆さとそれに翻弄される真一の姿が笑いを誘います。

内向的な真一は終始うつむき加減ですが、
俄然瞳が輝きだすのは…蝶の話題!
目の前で繰り広げられる蝶の売買に思わず身を乗り出す真一です。

上の写真左は日本一の虫ブローカー、
戸塚とは長い付き合いの吉永。演じるのは大谷亮介さん。
ノリはいいけれどちょっと胡散臭い男の二面性にはドキリとさせられます。

他にも二人の蝶探しに巻き込まれる人々が登場。

七瀬なつみさん演じる安藤は山を管理する不動産会社のOL。
現実社会から逃避する二人を罵り、追い出そうとするのですが。。



夜の蝶?!

旅回りのストリッパーユカは華やかな職とは似ても似つかない純朴な女性。
中別府葵さんがくったくない笑顔で好演です。


そして田舎町のボランティアを名乗りながら、
戸塚の借金を取り立てにやってきた男・村木を
細見大輔さんが凄みを持って演じますが、
その裏に見える小悪党ぶりに土地の抱える薄気味悪さを感じます。


幻の蝶を信じ、追い続ける二人と彼らを取り巻く人々が繰り広げる人間模様が
とても鮮やかに描かれ、そして次第に明かされる数々の真実。
彼らの行く末は、果たして幻の蝶を見つけることは出来るのか。

古沢良太さんが十数年間あたためてきた渾身のオリジナル戯曲!
台詞の一つ一つに表面的にはわからない真意がこめられていて
多面的な言葉のマジックを見せてくれます!

また、美しい舞台美術を手掛けるのは松井るみさん。
白井さん演出の『GOLD~カミーユとロダン~』(2011)でもその美しさに圧倒されましたが、
今回は観ている者の想像力を刺激し物語、台詞、人間関係がより明確に浮かび上がるようなセットです。
キャストスタッフが惚れ込んだ素晴らしい脚本と実力派キャストの強力タッグ!

幻の蝶のその先にあるものとは!

<公式のダイジェスト映像>

<公演情報>
2012年3月12日から4月4日まで日比谷シアタークリエにて。
その後、広島、兵庫、新潟、福岡、仙台、松本と地方公演が予定されています。
詳しくは公演HPをご確認ださい。

<上演時間>
2時間20分(休憩なし)

<出演>
内野聖陽
田中圭
七瀬なつみ
中別府葵
細見大輔
大谷亮介

<スタッフ>
脚本:古沢良太
演出:白井晃
振付:康本雅子
美術:松井るみ


おけぴ取材班:chiaki、おけぴ管理人 撮影:おけぴ管理人

2012年03月15日

12/03/15 OSK日本歌劇団「レビュー 春のおどり」稽古場レポ

2012年3月15日(木)16:00@大阪松竹座
OSK日本歌劇団「レビュー 春のおどり」稽古場レポ

「春のおどりは~よいや~さっ~♪」チョンッ!
ぱっ!と花咲く春の空。
めでたさいっぱいの「春のおどり」に浮き立つ心!
笑顔いっぱい明るさいっぱいです!


(お稽古場いっぱいに咲き誇る扇の花♪)

今年、創立90周年を迎える大阪生まれの「OSK日本歌劇団」。
2004年、66年ぶりに大阪松竹座に帰ってきてから9回目となる「春のおどり」は、
春を感じて明るくはずむ心を、美しさと楽しさ溢れるレビューに仕上げた
OSK伝統の演目です(演出や音楽、振付は毎回新作!)。


写真中央はトップスター・桜花昇ぼるさん、右: 高世麻央さん、左: 桐生麻耶さん。
異なる魅力の3大スター揃い踏み!

前半の第一部が和物、後半の第二部が洋物のレビューという和洋両方楽しめる構成ですが、
今回拝見したのは第一部の
和物レビュー「桜舞う九重に~浪速の春にいざ舞わん~」のお稽古風景。

第一部の作・演出・振付は、
日舞の山村流六世宗家であり、振付家としても歌舞伎や宝塚歌劇など多方面で
活躍されている山村若さん(上の写真左から2番目。
お父様はなんと宝塚歌劇団特別顧問の植田紳爾さん!)。


和物といっても、ただの日舞ではございませんでした!
なんとヒップホップ系・和物レビュー!?

OSK歌劇団90年の歴史を振り返るラップ調の歌が、とーっても楽しいですっ!
ワクワクしながら観ているうちに
OSKレビューの歴史を知って、ジ~ンと感動し、
さらに「好き度」が増していく仕掛けがたっぷり!


トップスター・桜花昇ぼるさんを中心に息つく間もなく繰り広げられるのは
時代ごと、劇場ごとにOSKの歴史を振り返る「思い出の演目」名場面の数々です。
桜花さんの舞う、名作「鶴」では
大人数で作り出す「扇の鶴」の美しさに溜息が洩れました。
(これはぜひ劇場でご覧下さい♪♪♪)


シーンとシーンを楽しいラップがつなぐノンストップ和物レビューは、
「静」と「動」の緩急の付け方がなんとも気持ちがいいです。

あまりにも内容の詰まった振付に動きが流れないよう
「踊るところよりも、止まるところに気をつけて!」と指導するのは
この日、稽古場にいらしていた振付の花柳達真さん。
グウーッと伸びて、クルッとまわって、キュッと止まる!
この「キュッと」が決まるとモノ凄くかっこいいのでございますっ!

みなさん軽やかにこなしているように見えて、
実は振付の先生方も「息、続くか?」と気遣うほどのハードな運動量。
さらに口上~幕開けの衣裳早変わりも見どころのひとつとあって、
本当にみなさん動きっぱなし。

そんな中、どこまでもはんなり可愛らしい娘役さんたちのこの笑顔!
(中央の折原有佐さんの素晴しい歌声にもご注目♪)


折鶴を持ってはしゃぐ牧名ことりさん(写真中央)もキュートです!
大好きな小芝居も満載♪


今回は拝見出来なかったのですが、
本来は男役である高世麻央さん(写真右)が演じる「楊貴妃」も非常に楽しみ!!


裾さばきまで美しい、朝香櫻子さんの所作に見とれて・・


桐生麻耶さんの凛とした男役ぶりにもうっとり♪


若手男役のみなさんの笑顔もきらきら輝き、
初舞台生を含めた総勢35名が、持てる力を出し切って踊りまくります!!
(みているこちらもテンションあがりまくり!)

大阪エリアに伝わる“わらべ歌”や“盆踊り”を取り入れて、
OSKならではの味付けをしたレビュー、
「浪花(なにわ)から日本を盛り上げなアカン!」という熱い気持ちが伝わりました!!

さらに第2部の洋風レビュー「GLORIOUS OSK~リズム・コレクション~」は
ラテン、スパニッシュ、ラインダンス・・と、
こちらもノンストップ・踊りまくりステージになるとのこと!

関西らしい、はんなりとした品の良さと、
笑いを上手に取り入れたパワフルなレビューはOSKならでは。
その魅力がギュッと濃縮された「春のおどり」は、
ぜひOSK未見の方にもオススメしたい作品です。

美しく舞う大輪の花のようなスターさんから、
まるで桜のつぼみのように愛らしい下級生のみなさんまでが一丸となって、
ウキウキと心が弾むようなショーを魅せてくれます。
この春はぜひ大阪・松竹座で、
満開の桜のようなOSKのみなさんの笑顔に元気をもらってきて下さい!


<耳より情報>
3/9(金)にOSK日本歌劇団 創立90周年記念公演の製作発表があり、この席上で、

2012年4月 レビュー 春のおどり@大阪松竹座
2012年7月 レビュー in Kyoto@京都南座!
2013年4月 レビュー 春のおどり~桜咲く国@日生劇場!!

が上演されることが発表されました!
そうです、来年4月についに東京・日生劇場で"春のおどり"が上演です!
大阪・京都・東京の三都市で上演されるOSK90周年記念公演レビュー第一弾が、
今回お稽古場レポでお届けした大阪松竹座の「春のおどり」です。
ぜひお見逃しなく!!

<公演情報>
OSK日本歌劇団 創立90周年記念公演「レビュー春のおどり」
第1部
「桜舞う九重に ~浪花の春にいざ舞わん~
」作・演出・振付:山村若
第2部
「GLORIOUS OSK ~リズム・コレクション~」
作・演出・振付:大谷盛雄
2012年4月12日~22日まで、大阪松竹座にて上演

<出演>
桜花昇ぼる/高世麻央/朝香櫻子/桐生麻耶/緋波亜紀/牧名ことり/折原有佐
美砂まり/平松沙理/真麻里都/恋羽みう/蒼音淳/楊琳
悠浦あやと/虹架路万/和紗くるみ/瀬乃明日華/愛瀬光
舞美りら/白藤麗華/香月蓮/妃那マリカ/城月れい/華月奏
風海旬/遥花ここ/星南ゆり/麗羅リコ/由萌ななほ/かなめ樹里

初舞台生:実花もも/美月あんじゅ/榊紫之/栞さな/桃葉ひらり

公演HP


下級生たちのお稽古を見守る桜花さんたち。笑顔が優しい♪

おけぴ取材班&撮影:mamiko、おけぴ管理人

12/03/15 7DOORS~青ひげ公の城~ゲネプロレポ@東京グローブ座

2012年3月15日(木)19:00
『7DOORS~青ひげ公の城~』ゲネプロレポ@東京グローブ座

水夏希さん、SUGIZOさん、鈴木勝秀さんが生み出す
青ひげ公の世界に思わず息を呑みました!

美しい世界にどっぷりと浸り、そして見終わった後で
自分自身を見つめなおすような心持になる作品です。

先日の稽古場レポはナチュラルな写真満載でお届けしましたが、
衣装、照明、美術、音響・・・が加わってまさに総合芸術です。
それでいて、それぞれのお芝居、存在感、声の主張が稽古場から
より一層はっきりとしていてとても見ごたえのある舞台に仕上がっています。

劇場に足を踏み入れるとそこには
円形劇場(東京グローブ座)の利点を最大限に活かしたせり出し舞台。
怪しいまでに美しく、そして長きに渡りひっそりとたたずんでいたと思わせる
青ひげ公の城とそこに差し込む冷たい光。
幕開きは稽古場レポでもご紹介した青ひげ公を演じる
SUGIZOさんのヴァイオリン演奏です(SUGIZOさんは劇中音楽も担当されています)!
ミステリアスな従者たちも存在感抜群。
ヴァイオリンの音色に誘われ、一気に作品の世界へ引き込まれます。

作曲家バルトークのオペラ『青ひげ公の城』をベースに
キリスト教の7つの大罪を絡めたオリジナルストーリー。

青ひげ公に嫁ぐこととなった主人公ユディット(水夏希さん)は
用意された婚礼衣装を身にまとい、
執事(中山祐一朗さん)の案内で城にある7つの部屋を巡り、
そこにいる謎の男たちと出会います。

第一の扉の向こうにいたのは、先日のお稽古場レポでもご紹介した
“暴食”という罪を犯した男(オレノグラフィティさん)。
狂気の中で食べ続ける姿がおぞましい。ユディットも困惑と嫌悪感を隠せません。

続いて出会ったのは“肉欲”(Spiさん)

Spiさんが野獣のようなセクシーさでユディットを誘います。
水さんとSpiさんは音楽ユニットGuys From The Earthでもご一緒されていることもあり、
息もぴったり、ダンスの駆け引きも見ごたえたっぷりです。美しいっ!
“肉欲”のSpiさんの台詞はすべて英語、
この多国籍感も作品のミステリアスなイメージをより深めます。

戸惑いながらも次々と扉の向こう側の世界を旅するユディットが
7つ目の扉を開けた時、ユディットの決断はいかに!

残された扉に潜む男の正体、そして衝撃の結末はぜひ劇場で。


ゲネプロ前に行われた囲み取材は緊張の中にも自信が感じられる雰囲気でした♪

~水夏希さん~
「ロングヘアーやドレスなど初めてのことが多く緊張していますが、
宝塚の娘役の方をずっと見てきたので、仕草は意外と自然にできているのでは
と思いますので(笑)、ぜひ確認しにいらしてください。
一歩足を踏み入れたらそこは“青ひげ公の城”、そんな劇場空間を感じていただきたい作品です。」

~SUGIZOさん~
「音楽については、子供のころから好きだったバルトークを非常に意識しました。
舞台は百戦錬磨の皆さんのなかで僕に出来ること僕だから出来ることを懸命にやっています。
人間の縮図のような濃い舞台、作品の雰囲気に浸って楽しんでください。」

<公演情報>
2012年3月16日~4月1日 東京グローブ座
2012年4月4日、5日 森ノ宮ピロティホール

<キャスト>
ユディット 水夏希

傲慢 pride 中山祐一朗
怠惰 sloth 石橋祐
憤怒 wrath 菅原永二
肉欲 lust Spi
暴食 gluttony オレノグラフィティ
嫉妬 envy 伊藤ヨタロウ
強欲 greed 陰山泰

公爵 SUGIZO

構成・演出:鈴木勝秀
音楽:SUGIZO
作品HP:http://www.7doors.jp/


おけぴ取材班&撮影:chiaki 監修:おけぴ管理人

2012年03月16日

12/03/16 DANCIN' CRAZY2 公開稽古レポ@梅田芸術劇場メインホール

2012年3月16日(金)18:00
DANCIN' CRAZY2 公開稽古レポ
@梅田芸術劇場メインホール

タイトル通り、まさに”踊り狂う”という表現がぴったり!
女性だけとは思えない、力強く艶やかなダンスと歌!
セクシーで大人な雰囲気!
華やかで楽しくワクワク感を煽る構成と演出!
帰り道の大興奮保証ショーです!

囲み取材に登場された皆さんは、
真っ赤なルージュにマニキュア
目のやり場に困るほどセクシーな衣裳!

「憧れのシカゴ、憧れのヴェルマを演じることができて幸せです。
Act1 では私達にしかできないCHICAGOをお届けしたい」と話す湖月わたるさん。

囲み取材にはゲイリー・クリスト氏
(全世界のCHICAGO振付の総責任者で今回の振付もご担当!)もご登場。
「レディース・アンド・ジェントルウィーメンの素晴らしい彼女達とご一緒できて
本当に嬉しく思います」と笑顔でコメント。

ゲイリーさんの存在で川の流れがさーっといくように全体が動き出した
と話されていた朝海ひかるさんの言葉も印象的でした。

「アクト2は宝塚卒業生だからこそのショーをみてもらえるのでは」(風花舞さん)
「長く舞台に立っている私たちでも初めての体験がいっぱいです。
一瞬たりとも見逃さないように観てください」(星奈優里さん)
と話されていた皆さんの言葉通り、
本当に一瞬も見逃せないステージ!


左から星奈優里さん、朝海ひかるさん、姿月あさとさん、湖月わたるさん、風花舞さん

囲み取材でも身につけられていた、このセクシー衣裳による
第一部Act1は、史上初・女性のみでの「CHICAGO」!

まずは舞台上にどーんと生バンド!
開演前から期待感高まりまくりです!

今回は"Musical Selections"というダイジェスト版での上演になりますが、
Overture、All that Jazzからはじまって全9曲!

ヴェルマ役の湖月わたるさんは、モデルのようなスタイルと仕草、ささやくような、
でも芯のある歌声で最後まで圧倒的な存在感です!

凄腕弁護士ビリー(姿月あさとさん)とロキシー(朝海ひかるさん)が歌う
「we both reached for the gun」では、
朝海ロキシーの操り人形風の可愛く楽しい動きと、
姿月ビリーの声色の使い分けをぜひお楽しみに!

隅々まで個性の光るダンスは、さすが元宝塚の女優さん達!
つい、お一人おひとりの動きに見とれてしまって、
はっと気付くこともしばしば。
群舞も圧巻です。
色気と狂気を感じるナンバー”監獄タンゴ”では、
宝塚をご退団されて時間がたったからこその迫力があるように感じました。

爪の先まで怪しく美しい動きで、流れるように展開するフォッシーワールド。
目をカっと見開いてご観劇下さい!


朝海ひかるさん、湖月わたるさん


そして休憩挟んでの第二部は、
凄いを通り越して、モノ凄いっ!
想像していたボリュームの”倍”以上、いや、もっとでした!
”おぉぉぉきっとここが一番の盛り上がりだな!”と感じるシーンの連続!


朝海ひかるさん

お一人お一人の魅力も、たっぷりと楽しめます!
湖月わたるさんのダイナミックで優雅なターン&ターン&ターン!!
”血と薔薇”の王子様のような金髪の朝海ひかるさん!
美しさが妖しい星奈優里さん!
腕の動きのしなやかさがツボすぎる風花舞さん!

スペシャルゲストの姿月あさとさんは、フェミニンからマニッシュへと変幻自在!
ガーシュインメロディを歌いながら舞台に現れる姿月あさとさんの
包み込むような歌声。
寄り添うように声を重ねる秋園美緒さんの高音も美しく耳がとろけました♪
そこに絡む風花舞さんのスパンコールのお衣裳も素敵!


姿月あさとさん

最後に、シーンごとの印象も少しご紹介しておきますね。

「♪ザ・プレヴュー」では、白鳥の湖にのせたバレリーナたちの小芝居の楽しいこと!
踊れる出演者ばかりだからこそできるバレリーナたちのガチンコ対決!
湖月さん朝海さんのかわいい表情、袖にはけきるまでお見逃しなく!

「♪ピアソラを踊る」では
椅子を使った振付(振付は名倉加代子さん)がとっても印象的!
”かっこよすぎる娘役たち”、これもダンシングクレイジーならでは!

「♪月夜歌聲」は、鏡を使った儚く美しい演出に、ただただみとれるばかり。

オリジナルで作られたゴスペル風の「♪オールフォーダンシング」では
踊ることが、歌うことが楽しくてたまらないという
熱い気持ちがビンビン伝わってきます。

舞台に差し込む一筋の光を囲むように踊る「♪心の翼」は、
命をいとおしむように柔らかい笑顔で踊る姿に、
気付かないうちに涙があふれてきました。

輝く笑顔で、真っ白い光の中で踊る黒燕尾での
フィナーレにかけての展開には完全に心を持っていかれました!
宝塚卒業生の、男役でも娘役でもない、ダンサーとしての燕尾ダンス!

満足度120%保証!

東京公演は
2012年3月23日(金)から25日(日)、
Bunkamuraオーチャードホールにて上演。

公演期間は僅かです。
ぜひお見逃しなく!

DANCIN' CRAZY2おけぴ稽古場レポ
おけぴ制作発表レポ&湖月さん朝海さんインタビュー
公演HP


左から風花舞さん、湖月わたるさん(ウィンク♪)、星奈優里さん

おけぴ取材班:mamiko、おけぴ管理人、レポ隊の皆さん 撮影:mamiko、おけぴ管理人

2012年03月19日

12/03/19 まほろば稽古場レポ

2012年3月19日(月)11:00
新国立劇場「まほろば」稽古場レポ

蓬莱竜太さんが初めて書き下ろした“女性だけ”のお芝居に、
栗山民也さんの熟練の演出が絶妙にマッチして、
第53回岸田國士戯曲賞を受賞した傑作舞台「まほろば」。

4月から始まる待望の再演を前に、
作品をより深く掘り下げる作業の続く稽古場へ、
おけぴ管理人とおけぴスタッフMがお伺いしてきました!
“大いに笑い、大いに身につまされた”稽古場レポをお届けいたします。


6人の実力派女優が集まった稽古場で、
生々しくもあっけらかんとした4世代女子トークが炸裂です!

九州地方のとある田舎町を舞台に、
下は12歳から、上は80代までの4世代(正確には5世代!?)の女性たちによる、
妊娠、生理、跡取り問題、不倫、結婚・・などなど
「女の人生」のキーワードがてんこ盛りの会話劇が、
やけっぱちな“笑い”を絡めて展開していきます。


(何故か床に突っ伏す、母と娘・・・一体何が?!)

~物語~
とある田舎町。祭りの夜。男たちは出払っており、女たちが残って留守を預かっている。
数日前に東京から久しぶりに帰郷したミドリ(秋山菜津子)。
東京生活が順調だったが、気がつけば40代、婚約寸前で交際相手と別れ、
傷心旅行のつもりだったのだが、実家の母(三田和代)は本家の血筋を絶やしたくないため、
いまだ独身のミドリに小言が絶えない。
本家の「大母様」(中村たつ)と、村の娘・マオが二人の間に入りなだめてくれるが、功を奏さない。
一方、妹のキョウコ(魏涼子)は、父親の分からない子を出産。
ミドリの姪にあたるその娘(前田亜季)の行方は何年もわからない。
親戚の女が集まり宴会の準備を進めているところに、
長い間行方がわからなかったその娘が突然帰ってくる・・

東京で働くアラフォー・キャリアウーマンのミドリ(秋山菜津子さん)。
働く女性ならきっと身に覚えのあるような「あるある!」な台詞のオンパレードと、
リアリティ溢れる秋山さんの演技!
(秋山さんの“二日酔い”演技、必見です!)
ゲラゲラと笑いながらも、深―く頷いてしまう。そんなシーンを生み出す秋山さんに拍手!

常に前のめりで、この家の血筋を絶やさないことに執念を燃やす母・ヒロコを演じるのは、
三田和代さん(写真左)。
いつまでも結婚しない娘の境遇を「ああああああ~」と嘆く母。
恋人と別れた理由を根掘り葉掘り聞き出そうとする母。
娘からの衝撃告白に“家庭の医学”を持ちだす母(!)。
どこを切っても「母100%」の三田さんの台詞回しが圧巻です。
素晴らしいコメディエンヌぶりに目が離せません!

魏涼子さんと秋山さんの、まるで本物の姉妹のような遠慮のないやりとりも、
いかにも“実家な感じ”を醸し出していて、
ここでも、「あるある!」と頷きっぱなしで共感です。

とぼけているようで、何もかも見透かしているようなタマエを演じるのは、
俳優座のベテラン女優・中村たつさん(上の写真中央)。
絶妙のタイミングで絶妙の台詞を放つタマエに稽古場は大爆笑です
(お茶目なタマエの手には激辛スナックが!)。

“女”たちの抱える問題にズバッと斬り込んでいくマオ(大西風香さん 上の写真左)も、
ただの「子役」ではなく、立派な出演者のひとり。
錚々たる顔ぶれの女優陣と渡り合う姿があっぱれです。
劇後半では彼女が大きな意味を持つ存在に・・。

そして、思いつめた様子のユリア(前田亜季さん)の抱える秘密が、
藤木家の居間を大きく揺るがします。

トランプ遊びをする3人の間をジョーカーがぐるぐると回り続ける・・。
ひとりでは出来ない遊びである“ババ抜き”が続く、印象的なシーンです。

前半部分の通し稽古の後、
演出の栗山民也さんが舞台上に出演者を集めます。
全員でテーブルを囲んだその姿はまるで本当の「家族会議」のよう!

繰り返し出演者に伝えていたのは「生活の流れに沿った自然な会話」をするということ。
“シェイクスピア”や現代劇の具体的な例をあげながら丁寧に説明をし、
ほんの少しでも「流れを切ってしまう」
不自然な動きがあれば細かくチェックをして、スタッフ、出演者と確認していきます。
演出のひとつひとつに確かな裏付けがあり、
それを的確な言葉で穏やかに出演者に伝えて行く栗山さんの姿を拝見して、
この作業があるからこそ、あの魔法のように鮮やかなお芝居が生まれるのだなと深く納得しました。

蓬莱竜太さんという若き才能の生み出した傑作戯曲が、
名演出家の手腕と、個性あふれる実力派女優6人の演技によって
鮮やかに立ちあがって行く現場は、何とも幸せな「演劇」の魅力に溢れていて、
「舞台は生きている」という思いを新たにすることが出来ました。

生々しくも愛おしい4世代の女性たちの 「まほろば=理想鄕 」はいったいどんな場所なのか。
“産む性”である彼女たちの物語、ぜひ劇場でそのパワーに触れていらしてください。

<公演情報>
「まほろば」
4/2~15 新国立劇場小劇場
4/18 まつもと市民芸術館
4/21 兵庫県立芸術文化センター 阪急中ホール
4/28 シベールアリーナ にて上演

作:蓬莱竜太 
演出:栗山民也
出演:秋山菜津子/中村たつ/魏涼子/前田亜季/大西風香/三田和代

<公演HP>
http://www.nntt.jac.go.jp/play/20000440_play.html
<公演ブログ>
http://nnttplay.info/mahoroba/



おけぴ取材班&撮影:mamiko、おけぴ管理人

2012年03月20日

12/03/20 D-BOYS STAGE 10th「淋しいマグネット」稽古場レポ

2012年3月20日(火)12:00
D-BOYS STAGE 10th「淋しいマグネット」稽古場レポ

若手俳優集団・D-BOYSの舞台第10弾「淋しいマグネット」
8名のキャストが集まった稽古場へ潜入してまいりました!


(後列左から碓井将大さん、橋本汰斗さん、阿久津愼太郎さん、陳内将さん
前列左から遠藤雄弥さん、荒木宏文さん、瀬戸康史さん、柳下大さん)

今回D-BOYSが挑む作品「淋しいマグネット」は、
スコットランド出身の劇作家ダグラス・マックスウェルによる自伝的青春群像劇。
スコットランドで初演され、韓国演劇界でも4人の美少年が演じ、
熱狂的ロングランを記録した作品がついに日本上陸です!

この日本版では、テーマをより身近に感じることが出来るよう、
設定を日本に置き換え、
惹かれあいながらも傷つけあう4人の若者たちの20年にわたる物語を描きます。

D-BOYSの8人がReds,Blues,Whits,Purplesという
4通りの組み合わせで出演するということで、
それぞれチームの化学反応にも期待が高まるこの公演、
今回お稽古場で拝見したのは、下の写真左から
瀬戸康史さん、遠藤雄弥さん、柳下大さん、荒木宏文さんがご出演のRedsチーム!

まず見どころのひとつは、
4名の出演者が9歳、19歳、29歳と3つの時代を演じ分けるということ!
上の写真は悪ガキパワー全開ではしゃぐ9歳のD-BOYSたち♪


瀬戸康史さん(上の写真)演じる転校生のリューベンは
天才的な文才を持ちながら、
滅多に感情を表に出さないミステリアスな少年です。

「生と死と時間、がこの作品のテーマだと思っています。
(リューベンは)特殊な立ち位置の神秘的な役どころ。
表情を見せない分、内面でうごめいているものを表現したい」
(囲み取材での瀬戸さんコメントより)


9歳の少年になりきって、元気いっぱいとっても楽しそうに舞台中を駆け回るのは、
グループのリーダー・ゴンゾ(遠藤雄弥さん)とトオル(荒木宏文さん)。


(こちらの写真は19歳のシーン)

荒木さんいわく
「どこかにさめた部分があるところが、自分と近いかも」というトオル役。
子どものころにはリーダー格だったゴンゾとトオルの関係性が、
年齢を重ねて変化していく様子にもご注目下さい。


柳下大さん(下の写真左)が演じるのは、ちょっぴりスローでからかわれやすいシオン。

これまでのイメージとは違うヘアスタイルにびっくり!
もともとは別の作品のための役作りだったそうですが、
今回のシオン役にもぴったり、ということでそのままにしてあるそうです。

「元気でおバカで金魚のフンみたい」(柳下さん談)というシオン。
前回公演「検察側の証人」とはまた全然違った魅力です!
昨年の本公演の柳下さん荒木さんビジュアル撮影レポもぜひご覧下さい)

19歳になり、ロックバンドを結成した4人。
大学に進んだ者、社会に出て働く者、そしてガールフレンドの存在・・
馬鹿騒ぎをしながらも、その裏で少しずつ生まれる心の距離が、
繊細な台詞で表現されていきます。


そしてもう一つの見どころは、
天才文学少年・リューベンが書いた物語が展開する劇中劇。
今回の公開稽古では拝見出来なかったのですが、
ヒリヒリするようなリアリティ溢れる現実のシーンとは違う、
ファンタジックな世界 (ダンスシーンもあり!!)とのことです!


こちらは稽古後の囲み取材で笑顔を見せるキャストのみなさん。
前列がRedsチーム、後列がBluesチーム。

「4人の登場人物の誰にフォーカスを合わせるかで物語の見え方も変わってくる」
「演じる人によって味わいも変わってくるので、ぜひ4チーム見て下さい!」
「観ている方の気持ちによっていろいろな感じ方がある作品。
(演じるのが)難しい分、僕たち役者は燃えるし楽しい!」

キャストの皆さんのコメントからも、役者としてこの作品にかける熱い想いが伝わってきました!

Redsチーム、Bluesチームの他、
組違いのPurplesチーム、Whitesチームでの上演もあり、
4人の登場人物を8人のキャストが日替わり4チームで演じることで、
作品の世界がより多面的に見えてくると思います。

4人の少年たちが繰り広げる、秘密と謎解きの物語。
お見逃し無く!

<D-BOYS STAGE「淋しいマグネット」公演情報>
~東京公演~
2012年4月8日(日)~28日(土)
@Bunkamuraシアターコクーン
~大阪公演~
2012年5月3日(木・祝)~6日(日)
@イオン化粧品シアターBRAVA!

<上演時間>
約2時間20分(休憩15分)

<スタッフ>
作:ダグラス・マックスウェル
上演台本:御笠ノ忠次/田中誠
演出:茅野イサム

<キャスト>
瀬戸康史/柳下大/荒木宏文/遠藤雄弥/阿久津愼太郎/陳内将/橋本汰斗/碓井将大
(出演スケジュールは公式HPをご参照ください)

<ストーリー>
海沿いの小さな町を舞台に、4人の少年の9歳から29歳までの成長を追った物語。
いつしか離れ離れになっていた彼らが、10年ぶりに出会った。
ぎこちない再会を軸に、子供時代の記憶や秘密が明らかになっていく。
9歳、19歳、29歳の3つの場面が行き来し、
そこに夢のようなおとぎ話が劇中劇として絡み合い、
現実とファンタジーを織り交ぜながら予想もしない結末へと繋がっていく

<公演HP>
http://www.d-boys.com/d-boysstage10/


おけぴ取材班&撮影:mamiko、おけぴ管理人

2012年03月25日

12/03/25 響人「La vie en Rose」稽古場レポ

2012年3月25日(日)18:00
Artist Company 響人第6回公演
『La vie en Rose ~エディット・ピアフと8人の男の話~』稽古場レポ

2009年に、劇団四季で活躍されていた役者さん達が創立したArtist Company響人。
その第6回公演『La vie en Rose』のお稽古場にお伺いしてきました。
(後半に山崎佳美さん和音美桜さんインタビューがございます♪)

この作品は、昨年末にトライアウト公演として初演され、
そこから更なる成長を遂げていよいよ本公演として今回上演されます。
エディット・ピアフを愛した男たちが、
ピガールの街角で、モンマルトルのキャバレーで、ニューヨークの教会でピアフを語り、
紡がれる思い出で浮かび上がる彼女の人生を
ピアフの数々の名曲とともに綴る少し大人のエンターテイメントです。

お稽古場にお伺いしたこの日は、まずはじめに、演出の吉原光夫さんを中心に、
作者の中山大豪さんも交えてのディスカッションから始まりました。

キャストのみなさんが実際に台詞を発してみて、引っかかること、気になったことを
中山さんに投げかけ、それに中山さんが答えたり、全体で話し合っていきます。
例えば、ある登場人物の“言い回し”について。
~そのキャラクターの人物像に加え、思い出を語るという設定上、
すらすらと文章になっておらず、途切れ途切れの言い回しとなる。
でも、ある印象深い事柄に関しては不思議と詩的な美しい言葉を発する。
この言い回しの変化は矛盾するように思われるけれど、
実は我々の実生活でもそういうことってあるよね!~
というような、言い回しで生まれるリアリティについてのディスカッションがとても印象的でした。


みなさん真剣なまなざし(山崎佳美さん,藤井健太郎さん,香川大輔さん,高橋卓爾さん)

本公演では初めてとなるオリジナル戯曲での公演、
作者の中山さんの思いもしっかりとキャストに浸透していきます!
(この作品の多くのシーンは登場人物の独白という表現形態です)

続いて、お稽古に向けてのアイスブレイキングゲームが行われました!
舞台上でアンテナを張ること、注意深くいること、柔軟な発想を持つこと、
そしてさらけ出すこと。ゲームの内容は、順にサインを送って行くようなもの、
他の人とバッティングしないように手を挙げていくものなど様々。

緊張感と緩和の絶妙なバランスで、稽古場の空気がみるみるやわらいでいきます!


一生懸命な山崎佳美さんがとってもキュート!!

シリアスな本編では見られないであろうみなさんの笑顔笑顔笑顔!


山崎佳美さん、藤井健太郎さん、高橋卓爾さん、香川大輔さん



吉原光夫さん(演出)、中山大豪さん(脚本)、種石多喜人さん



響人主宰の広瀬彰勇さん!



和音美桜さん、中ノ瀬由衣さん


そして、柔軟な発想が求められたのは、連想ゲーム。
中山さんが出題者となり、答えとなる“単語”に関するヒントを、
一つずつ出していきます。
わかった人はこっそり中山さんに耳打ちして正解者から早抜けです!

皆さんもご一緒に考えてみましょう!

実際に出されたヒントは
「臭い」
「ペア」

このキーワードから連想される答えは何だと思いますか?
なんとここで香川さんが正解者(はやいっ!)!!


自信を持っての藤井健太郎さんの回答は。。。「枕」でしたが残念、不正解。



種石多喜人さん、思考中


続いて中山さんから出されたヒントは
「穴」
「女子高生」

徐々に正解者が増え、「女子高生」で男性キャストが全員正解、
想像力を駆り立てるヒントだったようですね(笑)!


とっても嬉しそうな吉原さん!!


まだ正解してないのが山崎さんと和音さん!
ここで中山さんからさらにヒントキーワード。

「足」


ここで山崎さんが正解して、
最後まで残ってしまったのは和音美桜さん♪


和音美桜さん


みなさんは、おわかりになりしたか?

答えは「くつ下」でした!

自信満々で不正解な人、
みんなが続々と中山さんの元へ答えに行くのを不安そうに見つめる人。
1ヒントにつき1回の回答チャンス、フルに活かして毎回答えに行く人、
じっくり考える人、色んな性格が表れます。
そうやってお互いの殻を破って、ありのままでいられるようになる、
稽古に向けての素敵な準備運動ですね!!


っと、ウォーミングアップレポをどーんとお伝えさせていただきましたが、
実はこの日、当初はピアノにあわせての歌稽古の予定だったのですが、
音楽担当の方が急遽都合が悪くなってしまい、歌稽古がなくなってしまったんです。

ということで、ウォーミングアップレポをお届けした次第なのですが、
ここで!なんと!急遽!
山崎佳美さん和音美桜さんのご厚意で、今回の公演について
直接お話をお伺いさせていただけることになりました♪

ここからは、“ピアフの名曲の数々を歌う歌手”をダブルキャストで演じるお二人、
山崎佳美さん、和音美桜さんへのスペシャルインタビューという形でお届けいたします。

おけぴ管理人)お二人にとって響人はどういうところですか。

山崎佳美さん)
『Doubt<ダウト>』で初めて参加して、
稽古の面白さや芝居の作り方、本当にいい経験になりました。
みんな芝居に対して真面目なんです。
目指しているものに対する真摯な姿勢が響人の特徴であり、
そこにすごく共感しています。
そこから私自身も凄く刺激を受けますし、
とてもいい循環を生み出してくれるところです。

和音美桜さん)
昨年の『レ・ミゼラブル』のお稽古中に『Doubt<ダウト>』を観て響人を知り、
その時、難しいお芝居ながら想像力を駆り立てられ、
小説を読んでいるかのような感じがお洒落だなという印象を持ちました。
そして、レミでご一緒した吉原さんに今回お声かけいただき、
こうして実際にお稽古に参加して、
これまで自分なりに向き合ってきた“お芝居”というもの、
その奥深さを改めて勉強させていただいています。
個性豊かな方々が集まっていらっしゃるので、それも楽しいです(笑)

山崎佳美さん)
個性的だよね!そしてそれぞれキャラクターが被らない(笑)
これまで一緒にやってきた人でも、ここ(響人)でやるのは全然違って
「こんなところがあったのか!」とか「やるじゃない!」って思うこともありますよ!

和音美桜さん)
そうそう、みなさん、稽古始めのゲームなどで見せる素顔が意外に抜けていたりして、
それが凄くキュートな魅力で!それでいて芝居に入ると全然違った面が出るので、
役演じるってこんなに変わるんだということを、実感しています。

おけぴ管理人)そんな個性的な面々を率いる演出家・吉原光夫さんはどんな印象ですか。

山崎佳美さん)
明るくて面白い、(お稽古場の)あんな感じですよ!
ただね、芝居に対しては本当に情熱的だし真摯。
私よりだいぶ若いのに色んなことを勉強していて、尊敬しています。

和音美桜さん)
吉原さんは物事を綿密に調べて考えていく理論派。
私は色んなことを感覚で捉えていくタイプで、
例えば何か腑に落ちないことがあってもそれを説明するのが苦手なんです。
「なんかやりにくいんだけどな」って感じで(笑)。
吉原さんはそれを分析し言葉にしてくれて、上手く導いていってくれるんです。


演出の吉原光夫さん

おけぴ管理人)
では、ここからは今回の作品について聞かせてください。
お二人はピアフの遺した数々の名曲を歌う歌手をダブルキャストで演じるとのことですが。

山崎佳美さん)
作品の中でピアフ自身が歌うようには描かれていないので、
舞台上での居方の難しさはありますよね。
歌もトライアウト公演の時のようなリサイタル形式ではなく芝居に近い、
物語の中で歌うようになりますからね。なかなか例え難いお芝居になりますね。

和音美桜さん)
あまり“こうです”という枠にとらわれない、
観る方それぞれの想像力で自由に解釈してもらえるような感じになると思います。

山崎佳美さん)
そうね、私たちもこれから芝居と合わせていくことで
どんな変化が起きるか楽しみなんです。どう感じてもらえるか、
お客様も想像力を持って参加してもらう、響人らしいですよね。

おけぴ管理人)お二人は7、8曲ほど歌われると伺いましたが、
実際に歌ってみてピアフの歌はいかがですか。

山崎佳美さん)
実はメロディは単調(シンプル)だったりするんです。
ただ、そこに流れる感情がとてもドラマチック!まるで台詞のようで、面白いけど難しいです。
この作品に出会ったことで歌うきっかけをいただいた、
和音ちゃんとも貴重な体験だねと話しているんですよ。

和音美桜さん)
普通は「難しいです」と答えるところですが、
“難しい”とはまたちょっと違って、なんでしょう。。。
“深い”です。(山崎さんも大きく頷く!)
私の中でなんとなくシャンソンは人生経験がないと歌えないなと思っていて、
今回歌うことで改めて曲と向き合って。。。
「やっぱりそうなんだ」と確信しました。
ですので、まずは歌を通して自分の人生、
自分自身と向き合うことが大事なんだろうなと思っています。
ただ、私はピアフほど「この人を愛するのよ!」と
情熱たっぷりに生きているタイプではないので、
彼女から盗めるものは盗みつつですけど(笑)

山崎佳美さん)
和音ちゃんとダブルキャストというのもこの設定だからこそ、
二度とないですよね。年齢も違いますし、
これまで演じてきた役のキャラクターもきっと全然違うと思うんです。
でも、そういったことに制約されない脚本・演出なので、
それぞれの歌でピアフの色んな面を浮かび上がらせることが出来たらいいなと思っています。

おけぴ管理人)
お二人の声のトーンも違うので、
また違うイメージが沸き起こるかもしれませんね。
これはダブルキャストの醍醐味、両方観ないとですね!

お二人)是非!!(笑)

おけぴ管理人)
ありがとうございました!
最後にキャストの皆さんから動画でメッセージをいただきました!

【公演概要】
2012年4月18日(水)~25日(水)
ウッディシアター中目黒にて

作:中山大豪
演出:吉原光夫
出演:山崎佳美/和音美桜
 香川大輔 栗原英雄 高橋卓爾 種石多喜人
 西山聖了 広瀬彰勇 藤井健太郎 中ノ瀬由衣
演奏:藤本藍 杉山隆哉 伊藤健太

作品HP



おけぴ取材班:chiaki、おけぴ管理人 撮影:おけぴ管理人

2012年03月28日

12/03/28 ESCOLTA(エスコルタ)インタビュー

2012年3月28日
ESCOLTAインタビュー

注目のソリスト/ヴォーカルグループ”ESCOLTA”(エスコルタ)、
音楽のハーモニー同様、トークでも絶妙バランスのお三方。
結成5年目を迎えた今、ESCOLTAとの出会い、
その位置づけなどをメンバーの田代万里生さん、吉武大地さん、結城安浩さんに
たっぷりとお伺いしてきました♪

まずは、当日撮影させていただいたこちらの動画でその歌声をお聞き下さい!

ESCOLTAというのはスペイン語で“エスコート”。
女性を優しくエスコートできる男性たちという意味と、
作り出す音楽の世界へ聴く人をエスコートするという
二つのコンセプトで名付けられたESCOLTA。
とてもスマートな横顔と高い音楽性を兼ね備えた、まさに“名は体を現す”素敵なお三方です。


結城安浩さん、田代万里生さん、吉武大地さん

おけぴ管理人)
先ほど動画コメントを撮影させていただきましたが、
みなさんの絶妙のコンビネーションに驚きました!すばらしいですね。

結城安浩さん(以下、結城))
1年半ほど三人でラジオをやっていたこともあって、
いつの間にかトークでも役割分担が決まっていきましたね。
声がいいので大ちゃん(吉武さん)が最初の挨拶でね。

吉武大地さん(以下、吉武))
そう、だいたい僕が先頭バッターで。。。

結城)
そういうのトップバッターって言うんじゃない?

吉武)
え、そう?

田代万里生さん(以下、田代))
こうやって結城くんが訂正に入るんです。
でもだいたいその後自滅するんです(笑)

結城)
訂正が間違っていたりね(笑) 
後ろから聞いていて〝違うぞー!〝って行くんですけど。

田代)
いざ自分が一番前に行くとダメみたいなね(笑)

結城)
で、最終的に万里生がフォローしている感じです。

吉武)
そうそう!ちなみに彼(田代さん)が最年少です。

一同)
笑!!!

結城)
なんだかとてもバランスがいいんです。年齢は結構違うんですけどね。
えっと、万里生が今。。。二十(ニジュウ)。。。

田代)
僕は28(歳)です。

結城)
で、ぼくが35(歳)で、彼(吉武さん)が四十(ヨンジュウ)。。。

吉武)
いやいや!!

田代)
あ、五十(ゴジュウ)?

吉武)
僕、33(歳)ですよ。2月のコンサートでは四十代と言われて、更に増えてるし!

結城&田代)
あ、そうだっけ?(笑)

おけぴ管理人)
みなさん、本当に息ぴったりですね!それではひと笑いしたところで(笑)
ESCOLTAとの出会い、お互いの第一印象についてお話を聞かせてください。

吉武)
僕は大学卒業後、イタリアに留学し、その後オペラ公演などに参加していたころ
ESCOLTAのオーディションのチラシを目にしたのがきっかけです。
ちょうどグループや何かのプロジェクトに参加したいと思っていた時期だったので
いいタイミングでしたね。

田代)
僕の場合は卒業後留学しようか、どこかの歌劇団に入るか考えていたときに、
お世話になった先生から声をかけていただきオーディションに参加しました。
実はそのお話をいただく少し前にTVでESCOLTAのオーディション風景を見て、
大ちゃんがインタビューを受けているところを見ていたんです。

吉武)
一次審査の時だね、そのときはオペラのアリアと自由曲を歌ったんですよ。

田代)
そうそう、他にもオペラに出ている方や大学院の先輩方が多く映っていて、
すごいな、先輩方がTVに出ている!と思っていたところで
お話をいただいたので受けてみようかなと思ったのです。

おけぴ管理人)
吉武さんと田代さんは同じ東京藝術大学のご出身ですが、そのころ面識はありましたか。

田代)
あまりしゃべったことはなかったのですが、握手はしたことある感じでした(笑)

吉武)

おけぴ管理人)
結城さんはいかがですか。

結城)
僕は二人とはだいぶ違って、10代のころからスタジオミュージシャン、
スタジオボーカリストとして活動して、そこでご縁があってオーディションの話を知りました。
クラシックだけでなく、R&Bやポップスのキャラクターを入れたいが歌はもちろん他にもいろいろと条件があって。
ということでした。

おけぴ管理人)
いろいろと?

結城)
背が高くなきゃいけないとかですね。

田代)
たしか175cm以上って話でしたね。

結城)
ちなみに股下は関係なくてね(笑)
あと、性格が良くなければならないというのもありましたけど、
まぁ、性格については隠せるので大丈夫かなと(笑)
そういう感じで(笑)、オーディションを受けるのも初めてでしたが、
一回チャレンジしてみようと最終審査から参加し。そこで彼らと初めて会いました。

おけぴ管理人)
そこではどの様な印象でしたか。

結城)
ボーカリスト同士とはいえ、僕の周りにはクラシカルな歌い方をする人がいなかったので、
最初はみんなの声の大きさに驚きました。

田代)
反対に僕らクラシックの人間からからすると、
結城くんが課題曲(ポップス)を楽譜にないフェイクを入れたりとか
フレーズも、どんどん自分の声が一番響くところに持っていったりして歌うことがとても新鮮でした。
そして、大ちゃんは。。。曲の間奏でいきなり歌詞を朗読し始めたんです。
「I believe 愛することは。。。」ってね。

結城)
求められていないのにね(笑)

吉武)
なんだかね、みんなそこは歌っていないし
結城くんもそこはフェイクしてなかったし。

田代)
きっとフェイクに対抗するにはって思ったんだろうね。

結城)
なんかそういうの初めてだったので、ビックリしましたよ!
世の中にはいろんな人がいるんだなって(笑)

田代)
僕らはてっきりバリトンの人にはそういう楽譜が渡されたと思っていたんです。
違ったんですけどね。いきなりの朗読にはみんなビックリだったようです。

結城)
それも受け狙いとかではなく、本気ですからね。

吉武)
何だか、ここで表現したいなとうずうずしちゃったんですよ。
そもそもレコーディング審査だったのですが、それ自体初めてで。
多分万里生もそうだったと思うんだけど。

田代)
ヘッドフォンして歌ったこと、なかったですね。
マイクで歌ったことも、スピーカーのあるコンサートへ行ったこともありませんでしたね。

吉武)
ヘッドフォンして歌うことに関しては今もまだ慣れていないのですが。。。

結城)
え?5年目!5年目!(笑)

田代)
まぁ、慣れているかって言われたら確かにね(笑)

吉武)
やっぱり今も生で歌うほうが自然ですよね。
とにかくそのときは初めてで、結城くんがどんどんやっていくのは圧倒されましたね。

結城)
ぱっと見て、みんな初めてだとわかったので、これはフェアじゃないなと。
明らかにみんな僕より年下でしたしね。
自分が最初にやることでヘッドフォンの使い方やマイクとの距離、
キューボックスの使い方など見せようと思ったのです。
僕はそういうつもりだったのですが、
中にはそれに萎縮したと言うか影響受けすぎて
クラシックの方が無理にポップスっぽく歌ってしまったということもあったようで(笑)

田代)
作戦じゃなかったんだよね(笑)

おけぴ管理人)
紳士的ですね。まさにESCOLTA!
それを受け、田代さんはどんな感じで歌われましたか?

田代)
僕はそのとき自分が出来るベストな形でと思ったので、
ポップスでしたがクラシックの歌い方をしました。
大ちゃんも歌に関してはそうでしたね。朗読付きでしたが(笑)

結城)
そうそう、まぁ、僕に変に影響されなかったのがこの二人ということです(笑)

おけぴ管理人)
では、そんなESCOLTAの作り出す音楽について伺いますが、
曲やコンサートなどの製作過程はどのような感じですか。

結城)
僕ら3人はそれぞれソリストですので、もちろんそれぞれの道があります。
ただ、それとは別の“ESCOLTA”という人格があって、
それぞれが自分のやりたいことではなく、常にESCOLTAとしてどうするかを考えています。
なので、僕の視点での意見と万里生の意見が見事に一緒だったことがあって!
イメージを共有できているんだなって、そういうの面白いですね。
実際音楽的な衝突は一度もなく、
作っていていつも楽しいし分かり合えているなと感じています。

田代)
曲のボーカルアレンジ、誰がメロディで誰がハモルかなどは基本3人でやっています。
一人でも歌えるけれど、“ESCOLTAとして”と考え、ここでは自分は引いてみようとか、
場合によっては一番全部一人が歌ってもいいじゃないかなんてこともあります。
今は、音だけでなく、この“詞”だったら結城くんだね、なんてこともあるんですよ。

吉武)
もちろん、話し合いの中でそれぞれの考えもどんどん出していきますが、
ぶつかってダメになるような衝突ではなく、
それによって楽曲が、ESCOLTAが磨かれていくような感じです。

おけぴ管理人)
スムーズに進むクリエイティブ作業の様子が浮かびます。

田代)
そうですね、(お二人に向かって)早いよね。

結城&吉武)
うんうん。

結城)
すごくシンプルなんです。

おけぴ管理人)
これは核になるところを共有しているからこそですね。
さて、田代さんはミュージカル作品にも数多くご出演されていますが、
田代さんにとってESCOLTAでの活動はどのような位置づけですか。

田代)
もともと、ESCOLTAでの活動を観て声をかけていただきミュージカルを始めました。
ミュージカルは、その作品のカラー、役のキャラクターなどを反映して歌うのに対して、
ESCOLTAは等身大の自分をMCでも歌でも出せる自由がありますね。
デビュー当時はそれまで培ってきた“クラシック”寄りで歌わなければ!と自分で色を着けていたものが、
今はミュージカルで経験したもの、ESCOLTAで二人から得たものを総合的に捉えて、
そしてそれを三人で表現していけることに音楽的魅力を感じています。

おけぴ管理人)
ESCOLTAで得たものというお話がありましたが、
結城さんはクラシック出身のお二人との活動からどのような影響を受けていますか。

結城)
大地や万里生がマイクで歌ったことがなかった様に、
僕はその反対、ノンマイクで歌うという経験がありませんでした。
それがESCOLTAとの出会いでクラシックホールでノンマイクで歌うという機会をいただいたのですが、
そのときの衝撃、感動は強烈でした。
僕が発した音がお客様に届き、それが響いて帰ってくる。
お客様が聞いた音を聞くことができる!彼らはこういうことをやっていたのか!と歌の奥深さに気づきました。

(結城さんの解説:通常僕の声はマイクを通して電気信号に変わってスピーカーから出てそれを聴いていただいています、
僕らがステージ上で聞く音はお客様とは違うスピーカーから聞くので厳密に言うと違う音を聞いているのです。)

これはESCOLTAに出会わなかったら体験できなかったので彼らに感謝しています。

出会ってから6年一緒にいますが、まだまだ知らないことばかりです。
これからも万里生や大地が持っているものを吸収しながら
新しい自分になれたらいいなとチャレンジできる場所がESCOLTAです。

おけぴ管理人)
では、これからの音楽活動、9月に東京国際フォーラムにてコンサートが開催されますが、
他にもライブハウスやイベントなど様々なシーンで活動されていますが
それぞれのカラー、コンセプトについて聞かせて下さい

吉武)
まず国際フォーラムでのSinging Dramaシリーズは映画を見ているかのように
物語を紡いでいくようなイメージです。
次回は~愛のうた~というサブタイトルで、具体的にはこれから色々と決めていきます。
イベントやライブハウスではお客様との距離の近さを大事にMCもアットホームに進めますが、
このホールコンサートでは世界観を作っていくので究極しゃべらないというのもあるかも知れませんね。

結城&田代)
そうだね、どうなるかねぇ。

吉武)
とにかくオリジナル曲もカバー曲もあって、
じっくりたっぷり歌を聞いていただくようになるかなぁ。

結城)
ホールコンサートやイベントなどこうしていろんな場所で歌うことで、
いつも歌っている歌も違う雰囲気になることに僕らもワクワクします。
これからもESCOLTAとして新しい場所、人と出会いが楽しみです。

おけぴ管理人)
これからも幅広くご活躍されることを期待しています!
お話を伺っているだけで、素敵なエスコートで極上の音楽の世界に連れて行ってくれると確信いたしました!
まだ出会っていないみなさんも、是非、9月のコンサートへ!

<こぼれ話>
低音が本当に心地よく響く吉武さんに思わず尋ねてみたところ、思わぬ方向に!

おけぴ管理人)
どのくらい低い声が出るのですか?

吉武)
朝だと、下のレぐらいですかね。

おけぴ管理人)
朝のほうが低いんですね!!

田代)
ただ、結城くんの方が大ちゃんより声が低いときあるんですよ(笑)

結城)
二日酔いの時ね(笑) 本当にいい声でね、ライブでお聞かせできないのが残念です(笑)

おけぴ管理人)
みなさんで飲みに行かれることも?

田代)
ありますあります!

結城)
誰が店員さんを呼ぶかも決まってるんですよ!まず大ちゃんでダメなら万里生。

おけぴ管理人)
確かに、本当によく響く、よく通る声ですよね。

吉武)
ありがとうございます。がやがやした居酒屋でも自信を持って声出しています!

<公演情報> 
ESCOLTA Singing Drama 012~愛のうた~
2012年9月16日
東京国際フォーラムホールCにて
全席指定6800円

エスコルタ公式HP



おけぴ取材班:chiaki、おけぴ管理人 撮影:おけぴ管理人

2012年03月29日

12/03/29 ミュージカル「コーヒープリンス1号店」製作発表レポ

2012年3月29日(日)11:00
ミュージカル『コーヒープリンス1号店』製作発表レポ

韓国で視聴率30%超を記録した大ヒットドラマが、
魅力のキャスティングで日本オリジナルミュージカルに!
主題歌をあのマッキーこと槇原敬之さんが書き下ろすことでも
話題のミュージカル「コーヒープリンス1号店」。
製作発表の様子をご紹介いたします!
(山崎育三郎さんと高畑充希さんへのインタビューも近日UP!)

大会社を経営する祖母からつぶれそうなカフェの立て直しを命じられた
主人公ハンギョル(山崎育三郎さん)と、
ハンギョルに“男”に間違われたことからイケメン男性しか雇わないカフェで
男性店員として働くこととなったウンチャン(高畑充希さん)の爽やかな恋と夢の物語。

わがままお坊ちゃんながら、男として働くウンチャンに惹かれ、戸惑うハンギョル役の山崎育三郎さん



男と思われていることに悩みながらもハンギョルが気になるウンチャンに高畑充希さん。

お二人の真っ直ぐなキラキラした瞳が役にピッタリ!


カフェで働くイケメン店員=通称プリンス。


この日もバリスタ姿で登場したプリンスたち、もう、こんなカフェがあったら連日大繁盛ですよね。

ドラマを観ていて、やるならこの役だと思っていたというソンギ役の加藤和樹さん。


結婚したい男性No.1キャラのハンソン役には新納慎也さん。
「みなさんが韓国ドラマに持っているイメージ、
明るいジャケット、首の巻き物、めがね、素足に靴。。。その韓流を一手に引き受けます」


そしていよいよ、槇原敬之さん作曲の、注目の劇中ナンバー「恋する心達のために」のお披露目!

ミュージカル曲作りをライフワークにしていきたいと思っていた矢先の楽曲依頼だったそうで
「初めてのミュージカルナンバー作りで、どのシーンの曲にするかは自分で選んだのですが
一番難しい曲を選んじゃって。考えすぎて寝込んじゃいました(笑)」と話す槇原さん。


そのシーンとは、ハンギョルとウンチャンの恋に、
ちょっと大人な男女、ハンソン(新納慎也さん)、ユジュ(玉置成実さん)の思いも交錯するという場面。
4人の声が重なり合って、胸がキュと苦しくなるような、
一気に作品の世界へ引き込まれるナンバーです!

楽曲披露中も終始笑顔で時折大きく頷いていた槇原さん。
聞き終わっての感想は「みなさん声がすごいですね!
これから曲がいい感じに育っていく予感がします!」
とイメージどおりの曲に仕上がっているご様子です!


素敵なキャストと楽曲がとても楽しみな
ラブコメディミュージカル「コーヒープリンス1号店」は、
東京公演が4月13日~21日(土)まで青山劇場にて。
大阪公演は5月10日~13日まで森ノ宮ピロティホールにて上演。

槇原さん突然のピースサインに驚きを隠せない高畑さんがキュート!
おけぴ取材班:chiaki 撮影:mamiko 監修:おけぴ管理人

12/03/29 ミュージカル「コーヒープリンス1号店」山崎育三郎さん高畑充希さんインタビュー

2012年3月29日(日)11:00
ミュージカル『コーヒープリンス1号店』
山崎育三郎さん&高畑充希さんインタビュー♪

製作発表を終えたばかりの
ハンギョル役の山崎育三郎さん、ウンチャン役の高畑充希さんに
お話を伺ってきました!

おけぴ管理人)まず、製作発表を終えた今の心境を聞かせてください。

山崎育三郎さん)
たくさんの方にお集まりいただき、みなさんの期待も感じました。
改めていよいよ始まるんだ!と身の引き締まる思いです。
楽曲披露ではお客様はもちろんですが、槇原さんの前でというのも緊張しました。
今日はライブバージョン寄りで歌ったので、
舞台ではストーリーの中で役として歌うので、
また違う聞こえ方になると思うのでそれも楽しみにしていただきたいです。

高畑充希さん)
(楽曲披露が決まっていたので)歌まで何をしゃべったか覚えていないくらい緊張しました。
お客様ももちろん、日頃お世話になっているスタッフさんなど初めて歌を聞かれた方々が凄く喜んでくださったので、
色々不安に感じていた部分が解消されました。
本番で今以上の感動をお届けできるように、まだまだお稽古しないといけませんけどね!

おけぴ管理人)
お二人それぞれの役柄については客観的にみてどのような印象をもっていますか。

山崎育三郎さん)僕が演じるハンギョルはお坊ちゃんなんですよね。
人前では強がって明るく振舞うキャラクターだけど、
一人になるとで自分の不器用さに落ち込むようなところは可愛いと思いますけど、
実際に同性で友人だったりしたら。。。面倒なヤツですよね(笑)

おけぴ管理人)これまで山崎さんがやってきた役とちょっとタイプが違いますね。

山崎育三郎さん)
そうですね、年齢的なこともあってこれまではマリウスやロミオなど、
ふんわりした優しい役のチャンスをいただくことが多かったのですが、
今回はもっと男臭い役ですね。僕は兄弟も男ばかりですし、
体育会系なので、ハンギョルとは性格は正反対ですが、
“男臭さ”については似ていますね。
こういう役も好きですし、これからもどんどん色んな役に挑戦していきたいです。


おけぴ管理人)高畑さんはいかがですか。

高畑充希さん)
ウンチャンは例えば親が侮辱されたりするとプチンと切れてワーッとなってしまう、
それでいてベースはとっても女の子。恋愛に免疫がなくて、
新納さん演じるハンソンさんに可愛いって言われてポッとなって浮かれていたら突き落とされたり、
とっても人間らしくてストレートで演じているうちにどんどん好きになります。実際にいたら。。。
かなり面白い子ですよね(笑)

おけぴ管理人)
会見中のお二人のキラキラ感が印象的でしたが、初共演のお二人の互いの印象はいかがですか?

山崎育三郎さん)
初共演ですけどね、いやもう、かなり深いですよ(笑)
この作品は何といってもウンチャンとハンギョルのストーリー、
二人が出会ってからジェットコースターのように展開する関係など、
まずこの二人の世界、空気感が出せないといけないと思っています。
充希は僕の6歳も年下なのですが、考え方も凄く大人で、作品、芝居に対してすごくストイック。
稽古初めのころから二人で芝居についてしっかりとコミュニケーションがとれて、
今は昔から知っているかのような、かなりいい関係になっています。
なので(相手役が)充希でよかったなと思っています。
舞台上でもそれを感じ取っていただきたいです。

高畑充希さん)
ありがとうございます。
私も同じように考えていて、
自分がドラマ版を観ていた時に二人の恋愛にドキドキしていたので、
舞台でも二人が本当に恋愛しているかのように見せたいと思っていました。
そう見えないとお客様も楽しくないですよね。

育三郎くんの印象は、実は今回ご一緒するまで面識がなくて、どんな人なんだろう?
ガッツリ組むのにビジネスライクな感じだったらどうしよ!って思っていたんです(笑)

山崎育三郎さん)ビジネスライクって(笑)

高畑充希さん)
でも、実際会ったら、すごい面倒見てくださって、しかもお互い体育会系でね。
どんだけ話すのってくらい、ここはこうしたい、ああしたいと延々ディスカッションし、
今はなんでも言い合えますね。私も育三郎くんじゃなかったらダメだったと思います。

でも。。。今日歌っている時は全然見てくれませんでしたけどね。。。

山崎育三郎さん)
うん、見てなかった(笑)
でも、ちょっと説明させてください!!
この歌は本編では四人が違う場所で自分の思いを歌うので、見つめ合って歌う歌じゃないんですよ。
なので“見つめ合う”というのがなんだか不思議な感じがして、
初めだけ見たんですけどやっぱり止めよってことだったのです。
そうしたら、充希は見てて、僕は見ていないみたいになっちゃってね(笑)

高畑充希さん)
私が振られたみたいにね(笑)。。。
まぁ、一人で歌っているからいいかって思いましたよ!!

山崎育三郎さん)ハハハ・笑

最初で最後?! 大変貴重な(笑)見つめ合ってテーマソングを歌う二人です!!

~こぼれ話~
おけぴ管理人)この作品、カフェが舞台となりますがカフェやコーヒーは普段飲みますか?

山崎育三郎さん)
カフェ好きですよ。コーヒーの香りの中で台本を読んだり友人とおしゃべりしたりなど
ゆったりした時間を過ごせますからね。コーヒーは家で自分でも淹れたりとても身近です。

高畑充希さん)
私も一人でお散歩しているときにふらりとカフェで持参した本を読んだりする時間が好きです。
でも飲むのは。。。カフェラテとかあとはチャイとか抹茶ラテとかサブ的なメニューだったりします(笑)

山崎育三郎さん)
僕は、これまではずっと甘くして飲んでいたのですが、最近ブラックなんです!大人になりました!!(笑)

ありがとうございました!
とても気心知れた作品作りの“同志”、という印象のお二人で
楽しくインタビューさせていただきました♪

そして!最後に動画メッセージをいただきました!


おけぴ取材班:chiaki、おけぴ管理人

2012年03月30日

12/03/30 「打男 DADAN」製作発表レポ

2012年3月30日(金)13:00
坂東玉三郎演出「打男DADAN」製作発表レポ

まさに“打つ男たち”の力強く美しいパフォーマンス
「打男DADAN」凱旋公演の製作発表の様子をお伝えします。

新潟・佐渡島を拠点に世界で活躍する太鼓芸能集団“鼓童”の中から
坂東玉三郎氏が選び抜いた精鋭メンバーによる公演「打男」。

初の海外公演となるパリ公演(2012年2月)も成功を収め、
2012年7月に赤坂ACTシアター、KAAT神奈川芸術劇場ホールで凱旋公演が幕を開けます。

歌舞伎、太鼓というジャンルを超えて同じ日本文化を後世に継ぐ者として
鼓童への指導を続けている玉三郎さんは、今年4月より鼓童芸術監督に就任されます!

まず、玉三郎さんより、打男メンバーを選んだ基準について
「鼓童とは12年のお付き合いです。
メンバーの見留(知弘)くん以外は僕が関るようになってから正メンバーになった人たちです。
いってみれば僕一緒に鼓童で育ったみんなです。」


小田洋介さん、坂東玉三郎さん、坂本雅幸さん、見留知弘さん(鼓童代表)

玉三郎さんから全8名のうち本日ご登壇の5名のメンバーの紹介がありました。

鼓童代表の見留知弘さんについて~
「本当に一歩ずつ歩いてきた人。
佐渡にある工房でバチを作ったり、
磨いたり、見えないところもしっかりやった人。」

小田洋介さんに対しては~
「野獣って感じです(笑)」

坂本雅幸さんについては~
「鋭角的ないい太鼓を打つ男です」!


坂本さんの太鼓を打つ姿!!

続いて、中込健太さんについて~
「大太鼓を得意としていて、見留君を継ぐ男になるでしょう。」
前田剛史さんについては~
「グローバルな太鼓打ちです。去年から非常に成長しました。」


中込健太さん、前田剛史さん

今度はメンバーから見た演出家坂東玉三郎さんについて、小田さんから
「ぶっ飛んだところがあります(笑)、
それでいて年齢、キャリアに関らず僕らの話にも耳を傾けてくれます。
そして何かを説明してくれる時、イメージが凄く伝わってきます。
あとは、話を聞いてくれるだけに、それを反映した急な演出の方向転換もしょっちゅうです(笑)
パリでも本番5分前にいきなり!なんてこともありました。」

司会の方の「緻密な演出と思いきや、大胆なところもあるのですね。」には、
すかさずメンバーから
「5分前に緻密な要求が来るんです(笑)」

これには場内にも笑いが。

終始和やかな雰囲気のみなさんですが、
パフォーマンスはまさに心技体に秀でた“打つ男たち”のカッコよさ120%!!

この日もオープニングパフォーマンスとして“うず潮”の抜粋を披露してくださいました。

パリ・シャトレ座での公演も4日間の公演で日増しに客席の反応が熱くなり、
連日スタンディングオベーションでの賞賛を浴びた「打男」、
心と身体にズンズン響く太鼓に魅了された製作発表でした。

最後に、この夏の公演に向け、玉三郎さんより~
「パリで一緒にやってきた経験が加わって、また変わると思います。
読んで字のごとく、90分打ちっぱなし、休憩なしでひたすら打つ男。
スクリーンを使ったり、インドネシアのグランタンなど竹のメロディ楽器も用いて、
やわらかさと強さを組み合わせた90分、ご期待ください!!」


更なる高みを目指す坂東玉三郎芸術監督!

【公演概要】
東京公演 2012年7月2日~4日 赤坂ACTシアター
横浜公演 2012年7月7日、8日 KAAT神奈川芸術劇場ホール
名古屋公演 2012年7月10日 中京大学文化市民会館オーロラホール
熊本公演 2012年7月14日~16日 八千代座
京都公演 2012年7月20日~22日 南座

公演HP



おけぴ取材班:chiaki 監修:おけぴ管理人

About 2012年03月

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