12/03/15 7DOORS~青ひげ公の城~ゲネプロレポ@東京グローブ座
2012年3月15日(木)19:00
『7DOORS~青ひげ公の城~』ゲネプロレポ@東京グローブ座
水夏希さん、SUGIZOさん、鈴木勝秀さんが生み出す
青ひげ公の世界に思わず息を呑みました!
美しい世界にどっぷりと浸り、そして見終わった後で
自分自身を見つめなおすような心持になる作品です。

先日の稽古場レポはナチュラルな写真満載でお届けしましたが、
衣装、照明、美術、音響・・・が加わってまさに総合芸術です。
それでいて、それぞれのお芝居、存在感、声の主張が稽古場から
より一層はっきりとしていてとても見ごたえのある舞台に仕上がっています。

劇場に足を踏み入れるとそこには
円形劇場(東京グローブ座)の利点を最大限に活かしたせり出し舞台。
怪しいまでに美しく、そして長きに渡りひっそりとたたずんでいたと思わせる
青ひげ公の城とそこに差し込む冷たい光。
幕開きは稽古場レポでもご紹介した青ひげ公を演じる
SUGIZOさんのヴァイオリン演奏です(SUGIZOさんは劇中音楽も担当されています)!
ミステリアスな従者たちも存在感抜群。
ヴァイオリンの音色に誘われ、一気に作品の世界へ引き込まれます。

作曲家バルトークのオペラ『青ひげ公の城』をベースに
キリスト教の7つの大罪を絡めたオリジナルストーリー。
青ひげ公に嫁ぐこととなった主人公ユディット(水夏希さん)は
用意された婚礼衣装を身にまとい、
執事(中山祐一朗さん)の案内で城にある7つの部屋を巡り、
そこにいる謎の男たちと出会います。
第一の扉の向こうにいたのは、先日のお稽古場レポでもご紹介した
“暴食”という罪を犯した男(オレノグラフィティさん)。
狂気の中で食べ続ける姿がおぞましい。ユディットも困惑と嫌悪感を隠せません。
続いて出会ったのは“肉欲”(Spiさん)

Spiさんが野獣のようなセクシーさでユディットを誘います。
水さんとSpiさんは音楽ユニットGuys From The Earthでもご一緒されていることもあり、
息もぴったり、ダンスの駆け引きも見ごたえたっぷりです。美しいっ!
“肉欲”のSpiさんの台詞はすべて英語、
この多国籍感も作品のミステリアスなイメージをより深めます。
戸惑いながらも次々と扉の向こう側の世界を旅するユディットが
7つ目の扉を開けた時、ユディットの決断はいかに!
残された扉に潜む男の正体、そして衝撃の結末はぜひ劇場で。
ゲネプロ前に行われた囲み取材は緊張の中にも自信が感じられる雰囲気でした♪

~水夏希さん~
「ロングヘアーやドレスなど初めてのことが多く緊張していますが、
宝塚の娘役の方をずっと見てきたので、仕草は意外と自然にできているのでは
と思いますので(笑)、ぜひ確認しにいらしてください。
一歩足を踏み入れたらそこは“青ひげ公の城”、そんな劇場空間を感じていただきたい作品です。」
~SUGIZOさん~
「音楽については、子供のころから好きだったバルトークを非常に意識しました。
舞台は百戦錬磨の皆さんのなかで僕に出来ること僕だから出来ることを懸命にやっています。
人間の縮図のような濃い舞台、作品の雰囲気に浸って楽しんでください。」
<公演情報>
2012年3月16日~4月1日 東京グローブ座
2012年4月4日、5日 森ノ宮ピロティホール
<キャスト>
ユディット 水夏希
傲慢 pride 中山祐一朗
怠惰 sloth 石橋祐
憤怒 wrath 菅原永二
肉欲 lust Spi
暴食 gluttony オレノグラフィティ
嫉妬 envy 伊藤ヨタロウ
強欲 greed 陰山泰
公爵 SUGIZO
構成・演出:鈴木勝秀
音楽:SUGIZO
作品HP:http://www.7doors.jp/

おけぴ取材班&撮影:chiaki 監修:おけぴ管理人
