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12/03/12 「幻蝶」公開稽古レポ@シアタークリエ

2012年3月12日(月)、13日(火)
『幻蝶』公開稽古&観劇レポ@シアタークリエ

映画”キサラギ”、”ALWAYS三丁目の夕日”、TVドラマ”相棒”、
”ゴンゾウ 伝説の刑事”(内野聖陽さん主演)などで
今注目の脚本家・古沢良太さんがオリジナル戯曲として書き下ろした舞台「幻蝶」。

演出の白井晃さんは『ゴンゾウ』出演時にその脚本の面白さに驚き、
内野聖陽さんは、初めて『幻蝶』の脚本を読み終えたとき、
その見事さに思わず拍手したそうです!

社会からドロップアウトした二人の男が虫取り網を持って幻の蝶を追う。
滑稽に思えるこの光景が、いつしか美しく、神々しくすら見えてきて、
気づくと作品の魅力に引き込まれている、
不思議で素敵なストレートプレイ『幻蝶』。

昆虫愛好家、通称“ムシ屋”は
嗜好によってカブトムシを愛する“カブト屋”、
トンボを愛する“トンボ屋”などと分類されるそうです。
この話の主人公二人は蝶を愛する「蝶屋(ちょうや)」、筋金入りの蝶オタク。

豪快でエネルギッシュなイケイケ親父戸塚保を演じるのは内野聖陽さん。

戸塚は伝説的な捕獲の名人、
獲物の動きに同調しての捕獲の様子はまさに
“蝶のように舞う”という言葉がぴったり。


一方、ナイーブで悩み多き引きこもりの青年内海真一を演じるのは田中圭さん。

同じ蝶屋でも、真一は卵から育てる飼育派。捕獲は大の苦手。


年齢も、タイプも違う二人をつなぐのは
「幻の蝶“シロギフチョウ”の存在を信じている」ということ。
そんな二人の廃屋での共同生活では、
戸塚があの手!この手!その手!?で
真一の心を開こうと仕掛けるもどうもかみ合わない。。


あの手!



この手!



その手?!


このやり取りが実にテンポよく繰り広げられ、
戸塚の豪胆さとそれに翻弄される真一の姿が笑いを誘います。

内向的な真一は終始うつむき加減ですが、
俄然瞳が輝きだすのは…蝶の話題!
目の前で繰り広げられる蝶の売買に思わず身を乗り出す真一です。

上の写真左は日本一の虫ブローカー、
戸塚とは長い付き合いの吉永。演じるのは大谷亮介さん。
ノリはいいけれどちょっと胡散臭い男の二面性にはドキリとさせられます。

他にも二人の蝶探しに巻き込まれる人々が登場。

七瀬なつみさん演じる安藤は山を管理する不動産会社のOL。
現実社会から逃避する二人を罵り、追い出そうとするのですが。。



夜の蝶?!

旅回りのストリッパーユカは華やかな職とは似ても似つかない純朴な女性。
中別府葵さんがくったくない笑顔で好演です。


そして田舎町のボランティアを名乗りながら、
戸塚の借金を取り立てにやってきた男・村木を
細見大輔さんが凄みを持って演じますが、
その裏に見える小悪党ぶりに土地の抱える薄気味悪さを感じます。


幻の蝶を信じ、追い続ける二人と彼らを取り巻く人々が繰り広げる人間模様が
とても鮮やかに描かれ、そして次第に明かされる数々の真実。
彼らの行く末は、果たして幻の蝶を見つけることは出来るのか。

古沢良太さんが十数年間あたためてきた渾身のオリジナル戯曲!
台詞の一つ一つに表面的にはわからない真意がこめられていて
多面的な言葉のマジックを見せてくれます!

また、美しい舞台美術を手掛けるのは松井るみさん。
白井さん演出の『GOLD~カミーユとロダン~』(2011)でもその美しさに圧倒されましたが、
今回は観ている者の想像力を刺激し物語、台詞、人間関係がより明確に浮かび上がるようなセットです。
キャストスタッフが惚れ込んだ素晴らしい脚本と実力派キャストの強力タッグ!

幻の蝶のその先にあるものとは!

<公式のダイジェスト映像>

<公演情報>
2012年3月12日から4月4日まで日比谷シアタークリエにて。
その後、広島、兵庫、新潟、福岡、仙台、松本と地方公演が予定されています。
詳しくは公演HPをご確認ださい。

<上演時間>
2時間20分(休憩なし)

<出演>
内野聖陽
田中圭
七瀬なつみ
中別府葵
細見大輔
大谷亮介

<スタッフ>
脚本:古沢良太
演出:白井晃
振付:康本雅子
美術:松井るみ


おけぴ取材班:chiaki、おけぴ管理人 撮影:おけぴ管理人


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名前:山野上 寛
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出身:大阪府茨木市
現住所:東京都中央区
もともとミュージカルには拒否反応があったんです。「なんで歌うねん」と。が、2000年、松たか子 ファンの後輩に誘われてみにいったオケピ!でミュージカルの拒否反応が消え、強引に連れていかれたライオンキングでスイッチが転換、夢から醒めた夢で初のリピート (6回)そして差し入れ・ファンレター初体験。 キャッツで初の名古屋遠征、 レミゼに感動。翌2001年、四季ハムレットで初のマチソワジーザス出待ち初体験、2002年モーツァルト!に興奮。2003年からは観劇に幅が出て、 2004年はラスベガス、ニューヨーク、ウィーンへと年3回も観劇ツアーに出かけてしまう。その勢いで2005年、会社を辞めて独立。現在2日1本ペースで感激中♪

役者さんにはまるポイント:声
感激ポイント:1幕最初の衝撃
好きなシーン:群舞、小芝居
大好きな演目:ルドルフ、星組ロミジュリ

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