12/03/06 ミュージカル「ジキル&ハイド」ゲネレポ@日生劇場
2012年3月6日(火)
ミュージカル「ジキル&ハイド」ゲネレポ@日生劇場
階段までも美しい!
5年ぶりにキャスト一新!
楽曲から受ける印象は更にゴージャスに、
照明やセットなど新たな視覚的効果に加えて、
人物造形が緻密で、人物像の解釈も変化している様に感じられた、
新生「ジキル&ハイド」、興奮のゲネレポをお届けいたします。
まずは一幕冒頭から、日本では初登場となるビッグナンバー「知りたい(I need to know)」で
医師ヘンリー・ジキル・石丸幹二さんの熱の入った歌い上げが堪能できます♪
父親役の花王おさむさんは後ほど執事役で再び登場します
続くアンサンブルナンバーの名曲「嘘の仮面」。
(このナンバー大好きですっ。最後のポーズにゾクゾク!)
この二曲、照明効果も相まってオープニングから
ドーンと強烈な印象が脳裏に刻まれました!
ジキル(善)とハイド(悪)では無く、
あくまでもヘンリー・ジキルという一人の人間の中に
もともとあった二面性が薬によって分裂し新しいハイドという人格が生まれたと
強く感じる石丸幹二さんの二役演じ分け。
石丸さん演じるハイドは、俄然イキイキと、まさに解き放たれたよう!
俺こそエドワードハーーーーーーーーイドっ!(生きている♪石丸幹二さん)
「これまでのジキルとハイド、それは素晴らしいものでした。
なので、敢えて違うアプローチでやろうと思った時、気負いがなくなりました。
僕のはあまりいいジキルではない、皆さんがあっと驚くジキルとハイドです。」
(初日前の囲み取材の石丸さんコメントより)
ジキルの婚約者エマ(笹本玲奈さん)、見た目は可愛らしいお嬢さんですが、
”ジキルのありのままを受け止める芯の強い女性”!
品とぶれない心、ときに不安に耐える女心がのった笹本エマの歌声♪
石丸幹二さん(左)と笹本玲奈さん(右)
パブ「どん底」の売れっ子娼婦・ルーシー役には濱田めぐみさん。
登場シーンのインパクトはもちろん、うなるような艶声が劇場に響き渡ります!
境遇とのギャップに可愛さが引き立つ濱田ルーシー!
濱田めぐみさん(前)と石丸幹二さん(背後)
次々と起こる事件。アンサンブルナンバー「♪事件、事件」も名曲!
友人として弁護士としてジキルを見守る男アターソン役の吉野圭吾さん。
社交性、バランス感覚などジキルの持っていないものを
備えている彼がジキルの親友というのも興味深いですね。
作品は終始重めのトーンですが、アターソンのシーンは”救い”を感じます!
吉野圭吾さん
ストライド役・畠中洋さんの芝居、表情も必見!
お酒も手伝ってお顔に台詞に態度に…思ってることが出てしまうストライド。
アクロバティックな最期(!!)にもご注目です!
左:畠中洋さん 右:中嶋しゅうさん
病院や患者のことより世間体や宝石のことの方が大切な
セント・ジュード病院の最高理事会の面々…その背後には…
左からKENTAROさん、岡田静さん、石飛幸治さん。背後に石丸幹二さん
見た目は美しいドレスを着て可愛らしいお嬢さんなエマの”強さ”。
大胆でセクシーな衣装に身を包み逞しく生きているように見えるルーシーの”可愛さ”。
この対比をしっかりと見せる演出も秀逸です。
笹本玲奈さん(左)と濱田めぐみさん(右)による「In His Eyes(その目に)」
作曲家フランク・ワイルドホーンさんがミュージカル界に衝撃を与えたすばらしい楽曲たち。
演奏は舞台左手で生オーケストラが演奏(指揮は塩田明弘さん♪)
楽曲、芝居、歌力、ダンス、照明、美術、世界観、アンサンプル、全て一級品です!
公式で公開されたゲネのダイジェスト映像も必見!
東京公演は日生劇場にて3月28日まで!
(大阪公演は4月6~8日に梅田芸術劇場メインホールにて、
名古屋公演は4月14日~15日に愛知県芸術劇場大ホールにて上演)
是非、新生「ジキル&ハイド」お楽しみください!
(おけぴ稽古場レポはこちら)
濱田めぐみさんです♪
おけぴ取材班:nats、chiaki、おけぴ管理人 撮影:おけぴ管理人