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12/03/25 響人「La vie en Rose」稽古場レポ

2012年3月25日(日)18:00
Artist Company 響人第6回公演
『La vie en Rose ~エディット・ピアフと8人の男の話~』稽古場レポ

2009年に、劇団四季で活躍されていた役者さん達が創立したArtist Company響人。
その第6回公演『La vie en Rose』のお稽古場にお伺いしてきました。
(後半に山崎佳美さん和音美桜さんインタビューがございます♪)

この作品は、昨年末にトライアウト公演として初演され、
そこから更なる成長を遂げていよいよ本公演として今回上演されます。
エディット・ピアフを愛した男たちが、
ピガールの街角で、モンマルトルのキャバレーで、ニューヨークの教会でピアフを語り、
紡がれる思い出で浮かび上がる彼女の人生を
ピアフの数々の名曲とともに綴る少し大人のエンターテイメントです。

お稽古場にお伺いしたこの日は、まずはじめに、演出の吉原光夫さんを中心に、
作者の中山大豪さんも交えてのディスカッションから始まりました。

キャストのみなさんが実際に台詞を発してみて、引っかかること、気になったことを
中山さんに投げかけ、それに中山さんが答えたり、全体で話し合っていきます。
例えば、ある登場人物の“言い回し”について。
~そのキャラクターの人物像に加え、思い出を語るという設定上、
すらすらと文章になっておらず、途切れ途切れの言い回しとなる。
でも、ある印象深い事柄に関しては不思議と詩的な美しい言葉を発する。
この言い回しの変化は矛盾するように思われるけれど、
実は我々の実生活でもそういうことってあるよね!~
というような、言い回しで生まれるリアリティについてのディスカッションがとても印象的でした。


みなさん真剣なまなざし(山崎佳美さん,藤井健太郎さん,香川大輔さん,高橋卓爾さん)

本公演では初めてとなるオリジナル戯曲での公演、
作者の中山さんの思いもしっかりとキャストに浸透していきます!
(この作品の多くのシーンは登場人物の独白という表現形態です)

続いて、お稽古に向けてのアイスブレイキングゲームが行われました!
舞台上でアンテナを張ること、注意深くいること、柔軟な発想を持つこと、
そしてさらけ出すこと。ゲームの内容は、順にサインを送って行くようなもの、
他の人とバッティングしないように手を挙げていくものなど様々。

緊張感と緩和の絶妙なバランスで、稽古場の空気がみるみるやわらいでいきます!


一生懸命な山崎佳美さんがとってもキュート!!

シリアスな本編では見られないであろうみなさんの笑顔笑顔笑顔!


山崎佳美さん、藤井健太郎さん、高橋卓爾さん、香川大輔さん



吉原光夫さん(演出)、中山大豪さん(脚本)、種石多喜人さん



響人主宰の広瀬彰勇さん!



和音美桜さん、中ノ瀬由衣さん


そして、柔軟な発想が求められたのは、連想ゲーム。
中山さんが出題者となり、答えとなる“単語”に関するヒントを、
一つずつ出していきます。
わかった人はこっそり中山さんに耳打ちして正解者から早抜けです!

皆さんもご一緒に考えてみましょう!

実際に出されたヒントは
「臭い」
「ペア」

このキーワードから連想される答えは何だと思いますか?
なんとここで香川さんが正解者(はやいっ!)!!


自信を持っての藤井健太郎さんの回答は。。。「枕」でしたが残念、不正解。



種石多喜人さん、思考中


続いて中山さんから出されたヒントは
「穴」
「女子高生」

徐々に正解者が増え、「女子高生」で男性キャストが全員正解、
想像力を駆り立てるヒントだったようですね(笑)!


とっても嬉しそうな吉原さん!!


まだ正解してないのが山崎さんと和音さん!
ここで中山さんからさらにヒントキーワード。

「足」


ここで山崎さんが正解して、
最後まで残ってしまったのは和音美桜さん♪


和音美桜さん


みなさんは、おわかりになりしたか?

答えは「くつ下」でした!

自信満々で不正解な人、
みんなが続々と中山さんの元へ答えに行くのを不安そうに見つめる人。
1ヒントにつき1回の回答チャンス、フルに活かして毎回答えに行く人、
じっくり考える人、色んな性格が表れます。
そうやってお互いの殻を破って、ありのままでいられるようになる、
稽古に向けての素敵な準備運動ですね!!


っと、ウォーミングアップレポをどーんとお伝えさせていただきましたが、
実はこの日、当初はピアノにあわせての歌稽古の予定だったのですが、
音楽担当の方が急遽都合が悪くなってしまい、歌稽古がなくなってしまったんです。

ということで、ウォーミングアップレポをお届けした次第なのですが、
ここで!なんと!急遽!
山崎佳美さん和音美桜さんのご厚意で、今回の公演について
直接お話をお伺いさせていただけることになりました♪

ここからは、“ピアフの名曲の数々を歌う歌手”をダブルキャストで演じるお二人、
山崎佳美さん、和音美桜さんへのスペシャルインタビューという形でお届けいたします。

おけぴ管理人)お二人にとって響人はどういうところですか。

山崎佳美さん)
『Doubt<ダウト>』で初めて参加して、
稽古の面白さや芝居の作り方、本当にいい経験になりました。
みんな芝居に対して真面目なんです。
目指しているものに対する真摯な姿勢が響人の特徴であり、
そこにすごく共感しています。
そこから私自身も凄く刺激を受けますし、
とてもいい循環を生み出してくれるところです。

和音美桜さん)
昨年の『レ・ミゼラブル』のお稽古中に『Doubt<ダウト>』を観て響人を知り、
その時、難しいお芝居ながら想像力を駆り立てられ、
小説を読んでいるかのような感じがお洒落だなという印象を持ちました。
そして、レミでご一緒した吉原さんに今回お声かけいただき、
こうして実際にお稽古に参加して、
これまで自分なりに向き合ってきた“お芝居”というもの、
その奥深さを改めて勉強させていただいています。
個性豊かな方々が集まっていらっしゃるので、それも楽しいです(笑)

山崎佳美さん)
個性的だよね!そしてそれぞれキャラクターが被らない(笑)
これまで一緒にやってきた人でも、ここ(響人)でやるのは全然違って
「こんなところがあったのか!」とか「やるじゃない!」って思うこともありますよ!

和音美桜さん)
そうそう、みなさん、稽古始めのゲームなどで見せる素顔が意外に抜けていたりして、
それが凄くキュートな魅力で!それでいて芝居に入ると全然違った面が出るので、
役演じるってこんなに変わるんだということを、実感しています。

おけぴ管理人)そんな個性的な面々を率いる演出家・吉原光夫さんはどんな印象ですか。

山崎佳美さん)
明るくて面白い、(お稽古場の)あんな感じですよ!
ただね、芝居に対しては本当に情熱的だし真摯。
私よりだいぶ若いのに色んなことを勉強していて、尊敬しています。

和音美桜さん)
吉原さんは物事を綿密に調べて考えていく理論派。
私は色んなことを感覚で捉えていくタイプで、
例えば何か腑に落ちないことがあってもそれを説明するのが苦手なんです。
「なんかやりにくいんだけどな」って感じで(笑)。
吉原さんはそれを分析し言葉にしてくれて、上手く導いていってくれるんです。


演出の吉原光夫さん

おけぴ管理人)
では、ここからは今回の作品について聞かせてください。
お二人はピアフの遺した数々の名曲を歌う歌手をダブルキャストで演じるとのことですが。

山崎佳美さん)
作品の中でピアフ自身が歌うようには描かれていないので、
舞台上での居方の難しさはありますよね。
歌もトライアウト公演の時のようなリサイタル形式ではなく芝居に近い、
物語の中で歌うようになりますからね。なかなか例え難いお芝居になりますね。

和音美桜さん)
あまり“こうです”という枠にとらわれない、
観る方それぞれの想像力で自由に解釈してもらえるような感じになると思います。

山崎佳美さん)
そうね、私たちもこれから芝居と合わせていくことで
どんな変化が起きるか楽しみなんです。どう感じてもらえるか、
お客様も想像力を持って参加してもらう、響人らしいですよね。

おけぴ管理人)お二人は7、8曲ほど歌われると伺いましたが、
実際に歌ってみてピアフの歌はいかがですか。

山崎佳美さん)
実はメロディは単調(シンプル)だったりするんです。
ただ、そこに流れる感情がとてもドラマチック!まるで台詞のようで、面白いけど難しいです。
この作品に出会ったことで歌うきっかけをいただいた、
和音ちゃんとも貴重な体験だねと話しているんですよ。

和音美桜さん)
普通は「難しいです」と答えるところですが、
“難しい”とはまたちょっと違って、なんでしょう。。。
“深い”です。(山崎さんも大きく頷く!)
私の中でなんとなくシャンソンは人生経験がないと歌えないなと思っていて、
今回歌うことで改めて曲と向き合って。。。
「やっぱりそうなんだ」と確信しました。
ですので、まずは歌を通して自分の人生、
自分自身と向き合うことが大事なんだろうなと思っています。
ただ、私はピアフほど「この人を愛するのよ!」と
情熱たっぷりに生きているタイプではないので、
彼女から盗めるものは盗みつつですけど(笑)

山崎佳美さん)
和音ちゃんとダブルキャストというのもこの設定だからこそ、
二度とないですよね。年齢も違いますし、
これまで演じてきた役のキャラクターもきっと全然違うと思うんです。
でも、そういったことに制約されない脚本・演出なので、
それぞれの歌でピアフの色んな面を浮かび上がらせることが出来たらいいなと思っています。

おけぴ管理人)
お二人の声のトーンも違うので、
また違うイメージが沸き起こるかもしれませんね。
これはダブルキャストの醍醐味、両方観ないとですね!

お二人)是非!!(笑)

おけぴ管理人)
ありがとうございました!
最後にキャストの皆さんから動画でメッセージをいただきました!

【公演概要】
2012年4月18日(水)~25日(水)
ウッディシアター中目黒にて

作:中山大豪
演出:吉原光夫
出演:山崎佳美/和音美桜
 香川大輔 栗原英雄 高橋卓爾 種石多喜人
 西山聖了 広瀬彰勇 藤井健太郎 中ノ瀬由衣
演奏:藤本藍 杉山隆哉 伊藤健太

作品HP



おけぴ取材班:chiaki、おけぴ管理人 撮影:おけぴ管理人


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名前:山野上 寛
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出身:大阪府茨木市
現住所:東京都中央区
もともとミュージカルには拒否反応があったんです。「なんで歌うねん」と。が、2000年、松たか子 ファンの後輩に誘われてみにいったオケピ!でミュージカルの拒否反応が消え、強引に連れていかれたライオンキングでスイッチが転換、夢から醒めた夢で初のリピート (6回)そして差し入れ・ファンレター初体験。 キャッツで初の名古屋遠征、 レミゼに感動。翌2001年、四季ハムレットで初のマチソワジーザス出待ち初体験、2002年モーツァルト!に興奮。2003年からは観劇に幅が出て、 2004年はラスベガス、ニューヨーク、ウィーンへと年3回も観劇ツアーに出かけてしまう。その勢いで2005年、会社を辞めて独立。現在2日1本ペースで感激中♪

役者さんにはまるポイント:声
感激ポイント:1幕最初の衝撃
好きなシーン:群舞、小芝居
大好きな演目:ルドルフ、星組ロミジュリ

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