12/03/30 「打男 DADAN」製作発表レポ
2012年3月30日(金)13:00
坂東玉三郎演出「打男DADAN」製作発表レポ
まさに“打つ男たち”の力強く美しいパフォーマンス
「打男DADAN」凱旋公演の製作発表の様子をお伝えします。
新潟・佐渡島を拠点に世界で活躍する太鼓芸能集団“鼓童”の中から
坂東玉三郎氏が選び抜いた精鋭メンバーによる公演「打男」。
初の海外公演となるパリ公演(2012年2月)も成功を収め、
2012年7月に赤坂ACTシアター、KAAT神奈川芸術劇場ホールで凱旋公演が幕を開けます。
歌舞伎、太鼓というジャンルを超えて同じ日本文化を後世に継ぐ者として
鼓童への指導を続けている玉三郎さんは、今年4月より鼓童芸術監督に就任されます!
まず、玉三郎さんより、打男メンバーを選んだ基準について
「鼓童とは12年のお付き合いです。
メンバーの見留(知弘)くん以外は僕が関るようになってから正メンバーになった人たちです。
いってみれば僕一緒に鼓童で育ったみんなです。」
小田洋介さん、坂東玉三郎さん、坂本雅幸さん、見留知弘さん(鼓童代表)
玉三郎さんから全8名のうち本日ご登壇の5名のメンバーの紹介がありました。
鼓童代表の見留知弘さんについて~
「本当に一歩ずつ歩いてきた人。
佐渡にある工房でバチを作ったり、
磨いたり、見えないところもしっかりやった人。」
小田洋介さんに対しては~
「野獣って感じです(笑)」
坂本雅幸さんについては~
「鋭角的ないい太鼓を打つ男です」!
坂本さんの太鼓を打つ姿!!
続いて、中込健太さんについて~
「大太鼓を得意としていて、見留君を継ぐ男になるでしょう。」
前田剛史さんについては~
「グローバルな太鼓打ちです。去年から非常に成長しました。」
中込健太さん、前田剛史さん
今度はメンバーから見た演出家坂東玉三郎さんについて、小田さんから
「ぶっ飛んだところがあります(笑)、
それでいて年齢、キャリアに関らず僕らの話にも耳を傾けてくれます。
そして何かを説明してくれる時、イメージが凄く伝わってきます。
あとは、話を聞いてくれるだけに、それを反映した急な演出の方向転換もしょっちゅうです(笑)
パリでも本番5分前にいきなり!なんてこともありました。」
司会の方の「緻密な演出と思いきや、大胆なところもあるのですね。」には、
すかさずメンバーから
「5分前に緻密な要求が来るんです(笑)」
これには場内にも笑いが。
終始和やかな雰囲気のみなさんですが、
パフォーマンスはまさに心技体に秀でた“打つ男たち”のカッコよさ120%!!
この日もオープニングパフォーマンスとして“うず潮”の抜粋を披露してくださいました。
パリ・シャトレ座での公演も4日間の公演で日増しに客席の反応が熱くなり、
連日スタンディングオベーションでの賞賛を浴びた「打男」、
心と身体にズンズン響く太鼓に魅了された製作発表でした。
最後に、この夏の公演に向け、玉三郎さんより~
「パリで一緒にやってきた経験が加わって、また変わると思います。
読んで字のごとく、90分打ちっぱなし、休憩なしでひたすら打つ男。
スクリーンを使ったり、インドネシアのグランタンなど竹のメロディ楽器も用いて、
やわらかさと強さを組み合わせた90分、ご期待ください!!」
更なる高みを目指す坂東玉三郎芸術監督!
【公演概要】
東京公演 2012年7月2日~4日 赤坂ACTシアター
横浜公演 2012年7月7日、8日 KAAT神奈川芸術劇場ホール
名古屋公演 2012年7月10日 中京大学文化市民会館オーロラホール
熊本公演 2012年7月14日~16日 八千代座
京都公演 2012年7月20日~22日 南座
おけぴ取材班:chiaki 監修:おけぴ管理人