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13/02/07 新国立劇場バレエ団「ジゼル」稽古場レポート

2013年2月7日11:30
新国立劇場バレエ団「ジゼル」稽古場レポート

19世紀ロマンティック・バレエの不朽の名作と謳われる「ジゼル」。
7年ぶりの上演を控えた新国立劇場バレエ団の稽古場の様子をレポートいたします。


ジゼル(米沢唯さん)に魅了されました!

この日は一幕の稽古が行われていましたが、ダンスのワクワク感と
芝居の濃さがとても印象的でした。
(この日はジゼル:米沢唯さん、アルベルト:厚地康雄さん)

可憐なジゼルと貴族のアルベルトの恋・・・思わぬ展開の先にある
“愛の奇跡”を描くこの作品はダンスも音楽も本当にロマンティック♪

ただ、実際にはとてもハードなダンスの連続。
みなさんの息づかいの激しさと作品の優雅さのギャップに驚きの
連続でもありました!

でも、やっぱりキラキラの恋心や思わぬ展開への突っ込みなど、
気がつくとジゼルに感情移入し、作品の世界に引き込まれてしまいます。
(みなさんお稽古着なのに不思議なくらい!!)

~物語~
舞台は中世ドイツの農村。
美しい村娘ジゼルに恋する二人の若者、アルベルトとハンス。
貴族の身分を隠し農夫ロイスとして逢いにくるアルベルトとジゼルは
互いに惹かれあうようになります。

こちらはジゼルがカミツレの花占いをする場面です。
芳しくない結果に落ち込むジゼルを励ますアルベルト。


ジゼル(米沢唯さん)とアルベルト(厚地康雄さん)

米沢さんのジゼルの魅力は透明感!
軽やかで可憐なジゼルにはアルベルトならずとも惹かれてしまいます。
厚地さんのアルベルトはお写真をご覧いただくと一目瞭然、素敵です(笑)。
本番では身分を隠すために農夫の服をまとっての登場なので見た目のイメージは
変わるかと思いますが、その身体からは溢れ出す“貴族オーラ”!!

そんなアルベルトの励ましで、この通り!
幸せな愛の語らいの始まりです♪


恋のキラキラ感溢れるシーンです。

そうなると心穏やかでないのがもう一人の若者、森番のハンス。
アルベルトの秘密を告げ、二人に割って入ります。


ジゼル(米沢さん)、ハンス(輪島拓也さん)、アルベルト(厚地さん)

「目を覚ますんだ、ジゼル」と、言葉が“見えて”きそうなくらいの熱演です!
先ほどの花占いのシーンでも「どうしたんだい?」というキャプションを
つけたくなるほど、言葉なしで豊かな感情表現がされています。


厚地さんとデズモンド・ケリー先生

そんな作品創りのご指導をされているのがこちらのデズモンド・ケリー先生。
この表情、心臓が弱いジゼルを心配した母親がジゼルを連れて帰ろうと
する場面で、引き離されるアルベルトの「なぜ?」の表情です。
先生はこの後もジゼルになったり、アルベルトの従者になったり、実際に
動きながら伝えていくのですが、その瞬間ごとに役が乗り移るかのような
演技力に思わず唸ってしまいました。
そしてしっかりとその要求に応えていくダンサーのみなさん。
その過程で、物語がより一層いきいきと見えてきます。

さて、物語に話を戻すと!
ジゼルが住む村に立ち寄ったバチルド姫との場面。
バチルド姫の美しい衣装に見とれ思わず触れてしまうジゼル。
その姿に親しみを覚えたバチルドは、婚約者がいるというジゼルに
宝石の首飾りをプレゼント!


「私にも婚約者がいるのよ!」バチルド姫(湯川麻美子さん)

美しい首飾り!もちろんジゼルは喜ぶのですが。。。実はこのバチルド姫は。。。
見ていてまさに「え?」な展開!!
バチルドの婚約者こそ、アルベルトだったのです!!

恋人の裏切り、その衝撃で錯乱状態になるジゼル、ここからのダンスは
まるで楽しかった夢の中をさまよっているように始まり、次第に激しさを増します。
ジゼルの絶望と狂気を目の当たりにして、あまりの迫力に
思わず息をするのを忘れてしまうほどでした!


楽しかった思い出の世界へ

制止する母親ベルタ(西川貴子さん)、ハンスの手をすり抜け

ジゼルは息絶えてしまうのです。
というところで、一幕終了。


狂気のジゼルを切ない表情で見つめるアルベルト

この日は一幕のみを見せていただいた取材班ですが、
「アルベルト、切ない表情をされていますが・・・そもそも婚約者たなんて。
あなたのジゼルへの愛って貴族のお戯れだったの?!?!」
そんな心の声が幕間に劇場に溢れそうな展開です。
が!そこからは二幕のお楽しみ♪

二幕は打って変わって、とても幻想的な精霊ウィリたちの世界が描かれるのです。
そんな二幕の舞台写真をご紹介いたします!イメージ、膨らみましたか?


夜の森は精霊ウィリたちの世界!

アルベルトに迫る危機、そのときジゼルが取った行動は。
テクニック、スタミナともに一流が求められるダンスで綴られる
素敵な愛の奇跡が描かれ、また一幕とは違った美しさ満載とのこと!
かなり楽しみです!

さて、ここまでドラマチックなストーリー展開をご紹介してまいりましたが、
バレエ的見どころもたっぷりございますよ!


ブドウの収穫を祝う村人たちの祭りでの村人のパ・ド・ドゥ(竹田仁美さんと八幡顕光さん)
 

本当に一つひとつの場面が美しい!!

美しいダンスに真実の愛の物語、美術・衣装・照明、そして東京交響楽団による生演奏が加わっての「ジゼル」。
是非、劇場で愛の奇跡を見届けましょう。

<公演情報>
2013年2月17日~24日@新国立劇場オペラパレス

<キャスト>
【2/17(日)2:00・24(日)2:00】
ジゼル:長田佳世 / アルベルト:菅野英男
【2/20(水)7:00・22日(金)7:00】
ジゼル:ダリア・クリメントヴァ(イングリッシュ・ナショナル・バレエ)
アルベルト:ワディム・ムンタギロフ(イングリッシュ・ナショナル・バレエ)
【2/23(土)2:00】
ジゼル:米沢 唯 / アルベルト:厚地康雄

その他キャストはこちらからご確認ください!

<スタッフ>
芸術監督:デヴィッド・ビントレー
音楽:アドルフ・アダン
振付:ジャン・コラリ/ジュール・ペロー/マリウス・プティパ
改訂振付:コンスタンチン・セルゲーエフ
指揮:井田勝大
管弦楽:東京交響楽団

公演HP


おけぴ取材班&撮影:chiaki 監修:おけぴ管理人 舞台写真撮影:瀬戸秀美 


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名前:山野上 寛
mail:cs@okepi.jp
出身:大阪府茨木市
現住所:東京都中央区
もともとミュージカルには拒否反応があったんです。「なんで歌うねん」と。が、2000年、松たか子 ファンの後輩に誘われてみにいったオケピ!でミュージカルの拒否反応が消え、強引に連れていかれたライオンキングでスイッチが転換、夢から醒めた夢で初のリピート (6回)そして差し入れ・ファンレター初体験。 キャッツで初の名古屋遠征、 レミゼに感動。翌2001年、四季ハムレットで初のマチソワジーザス出待ち初体験、2002年モーツァルト!に興奮。2003年からは観劇に幅が出て、 2004年はラスベガス、ニューヨーク、ウィーンへと年3回も観劇ツアーに出かけてしまう。その勢いで2005年、会社を辞めて独立。現在2日1本ペースで感激中♪

役者さんにはまるポイント:声
感激ポイント:1幕最初の衝撃
好きなシーン:群舞、小芝居
大好きな演目:ルドルフ、星組ロミジュリ

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