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07/05/07 不思議なラヴ・ストーリー(ミュージカル座)稽古場訪問

2007年5月7日(月) 13:00
ミュージカル座 不思議なラヴ・ストーリー稽古場訪問レポ


1月のスウィングボーイズが忘れられず、ふと、ミュージカル座さんに
次の作品のお稽古場見に行ってもいいですかと連絡したところ、
夜中の2時頃に嬉しいお返事♪ 早速お伺いしてまいりました!
( マークはクリックすると動画がみれます)


まずは事務所へ。稽古場ってこのドアコンコンがすっごく緊張するんですが、
とても気さくに出迎えてくださいまして、ちょうど午後のお稽古が始まったばかりとのこと。今回の公演、「不思議なラヴ・ストーリー」と「コンチェルト」という二本立てなんですが、不思議なラヴ・ストーリーの方が月組・星組、そしてコンチェルトが、空組・夢組・虹組と合計5組あって、どれを見ます?と言われて、即答で「全部」と答えた私♪



まずは不思議なラヴ・ストーリーの稽古場へ。
「マスター」(マスターが何かというのは舞台を観てのお楽しみ♪)3人のシーン。
舞台上特等席でお稽古拝見。すさまじい近さです。生声のボリュームに圧倒されます!月組と星組は一緒にお稽古してるので、まずは月組の3人が演じてそれを星組の3人が横でみていてという感じの流れ。真剣な中、とても雰囲気がよくて笑い声にあふれてるんですよね。また今回もカメラの手が止まり、じーっとみいってしまい。。ハマナカトオルさんの演出指導は、みている私までぐっと熱意が伝わってきました。


今回はキャスト非公開とのことで、映像や写真をあまりお見せできないのが残念ですが、
後ほどメインキャストの方達からのコメントを動画でいただきましたので、ぜひご覧下さい!


不思議なラヴ・ストーリーを30分ほどみせていただいた後、お隣のコンチェルト空組の稽古場へ。
ドアをあけると、先ほどとは雰囲気が一転。全員が縦横無尽に動き回る中、演出の竹本さんの声が大きく響き渡る緊張感のある稽古場。歌のキーが合わないという設定の子に突っ込みをいれるシーンだったんですが、竹本さんの演出がうまいというか、見事というか、面白いというか、なるほどなー、面白さのツボってこういうところにあるんだなと。今でも思い出し笑いをしてしまうほど見事でした。

30分ほど拝見して、お次は、下の階に移り、コンチェルト夢組の稽古場。男性2人女性5人、演目は同じだけど、役者さんも全員違うので、全然違ってみえますね。っと、先日スクール生発表会の時に主役をやってられた三原さんと少しご挨拶。今回はちょっとたよんない役だそうです♪


お次は、コンチェルト虹組の稽古場。
おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!
ご指導なさっているのは片桐和美さんではありませんか。
指導される時の「声」が素晴らしく心地良いです。
そして言っておられる内容が、例えばこう動くと客席からはどう見えるか、
そういう動きをすると客はどう思うか、みたいなこともおっしゃっていて、
一言一言、なるほどーなるほどーと私もじーっと聞いてました。




(左の写真、左端が片桐さん♪ 右の写真の方が持ってるのはポッカのなめらかプリンだ!)

最後に再び不思議なラヴ・ストーリーの稽古場へ。
実に動きが美しくて楽しい~。ぜひ本番で堪能して下さい♪


気づいたら5時。なんと、4時間近くも稽古場におりました。
こんなに長くお邪魔させていただいて、すみませんと思って
おりましたら、なんとですね、ミュージカル座さんのご厚意で
不思議なラヴ・ストーリーのメインキャストの4名
(高野絹也さん、竹本敏彰さん、会川彩子さん、青島凛さん)
にお話を伺うことができました!!!



ここで簡単に私の方から作品をご紹介しておきましょう。
今回の「不思議なラヴ・ストーリー」は劇団主宰のハマナカトオル先生の新作。「スウィングボーイズ」でも劇中でキャスト自身が演奏をしていましたが、今度は俳優バンド!つまり、全ての演奏をミュージカル座の劇団員の皆さんがされるということなんです!しかも、チラシを見ると、月組と星組があって、自分が役者として出演しない方の組で演奏を担当…。す、すごい。。


そしてなんとなんと女性陣の大半はこの「不思議なラヴ・ストーリー」が決まってから
楽器の練習をスタートされたとのこと。(「スウィングボーイズ」で楽器演奏をしていた女性は数名でした)そういうわけで、会川さんも青島さんもアイリーン役のお稽古をしながらの楽器の猛練習。会川さんはアルトサックス、青島さんはトランペット。練習を始められたのは2月だそうです。



そこで、そのあたり突っ込んで聞いてみました!


(会川)ぶっちゃけ…楽器の演奏、大変です(笑)。
こんなことがないとやりたいと思っててもなかなかやれないから、
強引なきっかけがあってよかったんですけど~(苦笑)。
とりあえず音を出すだけなら、吹けば出るのでアルトサックスは楽なんですけどね。

(青島)トランペットは音を出すまでが大変!
(会川)でも、サックスはこのこう10個くらいついてるのをこんなこんなってやるのが大変!(アルトサックスって指で押さえるだけじゃなくて側面についてる「何か」も操作しないといけないんですね!身振り手振りで教えてくださいました。)
(青島)その点、トランペットは(指を使うところは)3つしかないしね。
(竹本)そこから入ったんだけど(やってみたら難しくて)大失敗だったね。でもどっちが難しいって一概には言えないですよね。
(会川)でも、楽器ってどういう仕組みで音がでるの?とか、ドラムの音符ってどうなってるの?とかいろんなことに興味が湧くようになりましたよ。
(青島)最初は無茶だと思ったんですけどね。
(会川)(間髪いれず)今でも思ってますけど…(笑)
(青島)でもね、これで公演が成功したらすごい自信になるって思うんです。なんかすごいことをやってる気は…する。(一同・笑)
(竹本)なかなか役者がステージで演奏して…なんてないからね。
(青島)このまま上手くいけばの話ね。でも、相当怖いものはなくなる気がするな~。(一同・笑)

振付に歌練習、芝居のお稽古…それらの他に楽器の練習ってことになるわけで、 皆さんは早出、特打ち、居残り…で練習時間を作っているそうです。こりゃ大変だ~(>_<)

そして、「不思議なラヴ・ストーリー」は全編ジョージ・ガーシュウィンの楽曲で構成されています。 その曲にストーリーに合わせてハマナカ先生が詞をつけているんですね。 お稽古を観ていると、ストーリーと歌詞とメロディが実にマッチ!上手くできてるんです。 そこで、キャストの皆さんに好きなナンバーを聞いてみると…。

(高野)今日稽古場で竹ちゃんとやった「オー・レディ・ビー・グッド」(本作でのタイトルはヒ・ミ・ツ。以下同じ)、好きなんだよね。

(竹本)僕も結構好き!ノリがよくてね。でも、僕、原曲聞いたことないんですよね。音楽監督が聞くなって言うんですよ。もとのものとは全く違う編曲にしてるんで、聞いちゃうと元のイメージになってしまうから聞かない方がいいってね。

(会川)アイリーンの曲でひと舞台で4回「ラヴ・イズ・ヒア・トゥ・ステイ」って曲を歌うんですけど、それがメロディとか綺麗だな~って思いますね。でも…歌うのは大変。

(青島)曲っていうよりも好きなシーンがあって「ファッシネイティング・リズム」を使った2幕冒頭のシーンが一番好きですね。
(高野)そこで出てくる3人がどんな存在かっていうのも、最後になってわかるんだよね~(ニッコリ)。
(全員)そうそう。
(竹本)ガーシュウィンはやっぱり「あ!聞いたことある、聞いたことある」ってなることが多くて、「これもガーシュウィンだったんだ!初めて知った!」なんてこと、僕もありますよ。かっこいい曲が多いですよね。





やっぱり作品でガーシュウィンの曲に触れていると、コマーシャルで流れてもパッと反応しちゃうそうです。
あらためてガーシュウィンの曲をオーケストラで聞いて「あ!これをやるのか(驚)!かっこい~!」と
思ったりもしたそうですよ。
今回、竹本さんは「ま、僕は(今回、演奏は)やらないですけどね。」なんて、
女性陣にさりげなくプレッシャーをかけていらしたような(笑)。


そして、肝心のストーリー。
これが、チラシやHPを見ても載っていない…ってことでこちらもここぞとばかりに(笑)伺いました。



ニューヨークで脚本家になる夢を持ちつつも、なかなかうまくいかない現実の前に
悩むジョージ(高野絹也)とジム(竹本敏彰)。そんな彼らの前に、突然、現れた女性アイリーン(会川彩子と青島凛のダブル・キャスト)。2階に祖母の介護のために越してきたと言うが、この女性と会った時、ジョージはすぐに思った、「前に会ったことがある」…と。アイリーンの方もジョージと会ったことがあると言う。ジョージが感じている以上に、アイリーンはジョージとの間にある何かについて知っているらしい…。2人で話す時間を持ってみると、このアイリーン、実は自分の前世を旅したことがあると言う。そして、その前世で経験したことのトラウマで今も自分は苦しい思いを抱えていると…。
それは、『彼女』の『愛する人』にまつわる哀しい記憶…。
アイリーンの導きで前世を旅することになったジョージはそこで何を見るのか…。
21世紀の現代から15世紀の間を3代に渡って旅をするジョージ。
その中でジョージは悟った、今なぜ自分がここにいるのか、今なぜ自分が本を書こうとしているのかを。


ちょっとスピリチュアルな要素もありつつ、でも、そんなこともあるのかもしれない…
と感じさせてくれる素敵なストーリーではないですか!
もう~、うまく文章にできないのがまどろっこしいっ!
ジョージ役の高野さんも「本を読んだ時、『これは面白い』ってすぐに思いました。でも、この面白さを
伝える難しさも同時に感じたんですよね。きちんと伝えられるかは僕たちにかかっている。
そう思って今、必死に稽古をしているところなんです。」とおっしゃってました。

そして、「観終わった後、どんな気持ちになる作品だと思いますか?」とお聞きしたところ、
こんな答えが返ってきました。



(竹本)自分の周りにいる人、自分の人生に関わっている人に対して、何かの縁で結びついているってもっと大事に思うんじゃないかな。あったかくなるような…早く家に帰って…みたいな…ハハハッ(笑)。早く家族に会いたいなとかマジマジと顔を見てみたいなとか思うかもね。
(会川)自分が苦手にしていることとか自分が毎回「何でこうなっちゃうんだろう」みたいなことも、それを克服していくのに何か意味があるのかなと、あらためて自分のことを見直すきっかけになるかもしれない、そんな風にも思いますね。

お稽古を拝見して、こうしてお話を伺ってみて、「不思議なラヴ・ストーリー」はダンスあり、笑いあり…で、
舞台を観た後、きっとあったかい気持ちになって帰れる、そんな舞台じゃないかと本当に思います。


そして、なんと皆さんにコメントをいただいてきました!
ぜひ動画をチェックしてみてくださいね。



高野絹也さん
高野絹也さん


竹本敏彰さん
竹本敏彰さん


会川彩子さん&青島凛さん
青島凛さん & 会川彩子さん
  

斉藤恵子さん
コンチェルト紹介 斉藤恵子さん

そして今回の稽古場訪問は、おけぴ企画スタッフのakkiと一緒にいったんですが、
彼女のサイトでは、こことはまた違った視点でのレポがUPされていますので、
ぜひこちらもご覧下さい!

■akkiのミュージカル座稽古場レポ
http://red-black-akki.seesaa.net/article/42368057.html
■akkiのミュージカル座インタビューレポ
http://red-black-akki.seesaa.net/article/42375908.html

リンク♪
青島凛さんのblog
ミュージカル座ホームページ


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もともとミュージカルには拒否反応があったんです。「なんで歌うねん」と。が、2000年、松たか子 ファンの後輩に誘われてみにいったオケピ!でミュージカルの拒否反応が消え、強引に連れていかれたライオンキングでスイッチが転換、夢から醒めた夢で初のリピート (6回)そして差し入れ・ファンレター初体験。 キャッツで初の名古屋遠征、 レミゼに感動。翌2001年、四季ハムレットで初のマチソワジーザス出待ち初体験、2002年モーツァルト!に興奮。2003年からは観劇に幅が出て、 2004年はラスベガス、ニューヨーク、ウィーンへと年3回も観劇ツアーに出かけてしまう。その勢いで2005年、会社を辞めて独立。現在2日1本ペースで感激中♪

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