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12/12/06 「助太刀屋助六 外伝」吉沢悠さん・忍成修吾さんインタビュー&囲み取材レポ


2012年12月6日
「助太刀屋助六 外伝」
吉沢悠さん・忍成修吾さんインタビュー
&初日囲み取材レポート


“仇討ち”と聞いては、いても立ってもいられない!
いよいよ12月15日に初日の幕をあける
市川猿之助さん主演の痛快娯楽人情時代劇「助太刀屋助六 外伝」。
市川猿之助さん、朝海ひかるさん、鶴見辰吾さんら多彩な出演者が集まるカンパニーの中から、
主役の助六役を演じる市川猿之助さんインタビューに引き続き、
剣の達人・堀口路之丞役を演じる吉沢悠さんと、
町を守る番太・虎松を演じる忍成修吾さんにお話をうかがってまいりました♪



――日本映画界の鬼才・岡本喜八監督の遺作となったアクション時代劇「助太刀屋助六」の
アナザーストーリーとなる本作。おふたりの役どころは?

吉沢)
僕は堀口路之丞という剣の達人役を演じます。
本読みの時に
演出のG2さんから「(この役は)何歳だと思う?」と質問されて
役の設定を考えたのですが、
最終的に“20代の後半”という設定になりました(笑)。
当時の20代後半といえばもう結婚している年齢だと思うのですが、まだ独身で・・。
普段は道場で何をしているのだろうとか、ちょっとフラフラした感じなのかな、とか(笑)、
でも家のことはきちんと考えていて・・と、細かい設定をG2さんと考えました。
ただ剣が強くて凛としていて・・というだけではなく、
人間としての余裕があるというところを感じながらも、
“ちょっと空気が読めない”というような、そんなキャラクターになっております。


忍成)
僕は虎松という番太(ばんた)の役をやらせていただきます。
番太というのは
当時、身分的には低い位置にいたのですが、
町に雇われて夜警や門番という形で町を守っていた人たちのことなんです。
虎松という役は、自分の世界を持っていて明るい感じですね。
身分が低いことで、ひねくれているのではなく、
「この町は俺が守っているんだ!」という感じでやってほしいと言われました。
虎松は武士や強い者の前では弱いけれど、
自分より弱いものには威張っている(笑)。
でも仲良くなると色々と話したりして・・人のことが好きなのかな。
なにか聞かれたら「おう、教えてやるよ!」と情報をあげるんですよ。


――猿之助さんとの共演はいかがですか?

忍成)
とにかく安心感があります!
猿之助さんのお芝居は“助六”というキャラクターが芯にありつつ
そこからの振り幅が本当に大きいんです。
僕が路線を少しはずれたとしても、
(猿之助さん演じる)助六がそこにいれば、ぜったいにぶれないので、
いっしょに演じていて安心感があるんです。

吉沢)
猿之助さんには
「本番中、うしろを向いている時に絶対に笑わせる!」と脅されています(笑)。
ユーモアがあるんですよね。
台詞にないこととかがポンポン出てきますし、
ライブ感が強いですね。



――まさにそのライブ感が命となる演劇・舞台作品。映像のお仕事との違いはありますか?

吉沢)
稽古する期間が長く、いろいろと学べるところですね。
今回の作品ですと、殺陣師の方から“いかに剣豪らしくみせるか”というところを
細かく指導していただいています。
もちろん舞台全体のクオリティを上げるためにしていることなのですが、
結果として、ひとりの役者としても得るものが大きい場になっていると感じています。

――お互いの役柄への印象は?

忍成)
吉沢さん、大変そうだなって・・(笑)。
とにかく殺陣のシーンが多いんですよ。
ちょっと間違えば怪我をするような。
見ていて息を飲んでしまいますね。
躍動感があって緊迫感があって・・本当にかっこいい。
ちなみに、僕の役は殺陣がないんですよ(笑)。


吉沢)
武士の役柄が多い中で、
他の役が出せない空気感を忍成くん演じる虎松が出していますね。
番太のキャラクターと忍成くんの人柄がうまい具合にマッチしていて、
彼が出ているところは他の場面とは少し違う空気が出るんです。
虎松がかわいく見えてほんわかする部分もありますし。
そこは忍成くんの持つ魅力なのかな。
またそこにG2さんによる脚本の狙いもあるのかなと思います。

――吉沢さんの役は朝海さん演じる美祢との恋の場面があるとか。

吉沢)
ふたりの心が通じ合っているところを
「一瞬で表現してくれ!」とG2さんに言われていまして・・(笑)。
恋愛的な部分を脚本の段階でカットしているらしいんですよね。
たとえば“手をつなぐ”とか、そういうあからさまなことって
当時、結婚前の男女がすることはなかったとお聞きして・・。
そこは現代と全然違いますからね、むずかしい部分です。
朝海さんはとてもかわいらしくてフランクな方。
・・見とれちゃいますね(笑)。

――歌舞伎、宝塚、映像・・と様々なバックグラウンドを持つ出演者が集まりました。

忍成)
稽古はとてもやりやすいです。
みなさんそれぞれやり方があると思うのですが、
それがぶつかり合って(演技が)ケンカするわけでもなくて。

吉沢)
それぞれの得意分野、良いところを積み重ねていく作業をしている。
違うジャンルの方がいることを楽しめる雰囲気ですね。
たとえば、(市川)猿三郎さんは本当に色々なことをご存知なので、
僕もよく教えていただいていますね。


――演出のG2さんの印象は?

吉沢)
まず役者に考えさせて決めさせてくれる。
そしてそれをさらに面白くするために、
僕らが気付かなかった角度から提案をしてくださるんです。
だから納得して楽しんで演じることができます。

忍成)
G2さんはすごく優しいですね。
とても柔軟で、繊細。
細かい部分まで見てくださっているので、
稽古のたびに「あ、なるほど!」と思わされます。
役柄の設定なども、余裕がある状態で役者に渡してくれるので、
自分でもキャラクターを考えるのがとても楽しいです。


――この舞台を見に来る方にメッセージをお願いします。

忍成)
僕自身、脚本を読んだ時点ですごく面白そうだなと思っていたのですが、
お稽古が始まってみて、
脚本から読み取れなかったものがさらに出てきています。
良い意味で、未知数の状態。
お客様に見ていただくことで、さらにまた変わってくると思いますので、
自分自身もとても楽しみにしています。
お客様と一緒に良い舞台にしていきたいです。

吉沢)
時代劇ですが、まったく難しい話ではなく、
いいやつと悪いやつがいて、どんちゃんしてすっきり終わる!という作品(笑)。
気楽にみていただきたいと思います。
色々なジャンルから、お客様を楽しませるプロが集まっています。
2012年の最後をスカッとした気持ちで終わらせることができるように、
出演者一同がんばりますので、ぜひ劇場へ足をお運びください!





~初日囲み取材の様子が届きました!~



(写真左から石橋直也さん 忍成修吾さん 鶴見辰吾さん 市川猿之助さん 朝海ひかるさん 吉沢悠さん)


■市川猿之助(助太刀屋助六 役)
今回は石橋(直也)という無名の新人が立案者でして。
その無名の新人の舞台にこれだけの豪華キャストが出るっていうのはたいしたものだよね。
彼は亡くなった(中村)勘三郎さんに非常に可愛がられていて、
実はこの舞台を観にきてくれることになってたんですよね。
昔、直也くんに「一緒に舞台をやろうね」と言ったのは社交辞令だったんですけどね(笑)
今回はそれが実現したのですが、名作はそういうところから生まれるもの。
この作品を名作にして、いつかパリなんかで上演できれば(笑)
普段、宝塚の方とご一緒することなんてないですし、
豪華な共演者はこのお芝居ならではの顔ぶれです。
11 月は歌舞伎があったので、お稽古に途中からしか入れず
皆さんにご迷惑をかけたのですが、無事、台本通りしゃべって幕が閉じればいいですけど、
あらぬ方向に行ってしまうかもしれないです(笑)
(中村勘三郎さんがなくなったことについて)
悲しいけれど事実だから。
輪廻転生ってあるから、今度生まれ変わってくるときに歌舞伎がなかったら大変。
今の若い人たちの子供の世代に歌舞伎を残すのが僕らの務め。
また、ひたすらやるしかないですね。

■朝海ひかる(竹村美祢 役)
稽古に入る前から楽しみにしていました。
忙しい 12 月ではありますが、是非皆さんに観に来て頂ければと思います。
女役で時代劇は初めて。
板についていないところもあるかもしれませんが、そこは大目に見ていただいて、
頑張っていきたいなと思います。

■吉沢悠(堀口路之丞 役)
いろんなジャンルの俳優さんが集まっています。
お互いが高め合おうという意識を持った仲間。
12 月、良い舞台を皆さんにお届けできるのではないかと思っています。

■忍成修吾(虎松 役)
素晴らしい方々とご一緒させてもらえるので、緊張しますが、
最後まで楽しみぬきたいと思います。
稽古の時から音楽も生音でやってきたので、観客のように楽しんでいました。
本当に面白いのでお楽しみに。

■石橋直也(竹村新之助 役)
この舞台は猿之助さんと 12 年くらい前からお約束していたもの。
無名の自分が頑張ってなんとか形にすることができたのは、全部猿之助さんのおかげ。
その猿之助さんの胸をお借りしてお芝居ができることを嬉しく思っています。G2さんの演出も素晴らしい。
皆さんの期待を裏切らないように頑張りたいです。
(中村)勘三郎さんには舞台の共演がきっかけで可愛がって頂いて、
コクーン歌舞伎にも何度か出させて頂きました。
今年 1 月にご挨拶に伺わせて頂いた際に「助太刀屋助 外伝」が実現できますとご報告しました。
「おめでとう。元気になって必ず観に行くからね」とおっしゃってくださいました。
猿之助さんのご襲名の後ということもございますので、楽しみにしてくださっていました。

■鶴見辰吾(竹村源左衛門 役)
映画の「助太刀屋助六」は岡本喜八監督の遺作。
今から 10 年前に完成したその映画に奇遇にも出演しております。
時代劇映画に出演するのはそれが初めてでした。
そして、今回は舞台で初の時代劇となりますが、また偶然にもこの作品となりました。
映画の中では仲代達也さんがやるような(笑)、非常にいい役を与えて頂いたので
毎日頑張っています。
観て損はないとても面白い舞台ですので、皆さんにご覧頂きたいと思います。
とても洗練された舞台で、音楽と時代劇のマッチングが面白いですよ。
できたらニューヨークに持っていきたい!それぐらいの出来です。
猿之助さんの助六は痛快、流石!
舞台を所狭しと飛び回っています。非常に魅力的で色っぽいですよ。



バラエティ豊かな出演者と、
G2さん書きおろしのオリジナルストーリー、圧巻の殺陣
ピアノ&パーカッション生演奏もとっても洒落てます!!
猿之助さん、めちゃめちゃ軽やかです!
そして朝海ひかるさんがとっても美しい!
市川猿之助さん主演「助太刀屋助六 外伝」。
ぜひルテ銀で、助六と仲間たちの活躍に胸をおどらせていらしてください♪

<公演概要>
舞台「助太刀屋助六 外伝」
2012年12月15日(土)~24日(祝・月) 
ル・テアトル銀座
原案:岡本喜八『助太刀屋助六』より
作・演出:G2
出演:市川猿之助 朝海ひかる 吉沢悠 忍成修吾 上山竜司 細見大輔 
市川猿三郎 石橋直也 鶴見辰吾 他

<あらすじ>
「助太刀屋」の助六(市川猿之助)は流れ流れて、とある城下町にやってきた。
そこで出会った若い武士、竹村新之介(石橋直也)の身の上話を聞くうち、彼の兄が無念の死を遂げたことを知る。
早速助太刀を申し出る助六だが、新之介は、仇討ちできない事情があるのだという。
一方、新之介の姉・美祢(朝海ひかる)は堀口路之丞(吉沢悠)という剣の達人に気持ちを寄せていた。
しかし、新之介の父、源左衛門(鶴見辰吾)と路之丞の兄が敵対する関係にあるため、美祢はその板挟みになっている。
竹村家と堀口家の対立の背後には、藩の内政に関わる陰謀が渦巻いていることを、助六は番太の虎松(忍成修吾)からの情報で知るのであった。
美祢にほのかな恋心を抱く助六。恋と助太刀の仕事の両方を得ようと奮闘しはじめるのであるが…

公演HPはこちら!


オケピ取材班:mamiko 撮影:hase 監修:おけぴ管理人
囲み写真・コメント/舞台写真提供:梅田芸術劇場


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おけぴ管理人プロフィール
名前:山野上 寛
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出身:大阪府茨木市
現住所:東京都中央区
もともとミュージカルには拒否反応があったんです。「なんで歌うねん」と。が、2000年、松たか子 ファンの後輩に誘われてみにいったオケピ!でミュージカルの拒否反応が消え、強引に連れていかれたライオンキングでスイッチが転換、夢から醒めた夢で初のリピート (6回)そして差し入れ・ファンレター初体験。 キャッツで初の名古屋遠征、 レミゼに感動。翌2001年、四季ハムレットで初のマチソワジーザス出待ち初体験、2002年モーツァルト!に興奮。2003年からは観劇に幅が出て、 2004年はラスベガス、ニューヨーク、ウィーンへと年3回も観劇ツアーに出かけてしまう。その勢いで2005年、会社を辞めて独立。現在2日1本ペースで感激中♪

役者さんにはまるポイント:声
感激ポイント:1幕最初の衝撃
好きなシーン:群舞、小芝居
大好きな演目:ルドルフ、星組ロミジュリ

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